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福井からはるばる

10月18日(木)

有楽町シネカノン一丁目 『パンズ・ラビリンス
アカデミー賞で撮影賞、美術賞、メイクアップ賞を受賞したというスペイン映画。といっても監督はレルモ・デル・トロというメキシコの監督。最近、CGの力を借りて非常にパワーアップしている歴史ものとファンタジーものに私は全く興味はないが、なぜかこの歴史ものでありファンタジーものであり、CGも存分に使用した作品は、予告編を観たときから絶対観ると決めていた。それは他の作品とは違って非常にヨーロッパ的な雰囲気(そもそも言語が英語でないところがいい)を持っているし、主演の女の子イバナ・バケロがとても魅力的だったのだ。
1944年のスペイン内戦が舞台。父親を亡くし、母親と2人で(そして母親のお腹の中には子どもがいる)、再婚相手の元にやってくる。その再婚相手は反政府勢力を鎮圧するために山中に派遣された政府軍の指揮官。この男が残忍冷酷なつわものなのだ。予告編では、そんな過酷な現実世界から、地下のファンタジーな迷宮へと迷い込む少女、という物語を想起させるが、非常に悲しい結末である。
あくまでも映画で描かれるファンタジーとは彼女が辛い現実世界から空想上で逃避するためのものに過ぎなかったのだ。幸い、現実世界の方は、反政府勢力が(あくまでもこの戦線だけの話ではあるが)政府軍を制圧し、最終的にこの指揮官を殺すところで終わる。しかし、この少女はこの男に殺められてしまうのだ。でも、彼女も空想上では最終的にその迷宮の仲間入りをすることができる。
やはり素晴らしい作品だった。本当はもっと詳しく書きたいところだが、この辺にしておこう。ともかく、この少女が素晴らしい。そもそも脚本の時点では少女を8歳で想定していたが、オーディションでイバナが現れ、彼女の実年齢11歳に脚本を書き直したという。全く無垢な少女としてではなく、わずかに胸も膨らみ始める、場面によってはセクシーにも見えるイバナの存在はこの作品をより厚みのあるものにしていると思う。今後も楽しみな女優である。

講義を終えて下北沢へ。この日は他にも魅力的なライヴがあったが、この日は福井からまたまたちいちゃんが上京するというので、私もそれに合わせて久し振りに早瀬君の歌声を聴きに行くことに。

下北沢mona records 早瀬直久(fromベベチオ
私が到着した時には既に開場していたが、この日はHARCOファン友達のizuさんが席を確保してくれていたので、ソファに私、みうさん、ちいちゃんと3人並びます。その前のソファにもizuさんとその友達3人が座ります。早瀬氏はベベチオという男2人組ユニットのギター&ヴォーカル。大阪在住だが、頻繁に上京して、前日にベベチオを、そして時間があればこうしてソロでライヴをやっている。私がこのイヴェントに参加するのも2回目。前回はizuさんとちいちゃんと3人でしたね。
このライヴがすごいんです。完全に一人きりということでやり放題。焼酎を飲みながら、たまにはベベチオの曲もやりますが、基本的にはその場で思い浮かんだメロディに言葉を乗せる、完全なる即興演奏。東京では2時間半と若干控えめですが、大阪では3時間以上が当たり前だという。まあ、この日のMCでもいっていましたが、彼は音楽活動の中で一番楽しいのが作曲している時といいますから、こういうライヴが本当に楽しいんでしょうね。今回はほとんど女性客で、立ち見も出るほどの盛況ぶり。前日のベベチオライヴで好きになったという元one toneの原口君も遊びに来ていました。しかも、原口君と仲の良い元ゲントウキのベーシスト、伊藤健太氏が、飛び入り参加。

しかし、1時間半ほどステージを観たところで、私は途中退席をしなければなりませんでした。実は、この日すぐ近くで山田タマルちゃんがラジオ公開生放送のゲスト出演をしているというのです。なにやらCLUB Queの上のファーストキッチンのテラス席を使って、週に一度の木曜日に「下北FM」という放送局が公開生放送をしていて、毎回けっこう豪華なゲストが登場するのです。番組が始まる21時過ぎに到着すると、それを目当てに来た客は5人以下。ゲストは21:15からでしたが、それでもお客は増えません。当然ファーストキッチンの前は道路。しかも、この日はけっこう寒く、立ちっぱなしです。でも、タマルさんはそうしたお客にも気を遣って上着は羽織らずに登場します。スタッフの人もお客の少なさにわれわれを前方へと誘います。2m先のタマルさん。いやあ改めて見るとかなり綺麗ですね。ステージと客席だとどうしても見上げる感じになりますが、同じ目線で間近で顔を見ると、本当にキレイ。さすが、SHUUBIがコール&レスポンスで「山田タマルは美しい」とお客にいわせようとした気持ちが分かりました。途中、足を止めたギャル2人も多分タマルちゃんのことを知らないと思うけど、やたらと「キレイ」を連発して手を振ってもらおうとしていました。
まあ、そんなトークは思いのほか22時前まで続き、しかも生演奏で「あなたになら言える秘密のこと」を披露。座っての一人弾き語りは最近のライヴとは違ってとても魅力的。インディーズ時代はこんな感じでやっていたんでしょうね。その頃知らなかったことが本当に悔やまれます。本当はもっとお客さんを参加させる企画もあったようで、私にも「途中でタマルさんに歌のレッスンをしてもらうコーナーがありますので歌ってくれますか?」という打診があった。せっかく了解したのに、最終的にそれはなくなって、他にも抽選でグッズが当たるというものもなくなったようだ。かなり行き当たりばったりの素人的FM曲。まあ、最終的には立ち止まるお客は増えましたが、それでもちゃんとタマルちゃんを目当てに来た人は少なかったので、多少なりともお話する時間があるかと思っていましたが、マネージャーの厳しいガードのなか、足早に去ってしまいました。ああ、悲しい。

さて、mona recordsに戻ると既にライヴは終了。izuさんは帰ってしまいましたが、ちいちゃんは深夜急行バスに乗るということで、ここで食事をすることになりました。途中で抜けてしまったにもかかわらず、帰る前に早瀬氏とちょっとおしゃべり。かなり以前のホームページのプロフィールにBONNIE PINK好きと書いてあったのを思い出して、BONNIEネタで若干盛り上がりました。

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