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3日まとめて

11月14日(水)

この日は中目黒の楽屋でチェロ奏者の橋本 歩さんの所属するRomaniticaのライヴがあった。けっこう前から行く予定だったのに予約をしていなかった。まあ、まだ聴いたことがないユニットだし、全からのファンの人をさしおいてっていう気持ちもあったのかもしれない。
しかし、甘かった。開演15分前ほどに到着すると、もう店内は大盛り上がり。年齢層の高いファンたちで埋め尽くされています。「予約がない人は立ち見になりますが、予約のある立ち見客優先なので」みたいな訳の分からないことを言っている。以前にもこのお店で大盛況のライヴがあったが、かなり無理矢理席を詰めたり、通路にも椅子を置いたりして工夫していたが、この日はどうやらそういうことはしない。
私より前方にサカウエ君がいたが、後で彼の話によると、立ち見のお客さんはこれ以上前に来ないでください、的な感じだったらしい。私の位置からは全くステージが見えない状態で演奏が始まってしまった。なので、サカウエ君に一声かけて帰ろうとしたら、彼も帰ると言い出すので、同じ最寄り駅まで帰ってきた。なんだかんだで21時になってしまったが、1杯ひっかけることにする。そんなに遅くまで呑むわけじゃないけど、徒歩で帰れる場所で呑むってのもおつだ。意外にも文学などの話で盛り上がってしまった。

11月15日(木)
木曜日というと、講義の資料作りに追われ午前中は家にいることが多い。しかし、この日は先週用意した分が残っていたので、早起きして有楽町で映画を2本観ることにした。有楽町駅前の再開発によってできた、丸井の隣のイトシアというビルの4階に新しくできたシネカノン2丁目という映画館。スクリーンが2つあり、両方で1本ずつ。

有楽町シネカノン2丁目 『クワイエットルームにようこそ
松尾スズキ監督、内田有紀主演作品。多分、TVCMなどでもよくやっているだろうから知っている人も多いと思う。正直言って、松尾スズキは監督としてよりも俳優としての方が好きだが、まあ観ないわけにはいかないかな。主題歌を日暮愛葉さんのバンド、LOVES.が歌っていることもあるし。まあ、相変わらずのドタバタ喜劇ではありますが、意外にも主人公を描くストーリーが良かったと思う。ネタバレはしませんが、予告編で分かる範囲で書くと、内田有紀演じる主人公の女性は、仕事に追われたストレスとお酒に酔った勢いとで軽い気持ちで自殺のようなものをしてしまい、精神病院に収容される。自分はこんな場所にいるべき人間ではないともがくのだが、自分がどんな人間だったのか、この場所で自分自身が徐々に気付きだすとともに、それが観客にも徐々に伝えられていく。特筆するほど斬新な脚本ではないが、この辺はさすがオリジナル脚本という感じですか。個人的にはジグソーパズルのシーンが好き。

あまり時間がないけど、無印良品まで移動してランチ。平日だというのに混み合っています。しかも、ほとんど女性客。広い空間なのでよく利用しています。

有楽町シネカノン2丁目 『アフター・ウェディング
期待はしていましたが、とても素晴らしい作品。ネタバレしてしまうのはもったいないので、抽象的な書き方にしてみましょう。あなたは会いたくない人に偶然会ってしまった時、どんな感覚を覚えますか?別れた恋人とか、仲違いしてしまった友人とか、なんとなく疎遠になってしまった知り合いとか。私はなんとなくですが「ピリピリ」した感覚を覚えます。それは緊張=ストレスの一種なのでしょうが、大舞台に立つ前の胃にズンとくるような緊張ではなく、肌の表面にくるピリピリした感覚。それは特に顔に来ます。明らかに表情がこわばり、自然な発音も出来ません。
この作品は、映画を観ながらそんな感覚を覚える作品です。実際にそういう場面があるのですが、それがどんどん連鎖して続いていくのです。人間ってけっこう表面的にはすぐに仲良くなれるんだけど、本当に深い関係になるには何度かこのピリピリした感覚をお互い感じて、話し合って、時には触れ合って克服する必要があるように思う。有体の家族愛を描く映画って最近とても多くて、以前はそういうのに抵抗を感じていた私も映画のなかくらいは騙されてもいいという感じで、最近は素直に泣くようにしていますが、この映画はそんじょそこらの家族映画とは違うと思う。家族というものが予めあっての家族愛が前提されているのではなく、家族の成員一人ひとりの愛情の集まりとしての家族ということだと思う。出演者もそれぞれとてもいい味を出しているんですよね。といっても、本作はデンマーク映画で、知った俳優など全くいないのですが、こういうヨーロッパの珠玉の作品に出会うととても嬉しい気分になります。あ、もちろんアジアや南米などにもいい映画はありますけどね。

