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2007年12月

チキンもケーキもないクリスマス

12月25日(火)

この日は特に予定がなく,部屋でのんびりできる貴重な日だと思っていたが,仕事中にmixiをやっていると(やるな!)大橋エリさんが恒例のワシントンホテルでのフリーライヴがあるというので行くことにした。

新宿ワシントンホテル erikuo
この日はクリスマススペシャルということで,大橋エリちゃんはマリンバではなくヴィブラフォーンでの演奏。実は,演奏前にシャンパンを1杯飲んでしまったというエリちゃんですが,さすが後藤さんとのコンビ。なによりも楽しそうでよかったですよ。客席には電気ストーブも用意されていたものの,かなり寒いにもかかわらずかなりのお客さんが集まっていました。誰が用意したのかわかりませんが,サンタ姿の女性が2人でお客さんに無料でシャンパンを配布し,テーブルにはチョコだのおつまみだのが乗っていて,至れり尽くせり。エリさんに年末の挨拶をして失礼する。

せっかく,30分のために新宿まできたので,レイトショーでも観ることにする。ということで,夕食。京王線から都営新宿線までに行く通路にいろんなお店が集中しているので,ここで食べることに下。久し振りに入るトンカツ屋「さぼてん」。なんか定食が前と変わったような。食べきれないほどのキャベツに漬物3種。なかなか贅沢です。お腹一杯で映画へ。

新宿武蔵野館 『再会の街で
ドン・チードル主演作。私は観ていない『パンチドランク・ラヴ』のアダム・サンドラーとの共演。サンドラー演じるチャーリーは奥さんと娘を9.11の航空機テロによって失ってしまい,精神的におかしくなってしまう。しかし,働かなくても国からの遺族補償金と保険金とで生活には困らない。彼は日々ニューヨークの街をモータ付きのキックボードで徘徊し,ライヴバーで演奏し,中古レコードを物色し,家では何度も何度もキッチンのリフォームを繰り返し,ヴィデオゲームに夢中になる毎日。
そんなとある日,チードル演じる歯科医アランと再会する。アランはチャーリーの不幸については知っていたが会うのは十数年ぶり。はじめはチャーリーがアランのことを覚えていないようだったが,アランはチャーリーがおかしくなっていることに心を痛めなんとか助けたいと執拗に関わろうとする。しかし,いつのまにか体勢逆転。チャーリーはアランの生活にしつこく入り込んでくる。そんなことをしているうちに,アラン自身の何も不自由のないようにみえた生活のなかのほころび,家族への愛情,対人関係,そんなものの問題が見えてくる。そして,チャーリーを助けているつもりが自分が助けられている,ってそんな物語です。久し振りにリヴ・タイラー観たなあ。相変わらず美しいがやっぱり少し巨大化しているような...

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キャンドルナイト2

12月24(月,祝)

私を直接知っている人で,日記を読んでくれている人は分かると思うが,1,2年前はけっこうデートなどをしていたものだが,どれも実らず,ここ半年ほどはほとんどデートらしいことなどしていない。そんななか,いつでも快く付き合ってくれるのがみうさんだ。毎度ありがとね。

渋谷アミューズCQN 『カンナさん大成功です!
せっかくみうさんと会うということで,彼女チョイスで映画を1本。密かに観たいなあとは思っていたけど,一人だと必ず後回しになって見逃してしまうタイプのコメディ。なんでも,日本の漫画が原作で,韓国で実写版という最近ありがちな作品。韓国映画としてのタイトルは「200pounds beauty」というくらいで,主人公は肥満な女性シンガー。美しく踊りのうまい口パクシンガーの舞台裏から口を合わせて歌うのが仕事。もちろん,レコーディングも。その音楽プロデューサに恋をするが実らず,自殺を計るものの失敗。最後の手段で全身整形手術。これがうまくいって,自分が影武者をしていた女性シンガーを蹴落として一躍ナチュラルビューティを売り物にしたシンガーへと成長。その後の恋と整形発覚の顚末,というストーリー。まあ,それなりに面白いけど,やはりこの手のコメディはテンポが重要なので,80分くらいですっきりとまとめるとよし。

渋谷でランチをして下北沢に移動。ちなみに,CQNの裏手のビルの2階にあるこのカフェ。なぜかbe the voiceの最新カヴァーアルバム『music & me』を売っていた。なにやらイヴェントもやるお店らしいので関係があるのか。

下北沢mona records きこえるシンポジウム
ここ最近定着してきているクリスマスイヴのHARCOライヴ@mona records。今年はQuinkaと一緒にライヴあり,エコに関するお話ありのイヴェントとなりました。しかも,キャンドルナイトも兼ねていて,昼の部と夜の部の2回開催。
Quinka, with a Yawn:まずはQuinkaのステージ。出演者はHARCOとQuinkaとサポートでベースの須藤さん,パーカッションの笹井さん,ギターの林さん。演奏してもしなくても出演者は常にステージ上にいます。基本的には林さんとの2人の演奏ですが,時折他の3人も加わりながらの30分のステージ。いやあ,この日のQuinkaは歌声がとても良かった。来年早々にニューアルバム発売を控えてかなり自信を高めています。ソングライティングのセンスも好きなんだけど,やっぱりこの歌声も好きなんだな,と改めて実感。時間を意識した緊張感のあるステージも良かったとおもう。
さて,ここでHARCOの登場。まずは自分がなぜエコに興味を持ったのかということや,この日に向けて調べものをした知識の披露,そして自分が実際何をやっているのかの講話の時間です。
HARCO:そして,HARCOのステージ。正直言って,先日横浜で聴いたばかりだし,それから日もなくこの「きこえるシンポジウム」で大阪,名古屋と回ってきたため,あまり変化のないライヴだろうなと期待していなかったけど,意外にもセットリストはかなり違えていて,また林さんのギターがいい感じに入っていて,30分のコンパクトながら満足なステージ。このメンバーで大阪,名古屋と行ってきたのがよかったのでしょう。なんでも,須藤さんはこのおかげで自分のバンドGOMES THE HITMANのイヴェントに出演しなかったほどだ。
さて,最後は客席からも意見を聴きながらのまたまた,エコについての話し合い。かつてはタバコも吸っていたHARCOの変わりようを確認するためにこの日来たようなものだが(といいつつ,私がHARCOを知った頃には既に変わりつつあった),かなり強い意志で取り組んでいることにビックリ。でも,やっぱりこの手の話しはどうしても浅はかな印象を与えてしまうんですよね。そもそも,地球環境問題ってスケールが大きすぎて,わたしたちが身をもって経験できることに根付いていないのでしょうがないのです。いや,毎年冬が暖かくなるのを感じている!と主張する人がいるかもしれませんが,人間の感覚なんて年齢によって変わってくるし,東京に住んでいる限りは地球規模ではなく,都市規模のヒートアイランド現象というより確実な温暖化を肌で感じているにすぎない。そもそも,毎年冬の平均気温が同じなどと考えるのが間違いだ。HARCOの説明には太陽から地球への放射熱と炭酸ガスなどによる地球大気圏内における反射熱とのバランスが人間活動によって崩れたという説明があったが,地球の熱量は人間が誕生する前から不変であったわけではなく,温暖化と寒冷化の繰り返しを大きな波長と小さな波長で繰り返していて,それこそその揺れ幅は人間が許容できる幅を越えているはずだ。といっても,人類が誕生して,定住生活をするために平野の森林を伐採するところから始まり,火を利用することを覚え,石炭から石油へとエネルギーの利用は産業革命以降等比級数的に増加し,それが地球環境に不可を与えている事実は否定しようがない。しかし,だからといって,人間の力で人間の住みやすい環境を維持しようなんて,都合がよすぎやしないか。このまま人類が滅びた方が地球環境のために良いと思う。

さて,くだらないこと書くことで時間を無駄にしましたが,茶沢通り沿いのビーフシチュー店でディナーをした後にbobtailに向かいます。

池ノ上bobtail
この日は月曜日の休日ですから「月曜ボッサ」スペシャル。クリスマスイヴェントは前日だったようですが,最近復活したbobtail「バーご飯」特製カレーは大きなチキンの乗ったスペシャルヴァージョン。前の席の人が美味しそうに食べていました。月曜ボッサの犬塚彩子さんに加え,仲の良いcasaの出演でしたが,お客の入りはほどほど。
犬塚彩子:お客の入りのせいではなく,久し振りに会った彩子さんと夕紀子さんがおしゃべりをしていたということで30分近く遅れての演奏スタート。相変わらず素敵です,彩子さん。といっても,何度もステージをみているわけではないのですが。来年はライヴ本数も減らすことだし,カレーも復活することだし,ふらっと月曜ボッサにも遊びに来てみようか。
この休憩時間にbobtailオーナーの羽場さんが飼っている猫が披露されました。とても毛並みがよく肉付きも良い,羽場さん曰く「伊東美咲」にそっくりだというまん丸な眼をした美しい猫。でも,人前はイマイチらしく,ソファの下に隠れたままです。
casa:先日の自主企画イヴェントでも新曲を多く披露したcasaですが,この日はまだ他の新曲も披露。なにやら,創作活動も活発な様子。2人のステージも歌が映えて素敵ですね。でも,なにやらMCは噛み合わず,多少美宏君不機嫌気味。
最後にはbobtail店長のけんちゃんも参加してのセッション。彼はPAJANとしても音楽活動をしている素晴らしい美声の持ち主。この3人の歌声は贅沢です。結局,終演はかなり遅い時間になってしまい,私もみうさんもかなり疲労困憊だったので,casaの2人に挨拶もせずに岐路に着きました。

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悩んだ挙句

12月23日(日)

最近,土曜日のライヴで終演後に長居しちゃったりすると,思わず日曜日に寝坊してしまう。でも,この時期の朝のジョギングは非常に厳しいので,9時過ぎぐらいがちょうど良い。寝坊してジョギングすると午前中に家を出るのは難しい。となると,ライヴ前に映画を2本観るのは難しくなり,更に家でのんびりしてしまう。
ということで,午後から外出して映画を1本。以前の日記で書いたように,この日のライヴは当日まで迷っていた。でも,CAYの予約なしライヴはとんでもない集客の予想もできるので,とりあえず,その近くの映画館で開場時間までやっている映画を観て,CAYに寄って,とてつもなく行列ができていたら諦めて吉祥寺へ。stringsでのAsa festoonさんのライヴも満員御礼の可能性があるので,入れなかったら最終的にbobtailに行こうと決めた。

渋谷イメージフォーラム 『はじらい
ということで,時間と場所で選ばれた映画がこちら。銀座のシネパトスでもやっているというエロチックな作品。予告編で予想できるのは,とある映画監督が主演女優を決めるためのオーディションが中心的な場面。女優が身体を売って役を取るって話は本当かどうかは別にしてよく聞きますね。まあ,そんな映画の裏事情をフィクションとして映し出す,みたいな感じ。
確かに,基本的なストーリーはそうなんだけど,この作品のなかの監督はいたって潔白です。女優から誘われようが,ましてや愛の告白をされようが,彼は奥さんを裏切ることはない。しかし,常に女優と彼の他誰も立ち会わないので,あらぬ噂が立つのは当然。まあ,ともかくこの監督はレズではない女性に同性愛的性行為をカメラの前でさせることで,はじらいを乗り越えたところに最上の快楽がやってくる,というところを作品に収めたいらしい。で,そのシーンがすごいわけです。まあ,『ショートバス』のような男女の乱交もないし,アクロバティックな体位はない。あくまでも男性は登場せずに,3人の女性が穏やかな性行為に及んでいるだけだ。しかし,モザイクやぼかしがないのです。まあ,それほど画像が鮮明ではないのですが,体勢的に隠れる工夫もなにもなく,見えてしまっています。あれでよいのでしょうか。最近,勃起していない男優のなには普通にスクリーンに映ったりしますが,まさか女性のそれまで拝むことになるとは...
で,最終的にはこの監督は全てを失ってしまうという結末ですが,なにか絶望的なラストと感じられないのは気のせいでしょうか。

さて,映画が終わって,開場時間を過ぎたところのCAYに到着すると,さほど行列はしていません。お店は地下なので,店内の様子は分かりませんが,さほど混雑している様子でもないので,とりあえず並ぶことにしました。

表参道CAY
とりあえず,あっさりとこちらのライヴに決まってしまいました。この日はもちろん,port of notesが目当てだったのですが,いわば小島大介祭りです。彼が所属する4つのバンドが出演するイヴェント。私はよく知りませんが,DJもけっこう有名な人のようです。
中に入ると基本的にスタンディング。ステージ向かって両端に椅子が用意されていますが,ほとんど埋まっていました。しかし,幸い左側の前から2番目が空いていたので座ることにする。両側があまりお行儀の良いお客ではありませんでしたが,こういうイヴェントではむしろ私のようなお客の方が稀。我慢するしかありません。ドリンクも強制ではないので,とりあえず大人しくことの進行を見守ることに。しかし,フードも出ていたのはうれしい。
AURORA:小島大介さんのギターとDJでも参加している井上 薫さんのギター,そしてタブラの男性が入ったインストゥルメンタルのユニット。タブラの音も心地良く,こういうループを繰り返す音もけっこう好きだったりして。初っ端からいい感じで,やっぱりここに来て良かったと思う。
I.D.F:続いて登場したのは小島大介さんのギターにRhodesの男性,そして歌うのはなんと藤原ヒロシ。あの濃い~顔は私でも知っているが,正直何をしている人かは知らなかった。音楽プロデューサーという気はしていましたが,自分でも演奏するんですね。しかし,単に好きでやっている感じですね。もちろん,有名人だからうまくなくても許されるわけですが,お客の盛り上がりも含めてどうかなあと思う。
そんな感じだったので,気を取り直すためにここでカレーを注文に行く。そしてビール。さすが本業はレストランですから,カレーは美味しいです。
port of notes:先日のガーデンホールではかなり遠かったので,また身近で美由紀さんの歌声を聴ける貴重な機会。この日は先日のムリウイと同じくかっきんさんと3人のステージ。かっきんさんもかなりおめかししています。美由紀さんはガーデンホールと同じ衣装。何でも似合う美由紀さんですが,この衣装は形がイマイチだと思う。休憩時間に前方の人は皆座っていて,私の席からではイマイチ美由紀さんの姿がみにくそうなので,最前列で座ることに。ここで美由紀さんが座って歌おうものならスカートの中身が見えてしまうようなアングルでしたが,立って歌うということで少し安心(?)。美由紀さんが出てくると思いの他,床に座っていた人が立ち上がってしまった。そんなスタンディングでノリノリの音楽でもないだろうに。後ろの人のためにも座っていたほうがいんじゃない?と思いながら,私は座ったまま。あまりにも近くにいたせいか,音が反響しちゃってしかたがない。と思っていたら,ステージ上もそうだったようで,美由紀さんはとても歌いにくそう。3曲目くらいでようやくモニタの音を小さくして問題解消。それからはいい演奏でしたが,曲目もガーデンホールの時と同じで,しかも時間が短いためにガーデンホールの時はあれだけリラックスして無駄話のMCで楽しませてくれたのに,この日はそれもなく,なんとなく新鮮味に欠けるし,私的にはイマイチ。
小島大介バンド:この時点でけっこう遅い時間になってきていたので,ここで最前列から抜け出して後方へ。すると,次々とお客は出口へ向かう。やはりport of notes目当ての人が多かったようです。しかし,port of notesの小島大介さんのバンドなんだから,少しは聴いていこうよ,といいたいところだが,それこそ2,3曲で続々帰る客が出てきても失礼だから,これでいいのかも。と,遠巻きに聴きだした小島大介バンド。これがナカナカ良いですよ。ムリウイの時に一人で歌った曲とはずいぶん違います。やっぱり彼の書く曲は良いですね。お客が少なくなった分,前方の盛り上がりもナカナカなもので,私は結局ずっと後ろにいましたが,とても楽しくて終演までいることになりました。途中でTOPSさんが私のところに来て「美由紀さんが最前列で踊ってる」と教えてくれました。あ,確かに。結局近くでは見ませんでしたが,普段着に着替えてやっぱり素敵でした。私がここに居残った理由にはもう一つあり,皆が踊って盛り上がっているなかで,クールにフロアを回り,グラス類を片付けている女性店員。彼女の姿が美しく,思わず見とれてしまっていたのです。今度ちゃんと食事をしに来たいものだ。

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キャンドルナイト1

12月22日(土)

この日は年内最後の講義。前日も遅かったもので,また1時間の寝坊。さすがに20年以上使っている目覚まし時計,調子が悪いです。キウイとヨーグルトだけ食べて外出。大学への道のコンビニでおにぎりを一つ買い,教員控え室で食べる。この日も気持ちよく講義を追え,急いで移動。

有楽町スバル座 『光の六つのしるし
なんとか時間的にライヴの前に映画を2本詰め込んだ。公開初日なのに予告編上映中に飛び込む。国分寺から有楽町への早い行き方がなく,東京駅から走ってみた。まあ,外国映画の場合には舞台挨拶などないので,初日でも立ち見になることはないと思い,予告編上映中なので後方の扉から案内されて入ると,なんと立ち見の人が!驚いて周りを見渡すと,どうやら関係者のようで,前列の方に移動すると十分すぎるほどに空いてました。
この作品は『ハリーポター』のような子どもが主役のファンタジーもの。この手のはあまり好きではないがなんとなく選んでしまった。でも,連続ものではないのでたまにはいいでしょう。さて,舞台は英国の田舎町,クリスマス前。光と闇との決戦数日前で,アメリカから家族で移住してきた主人公の少年は地元の年配の人たちに目をつけられる。そう,かれらは光を司る長老たちで,「しるし」を見つけることのできる使者を探していたのだ。それがこの少年で,少年は戸惑いながらも困難を乗り越え,その決戦日までに6つの光を見つけ,手にし,最終的に闇に勝つ,という物語。それにしても本当にCGを使った特撮技術というのはたいしたもんだ。CGの技術だけだったら日本の水準の方が優れているような気もしないでもないが,映画となると問題になりませんね。映画に投資する金額の問題でしょうか。まあ,ともかくまんまと映画の世界に引き込まれてしまった私です。

