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レイトショー

9月5日(水)

渋谷ユーロスペース 『たとえ世界が終わっても
台風が近づいているというのに,仕事を終えて家で軽い夕食を済ませて渋谷に出かける。
こちらはまさにレイトショー的な作品。レイトショーのみ上映の作品には2種類あって,出演者や監督がそれなりに知られていても,内容がいやらしかったり,奇異であったり,ダークであったりするもの。そして,もう一方は,ストリー的には全国ロードショーものと見劣りしないのだが,監督や出演者にまだまだ知名度がないもの。本作は後者。
野口照夫という監督。一応,有名どころ大森南朋が出演しているが,主演は芦名 星(でも,ホリプロ所属のタレントさんです)と安田 顕という2人。ちなみに,安田演じる男性の父親役として平泉 成も出演している,という点では、比較的昼間のロードショーにも近い存在かもしれない。実際に、映画の内容もかなり洗練されていて、でも素朴な面も持っていて、私は個人的に好きな作品だ。
ストーリーは主人公の女性が若くして母親と同じ癌を宣告され、生きる気力を失い、食べるものも食べず、ネットの自殺サークルで自殺を決意する。同じように集まった3人とともに、大森演じるネットの管理人とともに山中へと向かう。しかし、大森演じる男性はずっと見続けてきたテレビドラマの最終回がその日の放映であることを忘れていて、大急ぎで電波の入るところに移動し、鑑賞する。そうすると今度は自殺志願者の1人がお腹を鳴らしたことをきっかけにラーメン屋へ。そして、今度はボーリングへと、結局志願者2人は自殺する決意をなくしてしまう。そんなこんなで、この集団自殺は失敗に終わり、大森と主人公との奇妙な関係が始まる。大森が管理人をしているアパートに住む、主人公と同じく若くして癌に侵されたカメラマンを救って欲しいと大森は主人公にお願いするのだ。このカメラマンを演じるのが安田。
助けるといっても大したことではなく、自殺する前に安田演じる男と結婚し、生命保険の受取人を彼にすることで、彼に手術代が入るようにしたいというのだ。なんだかんだで大森に振り回された2人は、男の実家近くで一夜を過ごすことになる。実家からは勘当された彼を両親に会わせるために、主人公は彼の奥さんとして彼の実家を2人で訪れることを提案し、にわか夫婦は両親とともに1夜を実家で過ごす。そんなことをしているうちに、主人公は徐々にこの男性に引かれていき、自殺することの愚かさに気付いてゆく。
まあ、こうして説明してしまうと陳腐なストーリーだし、肝心なことを書いていませんが、とにかく大森南朋の存在が素的なのだ。私は勝手に、この作品における大森の存在をちょっとした人寄せパンダのようなものだと想像していた。しかし、実際はそうではなくしっかりと中心にいます。良い人と悪い人の両面を持つ、まさに彼にピッタリな役どころ。いい作品でした。

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