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2007年11月

あちこち回って地元でライヴ

11月24日(土)

東京駅近くの丸善丸の内本店へ。
なんと、ここで女優の多部未華子ちゃんのサイン会があるのだ。2008年カレンダー購入者先着100名様限定。私はこの情報をmixiで知って、電話予約もできるということで思わず予約してしまった。列が渡り廊下にまで及んでいて、実際に握手をしてカレンダーにサインをもらって、一言交わしたものの、未華子ちゃんの姿を眺められたのはわずか1分くらいだったように思う。
むしろ、カレンダーを購入しない人が、サインをしている彼女の姿を少し遠巻きですがゆっくり見られた様子。私もサイン後にゆっくりできればよかったんだけど、この日も次のスケジュールが詰まっていたので、急いで東京駅に。ちなみにこのときの様子は彼女のホームページにも掲載されていた。こういうファンの前に公的に出てきて触れる機会ってのはほとんどなかったらしく、緊張していたそうです。確かに、一生懸命サインをして、丁寧に握手をして、気が張っていたように見えましたが、そこがまた素敵ですね。いやあ、実物は本当にちっちゃくて可愛い。スクリーン上では他の可愛い女優と比べて地味な顔立ちに思えますが、そんなことはありません。そんじょそこらの女子大生ではありませんね。『HINOKIO』でデビューしてから映画を中心に、よい作品に恵まれてきた彼女ですが、最近はあまりいい役どころがありません。また彼女ならではの存在感のある映画を期待したいところ。

川崎ラゾーナ広場 ビューティフルハミングバード
東京駅から東海道線に乗って川崎まで。いやあ、東海道線って早い。20分弱で着きました。ということで、ラゾーナで行われるビューティフルハミングバードのフリーライヴに余裕で間に合う。しかし、かれらはリハーサルもサービスで本番とは違う曲を歌っていた様子。ステージの周りには何組かの子ども連れがいます。定番曲5曲でしたが、歌いだすと皆足を止める、寒いながらもとても温かいステージでした。しかし、思いの外、CDの売れ行きは良くありませんでした。でも、それをよいことに私は持参したCDを手にスタッフに、「いいですか?」と確認してお2人のもとに。スタッフさん、快く承諾してくれてありがとう。そして、思いの外、タバティが私の顔を見て「ありがとうございます!お久し振りですよね」と嬉しい一言。覚えてくれていたようです。といっても、タバティとはちゃんと話したのは1度だけ。しかも、もう3年位前です。小池光子さんとはお話する機会が何度かありましたが、なんとなくあちらが私のことを覚えていて対応していてくれていたかどうかは分からなかった。かれらのライヴをはじめて聴いたのがちょうど4年前の10月。初めてサインをもらいました。けっこうタバティと話をして楽しい気分で駅へと向かいます。
さて、ここで悩む。この日は自宅の近くでライヴがあるので、早めに帰りたかったが、この日は恵比寿のガーデンプレイスでもヤマカミヒトミさんがフリーライヴをしているのだ。しかも、平岡雄一郎さんとのデュオ。17時から30分のステージということで、聖蹟桜ヶ丘でのライヴは18時半からなので、間に合うと判断して久し振りに恵比寿まで。

恵比寿ガーデンプレイス広場 ヤマカミヒトミ×平岡雄一朗
ガーデンプレイスでは毎年恒例になったクリスマスイルミネーションが騒がしいです。ここのセンターホールにはバカラのシャンデリアが毎年やってくることで有名。本当に誰もが写真を撮っていて気持ち悪いです。こういうの大嫌いなんですよね。キャンドルナイトとかいって、1日だけ電気を消すということではなく、こういう無駄に電力を使うものをなくしていくことが必要ではないだろうか。そんなシャンデリアの前で2人の演奏が始まります。hitmeさんはこういう場でも形式的には丁寧ですが、いつもどおりのMC。それが良いのか悪いのか。この2人のデュオですが、先日sugarで聴いた時のような刺激はありませんでした。やはり音響の問題でしょうか。演奏はいつもどおりだったような気もしますが、まあお客さんもけっこういたし、よしとしましょう。
さて、これまた終演後に挨拶もせずに恵比寿駅に急ぎます。こういう時はジョギングの成果がでます。恵比寿駅まで完走。とても乗り継ぎがよく、18:20に着いたので、巨大なカレンダーを一旦自宅において、徒歩3分の花屋「草苑」へ。

聖蹟桜ヶ丘草苑
この花屋、奥がカフェになっていて、夜もバー営業をしているとのこと。以前に一度マルカートさんのライヴで訪れましたが、その時は10人ほどでちょうどよいと思っていましたが、机を小さいものにして、椅子を敷き詰めると、30人弱が収容できます。アップライトのピアノもあり、ステージも広めに取れます。この日のライヴは中川五郎さんが中心となって、仲の良いミュージシャンを集めたものでした。出演者席のテーブルにはすでに空になったヴォジョレーのビンが1 本と、もう1本が途中。しかも、お客さんを入れてから出演者たちは居酒屋でお腹を満たしてきたとのこと。客席には子どもが5人ほど。子どもを抜かせば非常に年齢層の高い不思議な雰囲気、というよりこのお店にあった雰囲気です。
末森 樹:それほどよくある名字ではないが,スタッフかお店の人に同じ名字の人がいたので,恐らくその人の息子さんなのだろう。見た感じまだ十代でクラシックギター好きの少年という感じ。でも,なかなか面白いオリジナル曲を激しく演奏しています。
謡象:「うたかた」と読みます。この時はオーストラリア人の女性がヴォーカル,太田佐和子さんというピアニスト,伊東正美さんという男性のギタリストの3人編成だが,エンケンバンドの石塚俊明さんや先日亡くなったHONZIさんも参加しているような楽団のようです。白人の女性に非常に古臭い日本語の曲を唄わせることが面白い。
中川五郎:最後かと思ったら,謡象のメンバーがステージに残っている状態で五郎さん登場。さすがに4組で最後には鈴木亜紀さんも控えていたので短めのステージでしたが,相変わらずのパワフルでピースフルなステージ。最後には亜紀さんもピアノ伴奏で登場させ,ヒートアップ。しまいには椅子の上に乗ってしまいました。
ここで,休憩ですが,子どもたちは親のところに来て「ねえ,8時に終わるはずじゃなかったの」ともう飽き飽きした様子。さすがにこんなゆる~い大人のライヴの楽しさが分かるには30年早いよって感じです。
鈴木亜紀:まあ,亜紀さんはいつもどおりの演奏。1曲目に「ハムカツサンド」を持ってきてはじめましてのお客さんの多い場を和ませます。でも,聖蹟桜ヶ丘は初めてだという京王線沿線住民の亜紀さん。ちょっとアウェイ感がありますね。もちろん,アンコールは全員登場でしたが,嬉しいことに曲は「人のいろいろ」。
主催者の男性が「お時間のある人はゆっくりしていってください」といったので,私はお腹も空いていたし,歩いて3分で帰れるのですっかり残るつもりでしたが,意外にお客さんは本当に親しい人以外帰ってしまい,お店も片付けにはいっていて料理などを注文する雰囲気でもなかったので,亜紀さんとも差し障りのない言葉をいくつか交わしただけで,残念ながら帰宅。
自宅で簡単な食事を作って食べることになりました。

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勤労感謝の日

11月23日(金,祝)

渋谷シネマQ-AX 『ロボ☆ロック
なんか、最近舞台挨拶づいている私。といっても、ここQ-AXシネマでのが多い。ここはとても良心的で、客席の右半分をプレイガイド販売、右半分を窓口販売にしていて、しかも事前に購入した前売り券がそのまま使えるのです。この日の舞台挨拶は監督と、主演の塩谷 瞬と中山祐一朗、そして相手役の美波ちゃん。私がこのblogで塩谷氏の名前を出すと、決まって嫌がらせのコメントやメールが送られてくるので、舞台挨拶のことは書かないこととしますが、やはり美波ちゃんは素的だ。前回『逃亡くそたわけ』の時はカチューシャのようなものをつけていてよく分からなかったけど、やっぱりかなり短髪にしています。どんな役どころのためなんでしょうか、気になります。
さて、この映画。監督が7年前から構想を練っていたというものです。塩谷 瞬演じるのはミュージシャンを目指すが挫折途中の便利屋マサル。便利屋仲間には最近スクリーンでよく見かける本多章一。突然マサルに近づいてくる中山祐一朗演じる韮沢はロボットマニア。かつて出会った老人に託された身長25mの人型(?)ロボット「ランドツェッペリン」の存在を信じて過ごす毎日。その老人の音声システムによってしか起動しないのに、老人は死んでしまった。必死に、老人と同じ声質の人物を探し続けてたどり着いたのが、マサルがレコード会社に持ち込んで破棄されたデモテープ。ということで、韮沢はマサルと出会うのだ。ここからはチンピラも絡んだドタバタ劇です。美波ちゃんは思ってたよりは出番が多くて面白かった。舞台挨拶も含めて本当にキュートな女性です。今後も楽しみ。
ちなみに、ここまでネタバレして観る人も少ないと思いますが、エンドロールの後が面白いので、席を立たないように。

原宿PENNY LANE
初めて行くお店。KIDDY LAND近くの小さな路地にあるお店でライヴは2階で行います。開演前にトイレに行こうと思ったら、お店のトイレが故障中なのでKIDDY LANDのトイレに行ってくださいとのこと。久し振り(20年くらい!)に入る店内ですが、やはり関わりのない異質空間ですな。この日はコンピレーションCD『もうひとつのクリスマスソング』の発売記念ということで、そこに参加したミュージシャンによるライヴイヴェント。女性シンガーのみを集めたお昼の部と、男性シンガーのみを集めた夜の部。私は辻 香織ちゃんを観るためにお昼の部に参加。相変わらずコアな辻 香織ファンたちが集まっています。とても狭い店内ですが、なかなか雰囲気は良し。このCDの企画に関わっている渡辺大地という人物が司会をしているおかげで、なかなかスムーズな進行。いい感じのイヴェントでした。
タイラヨオ:なにやら海賊タイルで登場したちょっと場違いな女性。カラオケ状態で熱唱。
夢紗:ピアノ弾き語りの女性。歌はうまいです。
辻 香織:先日、ワンマン・バースデイ・レコ発ライヴを終えたばかりの香織ちゃん。この日も小宮山 聖氏と2人のステージで、曲数も5曲ほどでしたが、とても力強い素晴らしいステージを見せてくれました。いい感じです。
玉城ちはる:ギターの男性をサポートに携えて唄います。かなり古臭い、フォークや演歌の雰囲気を大事にしているシンガーのようです。しかも、『たとえ世界が終わっても』という私も観た映画の劇中音楽を手がけているそうで、けっこう好印象です。また機会があれば聴きに行きたい。
この日はまたまた次の予定が詰まっているので、香織ちゃんに遅ればせの誕生日プレゼントを渡し、新宿に急ぎます。

新宿red cloth
このライヴハウスに来るのは3年ぶりくらいでしょうか。駅から非常に遠いので、こういう時は焦ります。整理番号5番のチケットを持っていましたが、着いたときには既に100番までが入場しています。今回のライヴはTOMOVSKYがHARCOと一緒に4年前に440でやったイヴェントの第二弾。red clothなんて規模縮小かと思いきや、440はどう詰めても120人くらいだが、ここはギュウギュウにすれば200人以上は入る様子。sold outだったので、相当数のお客さんが入っています。しかも女子率高し。今回はHARCO側での宣伝が遅れたため、多くがTOMOVSKYファンだと思われます。私はちょうど中央辺り。
HARCO:「KI・CO・E・RU?」ツアーが終わり,12月24日のmona recordsでのエコロジーイヴェントに向けて風車を見学にミッコさんと旅に出ていたというHARCO。髪の毛もかなり伸び放題です。この日は一人弾き語り。文房グルーブのサンプラーは使うものの,キーボードは一つ。ステージの右側にHARCOのキーボード,左側にはTOMOVSKYのギターという,お互い一人でのステージというシンプルなイヴェント。まあ,それほど昔のレア曲はありませんでしたが,TOMOVSKYのギターを借りての「アパート」があり,そして12月5日に発売予定のニューアルバム『KI・CO・E・RU?』のなかから4曲を披露。「地平線の向こう」と「文房具の音」は既にライヴでも演奏していますが,アルバムタイトル曲の「きこえる」と「神様の両手」はライヴで初めての演奏。それだけ演奏はイマイチでしたが,楽曲とそれに込めた彼の意気込みは十分に感じられる演奏でした。まあ,人前で演奏しないとうまくはならないと思いますが,このイヴェントはちょうどいい実験台ですね。メロディアスなヴォーカルもかなり安定してきましたね。松任谷由美「やさしさに包まれて」や高田 渡「値上げ」などのカヴァーもあり。
TOMOVSKY:なんだかんだで,はじめましてのTOMOVSKY。驚くことに41歳。いつもチラシなどで使われる同じ写真でしか見たことがありませんでしたが,ちょっと頬もこけていて,やはり年齢を感じさせます。しかし,ステージ上のテンションは素晴らしく若い。HARCOと最後に一緒に演奏したのが4年前ということですから,その頃のHARCOもやんちゃだったんですかね。妙に落ち着いてしまったHARCOを茶化すような態度がなんとも面白いです。そして,それが分かっているファンたちも素敵。やはり固定ファンが多いのでしょうか。現在のHARCOの固定ファンはどれほどいるのか。
演奏のほうもそのテンションに相応しい楽曲が多い。MCも長く,2組にしてはかなり長時間のライヴになりました。最後のセッション曲が「蛍の光」ってのは意外な展開でしたが,総じて楽しいライヴでした。
この日は私よりHARCOファン歴の長い友達,サンゴさんとなほさんが来るということで,3人で終演後も居座ります。red clothは特別打ち上げという形でお客を追い出すこともないし,バー営業ではフードメニューもあるので,テーブルと椅子が出てきてすわり,私とサンゴさんは食事を注文してしばし歓談。この日はミッコさんも来ていて,HARCOはそこで話をしたり,キーボードを片付けたりしていましたが,2杯目のビールをとおつまみを注文した後で,わたしたちの席に加わってくれました。私以上に顔馴染みのファンがいるということで,気が緩んだのでしょうか,久し振りにかなりフランクにお話をすることができました。
ということで,結局この日も最終の急行電車で帰宅。

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12月のライヴ予定

まだ年末の予定はイマイチ決まっていません。

12月1日(土)
渋谷ギャラリー・コンシール flex life(予約済み)
12月2日(日)
下北沢ラ・カーニャ 安宅浩司(予約済み)
12月5日(水)
銀座cafe ohana 山田タマル
12月6日(木)
代々木上原古賀政男音楽博物館 ビューティフルハミングバード(チケット購入済み)
12月8日(土)
神保町amulet Quinka, with a Yawn/他(予約済み)
下北沢ラ・カーニャ air plants(予約済み)
12月9日(日)
丸の内丸ビル 坂本美雨
12月11日(火)
渋谷duo music exchange 中山うり(予約済み)
12月12日(水)
吉祥寺strings 宮嶋みぎわ+大橋エリ(予約済み)
12月14日(金)
横浜club wizard HARCO/おおはた雄一/永山マキ(予約済み)
12月15日(土)
タワーレコード新宿店 竹仲絵里
12月16日(日)
新横浜bell's Arearea(戸田和雅子ゲスト)(予約済み)
下北沢mona records 高鈴/他
12月18日(火)
恵比寿ガーデンホール アン・サリー/port of notes(チケット購入済み)
12月19日(水)
下北沢440 casa/uni-birth(予約済み)
12月21日(金)
渋谷AX 広沢タダシ(代金支払い済み)
12月22日(土)
谷中ボッサ dois mapas(予約済み)
12月23日(日)
吉祥寺strings Asa festoon
12月24日(月,祝)
下北沢mona records HARCO/Quinka, with a Yawn(予約済み)
12月27日(木)
吉祥寺strings 永山マキ(予約済み)

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4連休1日目

11月22日(木)

この日は法政大学の講義が休講。市ヶ谷キャンパスは大学祭とのこと。

渋谷シネ・アミューズ 『onceダブリンの街角で
予告編を観た時から、とても観たかった作品。本当は女性と2人で観たかったが、けっきょく付き合ってくれる人が見つからず、一人で観ることにした。でも、一人で正解だったかも。ちょっと期待が大きすぎた。まあ、よく考えれば予告編から想像できる以上の発展性はないのだが、やはりその通りだった感じ。
舞台はアイルランドのダブリン。街角で使い古して穴の開いたギターで弾き語りをする男。母親を亡くしてから父親が経営する掃除機修理店に戻ってきて手伝っている。基本的に暇なので、街頭に出向き、日中は一般受けするようなカヴァー曲を歌い、夜は誰もいない路上でオリジナルソングを唄う。そんな時に出会った、『ビッグ・イシュー』を売る女性。掃除機を直してくれだの、あなたの曲は良いからCDに焼いてくれだの、しつこく付きまとう。はじめは嫌がっていた男だが、そのうち形勢逆転したりして、微妙な距離のまま2人の関係は続く。この女はチェコに夫を残して、母親と娘の3人でダブリンで暮らす。そんなこんなで、触発された男は失った恋人を取り戻すことと本格的に音楽を発信することを目的にロンドンへと旅立つ。そのためにデモテープを作るということで、女はピアノとコーラスを、路上ミュージシャンをバンドメンバーに誘ってレコーディング。銀行の融資係がミュージシャン希望だったり、当初乗り気でなかったスタジオのエンジニアも1曲聴いて気に入ってしまったりと、ちょっと調子のよい展開。結局、この男女は結ばれないが、女は夫をアイルランドに呼び寄せ、男はロンドンへと旅立つ。その後どうなったかは鑑賞者の想像力に任されているが、それほど劇的ではないが、日常生活に良いこともあるんだよ、ってことを教えてくれる映画。私が物足りなく感じた、そのことこそこの映画の持ち味なのかもしれない。
ちなみに、主人公2人に名前はなく、クレジットでもguyとgirlと表記されているところにもそんなことがうかがえる。

