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1日映画2本はけっこう冷えますよ。

8月23日(木)

新宿ガーデンシネマ 『インランド・エンパイア
デイヴィッド・リンチ監督作品。別にこの監督が好きなわけではないが,『マルホランド・ドライヴ』はけっこう私的には面白かった。支離滅裂な精神分析的美学があると思う。そんなことで,多少期待して,でも期待しすぎずに3時間に挑戦した。
どこかでもらったフリーペーパーである人がこの作品をクソミソに書いていたが,その内容に私も同意せざるをえなかった。どう深読みしても,この美学は自分には分かると粋がってみても,3時間はあまりにも退屈だ。『マルホランド・ドライヴ』は映像的にはナカナカだったと思うが,それすらない。せいぜい美女たちがわけも分からず踊るシーンくらいだ。まあ,クソミソ書いてもしょうがないほどの作品。あー,さすが私のような常識人を超越した監督だこと。

新宿テアトル新宿 『22才の別れLycoris葉見ず花見ず物語
その一方で,この作品はとても分かりやすい。安心します。といっても,バカなワンパターンストーリーではありません。なかなか手が込んでいます。そもそも,伊勢正三の往年の名曲「22才の別れ」を膨らまして,大林宣彦が脚本も手がけ,メガホンを取った作品。伊勢正三氏の出身地が舞台ということで,大林監督の大分3部作の1作となるものだそうだ。ストーリーはちょっと言葉で説明するには込み入っているが,とても理解しやすい展開。意外に面白いのが,素朴な作品なんだけど随所で特殊映像が使われていること。カメラワークも意外に斬新。筧 利夫のわざとらしい演技も,重要な人物に新人を起用することで,作品全体がナチュラルなわけではないんだけど,なぜかそのことが主人公の昔の恋人である「葉子」さんの存在を際立たせて独特な雰囲気を醸し出す不思議な作品。そんななかでもぴか一の演技はやはり清水美砂。本当にこの人が光っています。そして,チョイ役だけど,最近目が離せない,三浦友和。
こういう作品を観ると,映画っていいなって思う。

吉祥寺star pine's cafe 朝日美穂
タワーレコード渋谷店の5階や,下北沢のカレー屋「茄子おやじ」で朝日さんをみかけるものの,今年は意外にライヴに行けていない。久し振りのライヴでstar pine'sワンマン。どっぷり楽しみです。しかし,リリースもなし,平日ということで時間が遅いにもかかわらず,開場時間に集まったのはわずか10人ほど。でも,それが幸いしたのか,そもそもそういう狙いだったのか,テーブルも出てのゆったりした雰囲気での朝日美穂ステージとなりました。開場から開演までたっぷり1時間あるので,食事もしながらゆっくりと読書をして過ごします。最近は洋書を持ち歩いているんです。といっても,もちろん学術書。先日新宿の高島屋の隣にある紀伊国屋書店でみつけた『landscape』という今年出版された本。私も知らなかったJohn Wylieという若き地理学者によるもので,「key ideas in geography」というシリーズの1冊。本当は英語の文献も読まなくてはいけませんが,基本的に辞書がないと読めないので,最近はすっかり英語から離れています。しかし,研究とはちょっとかけ離れた哲学書などを日本語で読んで,3割ほどしか理解できないようなんだったら,ペーパーバックの軽い洋書を辞書なしで軽く読んだほうが面白いんじゃないかって思い,そうすることにした。日本語の本に比べて読み飛ばすことがなく,意外に集中して読めるし,1時間くらい続けて読むって日本語ではけっこう苦痛なんだけど,英語だとそうでもない。時間をかけた割には読み進んでいないってのが正直なところ。まあ,ともかくそんな感じで,意外に早く開演時間がやってきたということだ。程よいお客の入りで,いい感じ。
余談が長かったですが、この日のライヴもピアノトリオ。ドラムス楠さん、ベースが千ヶ崎さんといつもの通り。いきなり1曲目からnordのキーボードが調子悪いようで、ピアノに移っての演奏。私はピアノの目の前だったのでちょっと嬉しい。この日の美穂さんは黒の衣装でシックです。でも、髪の毛はまだクルクルパーマ。ライヴ会場以外で見かけると、なかなか本人を凝視はできませんが、ステージ上なら思う存分。久し振りにじっくり見る美穂さんは本当に素的。30歳すぎているのに、なんでしょうね、あの清潔感は。美穂さんの楽曲にはけっこう軽快な曲が多いので、ちょっとグランドピアノは重たかったようですが、まあ、全然大丈夫です。ちょっとこのメンバーもマンネリ化するかなあ、と思いきや全然そんなことはありません。選曲も微妙にこれまでとは違っていて(といっても、レアな曲はあまりなし)、またまた復活した岡村靖幸の「だいすき」も披露したりと、ちょっと夏向け選曲。この日は開演時間も遅いのに2部構成。途中休憩を挟みます。ということで、珍しく1人star pine’sで2杯目のドリンク。あ、そういえば「だいすき」は2ndステージで披露でしたね。「だいすき 赤いワインより」というフレーズの時、テーブルの上の赤ワインを見てなんだか嬉しくなった私でした。
2ndステージの前に高橋健太郎さん登場。楠さんと千ヶ崎さんを呼び出して1曲。最近、ソロでも活動し始めて随分前に出たがっているようです。さて、その後登場した美穂さんは髪の毛にお花をあしらって登場。なんでも、母親がフラワーデザインに凝っているとのこと。クルクル頭に蔦が絡まっています。この日の退場者に配られた新曲CD-R「ブラックキューピッド」を含む新曲も何曲か披露。最近はMyspaceを始めたという美穂さん。CDを作っても売れないから、新曲作ったらまずMyspaceにアップして多くの人に聴いてもらった方が良い、とのことなので、いち早く新曲が楽しめるようになりそうです。かと思えば、momotieなども演奏したり。そしてやはり「唇に」で終了。あーこの曲が最後だったらアンコールはない方がいいかな、と思ったけど、アンコールあり。しかも、「まだまだ駆け出しの高橋健太郎さんにここで1曲歌わせてあげましょう」とのことで、健太郎さんが自作の曲を1曲披露。やっぱり歌はまだまだですね。でも、すごく嬉しそうです。で、最後は「エターナルフラワー」でしめ。うん、定番ですね。これなら納得。20分ほどの休憩を挟んで22:30前に終了。いい感じですね。来月には下北沢leteで20人限定ライヴもする美穂さんですが、こういうゆったりライヴもなかなか良いですね。本人曰く、ディナーショーがやりたいらしいですが。

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