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教育としての遊び

ヴァルター・ベンヤミン著,丘澤静也訳 1981. 『教育としての遊び』晶文社,202p.,1400円.

ベンヤミンについては,mixi時代のこの読書日記でも紹介したし,改めて詳しくは書かないが,第二次世界大戦中に自殺をしたドイツの思想家。彼が残した文章は膨大で,その多くを日本語で読むことができるが,生前にまとまった形で出版された著書は少ない。本書も没後に『子ども,青春,教育について』というタイトルで短い文章がまとめられて編集されたもの。それぞれのタイトルを示してもあまり意味はないが,発表年と併せて示しておこう。

昔の子どもの本(1924年)
子どもの本をながめる(1926年)
昔のおもちゃ(1928年)
おもちゃの文化史(1928年)
おもちゃとあそび(1928年)
ロシアのおもちゃ(1930年)
人形をたたえて(1930年)
アンドレ・ジッド『狭き門』(1919年)
一方交通路(1926-28年)
プロレタリア子ども劇場のプログラム(1928年)
コミュニズムの教育学(1929年)
チチンプイプイ(1930年)
緑なすはじめての土地(1931年)
植民地教育学(1930年)
イヴェルドンのペスタロッチ(1932年)
道徳の授業(1913年)
新しい青年の宗教的な姿勢(1914年)
学生の生活(1915年)
「経験」(1913年)

前にも書いたが,ベンヤミンの文章は私にとって読みやすい文章と,読みにくいものとけっこう極端に分かれる。本書はさすがにテーマがテーマだけあって,読みやすいものが多かったが,それでも読みにくいものも多い。
ベンヤミンは子どもに,そして当時からみた未来に大きな期待をかけていると同時に,このままではいけないという悲観も強い。後半のいくつかの文章は20歳台半ばに書かれたものだが,とても面白い。経験を振りかざして偉そうにしている大人を批判しています。

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