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2008年1月

初めての街2つ

1月27日(日)

前日は早めに寝たので、早起きして朝の準備をひとしきり済ませ、ジョギング。今回は途中に見える小さな公園で壁当て。軟式野球ボールを持参しました。まあ、1球くらい普通に投げられているようですが、完全になまっていますね。でも、さすがに2kmくらい走った後だと、軸足が安定しません。

白楽natane NUU
以前から良原リエさんのblogに登場していたパン屋natane。彼女自身もたまにライヴをやるそうですが、NUUちゃんのライヴがあるので行くことにしました。サポートがリエさんとsmall colorというユニットを組んでいるオオニシユウスケさんなんですね。このお店のこの組み合わせは3回目になるようです。私は当然初参加。
白楽は神奈川大学がある駅。nataneも大学の近くにあります。しかし、ホームページの地図がいいかげんなものだったので、いきなり迷う。早めに行ってよかった。まあ、なんとか軌道修正して到着。到着した頃には随分席が埋まっていました。基本的にパン屋なので、椅子はなし。ビールケースを逆さに置き、その上にダンボールを載せています。250円のパン一つとアルコールも含むドリンク1杯込み。ロゼのワインでパンをいただきます。生地がもちもちしていて、ほんのり甘く、美味しいです。私は男女2人組の隣に座らせてもらっていたのですが、開演直後に女性がやってきて、「あー間に合ったんだ~」と隣の女性が声を掛ける。おいおい、隣いいですかって聞いたじゃないかよ。恐らく、隣の女性はその女性が間に合わないかもしれないから席を取っておくのは迷惑だと考えたんだろう。しかし来てしまったものは仕方がありません。お店の人も申し訳なさそうに(どうやらこの人たちはお店の人と仲がいいらしい)、小さな木の椅子を持ってきて隣の通路側に私が移動します。まあ、しょうがないけどちょっとやるせない気分。
このお店でのイヴェントは完全生音。オオニシさんはアコースティックギターとガットギター2本。最近1stアルバム『うたうの』が再発売されたようで、また今年はデビュー10周年ということで、デビュー当時の曲も多く演奏。さすがオオニシプロ、どんな曲でも素的にアレンジしてきます。そして、この日分かったことはNUUちゃんとオオニシさんが同い年ってこと。昨年で30歳かなあ。そんなNUUちゃん。彼女の歌を初めて聴いたのは辻 香織ちゃんのmona recordsでの誕生日イヴェントだったけど、2005年でしょうか。1年くらいNUUちゃんのライヴに足繁く通ったものの、ちょっとワンパターンな、そして押し付けがましいギャグ的MCでちょっと足が遠のきましたが、最近はいい感じですね。「12345678910」でも「歌いたくない人は決して歌わないでください!」とこれまた強制的な発言ではありますが、小さな会場でのライヴ回数を増やして、よりお客さんとの距離が近くなっているような気もします。以前は毎回のように見ていた常連男性客2人も、最近は必ず見るというわけでもないし(でも、この日は揃って最前列でした)、サポートミュージシャンも柔軟で、いい感じで活動していると思います。また、会いに行くことにしよう。ところで、この日は珍しくオオニシユウスケさんのCDを販売していました。以前に作ったものと、昨年作ったもの、どちらもCD-Rでしたが、値段が分からず、終演後に時間もなかったし、購入は見送りました。ここnataneではいつも置いているらしいので、今度着たときにでも買ってみますか。

この日は演奏後の挨拶もままならず、移動。本当は17時には終わると思っていたのだが、2部制だったし、思いの他オオニシさんも交えたトークも長引いて(でも、面白かったから全然いいけど)、終演がすでに17:40。予定より20分遅れでしたが、菊名で特急に乗り換え、中目黒で日比谷線に乗り換えて、北千住からそのまま東武伊勢崎線に入り、西新井まで。なんと、中目黒から50分ほど座ったままです。大学1年から2年生までは埼玉の実家から都立大まで2時間弱かけて通っていたために、西新井駅は毎日のように通過していたわけですが、降りるのは初めて。こちらのお店の地図はある程度親切だったのですが、もう夜になっているし、駅前に巨大なマンションが建設中だし、商店街は次々とお店が閉まっていくし、だんだん不安になりながら歩いていると(なかば走っています)、ようやく目印の交番を見つけ、安堵。素的な一軒家のジャズカフェにたどり着きました。

西新井カフェ・クレール 松下美千代
開演時間から20分遅れで入ると、既に演奏中。でも、1曲目だったようです。この日は実家が近くにあるという松下美千代さんのトリオ。最近やっているメンバーではなく、2003年に作ったCD『Infinity』でデュオを組んでいるベーシスト矢野伸行さんと、随分前からの知り合いながら10年ぶりくらいに再会して久し振りに一緒に演奏するというドラマー大井澄東(すみとと読むそうです)さん。この日の美千代さんは女性らしい柔らかい衣装で、曲目も比較的ゆったりとしたスタンダードが多かったようです。CDに収録されたオリジナル曲「Snow」と「犬とおじいさん」も演奏しましたが、やはりライヴは良いですね。穏やかな曲ですが、迫力があります。お店も素的な空間で、ゆったりとしていていかにも喫茶店的な料理も美味しいし、お客さんもお店の常連さんを中心に多様な人々。やっぱり来て良かったと思う。美千代さんも一人ひとりのお客さんに声を掛け、その心配りも素晴らしい。私も随分お話させていただきました。
ちなみに、このお店にはけっこう有名らしい若き女性サックス奏者矢野沙織さんのCDが揃って売られています。前に、このお店で松下美千代さんのライヴに沙織さんがゲスト出演したって話は聞いていましたが、このお店では定期的にライヴをしているようです。むしろ、有名になる前からここでやっていたんでしょうね。なかなか微笑ましいです。今度美千代さんと一緒にやる時は聴きにこよっかな。
いやあ、それにしても遠い。帰りも1時間半でしたが、かなり長く感じました。持参した本も読み終わってしまい、困ったものです。

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盲者の記憶

ジャック・デリダ著,鵜飼 哲訳 1998. 『盲者の記憶――自画像およびその他の廃墟』みすず書房,189p.,3600円.

デリダの本は何冊目だろうか。
フッサール『幾何学の起源』(デリダによる序説,せりか書房)
『声と現象――フッサール現象学における記号の問題への序論』(理想社)
『根源の彼方に――グラマトロジーについて』(上下巻,現代思潮社)
『エクリチュールと差異』(上下巻,法政大学出版局)
『ポジシオン』(青土社)
『尖筆とエクリチュール――ニーチェ・女・真理』(朝日出版社)
『シボレート――パウル・ツェランのために』(岩波書店)
『コーラ――プラトンの場』(未來社)
あまり読んでないなあ,と思いながらビックリするのは,全て出版社が違います。この手の人の翻訳本って,例えば,バルトならみすず書房とか,フーコーなら新潮社とか,セールなら法政大学出版局とか,ブルデューなら藤原書店とかけっこう固定しているんだけど,デリダはこれだけばらけていたんですね。
さて,余談はよして,本書はルーヴル美術館で開催された展示会のカタログです。さすがルーヴルといべきか,この展覧会は「偏見/決意」と題された一連の企画展で,直接芸術には関係ない人が,ルーヴルの所蔵作品から選び出してあるテーマのもとに展示をするというもの。その第1回がデリダだったようです。デリダが選んだのは表題にあるように,盲者が描かれているもの,もしくは自画像。特に素描画が多く選ばれていて,本書にも71の作品が掲載されています。なぜ盲者と自画像なのか。そのことは本書の前半部に説明されていますが,明確には理解できません。まあ,デリダの場合には常識では結びつかないようなものを語源や感覚的なもので結びつけるってのが普通のなので,その理由を追求しては面白くありません。その,結びつきそうにないものを結び付けて考えた時に新しい発想が生まれればよいのです。まあ,自画像を描くには視覚を必要とせず,記憶さえあればよいのだ,そんなことも書かれていたような気がします。それにしても,盲者が描かれた絵画作品(その多くが17世紀から19世紀までのものですが)がけっこう多いことに驚きます。単に盲者であるだけでなく,目隠しをして手探りで歩く人なども含めて。
デリダには少ないながら,『絵画における真理』などの芸術論がある。芸術論の中心は絵画であり,絵画は視覚芸術の代表的なものだが,それを論じるということは人間の視覚について論じることでもある。という具合に,本書は視覚芸術のなかに視覚にかかわる要素を含んだ作品を論じることで,視覚芸術の根源を見据えているのかもしれない。自画像も視線の方向性という点では特異なジャンルである。自らの視線を向けて自らを描く。鏡で自分の顔を写実的に描けば自ずから描かれた顔とそれ観る人は目が合うわけだけど,自画像というものが必ずそうした視線を持っているわけではない。
まあ,そんなことは決して書かれていないのだが,私の勝手な解釈で書いてみました。そもそも,本書はやはり他のデリダ作品に比べると読みやすいとは思う。実際に前半部では図版を解説しながら,時代背景なども考慮しつつ論を進めていて読みやすい。しかし,途中からは図版を参照することもできずにどんどん読者を置いて進んでしまう。まあ,それがデリダ読書の面白いところではありますが。
そんな感じでデリダの本にしては珍しく3日で読み終えてしまった作品でした。

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2007年度終了

1月26日(土)

最後のレポート採点を終え、成績をつけ、国分寺まで成績表を提出に行く。国分寺まで行ったので、前日に続き吉祥寺に。ここで映画を観ます。

吉祥寺バウスシアター 『テラビシアにかける橋
子どもが主役のファンタジーものですが、主演の女の子アナソフィア・ロブがとても魅力的だったので観ることにした。彼女は『チャーリーとチョコレート工場』でチョコレート工場に入れる子どものうちの1人として出演していたが、そのアンドロイドのような風貌に驚いた。もちろん、この作品自体のメイクと映像、そして役どころがそう見せたのだが、ナチュラルな演技も見てみたいと思ったのだ。その後にも、ヒラリー・スワンク主演のホラー映画『リーピング』でも、これまたあやしげな役どころだった。今回こそ子どもらしい演技が観られることでしょう。本当の主役はジョシュ・ハッチャーソンという。昨年観た『光の六つのしるし』というやはり子どもが主役のファンタジーものの主演アレクサンダー・ルドヴィクと同一人物かと思ったがどうやら違うらしい。でもけっこう似たタイプのいかにもアメリカ人的な顔つき。これからはそんな感じの俳優が望まれているのだろうか。
同じファンタジーといっても、『光の六つのしるし』とは違い、こちらは主演の2人が幼い頃にありがちな、2人だけの場所を作るなかで、そこを想像上の王国に仕立てるという物語。2人とも友達がいず、女のこの方は両親が両方作家で文才がある。一方、女兄弟の多いなかで育った男の子はいつも自室で空想上のイラストばかり書いている。女の子は男の子の隣に引っ越してくるのだが、急速に仲良くなる。
現実の世界と空想の世界がはっきりと分かれていてCGで作られる映像は全て空想の世界であり、子どもの目にはこう見えているということにすぎないので、ファンタジーものといいながらも嘘や無理がなくていいと思う。まあ、ストーリー展開にはいろいろあるのだが、最後に悲しい出来事が起こる。この後の時間がなかなか素晴らしい。思わず涙せずにはいられません。洋画でこれだけ泣けるのは久し振りです。そのくらい、大人びた風貌でありながらも愛らしい姿をみせてくれたアナソフィア・ロブには今後も期待しましょう。

