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半日六本木

11月10日(土)

この日も朝から忙しい。大学の講義を終え、六本木に。

六本木TOHOシネマズ 『スターダスト

久し振りの六本木TOHOシネマズ。指定席だけ確保して、開映までの10分で食事。

この作品は歴史ファンタジーもの。クレア・デインズ主演ということで内容よりも彼女を見られるのが楽しみ。ストーリーを解説するのは面倒だが、クレアの役どころは流れ星が地球に落下して人間の姿になるというもの。主演トリスタンを演じるのはチャーリー・コックス。トリスタンは好きな女の子の誕生日のプレゼントにするために、その流れ星を探して持ち帰ると約束する。しかし、この人間に姿を変えた流れ星の心臓を食べると延命することができるというので、魔女たちがクレア演じるイヴェインの命を狙っているのだ。その魔女を演じるのがミシェル・ファイファー。トリスタンとイヴェインを救う海賊役がロバート・デ・ニーロ。そんな名優に囲まれた作品だが、なんともこの2人はコミカルな役で、むしろ本人たちもそれを楽しんでいる様子。

トリスタンはイヴェインとの道中に誕生日を祝うはずの女の子よりもイヴェインへの愛情に目覚める。もちろん、地上に降りるまでは愛なんてものを知らなかったイヴェインはトリスタンに初めて愛情を感じるのだ。愛に目覚めるイヴェインは光り輝く。うーん、説明しているだけで恥ずかしいストーリーだが、ともかくクレアの美しいこと。もう、それだけで満足できる作品です。

なぜ六本木ヒルズに来たかというと、テレビ朝日のビルの中にあるイヴェントスペースでイヴェントがあるのだ。しかも、昼と夜と2回あるのだが、昼の回に山田タマルとビューティフルハミングバード、夜の回に一十三十一が出演するというので、両方行かないわけにはいかず、半日六本木で過ごすことになりました。

六本木ヒルズspace umu 蛍光TOKYO

ということで、まずは昼の回「ヒルズ」。なんと、1時間半を予定されたこのイヴェントに、音楽ライヴの出演者としての山田タマルとビューティフルハミングバードの他に、ダンス、一人芸人、短編映画上映付きトークショーがあるのだ。しかも、それにそれらをつなぐべく熊本からの修学旅行の高校生とバスガイドを装った4人の寸劇まで入るという盛りだくさんさ。

まずは、少女4人によるダンス。そして、THE MANという一人劇。どちらもイマイチ。まあ、時間的には短く、ようやく山田タマル登場。

山田タマル:セットチェンジも時間がかかってしまうので、1人弾き語りかと思いきや、朝倉さんのパーカッションとキーボード(佐藤真吾さんではない)を率いてのけっこうパワフルなステージ。でもやはり選曲はいつもどおりだったな。「祈り」のパーカッションアレンジは良かったけど。私は2列目で中央に近い席だったけど、タマルちゃんと目は合わなかったなあ。まだ顔覚えてくれてないか。でも、三上博史目当ての年配の女性のお客さんが多い中では盛り上がったと思う。でも、そろそろ「楽しまなきゃ損ですよ」というMCはやめにしてほしい。静かでも楽しんでいる人は多いのだから。といいつつも、この日も素的でした、タマルさん。

続いては映画監督、行定 勲氏のトークショー。誰か一緒だとは覚えていたが、なんと俳優の三上博史でした。なんと贅沢な。そして、トーク本編に入る前に、この日のために作成したというアニメの短編が上映される。なんと、この作品は『クローズド・ノート』からこぼれ出たものであるという。このアニメーションを手がけたのは下田昌克という画家。なんと、『クローズド・ノート』では伊勢谷友介が画家という設定ですが、その絵は全て下田氏によるもの。劇中で彼が手がけた新聞連載小説があるのだが、そこに書かれた小説というのが、行定氏自らによる短編で、それを元にこのアニメーションに発展させたとのこと。ナレーションを三上氏がやるということで、内容を変更したらしい。

そのアニメはとある映画監督が夜中に目が覚めると、自分が受け持っている映画関係の講座の受講生の女性が裸体でベッドに横たわっているところから始まる。自分が何をしたのかは全く記憶にないのだが、口を半開きにして寝ている女性の姿を見て、夢のような過去の記憶がよみがえる。それは幼い頃に父親と釣りに行ったときのこと。ぼらが入れ食いになって、排便を我慢していたが、我慢しきれなくなって近くのみかん畑に入り、しゃがみこもうとした時、同じように野糞をしている途中の若き女性に出会ってしまうという物語。釣り上げられて防波堤で口をパクパクさせながらのた打ち回るぼらの姿と、ベッドに横たわる少女の姿がとっさに一致してしまったのだ。