渋谷イメージフォーラム 『いのちの食べかた
続いて観たのはドキュメンタリー作品。以前『ダーウィンの悪夢』という食をめぐるドキュメンタリー映画があった。それは効率的な食糧供給のために大量繁殖したナイルバーチという魚が生態系を破壊するって内容だったと思うが、あまりにも危機感をあおりそうな内容だったので、結局観なかった。本作は、ドイツを中心としたものだが、食糧生産のオートメーション化を淡々と映し出すもの。家畜(乳牛、肉牛、豚、鶏卵、鶏肉)、野菜(レタス、パプリカ、ホワイトアスパラガス)、果物(リンゴ)、魚などなど。まあ、アメリカではなくドイツということもあるかもしれませんが、本作は食に対する不信とか危機感とか、そういうものよりも素直に学ぶことの方が多い。さすがに単純作業の行程のなかで命を奪う映像や、生殖というものがまさに再生産であるように、命の数が管理されているという事実にはショックを覚えますが、いつスーパーに行っても有り余る食料が満たされている生活をしているわけですから、それらがどんな気象条件にもかかわらず一定量供給されるためにはこれくらい不自然なことがなされているということは分かっているはずです。分かっていながら実際にどんなことがなされているのかを知らずにすまそうとしているだけ。
もちろん、映画としてもとても優れたものだと思う。そこで働く人の姿も丁寧に映し出し、ほとんど会話もせずに働く姿。時折休憩して、大抵の場合サンドイッチを食べている姿。こういう作品を学校の道徳の時間などで学童に見せるべきではないでしょうか。

渋谷から歩いて恵比寿まで。ライヴ前に夕食。LIQUIDROOMの近くにあるスープカレー店「イエロー・カンパニー」に。ここは私が初めてスープカレーを食べた店。この日も客は私一人です。けっこう美味しいですよ、ここのスープカレー。

恵比寿LIQUIDROOM leyona
なんと、驚くことにleyonaのライヴは1年ぶり。かつてはメジャーどころしかライヴに行っていなかった私。その頃から行っていたのは、BONNIE PINK、アナム&マキ、遠藤賢司、そしてleyonaといったところだろうか。最近は激しい目のアナマキとエンケンからは少し足が遠のいているし、BONNIEは単独ライヴ以外は大げさなイヴェントばかりの出演になったので年に1度くらいでいいや、と思ってきたが、leyonaだけはそれなりに行っているつもりだった。それこそ1年前は同じツアーで2箇所(といっても両方渋谷でクワトロとduo)に行ったし、そのクワトロライヴはライヴアルバムにもなったので満足していたのだろうか。ともかく、久し振りのライヴだが、整理番号が良かったので最前列をキープ。またまた、開場から開演まで長い1時間を暗いなかの読書でしのぎます。それにしても、このスタンディングで1人1時間待ちってのだけはどうにも我慢ならん。どうにかならないものだろうか。訴えるすべはないのか。どうしてもやむをえないというのだったら、開演時間ピッタリに始めて欲しい。
結局10分ほど遅れてスタート。ところで、このツアーに合わせて、11月7日にアルバム『off the lip』が発売された。ここ最近、他人からの楽曲提供が比較的多かったleyona。本作は久し振りにほとんどの作詞作曲をleyona自身が手がけている。webマガジンでの毎月新曲配信という企画で発表されていた曲が多かったが、ほとんど購読していなかった私。ということもあり、今回はシングル曲のような形での事前に発表されたものはなく、小粒の名曲が揃ったアルバム。私はこういうのが好きなんですよね。leyonaも(多分)ここ数年いろいろあって、やはり彼女が紡ぐ曲の雰囲気も変わってきています。いい感じです。
さて、今回は珍しく、パーカッションのラティールを欠く編成。しかし、それ以外はいつものメンバー。ギターに山本貴志、ベースは鈴木正人、ドラムスは沼澤 尚、そしてキーボードにエマーソン北村。leyonaはビキニの水着の上に網目の隙間から素肌が少し除いて見えるような黒のニットのワンピースで登場。丈も短くて時折お尻見えてますよ。やはりこのバンドは私が見ているなかでほとんど完璧ですね。素晴らしいです。欲をいうと山本氏よりも好きなギタリストはいるけど、そこまでしちゃうとやりすぎだし、やっぱりleyonaには山本氏かなと思うので、leyonaバンドとしてはこれが最高。数年前は安心して見ていられなかったleyonaのギターもかなり上達していますし、さまになっています。
さすがに2週間では新しいアルバムの曲をしっかり身につけることはできなかったけど、それでも楽しいです。彼女のビートはとても好きで、スタンディングでも辛くないんですよね(欲をいうと待ち時間が短ければ最高)。そして、今回はなによりも2ndアルバム収録曲「ナツメロ」をやってくれたことが感激。leyonaはそのライヴのほとんどをメールマガジンで先行受付するんですが、その時にリクエスト曲やらコメントを書くことになっています。私が今回リクエストした曲が、まさに「ナツメロ」。以前にもあったんですよね。しかも、SHIBUYA AXでのライヴ。私がリクエストした「花びら」を披露。もちろん、どちらも名曲なので以前からのファンだったらリクエストしても不思議じゃないし、むしろリクエストが多かったからリストに入ったと思うんだけど、こういうときには自己中心的に考えた方が嬉しいのでそうしています。アレンジも素的。他にも1stアルバム収録曲「honey」などを演奏してくれて、彼女自身今回のツアーはなんか原点を見つめ直す感じがします。
アンコールでは彼女も永積タカシとCM出演しているエビスのthe hopをメンバーが手にしての登場。leyonaはビールが飲めないということで、ステージから客席に2つのthe hopが手渡されました。2つ目のは私に向けてやってきましたが、2人隣の背の高いお兄さんに取られてしまいました(しかも、最後投げたよleyona!)。
そして、終演後、leyona本人が物販に登場しました。私もファンを続けて5年以上経ちますが、こんなことは初めて。私は交換していなかったドリンクチケットでヴォジョレーを飲みながら、その様子を遠巻きに見ています。なにか購入した人だけ握手しますって感じだったので、Tシャツを買うのもどうかなあ、と悩みながらも、購入者の列が途切れないので、結局間近でleyonaを眺めながら諦めることにしました。こういう時は、話すにしても何を話したらよいのか、妙に悩んでしまうのです。そして、会場を後にしてから、Tシャツじゃなくて安いお香セットなんて買えばよかったとか、あれを話せばよかったとか後悔しながら帰路につきました。上記の3組はなんだかんだで握手をして少し話したことがあるのですが、leyonaだけはまだないんですよね。
でも、今回のライヴはleyona自身がファンともっと触れ合いたいという意思の表明だと思い、今後に期待しましょう。もちろん、それは音楽的にも。ちなみに、LIQUIDROOMは満員にはなりませんでした。以前はクワトロなどでバカ騒ぎするようなお客も多かったleyonaですが、最近はLIQUIDの一段高いところから遠巻きに楽しむようなお客が増え、最前列でも踊りは控えめですね。
まあ、とにかく20歳台前半の時から見てきたんだなあ、とちょっと感慨深いもののあるステージでした。

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ライヴ会場で俳優を見,映画館でミュージシャンに会う

11月19日(月)

渋谷duo music exchange tokyo song book おおはた雄一
青山CAY,東京キネマ倶楽部,440,草月ホールなどなど,大抵参加しているおおはたさんのワンマン。ワンマンというより,ここduoではシリーズ化するというtokyo song book。スタンプカードまで作っちゃって,面白いです。毎回ゲスト付き。今回は原田郁子さんです。彼女はおおはたさんのライヴに何度か出演していますが,ソロコーナーを与えられたのは初めてかな。
まずは,おおはたさんの一人弾き語り。今回もみうさんと一緒ですが,彼女がいい番号のチケットを取ってくれたので,またステージ向かって右寄りの最前列。なぜかこの日はおおはたさんのギターがとても私に響きました。やはりこの人只者ではないと再認識。後半はベース中條 卓氏,ドラムス椎野恭一氏によるバンド編成もありましたが,個人的にはソロコーナーがよかった。やはりこの位の広さの会場で最前列で見たりすると格別なものがあります。
そして,原田郁子さん。クラムボンのライヴも2回観たことありますが,ソロでは初めて。CDは貸してもらって聴いたことなどありましたが,やっぱりかなりいいですね。そして,彼女のキャラがとても素敵。やっぱり性別問わず人気がある理由がよくわかります。普段の話す声はけっこう低くて,いつでもカワイコぶっているわけでもないけど,ちょっとした仕種は天真爛漫で可愛い。もちろん,おおはたさんと2人の演奏,そしてかなり良かったのが,おおはたバンドと一緒の郁子さんの曲。そして,もちろん「穏やかな暮らし」。
次回はサポートゲストが高田 漣さんで,ゲストが坂本美雨さん。早速チケットも整理番号5番で購入した。美雨さんとおおはたさんの組み合わせは以前から観たいと思っていたが,今回初めて。今度は真ん中の最前列を取れるかな?ちなみに,この日も俳優の中村靖日さんがいらしてました。先日『サクゴエ』を観たばかりだったので声を掛けようと思ったが,やめておきました。
さて,ここでみうさんとはお別れして,私は7th floorへ。この日はナナカイ☆レディースデーをやっていて,トリが高鈴,その前が岩﨑 愛ちゃんということで,間に合えばと思ったんだけど,既に終了していました。岩﨑 愛ちゃんに挨拶して,高鈴ともお話したいところでしたが,彼らはけっきょく楽屋から出てこず。でも,ステージ上にモダーン今夜の岡部量平さんを発見。誰かのサポートで来ていたようですね。ちょこっとだけ挨拶して帰りました。

11月21日(水)

この日は会社の飲み会。ノー残業デーということで,17時代から始まったのをいいことに,とっとと飲んで,食べて,ようやく皆がそろった19時半に途中で抜けます。

池袋シネマ・ロサ 『コンナオトナノオンナノコ
エリカと桃生亜希子のダブル主演ということで,期間限定レイトショーのみ公開でしたが,なんとか行くことができました。この日はトークショーがあるということで,それなりの賑わいでしたが,最前列は空いているので,座っていたら上映開始直前に集団客が入ってきて囲まれることに。そしてなぜかそのなかにシンガーのミトモタカコさんとベーシストの田中啓介さんがいます。まずは映画の上映。
エリカ演じるチアキと桃生亜希子演じるマサミは30歳を目前とした親友。チアキは最近男に逃げられ,仕事中心の生活。マサミはチアキと同じ職場の同僚だったが,結婚・出産して育児中心の生活。ふとしたことで,チアキの手がける雑誌でマサミ家族を取材することになり,物語が進展する。『パビリオン山椒魚』の監督,冨永昌敬は本作で初めて原作のある映画を撮ることになったとのこと。確かに,かなり意味不明の『パビリオン』に対して,脚本がとてもしっかりしています。といっても,私は原作の漫画を知らないのですが,トークショーでの話によると,かなり別物として楽しめる仕上がりだとのこと。もう,とにかくエリカさんと桃生亜希子さんの魅力がたっぷりと楽しめる作品です。それは映像的な面だけでなく,演技,表情,発話,なんか全てにおいて魅力満載。チアキの恋人役には水橋研二も出てたりして,映画ファンにはたまりません。
本当にレイトショーのみ上映なんてもったいない話だ。
トークショーは監督の冨永昌敬さんと,監督と原作者安彦麻里絵さんと親しい漫画家の魚喃キリコさんと大久保ニューさんの3人。どうやらミトモタカコさんはかれらと親しいらしい。エンドロールの病院のシーンがあるが,そこにミトモさんらしい姿があったのはやはり彼女だったとのこと。けっこう,長いトークショーで,シドロモドロの監督に対して,魚喃キリコさんがかなりしゃべってました。まあ,予想はついていましたがとてもきれいな女性。それでいて,アネゴ肌。そして,本作のことを褒め殺します。まあ,私も同感するものが多いので,多少の誇張はあるものの,決して嘘ではないと思う。レイトショーのこういうフランクなトークショー,いいですね。
帰り際にミトモさんに声を掛ける。さすがにちゃんとは覚えていませんでしたが,お互いビックリ。

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本気で行きたいライヴ5つ重なります

11月18日(日)

久し振りの7時間睡眠。暖かな午前だったので、気持ちよくジョギング。この日は6km走ってみました。やはりまだまだ限界がみえますね。とりあえず、10kmくらい走れるようになりたい。

銀座に行く前に、南武線経由で池尻大橋に。世田谷ものつくり学校のギャラリーで開催されている扇谷一穂さんの個展を観に行くことにしました。本当は前日の苔玉教室の後に行って、そのまま歩いて下北沢に移動しようという計画でしたが、この日にずらしました。いい天気で歩いていても気持ちいい。ここ世田谷ものつくり学校は中学校の空き校舎を利用したもので、小学校が隣接しています。校庭では少年野球がやっていて、のどかな住宅地。
ギャラリーに到着すると、早速扇谷さんの姿発見。お客さんとお話しています。今回の展示はこれまでとは違って、絵画作品はなし。今回のためだけに製作されたもの。A0サイズの色紙を大量に提供していただいたということで、それを人型に切り取ります。他にも花とか鳥とか、様々な形に切り取って、天井からピアノ線で吊るします。その天井に一番近いところにはバネがついていて,下からその紙の人形を引っ張ると,ボヨンボヨンと踊りだすのだ。とても面白いです。
扇谷さんが私の姿に気づき,話していたお客さんが帰ると声を掛けてくれました。そして,私の胸元を見て「あー」と驚く。そう,この日は先日の扇谷さんのレコ発ライヴで購入した扇谷さんデザインのTシャツを着ていったのです。とても暖かかったので,上着の前を開けていたおかげで発見されたというわけです。本人に見せるつもりで着ていったのに,私はすっかり忘れていました。こういう場だと本当に一対一なのでかなり落ち着いてゆったりとお話できます。といっても,それほど話題は豊富にありませんが。
ギャラリーの隣にはカフェがあり,扇谷さんもお勧めだったので,あまりお腹は空いていないが,ランチをいただくことにする。デリランチだったが,意外に時間がかかる。普通デリというと,出来合いのお惣菜だが,ここのはきちんとその場で最終的な調理をしてくれるのだ。食後のコーヒーも含めてかなり美味しいです。

有楽町有楽座 『恋空
新垣結衣主演でけっこう話題になっている作品。相手役の三浦春馬もちょっと気になっているので観ることにした。しかし、やはりケータイ小説が原作の本作。著者の美嘉は主人公と同じ名前なので、実話に基づくのか。高校生でのレイプ、妊娠、流産。相手が高校生で癌という不幸のオンパレードのなか、愛を貫くというストーリー。特に前半は全く感情移入できぬままに出来事だけが次々と起こって、せっかくの主演の2人も色あせて見えます。途中から主人公美嘉の2番目の恋人として現れる小出恵介演じる大学生。まあ、演技自体はいいと思うんだけど、妙な関西弁がどうも…
意外に面白いのが、図書館のシーン。まあ、図書館という場所はこの作品の中でも重要な役割を果たしているが、私の関心は小道具。今週の推薦図書ってのが黒板に毎回違うものとして書かれているんだけど、ポール・オースターの『幽霊たち』だったり、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』のなかの1冊(多分、『花咲く乙女たちのかげに』)だったり、ふと写った1冊がミラン・クンデラの『不滅』だったり、と私好みのチョイス。
まあ、後半は展開がシンプルになり、徐々に主演の2人の演技に集中できるようになり、楽しめました。やっぱり新垣結衣ちゃん、勢いがありますね。けっこう幅広い年齢を演じても違和感がありません。

銀座cafe ohana 山田タマル
本当は辻 香織ちゃんのバースデイ・ワンマン・レコ発に行くはずだったけど、その後に決まった40人限定の山田タマルカフェライヴに当選してしまったため、泣く泣くそちらに行くことになりました。この日は他にもcasa、Asa festoon、笹生実久、カセットコンロスなど魅力的なライヴがありましたが、こればかりはどうしようもありません。
受付番号が8番でしたが、小さいカフェ店内にけっこう立派なソファがいくつかあって、ステージに近い特等席を占めていたので、それはさすがに取れず、窓際の席を確保しました。ワンプレートの食事にアルコールではないドリンク付きで3500円。まあまあでしょうか。やはり思ったよりも店内が狭いので、ステージに近い右側よりも、多少後ろでももっと座りやすい中央にしたほうがよかったと後悔。しかし、こういう時2人客とかに気を遣って、1人客に相応しい席を選んでしまう私は損な性分です。基本的に申し分ないライヴでしたが、一点だけ。私の後ろに座った男女2人。どうやら男性がファンで、女性の友達を誘ってきた様子。その女性はタマルさんの曲を聴いたこともなければ顔もみたこともないという。だったら黙って座って世間話でもしてればいいものの、いろいろタマルさんの話だの、休憩中には1stセットの話などしている。コアなファンでも落選したと思われるのに、こういう人が来て、そんな話をしているのはどうかと思う。
2部制で、1stはカヴァーのみ。最近何故か定番の「time after time」とか「natural woman」など、英語の曲ばかり4曲で終了。本人曰く、今までのライヴで一番リラックスして演奏できているというだけあって、非常に伸びやかな歌声は気持ちよさそう。さすがにこれほどの声量があったとは、このくらい狭くて生声でも聞こえてしまう空間でしかわからないかもしれない。この日のサポートはキーボードの広田圭美(これでたまみと読む)さんとパーカッションはいつもの桜井さん。この広田さんがまた素的で、また好きになってしまいそう。「たまとみか」というヴィブラフォンとのユニットを組んでいるそうです。
1stフルアルバム『start』を発売して全国プロモーション中ということもあって、2ndセットのオリジナル曲の多くは最近のライヴでも演奏しているものばかりだが、アットホームなこの空間で特別に聴こえます。でも、次回以降は選曲も工夫して欲しいところ。複数組が出演するイヴェントとは違って、皆山田タマルファンなのだから、レアな曲とかやってほしいですね。しかし、開場を待つ階段でリハーサルの音が聴こえていたので分かっていたのですが、アンコールがなんと「帰り道」でした。インディーズ時代の2ndミニアルバム『恋の景色』に収録された珠玉のバラード。やはり本人もこの曲にはかなり思い入れがあるらしく、広田さんのピアノだけの演奏で歌います。もう、この曲が聴けただけでも満足という感じで、しっかりと体に染み込ませて帰ってきました。やっぱり、終演後にお客さんとの交流はありませんでした。