東銀座東劇 『中国の植物学者の娘たち
続いて観たのは全く違う雰囲気の中国映画。しかも,かなり田舎が舞台です。孤児院で育ったロシア人とのハーフの女性がとある植物園に修行に出ます。その目的は明白には語られませんが,成人しても彼女は孤児院で働くことになっているようで,その庭の手入れのための知識と技術を身につけるためのようです。その植物園の主人は植物学者であり,自らの研究のために所有しているのか,国や大学から管理を任されているのか,よく分かりませんが,湖に浮かぶ島で暮らしながら植物の管理をしている非常に頑固親父。ここに来る前の電話から怒られれっぱなしの彼女ですが,この植物学者には娘がいて,娘が彼女に優しくしてくれて,仲良しになります。しかし,2人はそれ以上に親しくなりすぎて平凡な暮らしがだんだん崩れていく,という物語。こうした中国の田舎の生活を描く映画って,とても多くて,家族の結びつきなどが強調されていますが,やはりこういうものは失われていくからこそ強調されるんですかね。

山手線に乗って移動。日暮里で下りなければならないのに,鶯谷で下りてしまい,必要以上に歩く。

谷中ボッサ
この日は冬至。谷中ボッサでは冬至のキャンドルナイトのイヴェントです。先日,下北沢leteでのdois mapasのライヴに行ったときに,谷中ボッサのオーナー夫婦の奥さんが来ていて,お話をしました。その他にも木下ときわさんの写真を撮っている伊東陽子さんとdois mapas常連で個人的に不定期喫茶もやっている平田君などの輪に加えてもらって話をしていて,この日のイヴェントには是非参加しなくては,と思った次第。やはり皆さん揃いました。キャンドルナイトということで,お店の照明はキャンドルだけ。エアコンも基本的には使用しない。もちろん,音響効果も使用せず生音。エコ生活の一環として新美さんの炭火講義があり,陽子さんのスライドショーあり,二宮照子さんというシルバーアクセサリーの展示ありの素敵イヴェントでした。やはりイヴェントというからにはこうした音楽以外のいくつものものが重なり合ったものでありたいもの。
崔 在哲:木蓮というバンドをやっている人。そう,今年の夏にdois mapasと木蓮,寺尾沙穂,YASKIという豪華メンバーで伊豆にお客さんごとバスに乗せて出かけて同じ旅館に泊まって浜辺でライヴをするという素敵なイヴェントを企画した人です。名前の通り在日韓国人ですが,日本語は普通にペラペラなので,何世でしょうかね。ギターで唄ったり,韓国の民族楽器を使ったりですが,なかなか素敵な歌声です。来年も伊豆ライヴ旅行を企画するそうなので,行ってみたいもんです。
dois mapas:いやあ,この日の2人は素晴らしかった。この日はイヴェントの関係上,ほとんど日本語曲だったのですが,もう書くことなしですね。やっぱりdois mapasの良さは実際に聴かなくてはいけません。特に生音のときは格別ですね。
けっこう早い時間に演奏は終わったのですが,なんだかんだで23時近くまでお店に居座ってしまいました。相変わらず,話の主導権は他の人に握られて私はほとんど参加できなかったのですが,ライヴ後の語らいの場も最近の楽しみだったりします。

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広沢タダシ@SHIBUYA AX

12月21日(金)

SHIBUYA AX 広沢タダシ
広沢タダシ氏は昨年末のBOXXのイヴェントで,来年の抱負を聞かれ,思わず「あそこAXでワンマンライヴを開くくらいになる!」と公言したそうです。それが実現したのがこの日のライヴ。まあ,結果的には多少大袈裟な目標だったことは確かだが,私が彼を聴きだしてからのここ数年の勢いは目を目張るものがある。それこそ,私が聴くきっかけになったクラブチッタでのイヴェントで先行発売されたシングルは,2年ぶりのリリースであり,その後のアルバムまではまた1年かかった。オリジナルアルバムは3年以上の間が空いていたのだ。しかし,その『869本目のアーチ』から今年出した『アイヲシル』までは僅か1年。
ワンマンライヴも私が初めて行ったのは赤坂グラフィティ。その後,O-Westが何度か続き,原宿のラフォーレミュージアムなどでやりながら,品川教会での弾き語りライヴも成功させた(私は行っていない)。着実にファンもついてきているし,30歳になっていい感じです。
で,そのAXライヴはずいぶん早い時期に決定したようで,すでに9月の時点で先行予約が始まりました。今は彼のファンクラブはないので,ライヴ会場で配布されたチラシやホームページでの受付。さすがに9月に料金を振り込むと少し不安になります。この日もみうさんとAXの前で待ち合わせて一緒に鑑賞。会場前に到着するとやっぱりいつもとは違ってお客の集まり具合がこじんまりとしています。さすがにスタンディングで一杯にはならないので,前方に座席を設けています。整理番号60番台のわたしたちはステージに向かって右寄りの最前列をキープ。開演時間までには椅子席は満席,立ち見がどんだけ出ていたかはわかりませんが,どの位の入りだったんでしょう。
O-Westではスタンディング,ラフォーレでは席が出ましたが,この時どんなタイミングで立つかがけっこうmixiでも話題になっていました。大阪会場とは違ってやはり東京ではその辺の反応が悪いらしく,私もちょっともどかしい思いをしました。しかし,やっぱりせっかく席が出るのですから,ゆっくり座って聴きたいという人の気持ちは分かるし,なにも立ち上がっていることが盛り上がっていたり楽しんでいたりすることをそのまま意味するわけでもない。立ち上がるということはその後ろで座って楽しんでいる人の邪魔をすることでもある。
しかし,この日はそんなこともあってか,広沢君も曲順をよく考えていたのだと思う。といっても,よくありがちな感じで,初っ端盛り上げて,途中でしっとりした曲を持ってきて座らせて,後半また盛り上がるというものだったが,その意図は客席にもきちんと伝わったようで,1曲目から立ち上がっての盛り上がり曲を集中させ,途中で一人弾き語りで座ってもらって,ピアノ弾き語りまで。そんな展開もあって,いつもより多いはずの客席もかなり一体感のあるとても素晴らしいライヴでした。
ちなみに,私的にはこの日のバンドメンバーも最高。いつもの楽しいデイトリッパーたちには悪いですけど。デイトリッパーから参加のベースは岡本陽一さん。ここのところアコースティックセットでも一緒のキーボード杉浦琢雄さんとこの日はドラムスでの入倉リョウさん。そしてこの日新たに加わったのが,矢野真紀ちゃんつながりのギタリスト藤井謙二さんとパーカッション猪俣優子さん。この2人が良かった。以前にも書きましたが,猪俣さんは一度だけ矢野真紀ちゃんのライヴで見たことがありましたが,私のお気に入り女性打楽器奏者「ゆうこ」リストに入れさせてもらっている一人。そのリストには,あらきゆうこ,北山ゆう子,高橋結子といったところ。
昔はワンマンでも演奏曲は帰って反復して記録していましたが,最近はそんなこともできなくなってしまいました。まあ,ともかく新旧含めてたっぷりと聴けました。でも,まだライヴで披露していない「タイムマシーン」が聴けなかったのは残念。この曲はさすがに弾き語りではできないからね。それから「むかしの話」も聴きたかったが。
さて,この日のライヴにはもう一つ目玉があった。東京と大阪の会場限定で新しいシングル『サフランの花火』が購入できるのだ。この曲はインディーズ時代のアルバム『愛の時代』に収録され,アコースティックセルフカヴァーアルバム『friends unplugged』にも収録されているが,再CD化の要望が強かったとのこと。そもそも彼が20歳の時に作った歌で,その後ファンの人に育ててもらったという彼自身も思い入れのある曲だという。私もみうさんも,この2枚のCDは持っているし,最近は頻繁にライヴでも演奏しているので,CD化の希望はないが,新曲2曲をカップリングしているということで,迷わず購入しましたが。そして,この「サフランの花火」をこのライヴ会場で大合唱しよう,というのが目玉。私は曲全体を合唱するものだと勝手に思って,冒頭から唄っていましたが(この曲に限らず覚えている曲はほとんど唄っていた),大合唱はサビだけだったんですね。
ともかく大満足のライヴでした。

そして,この日はなんと福井の友達,ちいちゃんの誕生日で,彼女はベベチオ早瀬に会うために上京しているというので,ちょっと渋谷に出てきてもらって3人でお食事会。彼女はその後もmona recordsのオールナイトイヴェントに向かったのでした。

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2008年1月のライヴ予定

来年はフリーライヴを除き,月10本程度に抑える予定。
現時点で予約していないものは見送る可能性大。

1月6日(日)
池ノ上bobtail omu-tone(予約中)
1月7日(月)
吉祥寺strings 太宰百合(予約済み)
1月8日(火)
吉祥寺strings 松下美千代
1月10日(木)
下北沢mona records Quinka, with a Yawn/コケキン
渋谷7th floor 伊藤サチコ
1月12日(土)
タワーレコード新宿店 HARCO
タワーレコード新宿店 坂本美雨
下北沢lete 朝日美穂(予約済み)
1月13日(日)
銀座ohana cafe 山田タマル(予約中)
1月14日(月,祝)
タワーレコード新宿店 大山百合香
調布Ginz Thprim(予約済み)
1月19日(土)
タワーレコード渋谷店 shima & shikou DUO
1月22日(火)
渋谷duo music exchange おおはた雄一(チケット購入済み)
1月25日(金)
吉祥寺star pine's cafe 柳田久美子(チケット購入済み)
1月27日(日)
横浜natane NUU(予約済み)

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クリスマスは好きではないが...

12月20日(木)

この日は夜の予定がなかったが、前日にTOPSさんのコメントで333discsのイヴェントがあることを知り、急遽それに行くことになりました。

銀座シネスイッチ 『Little DJ小さな恋の物語
神木隆之介君主演作品。背はかなり伸びてきていますが、透明感はそのままに成長しています。『遠くの空に消えた』ではあまり良い配役ではなかったので、こちらに期待。1977年の函館が舞台。野球少年の中学一年生が主人公。野球の試合中に突然鼻血を出して倒れてから、入院生活。もともとラジオ好きな少年が、この病院のお昼の放送を担当することになり、一躍人気者になるが、彼の余命はそれほど長くなかったという物語。はじめから主人公が死ぬことが分かっていたので、泣くつもりでしたが、私の泣くポイントはそこではありませんでした。同じ病院に入院してきた、福田麻由子演じる一つ年上の女の子に彼は淡い恋心を抱く。福田麻由子の真っ直ぐ見つめる瞳があまりにも美しく、心打たれます。私自身ほんとうに長い間ちゃんとした恋をしていないため、どんどん恋心が幼稚化していって、最近は映画でも幼い恋の方が感情移入してしまうのです。結婚がどうのとかセックスがどうのではなく、単に手をつなぐとかキスをするとか、そういうことにドキドキします。こんな30歳台後半男ってどうなんでしょう。
ちなみに、この作品での選曲、渋すぎます。シュガー・ベイブとかサディスティック・ミカ・バンド、チューリップなど、今では逆に注目されているが、同時代的にはどちらかというとマイナーだったんじゃないかと勝手に思っています。まあ、ともかく西田尚美とか、原田芳雄とか、友情出演の小林克也とか、配役もとても良いですね。高感度抜群の作品です。

さて、今年最後の法政大学の講義。この日は私の1997年の論文「レンズを通した世界秩序」の解説をしました。やはりいつにも増して私も熱が入りました。10年経って改めて読むと、いい論文だ。勘違いかもしれませんが、若干学生もいつもより聴いてくれていたのではないかと思う。講義を終えて浜松町へ。この日のイヴェントは会場が文化放送のビル。私は何度か文化放送には行ったことがありますが、かつては四ッ谷にあったような気がします。いつの間にか移転していたんですね。地上階ではなにやらクリスマスのフリーライヴをやっていますが、私は駅から直結2階から入りました。朝送ったメールは届いていなかったようですが,当日でも大丈夫。

浜松町文化放送メディアプラスホール
昨年も渋谷のdoroleというカフェで開催されたこのイヴェントに参加しましたが、定員100人程度でギュウギュウ。今回は広いスタジオでゆったりです。手作りのクッキーとボールペンというお土産がついて、お茶も飲めて(私はいただきませんでしたが)、2000円とは安い。会場費がかからないんですかね。
achordion:またまた広島からやってきた2人組。知らない間にかれらもクリスマスアルバムを出していたようですね。かれらの演奏を聴くのは昨年のクリスマスライヴに続いての2回目。前回はオリジナル曲が多かったように記憶していますが、今回はクリスマスソング中心。違う時期にも聴いてみたいものだ。それにしても、もう少しMCがどうにかならないものか。お互い見つめあってニコニコしているだけで。まあ、そんな素朴さはかれららしいのかもしれません。
tico moon:こちらはいつもどおりの演奏。意外にも影山さんはかなり緊張している様子。かれらが選択するクリスマスソングは私の知らない曲もあるし,知っている曲でも歌がないとやっぱり新鮮だったり,やっぱりtico moonは素敵だな。最近,ライヴに行く頻度がちょっと少ないような気がする。それにしても,いつ見ても友加さんのハープの演奏はスゴイ。相当神経を集中していろんなところに気を配らないといけないんですよね。
naomi & goro:本当に久し振りのnaomi & goroのライヴで2回目です。1回目は今は移転してしまった吉祥寺のタワーレコードでのtico moonと合同のインストアライヴ。しかも,tico moonのゲストヴォーカルで湯川潮音ちゃんがいたっけな。演奏が終わった後に3組のCD発売会があったのだが,なぜかゲスト扱いの潮音ちゃんだけがサインもしてたっけ。あれから,ゴローさんは何度かmoose hillなどで演奏を聴いているのに,naomi & goroとして聴く機会がなかった。いやあ,やっぱり布施尚美さんの声は素敵だ。唄わなくてもものすごくキレイ。ライヴはクリスマスソング中心で残念でしたが,やはり彼女の声を生活に組み込まないのは損だと思い,CDを購入することにした。
ちなみに,この日は出演者全員がサインをします,しかもこの場で購入しなくても持参したCDにもサインしますよ,というサーヴィス精神。いいですね,そうこなくちゃ。っていってもそんなことは事前に知らなくては意味がないのですが,achordionの2人とも話がしたかったかもしれない。でも,クリスマスアルバムは買いません。せっかくなので,ゴローさんとは彼がプロデュースしている原田知世さんとかHARCOとか,最近発売されたCDの話をさせてもらった。大した話はしていないけど,原田知世さんのレコ発ツアーをかなり薦めていた。その時点では2月22日のチケットが取れなくて,って話をしていたんだけど,帰ったら3月1日の先行予約が当選していて一安心。
さて,この日は浜松町の駅前のレストランで食事をして帰ったのですが,続きの話があります。この日のアンケートに,私はクリスマスが好きではなく,この時期になると決まったように繰り返し街中で流されるクリスマスソングにうんざりするんです,みたいなことを書いたんです。すると,その夜のうちに333discsの代表の伊藤葉子さんからメールがきたんです。以前から掲示板にも書き込むようなtico moonファンということで私の名前は知っていたようですが,とても丁寧な内容でした。葉子さんもそれほどクリスマスには関心がなく,クリスチャンでもないそうです。しかし,素朴にクリスマスソングには良い曲が多いという理由で,333discsのアーティストに,CDとして,そしてこの日のようなイヴェントでクリスマスソングを演奏していただくようにお願いしている,とのことです。
私もCDで家で聴こうとまでは思いませんが,かれらの演奏でクリスマスソングを聴くのは良いもんだな,と思うから,こうして2年連続でイヴェントに参加したということになるんでしょう。あ,ちなみにこの日は知り合いにも2人会い,また畠山美由紀さんのライヴでよく見かける女性も見かけました。

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一般言語学

ローマン・ヤーコブソン著,田村すゞ子・村崎恭子・長嶋善郎・八幡屋直子訳 1973. 『一般言語学』みすず書房,317p.,3000円.