さて、この日の用事はこれだけ。中古CD店で2枚ほど買い、映画館から近いドイツパン屋で食事パンを買う。本当は早めに戻ってきて地元で美容院にいくつもりだったが、混み合っていて待ち時間が長いので断念。家でゆっくり夕食ということで、きのこのミルクスープが美味しくできました。しかし、このドイツパンは予想以上に中身が詰まっていて、食べ応えあり。

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愛の見せ方

1月25日(金)

吉祥寺star pine's cafe 柳田久美子
けっこう楽しみにしていたレコ発ワンマン。柳田久美子はイヴェントライヴで2回、インストアで2回、まだ今回で5回目です。TOPSさんが好きだということで、ちょっと気にしていたシンガーでしたが、1回目ではあまりピンとこず、2回目でちょっといいなあと思い始めて、その時に無料配布された3曲入りのCD-Rのライヴ音源がとても良くて気にするようになりました。すると、昨年は3曲入りシングルが800円という安価で3枚発売され、その2枚目と3枚目がまさにこの無料配布CD-Rの曲で、随分気に入りました。そして満を持してフルアルバム『ラヴ』が発売され、その際の先行予約で購入したチケットは整理番号6番。フルアルバムも2400円だし、ワンマンの前売り券も2000円と、なんだかファンの懐に優しいアーティストだ。
しかし、屋外で待たなくてはならないstar pine’s cafeは寒すぎる。10分以内しか待っていないのに、もう限界だった。店内に入ると、地下2階(ステージと同じフロア)は前方3列のみ椅子が出て、後方は全てスタンディング。私は最前列を確保しました。あ、ちなみにこの日はここで食事はできないと思い、京王線の明大前乗換の時に井の頭線のホームにあるsoup stock tokyoで食べてきた。本当は吉祥寺ハモニカ横丁の「スパ吉」でミートソースパスタでも食べるつもりだったんだけど、ここ数日は外食が多く、しかも時間が少ないなかで、天丼とかカツ丼とかカレーとか、そんなものばかりだったので、体に優しそうなスープにしました。それにしても、ここは女性客が多い。
あ、話それましたね。開演までの30分をいつもどおり読書で過ごそうとしたんだけど、後ろの男2人の会話が耳に入って仕方がない。その男は偶然CD店で柳田久美子を知ったらしいんだけど、基本的にメジャーの女性シンガー好きのよう。ほとんど知らないがら、先日のミッドタウンでの竹仲絵里ライヴにも来ていたらしい。それがもうくだらない話が多くて、聞きたくないのに聞こえちゃって読書に身が入らないんだよな。まあ、幸い10分ほどの押しですんだのでよかった。
全身チェックの可愛らしい衣装で登場した久美子ちゃん。初っ端からフルバンドです。なんと、ギターがCOUCHの平泉さん。その他、ベースとドラムスとキーボードというシンプルな編成。いきなり結論。彼女の曲はちゃんと知っているほうがライヴでも楽しい。私は上記の昨年発売されたものの他にアルバム『リトル・バイ・リトル』しか持っていないので、1/3くらいは知らない曲だった。特に前半は知らない曲が多く、なかなかのめりこめなかったけど、『ラヴ』からの曲はライヴで聴くのも初めてのものばっかりだし、かなり興奮状態でした。後ろのスタンディングの人の反応は確認しなかったけど、「君のせいなんだ」などはスタンディングで踊りたいくらいでした。といいつつ、座りながらも騒いでいましたが。私の左隣はほとんど無反応な男でしたが、右隣2人は私同様かなり楽しさを体で表現していて良い感じでした。ちなみに、この曲セルフライナーノーツによると、以前宮﨑あおいちゃんがバレンタインに手作りチョコレートを作るというCMの台詞から来ているらしい。このCMの監督は石川 寛で、やはりあおいちゃんが出演した彼の監督作品『好きだ、』の前売特典のCM集DVDに入っているので、私も知っています。
「あいあいあい、愛が見たーい」で最高潮に達したライヴでしたが、「愛を見せてよー」と唄われても反応に困りますね。最前列ではけっこうな爆音だったはずですが、久美子ちゃんの歌声もしっかり聞こえたし、バンドのメンバーの演奏もとても良くて、本当にあっという間の楽しいライヴでした。最近、こういうライヴは敬遠しがち(アナム&マキもすっかりご無沙汰)でしたが、彼女くらいのノリは今の私にとても合っていると思います。アンコールで私が一番聴きたかった「生きるという事」をラストに一人弾き語りで聴けて大満足。もう、これで終わりでも良いよ、と思ってダブルアンコールの時には拍手はしませんでしたが、再度ステージに登場した彼女の姿を見て、やっぱりもう1曲やってほしいと素直に思った。それくらい、柳田久美子がいとおしく見えるライヴでした。それにしても,珍しく歌詞にグッとくるライヴでした。久美子ちゃんはまだ若き女子ですが,なんとなく彼女の恋愛の切なさってのが伝わっちゃうんだな,これが。
次回は持っていないCDをきちんと聴き込んで来るぞーと思った私は、だったらサインがもらえるんだったらこの場で定価で過去のCDを買っても良いと思い地下1階に上がったが、店員さんが「お帰りは左へ~」と叫んでいたのでなんとなく物販には寄りにくく、出口へ向かうと、「ありがとうございました~」と目の前を久美子ちゃんが通過。突然のことだったので、何も声を掛けられず。引き返してCDを買ってもよかったんだけど、なんとなくそのまま帰宅。

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久し振りデート?

1月24日(木)

1週間ぶりのジョギング。いい天気だが、風が強い。なかなか距離を伸ばそうという意欲がわきません。この日は夜に人と会う用事があったので、のんびりと出かけます。

渋谷シアターN 『ちーちゃんは悠久の向こう
その前に1本映画。仲 里依紗ちゃんはきちんと見たことないけど、顔とかその明るい性格とかけっこう好きなタイプ。彼女が主演するというので観ることにしました。お相手は『バッテリー』の林 遣都。『バッテリー』は観なかったけど、男でもドキッとするその美しい顔は印象的です。むしろ、主演はこちら。
基本的にストーリー(原作?)に難あり。タイトルや前売チケットの画像でもちーちゃんがこの世にいないってことは分かるのに、それを思わせぶりに引き伸ばす展開はどうなのか?私的に面白かったのが担任の教師。なんと『ロボ☆ロック』に出演していた中山祐一郎がこの教師を演じています。しかも,生徒から全く無視されていながらも一人で勝手にギャグを連発しています。これがメチャクチャ面白い。いいねえ,この人の芝居観たくなったよ。そして,主人公は弓道部に入るんだけど,この弓道場のシーンはけっこう好き。弓道部キャプテン役の女性が高橋由真っていって,モデルをやって演技は初めてということで,それはひどい演技なんだけど,なんだか不思議とこの子には俳優の素質があると勝手に思いました。演技はともかく,髪型や服装,仕種や表情が変わるとガラッと雰囲気が変わるのだ。もちろん,演技のセンスがあるかどうかは次作次第だけど。本人も俳優に転向するかどうか分からんし。まあ,ともかく仲 里依紗ちゃんは可愛かったし,得るところもあった作品でした。

さて,渋谷駅前のTSUTAYAに戻って人と待ち合わせ。先日さくさんちのパーティで隣になった10歳年下の女の子。コウちゃんは台湾人と日本人のハーフで日本に来て3年目ということだけど,けっこう日本映画が好きな様子。話のなかで『人のセックスを笑うな』を観たいというので,早速日程を合わせて一緒に観ることにした。映画の前にディープな渋谷を見せてあげようとムルギーカレーに行くがこの日は閉店。近くのカレー屋「パク森」に行くことにしました。

渋谷シネセゾン 『人のセックスを笑うな
さて,本作は『犬猫』の監督,井口奈己作品。もう面倒なので説明はあまりしませんが,『犬猫』は公開前のイヴェントにも2度参加して,初日舞台挨拶で観て,もう一度映画館で観て,DVDまで購入したという思い入れぶり。『犬猫』オリジナル8mmヴァージョンが上映されたオールナイトイヴェントにも行きましたね。
さて,本作は山崎ナオコーラの原作。とにかく混んでいます。満席でした。控えめに3列目にしましたが,最前列で良かった感じ。でも,前の人が女性3人組だったので視界的には全く問題なし。やはり松山ケンイチ効果ではありますが,きっと井口作品の良さは若者にも分かってくれますよ。これで今後も映画が撮りやすくなるといいですね,監督!(といっても,決して知り合いではない)まあ,いつもの多くの人に観てもらいたいという個人的な希望だけではなく,実際に多くの人が観ることになるでしょうから(そして,松山ケンイチと永作博美という歳の離れた競演ということで話題になってもいるので),ストーリーなどは説明不要でしょう。『犬猫』と同様に,ちょっと寂しい冬の,ちょっと寂しい田舎の風景が存分に楽しめます。今回の舞台は群馬県の桐生のようですね。ともかく,今回も長回し多用,走る,川沿いを自転車で走る,2人乗りで走る,カメラが追う,それらは健在です。蒼井 優ちゃんはメチャクチャ可愛いし,忍成修吾君も『犬猫』に続いていい味出しています。ちょっとだけネタバレですが,最後の方で忍成君が優ちゃんにいきなりキスするシーン(修吾君が背を向けて隠しているので実際にキスしたかどうかは不明)がありますが,この後の優ちゃんの表情がたまらなく可愛いんです。市川実和子もちょこっと出ていたり,温水洋一氏の存在はたまりませんね。『犬猫』主演の藤田陽子ちゃんも最後の方でちらっと出演しています。またまた『犬猫』の時くらい髪の毛短くなっていますね。こちらも相変わらずキレイ。うーん,ちゃんと人妻しているのだろうか。
ともかく,2時間以上ある作品ですが,満席だったにもかかわらず,エンドロールでもほとんど誰も席を立たなかったし,しゃべりだす人もいなかったのは,成功ってことですよね。いやあ,いい作品でしたよ。ちなみに,音楽はHAKASE-SUNによるものです。劇中歌の「angel」はTICAの武田カオリさん作詞。HAKASE-SUNはどっかのライヴのゲストでキーボードを弾いているところしか見たことがありませんが,けっこう歌声も素敵。エンドクレジットで参加ミュージシャンを確認しましたが,TICAの石井ナオユキさんとヴァイオリンの阿部美緒さん,チェロの橋本 歩さんが参加していたようです。でも,やっぱり弦が入るような盛り上がりの箇所では映像に夢中になってしまうので,音楽まで気が回りませんでした。残念。コウちゃんも気に入ってくれたようで良かった。

コウちゃんは日本語の能力全く問題なしどころか,とても話が弾むので,ちょっと一杯,のつもりが2人でワインボトルを空けてしまいました。道玄坂の上のほうに最近発見したthanks nature cafeというお店。前にみうさんとちいちゃんと行ったが,閉店間際でコーヒーしか飲めなかったので,今回はゆっくりと。でも23時が閉店なので,帰りも気にしないでいいお店かもしれません。今回は食事も2品しか注文しなかったので,また行ってみたい。気軽にのめるお店です。

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恋愛論

竹田青嗣 1993. 『恋愛論』作品社,273p,1890円.