と、ここで帰るわけではありません。銀座線で表参道へ。まずはFABに向かいます。入口でハセガワミヤコが電話中。まだ大丈夫だと思い店内へ。この日先行発売された辻 香織ニューアルバム『day by day』を購入し、サインの列に並びます。多分、ライヴは21時過ぎには終わっていると思いますが、既に22時。いつものコアなファンが最後に誕生日プレゼントなどを渡すためにスタンバっていました。私は、この日のライヴにいけなかったお詫びと23日に改めて聴きに行くことを約束して、今度はプラッサオンゼへ。casaに挨拶に行きます。島さんとお話することがあったし、29日のAsa festoonも予約しておこうかと思って。結局なんだかんだで長居してしまい,casaのお二人と一緒に渋谷まで。

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わが家に植物がやってきた

11月17日(土)

新宿テアトル新宿 『転々
三木 聡監督最新作。今回はきちんと原作があるようで,主演は『時効警察』でコンビを組んでいるオダギリジョー。なお,一瞬警官役で麻生久美子さんも出ています。もう一人の主演が三浦友和。前にも書いたように,最近『松ヶ根乱射事件』などで,怪しげなおっさん役が妙にはまっている友和さん。今回もエクステンションをつけた怪しげな元ヤクザ役で主演です。
まあ,CMや予告編で観た人もいるかもしれませんが,ともかくあまり親しくないこの2人がひたすら東京を散歩するという,それだけの物語。三浦演じるヤクザに80万円の借金を催促されているのが大学8年生のオダギリ。それが突然,このヤクザに「俺の散歩に付き合えば100万円やる」といわれ,どっちにしろ80万円など作れないオダギリは選択の余地なく,付き合うことになる。取り立て屋自らから100万円もらえるって事は80万円をチャラにした上でってことだ。
まあ,ともかくいつもの三木作品どおりに,ふせりえと若松 了も出てくるし,前作の『図鑑に載ってない虫』ほど意味不明の笑いではないし,素直に笑えるいわば大衆化したギャグで疲れなくて良い。特に,岸部一徳は最高だ。予告編ではよくその位置づけが分からなかった,小泉今日子とその姪っ子が出てくるシーンがとても良い。その姪っ子を演じるのが吉高由里子。密かに注目している若手女優だ。といっても,一度観ただけで,その作品は園 子温の『紀子の食卓』。紀子の妹役だった。『紀子の食卓』における家族観と,本作における家族観の対照性がたまらなく素晴らしい。キャスティングでそこまで考えられていたかどうか分からないが,今回はそんな落とし処のある作品になっています。そして,今知ったニュース。この吉高由里子が蜷川幸雄がメガフォンを取る『蛇にピアス』の主演に抜擢されたとのこと。納得です。
是非劇場で。

新宿三丁目から都営新宿線で小川町,淡路町で丸の内線に乗り換えて茗荷谷まで。
この日はアスカフェで苔玉教室があるというので行くことにした。土と触れ合うのもなかなかない機会だし,大勢の人と一緒に何かをするという作業も新鮮だ。そしてなによりわが家に植物を持ち帰ることができる。苔玉というのはあまり生長しない植物を鉢から出し,まとまりのある粘土質の土で根を丸く包みます。その外側を苔のシートで巻き,最後にそれを固定するために糸でグルグルとするのだ。
八ヶ岳からやってきたという先生が選んできたのは,非常に強くて成長しない植物。私が選んだのは,オタフクナンテン,岩南天,紅シタンという3種類です。久し振りの土いじりはとても楽しい。アスカフェのスタッフを含めて12人の受講生でしたが,こういう場では特に会話がなくても,なんとなく一体感があって楽しい。むしろ,無理に会話する必要もないのだ。気が向けば特に名乗ることもなく一言二言。うん,いい場ですね。
ひとしきり作業が終わった後はアスカフェのお茶でくつろぎます。2時間用意されていた時間はあっという間に過ぎて,少し長居してしまい,考えていた予定は翌日に繰り越しまいた。
ゆっくりした気持ちで,その2玉になった苔玉を持ったまま下北沢へ。やはりこの日もマジックスパイスは多少並んでいて,私は時間がなかったので,mona records近くのスパゲティ屋へ。イタリア料理のパスタではなく,まさにスパゲティという感じの素朴な味がよかったです。また一人で行ってみよう。人に勧めるほどではないけど「パンコントマテ」というお店です。

下北沢mona records 打楽器レッスン
出演者的にはけっこう混み合うと思い、開場時間に到着。しかし、一番乗り。まあ、チケットも1番を持っていたので、整理番号順ではなかったが1番に入場。いつもの座敷の1人ソファ席をゲット。開演前にほぼ満席になります。
ほぼPLATON:PLATONのライヴは何度か見ている。かなり高音のヴォーカルで、楽曲も演奏もそんなに悪くないと思うんだけど、メンバーのステージ上での態度が好きになれないバンド。この日はその嫌な部分を拡張した、バンドメンバー3人中2人によるステージ。ともかく、このトーキョータイガースって男は自分ひとりで楽しんでいる感じ。なにやらボタンを押したりつまみを回したりする機械でいろんな音を出しながら、ヴォーカルの東マサナオがギター弾き語りをするというあやしげなスタイル。多分、この2人、根は真面目なんだろうけどね。照れ隠しのバカ騒ぎってところでしょうか。
フルカワモモコ:またまた立ち見も出る大盛況でのmonaライヴ。フルカワモモコバンドもフルメンバーでのぞみます。というか、いつもフルメンバーなのであまり頻繁にライヴができないということか。相変わらず節目がちで聞こえにくいMCですが、ライヴパフォーマンスはほぼ完璧。さすがです。でも、個人的には編成やライヴの出来にもヴァリエーションがあった方が楽しかったりする。
山田稔明:GOMES THE HITMANの主要人物だが、ソロライヴを観るのは3回目。バンドは1度しかない。ベースの須藤さんとかドラムスの高橋結子さんとか、キーボードの堀越さんなどをサポートで見ているので、身近なバンドのように思っているが、実はそうでもない。この日は一人弾き語り。山田氏は最近kickingbirdsというソロプロジェクトも始めたらしい。ということで、一人のライヴではGOMESも含め、いろんな楽曲好き勝手にできるので楽しいらしい。まだCDになっていない曲や、GOMESで10年近く前に出した曲など、なかなか力の入る素晴らしいステージ。アンコールもあったし、終演後も「サイン強化月間」といって、物販でお客さんを迎える彼の姿はとても好感が持てます。この辺は仲良しの女性シンガー、辻 香織ちゃんなどの姿勢から学んでいるのでしょうか。なかなか男性シンガーでできることではありません。でも、残念ながらそれほど物販は売れていなかったので、CDは買わないけど声を掛けることにする。うん、いい人です。
モモコさんともお話をし、アスカフェでいただいたジャガイモをおすそ分けして帰路につきます。

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人間の条件

ハンナ・アレント著,志水速雄訳 1973. 『人間の条件』中央公論社,373p.,1600円.

アレントはドイツ人ですが,本書は1956年にシカゴ大学で行われた講義がもとになっているようで,1958年に英語で発表されたもの。彼女の肩書きは政治学者とされることが多いが,半世紀を経た今日においても読み注がれる彼女の研究の関心は多岐に及んでいる。
数ある著作のなかから初めて読む彼女の著作として本書を選んだのは古書店で比較的安く売られていたという偶然によるものだが,この1冊を読んだだけでも,その知見の広さと論理展開の確かさに感服する。本書は目次を見ただけでは面白みに欠けていて読書のモチベーションは上らない。しかし,読み始めるとどんどん引き込まれていく。本書は確かに難しいのだが,けっしてストレスを感じるような難解さではない。
文体に男性的とか女性的とかいうのは避けたいところだが,柔らかすぎてついていけないデリダや,堅すぎて面白くないハーバマスとは違っていて,しっかりしているんだけど退屈ではなく刺激的な文章はやはりクリステヴァに近いものがある。というより,クリステヴァがアーレントの本を書いているくらいだから影響を受けているのだが。
本書のタイトルはあまりにも漠然としたテーマである。本書を読んでいると,時折書名を忘れてしまう。本書は「人間の条件」というテーマを設定して,そこから派生的にさまざまなトピックに発展していくようなものではなく,いくつかの事柄についての議論が,どこを切ってもこのテーマに結びついている,そんな構成になっている。

そして,本書には「近代」への問いがあると思う。本書のベースにはプラトンとアリストテレスがいて,本格的に検討されるべく存在としてのデカルトがいる。人間は何をする動物か。そのことを考察するために,第3章から第5章までの表題につけられた3つの概念を丹念に検討するのだ。その3つの概念とは,「労働」と「仕事」と「活動」だ。そして,もちろんデカルト以降の時代の重要な著者としてのマルクスも検討される。

今回も,傍線を引いた箇所の引用でお茶を濁そうか。
「人間の条件は,人間が条件づけられた存在であるという点にある。いいかえると,人間とは,自然のものであれ,人工的なものであれ,すべてのものを自己の存続の条件にするように条件づけられた存在である。」(p.163)

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3日まとめて

11月14日(水)

この日は中目黒の楽屋でチェロ奏者の橋本 歩さんの所属するRomaniticaのライヴがあった。けっこう前から行く予定だったのに予約をしていなかった。まあ、まだ聴いたことがないユニットだし、全からのファンの人をさしおいてっていう気持ちもあったのかもしれない。
しかし、甘かった。開演15分前ほどに到着すると、もう店内は大盛り上がり。年齢層の高いファンたちで埋め尽くされています。「予約がない人は立ち見になりますが、予約のある立ち見客優先なので」みたいな訳の分からないことを言っている。以前にもこのお店で大盛況のライヴがあったが、かなり無理矢理席を詰めたり、通路にも椅子を置いたりして工夫していたが、この日はどうやらそういうことはしない。
私より前方にサカウエ君がいたが、後で彼の話によると、立ち見のお客さんはこれ以上前に来ないでください、的な感じだったらしい。私の位置からは全くステージが見えない状態で演奏が始まってしまった。なので、サカウエ君に一声かけて帰ろうとしたら、彼も帰ると言い出すので、同じ最寄り駅まで帰ってきた。なんだかんだで21時になってしまったが、1杯ひっかけることにする。そんなに遅くまで呑むわけじゃないけど、徒歩で帰れる場所で呑むってのもおつだ。意外にも文学などの話で盛り上がってしまった。

11月15日(木)
木曜日というと、講義の資料作りに追われ午前中は家にいることが多い。しかし、この日は先週用意した分が残っていたので、早起きして有楽町で映画を2本観ることにした。有楽町駅前の再開発によってできた、丸井の隣のイトシアというビルの4階に新しくできたシネカノン2丁目という映画館。スクリーンが2つあり、両方で1本ずつ。

有楽町シネカノン2丁目 『クワイエットルームにようこそ
松尾スズキ監督、内田有紀主演作品。多分、TVCMなどでもよくやっているだろうから知っている人も多いと思う。正直言って、松尾スズキは監督としてよりも俳優としての方が好きだが、まあ観ないわけにはいかないかな。主題歌を日暮愛葉さんのバンド、LOVES.が歌っていることもあるし。まあ、相変わらずのドタバタ喜劇ではありますが、意外にも主人公を描くストーリーが良かったと思う。ネタバレはしませんが、予告編で分かる範囲で書くと、内田有紀演じる主人公の女性は、仕事に追われたストレスとお酒に酔った勢いとで軽い気持ちで自殺のようなものをしてしまい、精神病院に収容される。自分はこんな場所にいるべき人間ではないともがくのだが、自分がどんな人間だったのか、この場所で自分自身が徐々に気付きだすとともに、それが観客にも徐々に伝えられていく。特筆するほど斬新な脚本ではないが、この辺はさすがオリジナル脚本という感じですか。個人的にはジグソーパズルのシーンが好き。

あまり時間がないけど、無印良品まで移動してランチ。平日だというのに混み合っています。しかも、ほとんど女性客。広い空間なのでよく利用しています。

有楽町シネカノン2丁目 『アフター・ウェディング
期待はしていましたが、とても素晴らしい作品。ネタバレしてしまうのはもったいないので、抽象的な書き方にしてみましょう。あなたは会いたくない人に偶然会ってしまった時、どんな感覚を覚えますか?別れた恋人とか、仲違いしてしまった友人とか、なんとなく疎遠になってしまった知り合いとか。私はなんとなくですが「ピリピリ」した感覚を覚えます。それは緊張=ストレスの一種なのでしょうが、大舞台に立つ前の胃にズンとくるような緊張ではなく、肌の表面にくるピリピリした感覚。それは特に顔に来ます。明らかに表情がこわばり、自然な発音も出来ません。
この作品は、映画を観ながらそんな感覚を覚える作品です。実際にそういう場面があるのですが、それがどんどん連鎖して続いていくのです。人間ってけっこう表面的にはすぐに仲良くなれるんだけど、本当に深い関係になるには何度かこのピリピリした感覚をお互い感じて、話し合って、時には触れ合って克服する必要があるように思う。有体の家族愛を描く映画って最近とても多くて、以前はそういうのに抵抗を感じていた私も映画のなかくらいは騙されてもいいという感じで、最近は素直に泣くようにしていますが、この映画はそんじょそこらの家族映画とは違うと思う。家族というものが予めあっての家族愛が前提されているのではなく、家族の成員一人ひとりの愛情の集まりとしての家族ということだと思う。出演者もそれぞれとてもいい味を出しているんですよね。といっても、本作はデンマーク映画で、知った俳優など全くいないのですが、こういうヨーロッパの珠玉の作品に出会うととても嬉しい気分になります。あ、もちろんアジアや南米などにもいい映画はありますけどね。

さて、講義の後、半蔵門線から田園都市線へ、溝の口で乗り換えて武蔵中原まで。この日はヴォジョレーヌーヴォー解禁日ということでみうさんちでパーティです。いつもこういう場は男性私一人になりますが、この日も女性友達2人を呼んでの4人での飲み会。みうさんが料理を頑張ってくれたので、ワイワイという感じよりはガッツリ食べてゆったりのような会になりました。うーむ、やっぱり時間が足りない。帰りを気にしないでいいのが理想ですけど、そうもいきませんな。

11月16日(金)

代官山eau cafe shima & shikou DUO
以前は恒例で2ヶ月に1度ほどやっていた、eau cafeでのshima & shikou DUOライヴ。shima & shikou DUO自体のライヴが久し振りで、eau cafeでも久し振りということで、立ち見も少なくない満員御礼です。その前に、内装がまるっきり変わりました。ピアノの位置が移動し、厨房の位置までも移動して、ほぼ反転した感じ。私は一人客だったので、一番奥のソファ席。いやあ、ゆったりしてしまいます。キーマカレーをいただいて開演を待ちます。もう開演予定時間には満席だったのですぐに始めればいいのに、なんででしょうね。絶対に15分は遅れます。15分あれば2曲はできるし、同じ演奏時間でも終演後にゆっくりできるし、遅れることほど悪いことはないと思うんだけど、こればっかりはしょうがないな。
1月に2ndアルバムが発売決定ということで、そのなかからも数曲。新しいアルバムは「奥の細道」の英訳「road to the deep north」とのこと。そのアルバムタイトル曲もジャズというジャンルにとらわれない不思議な雰囲気の名曲。それぞれの演奏はとても熱いのに、なんだか心穏やかに聴くことができるのは不思議だ。hitme & miggyの曲は穏やかな曲でも体が動いてくるんだけど、shima & shikouは逆。まあ、リズムが難しすぎて自然には体が反応しないってのが正直なところなのかもしれない。
2ndステージではゲストヴォーカルで林 夕紀子さんの登場。スケールの大きな美女です。低音の響くヴォーカル。素晴らしいんだけど、好み的にはかれらのゲストで登場する畠山美由紀さんとかAsa festoonとか、古賀夕紀子さんの方が好き。でも、トークはかなり面白い。そんな感じで店内が興奮に包まれたステージは23時まで続けられました。

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最近ジャズピアニスト好き

11月12日(月)

この日も会社を終えて帰宅して、短時間で作れる軽めの夕食を作って食べて、吉祥寺へ。前日にTOPSさんに会った時に、来年2月の朝日美穂さんのイヴェント「チョコパニック」のチケットをもう本人が手売りしていたというので、star pine’s cafeに寄ってたずねてみる。すると、今年も昨年同様、クリスマスイヴの発売開始とのこと。朝日美穂さんは今年もうライヴをしないというし、またmona recordsのHARCOイヴェントの前に吉祥寺に寄らなきゃ。stringsに到着すると、さすがに月曜日って感じの客の入り。私はピアノ周りの席に案内されます。ピアノを弾く松下美千代さんの近くで嬉しいが、まだ面と向かって話したことは一度しかないので、なんだか恥ずかしい。

吉祥寺strings 松下美千代トリオ
以前の日記にも書きましたが、松下美千代さんは最近トランペッターの島 裕介さんを目当てに行ったライヴで一目ぼれ(演奏も外見も)してしまったピアニスト。それ以来、ようやくガッツリと演奏を聴けるということでかなり楽しみにしてきました。その日関内KAMOMEで共演していた、彼女のトリオメンバー、ベース工藤 精さん、ドラムス斉藤 良さんによる演奏。この日はカジュアルな衣装。彼女の姿を見るのは3度目ですが、髪型や衣装でかなり雰囲気の変わる女性です。袖の短いTシャツでしたが、さすがにしっかりとした腕をしています。そう、彼女は体全体を使った奏法が特徴。この日のMCで彼女はジャズピアノにたどりつく前にいろんなジャンルの音楽に関わっていたという。その一つにヒップホップのダンスがあり、ヒップホップの要素を取り入れたオリジナル曲を演奏したのだが、なんとなく、彼女の奏法自体にもそのダンスの影響があるのではと感じた。初めて聴くオリジナル曲の数々もとても素的で、全体的に期待以上のパフォーマンスで大満足。
しかも、1stステージが終わったところで、美千代さんの方から声を掛けてもらう。顔を覚えてくれて嬉しいと思ったが、他のお客さんはほとんどが顔馴染みなので、すぐに分かったのかもしれませんね。お話している途中で、仲の良い友達の姿が目に付いたようで、私の後ろで会話が始まる。すると、美千代さんが肩を叩く。そのお相手は女性シンガーのCianさんだった。なぜ美千代さんが私がCianさんを知っていると思ったのか分かりませんが、とりあえず挨拶。でも、一度挨拶しただけなので、私のことは覚えていなかったようです。なんと、この日のスペシャルゲストが彼女だったのです。2ndステージで彼女の曲にベースとドラムスはその場で合わせて一曲演奏。最近美千代さんはCianさんのサポートもたまにしているらしい。
いやあ、すっかり美千代さんのほれ込んでしまったライヴでした。またいろんなの聴きに行こっと。そして、終演後もずうずうしく居残って、美千代さんの隣で、Cianさんと工藤さんとお話しているのを聞いていたりして過ごす。またまた、帰宅は遅くなってしまいました。