ソシュール『一般言語学講義』と並んで,構造主義的言語学の古典。以前,自分の論文で勝手に「ヤコブソンモデル」などと言及したことがあったが,ようやく読むことができました。前半の「第一部 一般問題」はとても素朴な言語の問題を論じていて,とても面白い。ハヤカワ『思考と行動における言語』並みに面白いです。ちなみに,このハヤカワの著書は本当にお勧め。別に学問を志す人でなくても,目から鱗の知識が詰まっています。
さて,ハヤカワの著作に比べ,こちらはやはり言語学の専門書。「第二部 音韻論」辺りからかなり訳分かりません。確かに,言語学においてはこの言葉の音の側面は重要です。それは後半にも関わってくるのですが,そもそも言語学を専門にしてない私にとっては退屈極まりない内容。まあ,ソシュールにも「音声学の基礎」が含まれていますから,しょうがありません。「第三部 文法」もかなり難しい。そもそも,著者のヤーコブソンはモスクワ生まれでチェコに移り,ナチスに追われデンマークとスウェーデンに滞在し,最終的にはアメリカに渡るという経歴で,本書で引用される文献も何ヶ国語に及んでいることか。さすが言語学者といった感じで,せいぜい英語くらいしか分からない私にとっては,文法の話はチンプンカンプンです。
ようやく「第四部 詩学」に入って,例のヤコブソンモデルが登場します。以下のようなコミュニケーションのモデルですね。

       コンテクスト
発信者   メッセージ   受信者
        接触
        コード

本書は言語の問題を非常に広く捉えています。それこそ,動物行動学なども参照しながら,動物の間で交わされるコミュニケーションと人間の言語の本質的な共通性と違いについて。はたまた,レヴィ=ストロースの人類学への言及もあります。物理学や生理学への参照もあり,人間の言語交換における物質性の問題も視野に入れています。
ともかく,内容盛りだくさんの必読書。

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花を持ってライヴへ

12月19日(水)

下北沢440 うたのいろ
なんと、casa企画イヴェント。この日は定時退社だったので、一度帰宅して、着替えて、開場時間より少し前に到着。チケットを引き換えて、近くの花屋へ。以前から知っていた花屋でしたが、ちゃんと入ったことがなく、入ってみると切花よりも鉢植えの方が中心の花屋でした。そう、この日はcasaのヴォーカル古賀夕紀子さんの誕生日10日後ということで、花でも贈ろうと思ったのだ。最前列のお客がステージ上のミュージシャンに渡すということも一度やってみたかったし。丸い鉢に切花をアレンジする商品があったので、注文して一度440に戻る。当然のように開場時間に合わせてきた客は私一人。最前列に座っているとcasaの2人が休憩時間に外に出るところで挨拶をする。一人で黒ビールを飲んでいると、サカウエ君登場。やはりライヴ前に最近お気に入りだというタイ料理屋で食事と一杯やってきたらしく、1杯目からラム酒のロックです。おしゃべりをしながらも、途中で花を取りに行く。casaは『すみわたる』というアルバムのなかで「赤い花 白い花」という曲をカヴァーしているので、それにかけて赤い花と白い花を中心にアレンジしてもらったのだ。いやあ、けっこう素的に仕上がったけど、ライヴ中はステージから見えないように隠しておかなくてはいけないし、渡してしまうと自分ではじっくり見られないものです。
uni-birth:1回目のゲストはuni-birth。ヴォーカルのnobieを中心とする4人組だが、実は数年前に一度聴いていて、彼女の態度にあまり好感を抱かなかった。といっても、態度が悪いとかではないのだが、かなり自信家な雰囲気があったのだ。しかし、ベースは小泉Pさんだし、音自体はスタイリッシュだ。かれらも、今年初めてCDを製作したようで、今回のステージはグルーヴ感も増して、ナカナカ素晴らしいものだった。特に、以前見たときにはあまり印象の残らなかったギタリスト。外見もいいし、演奏もナカナカ。バンドに一体感がありますね。nobieさんも以前ほどツンケンした感じはありません。ステージ上の自由な振舞いもむしろキュートに感じます。特に、サカウエ君はかなり気に入ったようで、座りながらも踊っていて、CDも買っていました。
casa:さて、それに対してcasaもフルバンド編成。レコ発の時と同じメンバーです。夕紀子さんはバンド編成だと踊りながら唄うので、ちょっと手狭な感じ。それにしても1曲目からやられました。聴いたことのない新曲。でも、曲調が大貫妙子に似ているどころか、時折大貫妙子のような歌い方で、彼女自身も大貫妙子好きでもあるので、カヴァーがいきすぎて物真似?と思ったけど、実はオリジナル曲だったそうです。まあ、大貫妙子に似ているかどうかはおいておいて、非常に複雑な曲でこんな曲を書ける美宏君に脱帽。それ以外にも新曲が多く、とても刺激的なステージ。1st『すみわたる』から2nd『歌十色』まで2年かかっているが、次作まではそれほどかからないかも、と期待。今回のイヴェント名は「うたのいろ」というタイトルですから、『歌十色』の有効中にコンスタントに10回行って、11回目はレコ発なんてなるといいですねえ。
結局、最終的にお客さんは40人くらいだったのでしょうか。でも、少ない割には客席はけっこう盛り上がって売り上げのことを除けばいいイヴェントになったと思います。あ、一つ書き忘れましたね。casaのステージが進むほど私の心臓はバクバク。そう、開演前に購入した花をどのタイミングで渡すかを見計らいながらの鑑賞。けっこう前半のMCで夕紀子さんが「そういえば、先日誕生日を迎えまして」って話をしたところも渡しどころだったような気もしましたが、ちょっと心の準備ができておらず、やっぱりアンコールで再び登場した時にと思い、その通り実行しました。ステージ下にちょうどよい椅子が置いてあったので、それをステージに上げて、お花はそこに置いてもらうことにしました。アンコールは2人でしっとりと、と予想していましたが、バンドメンバー全員を呼んでの演奏となったので、ちょっと邪魔でしたね。スミマセン。
この日はお客さんが多くなかったせいか、お店の人もお客を追い出す雰囲気ではなかったので、サカウエ君ともう一杯呑んで余韻を楽しんでから帰路につきました。

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二人であることの病い

ジャック・ラカン著,宮本忠雄・関 忠盛訳 1984. 『二人であることの病い――パラノイアと言語』朝日出版社,232p.,2100円.

ラカンの業績は1932年の学位論文『人格との関係からみたパラノイア性精神病』から始まると一般的にいわれているようですが,本書に収められたのはほとんどその前後に書かれた文章である。

症例エメ(1932年)
《吹き込まれた》手記――スキゾグラフィー(1931年)
パラノイア性犯罪の動機――パパン姉妹の犯罪(1933年)
様式の問題――およびパラノイア性体験形式についての精神医学的考想(1933年)
家族的複合の病理(1938年)

訳者まえがきにあるように,ここに収められたどれも短めの文章は症例の説明部も少なくなく,どちらかというとその分析や解釈に物足りなさを感じるくらい。逆にいうと,抽象的な議論が少なくて読みやすい。
「症例エメ」では突然女優にナイフで切りつけたという女性の事例である。「《吹き込まれた》手記」では精神病院に入院して1年の34歳女性の手記の分析。「パパン姉妹の犯罪」では,とある裕福な家庭で女中奉公をしていたパパン姉妹が特に対して理由もなくその家の奥さんを残忍な方法で殺害してしまったという事件。本書のタイトルはここからきているようだ。このパラノイア性犯罪はこの姉妹が2人そろっていたからこそもたらされたとのこと。残り2編の文章は一般論になっている。
ちなみに,最後の文章のタイトル「複合」はコンプレックスのこと。フロイトの有名なエディプス・コンプレックスも同じ。マザコンのコンもコンプレックスのことです。シネコンのコンも同じ。コンプレックスとは複雑という意味もありますが,この語自体複雑な複数の意味を持っています。

うーん,やっぱり書かれていることは難しくなくても,これをどう消化したらよいのか,ということになるとやっぱり難しいな。この辺で勘弁させていただきます。

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大人なイヴェント

12月18日(火)

普通に定時で退社して、一度帰宅してからライヴに向かう予定が、少し残業してしまって直接恵比寿に向かう。でも、最寄り駅で夕食をいただいてから、電車に乗ります。恵比寿駅に到着すると、男の人に声を掛けられる。なんと、おおはた雄一さんでした。なんか1週間のうちに会うのは3度目。「ガーデンプレイスでしょ?」といわれ、彼のマネージャーさんと一緒にガーデンホールまでご一緒する。

恵比寿ガーデンホール
この日は数日にわたるイヴェント。なんとチケット代が7000円越えです!指定席だったので、ゆっくりと到着。ロビーではドリンクや軽食もあり、皆パーティのように立食しています。ガーデンホールは後方が段になった椅子が出てくる仕組みになっていて、私は段の上の一番左の席。人が歩くたびに揺れます。そして、黙って座っていればよいのに出たり入ったりする人ってなぜ多いんでしょうね。ともかく、かなりステージまで遠いですが、やはり音は後ろの方が良いですね。以前、ここでflex lifeのライヴをスタンディング最前列で聴いたけど、音はひどかった。
ji ma ma:開演時間を待たずに、男女2人組が登場。折込のチラシにも入っていたji ma maという沖縄出身の2人です。私は初めてでした。楽曲は特に沖縄色を前面に出す感じではありませんが、やはり歌声は独特。3曲でしたが、堂々としたものでした。
青柳拓次:ようやく聴くことができる青柳拓次さん。こちらがオープニングアクトです。はじめは一人で弾き語りで、途中からパーカッションのBICさんが登場してのステージ。風貌どおり、音楽もなかなか楽しい感じで良いですね。また聴く機会があるといいなあ。
アン・サリー:先日のフリーライヴに続いて2回目。今回はバンド編成で、アンさんもドレスで登場。かなり雰囲気違います。演奏も彼女の見た目も。いやあ、やっぱり素的でしたね。大きな会場でもしっかりと映える歌声と、そして面白いMCや唄いながらの小躍りなど、親しみは失いません。私の後方に座っていた男女2人客もアンさんを目当てに来たらしく、「女:共演の人知っている?男:ポート・オブ・ノーツ?知らないなあ」「でも、ちゃんと読めるんだ!」とバカな会話を交わしているくらい。認知度的には美由紀さんとアンさんはどうなんでしょうね。port of notesが知られていないだけか。
ここで休憩が入ったので、ロビーに出ます。意外にもワインが500円だったので、思わず赤ワインを注文。ロビーにいたTOPSさんとお話したり、小腹を満たしていたまさよし君も発見したので、ちょっとお話したりで、休憩時間の20分ほどでワインを飲み干さなくてはいけなくてちょっと後悔。でも、フルーティで美味しいワインでした。
port of notes:こちらも前回のムリウイとは違ってバンド編成。しかも、ベースが鈴木正人さんです。しかも、キーボードでは以前から中島ノブユキさんもサポートをしていたとのこと(この日は別のライヴで欠席)。もちろん、畠山美由紀さんも青いドレスで登場です。音はやはりムリウイの時と違ってもうガッツリカッコいいです!もう美由紀さんの歌声は本当に格別。彼女自身のモチベーションもかなり高かったのではないでしょうか。今回のイヴェントはつい先日までツアーで一緒に回っていた青柳さんも一緒だし、やっぱり仲の良いアン・サリーさんも一緒だし、そして何よりも小島大介さんとは相当仲が良いんですね。といっても、port of notes時代は殴り合いの喧嘩までしたというくらいですから(前回ムリウイでのMCにて激白)、ガッツリ向き合う仲から生まれた関係性といいましょうか。ステージ上ではムリウイ以上にリラックスした感じでメチャクチャなMCでこれがまたたまりません。バカな話をした後に歌に入れないほど。
結局4組で、決してそれぞれの演奏時間は長くありませんでしたが、非常に充実したイヴェントでした。こういう時は飲食禁止のホールってのはいいですね。

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溝の口・新横浜・下北沢

12月16日(日)

溝の口すくらむ21 ソレイユ・ウィンド・オーケストラ
夏に引き続き、みうさんの所属する吹奏楽団のコンサートに行ってきた。今回の会場は溝の口駅から徒歩10分弱の場所で、駅から少し歩くと一気に寂しくなるので、少し不安になる。だが、地図どおりに迷わず到着。前回と比べると少し古い施設で椅子はそれほど座り心地は良くないが、座席数はけっこう多く、今回もかなりのお客さんがいらしています。私は途中退出する予定だったので、入口に近いところに座りましたが、私の前方にはなにやらこうした無料コンサートの常連のような雰囲気の男性。といっても、それは私の勝手な想像ですが、音楽好きだけど、料金の高いクラシックのコンサートなどよりも素人の無料コンサートで十分楽しめる、そんな感じで各地で開催されるこうしたコンサートを調べて行きまくる、そんな人がいてもおかしくないと思った。
さて、前回はかなり派手に開演前の余興をやっていたが、今回は会場の都合上、かなりこじんまりとやっていました。プログラムがよくわかららなかったけど、1部の最後にみうさんのソロパートがあるということで、そこまで聴けたらいいなあと思ったけど、時間的にちょうどよく1部まで聴いて移動。ちなみに、彼女はかなり緊張していたようです。

田園都市線であざみ野乗換、横浜市営地下鉄で新横浜まで。若干時間を読み違えて、開演時間に駅に着く。しかも、この駅は不慣れだし、しかもスタジアムでサッカーの試合もあったようで、ごった返しています。右往左往してようやく到着した時には、2組の新郎新婦がこれから会場入りしようというところ。

新横浜Bell's
ということで、やってきました。この日のライヴは私も聴いたことがないArearea(アレアレア)という女性2人組が企画したイヴェント。この2人が昨年同じ時期に結婚したということで、そのお披露目ライヴパーティというコンセプト。2組の夫婦はもう一度ドレスとタキシード(?)で着飾って結婚式の真似事をします。私はすっかり、それなりの広さのレストランのようなものを想像していたのですが、本当に普通の広さのライヴハウスが会場。遅れて到着した私には席はありません。7組もの出演があるのに、立ちっぱなしはきつい。と思いましたが、擬似ヴァージンロードはその役目を終えると撤収され、空いたスペースに勝手に椅子を持ってきて座ることができました。はじめはどうしたらよいものか分からなかったけど、結局は自分の好きなように楽しむべきだと思い、ようやく落ち着いてビールを飲みながら(呑み放題!)、食べ放題のフードを食べながら、いろんなライヴを楽しみました。ちなみに、この日はAreareaと関係の深い6組のミュージシャンが招待されて、それぞれ2,3曲歌うというスタイルで、戸田和雅子さんが出演するというので、聴きに来たのだ。
山口由木:女性のギター一人弾き語り。これが素晴らしくパワフルなシンガーでビックリ。しかし、もう完売してしまった自主制作CDしかないらしく、ちょっと残念。今度機会があればライヴに行ってみよう。
silver & gold:うーん、よく覚えていない。女性ヴォーカルと男性ギターのデュオだった気がする。途中、Areareaの一人がウェディングドレス姿でキーボード出演。
転換の間も彼女たち、およびこのライヴハウスと関係の深いラジオのパーソナリティだという男性が司会進行を務め、退屈させません。
戸田和雅子:この前、ラ・カーニャで会った時に、「髪伸びるの早いですよねえ」なんて私がいったこととは関係ないとは思いますが、またまたかなり短くなって登場の戸田さん。たった2曲でしたが、さすがの存在感。ステージ上で2組の新郎新婦と交わす会話も面白いし、やっぱり歌だけでなく人柄も好き。これでメールの返信が早かったり、自分のスケジュールの情報アップが早かったりしたら最高なんだけどね。まあ、それも彼女らしいところか。
やぎO:確か、このイヴェントの出演者にはタイガー・フェイク・ファーこと川本真琴さんがいたはずなのに、プログラムには書いていなくて残念に思っていたら、こちらのグループの一員としての出演でした。山羊座で血液型O型という女性3人のユニット。一人は一度ライヴを聴いたことがある葛岡みちさんで、もう一人は宮原祥子でこちらははじめまして。真琴さん、ナチュラルメイクで髪もパーマがかかっていて、気付きませんでしたよ。まあ、この3人はかなりコメディタッチですが、活動自体は定期的にやっているようです。
unistyle:うーん、やっぱりよく覚えていない。でも、けっこう良かったような気もする…
プラネタリウム:ゲスト最後がこちら。以前ありましのさんの自主企画イヴェント、第一弾ゲストとして出演した男性2人組。アコーディオンとベースのインストゥルメンタルデュオ。やっぱりカッコいい。
Arearea:ピアノとヴォーカルの女性2人組。まあ、普通な感じではありますが、やはりこのイヴェント自体がかなりスペシャルで、MCとかにもかなり感情が入っているので、こういうステージを見るのは嫌いではありません。来年早々に伊藤サチコちゃんと対バンするようなので、また聴きに行ってもいいかもしれません。
さて、予定時間よりも大分オーバーして、最後に出演者総出でアンコールもあり、私は結局最後までいることになりました。最後にお話しようと思ったら戸田さんは用事ですでに移動したとのこと。私も急いで下北沢に向かいます。

下北沢mona records
トランスパランス:ちょうど会場に入った時はセットチェンジ中でした。すると、ステージ上に葛岡みちさんの姿が。あらー、こんなことってあるんですね。彼女はアンコールには登場しなかったんです。しかし、さらに驚いたことには彼女を追っかけて新横浜から移動してきたという男女2人がいて、みちさんとお話をしていたこと。さて、トランスパランスはたまにライヴハウスのスケジュールなどで名前は見かけていましたが、聴くのは初めて。女性3人ユニットです。葛岡さんがピアノを弾いて、3人で唄うというスタイル。こちらも歌詞の内容などかなりコメディですが、歌は上手くて、曲もしっかりしているので、かなり楽しめます。
高鈴:さて、ようやく高鈴。なんだかんだいって、聴くのはけっこう久し振りです。京都在住だった2人が上京してきて、青山CAYで定期的にフリーライヴを行うなど、以前とは違って自由な感じのライヴスタイルに変わってきているようです。相変わらず高稲さんのヴォーカルには緊迫感があるのですが、少し力が抜けてきて、いい感じです。でも、私の隣に座っていた男性は、どうやらトランスパランスを聴きに来たと思われるが、様子見に高鈴まで残っていたようですが、なんと2曲目で退場。どうやらお気に召さなかったようです。うーん、複雑な心境…
この日もあちこちと移動の大変な一日でした。

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時には怒りが原動力

12月15日(土)

この日も忙しいです。朝から講義。この日は最近遅刻者があまりにも多いし、それが故に皆後方に座ってしまうことが不満だったので、ちょっとお説教をしようと決めていましたが、お説教をするときって妙にテンションがあがるようで、久し振りにいい講義だったと思います。