上映終了後、その下田氏も招いて、このイヴェントの主催者の一人を含めた4人でのトークショー。まずは『クローズド・ノート』の舞台挨拶における沢尻エリカ発言に触れておきながら、この作品と『遠くの空に消えた』の製作およびその後のプロモーションなどを通して、かなり不満が蓄積している様子。まあ、売れるような作品の企画じゃないと金が集まらないという作り手の矛盾は分かりますけど、昔からの行定ファンも以前のようなマニアックな作品を期待しているってことも忘れないで欲しいと思う(私はここに含まれませんが)。

でも、ともかく三上氏も一緒に仕事がしたいっていっていたし、そのうち面白いことをやってくれるかもしれません。さすがに、このメンバーで時間通りに終了させるのは難しい。かなり時間をオーバーしてなんとか終了。

ビューティフルハミングバード:そんなこんなで、他の音楽ライヴ出演者が4曲だったのに対し、後が詰まっていることもあって、こちらは3曲。しかし、4年前から(タバティが太っている時から)聴いているので、なんだかこういう場で聴くのはとても嬉しい。

結局、この昼の部「ヒルズ」は30分ほど遅れて終了。タマルちゃんかビューティフルハミングバードが出てくるのをちょっと待ってみたが出てこず。行定監督は普通に外に出てきているのに。この後もスケジュールきちきちなので、この1時間弱の空き時間で食事。本当はミッドタウンまで行ってみわちゃんのところに顔を出したかったが、雨模様だし断念して、ヒルズ地下のベーグル店でベーグルサンド。

さて、戻って今度は夜の部「ヨルズ」です。開場時間がやはり押していて、なかでは一十三十一ちゃんがリハーサル中。外に見えないように照明を落としていますが、音は漏れているので、そこで待つことに。

今回も同じような席、2列目の真ん中。なお、真ん中の1列目にはプロジェクタがあるので、ここはかなり見やすい。昼の部と同じ修学旅行生とTHE MANのパフォーマンスにはうんざり。続いて映画『海でのはなし』の監督、大宮エリーさんのトークショー。ドラえもん型のミニ冷蔵庫にビールを入れて、コタツを用意してもらってのグダグダトークショー。ひとりでもなんなので、ってことでアンガールズの2人も出てきます。もう一人私のあまり知らない芸人も加わるのですが、そんな感じなのでトークは全くクリエイティヴな話なし。続いても、場違いでスミマセンといいながら落語家のステージ。まあ、こういう場での落語なんて素的だと私は思うんだけど、人選が悪かったように思う。あまり面白くない。てな感じで、夜の部は全体的楽しめず。最後の一十三十一に期待するしかないが、どんどん遅れていて、21時から渋谷で舞台挨拶付きレイトショーなのでヤキモキしながらセットチェンジを待ちます。まあ、幸い予定より早くセットチェンジが終わり、一十三十一ちゃんのステージ。

一十三十一:この日はけっこうカジュアルな衣装で、エナメルのブーツにブラックジーンズ、黒いジャケット。サックス付きのフルバンドです。4曲のミニミニライヴでしたが、今回はとても嬉しい出来事がありました。3曲目の「プラチナ」のイントロが流れ、唄いだそうという時に、「前田さんを見ていたら歌詞が飛んでしまいました。やり直し」と一十三十一ちゃん。ちなみに前田さんとは主催者の1人。仕切りなおすが、まだ歌詞は出てこない様子。「ここに一十三十一ファンいるかな?」といいつつ、私と目が合います。私は彼女に顔を覚えられているので、「だよね?」と指名されます。幸い、この曲の歌い始めはよく知っていたので、「バスタブ」と言ってみるが、なかなか声が届かない。何度も言っているうちに自信がなくなりますが、5回目くらいで、「OK」といって唄いだしました。頭が出れば大丈夫でした。さすが、一十三十一。最後の曲の前にスポットライトから外れて、私に向けて指をさし、手を合わせ「サンキュー」の合図。んー嬉しいね。

結局、全てが終了したのは20:35。本当は一十三十一ちゃんに挨拶したかったけど、急いでバス停へ。40分のバスに乗り、50分に渋谷駅前。Q-AXシネマは駅の反対側なので、マークシティのなかを通って急ぎます。なんとかギリギリ21時に間に合う。

渋谷シネマQ-AX 『観察 永遠に君をみつめて

初日舞台挨拶。最近,このQ-AXが舞台挨拶の回が取れやすいもので,舞台挨拶づいています。監督の横井健司さんは実は『イヌゴエ』の監督だった。監督と,主演の緒川たまきさん,小沢和義さん,そしてたまきさんお父親役としてちょこっとだけ出演している平田 満さんが舞台挨拶のゲスト。2時間以上ある作品で,レイトショーということもあって,あっという間の舞台挨拶。それにしても,やはり緒川たまきさんは実物もそのままで素的です。