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ポッキーの日

11月11日(日)

前日が朝から晩まで忙しかったので、この日はゆっくり。雨模様でジョギングもお休み。午後から献血をして青山ブックセンターに近いチェコ料理屋に向かいます。

渋谷cafe ano hitme & miggy
以前から気になっていたチェコ料理屋でhitme & miggyが演奏をするというので行ってみた。そう、以前も横を通りがかったときにギターの演奏をしていたので、自分の好きなミュージシャンじゃなくても一度行ってみたいなと思っていたのだ。どうやら日曜日の16時から演奏会を開催しているとのこと。しかし、残念ながらこの時間はランチとディナーの間ということでデザートしか注文できないとのこと。サカウエ君が先に来ていたので隣に座る。もちろん彼はビール。私は献血後なのでコーヒーにしておいた。
日曜の昼下がりに、ライヴを聴きに来たのではなく、カフェでお茶を飲みに来たら演奏をしていた、みたいな雰囲気で気楽に楽しんでください、との趣旨だったので、お店や、外の往来を眺めながら注意散漫で聴くことにした。こういう時はやはりインストゥルメンタルですね。でも、本人たちがそういう割にはけっこうMCが面白く、むしろmiggyさんの自宅に遊びに行ってお茶をご馳走になりながら演奏もしてもらうようなアットホームな雰囲気でライヴは進行します。なんといっても、お客さんは限定15人ですから。でも、私はそんな感じで注意散漫にしていたので、いくつか笑いのツボを聞き逃してしまった。いつもよりは短めの2ステージで外が暗くなった頃にライヴ終了。
この演奏できるお店新開拓シリーズの次回は用賀の焼き鳥屋ということです。

さて、私とサカウエ君は次のライヴもともに予約しているので、一緒に下北沢へ移動。以前ノラオンナさんに教えてもらったleteの隣の焼き鳥屋でライヴ前に一杯呑むことに。ドアを開けると、意外にも広い店内にビックリ。そして、そこは若者の街下北沢とは思えない、客層たちがBGMもない店内で楽しそうなおしゃべりが響いています。そして煙モクモク。まあ、料理はけっこう美味しいですが、ちょっと熱々じゃないのが気になったりして。開場時間直前にお会計を済ませると、開場待ちのお客さんがけっこう集まっています。ちょっと待っているとTOPSさんの姿も。TOPSさんが川合鉄平が近くにいる、といっていたが、なんとハセガワミヤコと2人で登場。そこに戸田さんが来て、戸田「なにやってんのー」ミヤコ「ビックリを返そうかと思って。予約しちゃったー」。鉄平氏は予約できなかったようだが、ということで、狭い店内にミヤコちゃんも一緒。でも、なにせ狭いので店内に入って着席してしまうと話しかけづらいし、彼女はけっこう携帯電話で話をしながら頻繁に店の外へ。saigenjiの話などしたかったのに、けっきょく話すチャンスはなし。

下北沢lete
この日は南谷朝子さんの主催だったようです。なんと18時の回と20時の回と2ステージ入れ替え制。最前列のソファ席はさすがに遠慮して2列目の椅子席をゲットしたが、なんと私より大きい男性が私の目の前のソファに座る。結局、小さい人にソファには座ってもらいたいなあなんて思っても、そういう人の方が遠慮がちだったりするから駄目なんだよな。
戸田和雅子:まずは1人弾き語り。幸い、戸田さんの姿は十分見えるが、その後サポートで登場したオオニシユウスケ氏の姿はほとんど見えず。まあ、でも音楽が聴けて、戸田さんの顔が見られればそれでよいのだ。戸田さんはあまり頻繁にライヴをしないし、まだワンマンも見たことないので、いつも曲数は限られている。ということもあるが、いつ聴いてもワシッと心を持っていかれます。この日も演奏時間は決して長くなかったけど、後半になるにつれて彼女もヒートアップ。一度、しっかりと飽きるほど聴いていたい。
南谷朝子:はじめましての人ですが、もともと女優さんだという少し年配のシンガー。ギターのサポートと2人のステージ。やはり発声が歌手とは違う感じで力のある声。メッセージ性も強いです。でも、軽く聞き流せない分こういう狭い空間で聴くのは少しきつい。
終演後、サカウエ君とTOPSさんともう1杯飲みながら歓談。オオニシさんにも顔を覚えられ、戸田さんとも少し話をして、楽しく過ごしましたが、予想外に雨が降ってきて、意外に長居。またまた遅い時間に帰宅となりました。

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半日六本木

11月10日(土)

この日も朝から忙しい。大学の講義を終え、六本木に。

六本木TOHOシネマズ 『スターダスト

久し振りの六本木TOHOシネマズ。指定席だけ確保して、開映までの10分で食事。

この作品は歴史ファンタジーもの。クレア・デインズ主演ということで内容よりも彼女を見られるのが楽しみ。ストーリーを解説するのは面倒だが、クレアの役どころは流れ星が地球に落下して人間の姿になるというもの。主演トリスタンを演じるのはチャーリー・コックス。トリスタンは好きな女の子の誕生日のプレゼントにするために、その流れ星を探して持ち帰ると約束する。しかし、この人間に姿を変えた流れ星の心臓を食べると延命することができるというので、魔女たちがクレア演じるイヴェインの命を狙っているのだ。その魔女を演じるのがミシェル・ファイファー。トリスタンとイヴェインを救う海賊役がロバート・デ・ニーロ。そんな名優に囲まれた作品だが、なんともこの2人はコミカルな役で、むしろ本人たちもそれを楽しんでいる様子。

トリスタンはイヴェインとの道中に誕生日を祝うはずの女の子よりもイヴェインへの愛情に目覚める。もちろん、地上に降りるまでは愛なんてものを知らなかったイヴェインはトリスタンに初めて愛情を感じるのだ。愛に目覚めるイヴェインは光り輝く。うーん、説明しているだけで恥ずかしいストーリーだが、ともかくクレアの美しいこと。もう、それだけで満足できる作品です。

なぜ六本木ヒルズに来たかというと、テレビ朝日のビルの中にあるイヴェントスペースでイヴェントがあるのだ。しかも、昼と夜と2回あるのだが、昼の回に山田タマルとビューティフルハミングバード、夜の回に一十三十一が出演するというので、両方行かないわけにはいかず、半日六本木で過ごすことになりました。

六本木ヒルズspace umu 蛍光TOKYO

ということで、まずは昼の回「ヒルズ」。なんと、1時間半を予定されたこのイヴェントに、音楽ライヴの出演者としての山田タマルとビューティフルハミングバードの他に、ダンス、一人芸人、短編映画上映付きトークショーがあるのだ。しかも、それにそれらをつなぐべく熊本からの修学旅行の高校生とバスガイドを装った4人の寸劇まで入るという盛りだくさんさ。

まずは、少女4人によるダンス。そして、THE MANという一人劇。どちらもイマイチ。まあ、時間的には短く、ようやく山田タマル登場。

山田タマル:セットチェンジも時間がかかってしまうので、1人弾き語りかと思いきや、朝倉さんのパーカッションとキーボード(佐藤真吾さんではない)を率いてのけっこうパワフルなステージ。でもやはり選曲はいつもどおりだったな。「祈り」のパーカッションアレンジは良かったけど。私は2列目で中央に近い席だったけど、タマルちゃんと目は合わなかったなあ。まだ顔覚えてくれてないか。でも、三上博史目当ての年配の女性のお客さんが多い中では盛り上がったと思う。でも、そろそろ「楽しまなきゃ損ですよ」というMCはやめにしてほしい。静かでも楽しんでいる人は多いのだから。といいつつも、この日も素的でした、タマルさん。

続いては映画監督、行定 勲氏のトークショー。誰か一緒だとは覚えていたが、なんと俳優の三上博史でした。なんと贅沢な。そして、トーク本編に入る前に、この日のために作成したというアニメの短編が上映される。なんと、この作品は『クローズド・ノート』からこぼれ出たものであるという。このアニメーションを手がけたのは下田昌克という画家。なんと、『クローズド・ノート』では伊勢谷友介が画家という設定ですが、その絵は全て下田氏によるもの。劇中で彼が手がけた新聞連載小説があるのだが、そこに書かれた小説というのが、行定氏自らによる短編で、それを元にこのアニメーションに発展させたとのこと。ナレーションを三上氏がやるということで、内容を変更したらしい。

そのアニメはとある映画監督が夜中に目が覚めると、自分が受け持っている映画関係の講座の受講生の女性が裸体でベッドに横たわっているところから始まる。自分が何をしたのかは全く記憶にないのだが、口を半開きにして寝ている女性の姿を見て、夢のような過去の記憶がよみがえる。それは幼い頃に父親と釣りに行ったときのこと。ぼらが入れ食いになって、排便を我慢していたが、我慢しきれなくなって近くのみかん畑に入り、しゃがみこもうとした時、同じように野糞をしている途中の若き女性に出会ってしまうという物語。釣り上げられて防波堤で口をパクパクさせながらのた打ち回るぼらの姿と、ベッドに横たわる少女の姿がとっさに一致してしまったのだ。

上映終了後、その下田氏も招いて、このイヴェントの主催者の一人を含めた4人でのトークショー。まずは『クローズド・ノート』の舞台挨拶における沢尻エリカ発言に触れておきながら、この作品と『遠くの空に消えた』の製作およびその後のプロモーションなどを通して、かなり不満が蓄積している様子。まあ、売れるような作品の企画じゃないと金が集まらないという作り手の矛盾は分かりますけど、昔からの行定ファンも以前のようなマニアックな作品を期待しているってことも忘れないで欲しいと思う(私はここに含まれませんが)。

でも、ともかく三上氏も一緒に仕事がしたいっていっていたし、そのうち面白いことをやってくれるかもしれません。さすがに、このメンバーで時間通りに終了させるのは難しい。かなり時間をオーバーしてなんとか終了。

ビューティフルハミングバード:そんなこんなで、他の音楽ライヴ出演者が4曲だったのに対し、後が詰まっていることもあって、こちらは3曲。しかし、4年前から(タバティが太っている時から)聴いているので、なんだかこういう場で聴くのはとても嬉しい。

結局、この昼の部「ヒルズ」は30分ほど遅れて終了。タマルちゃんかビューティフルハミングバードが出てくるのをちょっと待ってみたが出てこず。行定監督は普通に外に出てきているのに。この後もスケジュールきちきちなので、この1時間弱の空き時間で食事。本当はミッドタウンまで行ってみわちゃんのところに顔を出したかったが、雨模様だし断念して、ヒルズ地下のベーグル店でベーグルサンド。

さて、戻って今度は夜の部「ヨルズ」です。開場時間がやはり押していて、なかでは一十三十一ちゃんがリハーサル中。外に見えないように照明を落としていますが、音は漏れているので、そこで待つことに。

今回も同じような席、2列目の真ん中。なお、真ん中の1列目にはプロジェクタがあるので、ここはかなり見やすい。昼の部と同じ修学旅行生とTHE MANのパフォーマンスにはうんざり。続いて映画『海でのはなし』の監督、大宮エリーさんのトークショー。ドラえもん型のミニ冷蔵庫にビールを入れて、コタツを用意してもらってのグダグダトークショー。ひとりでもなんなので、ってことでアンガールズの2人も出てきます。もう一人私のあまり知らない芸人も加わるのですが、そんな感じなのでトークは全くクリエイティヴな話なし。続いても、場違いでスミマセンといいながら落語家のステージ。まあ、こういう場での落語なんて素的だと私は思うんだけど、人選が悪かったように思う。あまり面白くない。てな感じで、夜の部は全体的楽しめず。最後の一十三十一に期待するしかないが、どんどん遅れていて、21時から渋谷で舞台挨拶付きレイトショーなのでヤキモキしながらセットチェンジを待ちます。まあ、幸い予定より早くセットチェンジが終わり、一十三十一ちゃんのステージ。

一十三十一:この日はけっこうカジュアルな衣装で、エナメルのブーツにブラックジーンズ、黒いジャケット。サックス付きのフルバンドです。4曲のミニミニライヴでしたが、今回はとても嬉しい出来事がありました。3曲目の「プラチナ」のイントロが流れ、唄いだそうという時に、「前田さんを見ていたら歌詞が飛んでしまいました。やり直し」と一十三十一ちゃん。ちなみに前田さんとは主催者の1人。仕切りなおすが、まだ歌詞は出てこない様子。「ここに一十三十一ファンいるかな?」といいつつ、私と目が合います。私は彼女に顔を覚えられているので、「だよね?」と指名されます。幸い、この曲の歌い始めはよく知っていたので、「バスタブ」と言ってみるが、なかなか声が届かない。何度も言っているうちに自信がなくなりますが、5回目くらいで、「OK」といって唄いだしました。頭が出れば大丈夫でした。さすが、一十三十一。最後の曲の前にスポットライトから外れて、私に向けて指をさし、手を合わせ「サンキュー」の合図。んー嬉しいね。

結局、全てが終了したのは20:35。本当は一十三十一ちゃんに挨拶したかったけど、急いでバス停へ。40分のバスに乗り、50分に渋谷駅前。Q-AXシネマは駅の反対側なので、マークシティのなかを通って急ぎます。なんとかギリギリ21時に間に合う。

渋谷シネマQ-AX 『観察 永遠に君をみつめて

初日舞台挨拶。最近,このQ-AXが舞台挨拶の回が取れやすいもので,舞台挨拶づいています。監督の横井健司さんは実は『イヌゴエ』の監督だった。監督と,主演の緒川たまきさん,小沢和義さん,そしてたまきさんお父親役としてちょこっとだけ出演している平田 満さんが舞台挨拶のゲスト。2時間以上ある作品で,レイトショーということもあって,あっという間の舞台挨拶。それにしても,やはり緒川たまきさんは実物もそのままで素的です。

さて、監督も自信満々に、「2時間以上ある作品ですが、穏やかで淡々と進みながらもそれを感じさせない作品です」と語っていた通りの素晴らしい作品でした(以下ネタバレあり)。トークでは緒川さんの演技が、って話がけっこうあったんだけど、中盤まで緒川さんの出番はあまりない。これで演技がどうだっていわれても、と思いながら、その2時間以上の上映時間という情報と併せてなんとなく検討がつきました。そう、本作の前半は小沢さんの視点から。そして、後半は緒川さんの視点から、同じ時間の流れを2回繰り返すのです。

物語は、とある少年が丘の上に住む金持ちの家の2階の窓から時折のぞく少女の姿に好奇心をもってしまう。ためたお小遣いに足りない分は父親に出してもらってちょっとした天体望遠鏡を購入。その少女の部屋の窓を覗く生活が始まります。しかし、その望遠鏡のレンズに反射した光が彼女のもとにも届いていて、彼女の方でも覗かれている事実を知ったまま、2人は直接顔を合わせる機会もほとんどないまま時間がすぎます。少年の転出によってその関係は一旦途切れますが、成人してからとある町で男は女を見かけ、住所を調べ望遠鏡で覗ける場所に転居し、またその生活が始まります。もちろん、しばらくして女もそのことに気付きます。お互いひょんな出会いで別の人物と過程を築き、子どもも授かります。

しかし、男の方は覗き趣味の度が過ぎて奥さんに逃げられ、女の方は自身が病気で担当医が夫になったにもかかわらず、夫に先立たれる。ここでハッピーエンドを迎えるかと思いきや、女性もその持病でついに亡くなってしまう。その持病とは極度の過敏症で、なるべく外出をせずに自宅をおとなしく過ごすことの多かった彼女だが、その人生をひたすら日記にしたためていたのだ。その日記を彼女の娘は覗いていた男に送りつける。日記の内容に、男の存在が頻繁に登場し、遠方から望遠鏡で覗かれる関係ながら、男への愛情も40年間秘めていたことが分かったからだ。この成長した娘を、高鈴の「eyes」という曲のPVに高校生役で出演していた岡本奈月が演じている。

他にも、絵を描く緒川たまきの唯一の理解者としての女流写真家を演じる鈴木砂羽さんは相変わらずいい存在感です。たまきさんの描く絵も、砂羽さんの写す写真も対象物を拡大して見てしまうということで共通しているという設定はなかなか面白い。まあ、写真家ではたまにいるが、たまきさんの役どころは自分が遠距離から見つめられていることに慣れてしまった結果、他人との距離、対象物との距離感が普通の人とは違ってしまったということを表現している。描くべきものを普通の距離で見ていても頭のなかでは変な場所にズームアップして描いてしまうのだ。

そんな感じで、まあめちゃくちゃ新鮮味があるというわけではないが、発想も面白いし、丁寧な演出と構成でとても素的な作品に仕上がっています。レイトショーだけではもったいない。

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若干リニューアルQue

11月9日(金)