タワーレコード新宿店 竹仲絵里
この日は坂本美雨さんの新譜『朧の彼方、灯りの気配』を購入するために早めにタワーレコードに行く。すると既にインストアライヴのリハーサル中。竹仲絵里さん。9月か10月かのライヴ直前に喉を痛めてしまってeggmanのライヴが延期になり、その後の三鷹の森のフリーライヴはやったものの(私は行ってません)、その後2ヶ月の休養期間があり、久し振りのライヴ。今回のシングル『真っ白な雪、真っ白な未来』のジャケット写真で短髪の黒髪になった絵里さん。間近で観るにはあまりにもまぶしいですね。
ライヴ後はあまり時間がないので、リハーサルを抜け出してCD購入。戻った頃には大分お客さんも集まっていて、もう既にかなり観にくい位置でリハーサルの続き、そして開演までの時間を待ちます。最終的にはかなりギュウギュウ。後ろを振り返る余裕はありませんでしたが、やっぱり人気ですね。
もう1週間経ってしまったので、曲数は覚えていませんが、この日もキーボードの小林健樹さんとのステージ。健樹さん髪の毛がすっかり短くなって気付きませんでしたよ。リハーサルでは調子良かったのに、やはり2ヶ月のブランクは本番の精神状態に影響したのでしょうか。1曲目の「サヨナラサヨナラ」はなんだか冴えない歌声。でも、2曲目からはいつもの調子を取り戻し、特にレコード会社を移籍して心機一転第一弾といわれている新曲「真っ白な雪 真っ白な未来」の強い歌声はさすがでした。まだライヴも6回目くらいですが、歌に対する強い意志を持って素晴らしいシンガーだと思う。購入者特典はサイン入りポスターを本人から手渡すというもの。ポスターなどいらないが、ともかく本人と直に対面したいということで、長い列に並びました。さすがに、あまり時間を取れないということで、一言伝えただけでした。それにしても、ポスター大きすぎ。でも、サインは素的だった。

表参道ヒルズ 坂本美雨
間髪いれずに移動してまたフリーライヴ。前日のライヴでおおはたさんがMCで宣伝していた坂本美雨さんのライヴ。最近2度聴いたライヴは益子さんと青弦さんだったけど、ようやくおおはたさんとのステージが観られるということで、時間的に可能だったので観に行くことにしました。今回は新譜のプロモーションが主ではなく、この日表参道ヒルズの地下3階のスペースを利用して開催されていた蜷川実花の写真展の一環としてのライヴ。今回の写真展は芸能人ばかりを被写体にしたもので、一番大きな入口の写真の被写体が坂本美雨さんだったのだ。ちょっと時間があったので、一通り作品を観ましたが、やはり被写体は皆綺麗ですねえ。特に、美波ちゃんなど個人的に気になっている人は特別に思えましたよ。でも、戸田恵梨香ちゃんと多部未華子ちゃんはなかったような気がするなあ。
さて、表参道ヒルズは地下が深く、らせん状になっている。そして、中央に階段状になった広場があるんだけど、その最上階が演奏のスペース。なのに、その階段は立ち入り禁止にしていて、観客たちはその階段スペースを見下ろすように手すりに寄りかかって見る感じ。うーん、上手く説明できない。私ははじめ、ステージ横の一番近いところから見るつもりだったが、半階上から見下ろすほうがいいと思って移動。そこはもともとマスコミの撮影隊が入る予定だったらしいが、誰もいないので、皆それを乗り越えての鑑賞。この日の美雨さんはキレイな衣装でした。それに引き換えおおはたさんはいつもどおり。ジーンズとスニーカーは前日と一緒。やはり以前から一緒にやっている2人だけあって、多分新作はあまりリハーサルもそれほどやっていないと思うのに、息はピッタリ。美雨さんが唄う「おだやかな暮らし」も聴けましたよ。ところで、美雨さんがおおはたさんを紹介する場面。おおはたさんも「こんにちはー」といって上を見上げる。思わず私と目が合い、私は手を振る。すると、思わずおおはたさんも手を振って返してしまったのだ。すると、隣にいた女性2人がきっと私の方を振り返る。私が手を振った場面を彼女たちは見ていないので、おおはたさんが手を振った相手が私かどうかの確信はなかったようだが、ちょっと焦ってしまった。
スタンディングが続いて、ようやく落ち着いてランチの時間。でも、この日の予定はまだまだ続きます。

渋谷シネ・ラ・セット 『アヴリルの恋
フランス映画ですが、知っている俳優はミュウ=ミュウくらい。でも、修道院で育ったまっさらな女性を演じる主演女優は全く知らない方が都合が良い。でも、彼女が恋する男性を演じるの俳優はどこか見たことがあると思ったら、『情痴アヴァンチュール』でリュディヴィーヌ・サニエの相手役を務めたニコラ・ドゥヴォシェルだった。予告編で知ることのできるストーリー以上のことはなかったが、全編を通して流れる穏やかで爽やかな雰囲気はとても良い。かつてはエロチックな作品ばかり出ていたミュウ=ミュウもすっかりおばさん役で、こちらもいい感じ。なんか、フランス映画もこういう雰囲気の作品が増えているのかもしれません。

都立大学Jammin' 伊藤大輔松下美千代
最後は渋谷から東急東横線に乗って都立大駅へ。地図で確認した場所へ、記憶を辿ってショートカット。見事に最短距離でわずか2分ほどで到着。やはり基本的に街の構造は変わっていない。そう、私の出身大学は東京都立大学ですが、現在の八王子市に移転する2年前まではここ目黒のキャンパスに通っていたのです。そんな都立大駅近くのジャズレストランを、最近好きになったジャズピアニスト松下美千代さんがホームグラウンドにしているということで、ようやく聴きに行くことができました。しかし、この日は美千代さんの仲の良い男性ヴォーカリスト伊藤大輔さんとのデュオが初めてここJammin’に登場とのこと。私も大輔さん(美千代さん曰く王子!)ははじめまして。
2階にある店内に入ると、意外にも広く、カウンター席あり、テーブル席も比較的ゆったりとあり、そして奥行が結構あります。一番奥がステージ。アップライトのピアノです。予約席に案内されるとカウンターに座っていた美千代さんが挨拶してくれました。その隣に座っていた黒ずくめの男性がどうやら王子らしい。かなりの美男子で、パッと見ではちょっと苦手な感じ。最前列には幼い女の子もいて、どうやらピアノを習っている様子。そんな感じで老若男女さまざまなお客さんで満員です。そして、なぜか注文を取りにくる店員さんは高校生くらいの男子。お店のオーナーの子どもなのか親類なのか。お酒を出すには若すぎます。
まあ、そんなところは良いのですが、出された赤ワインも美味しいし量もけっこうある。私の前方で食事をしていた人の料理も美味しそう。思わす2ndセットの前にコロッケを注文してしまいました。美味しかったです。ちなみにステージから見ると縦に長いこのお店ですが、私の席はステージに対して真っ直ぐに座るけっこう特別席。
伊藤大輔さんは非常にソフトな歌声。ちょっとその風貌から矢幅 歩さんのような存在感のある歌声を想像しましたが、そうでもなかったようです。矢幅さんの人となりは知りませんが、大輔さんは美千代さんによれば「おじいちゃんのようなところもある」とのこと。さすが、美千代さんとのピアノの相性も良いようです。このライヴ、初っ端は美千代さんのソロから始まったのですが、そこからけっこうすごかった。なんだか訳分かりません。素人目にはひょっとしてこの人下手なんじゃないかと思ってしまうほど右手と左手とに不一致感を感じるのですが、音的にはそれが微妙に面白い雰囲気を醸し出すのです。島さんが「面白い」とか、この店の女性オーナー(?)が「変わっている」と美千代さんのことを表現するのは、この辺にあるのかもしれません。まあ、これ以上書くと私の音楽的感性の乏しさがばれてしまうので、この辺にしておきましょう。
ともかく、バッチリ美千代さんの演奏も楽しめ、選曲もとても良く、素的な男性シンガーの歌声も聴け、そしてなによりもお店の雰囲気も良く、とても楽しいライヴでした。美千代さんがウッドベースとのデュオで数年前に作ったCDも購入して、少しお話をして帰ろうとしたら先ほど話に出した女性オーナーが「初めてですよね」と話しかけてくれたので、ちょこっとお話。都立大学駅周辺の昔話など少しさせてもらいました。ちなみに、このお店はまだ4年目とのこと。本当に帰ろうとすると美千代さんがお店の外まで送り出してくれました。うーん、素的な女性だ。

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願ってもない組み合わせ

12月14日(金)

この日は横浜中華街近くのライヴハウスでのライヴ。南武線への接続の問題で、17時の電車に乗らなくてはならないので、こそっと定時前に抜け出して駅へ。すると、ほんの10分前に近くの駅で人身事故があったようで、10分単位では復旧の見込みなし。しょうがないので、バスを探すと、稲城駅行きが南多摩駅を経由するというので乗ることにした。しかし、やはり意外に時間がかかる上にバス停から駅までの経路が全く分からない。しょうがないのでその辺の警備員のおじさんに聞いて、ちょっと時間のロスをしてようやくすし詰めの南武線に乗る。一応順調に元町・中華街駅に開場時間に到着。しかし、フライヤの地図が分かりづらい。ようやく到着したらそこは系列店のライヴハウスだった。Lizardは地図の端っこに書いてありましたよ。紛らわしいなあ。もうヘトヘトになってようやく到着。しかし、店内に入るとスカスカ。最前列のテーブル席にみわちゃんが席を取っていてくれたので、ようやく落ち着く。私の名前で一緒に予約していたみうさんもさらに遅れて到着。

横浜Club Lizard
永山マキ:1年ぶりにカツラでの登場。クリスマスを意識しているのか、緑色の衣装も素的です。この日はBE THE VOICEのギター鈴木俊治氏とパーカッションはモダーン今夜から岡部量平氏の3人編成。マキさんもピアニカを持って登場。「君なんか」では共演のおおはた雄一さんもワイゼンボーンで加わる。Lynnなどでマキさんと俊治さんが同じステージに立つことはあったけど、こうしてがっつりやるのは初めてということで、マキさんも相当気合が入っているし、BE THE VOICEとはまた違うこの組み合わせは私も絶妙だと思った。そして、前回量平さんとmiggyさんの3人の組み合わせも素晴らしかったけど、やはりピアノとパーカッションよりも、バランス的にはギターとドラムスのほうがぴったり。そして、このドラムスの良いこと(さらに量平氏の挙動や表情でも楽しめます)。コンパクトなステージでしたが、マキさんもけっこうしゃべったし、いい感じ。
HARCO:続いて登場したのは一人弾き語りのHARCO。最新アルバム『KI・CO・E・RU?』発売後初めての有料ライヴ(無料ライヴは2度ほどあったようだが、行っていない)ということで、かなり楽しみにしていた。本人のblogではこの日のライヴはここ最近の集大成のように上手く演奏できた、とのことだったが、私自身はやはり選曲に不満あり。以前は弾き語りの時はけっこう自由に普段やらない曲などやっていたが、最近は演奏の完成度を高めるためか、曲が限られている。前回のred clothの時みたいに、アルバムの曲初披露などを期待したし、また冬ならではの「snow man」なども聴きたいところだったが、その点は残念。しかも、永山マキさんとおおはた雄一さんがかなり自由な雰囲気でやっていたので、HARCOももうちょっとゆるくても良かったかな、と思ったり。でも、やっぱりHARCOは真面目なんだな、と改めて思う。そんなところが好きなんだけどね。ちなみに、この日の「文房具の音」はクリスマススペシャルヴァージョンで良し。
おおはた雄一:もちろん、前回のduoでのワンマンライヴも良かったんだけど、この日は久し振りにグダグダな感じで素晴らしかった。おおはたさんは当然人気が出てきて、大舞台でも堂々と素晴らしいステージを見せてくれますが、こうした暗い会場で曲順も決めずに、一人で好き勝手に演奏するライヴをたまには観たくなる。この日はHARCOが高田 渡氏の「値上げ」を演奏したこともあって、「コーヒーブルース」に始まって数曲メドレーでやったり、途中変なフレーズを入れたり。演奏しながら夢中でギターソロを続けちゃったり。本当に、いつまでも演奏できる、いつまでも聴いていられるような、ここまで自由なライヴはそうできる人はいないでしょう。
終演後、物販コーナーに行ってまずは鈴木俊治さんとお話。BE THE VOICEが最近発売したカヴァーアルバム『music & me』を物色。意外にも3000円だったので購入はせず、原田知世と同じアルバムタイトルという話を。隣にいたマキさんとも少し話をしたところで、みわちゃんの声に効くサプリの話題で和田純子さんとともに、盛り上がってしまう。私はその隣にいたHARCOマネージャーの川口さんと久し振りのお話。最近、山田タマルちゃんのCDのspecial thanksに彼女の名前が挙がっているので、その話をしたが、純粋に仕事上の関係だとのこと。そして、持参した『KI・CO・E・RU?』にサインをもらおうと、HARCOを待ちますが、ここでかなりの待ち時間。まあ、基本的にはその場で買ってくれた人に、ということだから仕方がありませんね。そんなこんなで時間が経ち、いつの間にかおおはた雄一さんも出てきていたので、最後に挨拶をして、われわれ3人は軽くラーメンでも、ということで中華街に。やはり中華料理のラーメンは油ギトギトではないので、遅い時間でもいいですね。元町・中華街駅に向かうと、ギターケースを背負ったおおはたさん。「ライヴ終わって電車で帰るって切ないよね」といいながら、スタッフを待っているというので、われわれは各駅電車でお先に失礼。なんとか最終の立川行き南武線に間に合いました。と思ったら、南武線も京王線も遅れていて、家に着いたのは1時前。

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プラトン全集5

プラトン著,鈴木照雄・藤沢令夫訳 1974. 『プラトン全集5 饗宴・パイドロス』岩波書店,314p.,3200円.

本書に収められているのは「饗宴――恋について」と「パイドロス――美について」です。
以前『ヘドウィグ・アンドアングリーインチ』という同性愛の映画があった。劇中のアニメーションと,主題歌の「the origin of love」の歌詞がこの「饗宴」をモチーフにしているというので,非常に読みたかったのだ。「饗宴」は岩波文庫でも出ているけど,ゆくゆくのことを考えるとやはり全集が欲しくなって,古書店で見つけるまで待っていたのだ。また,これは手元にあるフィチーノの『恋の形而上学』のネタ本でもあるし。
さて,ところで『ヘドウィグ』に登場する物語は以下のようなものである。そもそも人間は手と足を4本ずつ持ち,頭を2つ持っていた。そんな人間は3種類いて,男と女,そして両性具有の男女である。その後,ゼウスがこの人間を全て2つに切ったのだという。その切り口を縫い合わせたのが臍になった。2分された人間たちはそれぞれの片割れを捜し求めるというのが恋の始まりだというのだ。
と,このアリストパネスによる説明によれば,3種類の人間がそれぞれ均等に存在したとすると,異性愛は,もともと両性具有であった場合にしか成立せず,1/3。人類の2/3は同性愛者だということになる。これは美しい物語であると同時に『ヘドウィグ』のなかではとても都合が良い。でも,「饗宴」を読み進めると(実はその前に訳者の解説がついているのだが),このギリシャの時代に,「恋」といえば男性が若い男性に対して抱く感情のことであるのが普通であったらしい。

「饗宴」というタイトルは,話の内容には全く関係ない。単に,設定が10人以上の人物が集まる呑み会の場で議論される,ということからきているにすぎない。プラトンの著作にプラトンは登場しない。プラトンの哲学の師匠であり,自ら著作を残さなかったソクラテスが登場することが多く,また複数の人物が議論を交わして結論へと導かれる「対話篇」という形式で知られる。
私が読んだことのある「ティマイオス」と「クリティアス」ではさほど登場人物が多くなく,どちらかというとそのなかの一人が語る部分がほとんどだったが,「饗宴」はあまりに登場人物が多いので,なかなか本題に入らないし,また多くの人が自分の主張(あるいは他人に聞いた話)をするのが珍しく,シェイクスピア作品を読んでいるような面白さがある。
でも,その議論には主題があって,それは副題にあるように「恋について」であり,エロースという神をたたえることにある。エロスという言葉は皆さんご存知のように,性愛に関わるものとして理解していますね。2年前には『愛の神,エロス』という映画もありました。まあ,ともかく,ここでの話し合いの趣旨は「これまで人々はエロースという素晴らしい神についての賛辞を怠ってきた。皆で讃えようではないか」というものです。そんなものでもちゃんと哲学になるんですからすごいです。

さて,「パイドロス」はその名の通り,パイドロスという人物が,なんとソクラテスと対峙する対話篇。でも,パイドロスは自らの持論を展開するわけではなく,知り合いのリュシアスから聞いてきた話をソクラテスに知らせ,ソクラテスが長々とした持論を展開する。そのテーマは副題にもあるように「美」であるが,その副題自体はいくつかの説があるようで,「恋について」とか「魂について」とか。
まあ,ともかくテーマ的には「饗宴」と通じるものがあります。わたしたちの恋愛観なんてどうせ近代以降に作られたものですが,ここでは平気で同性愛的傾向が表明されます。それから,そのテーマに沿ってどのように話をするかという弁術論にも話が及び,こちらはずいぶん哲学的に難しくなってきます。弁術論とか修辞学とか,当時においては非常に重要な学問分野であったわけですから。

ちなみに,「プラトニック・ラヴ」とはもちろんプラトン的哲学に基づく恋愛観のことだが,面白い一節を引用して終わりにしよう。
「恋する者の多くは,恋人の性格を識ったり,またその他一般に恋人の身の上の事柄に通じたりするより前に,まずその肉体を欲しがるものだ」(p.145)。

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追悼,石井 實

12月13日(木)

新宿武蔵野館 『エンジェル
フランソワ・オゾン監督最新作。結論からいうとやっぱりイマイチ。『焼け石に水』は最高だったし、彼の作品によく出演するリュディヴィーヌ・サニエも好きなんだけど、基本的にはこの監督は好きではないのかもしれない。ただし、主演のロモーラ・ガライの魅力は素晴らしく堪能できます。彼女の3年前の主演作『ダンシング・ハバナ』も観ているはずなんだけど、どうにも私の記憶のなかでは同一人物だとつながらないなあ。シャーロット・ランプリングの出番もあまり多くないし。
舞台は20世紀初頭ってことのようですが、馬車のシーンはどうなんでしょうね。まあ、わざとなんでしょう。ヒッチコックの時代の車のシーンのように、明らかに馬車に乗っている俳優と、流れる背景の映像がちくはぐです。あ、一応この作品はオゾン監督が英語圏で撮った初めての作品となるようです。でも、この監督はあまりフランスっぽくないので、その辺は全く違和感なし。

さて、この日は講義を終えて目黒線の不動前まで。市ヶ谷からは南北線で1本なので助かります。私がけっこうお世話になった石井 實さんが先日亡くなったというので、お通夜に出席することになりました。喪服で行くこともできましたが、あえて普段着のなかで黒いものばかりを集めた格好で行きました。といっても、それなりに大きな葬儀場が会場だったので、非常に形式的に進行していて、ほんの5分ほどでお焼香を済ませ、知り合いに会うこともなく、私の服装に気を留める人もいなく、帰ってきました。
石井 實さんは1926年の生まれですから80歳を越えていますね。小学校の教員をしながら趣味で写真を撮り続け、多くの地理学者に慕われながら、学術書や教科書に写真を提供したり、様々な場面で地理学者の肖像写真を提供したりしていました。もちろん、単なる趣味を越え、それを自らの地理学研究と位置づけ、「地理写真」という分野を確立しようとしていました。そんなことで、私が修士論文の研究計画発表のような形で、GRECO会(都立大で行われる研究会)で報告した際、石井さんが聴きに来てくれて、そこから細々としたお付き合いが始まりました。1994年頃ですね。
一度は私が彼の写真集『地と図』に関する批評論文を『地理科学』に掲載し、石井さんもそれに対するリプライを掲載するなど、面白いやり取りもありましたね。こうした世代間を越えた雑誌上での交流も他の人にはあまり刺激は与えなかったようですが。まあ、ともかく高齢になっても目をギラギラさせてやるべきことを進め、やりたいことを求めるその生き様にはとてもかなわないな、と思いました。
私ものほほんと生きている場合じゃなく、彼に捧げる論文の1本でも書かなくてはなりませんね。

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地理学を学ぶ

竹内啓一・正井泰夫編 1986. 『地理学を学ぶ』古今書院,378p.,3200円.