さて、監督も自信満々に、「2時間以上ある作品ですが、穏やかで淡々と進みながらもそれを感じさせない作品です」と語っていた通りの素晴らしい作品でした(以下ネタバレあり)。トークでは緒川さんの演技が、って話がけっこうあったんだけど、中盤まで緒川さんの出番はあまりない。これで演技がどうだっていわれても、と思いながら、その2時間以上の上映時間という情報と併せてなんとなく検討がつきました。そう、本作の前半は小沢さんの視点から。そして、後半は緒川さんの視点から、同じ時間の流れを2回繰り返すのです。

物語は、とある少年が丘の上に住む金持ちの家の2階の窓から時折のぞく少女の姿に好奇心をもってしまう。ためたお小遣いに足りない分は父親に出してもらってちょっとした天体望遠鏡を購入。その少女の部屋の窓を覗く生活が始まります。しかし、その望遠鏡のレンズに反射した光が彼女のもとにも届いていて、彼女の方でも覗かれている事実を知ったまま、2人は直接顔を合わせる機会もほとんどないまま時間がすぎます。少年の転出によってその関係は一旦途切れますが、成人してからとある町で男は女を見かけ、住所を調べ望遠鏡で覗ける場所に転居し、またその生活が始まります。もちろん、しばらくして女もそのことに気付きます。お互いひょんな出会いで別の人物と過程を築き、子どもも授かります。

しかし、男の方は覗き趣味の度が過ぎて奥さんに逃げられ、女の方は自身が病気で担当医が夫になったにもかかわらず、夫に先立たれる。ここでハッピーエンドを迎えるかと思いきや、女性もその持病でついに亡くなってしまう。その持病とは極度の過敏症で、なるべく外出をせずに自宅をおとなしく過ごすことの多かった彼女だが、その人生をひたすら日記にしたためていたのだ。その日記を彼女の娘は覗いていた男に送りつける。日記の内容に、男の存在が頻繁に登場し、遠方から望遠鏡で覗かれる関係ながら、男への愛情も40年間秘めていたことが分かったからだ。この成長した娘を、高鈴の「eyes」という曲のPVに高校生役で出演していた岡本奈月が演じている。

他にも、絵を描く緒川たまきの唯一の理解者としての女流写真家を演じる鈴木砂羽さんは相変わらずいい存在感です。たまきさんの描く絵も、砂羽さんの写す写真も対象物を拡大して見てしまうということで共通しているという設定はなかなか面白い。まあ、写真家ではたまにいるが、たまきさんの役どころは自分が遠距離から見つめられていることに慣れてしまった結果、他人との距離、対象物との距離感が普通の人とは違ってしまったということを表現している。描くべきものを普通の距離で見ていても頭のなかでは変な場所にズームアップして描いてしまうのだ。

そんな感じで、まあめちゃくちゃ新鮮味があるというわけではないが、発想も面白いし、丁寧な演出と構成でとても素的な作品に仕上がっています。レイトショーだけではもったいない。

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コメント

『プラチナ』の歌いだしは確か「バスタブでくわえたタバコ♪~」だったか。カバー曲ならともかく、自分で書いた歌詞なのに忘れて歌えなくなる人っていますね。一十三十一さんって、前にもそんなシーンを見たことがあったような。少々、間違えようがそのままいっちゃう(適当に歌う)人と、そういうことが出来ない人がいますが、辻香織もごまかせないタイプで、五輪真弓の『少女』を歌えなくなったことがありました。

さて、僕は昨日も代々木の「ARITCA」というウォーターバーでair plantsでした。代々木駅を降りて店の方に向かうと、またまたチョイチャックの鉄平氏。この日も若い女性と歩いている。彼らの行き先は「ARITCA」の斜め前の地下にある「Bogaloo!」で、この日はクサノヒロミなどいかにも鉄平氏が行きそうなメンツでした。さて、二日前に見たばかりのair plantsでしたが、この日のワンマンは別のメニューで楽しめました。特にテルミンを演奏する橋本歩は役者でしたね。本人、「オーラがない」ってよく言ってますが、持って生まれたものだけでなく、ミュージシャンなんだから、照れずに役者に徹することでオーラも強くなるように思います。なんてことは歩さんに話さず、この日は大人しく帰りました。

投稿: TOPS | 2007年11月16日 (金) 18時00分

>TOPSさん
先日いっていた面白い場所でのair plantsライヴってのは15日だったんですね。ちゃんとチェックしていませんでした。
歩さんのblogでもこの日のライヴは一番の出来って書いていましたね。ライヴ続きで体調など心配していましたが、大丈夫そうですね。
それにしても、テルミンとは...

投稿: ナルセ | 2007年11月19日 (月) 15時50分

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