下北沢CLUB Que OK12
トルネード竜巻のイヴェント。なんと,トルネード竜巻のライヴ自体が昨年クリスマスイヴのこのイヴェント以来,今年初めてだった。ギターのフタキ君とは何度か会っていて,話もできるくらいになっていたのに。相変わらず,スロースターターのトルネードファンたち。まあ,開場時間に行かなくてもいいかと思っていたんだけど,渋谷に行って翌日のレイトショー初日舞台挨拶の受付をしてきたり,用事を済ませても開場前に着いてしまった。整理番号2番。とりあえず,遅れてくるみうさんのためにも,キーボードの曽我さん側の右手最前列を確保するものの,やはり最前列はずーっと空いたまま。開演直前にみうさん登場です。
pop chocolat:ギター、ベース、ドラムスの女子3人元気バンド。ヴォーカルの声が異様に高いのが特徴で意外に好きだったりする。でも、演奏直前にみうさんから、ベースが入れ替わったと知らされる。顔をきちんと思い出せないが、けっこう可愛かった気がするのだが。確かに、登場したベーシストは違い人物で、顔も地味。しかも、この日はキーボードでサポートが入ります。うーん、この人絶対にどこかで見たことがある。と思ったら、以前mona recrodsのフルカワモモコイヴェントに出演していた溝田志穂さんであることが判明。前のベーシストはピックを使う奏法で演奏はイマイチだったが今回のベーシストの演奏はけっこう好き。ベースを縦に構えての力の入らない穏やかな演奏だが、無理がないのでまだまだ上達する気がする(って自分で何一つ演奏できないくせに偉そうな)。ドラムスの女の子も相変わらずカッコいい。でも、もっと彼女に唄ってほしいかな。このイヴェントは演奏前後にトルネード竜巻の曽我さんが出てきて、演奏前にはバンドの紹介、演奏後にはインタビューがついてくる。なので、このドラマーの女の子を間近で見ることができた。けっこう面白い顔をしている。以前はちょっと近寄りがたい美人と思っていたが、意外に親しみがもてます。
石橋英子×アチコ:次に登場したのは最近みうさんがお気に入りの2人組。確かに面白い2人組だ。アチコさんは以前やっていたon button downを何度か見たことあるが、そちらがかなりアヴァンギャルドな感じだったのに対し、こちらはどちらかというと童謡とかクラシックの雰囲気があります。それは伴奏がピアノだけってのもありますが、曲調も一音ずつがはっきりしていて流れるようなメロディ運びなところ。戸田和雅子などいろんな人がカヴァーしている「my favorite things」という曲があるが,それに対抗してこの2人が歌うのは「私のお気に入りじゃないもの」。そんなところがシュールです。
トルネード竜巻:久し振りだというのに、しかもけっこう私の好きな選曲だというのに、ガッツリ胸に響いてこないのはいくつか原因がありそうだ。私の感受性の問題と、好みの微妙な揺らぎの問題。そういえば、最近CDでもトルネード竜巻はあまり聴いていないしなあ。でも、ステージは面白かった。やっぱり名嘉真祈子さん、面白い。フタキ君と新たなバンドも始めたそうなので、今度はそちらを聴きに行くことにするか。
終演後、フルカワモモコさんを発見(といいつつ、私の方はすぐにばれていたようだ)。お話していると、小貫早智子さんも登場。早智子さんが真祈子ととても似た服装で笑う。この日はなんと、先日書いた自主企画イヴェントの出演依頼をするということで、初めて曽我さんに話しかける。うーん、どうだろうな、かなり難しそうだ。それにしても、この日は終演後すぐにトルネード竜巻のメンバーがフロアに出てきていた。

雨も降っていたし、翌日も早いので、みうさんとステーキ屋で素早い食事。というよりは23時までのはずが、22時半に追い出された感じ。

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夢は小説に似ている

11月8日(木)

テアトル新宿 『青空のルーレット
貫地谷しほりという女優がいる。いつも主演女優の友達役などで、元気な引き立て役が多いが、私は地味に好きだったりする。そんな彼女が主人公の相手役ということで、気になっていたんだけど、テアトル新宿で1週間限定ロードショーだというので、観に行った。
主役は塩谷 瞬。先日観た『象の背中』にも出演していて、そのことを日記に書いたら、悪質なコメントが入ったので、ひがみも含めてけっこう人気があるらしい。でも、この役はミュージシャンを目指すということで中途半端な長髪。今度公開になる『ロボ☆ロック』でも主演する塩谷君だが、その時の短髪の方が素的だ。劇中の歌も彼が歌っているのだろうか。いかにも俳優っぽい歌声。という描き方は非常に失礼だが,俳優が趣味で音楽をやっている人たちはかなり傾向が似ていると思う。その彼の歌声に,しほりちゃん演じる聾唖の少女が聴き惚れてしまうという設定。
塩谷を含む若者たちはアルバイトでビルの窓掃除をしている。夢を抱いて頑張る若者たちの物語。やっぱり1週間限定上映に相応しいかな。かといって,レイトショーには似合わない爽やかさだし。まあ,こういう映画があってもいいと思う。
講義後に急いで渋谷に移動。先日書いたように,前売り券を買った作品が1つの劇場でのみ,1日1回上映でなかなか観る機会がないってことで,多少無理をして講義後に観ることにした。

渋谷ユーロスペース 『ナルコ
フランス映画。ナルコレプシーという,どこでも発作的に睡眠状態に陥ってしまうという病気を持った男性が主人公。もちろん,そんな人は普通の社会生活を送れるはずがない。自動車を運転しようものなら自殺行為だ(でも,なぜか1度だけ一人で運転するシーンがある)。しかし,かつては漫画家も目指した絵の技術を持つ彼は,ある日ひらめく。そう,彼は急速に眠りに落ち,そして目覚めるために,眠っている時に見る夢をきちんと覚えているという特技があったのだ。
夢は小説に似ている。現実世界では目の前にいる人物がこれから何をし,何を話すのか,言い当てることはできない。それは他人には他人の意思があって,それは私が考えているものとは違っているからである。しかし,夢の中では他人は他人で勝手な行動や言動をとる。でも,夢の中の他人は意思を持っているわけではなく,かれらの行動や言動は全て私の意識・無意識のなかにあるのだ。それでいながらその行動・言動を予測することはできない。つまり,現実世界で予想する以上の出来事が夢の中では絶えず行われているのだ。夢とは発想の宝庫である。
まあ,映画として映像化された夢はあまりに陳腐なものではあるのが残念だが,脚本の発想自体はとても面白い。夢の内容は『恋愛睡眠のすすめ』の方が圧倒的に面白いです。
そして,結末がいいですね。結局,元通りの平凡な生活がやってくるところでハッピーエンドなんです。

さて,この日はもう一つ目的があった。映画の後,ライヴを聴きに行くでもなく7th floorに行く。そもそもこの日はDJイヴェントで,椅子と机が取り払われたフロアで人々が踊っていました。私は楽屋を通って階段で半階上ったところにある事務所で店長さんと会いました。いままでお店では見たことがない完全なる裏方。しかも,若くてかっこいい男性。実は私企画のライヴイヴェントを7th floorでやらせてもらおうと相談に行ったのです。それから出演者交渉も思うように進まないので,まだ詳細は明かしませんが,なかなかやり手な感じの青年です。私はあまりこったイヴェントにするつもりはありませんが,なんでも相談に応じるとのこと。

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教育としての遊び

ヴァルター・ベンヤミン著,丘澤静也訳 1981. 『教育としての遊び』晶文社,202p.,1400円.

ベンヤミンについては,mixi時代のこの読書日記でも紹介したし,改めて詳しくは書かないが,第二次世界大戦中に自殺をしたドイツの思想家。彼が残した文章は膨大で,その多くを日本語で読むことができるが,生前にまとまった形で出版された著書は少ない。本書も没後に『子ども,青春,教育について』というタイトルで短い文章がまとめられて編集されたもの。それぞれのタイトルを示してもあまり意味はないが,発表年と併せて示しておこう。

昔の子どもの本(1924年)
子どもの本をながめる(1926年)
昔のおもちゃ(1928年)
おもちゃの文化史(1928年)
おもちゃとあそび(1928年)
ロシアのおもちゃ(1930年)
人形をたたえて(1930年)
アンドレ・ジッド『狭き門』(1919年)
一方交通路(1926-28年)
プロレタリア子ども劇場のプログラム(1928年)
コミュニズムの教育学(1929年)
チチンプイプイ(1930年)
緑なすはじめての土地(1931年)
植民地教育学(1930年)
イヴェルドンのペスタロッチ(1932年)
道徳の授業(1913年)
新しい青年の宗教的な姿勢(1914年)
学生の生活(1915年)
「経験」(1913年)

前にも書いたが,ベンヤミンの文章は私にとって読みやすい文章と,読みにくいものとけっこう極端に分かれる。本書はさすがにテーマがテーマだけあって,読みやすいものが多かったが,それでも読みにくいものも多い。
ベンヤミンは子どもに,そして当時からみた未来に大きな期待をかけていると同時に,このままではいけないという悲観も強い。後半のいくつかの文章は20歳台半ばに書かれたものだが,とても面白い。経験を振りかざして偉そうにしている大人を批判しています。

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消しゴム

アラン・ロブ=グリエ著,中村真一郎訳 1959. 『消しゴム』河出書房新社,300p.,320円.

ロブ=グリエについては,以前『嫉妬』を紹介するときに書いたが,1922年生まれのフランスの作家。本作は1953年の作品で彼の処女作である。私はロラン・バルトによる批評文でロブ=グリエについて知ったわけだが,訳者あとがきによると,彼の存在を世に広く知らしめたのもバルトによる功績らしい。
しかし,ご覧の通り,日本語訳が1959年に出たくらいだから,そう簡単に手に入るものではない。『嫉妬』も古書店でそれなりのいい値で購入した記憶がある。しかし,先日早稲田の古書店めぐりをしている時に,本書ともう一冊ロブ=グリエ作品の『覗く人』が1800円と1000円で売っていたのだ。その他にもその店ではどうしても買いたい本があったので,どちらか1冊にしようと思っていたが,もう当分現物にお眼にかかれないと思い,両方購入した。

この頃の何人かの作家の作品は「新しい小説」や「反小説」と呼ばれたらし。どうも,ポストモダン小説のはしりといえるかもしれない。私が好きなミラン・クンデラやポール・オースターと通じるものがある。訳者の解説によれば,それでも処女作である本書はほかの作品と比べて分かりやすい設定やストーリーがあるという。クンデラの処女作『冗談』も確かにそうだった。

まず語り手として登場するのはガリナッティ。ある組織に所属して,ある人物を殺すつもりが未遂に終わる。
続いて,その殺人の標的となるデュポン。ガリナッティの銃弾はかすり傷で済んだが,ジュアール医師の協力を得て,自分は死んだものとする。
ここまで進んでから,「第一章」が始まり,そこからはワラスという秘密警察官が語り手となる。もちろん,彼が追うのはこの殺人事件。といっても地元の警察署長ローランは自殺とみている。
他にも数人,重要な人物が登場するが,大体はそんな感じの人物と物語。基本的にこの事件を理解するのに必要な詳細な情報は読者に提供されない。時にはようやく理解しかけた事実を覆すような記述もある。しかし,かといって疑いのない真実があって,それをサスペンスのような技法で読者を蜘蛛にまいているわけではない。あくまでも,現実というものが誰にとっても確かな同一のものではないということを主張しているのだ。
そもそも,この「消しゴム」というタイトルがなめている。ストーリーとは全く関係ないのだ。捜査をしているなかで,ワラスが文房具屋を訪れてわけもなく消しゴムを購入しようとし,製図用の消しゴムがなかったにもかかわらず,定員の薦めで彼には何の役にも立たない柔らかい消しゴムを購入してしまうという場面があるだけ。ただ,彼が訪ねる1つの文房具店の店主がデュポンの別れた妻である,というところはストーリーに関わってくるが,消しゴムは全く関係ない。そもそも,なぜワラスが製図用の消しゴムをほしがっていたのか。

という感じの,意味不明さを楽しむ作品ではありますが,それなりの結末もある。

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寒くなりましたね

11月5日(月)

吉祥寺strings saigenji×太宰百合
ついに来てしまいました。前回8月にもあった、この組み合わせ。ちょうどお盆の時期だったので帰省する日程と調整していたら、売切れてしまった。今回は月曜日だということで、売り切れはなかった様子。stringsの食事は美味しいんだけど、ここのところライヴ続き、外食続き。stringsは開演時間が20時と遅いので、一旦帰宅して軽く食べてからやってきました。開演10分前だというのに、お客の入りはいまいち。といっても、予約表はだいぶ埋まっていて、私はステージ向かって左側ステージ側カウンターの一番後ろ。ちょっと観づらいところですが、目の前が素的な女性一人客なのでよしとしましょう。結局、予約は入れたけど来れなかった客が多い感じの店内でした。
こんな狭い店内でsaigenjiはどんなテンションになるんだろうと思いきや、演奏を始める前に、太宰さんから趣旨説明がありました。「saigenjiライヴに通っている人に、普段では見られないような側面を引き出す」、彼女自身の言葉とはなんだか随分違うような気がしますが、まあそんな感じの趣旨です。そもそもsaigenjiライヴをそれなりに見ている私ですが、鍵盤のサポートを入れたことはほとんどない。丈青さんのキーボードくらいだろうか。まあ、そんなことでかなりワクワク。しかも、saigenjiのサポートミュージシャンの多くは彼と同年代だが、太宰さんはsaigenjiより少し上。その辺の関係も面白い。
そして、この日は佐野サトルさんというトロンボーン奏者がゲスト出演します。普段は髭をたくわえているようですが、この日は髭を剃っていて、頭もピカピカ、黒いサングラスで海坊主のような風体です。トロンボーン以外にもフルートやハーモニカ、もう吹くものなら何でもこなすという人。saigenjiのオリジナル曲は比較的少なく、太宰さんのオリジナル曲や、saigenjiと太宰さんが共通して好きな曲など、多彩なステージ。2人の微妙な掛け合いが面白いです。自身が中心となるライヴだとsaigenjiは一人で暴走する傾向がありますが、そこにどう太宰さんのピアノが食いつき引き戻すかっていう感じの駆け引き。もちろん、「普段見られないsaigenji」としての、2人がそれぞれ気持ちよさそうにスウィングしているゆったり目の曲もあり、それに佐野さんの遊び心が加わって、まあそんな感じのステージだったでしょうか。
でも、正直いうと、やはりsaigenjiの演奏の粗さが目立ったような気もします。やはり太宰さんの演奏は即興であってもかなりしっかりしているので。といっても、その粗さがsaigenjiの魅力でもありますからしょうがないんですけどね。それに加えて、私の音を吸収する感覚も少し鈍っていたような気がします。次回、リベンジするぞ!
と、比較的お客さんが少なかったので、終演後に太宰さんと少しお話。やはりsaigenjiは自分でギターも弾くし、ヴォイスパーカッションもやるくらいだから、基本的には自分だけで完結する音楽であるということ。そこにリズム隊とかホーン隊を加えるのは容易だが、同じメロディを紡ぐ楽器を合わせるのは難しいとのこと。まあ、その難しいところに挑戦していくのが太宰さんのすごいところだと思う。この日も結局saigenjiよりも太宰さんの演奏に集中してしまったし。
その後ろでsaigenjiがお客さんと話しているなかに「ハセガワミヤコ」の名前が出てきてビックリ。前日は440で彼女のマンスリーライヴ「歌種」があったのだが、それにいったらしい。彼が積極的に行くこともちょっと想像できないので、ミヤコちゃんの方が「うふふゲスト」(当日まで発表されないシークレットゲストのこと)としてsaigenjiを呼んだのかと思いきや、単に聴きにいったらしい。しかも、随分ミヤコちゃんのことが気に入ったようだ。もともと、ミヤコちゃんはsaigenjiの音楽が好きで自分の日記にも何度かそのことを書いていたが、そのことを聞きつけて、saigenjiが遊びにいったのだろうか。一応、NUUちゃんは2人とも知り合いのようですが。最後にsaigenjiとちょっとお話するチャンスがあったので、挨拶すると「ああ、いつもどうも」となんとなく私の顔は覚えている様子。といっても、最近は頻繁にライヴに行けてないんですけどね。ミヤコちゃんの話をちょっと出すと、「でも、客が男ばっかりだった」とちょっと嫌な顔をしていたのが印象的。まあ、普通の人はあのミヤコファン集団を目の当たりにしたらちょっと引くよね。
なんて感じの月曜日でした。いつも月曜日はライヴ休みなのに、11月は毎週予定が入っているのだ。

11月7日(水)

下北沢lete dois mapas
10月25日のbobtailでのariさんと一緒のライヴに行くといっていかなかったので、leteでのライヴに初めてお邪魔することにしました。狭い店内に大きい2人。この日は完全生音ということですが、どんな感じになるのか、楽しみ。お客さんも程よく入っていい感じ。
この日のときわさんは新美さんのギターの生徒の美容師さんに教えてもらったということで、髪の毛をアップにして登場。この日の衣装ともとても似合っていて可愛い。可愛いという表現は多少失礼ですが、本当なんです。マイクがないということで、はじめはMCがしにくい雰囲気でしたが、演奏が進むにつれ、なんだかお店の中に一体感が生まれ、本当に和やかな雰囲気のライヴになりました。2ndステージのはじまりに新見さんが1人で1曲歌いましたが、「気持ちいいのでもう1曲」と「海へ来なさい」を披露。ときわさんも客席から聞くのも新鮮だったみたい。確かに、leteでは対バンがないので、出演者はいつもステージ側なんですよね。新美さんは最近炭に凝っているらしく、12月22日の冬至の日に谷中ボッサで開催されるキャンドルナイトイヴェントに向けて炭講習の準備を進めているとのこと。MCで熱く語っていました。
そんな感じで終演後も馴染みの客でアットホームに盛り上がります。思わず長居します。この日はじめましての人ともお話できたりして、楽しい夕べでした。

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映画・映画・映画・ライヴ

11月4日(日)

ライヴ前に渋谷でまとめて映画3本。

渋谷Q-AXシネマ 『逃亡くそたわけ
舞台挨拶の日も観た、美波ちゃん主演作品。原作を読んでから2回目の鑑賞となりましたが、あまり見方は変わらなかったかな。まあ、映画だけでは聞き取りにくかったいくつかの台詞やいくつか知識が増えていた程度。まあ、それでも楽しめましたけどね。やっぱり美波ちゃん素的。
続いて、ユーロスペースで『ナルコ』を観ようと思って前売り券を購入して劇場に行くと、私が観る予定だった回がない…なんと前日から1日1回の上映に変わっていたのだ。その回だとライヴに全然間に合わないし、せっかく決めたスケジュールが崩れ去り、呆然。急いでチケット屋に行って調べると、2本ほど時間的に鑑賞可能な作品があり、『ヒートアイランド』を選択。

渋谷シネセゾン 『ヒートアイランド
渋谷で若者が大暴れするってタイプの映画で観なくてもいいやと思っていた作品だが、唯一北川景子が出演しているということだけで観ることにした。何人かはチョイ役でなんとなく顔を覚えているのもいるが、主役を含めあまり知らない若者たちが主人公。まともに働かずに、毎日のように渋谷の街をウロウロして、とあるバーでファイトクラブを開催してお金を稼いでいる。そのバーのママがなんと、Do As Infinityの判 都美子。しかも、お店自体はスタジオだと思いますが、その入口のロケで使われているのが下北沢の251というライヴハウス。その地階の440は私がよく行く店なのですぐに分かりました。
その仲間に新たに加わる唯一の女性が北川景子。モデルをしながら、若い女性を中心とした膨大な人的ネットワークをもっているという設定。そんなかれらの商売が渋谷の街をシマとしているやくざに目を付けられている。一方で、その仲間の一人松尾スズキ演じるおやじからぶんどったボストンバッグに数千万の現金。この現金はまたある別のやくざが闇で経営しているカジノで稼いだ金を、伊原剛志演じる男性率いる3人組みが巧みに奪ったもの。まあ、そんな感じでその若者をめぐって2組のやくざと強盗団が関わりあうというドタバタ劇。しかも、それぞれの集団間では個々人のつながりが微妙にあるってことになっている。
まあ、そんな感じ。これもそれなりに楽しめましたけどね。北川景子ちゃんの出番は思ったとおりあまり多くなくて残念。