本書は,編者の2人が16人の地理学者にインタビューをした記録である。
日本の大学に地理学の講座が設置されたのは,京都大学が明治40(1907)年,東京大学が明治44(1911)年。本書の刊行年にはもちろん,当時の地理学者はこの世にいない。著者たちは日本の地理学を立ち上げた人たちのことを「第一世代」と呼び,かれらから学んで後の地理学を盛り立てた人たちを「第二世代」と呼ぶ。もちろん,この世代の人たちの多くも亡くなっているが,幸いこの頃に存命だった16人にインタビューをしている。
私の記憶では,同様の試みが英語圏でも活躍していたフランスの地理学者アン・バッティマーによってなされ,彼女とそれなりに親しかった地理学史研究者である竹内啓一氏がその研究の一環として行ったものである。インタビューを受けた人たちは既にこの頃80歳以上の高齢。もちろん,従来の学史研究であれば,かれらが残した研究業績を丹念に読み解くことが重要であるわけだが,この頃英語圏や仏語圏で登場した「コンテクスチュアル・アプローチ」をも念頭において,文献研究では得られない情報を得ることが目的であるように思われる。大学や学会といった,学問を支える社会制度的なもの,そして何よりもそれに先立つ人的関係。

といっても,このインタビューはある意味非常に形式的である。出身地や生い立ち,いつ頃地理学を志したのか,就職のこと,研究のこと。でも,やっぱり老人の話はある意味面白い。そして,大学への就職や,大学での講義など,いまほど格式ばっていないところがよく分かり,意外にも今日よりも自由な研究環境だったようにも思う。そして,そのアグレッシヴな人生。とてもかないませんな。
地政学の研究もしている竹内啓一さんが聞き手の一人だったわけですが,本人は期待したほど戦後タブー視されてしまった日本の地政学については得るものがなかったとのこと。まあ,やはり本人たちの口からそうしたことを聞き出すのは容易ではないし,そこにこだわりすぎると他のことが聞き出せなくなる危険性もある,ということなのでしょうか。
でも,当時のことをほとんど知る由もない私からすれば,いかに日本では地理学が弱小学問であるといえども,戦争への関与がけっこう垣間見ることができました。とにかく,読み物としても面白い。

それにしても,編者の一人である竹内啓一氏は2年前になくなってしまった。久武哲也氏も今年7月に,そして本書にも数枚の写真を提供している石井 實氏がつい先日,他界してしまった。まだ地理学に足を突っ込んで十数年だが,こうして少しでも関わりのあった方々が亡くなると寂しいですね。

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一言が思い浮かばない

12月11日(火)

渋谷duo music exchange 中山うり
この日は吉祥寺manada-la 2でmueさんが珍しくokyonさんとのユニットmuseyでのライヴをしていたが、私は中山うりを予約していた。なんだかんだで開場時間をすぎてしまったが、duoのホームページから予約した私の整理番号は48番だった。プレイガイドのチケットと番号が重複するのだろうか。ともかく、けっこう人気公演で、私が予約したのはけっこう後だったのに、かなりいい番号。やはりduoはネット予約がお徳だ。といっても、到着した頃にはすでに100番台の入場だったので、なんとか右よりの2列目を確保。私はレポートの採点をします。またまた開演まで1時間ありますからね。しかし、この間どうやらうりさんのライヴの時にいつもDJをやるというおじさんが爆音でかけています。選曲はアコーディオン曲を中心にけっこう渋いのに、もうとにかく爆音。気持ち悪くなるほどでした。最後の方はレポート採点に集中できず、両耳を塞いで我慢します。手で塞ぐとちょうどよい音量。
それもあってか、前半はあまり楽しめませんでした。といっても、1曲目だけは特別。というのも、tico moonの吉野友加さんのハープソロから始まるのです。ハープとオーボエとアコーディオン。この1曲目よかったなあ。その後、2人は下がって、バンドの登場。ギターとドラムスとベースというオーソドックスなスタイル。CDも買ってないし、ちゃんとライヴを観るのも2回目なのに、新鮮さよりも心地良さが先行して前半はウトウトと。後半になるにつれて、ホーン隊が登場したり、多分うりさんのテンションはあまり変わらないと思うんだけど、私のテンションが大分上がってきて、とても楽しくいい感じ。それにしても、うりさんは終始落ち着いていますね。でも一方では、例の巨大な掛け声をかけるおじさんには毎回困ったように反応してしまっていて、軽く受け流せばいいのに、いつまでも気になっている様子。それはそれで面白い。
来年は再オープンする赤坂BLITZの杮落としの一環としてのワンマンライヴだとのこと。赤坂BLITZは1度しか行ってないけど、どんな感じになるのやら。でも、うりさんはせいぜいduoくらいで聴きたいもの。

12月12日(水)

吉祥寺strings 宮嶋みぎわ大橋エリ
なんか、この日も私の調子が良くない。あ、もちろん体調は良いのですが、テンション的な問題。エリちゃんの演奏は久し振りだし、前回のこの組み合わせがとても楽しかったので、予約する時はすごく期待していたのに、なんだか冴えない気持ちでstringsに向かう。miggyさんの計らいで、サカウエ君の隣の席。私はピアノの前、miggyさんの真正面です。
そんなこともあって、その時の私の精神状態で受け取ったものを書くとちょっと否定的な印象記になってしまうので、あまり書かないようにしましょう。ともかく、さすがエリちゃんと思う場面も5,6曲あったし、この日はとにかくmiggyさんがすごくて、マリンバの音が目立たなかった場面もあった。私の座っている位置の問題だと思っていたが、後でmiggyさんの日記を読んだら、miggyさん自身、エリちゃんに触発されて精神的にかなり高揚してしまったとのこと。そんな中間で、半分以上の曲で登場したベースの高井亮士さんもさすがでしたね。かなり長いソロを任されてしまって、後でmiggyさんに「一人にしないでよ~」といっていましたが、そんな人柄もこの組み合わせのライヴを楽しくしてくれます。けっこうmiggyさんのMCは馴染みの客ばかりの時でも同じ文句を繰り返したりすることも少なくないが、この日はその日にしか話さないような内容になっていった。そう,続けて演奏した2人それぞれのオリジナル曲が,どちらも精神的に辛い時期にできた曲ということで,「第2部のテーマは人生」という感じになったのです。前回は高井さんを巻き込んでけっこう終始楽しい感じでしたが,今回は笑いあり,真面目ありという感じで面白いステージになりました。

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この時期フリーライヴ多し

12月9日(日)

渋谷NHKスタジオパーク アン・サリー
前日遅かったが、けっこう気持ちよく8時に起床したのでジョギングして、TOPSさんに教えてもらったアン・サリーさんのフリーライヴに出かけた。渋谷のNHKスタジオパークに入るのは初めて。入場料200円かかります。子ども連れを中心にかなり賑わっています。私が到着したのは開演10分前ほどでしたが、椅子も程よく空いていたので、若干後ろ寄りの背もたれのある椅子に座ります。前方にはTOPSさんの姿。
以前からヤマカミヒトミさんの日記で素晴らしいシンガーだということは聞いていた。まあ、それがなくても畠山美由紀さんなど私が聴くシンガーたちと仲が良いので、聴いても不思議ではなかったが、これまで聴く機会がなかった。医師であり母親でありシンガーである、というその多才さをうらやむ気持ちがあったのかもしれない。登場したアン・サリーさんはジャケット写真などで知っているその通りの人物。可愛らしい衣装で屈託のない笑顔で登場します。サポートは笹子重治さんのギターのみ。もう、それだけで十分ですね。
歌いだした途端になんだか納得。3つの肩書きってのは彼女の中では全てつながっているんですね。畠山美由紀さんのように傑出した歌唱力ってわけではなく、非常に親しみやすい歌声。最近「みんなのうた」で彼女の曲が使われるなど、会場に来ていた子どものなかにもアンさんの歌に合わせて口ずさむ子もいるくらい。母として医師として、人にいたわるように優しく接する術を心得ているというわけです。ニューオーリンズの話もしていましたが、もともとは医師として研修のために滞在したとのこと。あくまでもそちらが先にあるんですね。歌は必然的についてまわるという感じでしょうか。今年発売された『kokorouta』というアルバムで、初めて彼女自身のオリジナル曲が発表されたとのこと。参加ミュージシャンは笹子さんのみならず、パンケーキというユニットをやっている、スティールパンの原田さん、ギターの小畑さん、アコーディオンの大塚さんの3人で演奏している曲もあるとのこと。なんだか楽しそうだ。
ということで、演奏は40分弱というところでしたが、初めてにしては十分の内容。意外に曲数も多かったし、トークもけっこうあった。途中ではアンさんが立ち上がってスタジオセットのなかを歩き回るシーンもあったりして、キュートな人です。18日にもport of notesと共演するライヴがあり、料金はかなり高めだが、かなり楽しめそうだ。

私は次の予定があったので、急いで移動。この日は丸ビルでもフリーライヴがあり、フリーライヴのはしご。せっかく東京駅まで行くので、有楽町・日比谷・銀座エリアで映画でもということで、東銀座まで。

東銀座シネパトス 『マリッジリング
全く知らなかった日本映画。映画って2時間以上あるから時間地理学的な制約がけっこうある。いきなり「時間地理学」っていっても分からないと思いますが、要は時間と場所をうまく自分の行動スケジュールのなかに組み込めるかどうかという問題。この日は渋谷か有楽町・銀座かで、しかもNHKでのフリーライヴが終わる13時過ぎから、丸ビルで始まる16時までの間で、電車や徒歩の時間を考慮して、映画館の場所と上映時間を検討し、観るつもりの全くない作品と既に観てしまった作品とを除外すると観れる作品は限られてくる。
シネパトスは非常にマイナーな作品を上映しているので、当たり外れがありますが、本作は一応保坂尚希も出演しているし、原作が渡辺淳一だし。主演は小橋めぐみという知らない女優だが、その他にも高橋一生や中村麻美、矢沢 心など地味にいい俳優が揃ってもいる。ちなみに、渡辺淳一原作ということで、キャッチコピーは「『失楽園』『愛の流刑地』に続く渡辺淳一・禁じられた純愛」となっているが、なんてことない不倫映画です。意図的なのかどうか分かりませんが、非常に古臭い演出でそれがまた新鮮だったりする。さすが、シネパトスだ。

丸の内マルキューブ 坂本美雨
また、東銀座から歩いて丸ビルまで。結局、到着したのは開演10分前。さすがに、ここは集客が良いですね。前方の椅子は既に埋まっていて、立見の中央付近で鑑賞。私の前にいた男女2人の会話を聞きながら開演を待ちます。どうやら女性は埼玉からたまたま出てきたら無料のライヴをやっているというので、ここが丸ビルか新丸ビルかも分からず入ってきた様子。隣の男性は先日のApple store Ginzaでのフリーライヴを見て坂本美雨さんが気に入って聴きに来た様子。彼は東北の出身だが、大学が青山学院大学なんですかね、都心の大学でそれなりにここ最近の人気スポットは心得ている。私が到着した時はしゃべっていなかったのですが、男が女に飴をあげたところから(どうやら雰囲気ではその前に一言二言交わしたようですが)男のおしゃべりが加速します。美雨さんの歌声がどうだの、六本木ヒルズがどうの、新丸ビルがどうの。ちょっと挙動不審なところのある坊主頭ですが、20歳前後と思われるちょっと可愛いこの女性は嫌がることもなく、冷静に受け答えしています。ライヴが終わった後、その2人はどうしたのだろうか。
さて、演奏の方は前回と同じメンバーでほぼ選曲も同じ。MCなどはやはり少しよそ行きですね。でも、こういう広い空間ではなおさら彼女の歌声が響いて素的だ。美雨さんと仲良しの山田タマルちゃんなど遊びに来てないかなあ、と終演後に控え室のあたりを探してみますが、まあ来てないよね。
この日はここで終了。素直に帰路につきます。

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変わりゆく神保町

12月8日(土)

神保町岩波ホール 『サラエボの花
講義を終えて神保町へ。この日も上映開始ギリギリです。久し振りの岩波ホールですが、やはり土曜日となるとけっこうお客さん入っています。そして、予告編が短いので、危うく本編始まるところでした。
ボスニア・ヘルツェゴビナが舞台。東欧でいろんなことがあった時期、私はテレビなしで過ごしていたので、この辺のことはあまり知らない。10年ほど経ったころから学問の分野でいろいろ語られることを少しは読んできたが、基本的な知識がないのでよく分からないのだ。
この映画は一見、中学生の娘を持った、父親のいない(戦死したことになっている)母親が娘の修学旅行の代金を工面するという日常の一シーンを切り取った素朴な映画のように思える。しかし、この物語の根底には遠くない過去の内戦の傷跡がある。物語を私の拙い言葉で解説してしまうと、その深みが失われてしまいそうなので、やめておこう。『あなたになら言える秘密のこと』はかなりフィクションの要素が多い作品でしたが、本作は非常にリアルに同じような痛みを描いています。
恐らく、ロングランになると思うので、是非神保町まで足をお運びください。
この日は神保町で昼間のライヴがあり、だからこそ岩波ホールまで久し振りに足を運んだ。そして、素晴らしい映画に出会ったので、イヴェントの主催者に感謝せねば。ということで、ライヴ前に古書店を物色。講義後でけっこう荷物が多かったので、あまり買う気にはなれず、この日は成果なし。

神保町Amulet 『レタァ』イヴェント
Quinkaつながりで知り合いになった女性Rさんが編集している『レタァ』という雑誌がある。かなり不定期刊行で、今回が3号になる。若い頃に『Olive』を読んで育った女性に向けて作られている懐かしい感じのラヴリィな雑誌だ。この雑誌のイヴェントということで、様々な展示やフリーマーケットなどが行われる一環で、演奏会があり、Quinkaが出演するというので行ってきた。Rさんに会うのも久し振り。彼女は私と同じ歳なのだが、常におかっぱ頭でとても30歳台後半には見えない素的な女性だが、お子さんもいるんです。このお店はもともとカフェなんでしょうか、ギャラリーなんでしょうか。2階がライヴ会場になり、十数席の座席が用意されていて、最前列が1つ空いていたので座ってしまったが、女性客がほとんどで、子ども連れもいたので、私は立っているべきだったかなと少し後悔。
ラヴ・アタック・イヴ:以前も一度、月見ル君想フで見たことがあり、その時はバンド編成だったが、基本は男性一人ユニットのようだ。見た目どおりの穏やかな楽曲と歌声。本人の性格もそうなんでしょうね。CD購入者には似顔絵つきサインをするっていうから、なかなか面白いです。そして、このイヴェントにはうってつけの男性シンガーかも。バンドよりも一人弾き語りの方が好き。それにしても,このユニット名は「告白前夜」ってことか?
Quinka, with a Yawn:こちらもnordの赤いキーボードで一人弾き語り。やっぱりこういう明るい場所での一人演奏は似合いますね。実は、来年1月に早くもニューアルバムが発売になりますが、この日は新曲はなし。一昨年辺りから弾き語りライヴを始めたミッコさんですが、そして私もその頃から毎回のようにはライヴには行かなくなりましたが、もうすっかり一人演奏も板についた感じで安心して聴いてられますね。特に演奏の技術的にどうってわけではないのですが、ちゃんとお客さんを相手にして自分自身も楽しんでいるのがよく伝わります。
この日は幾人かお友達も来ていたので、ちょこっと居残ってお話して、ミッコさんともお話して、Rさんのお子さんが遊ぶ様子を見てニコニコしたり、という土曜日の昼下がりでした。
今度は下北沢へ移動。mona recordsによってチケットを買ったり、マジックスパイスでスープカレーを食べたりして、ラ・カーニャへ。