学部生の時,阿部 一という地理学者の論文を読んだ。その当時は私は現象学など名前すら知らなかったが,英語圏の地理学ではすでに1970年前後に「現象学的地理学」なるものがあって,日本でも早くにその紹介はあったんだけど,その英語圏地理学を経由しながらも独自に現象学を取り入れようとしたのが,阿部 一の論文だった。これが私には非常に刺激的で,そこに引用されていた竹田青嗣氏の『現象学入門』(NHKブックス)を読んだわけだ。そこでは,デカルトからカント,ヘーゲルからフッサール,ハイデガーにサルトル,メルロ=ポンティといった,名前だけ知っている(フッサールとメルロ=ポンティは知らなかった)ビッグネーム哲学者たちが非常に単純明快に解説されている。それもとても面白く,当時新刊書として出版された本書を購入し,竹田氏の入門書ではなく自身の哲学書を読んでみたかったのだ。
しかし,本書を読む前に,私はバルトやデリダと読み進み,自分の研究も進めていった。そんなことをしているうちに,『現象学入門』はあまりにも分かりやすさを優先するばかりに表面的な議論が並べられているに過ぎないことが分かってくる。だからといって,上であげた哲学者の原著(もちろん翻訳ではあるが)を読むこともなく,私はいわゆる現代思想と呼ばれるジャンルの本を読み漁っていた。
しかし,そんななかでももう一度竹田青嗣に出会うときがきた。博士課程に入ろうとする頃,私は1970年代の日本のポピュラー音楽を研究対象にしようと考えていたのだ。ポピュラー音楽の研究は英語圏の地理学でもまだ2本くらいしか論文がなく,また日本の地理学以外でも社会学者の小川博司氏くらいだった。まあ,私の場合は音楽理論などできるはずはなかったので,音楽の研究といっても,歌詞の分析と音楽をめぐる社会的な問題を考えていたが,歌詞の分析をした本が竹田氏にあったのだ。井上陽水の初期の作品を分析した『陽水の快楽』(河出書房新社,1986)だ。歌詞の分析というよりはかなり意味不明な陽水の歌詞から,勝手にハイデガー流の哲学論を展開するというものだった。ある意味ではヒッチコックの映画の細部からラカン流の精神分析論を展開するジジェクの『ヒッチコックによるラカン』に似ていないこともない。ともかく,初めて読んだ時にはけっこう意味不明だったがかなりの刺激を受けた。
しかし,相変わらず『恋愛論』の方は本棚の肥やしだった。むしろ,以前の恋人が先に読みかけてしまったくらいだった(読了したかどうかは不明)。ともかく,当時の私は新刊でも購入するとすぐに髪のカバーを捨ててしまう癖があったので,読んでいないまま古書店に売ってもはした金だ。なので,すぐ読めるだろうと,洋書が読み終わるだろうと思ったときに一緒に持って行った。
案の定,とても読みやすいものだった。『陽水の快楽』の方は難解で面白かったのだが,こちらはかなり軽い。前者が哲学書だとすると,こちらは批評書だ。まあ,本人は批評書だと明確に書いているので問題はないのだが,後半はヨーロッパおよびロシアの文学古典作品を使ったもので,前半はプラトンなどを取り上げながらプラトニズムとエロティシズムの対比について論じ,中盤にはフーコーなどを持ち出し,ヨーロッパ人の恋愛の歴史まで参照する。竹田氏の本をそれまで2冊しか読んでいない私だが,勝手に彼は自分独自の哲学論を展開するためにさまざまなテクストを利用するタイプの書き手かと思っていたので,かなり肩透かし。けっこう堅実な批評書です。しかも,改行が多い。
やっぱり私が好きな恋愛論はなんといってもロラン・バルトの『恋愛のディスクール・断章』だ。竹田氏はあとがきで,恋愛の謎とは,恋愛の経験は客観化された理性的観点では理解できないことにある,といいながらもやはり本書は理性によって成立しているようにしか思えない。バルトのような詩的な方法がはやり最適ではないか。

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post-structuralist geography

Jonathan Murdoch 2006. Post-structuralist geography. Sage: London, 220p.

『ポストモダン地理学』というのは地理学者ソジャの主著であり,青土社から翻訳も出ている。確か,この『ポスト構造主義地理学』はネットではなくて,日本の書店で見つけたような記憶がある。まあ,地理学に「ポストモダン」という形容詞がつくのは十分理解できるが,「ポスト構造主義」ってのは正直驚いた。というのも,私は自分の論文で「ポストモダン」なんて言葉は滅多に使わないが,「ポスト構造主義」という言葉は苦し紛れに最近よく使っているからだ。しかし,もうちょっと驚くことは,すでに1999年にMarcus Doelという人が『Poststructuralist Geographies』という本を書いていること。でも,Geographiesと複数形にするのは十分にありえる。
そんなことで,なんとなくへんな期待を込めてペーパーバックながら日本で販売される値段はそう安くない(5000円弱だったと思う)のに購入してしまった。そして,昨年から始めた「洋書を辞書なしで気軽に読もう運動」の一環として読むことにした。読むべき洋書はそれこそ山のようにあるのだが,新刊書ほど読むんだったら先に読んだ方がよい。
ソジャ流のポストモダン地理学を考えれば,私が本書に込めた期待は容易に裏切られるのは分かってたんだけど,結論からいうと,「ポスト構造主義」という形容詞は私が期待するようには「地理学」という名詞にかかってくれなかった。そもそも,私の場合利用しているのはポスト構造主義的記号論であって,それはテクスト解読に用いるものであって,地理学的主題に直接関わりがあるわけではない。つまり,私の研究はポスト構造主義地理学ではなく,地理学におけるポスト構造主義的研究であるからだ。こんなことを書いても,このblogの読者でこの両者の違いが分かってくれる人は皆無だとおもうけど。とりあえず,目次を。なお,本書ではほとんどpost-structuralismとハイフンが入ります。

1 ポスト構造主義と関係空間
第1部 諸理論
2 規律=訓練と統治の空間
3 異種混交的連関の空間
4 ネットワークトポロジーにおける空間
第2部 諸事例
5 空間の脱/秩序化 I:自然の事例
6 空間の脱/秩序化 II:計画の事例
7 空間の脱/秩序化 III:食物の事例
8 ポスト構造主義的生態学

こんな感じで,1章は序文,8章はあとがき。1部の理論編と2部の事例編とに分かれていますが,理論と実証を分けるというのもポスト構造主義的でないところが面白い。もちろん,理論と実践なんて区別が明確というわけではないし,有効でもないことはきちんと書かれている。また,実際に内容的にも1部と2部は便宜上の区別でしかない。
それにしても,地理学者が書く本は日本語でもそうだが,英語でも相対的に理解しやすい。日本語の場合は退屈だが,英語の場合には読みやすくて良い。でも,個々の文章が理解できるからといって内容を全て把握したわけではない。やはり読む期間が相対的に長くなるため,はじめの方をどんどん忘れてしまうのだ。でも,この日記に書くくらいだったらその方がいいし,読了してそれほど刺激的だったという本でもなく,主張は一つだったように思う。要は,空間にある種の秩序を求めたり,ある大きな理論によって普遍的な真理や法則を見出すようなことではなく,重要なのは多様性とか複数性,複雑性をそのまま理解することだ。日本の地理学者山野正彦さんも,かつての地理学の多くは構造主義的であると書いたことがあった。それは,レヴィ=ストロースなどの議論を参照することなしにも,因果論的な思考のなかで,結果として現れる現象を調査して,そこから背後に隠れた原因を探るという研究はいかにも構造主義的だ,というわけです。本書の発想もそれに近いところがあり,そういうかつての思考法ではなく,新しい思考法を地理学に,という感じでしょうか。なので,研究対象としての現代社会自体の新しさも含んだポストモダン運動としてではなく,認識論的な新しさということで,ポスト構造主義的,ということになるのでしょうか。
参照されるのは,まずはフーコー。2章はほとんどフーコーの解説に当てられています。いまさら1章も使って解説してどうすんの?って感じです。3章はアクターネットワーク理論について解説されます。これはブルーノ・ラトゥールという人物による科学史における理論とされています。私は全然知りませんでしたが,ラトゥールの著書はすでに翻訳されていますし,実はアクターネットワーク理論を参照した日本の地理学論文も一つあったんです。そして4章ではそこから発展して,理論編の最後にジル・ドゥルーズとミシェル・セールの名前が出てきます。ドゥルーズは1冊,セールも2冊しか読んでいませんが,その研究が多様すぎてそんな簡単に言及できるようなものではないと勝手に思っている。でも,それを可能にするのは,かれらへの言及が孫引きであり,実際には仲介者の解釈が介在していて,すでに自らの目的のために方向付けられているということです。しかし,フーコーをポスト構造主義的思考の基礎として,そこからアクターネットワーク理論,そしてそれを空間の解釈につなげるための触媒としてのドゥルーズとセールという形で,空間の捉え方へと発展していくのだが,そのやり方にあまり素直に説得されない。このアクターネットワーク理論がどうフーコー理論と関わりがあるのか。ネットワークという考え方は私の拙い理解ではシステム論とあまり変わりないように思うが,自然科学における複雑系の議論も,ルーマンの社会システム論も参照されないし本書を読んだ限りでは,あくまでも因果論の延長線上にしか理解できない。トポグラフィとトポロジーの対比もまあ,多少は明確な区別ではなく流動的な概念対比として捉えようという意図は伝わりますが,有体のものにすぎない。パノフスキーによるイコノグラフィとイコノロジーの区別の方がよっぽど刺激的だ。
さて,第2部の事例だが,議論としてはとても興味深いような気がするんだが,説明が冗長な箇所があったり,私の言語的制約もあっていまいちはっきりと分からないところもある。そういうところが事例編でありながらポスト構造主義的なのだとしたら評価するべきかも知れない。5章と6章はかなり関係がある。事例編から,徐々にエコロジーへと議論が収斂していく。もちろん,ここでいうエコロジーとは一般社会の理解における運動としてのそれではない。生物学の一分野としての生態学。そしてそれを戦前に社会学に持ち込んだ人間生態学,および近年の政治生態学。なお,政治生態学はラトゥールとも関係が深いらしい。計画=Planningとは人間による空間デザインだから,地理学も関わりたがる分野ですが,どうしても建築畑が強い。そこで,地理学が強い人間-自然関係を取り込んだ議論をすれば独自な色を打ち立てられるということだろうか。でも,実は事例編のなかでも一番短い7章がけっこう面白い。というよりか,分かりやすいのだ。食物の問題を取り上げているが,グローバル化のなかで生産者から消費者までのプロセスが複雑化していく2つの対極の分野として,マクドナルドとスロウフードを取り上げるのだ。私の講義の受講者のなかでは,レポートの課題としてマクドナルドを取り上げる学生もいるが,まあ当然ではありますが,議論には天地の差があります。でも,もうちょっと面白くなる素材のような気もします。スロウフードも日本ではこの言葉はまだそれほど一般的ではなく,むしろ自然食品などの話と思って読んだわけですが,それほど説明が少ない。英語圏ではスロウフードといったら一定の具体的なものが思い浮かぶのだろうか。
最後の方にはフェリックス・ガタリの『3つのエコロジー』におけるエコ主体性からヒントを得て,ジオ主体性なんて概念を提示してみるけど,イマイチ中途半端だ。

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雪の日

1月23日(水)

この日は雪模様。多摩川を見下ろしているオフィスからは午前中、降り積もる雪景色が堪能できました。しかし、アスファルト舗装はそうでもなく、また午後からは雨に変わったので、退社する頃には普通の寒い雨降りの夜になっていました。特に電車が止まっていることもないので、何もなかったかのようにライヴへと出かけます。この日は米国から一時帰国している高宮マキさんが京都でライヴをしていたので、休みを取って駆けつけるなんてことも考えたんだけど、思いのほか最近は仕事がちょくちょく入ってきて、ただでさえ休日の多い1月に休むのもどうかと思い、その計画は取りやめた。最近すっかりライヴに行っていないノラオンナさんも祖師ヶ谷大蔵のムリウイでやっていたが、大塚に行くことにしました。