渋谷シネ・ラ・セット 『真夜中のマーチ
続いて観たのはWOWWOW用に製作された作品。ここシネ・ラ・セットはけっこうそういう作品の上映も多い。テレビドラマ的って表現でこの日記でもたまにバカにしていますが、BSなどで製作された作品はきちんとした映画監督が撮っていたりするので、質の高いものは少なくないようで、テレビなし生活の私としてはこういう上映はけっこう嬉しかったりする。
さて、この作品はけっこう出演者が豪華。玉山鉄二が主演だが、かなりおちゃらけた役。というか、お調子者か。やくざと関係を持ちながら独立してお見合いパーティを開催して小金を稼いでいる。そして時にはお客をカモにしてやくざを利用してちょっとした大金を稼ぐというせこい商売。そのカモになってしまったのが窪塚俊介。三田物産に勤める三田という男を演じる。単なる偶然の名字の一致なのだが、時に御曹司に間違えられる。ということで、全くカモにはならなかったが何故か仲良くなる2人。そのやくざが開いている賭場でも売り上げをいただいてしまおうと計画する。それを邪魔しに登場する女性を演じるのが香椎由宇。いやあ、久し振りに見るけど、ほんとこの子は美しいね。スクリーンに釘付けにされます。
この女性は父親が賭場に参加しながら、他の参加者に美術品への投資を呼びかけるある意味詐欺師。今回の投資額は10億円に達するということで、彼女にとっては玉山・窪塚による数千万の窃盗によって賭場が閉鎖されたら困るのだ。ということで、この3人が組んでの10億円略奪計画。なぜか1日に2作品も大金にまつわる映画を観ることになってしまいました。あ、ちなみにこの父親を演じるのが津川雅彦です。
なんと原作は奥田秀朗で、『イン・ザ・プール』や『サウスバウンド』など映画化されたものも多い。どちらも私の好きな作品。直木賞も受賞しているらしい。てなことで、まあ改めて考えると大したストーリーではありませんが、この若手俳優3人の組み合わせがなかなかいい感じ。玉山君はけっこう好きだな。かなり観てよかったと思える作品。
急いで中目黒に移動します。

中目黒楽屋
以前にもあった2組の組み合わせ。開演時間ちょっと過ぎましたが、まだまだ始まっていない。お客さんはそこそこ入っていますが、私はピアノの前の席に座ります。前回はcasaからだったので、今回は行川さんからかと思いきや、やはりcasaでした。交互に30分ずつのステージを2回。1セット目は前日もmayulucaさんのサポートをしていた前原さんを迎えての3人のステージ。
casa:演奏が始まったものの、ステージ向かって右側の一番前に座っている若い男女2人が煙草を吸いながらコロナを瓶で呑み、おしゃべりやめない。はじめは行川さんふぁんなのかなあ、と思ったが本当にライヴを聴きに来た感じでもないし、だからといって食事をするわけでもない。隣に座っていた男女もかれらを迷惑に感じたのか、席を移動する(ちなみに、この男女は知っている人であることが後で分かります)のに、それが自分たちのせいであることにはまったく気付かない。かといって、私はステージ向かって右側だったので、演奏中に注意しに行くのもどうかと4曲くらい我慢しましたが、もう我慢しきれずに曲の合間に反対側に行って「おしゃべりしに来たのだったら後方の席でお願いします」と一言。とりあえず、私の気持ちは伝わったようで、それからはおしゃべりは控えめになり、同時にそれについては私は何もいってないのですが、煙草も吸わなくなりました。でも、その興奮状態で私はあまり演奏に集中できず。2ndセットに期待しましょう。と、casaの演奏が終わってしばらくすると、席を立つその若い男女。どうやら帰ってしまったようです。本当に何をしにきたのか不明でした。私が来る前に食事を終わらせたって感じなのでしょうか。
行川さをり:前原さんは普段さをりさんのサポートもしている。でも、最近ここ楽屋ではShima & Shikou DUOの伊藤志宏さんと2人のステージ(前回も同じ組み合わせで,ギターサポートのさをりさんは聴いたことがないのですが)。やはり間近で見る志宏さんの演奏はすごい。今回はさをりさんとの息もピッタリでとても素的な演奏でした。
しかし,演奏の途中に今度は外国人1人を含む巨漢のおじさん3人組がやってきました。演奏はそれなりに聴いているが,とにかく声がでかい。もちろん,出演者の2組とも知らない様子。でも,どちらの演奏も気に入ったらしく,さをりさんには「英語の発音うまい」などと声を掛けている。しかし,やはり私の想像どおり自分勝手なおやじたちだった。
休憩を挟んでのcasaの2ndステージまでは大人しく聴いていたものの,終演後にcasaの2人が顔なじみのお客と一通り挨拶を済ませて楽屋に戻ろうとすると,「おい,こっちに挨拶に来ないなんて失礼だ!」と騒ぎ出す始末。結局,casaの2人はかれらのテーブルに加わったわけだが,行川さをりさんの2ndステージが始まっても聴く気なし。もう飽きてしまったようです。お酒も大分入っていて,まあ演奏の妨げになるほどではありませんでしたが,ちょっと迷惑。さをりさんは志宏さんのオリジナル曲にあわせて唄うなど,聴き処満載,2組ともけっこう長めのステージだっただけに,あの2組のお客さえいなきゃ,という感じの夜でした。
全体的にお客が多い時には多少しょうがありませんが,全部で10人足らずの店内でそれはないよね。お客が少ない分,終演後にcasaともゆっくりお話をして,志宏さんやさをりさんにも挨拶したかったのに,casaはまだ捕まったままだし,自分たちも捕まるのを恐れてか,さをりさんと志宏さんも出てこないし,私は諦めて帰りました。

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一人移動空想音楽会

11月3日(土、祝)

この日は休日だし、大学祭が多く開催される週末でもあるので、私の講義も休講。ゆっくりとした朝を過ごして出かけます。早稲田大学の大学祭で湯川潮音ちゃんのライヴがある。早稲田大学は以前学園祭が中止になった時期があるってことは私も知っていた。現在開催されているものは、大学主導のものではないらしい。各人が勝手にやっているものの集合体ってことだろうか?よく分からないが、別の会場で石橋英子×アチコのライヴがあったりでみうさんも早稲田祭に来るということで、ランチをご一緒することに。
普段は休日はお休みの「メーヤウ」というお店の下で待ち合わせしたが、幸い大学祭に合わせてか営業していたのでそこでいただく。しっかりとした角煮が入ったポークカレーを注文。かなり美味しいです。でも、具によって辛さが決まっているところはちょっと不満。野菜カレーで辛いのが食べてみたい。
みうさんとはあっさり別れて別々の会場へ。それにしても、キャンパス内人で溢れています。移動すらママならない感じ。

早稲田大学 湯川潮音
私がいた大学はプロのミュージシャンのライヴといったら、一番大きい講堂か野外ステージだったけど、やはり規模が違います。湯川潮音であろうとも(まあ、一般的にはまだまだ知られていないんだろうけど)、単なる大きな一教室です。あまりにも多くの催しが開催されているために案内も大々的ではないし、まあこじんまりとしている。
といっても、古い教室ですが、それなりに大きい。500人くらいは入るのでしょうか。普段の授業では、学生は余程仲の良い友達でないと隣には座らないので、100人の受講者に300人教室くらいがちょうど良い。なので、500人がびっしり座った教室の風景は圧巻です。開場から開演まで1時間あるので、今書評を書き始めた洋書を持参して読み直しながらメモを取って過ごす。こういう場にはもってこいの作業だ。かなり右よりでしたが4列目を確保。最近の潮音ちゃんライヴにしてはかなり近いです。
こじんまりとしたライヴなので、サポートはなんでもできる宮田まことさん一人かなあと思ったが、左側にまことさん用パーカッションセットがあり、右奥に上下2本のマイクがある。つい先日、大阪での潮音ちゃんライヴを宮田まことさんとヤマカミヒトミさんと2人でサポートしたってことをhitmeさんのblogで読んだので、ひょっとしたら同じ編成?かと思いきや、そこはユーフォニウムの権藤さんでした。そういえば、先日の草月ホールでもバンドマスターをつとめていましたからね。そして、もう一人。今回初めて潮音ライヴサポートということですが、11月7日に発売されたシングル曲『ギンガムチェックの小鳥』にもレコーディング参加しているアコーディオンの佐藤芳明さん。
10分遅れくらいでライヴスタート。さすがにただの教室では微妙な照明の調整ができないために、開演直前に会場は真っ暗になる。メンバーが登場して壇上に向けて用意されたスポットライトでステージは明るくなります。登場した潮音ちゃんの第一声が「先生ってこんな感じなんですね」と。でも、座席の座り方とか照明とか明らかに違いますから…大体集中度が違いすぎます。そんなこんなでアンコールを含めて予定通りの16:15まで、たっぷり1時間強。最近はすっかり歌声もギターも安定しています。やっぱり教室の椅子と机だとライヴを聴くにはちょっと、って気がしますが、ライヴは予想以上に良くて、大満足。アコーディオンも素敵です。それにしても、潮音バンドのメンバーはどの方も素晴らしい。楽器が変わっても全く違和感がない。音もあんな即席ステージの割にはけっこう良かったと思う。お客さんもあれだけの数なのにかなり静かだった(静かすぎるほどか)。まあ、ともかく大学内に入ってあまりスムーズとはいえない入場方法までけっこうイラついていた私ですが、もうすっかりいい気分になりました。やっぱり潮音ちゃんいいね。洗練されて失われてしまった無邪気さや無骨さなどもありますが、それ以上のものを身につけている彼女ですから、これからもしっかりと見守りたいと思います。ちなみに、「裸の王様」のエピソード、遠藤賢司さんがモデルって話は前から聞いていましたが、なぜエンケンが王様なのかって話は初めて聞いてとても面白かった。唯一の不満はアンコール曲が「緑のアーチ」だったことかな。やっぱりあの曲は人気があるのだろうか。本人は果たして気に入っているのだろうか?
終演後も高田馬場駅までの帰り道に古書店を物色。また1冊買ってしまいました。この日の収穫は合計5冊。バッグが重いです。新宿に移動して、先日購入して裾あげしてもらったズボンを引き取る。さらに荷物が多くなります。祖師ヶ谷大蔵に移動。

祖師ヶ谷大蔵ムリウイ
結局、文化の日だというのに、他に魅力的なイヴェント情報が入ってこなかったため(あえて探し求めはしませんでしたが)、予定通りゆったりとした夜を過ごしにムリウイに。
mayuluca:以前から名前だけは目にしていたマユルカさん。tico moonと一緒ということで、こちらに行くことにしました。この日は古賀夕紀子さんのサポートもしている前原さんサポートによるステージ。mayulucaさん自身もギターを弾きます。ミニマルな歌声と歌詞世界、やはりかなり素的です。1曲、tico moonの曲に歌をつけて唄うというのはナカナカでした。こういう試み、いいですねえ。
tico moon:潮音ちゃんの次にtico moonを聴きに行くという、私一人移動「空想音楽会」という感じで楽しい。友加さんの新しいハープを聴くのは初めてだと思います。ボディの白い新しい楽器。ムリウイでのtico moonも初めてでしたが、本当にハープの響きが素的でした。この日は私が入ったときにはけっこう席が埋まっていたので、一番後ろの席に座ったのですが、いいですねえ。時折ハンバーグを焼く音が混じったり、商店街の雑踏が聞こえたり、という雰囲気もインストゥルメンタルならでは。
この日はtico moon初めてのTシャツを作ったというので、思わず購入。所持金が200円になってしまったのでmayulucaさんの600円CD-Rもお預けになってしまいました。キッズLで身幅はちょうど良かったのですが、丈が若干短め。ちょっと変な形のTシャツです。でも、デザインは素的。
この日は前日に続いて三木千夏さんが遊びに来ていてビックリ。前原さんとも初めてお話したり(同い年にビックリ)、穏やかで楽しい夜でした。

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日記も100回を越えました

11月2日(金)

この日は無謀なはしご。プラッサオンゼのライヴに行く予定でしたが、そこから程近い青山月見ル君想フで魅力的なイヴェントがあることを知る。Quinka, with a Yawnのコーラスをつとめていた小貫早智子さんが本格的にソロ活動を始めたのだ。Stephanieという名前で、ドラムスには秋山隆彦、ベースは須藤俊明、ギターがフタキダイスケという豪華バンド。他にもキーボードとサックス。コーラスはフルカワモモコさんです。しかも、この日はその他にはやしいとさん、the indigo、KAOという出演者。まあ、プラッサは20時スタートだし、こちらはオープニングアクト付で18時半からということで、どれがきても2,3組は見られるかなと思い、行くことにした。

青山月見ル君想フ
早い時間でしたが、開演前からHARCOは来るし、久し振りにUMEZYにも会えたし、私の隣には大野恭子さん座るし、三木千夏さんもいるし、なにやら楽しい感じです。
momi-na:まったくチェックしていなかったオープニングアクト。なんと元カリフラワーズドラマーの籾井さんのユニットでした。キーボード&ヴォーカルの女性とのデュオ。歌もナカナカよく、いい感じ。
KAO:こちらははじめましての女性ピアノ弾き語りなのだが、なんと元one toneの原口友也君がサポートしているのだ。ベースが伊藤健太氏で、ドラムスも最後の方でone toneにも参加していた森氏。そんなバンド。大阪弁の可愛らしいKAOさんは歌声も強くてバンド音に負けていません。こちらもナカナカいい感じ。
はやしいと:なんと、こちらもバンド編成でした。ドラムスに笹井さん、キーボードは佐藤君。それにギターを加えた編成。最初1曲は一人弾き語りでしたが、やっぱり駄目ですねえ。本人も苦手ですっていっちゃうところがいとさんらしい。ほんの3曲でしたが聴けてよかった。
後ろ髪引かれつつ、プラッサオンゼに移動。

青山プラッサオンゼ ko-ko-ya
お店に入るとなんと満員御礼。本当に予約していて良かった。といっても、案内されたのはバーのカウンター席。まあ、ko-ko-ya初めての私にしては特等席かもしれません。月見ル君想フと比べてかなり平均年齢高めです。そして、非常にアットホームな店内。ko-ko-yaとはギターの笹子重治さんと、クラリネットの黒川紗恵子さん、そしてヴァイオリンの江藤有希さんのトリオ。以前にもかきましたが、黒川さんの演奏をもっと聴きたくて来てみた次第です。ヴァイオリンの江藤さんは初めてです。
1曲目が始まった途端に、はしごした自分の決断に拍手。もう、なにもかも素晴らしいです、このトリオ。ライヴが半年振りということで集まったお客さんたちはライヴ前からいい感じに酔っ払っていてハイテンション。いい雰囲気です。そして,この日は黒川さんの30歳の誕生日。自らのblogで予告していましたが,2部のはじまりに,プラッサオンゼのスタッフかりんさんと2人でケーキを持って登場。実は,このかりんさんも2日後の11月4日に誕生日を迎えるとのことで,一緒に自ら祝ってしまおうという企画。しかも,お客さんにプレゼント付き。友達のデザイナーが黒川さんの似顔絵のイラストを入れたというお煎餅が会場全員に配られます。そして,クラリネットソロによる「三十路ソング」。ミとソとシのみを用いたという曲。さらに会場はヒートアップ。実はお客さんでsaigenjiBophanaの山田里香さんの姿もある。盛り上がった後で当然のようにアンコール。今度は江藤さんの語り。まあ,私は初めてなので当然知らないのですが,ko-ko-yaが半年ライヴをしなかったのは,江藤さんが腱鞘炎になってしまって療養していたとのこと。まだ完治はしていないそうですが,以前よりもライヴの回数を減らして,一つ一つの演奏を大切にしていきたいという告白で会場も今度はウルウル。まあ,ヴァイオリニストで手首を傷めるってのは職業病みたいなものですね。そういうことで,アンコールは1曲のみで気持ちよく演奏終了。本当は江藤さんとも少しお話をしたかったところですが,あまりにお客さん全員に一体感があって私はそこに入れない感じがしたので,今回ははやめにおいとますることにしました。でも,帰り際に黒川さんが声を掛けてくれました。

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歴史

ヘロドトス著,松平千秋訳 1971. 『歴史(上)』岩波書店,468p.,720円.