さて、講義の後、半蔵門線から田園都市線へ、溝の口で乗り換えて武蔵中原まで。この日はヴォジョレーヌーヴォー解禁日ということでみうさんちでパーティです。いつもこういう場は男性私一人になりますが、この日も女性友達2人を呼んでの4人での飲み会。みうさんが料理を頑張ってくれたので、ワイワイという感じよりはガッツリ食べてゆったりのような会になりました。うーむ、やっぱり時間が足りない。帰りを気にしないでいいのが理想ですけど、そうもいきませんな。

11月16日(金)

代官山eau cafe shima & shikou DUO
以前は恒例で2ヶ月に1度ほどやっていた、eau cafeでのshima & shikou DUOライヴ。shima & shikou DUO自体のライヴが久し振りで、eau cafeでも久し振りということで、立ち見も少なくない満員御礼です。その前に、内装がまるっきり変わりました。ピアノの位置が移動し、厨房の位置までも移動して、ほぼ反転した感じ。私は一人客だったので、一番奥のソファ席。いやあ、ゆったりしてしまいます。キーマカレーをいただいて開演を待ちます。もう開演予定時間には満席だったのですぐに始めればいいのに、なんででしょうね。絶対に15分は遅れます。15分あれば2曲はできるし、同じ演奏時間でも終演後にゆっくりできるし、遅れることほど悪いことはないと思うんだけど、こればっかりはしょうがないな。
1月に2ndアルバムが発売決定ということで、そのなかからも数曲。新しいアルバムは「奥の細道」の英訳「road to the deep north」とのこと。そのアルバムタイトル曲もジャズというジャンルにとらわれない不思議な雰囲気の名曲。それぞれの演奏はとても熱いのに、なんだか心穏やかに聴くことができるのは不思議だ。hitme & miggyの曲は穏やかな曲でも体が動いてくるんだけど、shima & shikouは逆。まあ、リズムが難しすぎて自然には体が反応しないってのが正直なところなのかもしれない。
2ndステージではゲストヴォーカルで林 夕紀子さんの登場。スケールの大きな美女です。低音の響くヴォーカル。素晴らしいんだけど、好み的にはかれらのゲストで登場する畠山美由紀さんとかAsa festoonとか、古賀夕紀子さんの方が好き。でも、トークはかなり面白い。そんな感じで店内が興奮に包まれたステージは23時まで続けられました。

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コメント

「予約のある立ち見客」というのは、客席以上に予約を取ったので、「遅くに予約された方」や「予約していても開演後に見えた方」は立ち見ということなのでしょう。ちょっと分かり難い日本語ではありますが…。僕が『楽屋』で見たライブでは佐藤良成、NUU、良原リエ、夏秋文彦4人のイベントは超満員でしたが、あとは比較的ゆったりしたライブでした。それにしても、橋本歩さんは精力的です。ロマンチカもそのうち見られるでしょう。

11月19日は吉祥寺「曼茶羅」でキッチンのレコ発ワンマン。たくさんライブをやっている彼らですが、結成7年目にして東京でちゃんとしたワンマンライブをやるのは初めてだったとか。かなりの立ち見も出る盛況のなか、とても心温まるライブでした。BICと安宅浩司が抜けて二人に戻ったキッチンには、ハンバートハンバートと同じように色々なサポートで自由に活動して欲しい。ちなみに僕の隣にはクサノヒロミさん、ビールの大ジョッキをうまそうに飲んでいたのが印象的でした。
11月20日はまたまた「スターパインズカフェ」で、矢舟テツローのバースデーイベント。普通のバースデーライブではないけど、対バンがいかにも矢舟テツロー的な渋いチョイスでした。友情出演(?)で、ありましのさんの歌とコーラスが聞けました。

投稿: TOPS | 2007年11月21日 (水) 12時11分

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