大塚GRECO 林 正樹×太田朱美
アルカイックという名前のユニットで仙道さおりさんと組んでいるピアニスト林 正樹さん。彼の恒例公園通りクラシックス2デイズが翌日にありながら、私はGRECOでのライヴを選んだ。というのは、以前から気になっていたフルート奏者太田朱美さんとのデュオだというからだ。お2人とも本当に毎日のように演奏しているので、聴きに行こうと思えば十分可能なのだが、なんとなくこの組み合わせは私を引き寄せた。それもそのはず、以前から一緒に演奏する機会はあっても、2人きりというのは初めての試みだとのこと。
19時開場、20時開演ということでしたが、19:20に到着するとまだリハーサル中。少しするとお店の人(という言い方はちょっと違和感がある。GRECOは全くの個人住宅。その1階にスタジオがあり、2階の1室をライヴバーにしている)が出てきて、「どうぞ」という。どうやらお客さんが来ないのでまだ音合わせをしていたような様子。私が一番乗りでした。結局、開演前には私のほかに2人。どちらもこのお店&林さんの常連さんのようで、会話も弾んでいます。私も少し仲間に入れてもらいました。結局、それ以上のお客は増えませんでしたが、こちらは無闇に時間を遅らすのは嫌いなようで、10分遅れにならないうちに「じゃあ、始めましょうか」といって演奏は始まった。太田朱美さんは小柄な女性で手も小さい。しかし、フルートの音色は非常にダイナミックで、息継ぎの音も大胆だ。林さんとのやり取りもとても面白い。ともかく、音楽に対してとても真っ直ぐな姿勢で、私の眼にはほとんど迷いがないように映る。
久し振りに聴く林さんのピアノもさすが。この人の音は人柄がそのまま出ているように、真っ直ぐだ。気負いとか気取りとか(悪い意味での)こだわりなどは微塵もない。本当に毎回演奏を楽しんでいるように見える。そして、私には彼の音楽のジャンルは全く分からない。ジャズという感じではなく、もちろんクラシックがベースにあるように思うけどそれ自体ではない。じゃあ、何かの要素が加わっているからかというと、そういう雑種的なものというよりは、彼自身の生活の音なんだろうと思う。作曲の発想も笑ってしまう。この日演奏した1曲に「ケンタッキー」という曲があるが、これは酉年の年始に作ったもの。ここ数年は毎年年始にその年の干支にちなんだ曲を作るのだという。この日は林さんの曲は少なく、太田さんの曲を中心に演奏。というのも、この日は太田さんのアルバム『risk factor』発売日だったようです。一般発売を前に手売りで既に150枚を売ったといっていましたが、やはりCD店で発売されるということを朱美さんはかなり喜んでいました。私は初めてなので分かりませんが、かなりテンション高かったと思います。そんな2人ですから、楽しくないはずがありませんね。やはり事前のリハーサルはできなかったようで、林さんの曲「kokopelli」にいたっては当日譜面を渡したとのこと。とても難しい曲なんですけどね。本人たちも予想以上に楽しんだとのことでした。
お客さんも少なかったので、休憩時間や終演後もかなりアットホームな雰囲気の店内。2ndセットでお客さんがもう一人増えましたが、4人中3人が朱美さんのCDを買い求めました(もちろん私も)。林さんは私のことを覚えてくれていたようですし、初めての朱美さんとも、CDに参加している橋本 歩さんのことや、ユニットを組んでいる松下美千代さんのことなど、お話させていただきました。
そんなこんなで、やっぱりライヴっていいなあ、と思いながら帰路につきました。

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予想外一人ライヴ

1月22日(火)

渋谷duo music exchange おおはた雄一
前回のtokyo song bookの際に今回のチケットを購入したので、整理番号は5番。開場が18:30で一度帰宅するには時間がないし、直接行くには時間が余る。ちょっと小腹も空くので、渋谷駅ビルマークシティのなかのエクセシオールカフェでベーグルとロイヤルミルクティ。それにしても、いつも混んでいます。店内を見渡すとドリンクがもう入ってないようない人が半分なんですよね。まあ、私も複数人数で入って話し込んでしまうと思わずやってしまうことでもありますが、もう少しどうにかならんもんか。
チケットに開演時間は19:30とあるが、会場入口のポスターには19:00とある。でも、ポスターの間違いでしたね。この日もみうさんとご一緒する予定が結局開場時間には現れず。しょうがないので最前列中央の席を彼女の分も確保して待つことにする。結局、開演は19:30だったのですが、15分前になっても現れないので、その席を空けて、トイレとドリンク交換に立ちましたが、いまさら座りにくる人はいず。悪いことをしてしまいました。でも、ステージ上の出演者にとってはいい視線の落としどころだったのかもしれません。近くを見てもお客さんと目が合わないし。坂本美雨さんは何度かここに視線を落としていました。でもおおはたさんがなんとなくそこを見ているときにはちょっと申し訳ない気が…
さて、毎回ゲストを招いてここduoで行われるおおはたさんのライヴ。前回からスタンプカードも作って、それが4回分あるので、恒例化しています。今回のゲストは高田 漣さんと坂本美雨さん。大物2世の2人ですね。オープニングはおおはたさん一人弾き語りなのですが、1曲目は「dove」。この歌は以前、おおはたさんが矢野顕子さんのコンサートに行った時、そのピアノを弾く彼女の指を見て思いついたみたいなことを言っていた。ご存知のように美雨さんは矢野顕子さんのお子さんでもあるので、それを意識したのか。当然後半では高田 渡の「コーヒーブルース」も披露。
これまでいろんな場所で、いろんな編成でおおはたさんのライヴを見てきましたが、このtokyo song bookは一番雰囲気的に好きかもしれない。そして、高田 漣さんが参加したステージも何度か見ているけど、こうして2人だけのステージは意外に初めてかも。まあ、そうでないにしても非常に新鮮なステージでした。録音にも参加した曲を中心に普段ライヴではあまりやらない曲も多く含んで、今度カヴァーアルバムを出すということで私はオリジナルを知らないような曲も沢山。それにしても、高田 漣さんの衣装はいつも奇抜で面白い。今回は色的には地味だったものの、黒のジャケットの袖にはピーポくんが縫い付けてあります。面白すぎ。この日もエレキギター2本、アコースティックギター1本、マンドリン、もちろんペダルスティール、そして1曲のみに使用したリズムボックスという楽器一杯です。そして、エレキギターの1本はおおはたさんが用意した1本と色違いで一緒。本体にスピーカーがついています。アンコールの後、この揃いのギターをスピーカーオンにして演奏しながらステージを降りていきました。
さて、もう終わりについて書いてしまいましたが、坂本美雨さんも以前からおおはたさんと一緒のステージに立っていますが、私は先日の表参道ヒルズでのフリーライヴで初めて見て、今回2回目。昨年の『朧の彼方 灯りの気配』の発売前後から、彼女の姿はかなり頻繁に見ていますね。残念ながら、この新作ミニアルバムからはレコーディングに漣さんが参加した「いくつかのこと」1曲のみ。最近私が聴いているのは、キーボート+チェロという組み合わせでしたが、この2人よる伴奏も素晴らしいです。そしてこの2人,よく見ると鼻の形がよく似ております。そして,おおはたさんの洋服,よく見ると形はいつものカットソーでしたが,冬ということでセーターでした。おお素的じゃんと思ったらGAPのロゴつき。それにしても,3人のやり取りも面白かったです。アンコールもゆっくり3曲やって2時間半のステージ。いいですね,このシリーズ,癖になります。
ということで,当然4月に開催される次回のチケットもこの日先行発売ということで購入。発売場所に向かうところでみうさんを発見したが,携帯電話いじりで忙しそうだったので,後で声を掛けることにして出口付近でTOPSさんとちょっとお話。チケットを買って戻ってみるとみうさんの姿なし。すれ違いでした。店内には扇谷一穂さんの姿があったが,話し込んでいたので話しかけず。髪の毛が伸びていました。坂本美雨と最近仲良しの山田タマルさんも来ているのではと思い,探すが見当たらず。でも彼女のblgによると,やはり来ていたようです。こちらは逆に髪の毛を切った姿をみたかったので残念。
一人で寂しくカツ丼を食べて帰宅。

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ピーター・グリーナウェイ

120日(日)

前日帰りが遅かったので、10時前まで寝坊。やっぱりジョギングは朝飯前が理想だが、呑んで寝て起きてすぐには走る気にならん。まあ、ともかく寒いだのなんだかんだ理由をつけて最近はサボっている。この日は珍しく予定がないが、映画を2本観ることにしてしまうと、やっぱり1日潰れてしまうので、1本だけにする。早めに出かけて夜をゆっくり部屋で過ごすことにしよう。

新宿テアトルタイムズスクエア 『レンブラントの夜警

ということで、選んだのがこちら。上映時間がけっこう長いんです。ピーター・グリーナウェイという英国の監督作品。『プロスペローの本』(1991)を観て衝撃を受けて以来、彼の作品は楽しみにしている。『枕草子』(1996)や『8 1/2の女たち』(1999)なども観ていますが、それ以来ですから、久し振りですね。ともかく、彼の作品は本当に凝っていて、ある意味完璧なる芸術作品なので、そう多くは作れないでしょう。美的で官能的、そんな印象です。『プロスペローの本』はもちろんシェイクスピアの『テンペスト』を、『枕草子』はもちろん日本の古典文学のあれです。そんな感じで、古臭い素材を彼流の感覚で味付けするというのが得意なのでしょうか。ということで、今回の素材は17世紀オランダの画家、レンブラントの1枚の絵画『夜警』製作をめぐるお話。それだけが実際の史実に基づいているのかよく分かりませんが、もちろんフィクションとしても十分に楽しめます。この辺り、真面目な作りの『真珠の首飾りの少女』のフェルメールとはかなり違いますね。

それもそのはず。この作品では特段17世紀の歴史的街並みをセットとして再現させるような努力はあまりしていません。室内のシーンも多く、それも当時の室内空間を再現させるわけでもない。全体的に照明は暗いし、特にアトリエのシーンは非常に演劇的なのだ。そして、この演劇的ってのがこの作品のポイント。オランダ絵画といえば、静物画や肖像画、風景画といった、対象物を詳細に写実的に描くことを確立させた。それ以前の、特にイタリア絵画は特に宗教画を中心として、絵画は現実を模倣するのではなく、テーマがあるのが普通であった。それとは対照的に、あくまでもオランダ絵画は静態的なのだ。一方で、グリーナウェイの英国は演劇の国。歴史家フランシス・イエィツはルネッサンス期の英国を「世界劇場」と呼んでいるくらいだ。しかし、レンブラントはオランダにあって、そして特にこの『夜警』においては、集団肖像画をドラマティックに仕立てた、というのが本作におけるこの絵画の解釈だ。通常は肖像画を依頼してきた各人の払う金額に応じて描き方が異なっている。全身を描く場合と上半身の場合と値段は違う。『夜警』の場合には夜警団のメンバーが等しく料金を払っているために、ルールからすると各人を平等に書かなくてはならない。しかし、演劇では通常、登場人物は平等であるはずがなく、主人公がいて脇役がいる。主要な人物でも敵と味方といる。そんな具合に静止表現としての絵画でありながら、そこにドラマを作り、光の当て方、視線の方向、全てにおいて各人に不平等な役割を与えているのだ。

まあ、そんな感じの展開。グリーナウェイ作品としては珍しくちゃんとして筋を追うことのできる脚本ですが、一度観ただけでは全てを吸収できません。2度目で脚本中心に、3度目には字幕は無視して映像だけを楽しみたいもの。といっても、濃密度、長時間なので、一度観ただけでぐったりです。それにしても、出演女優の美しいこと。なんか、彼の作品はいつも渋谷シネマライズの印象がありますが、本作はこの映画館が適切。ところで、この日の映画館、ものすごく混んでいました。私は上映15分前に到着しましたが、前方2列しか空いていませんでした。まあ、どうせ最前列なので何の問題もないのですが、相当座席数があるあの映画館でこれだけ人気とは。ちなみに、美術系大学生は学生証提示で1000円に割引をしています。