下北沢ラ・カーニャ air plants
私が並んでいると、その後ろにはTOPSさん、またその後ろにはスーツ姿のサカウエ君。また、3人揃いました。私とサカウエ君は最前列へ。サカウエ君は相変わらず食べたり呑んだりしています(笑)。
レコ発の7th floorではゲストミュージシャンを招いての豪華なライヴでしたが、今回は3人でしっとりと。レコ発の後、日本全国を回ってきて、3人の息も申し分ありませんね(まあ、この点は以前からですが、さらに輪をかけて)。狭いステージで3人の距離が近いのもいいです。この日のゲストは中川五郎さん。ジョン・レノンファンの歩さんが、五郎さんに「imagine」を唄って!とお願いしたところ、彼流の日本語訳詩をつけて、できたてホヤホヤのアレンジでair plantsの伴奏でハンドマイクで歌います。さすがの五郎さんも緊張していたようで、声と手が震えていました。五郎さんを招いての演奏は数曲でしたが、一人で演奏するときとは少し違って、伴奏の音をしっかり聴きながら丁寧に唄っていたような気がして、この人は本当に音楽が好きなんだな、と感じました。ああいう歳のとり方は理想ですね。
終演後、客席に戸田和雅子さんの姿を見つけ、オオニシユウスケさんと話しているところに乱入。オオニシさんに「君は一体何人いるんだね!絶対に3人くらいいるよね」と私との遭遇率に驚いていた。でも,オオニシさんとはそんなに会ってないし,むしろTOPSさんの方が多くあっていると思うのに。まあ,ともかく戸田さんともけっこう気兼ねなくしゃべれるようになったし,楽しいね。そんなこんなで,ほっておいたTOPS氏とサカウエ氏もまったりと盛り上がっているようだ(恐らく音楽の話だったらサカウエ君はTOPSさんの方が合うのでは?)。ステージ上の後片付けも終わったところで,air plantsの3人に持参したCDにサインをもらう。やっぱり複数人の団体の場合は全員もらわないとね。でも,それが意外に難しい。歩さんが「こちらに加わりませんか」というので,出演者関係者たちによる中央テーブルに加わったものの,まあ話を聞いているだけ。そのうち本格的な打ち上げに移行しそうだったので,またまた3人揃って駅までの道を歩きました。

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やっぱり女性シンガー

12月7日(金)

前日は思いの外家でゆっくりできたので、予定はしていなかったライヴに出かけることにした。

渋谷7th floor
そう、ありましのさんは今年3回続けてライヴに行ってかなり親しくなったのに、それ以降行けていなかったし、今年は彼女の歌声を聴ける最後のチャンスかと思い、しかも2度ほどライヴを聴いている諌山実生さんも一緒で3組ということで、ゆっくり聴けるだろうと思い出かけると、予想通り。前売料金の設定なしに2000円という価格はいいけど、2ドリンクオーダーだった。7th floorはそういう戦略に出ましたか。でも、お客さんは40人ほどだったので、聴く方にはちょうど良いすき具合ですが、ハイブリッジさんはちょっと赤字ですね(でも、彼はかなり頻繁にここでイヴェントをやっているので、ノルマは少なく設定されているかもしれません)。
小山晶代:はじめましてのこちらの女性一人ピアノ弾き語りは不思議ちゃんな感じ。1曲目は甘ったるい声で聴いてられん、と思うと、今度は低音を響かせて唄ってみたり。上手いんだか下手なんだか、ちゃんとしてんだかぬけてんだか、よく分かりません。しゃべり方も甘ったるい感じで、あまり好きなタイプではありませんね。しかも、彼女を目当てに来たおじさん集団がこの時も、その後の2人の時も中途半端な掛け声をかけたりして。まあ、迷惑って程ではありませんでしたが、面白い人はいるものです。
ありましの:この日は珍しくニット帽をかぶって、かなりの冬支度。まあ、鹿児島県出身ですしね。この日のステージは本人のテンションや声の調子、MCなどとてもいい感じでした。やっぱりいい歌い手です。この日もカワノミチオさんとの2人のステージ。
諌山実生:最後はこちら。3度目のライヴですが、グランドピアノでの演奏は初めて聴きます。いやあ、やっぱりピアノの演奏もかなりのものです。先日、仲の良い広沢タダシさんのネットラジオのゲストで彼女が登場したのですが、なんと彼女は歌を習ったことがないのだという。ホント、素晴らしい歌声です。こういうのを見てしまうと、やっぱり一番手の小山さんはまだまだだなと思ってしまう(まあ、上手い下手の問題ではないけど)。
なんか,ゆったりとしていてとても良いイヴェントだったと思う。この日は塩焼きそばを食べたんだけど,ドリンクチケットが2枚あったので,2杯目をなに呑もうかと思い,「オリジナル焼酎」ってのに挑戦。そういえば,バーカウンターに怪しげなツボが置いてあるよな。なんでも,芋焼酎を沖縄の天然水を加えて熟成させたものらしい。まあ,ストレートで呑んだんだけど結局は水割りのような物足りなさを感じるものでした。で,せっかく焼酎だし,ちょっと焼きそばでは小腹が空いていたので,キムチも注文。これはなかなか美味しかった。
終演後,お久し振りのありましのさんとちょっとおしゃべり。諌山さんにもこそっとアンケート渡そうと思ったらあちらから握手を求めてきました。ステージ上と変わらぬサバサバしたいい人ですね。

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献血,あと2回で100回だ

12月6日(木)

銀座シネスイッチ 『4分間のピアニスト
以前から楽しみにしていたドイツ映画。これ、凄いです。なんといっても登場人物が少なくて、ほとんど女性2人の真っ向からのぶつかり合い。1人は女性受刑囚、もう1人が刑務所で長年勤めていたが今は時折ピアノ教師としてだけ訪れる老女。ネタバレをしてしまうとつまらないのでやめておきますが、2人とも複雑な過去を背負いながらなぜかこの場所にいる。初めはそりの合わない2人だったが、老女は女性の才能にほれ込んでしまい、誰からも見放された女性は執拗に自分にかまってくるこの老女に人を信じる可能性を見出そうとする。その期待が大きくなればなるほどまた2人の想いはかみ合わなくなったり、そんな感じでつかず離れずの進展。そして、一方では2人の過去がだんだん明らかにされていくが、どれが真実なのかはよく分からない。その辺の描写が素的。
そして、なんといってもラストシーン、圧巻です。是非劇場で。

新しくなった有楽町の献血ルームで成分献血。確かに待合室や採血ベッド数などは増え、裁ける人数は増えたものの、渋谷や新宿で行っているミスタードーナツのサービスなどはない。やはり店舗自体が近くにないとその提供はないのだろう。その代わり、近くに銀座木村屋があるために、1日限定50個のアンパンがあるそうです(私は午後にいったので食べられませんでした)。平日だというのにとても賑わっています。

その後は講義ですが、私はいけないことをしてしまいました。ということで、ここで告白します。講義は18:20まで。しかし、この日はホールでのコンサートがあり、開演時間が18:30。市ヶ谷から代々木上原なので、遅くても18:10の電車に乗らないと間に合いません。いつものライヴだと多少遅れてもかまわないのですが、この日は全席指定の最前列だし、それほど長いコンサートでないし。ということで、講義を18時過ぎで切り上げ、走って市ヶ谷駅へ。なんとか開演時間ギリギリに間に合いました。学生の皆さん、スミマセンでした。

代々木上原けやきホール ビューティフルハミングバード
ということで、ビューティフルハミングバードの単独コンサート。初のホールです。ここは古賀政男という人物の音楽博物館に併設されたホール。私はこの人物を知りませんが、隣接してJASRACがあるというのは、そういう方面で日本の音楽界に貢献した人物なのだろうか。まあ、ともかくホールはそれほど大きい空間ではありませんが、程よい大きさで素的です。チケットが届いた時点で驚きましたが、なんと最前列中央から2番目。やはりコンサートホールだと、開演が遅れることはまずありませんね。ほぼ予定時刻に小池光子さんとタバティ登場。タバティはサスペンダーです。2年前に激痩せしたタバティはそれを期に、細身の体型を保ってきましたが、最近すこし元に戻りつつあり、ちょっとサスペンダーが似合ってしまいます。自分でも「これじゃ『はなまるマーケット』だよ」と苦笑。光子さんもベロアのドレスで素的。1曲目から突然タバティがピアノに座ります。子どもの頃にピアノを習っていたようです。まあ、彼が作曲する曲は全てギターでって感じではないですね。やはりピアノも弾けたんです。そんな感じで、いつものギターに戻ってしばし2人での演奏。そして、まずはピアノ&鍵盤(ローズかな?)で藤原マヒトさんが登場して1曲。続いて、ベースの伊賀 航さんとドラムスの鈴木惣一郎さん登場。こんなメンバーでの演奏です。前回の明日館の時はちょっと喉の調子が悪かった様子の光子さん、今回は万全のコンディションで素晴らしいステージでした。後ろのリズム隊2人は本当にこういう歌もののバックとしては素晴らしい役割を果たしますね。あまりにも心地良いのでウトウトしているうちに、最後の曲になってしまいました。
もちろん、お客さんはそれで許すはずもなく、アンコールはバンドで、ダブルアンコールは2人で、それも含めても90分のステージでした。「それでは最後の曲で、」といったところで、最前列に座ったことだし、こういう時に花束でも用意すべきだなあと思ってしまった。幸い、ダブルアンコールの最後で、一人の男性が花束を持ってステージに来ましたが、どちらかというとあの人は関係者で後で渡そうと思っていたけど、他にいなかったので、という感じでした。
やっぱりこういうハレの場では、そういうのないと寂しいですね。今後考えましょう。終演後、ようやく後ろを振り返る余裕がありましたが、客席にはtico moonのお2人や安宅浩司さん、mona recordsの行さんなどの姿が。アンケートを書きにロビーに出るとHARCOの姿も。時間が早かったので居残ろうかとも思ったけど、かなり関係者が多かったので、早めに帰って夕食を自炊することにしました。

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12月1日誕生日2人

12月5日(水)

銀座cafe ohana 山田タマル
山田タマルさんのカフェライヴ2回目。また当選してしまいました。前回は休日ということで、開場前から人が並びましたが、今回は平日ということで、20時開場という遅い時間でしたが、開場時間に集まったのは4人。しかし、遅い時間にもかかわらずやはり開場時間は遅れ、開場した頃には20人くらいの人が集まる。
前回はけっこう一人客も多かったが、今回はそうでもなかったのか、整理番号が遅かったにもかかわらず一番前の一人ソファ席が空いていたので座ることにする。前回ハヤシライスを食べたので今回はカレーライスにする。実は先日、ランチでもしようとこのカフェの前を通った時にメニューを確認したのだが、このカレーライスプレート、なんと1200円もするんです。それにコーヒーをつけたら2000円弱ですよ。このライヴはそれらがついて3500円ですから、ライヴチャージ自体はかなり安いことになる。しかし、このカレーはいわゆる日本的カレーで小麦粉によるもったり感がちょっと苦手。ハヤシかカレーか、あるいはケーキしか選べないのが残念。
前回のライヴで、ミニアルバムの曲もやって欲しいとか、インディーズ時代の曲もやって欲しいとか、終演後にファンとの交流もお願い、などとアンケートが無記名だったので好き勝手書いたら、なんと全てが実現してしまいました。今回もキーボードに広田圭美さん、キーボードはどこかで見たことがありますが、多分タマルさんでは初めての若い男性。1stセットのカヴァー集の選曲はクリスマス前ということで仕方がありませんが、2ndセットのオリジナル曲の選曲は申し分なし。「雪野原に幻」と「恋の景色」ではタマルさんによるピアノ弾き語りが聴けました。特にインディーズ時代の曲(メジャーシングルのカップリングにも入っているようですが)「恋の景色」はもう最高。「雪野原に幻」も以前からライヴでは演奏していた曲だということです。確かに、曲調は非常にゆったりしていて、インディーズ時代のライヴの様子を想像しながら、聞き入ってしまいました。
しかし、この日はタマルさんの歌声も本調子ではなく、圭美さんは風邪気味で、パーカッションはちょっと強すぎて、演奏的には前回には及びませんでしたが、今回は本当に目の前で、演奏中にも目が合ったり、素的な夜でした。
そして、帰る際にはタマルさんが出口に立って、お客さん一人一人に挨拶。実のところはそんなこともあろうかと、CDとサインペンを持参してたりしたんだけど(サインはやんわりと断られました。あ、でも本人にではなく男性マネージャーさんに)、結局短い時間では何話してよいやら、という感じでした。でも、タマルさんは私の顔を覚えてくれているようで満足。ちなみに、この日はSkoop On SomebodyのTAKEさんが遊びに来ていました。
ところで、12月1日は山田タマルさんの誕生日。そう、一十三十一さんと同じ日なんですよね。一十三十一さんは誕生日の前に、タマルさんは誕生日の後にどちらも銀座でライヴがあり、しかも自らお客さんにお土産を持たせるなど(タマルさんは森永製菓の駄菓子セットでした)、憎い演出。そうやって、私の心は捉えられてしまうのです。

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西へ東へ

12月2日(日)

先日、hitmeさんに会った時に、宣伝されてしまったフリーライヴを聴きに南船橋まで。おとなしく映画を2本観るかで悩んだが、どうにも最近は観たい映画が意外に少なかったので、ららぽーと見学も含めて小旅行のつもりで電車に乗る。それにしても新宿から千葉に行くのに、総武線各駅しかないのだろうか。一応、快速電車もあるはずだが、乗ったことはない。南船橋の駅についてなんとなく思い出す。駅前に話題の家具屋IKEAがあるのだが、あの建物は以前2回入ったことのある室内スキー場だ。駅の反対側に巨大なららぽーとと競馬場があるなんて知らなかったよ。
つーことで、ららぽーとに潜入。しかし、どうやら拡張に伴い改良している部分が多いようです。基本は古い建物なんですね。私の好みとは違ったものが溢れている空間。それが故に、そんなところを訪れる多くの客に囲まれて、とても疎外感を感じる。なので,ららぽーと見学はやめて,ステージ近くの小岩井農場カフェで,ほとんどの人がアイスクリームを食べるなかで,一人ラムバーグロールとコーヒーでランチ。開演時間になったのでコーヒーだけテイクアウトして最前列の席に着きます。

南船橋ららぽーと CAYO
この日はhitmeさんが最近デュオでライヴをしている平岡さん,そして在日ブラジル人のフランシス・シルヴァさんという協力3人によるサポート。といっても,私はCAYOさんを聴くのも見るのも初めて。フランシスさんも初めて。でも,2人については前日にhitmeさんから聞いていた。CAYOさんはモデル出身。確かに,すらっと背が高く,顔も小さい。ほとんど完璧なメイクとヘアで衣装もすごいです。目もキラキラしています。なんだか,それが逆に完璧すぎて近寄りがたい雰囲気。そして,立ち居振る舞いもいい加減にはできないところがちょっとかわいそうな気もする。さて,フランシスさんはホント,スゴイ。hitmeさんによれば浅草のサンバカーニヴァルの発起人の一人でもあり,日本でのブラジル音楽の普及にかなり貢献した人らしい。そして,まさにラティールのジャンベのように,日本人のうまい演奏者とはすこし次元が違うようなパンデイロさばき。もちろん,比較的穏やかなステージだったので,高度なテクニックというのではないんだけど,簡単そうなリズムを刻むだけでもなんだかすごいんです。そんな感じの30分ほどのステージ。
終演後,私はトイレに行ってステージの後ろを回って帰ろうかと思ったらちょうど出演者が出てきたのでhitmeさんに挨拶すると,CAYOさんが関係者だと勘違いしたみたいで「ありがとうございます~」と挨拶されてしまう。南船橋駅への帰り道,hitme & miggyのライヴに頻繁に来ている着物姿の男性とすれ違う。さすがにこんな場所でみかけると私もビックリして思わず笑ってしまいましたが,相変わらず彼は私の気づかないようで2ndステージに向かいました。

下北沢トリウッド 『キオクドロボウ
ライヴ前にどこかで映画と思ったのだが,普通の映画にはちょっと時間が足りないということで,下北沢に移動して短編映画館で観ることにした。ここでは1時間未満の作品もよくやっているが,この作品は80分ほどだったでしょうか,この日にちょうど良い長さのSF作品です。これが自主制作映画の割にはけっこう面白い。脚本もしっかりしているし,特殊映像もなかなか良い。どちらもうまく出来すぎていないし,お粗末でもない。演技もそんな感じで,その中途半端さがたまらなくいい。
ストーリーを細かく説明するのは面倒だが,とある会社が人間の記憶を電子データとして保存する技術を開発したという設定。そして,公表はされていないが,その記憶を他人の脳に移植する技術も既に開発済みだという。そこでその技術をめぐっていろんな人が関わりあって戦闘シーンなどもあり,自動車が空を飛んだりと笑いどころもけっこう満載。この日の選択は最高でした。
まだ開場前だったけど,ラ・カーニャを覗くとまだまだサポートの人たちが店の外に出てきて開演まで時間をつぶそうかってところだったので,茄子おやじにいってカレーを食べることにする。ラ・カーニャでもフードメニューはそれなりにあるけど,どうなるか分からないし。

下北沢ラ・カーニャ
カレーを食べている間に開演時間は過ぎてしまった。中に入るとTOPSさんとサカウエ君が微妙に近い位置に離れて座っていた。最近仲良し3人組なので,思わずTOPSさんの隣,まさにチェロの目の前に座ることに。まずはオープニングアクト。
キムスチョリ:大阪から来たという,どうみても日本人の男性ですが,本名といっていたので,在日朝鮮人三世くらいというところでしょうか。ラリーパパ・アンド・カーネギママという解散したバンドをやっていたようです。なんとなく,名前は聞いたことがあるような。一人ピアノ弾き語りでしたが,どこか懐かしいけっこうきれいな歌声でした。でも,思ったよりも曲数多し。
安宅浩司:終演後、おーやまみきさんに「今日はナルセさんがいるとは思わなかった」といわれましたが、変な話、私のお目当てはhitmeさんと歩さん。安宅さんのレコ発は前回440でううじんさんと一緒だったので迷わず行きましたが、その時はレコーディングに参加したhitmeさんと歩さんを欠くステージ。ちょっと残念に思っていたら、その2人を招いてのステージを今度ラ・カーニャでもやるというので、行くことにしたのです。この日もコーラスでううじんさん、クラリネットでアンドウケンジロウも参加しています。まずは安宅さん一人弾き語り。先日の440で彼の歌声をはじめて聴いたのですが、その時はお客さんも多く、イヴェント自体賑やかで楽しかったのですが、やはり彼の歌をしっとり聴くには、彼がよく演奏をしているこのお店の方が相応しいのかもしれません。編成もよりシンプルで、サポートを一人ひとり加えたりはずしたり。もちろん、最後はキムさんも加わっての賑やかな感じで終わりましたが、温かい素的なライヴでした。ところで、先日のハンバートハンバートの前座の時に聴いて気になっていた「こいコーヒー」という曲は「恋」と「濃い」をかけて、さらに「恋」と「コーヒー」とが似ているという歌詞の内容ですが、なんとなく他の安宅さんの歌とは違うなあ、と感じていたら、人の曲だったようです。しかも、作者がはっきりしない、シンガーからシンガーへと語り継がれているというのだから、面白い。
終演後、結局TOPSさんとサカウエ君と呑みながら、ギネス片手の歩さんやhitmeさんとお話したりで、また楽しい夜を過ごしました。

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The language of landscape

Spirn, A. W. 1998. The language of landscape.Yale University Press: New Haven, 326p.

