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渋谷イメージ・フォーラム

8月19日(日)

久し振りにイメージフォーラムで2本立て。この映画館は渋谷のなかでも他の映画館と離れているので、ちょっとはしごにはむかない。アミューズCQNは比較的近いけどね。むしろ、青山ブックセンターなどが近いし、スターバックスやヴェローチェなどのカフェも近いので、ここでまとめてみた方がいいので、たまにやります。しかも、最近青山通り沿いにカフェなどもできたりしていってみた。オープンしたてで張り切っているようで少しサーヴィス過剰。でも、なかなかいいお店です。

渋谷イメージフォーラム 『モン族の少女 パオの物語
1本目はヴェトナム映画。一見したところでは中国かインドネシアか分からない雰囲気。中国との国境に近い山間の村が舞台。古いしきたりで、長男の息子が家を継ぐという家の娘が主人公、パオ。彼女の父親は長男だが、奥さんに子どもはできないことを悩む。結局、代理母のような女性が彼女を産み、そして弟を生む。とりあえず、父親の面目は保たれたわけだが、この生みの母親は家を離れるわけだが、困った時に、あるいは気まぐれでやってくる。そんな2人の母親を持ったパオの複雑な心境を描く、実在の人物をモデルにした作品。淡々とストーリーが展開するかと思いきや、けっこう波乱に満ちています。なかなか面白い。

渋谷イメージフォーラム 『トランシルヴァニア
続いてみたのがこちら。『愛より強い旅』のトニー・ガトリフ監督作品。フランス映画なのに、『アンダーグラウンド』のエミール・クストリッツァ監督作品ような東欧的なはちゃめちゃな雰囲気を持っている。しかし、主演女優のアーシア・アルジェントは『マリー・アントワネット』にも出演していたらしい。でも、意外とはちゃめちゃではなく、ストーリーはちゃんとしていた。恋人を追いかけてフランスからトランシルヴァニア(そもそもこんな地方は知らなかったが、ハンガリーの一部らしいので、東欧的な雰囲気というのは当たり前といえば当たり前)にやってくる。彼女は妊娠していたが、やっと再会した恋人には捨てられる。そして、何故かビロル・ユーネル演じる男が彼女を見初め、世話をするという物語。しかし、この男は怪しげな商売をするジプシーに近い生活。怪しげに見えるこの男が一番人情深くて、なによりもこの女に惚れてしまって、ラストはなんとも心温まる結末でした。

下北沢440 伊藤サチコ
さて、440の前は長蛇の列。なんだかんだでこういう時じゃないと、本当の人気は分からないものです。やっぱり人気ありますね。SOLD OUTでした。しかし、私は440の電話予約を初日にしていたので、整理番号1番。しかし、手売チケットとぴあチケットに同じ番号があるので、「3番までの方」といってもどっと人が入口になだれ込み、遅れを取りました。しかし、最前列右から2番目をゲット。拝郷メイコなどのライヴでよく顔を見かける坊主頭の気のよさそうな男がこの日も最前列、そして仲間と楽しそうに話しています。しかし、気のよさそうなのはあくまでも外見だけ。スタンディングのBOXXではズカズカと前にもぐりこむし、自分が早いときは仲間の席を取っておいたり、あまりいい気分はしません。
さて、この日は伊藤サチコ企画「MUSIC LAB」の6回目。もちろん、伊藤サチコファン初心者の私は初参加です。このイヴェントは畠山美由紀さんの「お散歩がてら」や永山マキさんの「ことり小屋」のようなもので、対バンのゲストを招いてのライヴではなく、自分のバックで演奏するミュージシャンを毎回変えて自分の曲を演奏するというもの。なので、基本はワンマンライヴです。サチコちゃんだけがどっぷり聴ける、今の私にはもってこいのイヴェントです。この日のサチコさんはTシャツ姿。彼女は襟付きのシャツの方が素的だと思うんだけど、肺が描いてあって、それがウサギにつながっているというなかなか面白いデザインなので、よしとしましょう。まずは一人でキーボード弾き語り。私も知っている曲を数曲。
そして、さっそく2人のゲストを呼び入れます。ここからはライヴで聴いたことはあるが、CD化されていない新曲ばかりが続きます。ドラムスのひぐちしょうこさんと、ベースの岩崎なおみさん。このしょうこさんはサチコさんのCDレコーディングにも参加している以前から一緒に演奏している人だとのこと。彼女のblogを読むと堂本剛のENDLICHERI☆ENDLICHERIというプロジェクトでもサチコさんと一緒らしい。そして、なんと土屋昌巳さんのライヴで、TOKIEさんやSTEVE ETOさんとサポートしているっていうんだから驚き。年齢は31歳とのことだが、見た目は若く見える。外見もけっこう好みだったりする。そして、岩崎なおみさん。こちらはサチコさんとは初めてということですが、こちらも雰囲気のある方で素的です。しかも、2人とも演奏も素的。そもそも、サチコさんのバンド編成は初めてですから。彼女の歌声はしっかりしているので、バンドでもまったく問題ありません。なおみさんのコーラスもいいねえ。じっくりサチコさんを凝視するつもりだったのに、いろんなところに目を奪われますよ。さらに、キーボーディストの土屋佳代さんまで加わって、さらにパワーアップ。新曲が多いということもあり、相変わらず前列のお客さんは微動だにせず聴いていますが、私はかなりノリノリです。新曲のなかに「ダラダラ日和」って曲があるが,この歌詞のなかには「性欲」という若い女性シンガーにはありえない言葉がある。そもそも,この曲の発想がスゴイよね。しかも,この日はバリバリドラムスが入り,ぜんぜんダラダラでない。さらに,玉川裕高というちょっと怪しげなギタリストが参加。一見,とてもギタリストだとは思えない風貌ですが,普段はカントリーばかり演奏しているそうで,少し納得。しかし,いきなりエレキギターでウインウインいわせていました。
もう一人,ディレクターだとかいう男性がギターで参加しましたが,確かに,「音の実験室」とサチコちゃんが銘打つように,皆さん個性的な演奏を力強く,しかし多少控えめにぶつけていました。ナカナカ面白い企画。次回も楽しみにしましょう。というよりも,ひぐちしょうこさんは個人的にもっと聴いてみたい。
終演後,ようやく最新アルバム『三日月の夜』を購入してまたまたサインをもらう。これでアルバムは揃いました。このアルバムがなかなか面白い。前2作の調子で聴いたら,なんだかとんでもないことになっていて,1度聴いただけでは受け入れられませんでした。でも,2回3回と聴くうちに,やっぱりこれも伊藤サチコなんだな,と納得。いい感じに前作とは変わっています。この人は楽曲も歌詞も発想が面白い。

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