そういえば、若きアメリカ俳優、ヒース・レジャーが亡くなったそうです。28歳。

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またまた長い一日

1月19日(土)

恵比寿東京都写真美術館ホール 『ハーフェズ ペルシャの詩
もともと観る予定にしていた作品ですが、初日舞台挨拶が事前のチケット購入なしに観られるということで、早起きして行くことにしました。といっても、イラン映画に日本から唯一出演した麻生久美子さんのみが目当て。私の友人、さくさんは彼女のことが好きで、先日も青山ブックセンターで彼女の本の予約者先着100名に本人から手渡し握手つきというイヴェントに行ってきたとのこと。その予約も完売で、やはりかなりの人気なので早めに行くことにした。10:20の初回上映終了後に舞台挨拶はあるが、受付は通常通り10時。どのくらい前ならば座れるのか予想はつかなかったが、9時過ぎに到着。60番目くらいだったようです。それにしても、あの寒さで屋外で立って待つのは相当辛い。少しくらい受付を早くしてくれてもよいところだが(恐らく、事前に人数を数えて並ぶ人を締め切っていたようです)、時間通り。私はもう限界でしたね。入場して左寄りでしたが3列目をゲット。けっして大きなホールではないので、いい感じです。
まずは映画鑑賞。でも、結局10分ほど遅れて始まりました。そんなことなら、入場時間を早めればいいのに。どうせマスコミ対応で時間が押したのだろう。さて、この作品はなかなか面白いです。「ハーフェズ」というのはイスラム教のなかで、コーランの暗唱に優れた人物に与えられる称号。「ペルシャの詩」という副題がついていますが、決して自分で新しい言葉を紡ぐような詩人ではない。むしろ、そういう行為は禁じられている。神の言葉であるコーランをいかに正確に記憶し、どの箇所でもいつでもどこでも引き出せるかが重要なのだ。そんな厳格なルールのあるイランの詩人世界。麻生久美子演じるのはその世界で最も権威のある男の娘役。日本人という設定ではなく、チベット人とイラン人のハーフという設定。チベットからイランにやってきて、コーランを教える家庭教師として、主人公のシャムセディンは麻生演じるナバートと出会う。しかし、家庭教師といっても顔を合わせてはならず、壁越しに隣の部屋から読み合わせをするというもの。
そもそも、シャムセディンが家庭教師として名指されるところに陰謀がある。ナバートの父であるモフティ師は詩人界の最高権力者であるが、かなり傲慢なところがある。シャムセディンは別の師に仕える身であったが、まあかいつまんでいうと、モフティ師はこの若き詩人シャムセディンが気に入らず、なんとか彼を破滅に追いやろうとしているのだ。家庭教師の前にも一度彼を窮地に追いやったのだが、それでも気に入らず、美しい自分の娘に近づかせ、惚れさせることが目的。ちょっと計算違いは娘の方も惚れてしまったことだが、勉強中にコーラン以外の言葉で会話をしてしまい、隣の部屋を覗こうとした、それだけで追放の理由にはなる。シャムセディンはハーフェズの称号を剥奪され、追放され、肉体労働者となる。
まあ、こんな感じで書いていくとちょっときりがありませんが、まあ苦境に立たされ、よりその愛は深まっていくという展開ですが、実際の映像と脚本は非常に複雑である。ある意味ではサルマン・ラシュディの『悪魔の詩』に似たところがある。ナバートは結局父親が見立てた弁護士のような男と結婚させられる。しかし、この男は名前を主人公と同じくシャムセディンといい、主人公の運命をも案じている。そんなこんなで、2人のシャムセディンは別々の旅を開始するのだが、その足跡や行為はどちらがどちらか分からなくなる。夢なのか現実なのか、奇跡なのか理屈の通る現象なのか、そんな、曖昧さが魅力の作品です。果たして、本国イランではこんな作品をどう受け取っているのだろうか。かなり気になります。ラシュディの時のように、イスラム原理主義者たちは怒るのだろうか。
舞台挨拶のために、なんと最前列の人たちがどかされる。「ここは報道席となりますので」って、危ないなあ。私が3列目に座った後に、最前列の空席を見つけて座っていた人を見て「あーまだ空いてたんだ」って悔しく思ったのだけど、結果的にはよかった。それにしてもひどいな。報道の人たちなんてどうせ写真撮るだけなんだから、椅子なんて要らないし、座席の前のスペースで十分だと思うんだけど。そして、かれらのセッティングでまた10分ほど待たされる。舞台挨拶に来るたびに思うんだけど、こういうのはマスコミ向けの完成披露試写会の時にすでにやっているんではないか?まあ,こんな一人の映画ファンが愚痴をいったって何も変わりはしないからやめておこう。
ともかく,暫くして麻生久美子さん登場。なんと私と反対側の通路から入ってきました。残念ながらというか当然というか,監督も主演俳優もいない。麻生さんが一人では寂しいからと連れてきたのが,現地コーディネータ兼通訳の女性。さらっとした淡い色のワンピースの麻生さんはやっぱり可愛い。左手の薬指には本当に眩しいくらいに結婚指輪が光っています(マスコミのお目当てはこちら)。スクリーンだと若干まのびした顔に見えないことはありませんが,実物の顔はちっちゃい。もう29歳ですが,振る舞いや言動など,演じているときよりも幼い感じがします。ちなみに,本作ではほとんど(全く?)ノーメイクでの出演。主演俳優よりも8つほど年上なんですから,ある意味面白い。麻生さんは芸能人というよりは俳優なので,やはりこういう場になれていないところがまた素敵だ。慣れていないといっても緊張しているというわけではなく,作り笑いとか考えてきた台詞をスムーズにしゃべるとか,そういうのではなく(以前に見た戸田恵梨香はかなり場慣れした雰囲気があった),非常に自然体で人柄がそのまま出るような舞台挨拶でした。通訳の女性は,日本人がチベット人とのハーフを演じることには全く違和感はないし,また麻生さん本人の現場での溶け込み具合も素晴らしかったと,彼女の人柄を賞賛。麻生さんが話している間もフラッシュを焚いて連写する報道陣以外はとてもいい舞台挨拶だったと思います。結婚しても,年齢を重ねてもますます楽しみな女優さんです。

恵比寿の駅ビルに入っているドーナツ店でベーグルサンドのランチを食べて急いで新宿に移動。

タワーレコード新宿店 Quinka, with a Yawn
今回は1年という短い期間での新作発表となったQuinka, with a Yawn。本人のMCによると6,7年前にCDも出していないのに無駄にインストアライヴをしていたとのことですが,私がQuinkaをインストアで観るのは初めて。私はレコ発の終わったmona recordsで購入してしまったので,サイン会には参加できませんが,ちょっと人の集まりも心配だったので来ることにしました。いや,その前にレコ発のライヴを聴けなかったんだから,素直に演奏を聴きにきたって書けばいいじゃないか!
その予想は的中し,ちゃんと聴きに来たお客さんも10人以上はいるものの,リハーサルの段階では,皆遠巻きに見守っている。今回はmona recordsからの発売ということで,この場を仕切るのはmona recordsの行さん。これからライヴです,みたいなことをいいたいがためにマイクを取ったものの,くだらない話をうだうだと。これが私のような人間にはメチャクチャ面白い。知っている人は知っていますが,行さんは10年前までタワーレコードで働いていて,しかもインストア担当だったんですよ。でも,現在のインストア担当の遠藤さん(顔はよく見ているのですが,先日のHARCOのインストアで初めて名前を知りました。どうやら近々異動するらしく,HARCOが紹介したのです)のような形式的な仕切りではなく,悪くいえば馴れ馴れしい感じが素的です。
さて,この日のQuinkaはレコーディング参加メンバーがけっこう揃っています。といっても,私が知っているのはベースの鎌田さんだけ。今回はコケストラというバンドのメンバーが,ギター,コーラス,ヴァイオリンと参加しています。レコ発のときもかれらがゲストだったのですが,私は勝手に勘違いしていて,レコーディングのバンドメンバーを勝手に「コケストラ」と呼んでいるのかと思ったら違いました。このコーラスの女性がヴォーカルだそうですが,なかなか可愛いです。その名前は多分,「オーケストラ=大ケストラ」に対して「小ケストラ」なんだろうな。最近のQuinkaはとても歌声が強い。この日はギターも2曲弾いて,とてもいい感じです。最終的には演奏を聴きに集まったのは30人じゃくらいだったのでしょうか。でも,行さんもいってましたが,このくらいだとゆっくり聴けていいのかも。コケストラも今度聴きに行こう。サイン会に参加する人数も気になるところでしたが,人数が少ない分,ミッコさんは一人一人とゆっくりお話をしていたようで,それもとてもよかったです。あまりに少なくてすぐに終わってしまったらと要らぬ心配をして,私も自分のCDを持参していたのですが(要は自分もサインしてもらいたいだけだ!),列が途切れる前に次の予定のために移動することに。

渋谷アップリンクX 『東京ソーダ水
久し振りにアップリンクX。やはり土曜日の真昼間だというのにお客さんは5人くらい。でも,それがちょうどよい映画館。この映画は東京に住む20歳から30歳台までの女性8人の生活を取材したドキュメンタリー作品。その8人を覚えている限り書いてみましょう。一人だけ有名なのは,廣木隆一監督作品『M』に主演していた女優,美元。自らタレントをしながら,タレント事務所を経営する女性。仕事を辞めてアフリカに行きたいというボクササイズインストラクター。仕事を辞めて30歳前にしてサックス奏者として音楽中心の生活をおくる女性。狂言部の部長を務める大学3年生。歌舞伎町で働くが,世界大会出場も目指すポールダンサー。夫と中央区の新築マンションに住む看護師。内縁の夫と下北沢に住み,下北沢再開発反対運動に参加する女性。お,全部覚えていましたね。まあ,ともかくこういう映像は覗き見趣味的にけっこう面白い。所詮社会科学者なんて覗き見趣味的な好奇心が旺盛なんだよな,って内省したりして...