久し振りの読書日記です。
先日神保町にいったらすっかり様変わりしてしまった北沢書店で10年ほど前に購入したと思われる本。まだ10年前は,買っておけばそのうち読むだろうと思ってけっこう洋書を買っていた。神保町の北沢書店は品揃えがなかなか渋く,地理学のコーナーはないんだけど,たまに地理学者の本も置いてあったので,前はよくチェックしていたのだ。
著者について,あまり書かれていないのだが,1947年生まれの女性であることは分かる。著者の専攻はlandscape archtectureであり,日本語で造園という。購入する際に目次を読んだときには,単なる学術書ではなく,実際の地域計画にも関わるようなものでありながら,自ら撮影した写真を掲載するなど,芸術実践的な側面もあると思って,若い著者かと思いきや,読み進めるうちにけっこう考え方が古いことに気づく。

コスグローヴなどの最近の地理学者の批判的な景観研究も参照しているんだけど,結局はトゥアンのような,そして同じ建築畑ではノルベルク=シュルツのような博学的ヒューマニズムが根底にあるように思われる。先人の知恵を学び活かすことですぐれた景観設計をしていくことで明るい未来がやってくる,というような,景観は社会のなかで重要な役割を果たす,的な結論だったように思います。
本書の文章はとても読みやすいところとそうでないところが明瞭なものでした。まあ,それだけ多岐に及ぶ内容でしたから,細かくみると面白いところもありました。一応,「景観の言語」というタイトルをつけているくらいですから,言語の意味体系と同じように,景観を捉えることができる,というのが本書の主張です。同じような発想は地理学のなかにも構造主義的記号論を参照しながら「テクストとしての景観」という議論がありましたが,それをさほど参照していない著者は,より素朴に景観要素を分解してそれぞれの関係性を考察するところなどはなかなか面白い。しかも,人間が作り出した文化景観のみならず,自然景観までをも,気候学や地質学を参照しながら考察しているところはあまりにも素朴で新鮮です。ある意味環境決定論的な議論でもありますが。
そんな考察は,先ほど「博学的」という表現をしたように,世界中から事例が参照されます。しかも,日本の事例がとても多い。表紙に使われている写真が京都の西芳寺(苔寺)になっているくらいですから。そして,当然のことのようにそこで参照される日本の景観は「わび」「さび」の世界です。しかも,自然決定論的に景観の説明がなされ,そこに日本精神が宿る,というような論調。一応,後の考察では日本では新旧が一体となり,特徴的な都市景観も存在するっていってるけど,結局は伊勢神宮とか,そんなものの建築景観が愛でられるというわけです。

かなり批判的に紹介してきましたが,本書はとても珍しい構成をしています。注の後に,「資料」というのがかなりのページを割いています。実際に現地調査に行った場所と時期,地図や資料,博物館の所在について,出版物については文献表として。著者が「景観作者」と呼ぶ人には芸術家や建築家,庭師などが含まれますが,その人たちに対するインタビューのこととか,出版されたものからされないものまでの資料について。そんな感じで,本書が出来上がるまでの過程が少しでも垣間見れるような資料がついているのは,とても親切だと思います。

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新しい書評

以前にも日記で紹介したフンボルトの『双数について』の書評原稿が『地理学評論』に掲載されましたので,アップロードしておきます。「書評ダウンロード」からどうぞ。

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予告編長すぎ

12月1日(土)

この日もすごいスケジュールでした。すっかり寝坊してしまって、朝食抜きで講義だったのですが、講義を終えて急いで銀座へ。

銀座テアトルシネマ 『僕のピアノコンチェルト
予告編上映中になんとか滑り込む。すでに予告編開始から10分は経過していたのに、さらに10分近くやってましたよ。長すぎる予告編、やめて欲しいなあ。
さて、こちらはスイス映画。何作品かで観たことのあるドイツの俳優も出演していましたが、スイスに実在するピアノの天才少年を起用した映画。ピアノだけでなく、数学的にもずば抜けた頭脳を持っている少年の苦悩の半生を描きます(ストーリーはフィクションです)。といっても、終始穏やかで楽しい作品。特に、少年がまだ幼い頃にベビーシッターで雇われる近所の中学生くらいの女の子とのシーンが面白く、しかも少年も女の子も成長してからまた出会うのですが、その成長した女性のキュートなこと。しかも、少女時代の面影を思わせるキャスティングは素晴らしいです。そして、成長した12歳の少年を演じるのは本当のピアノの天才少年。この演奏シーンがたまりませんね。といっても、幼い頃の少年を演じる子どもも素晴らしい演奏です。音自体彼の演奏かどうかは分かりませんが素晴らしい指裁き。この手の映画は、演奏シーンで興ざめすることもありますが、その心配は全くなし。しかも、少年を演じる2人もとても可愛いし。ほのぼのして、好きです、こういう映画。

銀座Apple store 坂本美雨
さて、少し時間があったがとりあえず、Apple storeをのぞいて、入場に余裕がありそうだったら近くで軽く食事をしてからと思ったが、店から出て角を曲がると列ができていました。それに並んで開場まで待ち、入場。4列目ほどの席を確保できましたが、開演までに席は埋まらず、先に食事しておけばよかったかな、と思う。
坂本美雨さんは12月12日にニューアルバム『朧の彼方、灯りの気配』をリリースするということで、そのプロモーション。ここApple storeや丸ビル、タワーレコードなどでフリーライヴ目白押し。今回はROVOの益子 樹さんが音作りに大きく関わったということで、この日のライヴにも参加しています。そして、チェロの徳澤青弦さんがサポート。以前、一度だけ観た美雨さんのライヴは青弦さんとのデュオでとてもよかったので、嬉しい。
最近は恵比寿THE HOPのCMで山田タマルちゃんと一緒にやっていて、最近はプライヴェートでもタマルちゃんと仲良しらしく、不思議と身近に感じていましたが、登場した美雨さんはとても穏やかで親しみのある女性。その以前私が観たライヴの時はかなり孤高たる雰囲気を持っていましたが、本来は穏やかな女性なんですよね。でも、唄いだすとやはり違いますね。「never ending story」のカヴァーなどを披露したり、昔の曲も演奏したりしましたが、今回のミニアルバムからの曲はどれも素的で、そろそろ真面目に坂本美雨を聴き始めようかなと思ったり。今度のおおはた雄一さんのライヴのゲストは彼女だし。

渋谷ユーロスペース 『花蓮の夏
この日は映画の日だったので、観る作品を選びながら結局渋谷に移動して、この台湾映画を観る。
最近、中国や香港、韓国の映画で男性の同性愛を取り上げる映画は非常に多いと思う。これもそんな1本。以前『スリーサム』というアメリカ映画があったが、ほとんど同じ設定。幼馴染の男性2人。一人は頭脳派で一人は肉体派。そこに一人の女性が現れる。女性は頭脳派を好きになるが、肉体派が彼女のことを好きになる。そんなよくある三角関係化と思いきや、頭脳派は肉体派を単なる友人としてではなく、恋愛対象として好きになるという展開。『スリーサム』では結局そういう状況ではどの恋も成熟しないのも面倒なので、三つ巴で解決、というストーリーだったが、本作はそうではない。それぞれの悩みを抱えながらの、淡々と進む展開。台湾の農村風景、海岸、のんびりとした列車。そんな台湾独特の風景が素的な作品です。

土曜日とはいえ、20時開場、20時半開演というかなり遅いライヴ。20時少し前に到着するとまだお客さんは他に1人しかいなくて(4階のお店だったのでひょっとしたら既に階段に並んでいたかもしれませんが)、開場時間も10分遅れというお知らせが書いてあったので、近くのハンバーガー屋で軽く食事。といっても、このバーガー屋は大きいので、ビールにフィッシュ&チップスでパブ気分で一杯。

渋谷gallery conceal flex life
時間ちょうどに到着すると、階段に列ができていました。それでもやはり待たされる。どうなんでしょうね、こういうの。本当にどうにかならないものかなと思う。映画だって演劇だって、クラシックのコンサートだって(いったことないけど)、平気で10分も遅れるなんてことはありえないのに、私が行くような音楽のライヴはけっこう平気で30分ほど遅らせる。プロだからこそ素人には分からないような微妙な音にこだわるのはよく分かるけど(正直なところはよく分からない。何か調整しているけど何が変わったの?って感じ)、プロなんだから始まる時間までは何とかしろよ!と思う。これだけはこれだけライヴに通い詰めても慣れない。時は金なりというけど、100人のお客を10分待たせるとすると、総計何時間になると思う?1人時給の単価をかけるといくらの損失になると思うんですか?
さて、ようやく開場。私は15人目ほどの入場だったのですが、1人だったのがよかったようで、数少ない椅子をゲットしました。やっぱり少し食べておいてよかった。名前の通りここはギャラリーでバーカウンターもありますが、食べ物はスイーツだけ。しかも、椅子はあるものの、とても食事ができるスペースはない。椅子の前に絨毯が敷いてあり、そこに座る人も。ステージは一段高くなっていて、その上にさらに椅子を置いて、座っての演奏です。はじめは2人のステージ。途中でトランペッターの島さん登場。続いてパーカッションの辻コースケさん。そして最後に飛び入りゲストで藤本一馬さんも登場。2ステージありましたが、はじまったころの里枝さんのテンションが低くて素的。イヴェントライヴとかだと、けっこう無理にテンションを上げて、ステージから客席へと盛り上げようという意気込みがありますが、私はこの日のようなローテンションの里枝さんも好き。やっぱりflex lifeはこういう場でflex life好きな人に囲まれてのライヴが最高だと思う。本当にリラックスしていて、唄っているうちに、客席が盛り上がって、里枝さんもテンションを上げていくというのは理想ですね。私がリクエストした「together」は演奏しませんでしたが、今回は予約申し込みメールにリクエスト曲をかいてもらって、その上位から数曲がセットリストに含まれました。そんな最近のライヴではやっていない名曲や、カヴァー曲なども含むゆる~いライヴ。藤本さんが手にしていたのは電子シタールで、不思議な音を奏でていました。
終演はすでに23時を回っていたので、誰とも挨拶を交わさずに帰路につきました。あ、ただ受付でビラを配っていた島さんの奥さんと目が合ったとき、ニコッと微笑んでくれたのは私の顔を覚えてくれてのことだったのでしょうか。まあ、さすがにこれだけいってれば覚えていても不思議ではないけど。
という感じの、この日も忙しい一日でした。

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たまには時間を間違える

11月30日(金)

祖師ヶ谷大蔵ムリウイ カイロス・クァルテット
平日のムリウイはどうせ20時からだろうと、一旦帰宅して、夕食を作って食べて祖師ヶ谷大蔵に行くと、既に上階からは弦楽器の音が聴こえます(ムリウイはビルの3階にあります)。あらー、もうすっかり始まっていますし、お客さんもかなり入ってますよ。まあ、一人客なので適当に席を見つけて、聴くことにしました。私が途中から聴いた曲はかなり壮大な曲で、途中から聴いたにもかかわらず、そのまま3分以上演奏が続きました。いつもとは違って、橋本 歩さんは髪を全部下ろしていて雰囲気が違います。ヴィオラの女性は多分air plantsのレコ発ライヴにお客さんで来ていて顔を覚えている。
あ、書き忘れましたね。既にTOPSさんがコメントで書いてくれていますが、カイロス・クァルテットは橋本 歩さんがやっている弦楽器の女性4人のユニット。他の3人は歩さんよりもちょっと年配で家庭も持っている人たちのようです。客席にも子連れだったり、私がよく行くライヴの客とは違った、むしろ音楽愛好家(自分で演奏する人)のような人が多かったようです。1部はクラシック中心で、2部はポピュラーな曲目で。残念ながら1部は私が途中から聴いた大曲(なにやら10分ほど続くものだったようです)の後に短い曲1曲で終わってしまいました(この辺りでTOPSさんも登場)。
私が座っていた席はどうやらこのヴィオラ奏者が演奏前に座っていたらしく、ドリンクを注文している間に取られてしまいました。まあ、1部で帰る人もいるだろうと、私は黒ビールを片手にテラスに出て佇んでいると、TOPSさんもやってきました。そしてチラシを配り終えた歩さんも登場し、珍しく3人でしばし歓談。
2部は『ニューシネマパラダイス』や『ピンクパンサー』などから素材を借りての楽しげなステージ。客席の小さな子どもの反応も楽しいです。曲順はその場で歩さんが決めるっていうゆる~い雰囲気も良いですね。途中でやってきたお客さんをチラッと見ると、なんとヤマカミヒトミさん。ライヴ終了後はしばし歩さんと語り合った後のhitmeさんをつかまえて、ちょっと離れてTOPSさんもいましたが、珍しくかなりディープな話になりました。こんなに話すhitmeさんと相対するのははじめてかも。そんな調子で、打ち上げへと場所を移動する出演者たちと一緒に駅へと向かいます。その道すがら歩さんとも多少お話。でも、すでに少し酔っているようです。みなさんはお腹もすいているということで打ち上げへと向かい、TOPSさんもそれについていってしまいましたが、私は翌日も朝早いので失礼しました。

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最近銀座に行くことが多い

11月29日(木)

日比谷シャンテ・シネ 『ウェイトレス
ほとんど知った俳優が出演していないアメリカ映画。予告編が面白そうだったので観てみましたが、予告編以上の展開はありませんでした。小さなダイナーで働く女性が主人公。全く理解のないバカ亭主がいるしがないウェイトレスなんだけど、パイ作りに関しては特別な才能を有する、という設定。お酒を呑まされて久し振りに夫婦の営みをしてしまった結果の妊娠。その婦人科の新しい医者との間に恋が芽生えてしまうという展開。ハッピーエンドだったが、もう少しの工夫が欲しい。それにしても、演技の上での妊婦のお腹ってのはもう少し自然にならないものか。

丸の内TOEI 『ナンバー23
ジム・キャリー主演最新作。この手のサスペンスもの(?)は最近少なくなったような気がするが、なかなか面白いです。なんでもかんでも、人類史上重要な出来事は23という数字に還元できる、という事実に固執する男の物語。そういえば、小学生の頃、友達と電車に乗ると、切符に印字された4ケタの数字を四則演算によって10にするというゲームがはやった。例えば、私の誕生日の0726であれば、0+7+6/2=10という具合に。全ての4ケタの数字が10という解に導かれるかどうかは知らないが、けっこうな確率で可能だった記憶がある。恐らく、それと同じことで、文字を数字に変換する際にもいろいろ方法はあるし、それこそ四則演算に限定しなければ、どんなものでも23という解を導き出せるような気がする。
でも、この作品では主人公も含めてこの23という数字の神秘性を無批判に信じているわけではない。これ以上説明するには複雑だし、やっぱり言葉で説明するより映画を観てもらった方が面白いのでこの辺にしておきましょう。それにしても、ジム・キャリーはユーモアのあまりない作品も板についてきましたね。
講義を終えて表参道へ。この講義の時間、19時開演のライヴには遅すぎるし、20時開演のライヴには早すぎるんだよな。中途半端です。

