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日記はようやく9月終了

9月30日(日)

渋谷ユーロスペース 『M
廣木隆一監督作品。本当に精力的に撮っていますね。今回は映画初出演で初主演という美元(みをん)を起用。モデルという実年齢と役どころの年齢が同じの28歳。映画のなかでは一時の母で美貌の衰えを気にする主婦ですが,全くもって美しい。いかにもモデルらしい端正な顔にすらりと伸びた手足。モデルにしては豊かな胸。それらを惜しげもなく披露せざるをえない,売春をする女性を演じます。そして,彼女を支配しようとするヤクザに田口トモロヲ。久し振りにはまり役です。そして,そんな彼女を救おうとする若者に高良健吾。『サッドヴァケイション』にも出演していたこの若き俳優は今最も美しい男優の一人。その目の強さから,この2つの作品ともちょっと血気溢れる役どころですが,また違った役もみてみたい。そして主人公の旦那役には廣木作品常連の大森南朋。相変わらず贅沢な配役です。音楽もオオヤユウスケ。
まあ、これだけ揃っていてひどい作品にはならないが、脚本的にはもう一捻り欲しかった作品。それから、ネットで主人公のヌード写真をみつけてしまうというシーンがあるのだが、これだけネットにおけるポルノが氾濫している時代にあの程度の画像で喜んだり、身近な人がそれを偶然見つける可能性というのはもっと低いと思う。あまり重要なことではないが、少しリアリティに欠ける。大森南朋の役どころももう少し活躍して欲しかったかな。

渋谷シネマ・アンジェリカ 『小津の秋
一転して、こちらはタイトルからも分かりますが、非常に古臭い雰囲気の作品。それがまたいいんです。主演は沢口靖子。相変わらず一生懸命すぎる演技がぎこちなくて良いですね。沢口靖子は雑誌記者で取材のために蓼科を訪れる。はじめからなにやら訳ありの雰囲気あり。もう一人の主演といってよいのが最近何故かけっこう引っ張りだこの藤村志保という年配の女優。映画監督小津安二郎が作品製作のために借りていた別荘を現在は記念館にしているが、彼女はそこで働いている。幼馴染のホテルのオーナー(沢口が宿泊している)にも愛想が悪いし、沢口とは口も聞こうとしない。やはりこちらも訳ありだ。
そんな感じで、良く分からない人間関係を解きほぐすかのように物語りは進行する。この辺り、多少テレビドラマ風ではありますが、映画的洗練さも十分に持ち合わせていて、徐々に人間関係がよい方向へと導かれていく、とても爽快な作品です。やはりタイトルどおり、小津安二郎にオマージュをささげた作品で、日本映画の古き良さを残していこうという想いがとても伝わる作品です。

渋谷7th floor
開場時間の18時半に到着すると、1階の掲示板には19時開場と書いてある。まあ、よくあることと、一旦文化村の方に下ってお茶をして時間をつぶす。19時前に再び行くと、今度は18:45になっているではないですか!急いで7階に上がると既にテーブルのある席はほとんど埋まっていて、サカウエ君がドリンク交換の列に並んでいる。「席取った?」と聞くとまだだというので(さすが彼にとっては酒が最優先だ)、中央後方のパイプ椅子にとりあえず座る。ビールを交換してきたサカウエ君が隣に座って、「あー今日は食べる気満々だったのにね」と意見が一致する。
さて、この日はチェロの橋本 歩さん率いる3人トリオair plantsのレコ発記念ライヴだ。オープニングアクトにリクオさん、ゲストミュージシャンにドラマーの坂田 学さんという豪華さ。以前から歩さんに日付だけは聞いていたので、迷わず予定を入れ、予約開始とともに予約。引き換えの時に名簿を見たらTOPSさんが一番で私が二番でした。開演時間にはほぼ満席。もっと私の知ったミュージシャンが来るかなあと思ったけど、omu-toneの2人とmueさんくらいだった。
リクオ:さっそうとリクオさん登場。決して長い時間ではありませんでしたが、一人で数曲、歩さんを呼んで1曲、さらにair plantsのメンバーでもあるヴァイオリンの阿部美緒さんを呼んで1曲、最後は客席も巻き込んで1曲と、まさにオープニングに相応しいパフォーマンス。もうさすがとしかいいようがありません。リクオ初体験のサカウエ君も圧倒された感じ。
air plants:3人でひとしきり演奏し、坂田さんを招いて1曲で前半終了。途中休憩を入れます。そこでレコーディング風景を撮影したビデオを上映。これがナカナカ面白い。そして、後半へ。後半はもちろん坂田さんが全面的に参加して、air plants3人も徐々にヒートアップしていきます。いやあ、本当に素晴らしいライヴだった。細かい説明は要りません。最後の方には再びリクオさんを呼んで、air plantsギターの嘉多山さんが昔リクオさんのライヴで聴いたというビートルズの曲を日本語でカヴァーする曲を一緒に演奏。リクオさんが「この曲は昔よくHONZIと一緒に演奏した」と最近若くして亡くなったヴァイオリン奏者の思い出を口にし、阿部さんのヴァイオリンつきで演奏したのには思わずグッときましたが、その思い出を悲しむのではなく音楽で楽しくしていこうというリクオさんの姿勢を素晴らしいと思った。
また、後で書きますが、1ヶ月強のアメリカ生活から帰国して、やはり1ヶ月近く毎日舞台での演奏、その間にも着々と準備を進めてのこの日のair plantsを仕切った橋本 歩さん。本当に記憶に残る素晴らしいライヴになったと思います。お疲れ様でした。

さて、ここ7th floorでは既に打ち上げが予定されているとのことで、私とサカウエ君は店を出て、程近い立ち呑み屋で呑み直します。といっても、結局7th floorでも我慢できずに一品ずつフードメニューもたいらげたのですけどね。この串焼きやがナカナカ美味しい。しかも,けっこう食べてそれなりに呑んだのに1人2000円。いいねえ。

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コメント

air plantsのレコ発、リクオさんも坂田学もさすがでしたが、その二人を呼んだ橋本歩さんの大勝利でしょう。僕はその時点で、ホンジさんが亡くなったことを知りませんでした。知っていたら、更にぐっと来たのでしょうか。

連休前の金曜日は「ボブテイル」でキッチンとcanapecoの2マンに行きました。ボブテイルならではの夜、終演後には、ううじんさんやおおはた雄一なども顔を見せて賑やかに。こちらも遅くまで飲んでしまいました。この日はナルセさんとは被らず、他にも「スターパインズ」でハンバートハンバート、ナナカイ☆レディースデーなどもあったのですが、正解だったでしょうか。

土曜日は昭和記念公園で行なわれている「コスモス祭り」に絡んだフリーイベント、日曜は西荻の「のみ亭」で松倉如子の投げ銭ライブでした。仙人のような風貌で彼女をよくサポートしている元はちみつぱいの渡辺勝さんの歌を聞いたのは、ひょっとして初めてかも知れません。JAZZピアノの大ベテラン渋谷毅さんがサポート(ほかには二階堂和美)するなど、松倉如子には何か大ベテランを惹き付ける何かがあるのだろうか。

投稿: TOPS | 2007年10月 9日 (火) 18時41分

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