タワーレコード渋谷店 Shima & Shikou DUO
2ndアルバム『road to the deep north』発売記念のインストアライヴ。タワーレコード渋谷店ですが,地下ではなく5階のジャズコーナー。エスカレータに張ってあったチラシには「19時から」と書いてあってビックリしたが,17時からでした(あのチラシに騙されて帰ってしまった人がいないか)。まだまだジャズフロアでCDを物色するほどの知識は全くないので,用意された椅子に座り,レポートの採点。17時には15分ほどありましたが,私が一番最初に座ると不思議なもので,次々と座る人がでてきます。昼間のQuinkaインストアに続いて若干遅れてのスタート。さすがに,トランペットの音は店内に響きますね。ポップスとは違って,ライヴが始まると買い物客も多くが聴きに集まってきます。かれらを知っている人は恐らく10人程度だと思いますが,なかなかの盛り上がりでした。そういえば,煙草を吸っていない志宏さんの演奏ってのも貴重かもしれない。私は新宿店で購入したので,特典はおあずけでしたが,どうやらPVのDVDのようです。どんなPVを撮ったのか気になるところ。島さんもかなり上機嫌でしたね。
そして,なんとこの日は2月16日のレコ発ライヴに3組6名を招待するという抽選会がありました。結局,それに参加したのは十数名でしたが,なんと当たってしまいましたよ。私は畠山美由紀さんがゲスト出演する1stセット(3500円)と,新譜から中心に演奏する2ndセット(3000円)と通しで予約していますが(5000円),どちらか一方2名様ということだったので,高い方の1stセットでお願いしてきました。その場でチケットを渡されるわけではなく,後日詳細を知らせてもらって,ゲスト枠で入場するようなことになるのでしょうか。私自身の1stをキャンセルして誰か1人連れて行くか,それとも私の予約はそのままで2人連れて行くか,そもそも一緒に来る人がいるかどうか分かりませんが,ともかくラッキーです。もし希望者がいれば受け付けますよ。左下の「メール送信」をポチッとしてください。

さて,この日は相模原市のさくさんちで米パーティがあるというので,急いで移動。彼は昨年会社を辞めてプラプラしています。そんななか,夏ごろから参加したというのが大磯の米農家。収穫された米をわけてもらったとのことで,皆を呼んでのパーティです。彼の家はデザイナーズマンションで,彼自身インテリア雑誌に頻繁に登場する部屋タレント。とても広いし,いろいろ楽しいものもあるので,毎月のようにパーティをしているのです。私も久し振りに参加。お米が主役ということで,東急百貨店の地下で錦松梅を購入。
私が19時前に到着した時には既にさくさん含めて5人で盛り上がっていました。以前からさくさんのblog上で何度かやり取りをしていた爽健美茶さんが来ていて,隣に座ると,彼女の話で随分楽しませてもらいました。以前から一十三十一ファンとして知り合いだったナオーさんも来てたりして(全く偶然にさくさんとも知り合いになっていた),そして先日わが家のパーティに来ていたばかりのみわちゃんもいたり,遅れて810も来たり,とにかく前から知っている人も,初めての人もこの日は随分お話もできたし,楽しかった。あ,ちなみに主役のお米ですが,玄米のまま炊いたものを雑炊にしていただいたのが主。もちろん,炊き上がりに錦松梅をかけて食べたり(驚くことにさくさんをはじめ,錦松梅を知らない人は多かった),雑炊にはさくさんの恋人から取り寄せたズワイガニが入ったりと,この日も贅沢な食卓でした。さんざん酔っ払って南武線終電で帰宅。

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平日だけどライヴはしご

1月18日(金)

この日は正式な職場の新年会(7日にやったのはあくまでも有志ということで)だったが,私は行かない。この日は19時からのフリーライヴに行った後,品川に移動してピアノの松下美千代さんとトランペットの島 裕介さんがサポートするCianさんのレストランライヴに行く予定だったが,急遽変更。フリーライヴの後に木下ときわさんのライヴへ。dois mapasは製作期間に入るため,年明けてから2月くらいまでライヴはなし。なので,この日は唯一,ソロという形ではありますが,歌声が聴ける。しかも,翌日はときわさんの誕生日ということで,昨年の私の誕生日に歌ってもらったのですから,顔を出さないわけにはいきません。
さて,この日は一度帰宅して着替える余裕はなく,17時過ぎの電車で新宿に出て,おにぎり屋で軽くお腹を満たして六本木へ。ミッドタウンに入っている和菓子の「虎屋」にはなぜかお菓子以外の商品があり,前から気になっていた。ここで,ときわさんのプレゼント用に小さめの風呂敷を購入。

東京ミッドタウン 竹仲絵里
前に何度か観たミッドタウンでのフリーライヴはこの虎屋の目の前のスペースでしたが,念のため事前に調べたらSTARBUCKS COFFEEが会場だという。そんなフリーライヴのためにお店を提供するなんて太っ腹だ,と思い行ってみると,お店の前に人だかり。スタートの30分前でしたが,開場を待っているのかと思いきや,お店の外にステージが。そう,ここの店舗にはウッドデッキのテラス席があり,ここがライヴ会場だとのこと。もう随分人も集まっているので,しょうがなく待つことにしました。幸い,かなり早い時間に竹仲絵里さんが登場して,リハーサルをけっこう長い時間してくれたので助かりました。なんと,この日初めてサポートしたのが東京60 WATTSの杉浦琢雄。もちろん,私にとっては広沢タダシのサポートでお馴染みですが,こんなところで演奏を聴くことになるとは。リハーサルとの時は3列目で,2人が見える絶好の位置でしたが,リハーサルが終わって,前の女性が抜け,私はそこに移動。視野は少し狭くなりましたが2列目です。そんな意外な感じはしませんが,こんなに近くで演奏を見るのは初めて。新曲のジャケットのために黒髪にした絵里さんでしたが,また少し茶色になってきたようです。それにしても,この寒空でギターにピアノ。さすがの演奏でした。寒さのせいか,2箇所ほど高音の歌声がおかしいところがありましたが,冬の野外に響き渡る絵里さんの歌声,素敵です。3月22日には渋谷duo music exchangeでのワンマンライヴも決まり,楽しみです。

さて,ライヴ終了ですでに次のライヴの開演時間19:45。急いで乃木坂から千代田線で西日暮里まで。JR山手線で隣の日暮里。なにやら駅の改装中で少し不安になりましたが,2回目のBar Portoに無事到着。

日暮里Bar Porto 木下ときわ
到着した時はもちろん,既に演奏が始まっていましたが,お客さん6人がステージの方に詰めあってこじんまりとして暖かな雰囲気です。この日のライヴのことを教えてくれた陽子さんも来ていて,カウンターに座っていたので,私はその隣に座り,歌を聴きます。この日はギターの小畑和彦さん。いやあ,やっぱりときわさんの歌,好きだなあ。私は数年前までブラジル音楽なんて,20歳の頃になぜか小野リサさんのCDを2枚ほど持っていただけで,まったく知らなかったし,今でも本場の音にはほとんど触れたことはない。だから,ある意味ときわさんの歌声が基本になっていたりするのだ。そして,サポートの小畑さん。前回のこのお店のときわさんライヴに続いて2回目に聴きますが,いやあ本当にスゴイ。外見とのギャップがね,また。そして俯き加減にぼそっとつぶやく駄洒落が...ときわさんも嬉しそうに反応に困っています。私のツボにはまったのはトイレネタ。ときわさんが曲紹介で真面目な話をしているのに,それを全てトイレの話に持って行こうとするんです。しまいには,カウンター席の人が持っていたデジタルカメラをレコーダーと勘違いして,「それって音が取れるんでしょ?音入れ=おトイレ」なんてことをさらっといいます。この日はなにやら大正琴のような怪しげな楽器も持ってきて,2ndステージではたまにそれをジャランと鳴らしたり。本当に面白い。彼がアコーディオンの大塚さんとスティールパンの原田さんと組んでいる「パンケーキ」というユニットも今年は必ず行くぞ,と思いました。
ときわさんは自分の誕生日ライヴだというのに,谷中で買ってきたというお菓子を皆さんに振舞う。残念ながら陽子さんは2ndの前に帰ってしまったので,私もあまり長居せずに,プレゼントを渡して帰ることにしました。

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すき焼き,献血100回

1月16日(水)

この日はわが家ですき焼きパーティ。近所に住むライヴ友達、サカウエ君とmixi上でそんなやり取りをしたのがきっかけ。わが家には南部鉄の鍋がある。これは近所の京王電鉄が経営しているパン屋「ルパ」のポイントがたまってもらったものだ。300円で1ポイント、このプレゼントは500ポイントだから15万円のパンを食べたことになる。といっても、それが数年前。もらったものの、なかなか1人では使い道がないので、人を呼んで使うことに。
サカウエ君とも面識のあるみうさんとみわちゃんを呼んで、4人で。私は定時17時まで仕事をして、事前にビールは買ってあったので、この日は野菜と30%オフになっていたオージービーフを400g買って帰る。この日お休みだったサカウエ君は、近所にある非常に品揃えのいい酒屋でまた焼酎を1本一升瓶で買ってきたほか、家にストックしてある焼酎を2本(なんといっても彼のうちには66本の酒瓶がストックされている)、それにまた新しく購入したブランデー梅酒。そして、それに和牛300gを持参してくれました。まずはビールで缶詰や野菜を炒めたものなどで乾杯。わが家の本の話題をしているうちにみわちゃんから電話。彼女は19時半過ぎに表参道帰りにスウィーツを買ってきて、みうさんは20時前にベルギービールを持って登場。
すき焼きなんて食べるのも数年ぶり、自分で作るのはもっと久し振りですが、大阪出身の両親のもとで育った私の味付け、砂糖と醤油のみ、白菜、長葱、椎茸、えのき茸、焼き豆腐、白滝、そして牛肉、というシンプルな出来上がり。わが家にはカセットコンロはないので、キッチンで調理して、鍋のまま食卓へ。幸い、皆さん箸が早いので、冷めないうちにすぐになくなります。そんなことを3回繰り返し、さすがサカウエ君チョイスの焼酎はどれも美味しく、あっという間に夜は更けていきます。ここ1年迷惑をかけられてきた隣の夫婦は今月はじめに転居し、空いたままでしたが、もう片方の隣人には深夜まで酔っ払いが大きな声で話してしまい、迷惑かけました。雪見酒とはなりませんでしたが、その深夜には雪が降っていたそうな。

1月17日(木)

この日はお休み。大学も先週で今年度は終わってしまったので、4月までは木曜日は完全休日です。前日は人が集まって鍋を囲んだせいで、室内温度が高く寝つきがあまり良くありませんでしたが、1週間以上ぶりのジョギング。昼過ぎには出かけて、映画を1本観ることにしました。ちなみに、ライヴはありません。大学に行く用事があったので、有楽町を選択。

シネカノン有楽町2丁目 『迷子の警察音楽隊
予告編ではあまり私好みでないと敬遠していた作品ですが、けっこう評判がいいので観ることにしました。イスラエルのとある町の文化センターオープン記念で演奏を依頼されたエジプトの音楽隊が主役。メンバーは全て男性警官。空港についても迎えの車はない。バスでその町へ向かうが、到着したのは全く人気のない町。とりあえず、1軒の食堂をみつけ、訪ねると、どうやら町の名前を間違えたらしい。例えば英語とドイツ語でwの発音が違うように、似たような町だったために、バスを訪ねる時に間違えてしまったのだ。
到着したのは非常に寂れた町だったので、引き返すバスもその日はもうない。途方にくれている時に、この食堂の女主人が一夜の宿を提供してくれることになる。一人暮らしの女主人と、常連客の家族、店に住み着いている男、そんな3つの場所に7人の楽団員が別れて過ごす1夜の物語。数年前に息子と奥さんをなくしてしまった堅物の楽団長、ハンサムで軟派な若きヴァイオリニスト、作曲の才能がありながらどこか吹っ切れないクラリネット奏者、そんな3人を中心に人間劇が展開します。
私の予告編を観た時の予想では,目的地に辿り着くまでにもっといろんな場所でいろんな人に出会う,というように想像していましたが,ある町で出会った人たちの短くはあるが深い人間関係を描くものでした。そこには,ディスコミュニケーションによる笑いあり,切ないロマンスありで心温まる作品でした。

その後,献血をした。今の献血手帳になってちょうど100回目。その前にも何度かしていましたが,とりあえず100回。いろいろもらえますよ。そして大学に寄って成績提出。この日は早めに帰宅して胃に優しい夕食にしましたとさ。