皆さんはヘロドトスをご存知だろうか。『オデュッセイア』や『イリアス』の著者として知られるホメロスは恐らくご存知だろう。紀元前8世紀ギリシアのホメロスに対して,ヘロドトスは紀元前400年代のギリシア人。ホメロスが詩人という肩書きにされるのに対し,ヘロドトスはその書名が大きいのだろうけど,「歴史の父」と呼ばれている。
しかし,当然紀元前のことですから,時計もなければ世界標準時なんてありゃしない。わたしたちが「歴史」という時の絶対的な規準としている時間の概念が明らかに違うのだ。しかも,わたしたちは歴史学と歴史を分け,さらに歴史小説なるジャンルがあるように,フィクションとノンフィクションを分けている。歴史学は信用に足る史料を探すところから始まり,それを他の研究者と共有することがルールである。
そうした歴史(学)のあり方は当然ヘロドトスの時代から2500年の間にできたもの。特に近代期以降に時間の概念が客観的なものとして理解されてからといえるだろう。

なので,この『歴史』は非常に素朴な記述である。そもそも今日でも,英語ではhistoryとstoryと分かれたが,フランス語ではhistoreとは歴史であり物語であり,単なる記述でもある。とにかく本書には固有名詞が頻出する。地域名や民族名,もちろん人物の固有名まで。もちろん,この翻訳書ではすべてカタカナ表記なので,読んでいて訳が分からなくなります。馴染みのない名詞はそれが地域名なのか個人名なのかも分からず,地域名と民族名が同じであることも珍しくない。
まあ,そんな調子で中巻,下巻と持っていますが,とりあえず上巻でやめておきました。本書には丁寧に巻末に詳細目次がつけられています。これを眺めるとこの長大な記述にはやはり物語的なものがあり,それこそが本書が「歴史」と名づけられているのだろうと思う。しかし,私には全くそのつながりは見えてきませんでした。そもそも,ここに書かれている話が,本書が書かれた時代からどのくらいさかのぼった時代の話なのか。まあ,そういうことを気にしてしまったらいけないんでしょうね。
私は講義のためにヘシオドス『神統記』やアポロードス『ギリシア神話』も読みましたが,それらに近いものがありますね。さきほど,わたしたちの思考には常にフィクションとノンフィクションを区別してしまう,ということを書きましたが,そういう評価は本書には通用しないのです。

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映画の日

11月1日(木)

この日は映画の日。ライヴの予定がないので、講義の前後に映画の日に相応しい作品を選択。

丸の内プラゼール 『象の背中
秋元 康原作小説の映画化。主演は役所広司で奥さん役が今井美樹。この時点でどうかと思うが、その子どもが塩谷 瞬ってどうなの?まあ、一回り年上の男に見初められて20歳そこそこで子どもを産んでってことなんだけど、しかも井川 遥が不倫相手って…まさに秋元 康的人生って感じでしょうか。
そして、本人はヘビースモーカーがたたって肺がんで余命半年って設定。いかにもお涙ちょうだいな作品ですね。この期に及んで初恋の人や、高校時代に仲違いした友人に会いに行く、そんなストーリー。まあ、観ている時には普通でしたが、こうして振り返ってみると、ちょっとむかつく作品だ。いくら1000円だからって、もっと違うのを選べばよかったかな。

学園祭真っ最中だというのに、法政大学はお休みしません。といっても、この週は多摩キャンパスでの学園祭。こちら市ヶ谷キャンパスでは勤労感謝の日周辺でありますので、その週はお休みになります。最近はレイトショーのみ上映で観たい作品があるので、ライヴの予定のないこの日に池袋まで。久し振りに大学図書館で文献チェック。いくつかの洋雑誌が電子ジャーナル化していた。
市ヶ谷駅前のタイラーメン屋で夕食をとり、池袋へ。

池袋シネマ・ロサ 『サクゴエ
『運命じゃない人』主演の中村靖日が一応主演ってことになっているんだけど、本当の主演は弓削(ゆげ)智久。なんと、本作は27歳の彼の脚本作品だった。ということで、はじめは中村氏の視点で、正体不明の男として弓削が映るのだが、だんだん視点は弓削のものへと移行し、物語は深みにはまっていく。やくざもの、ドラッグ、殺人など私の嫌いな要素たっぷりの作品ではありますが、それほど洗練されていない素朴だが思い入れの強い脚本はかなり魅力的だ。もちろん、その思い入れの強い人物を自ら演じるのだからなおさらであり、それに付きまとうお茶目な中村靖日。そのコンビも憎い。弓削の恋人役で清水ゆみちゃんが出ているのも嬉しいね。
わざわざ池袋まで観に来た甲斐があった作品。なお、今週末からは渋谷UPLINK FACTORYでも上映されます。

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ハロウィン,素的イヴェント

10月31日(水)

渋谷duo music exchange
引き続き、みうさんとライヴ鑑賞(前日は結局別々でしたが)。かぼちゃアイテム持参でプレゼント付き、ということでしたが、アイテムなくても駄菓子のつかみ取りをさせてくれました。といっても、うまい棒だけ。みうさんはダロワイヨの焼き菓子をゲットしていましたが。開演まで45分と微妙に時間があるので、うまい棒はちょっとした空腹を誤魔化すにもちょうどよい。
Yu:ki:オープニングアクトで4曲。ちょっと名前がどうなの?って訝しく迎えましたが、見た目は素朴でいい感じ。なんと福岡からやってきたという21歳。曲もMCもなかなかでしたよ。そのネーミングはちょっと損するような気がします。本名で勝負しましょうよ。無料配布CDは終演後、目の前でなくなってしまいました。残念。
芙咲由美恵:男女2組ずつのイヴェントだったので、女-男-女-男、とくるかと思いきや、芙咲さんが2番手。しかも、この日はドラムスとキーボードという編成。TOPSさんも書いていたように、高音で声が割れてしまうようなコンディションでしたが、想いは伝わるステージだったと思います。みうさんは「気がふれる寸前の危うさをステージ上で見せられるとひいてしまう」といっていたが、ステージ上で泣く彼女の姿を私は微笑ましく思いました。でも、彼女自身のblogを読むと、本人でもあのような状況は珍しかったようですね。特に即興での1曲は楽しかった。お客さんからお題ということで、1人がハロウィンのこの日にお約束の「かぼちゃ」をリクエストしましたが、すかさず川合鉄平氏が「機種変更」と意地悪なお題。でも、その2つをうまく組み合わせた意外にも穏やかな曲になっていたと思います。
広沢タダシ:女性2組がそれぞれ2人の男性サポートを入れていたのに対し、男性2組はそれぞれ一人ギター弾き語り。ともに180cmの身長に50kg台前半という細身の2人。まずは広沢氏の登場です。前日にジャケット撮影をしたというだけあって、髪型も衣装も素的でした。多分6曲くらいだったと思いますが、いやあやっぱりタダシはすごい。もちろん、バンドもいいんだけど、一人はもっといい。品川教会の一人っきりライヴ(私は行けませんでしたが)以降、ますます自信もつけていますね。特に「パーフェクト」はもうその名の通りの出来。12月のAXはどんなワンマンライヴになるんでしょう。
千綿偉功:ラストは千綿さん。昨年末か今年の初めに休業宣言をし、最近千綿ヒデノリから漢字表記に変えての復活。彼も来年にはLIQUIDROOMでワンマンがあるようなので、やはり根強いファンがいるんですね。この日の前方のお客さんの多くも彼のファンだったようです。やはりどうしても出演者の男女の割合が同じくらいだと、女性ファンに圧倒されるような気がします。女性シンガー好きのオタクどもよ!こういう時はどうしたんだ!
あ、わき道それました。初めて彼のライヴを聴いた時と比べて、やはりかなり表情と唄い方が穏やかになったような気がします。初めての時は2曲目くらいで弦を切るような迫力と集中力で圧倒されましたが、多分それを数年続けていた彼は精神的にも自分を追い込んでしまったんでしょうね。少し休んで、自分なりのペースを模索している、そんな感じのステージだったと思います。しかし、曲が進行するごとに白熱し、ジョギング後でも私はそんなにかかないよ、というほどの汗をかいていました。歌唱力は広沢氏より上だろうけど、やはりギターは広沢君のほうがすごいな。そんなことを考えながら、聴いてしまいました。ちなみに、曲も半分くらいは好きだけど、残りはそうでもない。やっぱりCDを買うまではいかないんだな。
終演後は、どの出演者も物販に出てきてのファンサーヴィス(なぜか一番アピールしなくてはならないYu:kiちゃんがいなかった気がする)。ライヴパフォーマンスもいい感じのイヴェントでしたが、その後もとても良いイヴェントでしたね。芙咲ちゃんの500円DVDがあるんだったら買えばよかったな。

前日はそのまま別れてしまったので、この日はみうさんと呑む。ライヴ終了後に呑みに行くのはけっこう久し振りだったりする。それだけ、最近は食事ができるライヴハウスに行くことが多いってことかな。

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やっぱりHARCO

10月30日(火)

かなり久し振りのHARCOライヴ。しかも、彼が以前はホームグラウンドにしていた下北沢CLUB Queで演奏するのも久し振り。さらに、最近HARCOチケットの整理番号が良くなかったが、今回は7番ということで、かなり楽しみにしていたのに、役所での打合せが入る。通常13時からということが多いが、この日は15時から。まあ、通常の打合せでは最長2時間くらいだが、稀に3時間に及ぶこともあり、不安のまま虎ノ門へ。幸い、打合せは1時間半で終了し、むしろ早めに解放されてしまった。本屋に行ったりしながら食事できる時間を残して下北沢へ。マジック・スパイスは定休日。あまり時間もないので、やむなく牛角食堂。

下北沢CLUB Que KI・CO・E・RU?
HARCOファン友達もこの日は多かったはずだが、開演前に来ていたのは一人。私は私で整理番号順に入場して最前列。この日のバンド編成は知らなかったけど、なんとなく左側へ。やはり会場は暗くて本も読めないし、スタンディングだし、待ち時間が辛いね。このイヴェント「KI・CO・E・RU?」は、同じくHARCO企画の「FastSynQue」(会場はもちろんQue)に比べて、会場を440にして始まったイヴェントだった。しかし、今回はそのスタイルにこだわる形ではなく、全国ツアーとして企画され、地方では普段ライヴをやらないようなさまざまな面白い会場で、ファンと触れ合うような形で回ってきて、最終日がQue。でも、2組のゲストを招いた対バン形式など、ほとんどFastSynQueですね。
クノシンジ:名前は聞いていましたが、初めて聴きます。身長152cmという可愛い男の子一人ギター弾き語りです。といっても、フォークやロックではなく、極めてポップ。まあ、女性でいったら一昔前の辻 香織ちゃんってところでしょうか。でも、かなりギターは上手く、特に気に入ったのは「ポータブルポップミュージック」って曲。デビューCDのタイトル曲のようです。詳しくは覚えてないけど、「全く新しい曲なんてとても作れないけど、唄いたい歌を唄えばいいんだ」みたいな感じで、謙虚です。
advantage lucy:みうさんに連れて行ってもらって2度ほどフリーライヴを観たことがありますが、いつも1人のサポートが入っての3人のステージだったのでベースとドラムスが入ったフルバンドでは初めて。ドラムスはHARCOでも叩く、笹井さんでした。正直いって私の立ち位置にもよりますが、ヴォーカルがかなり埋もれてしまって残念。
HARCO:さて、HARCOは結局ミッコさんの登場はなく(ミッコさんはいつも左側)、ドラムス笹井さんとベース須藤さんのピアノトリオ。みうさんの話によれば、12月発売のニューアルバムからの3曲を含むものの、先日の月見ル君想フのステージとほぼ同じ選曲だったらしい。まあ、私は行かなかったので、トラックなしの「Night Hike」やサンプラーを使った「バッティングセンター」など、かなり満足。足場は狭かったけど、けっこう踊りました。あ、最後のアンコールでミッコさん登場。12月24日に今年もmona recrodsで、しかもQuinka, with a Yawnとの共同イヴェントを開催予定。その宣伝も兼ねて少し長めのおしゃべり。アンコール曲は出演者全員を呼んででした(曲名忘れた)。
終演後、みうさんは他のHARCOファンたちとおしゃべりしているので、私はドリンクを交換してなほさんとゆっくりお話。お店の人に追い出されるままに、みうさんたちと階段を上りますが、地下1階にチラシを配るミッコさんがいたのでしばしお話。この日はすでに食事も済ませていたので、おとなしく帰りました。

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本当の終電は久し振り

10月28日(日)

またまた前日遅かったので、この日ものんびり過ごして映画一本、ライヴ一本という予定。この日は最近きちんと距離表示がされた多摩川河川敷のジョギングコースで5km走に挑戦。2.5kmを往復します。京王線の陸橋から2.5kmで南武線の陸橋まで行けるんですね。1kmって意外と長い。なんてったって、多摩川の河口まで行ってもフルマラソンにはならないのだから(ちなみに、37km)。500mごとに速度を上げたり下げたりしましたが、やはり5kmが限界。もちろん、ただ走るのであればそれ以上数kmは可能ですが、とても10kmは無理。うーん、やはり週2回くらいじゃ鍛えられないか。

渋谷ル・シネマ 『タロットカード殺人事件
公開2日目なので少し心配していましたが、やはり最前列はゲットできました。しかし、最終的には最前列もほとんど埋まる。本作はウディ・アレン最新作。ニューヨークからロンドンに活動の拠点を移しての2作目。アガサ・クリスティのようなものを意識したサスペンス。もちろん、ユーモアたっぷりです。今回もヒロインにはスカーレット・ヨハンソン。今回は随分おなかがぽっちゃりしています。まあ、セクシーシーンも若干ありますが、ちょっと田舎の大学生役なので、いつもスニーカーで野暮ったい眼鏡。こういうスタイルも可愛いんですよね。前回は登場しなかったウディ・アレン自身とのやりとりも、今回のようなスタイルの方が合います。
何作か前の作品では、ちょっとウディが老けて見えて、出演するには限界かなって思ったけど、まくし立てるような話し方をスカーレットにまかせたせいか、本作ではまだまだ元気、いけますよ。あっという間に終わってしまった、とてもチャーミングな作品です。

映画の後、ライヴをご一緒するみわちゃんに文化村まで来てもらって、プチデート。11月下旬にあるレストランでの一十三十一ライヴ。「キラキラ☆ドレッシー」というお題がドレスコードでついているお茶目なライヴに参加予定なので、そんな買い物に付き合ってもらう。女性と買い物ってのは久し振りなので楽しい。ホント、私は女性の服が好きです。

中目黒楽屋 黒猫船
みわちゃんと揃って楽屋に到着すると,さすがに既に随分賑わっています。案内された席は一番前。マイクスタンドが私のわき腹に達するくらいの近さ。とりあえず,赤ワインをボトルで注文して,グラタンだの生春巻きだの,チャーハンだのを注文してしばし歓談。
この日の黒猫船は3部構成。しかも,単に休憩が2回入るだけではなく,全て内容が違います。1部はピアノ宮嶋みぎわとパーカッション岡部量平(fromモダーン今夜)による3人のステージ。永山マキさんの生歌声は久し振り。なんか,変な言い方ですが,彼女の歌は意識の上で「あー聴きたい!」ってならないんですよね。でも,毎回ライヴに行くと,思い出したようにグッと心を掴んでくるんです。まあ,いいたいことは,彼女の歌は意識に訴えるのではなく,無意識に訴えてくるということです。なので,ライヴは意識的に行くようにしているんです。この3人編成も初めての試みですが,いやあ素的です。量平さんの怪しいこと。その理由が少し分かりました。彼は山口ともさんについていたことがあるとのこと。しかも,この1部では中学生の時にすごかったというマキさんのクラリネットが登場。クラリネットやピアニカを演奏します。さすが,多才な才女。
さて,第2部ではマキさんはちょっとお休み。なんと坂本奈緒さんによるライヴペインティング。なんと,この女性,矢野顕子とレイ・ハラカミのユニットyanokamiのCDジャケットを手がけた人です。といっても,そのジャケットを記憶していないので,どんな絵を描く人か知らぬまま見ることに。そして,今回は奈緒さんが会場からお題をいただき,書き始め,そのテーマに沿ってみぎわさんと量平さんが音を乗せるというライヴペインティング。お題は動物ということで,絵も淡色でマンガチック。この奈緒さんのキャラがとても面白く,楽しい2部でした。
さて,3部はいつもの黒猫船バンドによるステージ。まあ,こちらはいつもどおり客席も交えての大盛り上がりのステージであっという間に23時前になりましたよ。それにしても,本当に目の前でマキさんの全身をみていましたが,全身のリズム感が素晴らしく良い。まあ,ミュージシャンなので当たり前といえば当たり前ですが,狭い立ち位置のなかで,踊る唄う。改めてすごいと思った。
終演後もデザートとシャスミン茶などを頼んでゆっくりと。途中でみぎわさんとお話したり,まさよし君も交えて話したり,最後には時間がなくてマキさんとはゆっくりお話できませんでしたが,本当の終電にて帰宅。あぶなーい。

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たまには勉強

10月27日(土)

この日は講義後、勤め先の東京経済大学でシンポジウムがあったので参加することにした。教授在職中の今年亡くなってしまった今村仁司氏を偲ぶシンポジウム。自分の通う大学でもこうしたシンポジウム情報には疎く、大抵当日知っても予定があって参加できないことが多いが、この日は私の講義を受講していう学生に教えてもらったので、参加することができた。
今村氏はもちろん、その膨大な研究によって知らないはずはない。しかし、なぜかとっつきにくく、今まできちんと著書を読んだことはなかった。今回は、学問分野の枠を超えて交流の広かった今村氏と深い関係を結んできた研究者からの報告があった。哲学者、歴史学者、政治学者、人類学者、社会学者といった面々。ほぼ共通して、多岐にわたる今村氏の研究から各自の関心に共通するテーマについて、今村氏の研究成果をまとめ、今後残された人たちが何をすべきかを考えるような報告。なかには声を詰まらせ、涙ぐむ登壇者も。学会発表とは違って、各分野の第一線で活躍している研究者の報告であったため、久し振りに刺激を受けたような気がする。そして、今村氏の業績を一部ではあるが垣間見ることができる貴重な時間だった。でも、それが故に、なぜ私が今村氏の著書を読んでこなかったのかの理由がよく分かったような気がする。
なんか、完結してしまっているような気がするのだ。読み物としては面白いかもしれないが、発想を借りたり引用をしたりという形で自らの研究に活かすような気楽さはない。それに、理論のための理論的研究という雰囲気もあるし、テーマが大きすぎる。やはり真面目すぎるところが一番でしょうか。

渋谷7th floor Taja
そのまま直接渋谷に向かって、入場したのが開演10分前というところでしょうか。かなりお客さんも入っていますが、ところどころ空席があるので、ちょうど真ん中辺りの席を取る。隣が子ども連れだったりしましたが、まあいいでしょう。この日はスペシャルメニューでおにぎり2つにもろもろちょっとしたおかずが乗ったプレートが500円で出ていました。Tajaは以前から橋本 歩さんや宮田まことさんがサポートしていて知っていたが、今回ライヴを聴くのは初めて。どの人たちのことをTajaと呼ぶのかも知りませんでしたが、ヴォーカルの田中菜穂さんと、ギターの狩野佑次さんのユニットということでした。で、狩野さんの実家が滋賀ということで、滋賀さんのコシヒカリのおにぎりと、ご実家で商売として作っているという漬物がこのプレートになっているということでした。お米も漬物も本当に美味しかった。
さて、ライヴですが、3部構成。1部はしっとりと、2部はカヴァー、3部はガッツリと。いやあ、訳も分からず楽しかった。菜穂さんはお子さんがいて、もちろんその子どもも来ていたんだけど、その友達もいたりして、子どもが数人場内をかけまわっています。チェロの橋本 歩さんはほぼ出ずっぱりだし(でも、体調が悪いらしく1部ではかなりテンション低かった)、客席に平岡恵子さんがいたので、戸田和雅子さんもくるかなあなんて思っていたら、3部ではコーラスで登場するし、妊婦のダンサーが踊ったり、3部では菜穂さんが客席にやってきて歌いながらスーツ姿のお客さんのネクタイをゆるめたり、テーブルの上に上って歌ったり。私もヒートアップしてしまいには立って踊っていました。この時、前日のBONNIEライヴのせいで首が筋肉痛になっていたことに気付く。
なんだか、とても愛に満ち溢れた単独ライヴでした。本人もいっていましたが、これだけのサポートをちゃんとギャラを払ったらとてもできない、ということ。でも、ギャラなしでも快く集まってくるのはその人徳と、その人柄が溢れた音楽だからでしょう。でも、最近のガンダムの主題歌も歌っているらしいし、なんと菜穂さんは矢野真紀ちゃんのシングルカップリング曲の歌詞提供もしているという、なかなか活動の幅が広い。結局、CDを買いそびれちゃいましたが、またライヴに足を運ぶことにしましょう。
歩さんや戸田さんと一言交わそうと思って少し待っていましたが、難しそうなので帰ろうとしたら、10月生まれの人をまとめて祝うということで、シャンパンとケーキが登場したので、いただこうと思って待っていましたが、結局グラスが足りなくてシャンパンは呑めず。そうこうしているうちに戸田さんがこちらでご一緒に、というのでお酒をもう一杯注文して、しばし会話の輪に加わります。そうこうしていると、今度はずーっとピアノで子どもと戯れていた歩さんが戻ってきて私の姿を見つけて隣に座ってくれたので少しお話。しかし、この後ステージ上で演奏が始まってしまい、歩さんはステージに茶々を入れながら聴いていました。私もその後ろで平岡さんと戸田さんがいるステージ上の様子をうかがいます。
この日はそんな感じで、オールナイトで7th floorを貸しきっていたので、夜通し続いたことでしょう。でも、体調の悪い歩さんも帰るといっていたし、さすがに夜通しは私も辛いなと思い、歩さんより先に帰宅。それにしても、楽しい夜でした。

