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映画とライヴばっかり

10月7日(日)

もう最近はデートの予定も全然ないので,日曜日にライヴしか予定がないと,その前に映画を2本観ないと気がすまない。誰か私を止めて~

渋谷シネマQ-AX 『キャプティビティ
たまにこういうしょうもない映画を観てしまうんですよね。うーん,説明するのも面倒だな。ネタバレです。ある有名広告モデルの女性が主人公。彼女の住む街で最近謎の失踪事件が続いている。当然,映画でこういう展開だったら彼女が次のターゲットになります。地下室に閉じ込められて逃げられない。とある日,隣の部屋にも同じように男性が閉じ込められていることに気づき,2人で脱走を試みる。それは残念ながら失敗するのだが,2人は同じ部屋にいることになり,恐怖のなかでの一体感により結ばれてしまう。でも,ここでどんでん返し一回目。この男は犯人と兄弟で,共犯だったのだ。そんな感じでこの兄弟が幼い頃母親を殺す回想場面や,弟が兄を刺したり,やってきた警官を殺したり,まあ,ドタバタあって,最終的に主人公の女が逃げて一件落着。かと思いきや,最後のシーンで,なにやらこの事件を仕組んだのは彼女自身だったような映像が。えー,ちょっとつじつまあわなすぎなくない?
ま,こんなもんか。モデルってのに,太目のグラマラスボディだし。

渋谷ユーロスペース 『ミリキタニの猫
同じ建物の別の映画館でもう1本。以前から気になっていた作品ではありますが,ドキュメンタリーだし,予告編以上の展開は期待できないと勝手に思っていた。でも,この日は時間的にちょうど良いのがこの作品だった。でも,私の予想をはるかに越える素晴らしい作品でした。予告編では,ミリキタニというおじいさんがいかにすごいかかがこの作品の決めてかと思いきや,実は監督だったんです。
どうやら,この作品の監督はドキュメンタリー作家などではなく,普通に会社勤務する女性のようです。とある日,路上生活しながら絵を描いているミリキタニに出会います。本人に撮影許可を得て,話を聞きだす監督。その時,ミリキタニは「私は巨匠だ。今ここには作品製作のために一時的に住んでいるにすぎない」というが,明らかに彼はホームレスの気難しい爺さんだ。監督は,彼の下に通いつめることで,少しずつ話を聴くことができるようになる。といっても,はじめの頃は誰にでもいう主張を聞いていた。彼は米国で生まれた市民であるにもかかわらず,太平洋戦争時に日系ということで強制収容所に入れられ,市民権を奪われ,夢を絶たれ,家族と離れ離れになる。そんな米国政府への恨みが彼を頑なにさせているように思う。監督はそんな彼の意固地な心を少しでもほぐしていこうと,そして奪われた権利を取り戻すことができることを遅ればせながら彼に分かってもらおうとする。
そんな2人に訪れた転機は2001年9月11日の世界貿易ビルのテロ事件だ。現場からそれほど遠くない場所でやはり絵を描き続けていたミリキタニだが,さすがにそこで野宿するのは危険すぎる。ということで,監督が住むアパートに住まわせることになったのだ。当然同居するとなれば、お互い興味本位ではいられません。米国の社会保険証などいらんと意固地だったミリキタニ氏も次々と監督が与えてくれる好意に応えるようになってきて、多くのことが変わっていきました。米国で活躍するミリキタニ姓の女性詩人がいることがわかり(ミリキタニなんていう名字は日本でも滅多に出会いません)、単身高齢者を年金で住まわせてくれるアパートが見つかり、老人ホームでの絵画教室で教えることになったり、かつて強制収容所があった場所に他の日系人たちとツアーに出かけたり、最後にはこれが涙ものですが、別の強制収容所に入れられて離れ離れになったお姉さんに再会してしまうのです。
そんな、ドキュメンタリーらしからぬあまりにもドラマティックな結末を迎えてしまいます。しかも、この映画が完成し、それとともに日本に監督とともにやってきて、彼の出身地である広島にも訪れたようです。一人のホームレスの男性に、とある女性が興味を持ってからできた小さなドキュメンタリー映画ですが、これを通して世界で起こっている多くのことを考えることができます。素晴らしい作品。

池ノ上bobtail
eart:以前にも一度、ここbobtailで聴いたことのある、女性ヴォーカルがバンド編成で歌います。ベースにはいろんなところみかける田中啓介氏。心地良い歌声。
植田慶介:ギター弾き語りの男性。普段はバンドをしているということですが、意外にいい歌声を聴かせてくれました。曲もナカナカ。あら,月球のヴォーカルだったのね。私はドラムスの神谷君の演奏以外聴いたことないけど,けっこう人気らしいから,彼を目当てに来たお客さんも多かったのか。
ナオリュウ:さて、今回は私がみたことない2人をサポートに招いてのステージ。ピアノとパーカッションの男性2人です。久し振りにピアノを入れたナオリュウさん。いやあ、久し振りにしっかりと胸に届くパフォーマンスでした。こういっては失礼だが、昨年後半に家族にいろいろあって、ライヴをお休みしていたナオリュウさん。再開してからも、ピアノでずっとサポートしてくれていた桜井さんが多忙で、一人弾き語りで、ライヴチャージを取らない店での演奏が続いていました。やっぱり演奏面での支えがないということもありますが、どこかふっきれない、そんな印象が残るステージが多かったのです。でも、先日原宿KDDIスタジオでのフリーライヴでギターのサポートが入り、マオコさんの結婚式で滋賀まで行って2人のために新曲を作り、そんななかで以前のようなパワフルさを取り戻したように思います。歌声もギターも申し分なし。幸い、この日のbobtailはかなりの盛況で、とても満足のいくライヴでした。3組とも良かったし、今後も楽しみですね。

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コメント

ナオリュウさんの完全復活は嬉しいですね。ライブハウスの客席で見たりしましたが、演奏はかなりごぶさたです。そのうち見られるでしょうか。ところで、ナルセさん、たまにはどっぷりJAZZというのもいいものです。

15日 東京国際フォーラム・ホールA
ハービー・ハンコック、ロン・カーター、ジャック・デジョネットの黄金のピアノトリオにウエイン・ショーターを加えた、その名もTHE QUARTET。このメンバーを見るのは多分4年振り。少し年齢的な衰えを感じたショーター以外は、まず文句なしのパフォーマンスだったでしょう。チケット代11000円に見合うだけのさすがの名人芸という印象。2時間余り休みなしで、少々へビィな感じさえしました。演奏する曲目も心憎いチョイスでした。一方、JAZZ界も彼らに替わる大スターが必要とも感じます。既にマルサリス兄弟も40代後半ですし、JAZZは益々おじさんの音楽になっていきそうです。

16日 「Z・imagine」
矢舟テツローさんがまたまたジマジンに登場。いつものピアノトリオでなく、ギターにイケメン・ハーフのトマ氏が加わって、かなりグルーヴな夜になりました。ベースの多田さんから「TOPSさん、どうも」と声を掛けられたのは驚き。ほかの女性シンガーのサポートで2度ほど見ただけなのにねぇ。前日の重厚なJAZZではなく、古いようで新しい感じのご機嫌なライブは悪くなかったです。

投稿: TOPS | 2007年10月17日 (水) 12時33分

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