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2月のライヴ予定

既に予定をオーバーしているので,限界です。

2月1日(金)
中目黒楽屋 永山マキ/モダーン今夜(予約済み)
2月3日(日)
関内KAMOME maiko(予約済み)
2月7日(木)
表参道FAB 一十三十一/fonogenico/他(チケット購入済み)
2月9日(土)
横浜BRITZ 畠山美由紀 with ブルーハッツ(チケット購入済み)
2月10日(日)
渋谷7th floor 高橋ちか(チケット購入済み)
2月11日(月)
吉祥寺star pine's cafe 朝日美穂/青山陽一/tico moon(チケット購入済み)
2月13日(水)
渋谷eggman 竹仲絵里/おおはた雄一(講演延期でチケット保有)
2月14日(木)
銀座cafe ohana 山田タマル(当選待ち)
2月16日(土)
渋谷JZ Brat shima & shikou DUO/畠山美由紀(予約済み)
2月17日(日)
中目黒GTプラザホール 朝日美穂+trico!
2月18日(月)
梅が丘Take Five air plants(予約済み)
2月23日(土)
都立大学Jammin' 松下美千代トリオ
2月24日(日)
吉祥寺star pine's cafe ハシケン(チケット購入済み)
2月29日(金)
池袋自由学園明日館 ビューティフルハミングバード(チケット送付待ち)

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調布でライヴ

1月14日(月,祝)

レポートの採点は残っているものの、もう講義は終わってしまった。1月は休日も多いので、なんとなく部屋でゆとりがある時間を過ごしている。私は年末に大掃除をしない性質ですが、年明けていろんなことを少し片付けたりしています。わが家には講義関係や研究関係、確定申告の書類など、紙が多い。それらの多くは時間が経つといらなくなったり、保存しておいたものでも結局は何年も見ることがなかったりということもあるので、それらを随分処分したりした。書棚も少しすっきりしてなんだかいい気分。この日も午後に入ってから出かけます。

新宿タワーレコード 大山百合香
何かとかかわりがあって、これまで6,7回のフリーライヴを見ている大山百合香。今回のミニアルバム『6 tear drops』は6曲入りで手軽だし、1曲ロッキンタイムのカヴァー曲「ありふれた言葉」ではアレンジ、演奏をsmall colorの2人が手がけているということで初めて彼女のCDを買うことにした。ということで、今回も良原リエさんのサポート。正月は地元の沖永良部島に帰省したということで、かなりいいテンションの百合香ちゃん。歌声もいい感じです。MCも珍しく親しみがあってかなり面白い(というか、ワンマンライヴとか行けばいつもそうなのかもしれません)。終盤にはお客さんの多さに感極まって涙するシーンも。リエさんの他にギターのサポートがありましたが、久し振りに聴くリエさんのアコーディオンもコーラスの歌声も素的。今回も前方の客の頭に阻まれてたまにしか百合香ちゃんの顔を拝めなかったのが残念でしたが、いいステージでした。この日の特典はサイン入りアーティスト写真。本人による手渡しということでしたが、並んだのは私が一番。一応、考えていたことは伝えたんだけど、なんとなくもっとゆっくりしゃべっていてもよかったのかなあ、と後悔。それくらい、百合香ちゃん一人ひとりゆっくりと対応していました。ちょっと待ってもリエさんは現れず。

新宿K's cinema 『風の外側
この日選んだ映画は奥田瑛二監督作品。彼の作品は2本ほど観ていますが、ちょっとイマイチ好きになれない。でも、けっこうロングランしていたので、結局観ることになりました。結論からいうと、今回はナカナカ良い。というのも、主演の2人はほとんど知らない配役だからだ。ヤクザになりきれない佐々木崇雄と、合唱部の女子高生の安藤サクラ。もちろん、本人も女子高生の父親役として出演していますが、ミュージシャンの綾戸智恵や大友康平、『るにん』(未見)に続いて作家の島田雅彦も出演しています。その他も、脇は名優たちによって固められています。やはり夏木マリなどの存在感は素晴らしい。
喧嘩が強いくらいしかとりえのない主人公がある日、オペラ歌手を目指す女子高生に出会い、少しずつ純粋な気持ちを取り戻す、って行きたいところですが、いつまで経っても変わらない主人公。どうなることやらと思ったところで急展開します。舞台は山口県の下関。そう、いつでも何かしらの社会問題を持ち出したがる奥田監督ですが、本作では「在日朝鮮人」。奥田自身の役も夏木マリも在日で、主人公2人はそれぞれの子どもという設定。このあたりは考えさせられますね。日本人が在日朝鮮人を演じること。その意味はどうなのか。あるいは俳優のなかでもそれを公言はしないが在日の人が多くいるのかもしれない。最近、力道山の映画もあったが、スポーツ界などにも在日の有名選手が何人もいるってことも聞いたことがある。映画のストーリーそのものから教わるというよりは、在日の問題をフィクションとしての映画で表現することの意義をもっと考えてみたい。

調布GINZ Thprime
この日の最後はなんと、調布まで戻ってのライヴ。ちょっと早めに着いて、以前からお気に入りの古書店に行って『フロイト著作集6』を購入。別にここで買わなくてもよい本だが、バッグの中身が軽かったことと、やはり調布だとけっこう近いので持ち帰るのに抵抗がない。
さて、このお店は以前宮嶋みぎわさんのトリオが何度か出演していた行きたいと思っていたところだ。先日、松下美千代さんからもこのお店のことを聞いて、けっこういいお店だといっていたので楽しみでしたが、入ってビックリ。行ったことがあるみうさんからも「ステージを見下ろすような感じ」と聞いていたが、本当にステージが小さなプールのように落ち込んだところにあって、お客は上から見下ろします。普通、ステージは客席よりちょっと高くて、見上げることで多くのお客から見えるようにするものだが、この発想は面白い。でも、B.Y.Gやstar pine’s cafeもある意味では近いのかも。予約の時にフードメニューがあるかどうか確認したが、700円以下の軽食メニューがけっこう充実している。カレーにスパゲティ、パスタなど。私はジャンバラヤを注文。赤ワインとともに、レポート採点しながら開演を待ちます。
Thprimとはパーカッショニストの仙道さおりさんが所属する3人のインストゥルメンタルバンド。やっぱりさおりさんは年長の男性にもてるんですね。さおりさんはvoyageという3人ユニットも組んでいて,それはカシオペアのギタリスト野呂一生とSquareのキーボーディスト和泉宏隆との3人だ。そして,Thprimは40歳台と思われるピアニスト篠田元一と,50歳台と思われるベーシスト水野正敏の3人。音の雰囲気はやっぱりvoyageと似ていて,水野さんが「フュージョン」という言葉を使ったら,篠田さんはジャンルは関係ないと否定しましたが,ジャズがなんたるかわかっていない私にとってはやっぱりフュージョンっぽく聴こえます。前半はそんな感じで,ちょっと私の好みとは違った曲調。でも,このユニット(既に2枚のアルバムを出している)にもさおりさんの曲があって,それらはそれこそまったくジャンルは関係ない。1stステージの後半から徐々に楽しくなってきます。そして,演奏もさることながら,この世代の違う3人のやりとりがなんともいえず,面白い。本当に楽屋トークのように,とりとめのない話が続きます。そして,ここでもさおりさんの音楽に対する不思議な姿勢が強調されます。この人は本当に他人の音楽を聴かないようです。もちろん,父親もミュージシャン(?未確認情報)ですから,もともと音楽に囲まれる生活を送ってきたとは思うのですが。唯一,幼い頃に普通の女の子と同じように光GENJIが好きで,プロになってから諸星和己のバックで光GENJIの有名な曲を演奏したときには嬉しかったという話は面白かった。
まあ,ともかく久し振りに聴くさおりさんのパーカッションはすさまじかった。やはりカホンでは彼女にかなう人はいないと思う。まあ,勝ち負けの問題ではないのだけど,先日もとあるドラマーが1曲だけカホンを叩き,それはけっこう良い演奏だったが,ソロも含む1曲の演奏でかなり体力を消耗していたが,さおりさんは相当長いソロでも平気なのだ。まあ,彼女の場合はほぼ毎回このパーカッションセットで,しかも,毎日のように演奏があるのですから。そう,そして久し振りに彼女の姿を見て驚いたのは髪形。まずは色がすっかり黒になっています。長さは全体的にそれほど以前が長かったわけではないのですが,非常に短く感じたのは前髪ができたことでしょうね。ずいぶん印象が違います。
一応この日はレコ発ということでしたが,既に関東近郊で3回目ということでお客さんも10人程度でした。CDを買おうかどうか迷いましたが,3000円という価格に迷い,意外に購入している人が多く,結局躊躇したままやめてしまいました。さおりさんもたまにしかライヴに来ない私の顔を覚えるはずもなく,そのまま帰宅。でも,調布だったら若干帰宅時間が早くて嬉しい。

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まあ,こんな日もある。

1月13日(日)

渋谷TOEI② 『アイ・アム・レジェンド
ウィル・スミス主演作。予告編では,彼がすっかり野生化してしまったニューヨークの街を愛犬とともにサバイバルするという内容だけが分かる。地球最後の人間,でもそれがなぜ「レジェンド=伝説」なのかは分からない。この手の映画はそれほど好きではないが,時間と場所の関係から観ることになった。つまらないだろうけど,一応このタイトルにしてどんな内容なのかが気になってしまうのはまんまと広告業界の罠にはまっているということか。
なんてことはない。数年前のダニー・ボイル監督作品『28日後...』と似たような物語である。普通はこれから観るであろう人のためにネタバレは避けるべきだが,ここではあえてこれから観ないようにネタバレしておきたいと思う。設定はこんな感じだ。ある科学者が新薬を発見する。それはいろんなウィルスを飼いならして抗体に変化させるというものだ。それによって1万人以上の癌患者が完治したというのだ。そして,それから3年後,ここは明白には語られないが,そのウィルスが人間を凶暴化させ,しかもひどく感染力が強く,ニューヨークの街は封鎖される。スミス演じる軍人は科学者でもあり,ニューヨークに残ってそれを治療する抗体の開発する毎日。凶暴化した人間は陽の光の中では生きられない(ドラキュラか?)。しかし,正常な人間はニューヨークで彼唯一人。結局,愛犬まで感染してしまい,凶暴化した人間集団相手に無茶な抵抗を挑むが,歯が立たない。絶体絶命の時にある女性が助けてくれる。最終的には新薬は発明されるが,彼は彼女(とその幼い息子)を守るために命を捧げる。彼女は翌朝,その免疫体を持って,地球上で唯一残された正常な人間たちの住む村にたどり着く。そんな有体の物語だ。
それにしても,最近の俳優も大変だと思う。生身の人間相手ではなく,あとで合成されるCGを相手に空回りの演技を繰り返すのだ。もっと斬新なアイディアならまだしも,こんな昔から使われてきているようなモティーフの繰り返しの作品を再生産するのは,もうやめましょうよ。

渋谷シネマライズ 『ベティ・ペイジ
続いてみたのも駄作だった。かつてピンナップの女王と呼ばれ,ポルノ界でわずか7年で姿を消した女性のその前後の物語。先日観た『チャプター27』といい,過去の再現以外になんの意味があるのだろうか。しかも,再現することの意味もまったく不明だ。『アイ・アム・レジェンド』なんて作品の解説にこんなに無駄な時間を使ってしまったので,こちらはこれでおしまい。