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BONNIE PINK@武道館

10月26日(金)

九段下日本武道館 BONNIE PINK
雨が降ってしまいました。2001年くらいから聴き始めて、『just a girl』のツアーで初めてライヴに通いだし(その前のインストアライヴが本格的に好きになったきっかけですが)、毎回単独ライヴには通い続け、SHIBUYA AXから今はなき赤坂BRITZ、新宿厚生年金会館などを経て、昨年のベストアルバム大ヒットを受けての武道館。BONNIE自身も別にこれまでここでやりたいと思ったことはなかったらしいし、われわれファンとしてもライヴ自体はここでは聴きたいと思わない。でも、やはり一つの到達点としては感慨深いものがないわけでもない。雨も降っていたし、指定席ということで時間もあったので、着替えていったが、これが正解。今回もBONNIE友達でファンクラブに入っているさくさんにチケットを取ってもらったが、彼自身は来れず。彼からチケットを預かっているiwasakiさんと入口で待ち合わせするが、一向に来ない。そんななかで、まさよしさんと会う。お互いに意外なところで会ってビックリ。一十三十一や朝日美穂などのライヴで見かける男性もいたりして、なんだか面白い。
ここ最近のシングル曲はほとんどがCMやドラマ、映画とのタイアップつきで、歌詞の一部にBONNIEらしさが残っていたりしますが、基本的には商業的な雰囲気の拭えない曲が続いていました。昨年末に紅白に出場し、かなり本格的に体調を崩した彼女。それがあって、ブレイクを冷静に受け止めることができたんでしょうね。新作アルバム『thinking out loud』はとてもいい仕上がりになったと個人的には思っている。もちろん、シングル曲以外が大好きなんだけど、そのなかにシングル曲が挿入されてもそれほど違和感はない。シングル曲を全く含まないアルバムになっていたとしたら、それらによってファンになった人には「?」だったかもしれないが、新旧のファンの期待に応える(ある意味ではどちらも裏切る)作品になったと思います。まあ、あくまでも個人的な意見で、昔からのファンで新作を受け入れない人もいるでしょう。
さて、われわれの席はアリーナで前から3列目。といってもステージ向かって一番左でした。ステージまでは50mほどあるでしょうか。しかも、ステージ左側にstringsが入ったのですが、全く見えず。キーボードの奥野真哉さんも全く見えず。中央奥に登場したホーンセクションもほとんど見えず。当然パーカッションのナナちゃんの姿もたまに見えるだけ。まあ、そんな感じでした。
初っ端がアルバムタイトル曲。でも、実際の曲名はやたらと長く、「Broken hearts, citylights and me just thinking out loud」というもの。このアルバムタイトルの説明は今回のMCで初めて聞いたが、「考えていることを内に秘めないで、声を大にして外に吐き出して!」というもの。BONNIEらしい説教っぽいところが素的ですな。途中で衣装替えがあり、前半は白のスーツ、後半は黒のタイトなドレス。本人曰く、「良い子BONNIEと悪い子BONNIE」。でも、選曲は逆だったように思う。ニューアルバムからは前半でシングル以外の曲を、後半にシングル曲を集めてくるという構成。個人的には前半で燃え尽きた感じです。もちろん、大方のお客はその逆。後半になるほど盛り上がりましたが、かれらが静かに聴いていた前半で私は一人盛り上がりました。一番左端で前の方だったので、お客は皆右を向く。なので、私の位置は後ろに誰もいないということで、人目をはばかることなく踊っていました(といっても、足場は狭いので限界がありますが)。後半1曲目が「再生」ってところも素的。なぜか『just a girl』からの曲が多かったし、ポニーキャニオン時代の曲はほとんどなし。本人も曲が多すぎてなにを演奏したらよいか分からないといっていたが、個人的にはけっこうツボにはまる選曲でした。他のファン仲間は不満もあったようですが。
最近はバンド編成でのギターはHONESTYの曾田茂一氏ですが、今回はそれに加えて私の好きな八ツ橋義幸さん。上述したように、曲によってstringsカルテットが入ったり、ホーンセクションが入ったりで、本当にニューアルバムに関しては生演奏でほぼCDを再現する豪華さ。数曲だけBONNIEがキーボードに座って演奏しましたが、BONNIEとstringsだけによる「ロープダンサー」はなかなか圧巻。
本編は2時間弱で終了、少し長めのアンコールを含めて22時前に終了。なんだかんだで、ファン仲間が10人ほど集まって呑みに行くが、あの周辺は難しいですね。ようやく神保町で台湾料理店を発見して落ち着く。翌朝も早いので、夜行バスで三重に帰るというえつさんを新宿のバスターミナルまで送るために、途中で抜け出して帰宅。

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続けて更新しますよ

10月25日(木)

渋谷シネマ・アンジェリカ 『僕がいない場所
これ、すごい映画です。ポーランドが舞台。少年クンデルはちゃんと母親がいるのに何故か孤児院に預けられています。捻くれた子どもで、孤児院でも馴染めず、脱走します。でも、結局行くところは母親のところ。母親の方もクンデルも、素直な愛情表現ができずに、結局追い出されてしまいます。その町では同世代の男子どもたちに会うと、これまた「奴が戻ってきた。やっつけろ!」と追いかけられます。父親か幼い頃の恋人か分かりませんが、そんな男は船上生活をしています。そんなこともあってか、クンデルは廃船に住み着きます。盗みをはたらいたり、鉄くずを集めて金にしたり。ちなみに、先ほどクンデルを追い回した男の子集団はまだ子どもだというのに、廃墟でシンナーやハッパに浸っています。
その廃船の近くには裕福な家がある。そこの次女は美しくて優秀な長女への僻みか、毎晩缶ビールを飲んでは、その空き缶を見つからないように廃船まで捨てに行っていた。そんなことから、少女はクンデルを発見。興味を持ち、徐々に近づきます。はじめのうち、クンデルは誰も信じられないという感じでしたが、この少女は食料を恵んでくれるので、だんだん仲良くなります。
しかし、結末が悲しい。この少女には姉がいて、クンデルはやはり美しいこのお姉さんに興味津々。お姉さんの方も時折クンデルを気にしている様子でしたが、その興味のあり方は鑑賞者を裏切ります。なんと、お姉さんは警察に電話して、クンデルは連行されてしまいます。お姉さんは彼の存在が目障りだったようですね。あるいは、誰かに保護される生活の方が彼にとって幸せだと考えたのかもしれません。といっても、もちろん自分の家で引き取るわけでもなく。
そして、冒頭にあったシーンに再び戻ります。そう、警察に連行されたクンデルは職務質問を受けます。「君の名前はなんていうんだね」という質問に、「名前がなんだっていうのさ」と応える。「お前は誰なんだ。名字を教えろ」という質問に、「僕は僕さ」と答える。これが原題の「I am/Jestem」である。左側は英語で、右側はそれに当てはまるポーランド語のようだ。このやり取りは非常に奥深い。警察は名字が分かれば所属している家族の名前が分かるわけだから、それこそが知りたいことなのだ。子ども自身の人格など、個性などどうでもよい。まあ、この問いかけは極端な例であるが、私たちは「名前」というものでその存在の確実性を手にしてしまう。例えば、膨大で複雑な思想体系でも「マルクス主義」の一言で分かった気になってしまうのだ。クンデルはそんな大人的思考に真っ向から対立する。まさに、彼にとっては名前なんてナンセンスなのだ。
そして、原題ではこの名前というテーマを前面に押しているが、邦題は居場所に焦点を当てている。この二つはやはり切り離せないもので、地理学者としても非常に興味深い。

さて、講義の後は吉祥寺に。実はこの日、池ノ上bobtailでは私の好きな3組のライヴが予定されていた。ari、dois mapas、オオタユキだ。ということで、そちらに行こうと思っていたが、オオタユキさんが出演しないことが決まり、またdois mapasは11月はじめにleteでやることが決まっていたので、思わず予定変更。omu-toneをじっくり聴いてみることにした。

吉祥寺manda-la 2 omu-tone
会場に着いたのは開演30分前。恐らく私と同じように、bobtailとの選択を迫られただろう服部さんも来ています。最前列が空いていたので、控えめに右寄りに。またまた田辺 玄氏の目の前だ。ギネスビールとスペシャルメニューのキーマカレーを注文するが、一向に来ない。結局、来たのは注文してから1時間後。どうにかしてるよ。
さて、ライヴはというと、この日はゲストにwater water camelの田辺 玄氏と斎藤camel氏を招くことになっているが、1stステージはomu-toneの3人によるステージ。今回、このmanda-la 2でのライヴに来たかったのは、楽器が増えると予想したからだ。対バン形式だと楽器の搬出が大変だし、bobtailなどの小さな店ではマリンバ2台は不可能。manda-la 2は決して広いステージではないが横長なので、これまで聴いてきた編成よりも豪華になると期待してきたのだ。もちろん、このお店にはグランドピアノもあるし。ということで、期待通りこの日はヴィブラフォーンが加わりました。何度かヴィブラフォーンの生演奏は聴いたことがあるが、こんなに間近では初めて。ヴィブラートする音の響きは、実は意図的に作られていることを知る。こうした木琴・鉄琴は音を響かせるために、鍵盤の下にパイプがついているが、パイプの中でファンのようなものが回っているのだ。ということは電源が必要だということらしい。
ということで、ライヴ。佐藤貴子ちゃんはいつもどおり無表情で奥のパーカッションスペースにこもりっきりですが、高橋若菜ちゃんや澤口 希さんはマリンバ、ピアノ、ヴィブラフォーンを行ったり来たり。特に盛り上げ役の若菜ちゃんはハロウィンも近いということで一人で盛り上がっています。いいですね、この3人の関係性は。もちろん、演奏も素晴らしい。個人的には希さんがピアノでの演奏が多かったけど、もっとマリンバ弾いてほしいな。ゆる~いライヴになるとのことでしたが、やはり根は真面目なんでしょうね。サクサクと演奏は続きます。
後半は玄さんと斎藤君が登場しての楽しいステージ。貴子ちゃんもこの2人が登場すると随分表情も柔らかくなり、発言も多くなります。やはり同じ世代で楽しそうだ。玄さんはエレキギター、斎藤君はアコースティックギターでの参加で、1曲はもともとインストゥルメンタルのomu-tone曲に斎藤君が歌詞をつけて歌います。いいねえ、こういうの。立ち見も出る盛況のなか、暖かい雰囲気でライヴは終わりました。
いままで、何故かお話をするのは貴子さんだけでしたが、この日は初めて希さんとお話。それほど美人というわけではありませんが、味があって雰囲気もあって私は好きです。

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学園祭で講義はお休み

かと思いきや,法政大学は今日も講義がありますよ。東京経済大学はお休みです。

10月23日(火)

渋谷duo music exchange
この3組で大阪・名古屋などを回ってきたというイヴェント。私はduoでのメール予約で整理番号一桁のチケットを手に入れたが、私より早い人たちは高野健一ファンだった。なにやら集団で中央最前列を独占。正規のチケットを取って、開場前に来た人は2人。話を聞いていると、もう一人の人はチケットを買わず、ゲスト扱いで入場したらしい。私はかれらが荷物を置いて席取りしそこねた席に紛れ込む。こういう人たちの行動、嫌いなんですよね。しかも、最終的に集まった10人近くのうち、数人は高野健一が最後の出演だということを知っていてそれに間に合うように来ていたから、諌山さんとタマルちゃんのステージでは前方の良い席がいくつも空いていたってことだ。こういうの、本当にやめて欲しい。せめて開演時間には全員揃うようにするのが最低限のマナーだと思う。

諌山実生:前回、拝郷メイコちゃんのイヴェントでのゲスト以来、2回目。やはりこの人、メチャクチャ歌が上手い。結局、私は最終的にステージ向かって少し左側の最前列に移動することが出来たのだが、最前列で鍵盤弾きは譜面台でちょっと見にくいね。でも、時折諌山さんと目が合います。そんな感じでよく客席を見ながら演奏をする人でもある。ちょっと目つきは悪いのでドキッとします。この日は新潟の中越震災が3年前に起きた日でもある。たまたま彼女は新潟のFM局で番組のパーソナリティを務めたということで、この日に記念のCDを発売するという。その新潟の放送局のアナウンサーが作詞をし、諌山さんが曲をつけるという曲を最後に演奏。そのアナウンサーも上京して一言訴えました。

山田タマル:そんな雰囲気の会場でしたが、意外にもタマルさんはガッツリ、力のある曲を選曲。編成はキーボードに佐藤真吾さん、パーカッションは朝倉真司さん。前回のタマルさん出演のduoの時、朝倉さんの姿が客席にあったし、このイヴェントでの大阪の時のタマルさんのblog写真に朝倉さんらしき人が映っていましたが、タマルさんのサポートもしていたとは。
そんな、アコースティック編成にもかかわらず力強い演奏を見せてくれました。この編成だと彼女自身のギターも映えていい感じです。なによりも、やはり何度も他のサポートで演奏を聴いているミュージシャンだと安心しますね。ライヴでは久し振りの「秘密の静寂」も聴けたり、最後はやはりしっとりとニューアルバムの曲「祈り」だったり、6曲だけでしたが、満足のライヴでした。多分、諌山さんのステージにも感化されたのだと思いますが、「祈り」を演奏した後、タマルさんの大きな両目からは数粒の涙がこぼれ落ちました。

高野健一:先日、タマルさんと共演した丸ビルのフリーライヴでは彼の演奏に間に合わなかったので、今回演奏を聴くのは初めて。ピアノのサポートつきで、たまに自らギターを弾いたり、ハンドマイクで歌ったりする男性シンガーソングライター。CDを発売し始めたのは今年に入ってからのようですが、タマルさんと同じ高校出身で一回り年上といっていたので、私と近い歳でしょうか。見た目はお世辞にもキレイとはいえません。でも、とても力強い歌声でまっすぐな曲を歌う人。確かに、上述したような熱心なファンが入るのもうなずけます。そして、この若い女性シンガーが一緒にイヴェントに参加したことも。
まあ、CDを買おうとまで思いませんでしたが、とてもいいイヴェントだったと思います。

10月24日(水)

渋谷ユーロスペース 『Wiz/Out
なんとなく、この日はレイトショーで映画を観たい気分。本当は中村靖日主演の『サクゴエ』を観たかったのだが、とりあえず、渋谷へ。『フローズンライフ』に出演していた沢村純吉が主演している『Wiz/Out』という作品を観ることにしました。渋谷は遅くても前売り券が手に入る場所が多いので、探しましたがことごとく手に入らず。残念ですが、また当日1700円で鑑賞。最近こういうことが少なくないな。結局『サクゴエ』も手に入らないし。こちらは11月1日の映画の日に観ることにしよう。まあ、とりあえず映画館へ。なんと、この日は公開最終週でしたが、出演者5人による舞台挨拶つきでした。そのせいか満席。普段映画館に足を運ばないような人たちが前売り券を手にしてやってくるのに驚く。なんとなくですが、出演者の関係者なのかもしれません。
ネタバレをしてしまうとパラレルワールドのお話。自宅のテレビに映し出される世界では感染的な殺人が繰り返されます。そのテレビで自分の危機を知り、知人に電話で助けを求めたりして、相手が電話に出てしまうと、その人もそのパラレルワールドに移動してしまうという設定。冒頭でそれが分かるような一シーンが流された後で、場面は変わります。こちらが沢村君演じる男性がいる世界。大学生という設定で、男女7人がサークル主催のキャンプに出かけます。相手役は原田佳奈。この女優さんは以前映画で見たことがあるはずだけど、彼女のホームページなどで過去の出演作一覧を見ても思い出せない。確か、一覧表にはない作品に出演した記憶があるのだが、記憶違いだろうか。
ともかく、このサークルは奥多摩の人気のないキャンプ場で車のバッテリーを切らしてしまって、孤立する。7人のうち4人が徒歩で町まで歩いていくが、全く人気がない。そこで車を拾ってキャンプ場に戻るが残りの3人のメンバーもいない。危機感を感じて、車で東京まで戻るが、その途中、誰も人を見かけないのだ。渋谷に到着した時の人気のない渋谷の風景の撮影は見事だ。特殊加工でもしてあるのだろうか。
まあ、そんな感じで、冒頭で示唆された別世界にほとんどの人が行ってしまったということになる。携帯電話ですぐに誰かとつながっていようという人間心理を利用した脚本。まあ、突っ込み始めたらきりがありませんが、なかなか面白いと思います。もともとは、自主制作として作られたというから、そう考えるとナカナカですね。
ちなみに、最後の方で大学で待ち合わせるというシーンとか、キャンパス内のシーンなどがありますが、またまた首都大学東京が使われています。舞台挨拶は上映前に行われましたが、上映終了後にも多くの出演者が残っていました。沢村君がいたらちょっとお話したいなと思いましたが、彼だけはいませんでした。

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