青山プラッサオンゼ Asa festoon
一応予約はしていたものの、団体客が優先的に案内されるので、結局私は空いている席どこでもどうぞ、ということで、後方中央のテーブル席に座ることにした。ようやくオーナーのクラウディアさんも顔を覚えてくれて笑顔で迎えてくれます。この日はAsa festoonをはじめてここプラッサで見ます。Asaさんのライヴを初めて見たTHUMBS UPでもギターサポートでしたが、ここ2回は太宰百合さんのピアノ伴奏だったので、ピアノのないプラッサではどんなステージか楽しみ。
この日のサポートはギターに木村香真良(かまら)氏、パーカッションに小川岳史氏という3人編成。小川氏は坊主で色黒でごつい体型のいかにもパーカッショニスト。渡辺 亮さんから中古購入したというコンガとジャンベやカホン、ボンゴなどで参加。Asaさんは相変わらず夏のようなお腹を出した衣装で可愛い。可愛いという表現はちょっと失礼かもしれないが、なんかこの人は本当にしぐさや言動が愛らしいのです。それでいて歌声は色っぽくて。いやあ、そして香真良さんのギターに驚く。何がすごいって良く分からないのですが、とりあえずとてもいい音がするのです。そんな感じでやっぱり来て大正解なライヴでした。この日は山崎まさよし「明日の風」などのカヴァーもやりましたが(もう1曲はなんとレミオロメン!)、やはりオリジナルが素的。新旧アルバムから織り交ぜての選曲で、1stアルバムを買ってしまいました。サインをしてもらう時にお話しましたが、なんとなく私のことを覚えてくれていたみたいで嬉しい。というか、お客さんのほとんどが顔見知りだったようで、見慣れない私のような者でも、どこかで会ったはずだと記憶を辿るのかもしれません。
ともかく、やはりこの人ももっと多くの人に聴いてもらいたいシンガーです。

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スペシャル気分のライヴ

11月28日(水)

銀座my humble house tokyo 一十三十一
平日の銀座、18時開場だというのに会社を出ようという時間にトラブル発生。でも、今回は人のチケットも預かっているし、遅れるわけにはいかないのでそっと抜け出してくる。ちょっと早めに銀座に着いて阪急百貨店のトイレでネクタイを締める。今回のライヴは一十三十一ちゃんの誕生日3日前ということで、ドレスコードつき(ドレスコードって何?って感じの私でしたが)。それも「キラキラ☆ドレッシー」というお題です。さすがに男性客でキラキラさせている人はいませんでしたが、私は一応、金色で光沢のある白い水玉模様のネクタイを購入し、職場ではノータイで過ごしているのに、わざわざネクタイを締めたということです。ところで、最近のネクタイ。一部ではかなり細くなってきていますが、オーソドックスなお店に行くとまだけっこう太いんです。やっぱり最近はどちらに傾くということはなくなるのかもしれません。
このドレスコードのおかげか、単に平日だということか、ちょっとチケットの売れ行きが悪かったようで、その上に開場時間も早いので、開場時間に集まった人はとても少なかった。私とミトメさんのチケットは35,36番だったが、最前列の席を確保できました。そう、スタンディング覚悟できたわけですが、前方の30席ほど、そして後方のソファ席はあったんです。まあ、ライヴはスタンディングでもいいとして、開演までの1時間が椅子だと助かりますよね。この日はよく一十三十一ライヴで顔を合わせる人たちの姿は少なく、逆にハセガワミヤコ周辺女性シンガーのライヴで顔を見る男性が一人来ていた。キラキラはしていないものの、やはり多くの人はきれいな格好をしてきています。しかし、開演前に一度フロアに姿を見せた一十三十一ちゃん。ニット帽被ってましたよ。いつもステージ上では抜かりなく着飾る彼女ですが、普段着も素的です。
さて、この日の編成はいつもどおり。ドラムス田中慶一、キーボード滝沢スミレ、ベース南條レオ、サックス後関好宏(ゴセッキー)という4人のサポート。いつになく、皆さんもシックに決めております。なんといっても、スミレさんの素的なこと。そして、この日は彼女のグランドピアノでの演奏も楽しみ。あ、まずい、肝心の一十三十一さんの衣装がどんなだったか思い出せない。2部制だったこともあって、衣装換えをして、2部の衣装と1部の帽子は覚えているんだけど。ちなみに、スミレさんも2部では地味にタイツの色を変えてきました。
一十三十一さんは観始めたころ、けっこう「私を見て!」的な気高さを感じ、それに対する憧れもあって好きになったんだけど、最近はすごく親しみやすい雰囲気になってきているような気がして、ますます好きになっている。「私を見て!」よりもむしろステージ上から「お客さんの顔が見たい!」という人です。歌いながらもスポットライトを手でかざして客席を見、お友達がいると思わず微笑んでしまう。よく前列にいる私はよく目が合い、しかも見つめる時間が異様に長いのです。まあ、短いステージだと目が合わないときもありますが、この日は何度あったことか。あ、これは勘違いではありませんよ。本当に一十三十一さんは目を合わせるんです。これは私だからということではありません。特にこの日は本当に嬉しそうで、終始リラックスしていい感じ。またまた、歌詞を忘れちゃったり唄いだすところを間違えたり、ともうちょっと緊張感を!と思うシーンもありましたが、まあこの日の主役は彼女ですからよしとしましょう。久し振りに聴く曲もあったし、最新作『Girlfriend』もすっかりこのバンドのレパートリーとしてしまったし、2月のUNITワンマンとはかなり違った感じで大満足。ちなみに、このUNITライヴはDVDにもなっているのですが、強行全国ツアー最終日だったこともあり、ちょっとお肌に疲れが見えますが、最近はマイペースで仕事をしているようで、お肌もツルツルすべすべでした。とても29歳になるとは思えません。バースデイケーキも登場したし。2部の途中でのサプライズ、バンドメンバーから「干し芋」のプレゼントもありました。アンコールを終えた一十三十一さんは思わず、ステージから降りてきて最前列のお客さんたちと握手を交わす一幕も。2列目の人たちも握手を求めてきたし、もちろん最前列だった私も握手してもらいました。結局、19時開演のはずでしたが、途中の休憩も長かったり、終わったのは22:15。遠くに住むミトメさんは急いで帰宅。私も会場でキッシュ2切れを食べたので、そのまま帰宅。

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11連日ライヴ中です

11月26日(月)

渋谷クラブ・クワトロ ハンバートハンバート
2度目のハンバートハンバートによるクワトロライヴ。前回は椅子も出たとのことですが、今回はみうさんに手売りチケットを買ってもらったにもかかわらず、整理番号は130番台。ひょっとしたらスタンディングでしょうか。今回も開場から開演まで1時間あるので辛いな。でも、入場すると椅子がかなりの数敷き詰められていました。けっこう前の方に座れました。そして、先日のおおはた雄一@duoの時と同様に、空腹しのぎと暇つぶしでみうさんがパンを買ってきてくれたので、空腹を誤魔化しつつ開場を待ちます。
開演15分ほど前に安宅さんがステージに登場。長い待ち時間にオープニングアクトでもしてくれるのかと期待しましたが、時計は19時をすぎてしまいました。そして、それから安宅さんが再び登場。一人で4曲ほど歌います。なんか先日440のレコ発で聴いた時よりシンプルでいい感じです。
そしてしばらくまた待たされてハンバートハンバート登場。最近のバンドメンバーは前と違います。松永さんのウッドベースに佐藤貴子ちゃんのパーカッション。そしてh初めて見るキーボーディスト、もちろんギターで安宅さん、という編成。遊穂さんはさすがクワトロといった感じの素的な衣装での登場です。でも、MCの内容は相変わらずなんだよな。この日は2部構成で、1部はほとんど知らない曲中心。かなりうとうととしてしまいます。そうこうしているうちに、場内はかなりのお客さんでギュウギュウです。休憩時間に椅子席の人を前に詰めさせますが、そのおかげで休憩中の人の流れが悪くなってしまい、自ずから休憩時間もまた長くなりました。
2部に入ってからようやく私の眼も覚めてきたのか、とてもいい感じに聴くことができました。遊穂さんは「ただ単に私が歌いたいだけなのに、こんなに集まってくれてありがとう」というくらい、とても楽しそうに歌っていて、時折か細い歌声の遊穂さんですが、しっかりと響く力強い歌声を届けてくれました。夏秋さん、最近見てないなあって感じもありますが、今回の鍵盤奏者もとても素的な演奏でした。
みうさんは次回のduoでのワンマンチケットも購入して(私は柳田久美子ワンマン)、2人で呑みに行きます。以前から気になっていたLOFT近くの九州郷土料理屋でモツ鍋をいただきました。味噌仕立てでいやあ、美味しくて温まります。

11月27日(火)

大塚GRECO 太宰百合
一旦帰宅して、軽めの夕食を作って食べて、予約もせずにふらっと大塚まで出かけます。ここGRECOは料金がこれまで不明で、けっこうな料金を取られるので、ちょっと躊躇してしまうところですが、前に書いたように、『オリヲン座からの招待状』の劇中音楽を演奏していたtomocaさんにも会いたかったので、行くことにした。
開演10分前に到着したのだが、既にカウンター席は埋まっていて初めてテーブル席に。しかも、あれよあれよという間に席はほとんど埋まってしまいました。20名ほどのお客さんが集まってのトリオライヴ。ピアノ太宰百合、オーボエtomoca、ヴァイオリンmaikoという3人。maikoさんははじめましてです。この日はメニューをじっくりと確認。料金体制が分かりました。ミュージックチャージが2000円。お店のチャージが1000円。そしてちょこっと出される食べ物がお通し代として500円。私は700円の赤ワインを注文。これで明瞭会計ならば4200円だ。それにしても、ワインは量が少ない。
以前に太宰さんとtomocaさんにチェロの橋本 歩さんを加えたトリオでの演奏がstringsであった。同じ弦楽器ではあるが、やはりヴァイオリンとチェロは役割が大きく違う、ということで、選曲などもかなり違います。やはり百合さんが連れてきたということだけあり,ヴァイオリンのmaikoさんも素的です。前回のTHBの時とはお客さんの入りと盛り上がりも違ったせいか,いい感じの組み合わせでした(前回も私的には悪くないと思うのですが,本人たちには反省点が少なくなかったらしい)。今回も太宰邸でリハーサルをしたらしいが,またまた食べたり飲んだりで演奏したのは1時間ほどだったという。ちなみに,私は太宰さんの真後ろに座っていました。右手の動きは背中で隠れてしまい,見えませんでしたが,左手の動きはじっくり観察。この日はさほど激しい曲はありませんでしたが,意外にも鍵盤一つ一つを丁寧に叩いているわけではなく,また叩くというほどの力を入れておらず,ほとんど指の自重で鍵盤が沈む程度の力の入れ具合。見れば見るほど,この手の動きでこの音が出るのか不思議に思ってしまう。そんな感じで,2ステージ,会場の盛り上がりもいい感じで楽しませてもらいました。
この日は太宰さんがチェロの河田夏実さんとのデュオで2001年に出しているCD『Beau Soir~夕暮れまで~』を買おうと思っていたので,終演後,他のお客さんとのお話が終わるまで待っていたのだが,ワイン片手にやってきた太宰さんは私の隣に座り,monocaさんも同じテーブルに馴染みのお客さんがいたことで同じ席に座り,最終的にmaikoさんもやってきて,どうにも帰りにくい状態に。またまた,出演者の反省会などを聴きながら,tomocaさんとは映画の話などして,出演者と一緒に帰ることになってしまいました。ちなみに,tomocaさんは『夕凪の街 桜の国』でも演奏していたのだが,そちらではエンドロールには名前が出てこなかったらしい。まあ,大人の事情は色々ありますね。

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なぜかスタンディングは集中する

11月25日(日)

渋谷TOEI 『オリヲン座からの招待状
今井雅子脚本作品『ジェニファ 涙石の恋』の監督、三枝健起の最新作。今井さんも自らの日記でこの作品をかなり評価していたので観ることにした。予告編ではめちゃくちゃ期待するほどではなかったが、やはり私の印象の方が正しかったようです。そもそも浅田次郎の原作で暗い物語ってところに限界があるかもしれない。加瀬 亮の真面目な役ってのもね。でも、監督の仕事としてはさすがという感じでしょうか。時代的な風景のCG化の不自然さは避けられないものですが。
エンドクレジットで驚く。「オーボエ:広多智香」とあるではないですか。広多智香さんはtomocaという名前で多方面で活躍している珍しいオーボエ奏者。私は太宰百合さんと橋本 歩さんとのトリオでライヴを観たことがある。2日後に彼女の演奏を聴きに行くことになっているので、その話題をしてみることにしよう。

この日は異様に早い開始時間のイヴェント。16時開場の17時開演。一応時間があったので、渋谷から表参道まで移動する間に「てんや」で牡蠣天丼を急いで食べて行く。16時前に到着するとかなりの人数が開場を待っています。1階にはチケット引き換えの人もいないので、明らかに手売りチケットやプレイガイドが優先。私は9月はじめにメール予約をしたが入場は最後になる。どうせスタンディングだし、開場から開演まで1時間あるし、ということで一度時間をつぶすために表参道の駅に入る。最近、ここは大きく改装され、さまざまなショップが地下に出現した。そのなかに様々な飲食店が入って、客席は共通という空間ができていて、一度ここで過ごしてみたいなあと思ったので、パン屋でクロワッサンを買い、別の店でコーヒーを買って16:40までゆったりとすごす。ここは全店共通の客席だが、ちゃんと使用済の食器を片付けてくれるので、机の上もきれいにしてくれて、なかなか良い。女性一人客の姿も目立ちます。

表参道FAB 女音茶碗8
ということで、開演15分前ほどに入場すると、予約者リストに私の名前はなし。まあ、予約料金で入れてくれましたが、頼みますよ伊藤サチコちゃん。このイヴェントは私が初参加する、伊藤サチコと稲田光穂が共同企画しているもので、8回目。もうあしかけ5年くらい続いているようです。かなり久し振りの8回目ということでゲストも気合が入っています。
拝郷メイコ:意外に久し振りのメイコちゃん。はじめは一人弾き語り。そして後半に内田さんのギターがサポートで入りましたが、やはり私はこのシンプルな編成が好き。衣装も素的です。特に、この日の「世界」は格別でしたね。
さて、毎回セットチェンジの時に稲田光穂が場つなぎで登場しますが、ここで彼女は高校時代の恩師の先生を客席で発見してしまい動揺。私の少し前にいるおじさんでした。どうも場違いな人がいるなあと思ったら、そういうことだったんですね。でも、こんな場で前の方で見るくらいですからよっぽどいい先生なんでしょう。
SHUUBI:こちらもシンプルな編成で、キーボードとギター両刀使いの男性を一人サポートにしてのステージ。こちらもナカナカ力強いステージを見せてくれたと思います。やっぱり演奏自体にさほどの違いはないんでしょうけど、こういう仲の良い(SHUUBIの場合、どれだけ仲が良いかは微妙なようですが)ミュージシャンのイヴェントにゲストで呼ばれるっていうシチュエーションはちょっとしたモチベーションの高さがパフォーマンスに色を添えるのでしょうね。客席にもその気持ちは伝わるものです。
伊藤サチコ:こちらは前回440での自主企画イヴェントのときに結成したバンドで再び登場。ベース、ドラムス、キーボード、全て女性です。このバンドメンバー、けっこう好きです。伊藤サチコはこの日、弾き語りの5曲入りCDを発売して、気合入りまくり。今自分が唄いたい歌を気持ちよく唄っていました。
この後、私は途中退出するかもしれないので、後方へと下がったのですが、後方は関係者が多かったようです。そのなかで、サチコさんと親しそうな女性が、初めて彼女の演奏を聴いたという友達に「バンドだと歌声が消えちゃうから本当は弾き語りがいいんだけどね」といっていたが、私はそうは思わなかった。やはり基本は弾き語りだけど、たまにしか組めないバンド編成も良いと思う。
稲田光穂:今回の出演者のなかで唯一はじめまして。時折MCで登場する彼女の姿を見て、かなりお調子者の明るい女性という印象だったが、自分のステージのMCで昨年1年間、声が出なくて辛い活動休止期間があったことを知らされる。歌い手にとって声が出ないことがどれだけ辛いことかは想像しかできないが、そんな状況での、今年最初で最後のバンド編成(彼女が鍵盤でベースとドラムスの男性というトリオ)でのライヴではしゃいでいる彼女の姿はとても素的だった。
最後に皆集合しての1曲。サチコさんが選んできたというさだまさしの「道化師のソネット」という曲名は知らなかったが、サビは非常に馴染みのあるもの。ちょうどベストテンなどで唄っていたころの作品だと思う。いいチョイスしてますねサチコちゃん。このアンコールも含めて20:40ほどで終了したので急いで渋谷へ。11月中に終了してしまうレイトショーをなんとか観たかったのです。
しかし、この作品の前売り券、すでにどこにも売ってませんでした。シネクイントでは日曜日の最終回は1000円ってサービスがあった気がしたが、やはりレイトショーはその対象にならない様子。仕方がなく一般料金1800円で観ることになりましたが、ここには「チケットリターンシステム」ってのがあって、前にこの劇場で上映されたチケットの半券を提示すると1000円になるってのを忘れていた。残念。

渋谷シネクイント 『真・女立喰師列伝
アニメ監督押井 学によるアニメ映画『女立喰師列伝』ってのが昨年ありましたが(私は未見)、それを拡張して他の監督も参加したオムニバスの実写映画としてこの作品が製作された。そのなかの一編に藤田陽子が出演するというので、どうしても観たかったのだ。他にも水野美樹や小倉優子佐伯日菜子なども出演する。これがナカナカ面白い。押井ファンと思われるアニメおたくを含め、日曜日のレイトショーだというのにけっこうなお客の入り。しかも、来場者くじ引きプレゼントまで実施していて、私は押井氏のサイン入りパンフレットを当ててしまった。当日券だと主たる情報も残らないのでけっこう嬉しい。
アンニュイな感じの藤田陽子も良かったけど、小倉優子主演の物語が面白かった。アイドル修行中の少女を演じる小倉だが、原宿のクレープ屋を荒らす役どころ。そこから、話は大袈裟に発展する。そもそもアイドルという存在自体を国家が国民統合の手段として作り上げたのだ、という論理。いいですね、こういう発想。とても面白いです。

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