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うれしい再映

9月12日(水)

改めて書きますが,私は現在個人契約でとある会社で勤務している。しかし,一方で大学の非常勤講師もやっているので,会社は週4日勤務。木曜日は現在大学が夏季休暇中につき,単なる休日になっています。なので,金曜日に会社を休みにすれば4連休。しかも,17日は祝日なので,5連休になるということで,金曜日を休みにしました。といっても,私は8月中は一度木曜日も半日出勤した上に,休みは取れかなった。社員の皆さんは夏休みだというのに。ということで,5連休の前日にレイトショーを観に行きました。ロードショー公開に時に見逃して非常に公開した作品がちょうどやっていたので,下高井戸まで。

下高井戸シネマ 『サマリア
痛みを描かせたら随一の映画監督キム・ギドク作品。『春夏秋冬そして春』からは,『うつせみ』『弓』『絶対の愛』と続けて観ていますが,『絶対の愛』がイマイチだったので,『サマリア』に期待。私の観る順序が逆だが,『弓』でおじいさんと船上生活をする少女を演じたハン・ヨルムの初出演作。もう過去の作品なのでネタバレでいきます。
ヨルム演じるチェヨンは親友のヨジン(クァク・チミン演じる。一見ではヨルムちゃんの可愛さに眼が奪われますが,実はクァクちゃんのこれまた可愛いこと)とヨーロッパ旅行に行くために,売春をしてお金をためている。ヨジンはいつも見張り役。ふと目を離した隙に警官が2名,ホテルにやってくる。チェヨンはホテルの窓から飛び降りて命を落としてしまう。
親友を失い,自分の責任を感じたヨジンは,その不要になったお金を返す計画を立てる。これまでチェヨンが寝てきた男性を呼び出し,ベッドを共にする。そして,チェヨンが受け取ったお金を当人に返すのだ。このシーンがとても良い。チェヨンが売春している時,ヨジンはそのキレイな身体が欲望に眼がくらんだ男たちに汚されることをとても嫌がっていたのだが(ことを終えた後で2人で銭湯に行くシーンが何度かありますが,ここが美しい),自分がそうした男たちとセックスする時,けっして悪い気分はしていないようにみえる。この辺の心情は本当は複雑で容易には想像できないが,ヴァージンの頃のヨジンには汚れた行為にしか思えなかった見ず知らずの男との性行為が,決してそれだけのものではないということが自分の体験から分かったのだろうか。もちろん,チェヨンの性行為の現場をヨジンが見ていたわけではないので,偏見でしか知ることのできないチェヨンの心情を知ることができたヨジンは幸せだったのかもしれない。ともかく,この男たちの幸せそうな表情がこの作品の最大の見所かもしれない。
しかし,中盤でその雰囲気は一転する。ヨジンの父親は刑事なのだが,たまたま殺人事件で訪れたホテルの向かいのホテルの部屋で男に抱かれるヨジンを見てしまうのだ。ここららは,父親によるその男たちへの復讐物語になってしまいます。かなり観ていて辛いです。最終的に観たくないシーンへと観客を導きながら,最終的にはそれが良い方向に裏切られるという結末。
なかなか素的な作品です。

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