青山月見ル君想フ
小貫早智子さんのバンド,Stephanieが出演するイヴェントですが,出演は4番目の20:20と聞いていたので,食事をして20時ぎに到着。演奏中のバンドが終わると20時過ぎ。こんな時間どおりに進行するはずはないと思うと,やはり現れたのは男性ヴォーカルの男性ばかりバンド。
TOMMY THE GRATE:名前は聞いたことありましたが,こんなバンドとは。第一この名前,あまりにも偉そうだよね。こういう趣味からして受け付けられません。私の後ろの人は「こんなすげえライヴ初めて見た!」って興奮していましたが,私は前方でしたが空いていた椅子に座り,映画2本の疲れを癒すために目を閉じてウトウト。まあ,ウトウトの邪魔をしないのだから,演奏自体はそれほど悪くないんだと思う。
Stephanie:早智子さんはQuinka, with a Yawnのコーラスとして知ってからかなり経ちますが,昨年辺りからこのStepfanieという彼女がメインヴォーカルをつとめるバンドの活動を始めた。演奏をきちんと聴くのは初めて。とにかく,サポートメンバーがすごいのだ。かつてHARCOバンドで叩いていたドラマー秋山隆彦,ギターはトルネード竜巻のフタキダイスケ。その他覚えているほどではないが,秋山氏とよく一緒にやっているサックスの男性,ベース,キーボード。そしてコーラスはフルカワモモコさんの総勢7名。この日は早智子さんもギター弾きます。基本は英語詞ですが,オリジナル曲なんですかね。曲もナカナカ,演奏は抜群。早智子さんの歌う時のあまり楽しそうでない顔はQuinkaの時からで,MCの声の低さもご愛嬌。まあ,よろしいのではないでしょうか。最近の私の好みからいうと,やはり音の大きさと多さは好きではないので,もっとシンプルで歌声を目立たせたらどうなるんでしょう。といっても,はっきり聞き取れない英語詞であるということ自体が,ヴォーカルをメインとしないこのバンドの特徴なのかもしれません。といっても,やはりフルカワモモコさんとのダブルヴォーカルは非常に魅力的。
ここで,2階に上がって,次の出演者も1曲は聴くことにしましたが,やはり爆音。もう絶えられなくなり,知り合いも少なくありませんでしたが,バーカウンターで一言「生ビール」と発しただけでお店を後にしました。そういえば,このお店でワインって呑んだことないよな,今度は呑んでみようって思いつつ,帰路につきました。

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男ばかりのコーラスもいいものだ

1月12日(土)

今度は東京経済大学の2007年度最後の講義。こちらはいつもどおり。毎年終わらなくて尻切れトンボで終わってしまうのですが、最後は駆け足でなんとか終了。後はレポート採点です。でも、年度末は返却しなくていいので意外と早かったりする。

新宿コマ東宝 『銀色のシーズン
この日は新宿でインストアライヴが2つもあるので、その前に映画。時間的にこのスケジュールに組み込めるのはこの作品くらいだったので、初めてコマ劇場内の映画館に入る。500席以上ある広い映画館でした。だというのに、公開初日のこの作品で座席は2割も埋まっていなかったように思います。まあ、初日ですから本当に観たい人は舞台挨拶のある有楽町に行くんでしょうね。
さて、この映画は瑛太主演のスキーもの。まあ、タイトルからすぐに分かる、かつてのホイチョイ的なノリですが、相手役が田中麗奈ということで、この2人だから観るようなもんです。まあ、ストーリーを書くほどのこともなく、テレビドラマ的なつくりの作品ですね。でも、こんな作品でもしっかり泣いてしまう私。まあ、泣くために行っているようなものです。

タワーレコード新宿店 HARCO
急いでタワーレコードに向かう。ここ最近のHARCOインストアは20分前だとほとんど本人を見ることができないくらいの盛況ぶりですが、この日の天気に左右されたのでしょうか。10分前に到着しても端っこの方と後方は空いていました。私は端っこの方に陣取ります。ちらほらよく目にするHARCOファンの方々の姿もあります。この日も一人弾き語りで、いつもどおりの選曲でしたが、「響き合うぼくらの呼び声」をみんなで合唱させたり。私の隣の女性の歌声が素的でした。この日はスタッフが特典を配布して終了。

ここでみうさんと合流。他のHARCOファンたちとも軽く挨拶をして食事に。JR駅東口の地下にあるドイツ料理屋で琥珀エビスでランチセット。いつもかなり賑わっているこの小さなお店ですが、やっぱり美味しいです。みうさんに付き合って、伊勢丹のセール。

タワーレコード新宿店 坂本美雨
再びタワレコに戻って、今度は坂本美雨さんのインストア。続けて鑑賞の人は他にもいたようです。いつもより化粧の念入りな美雨さん。こんなに近くで見るのは初めてかもしれませんが、前方の男性の頭が邪魔で美雨さんの顔はたまにしか拝めず。でも、歌声が素的なのだから良しとしましょう。それにしても、フリーのインストアなので贅沢はいえないが、どうにかならないものか。コアなファンに限って背が高かったりすんだよな。この日ももちろんサポートは徳澤青弦。美雨さんとのやりとりも面白い。キーボードは私は初めての人でしたが、このメンバーでの坂本美雨ライヴはもう長いらしい。この日はステージ横に坂本龍一サウンドトラックコーナーがあって、美雨さんも「変なものが視界に飛び込んできて集中できません」と冗談めかして訴える。確かにね。明るいってことは演奏する側にとってはけっこうやりにくいのかもしれない。みうさんはこの後にmotion blue Yokohamaまで行かなくてはならないので、ここで別れて私はサイン会の列に。やっぱり緊張しますが、考えていたことはお話することができました。

どこで食事をするか悩みながら、結局新宿LUMINEの地下のカレー屋で食べる。下北沢に移動したらカレー屋「茄子おやじ」が「17時からイヴェントのため閉店」と書いてあり、食べてきてよかった。開場時間になっていますが、なかからはまだリハーサルの歌声が。それはしばらくして終わりましたが、なかなか開場しません。さすがにあの寒さで10以上待たされるのは厳しいですね。しかも、この日はインストア続きで立ちっぱなし。腰もかなり厳しいです。

下北沢lete 朝日美穂
ということで、開場して私は一番前のソファ席へ。開演まで40分くらいはあるので、寝ます。やっぱりleteはこうでなくっちゃ。若干一組の男女がお話していましたが、開演まで静まり返っている空間が似合います。既にTOPSさんが書いてくれていたように,この日のMCはかなりはっちゃけた発言が多く出ました。まずは一人弾き語りで「唇に」でしたが,ミュージシャン仲間の忘年会でこの曲を歌ったところ,サビで大合唱になり,歌ってきて一番楽しい演奏だったということ。ある意味では,この発言は私たちに喧嘩を売っています。確かに,いつも無反応な学生を相手に話をしている私には彼女の気持ちも分からないでもありませんが,一番っていうことはないでしょ。でも,それがお客さんの心に火をつけたのか,TOPSさんの誘いにしたがってけっこう多くの人が歌ってましたね。「eternal flower」のコーラスもナカナカでしたよね。でも,美穂さんも素直に喜べば良いのに。「無理しなくてもいいですよ」なんてね。その他,ここではとても書けないような告白まで。まあ,はやしいとさんなんかも同じようなことをいっていますから,まあ,隠すほどでもないんですけど,一応名誉毀損にならない程度にしておきましょう。
後半はベースの千ヶ崎さん,そして2ndセットではギターで高橋健太郎さんまで参加してのステージでした。ちなみに,1曲は今年になって美穂さんがやり始めたというベースでの演奏。なんと,ダブルベースですよ。まあ,そんな感じで楽しいことありの,歌もたっぷり聴けたりの,非常に充実した時間でした。まさにTOPSさんが書いたように,leteの朝日美穂,いいですね。恒例化してもらいたいものです。終演後,健太郎さんに「やぎOというユニットで川本真琴ちゃん見ましたよ」と話しかけると,「実は私も山羊座のO型でやぎOのメンバーなんだよな。今回はお声がかからなかった」といってました。そんなこんなで時間をつぶしつつも,さりげなく美穂さんが出てくるのを待っていたのですが,結局一度客席を覗きましたが,まだ数人残っていたためにまた引っ込んでしまいました。まあ,彼女らしいといえばそれまでですが。
結局,チョコパニックのチケットはまだ整理番号が17番だったので,買うことに。museyのライヴはまたおあずけか。

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ライヴが重なって困った時には

1月10日(木)

この日は法政大学の講義が2007年度最終日。レポートの提出なのだが,1年間あまりに手ごたえのない講義だったので,最後の余った時間でレポートの余白に講義の感想などあれば書いてくださいとお願いしたが,2人ほど書いてくれた。その2つの感想は決して悪い印象ではない。少しは安心。でも,そのうち集計されて届けられる無記名のアンケートではけっこうひどいこと書いてあるんだろうな。

テアトル新宿 『グミ・チョコレート・パイン
この日の講義前に選んだのは大槻ケンヂ原作を,大槻の筋肉少女隊と同じバンドブーム時代のバンド,有頂天のケラが監督した『グミ・チョコレート・パイン』。なんといっても,笑わずにはいられないのがキャスティング。主人公とその男の友人3人組の現在と高校生の時代とがもちろん別キャストで配役されているのだが,それがあまりにもはまっているのだ。主演は石田卓也だが,その成長した姿は大森南朋。まあ,ここはそこそこだが,高校時代を森岡 龍が演じるカワボンにはマギーが,そしてなによりもはまりすぎは高校生の金井勇太が大人になると甲本雅裕。これは思わず笑います。そのままやけん!この3人とバンドを組むことになった山之上を演じるのは高校生も大人も柄本 佑。まあ,ともかく微妙な笑いどころ満載の作品に仕上がっていて,その情けなさがけっこう好きだったりする。石田卓也って顔も身体もそれほど格好良い訳ではなく,顔もニキビでブツブツだし,なんでこんなに映画に主演しているんだろうって思うけど,本作に関しては彼以外にはなかなか演じられる若手男優はいないかもしれない。1980年代のダサい高校生の格好があまりにも似合っています。でも,それに対してちょっと気の毒なのが相手役の黒川芽以。本当はもっと可愛いだろうに。まあ,大槻氏は私より人世代上ではあり,映画のなかでの主人公は高校生ですが,私自身の中学生時代の苦い思い出を思い起こさせてくれる作品ですね。

さて,講義の後,この日行きたかったライヴは4つ。渋谷7th floorでの伊藤サチコ『truthful』発売記念弾き語りワンマン。下北沢mona recordsでのQuinka, with a Yawn『filed recordings』発売記念レコ発。下北沢sugarでのヤマカミヒトミソロライブ,そして青山プラッサオンゼでのko-ko-yaライヴ。しかし,講義の後はどう急いでも渋谷に19時過ぎ,下北沢はもう少しかかります。伊藤サチコとQuinkaは19時開場19時半開演。間に合わないことはないのだが,この2つはやはり入場が早い方が良い。この2つのどちらに行こうか悩んでいたのだが,その後にko-ko-yaのライヴを知って,これに行くことで両方諦めることにした。プラッサオンゼは20時開演なので,時間的にも余裕があるし,店内で食事もできる。7th floorも食事はできるが,客の入りによってはテーブルがあるかどうか分からない。まあ,本当はどれでもよかったのだが,なんとなく理由をつけたほうが自分を納得できる。また,ko-ko-yaはまだ一度しか聴いていないし,ヴァイオリンの江藤有希さんは昨年手首を痛めてしまったらしく,そう頻繁にライヴはできないとのこと。

青山プラッサオンゼ Maco with ko-ko-ya and BIC
ということでやってきました。19時すぎに到着したのですが,既にお客さんがかなり集まっています。私は行こうと決めたのが年明け。お店自体が9日からだったので,予約ができずそのままお店へ。するとほとんど予約で埋まっている様子。なんとかカウンターは空いていて,前回のko-ko-yaとほぼ同じ位置からの鑑賞となりました。ってことは予約してもしなくても同じか。ブラジルのソーセージ,リングイッサのごはんつきをいただきながら,回収したばかりのレポートでもながめる。
この日はブラジル在住の女性シンガー,Macoの一時帰国ライヴということで,すでに東京以外の数箇所でライヴをしてきたようです。それにパーカッションのBICさんが加わってのステージ。1曲目はko-ko-ya+BICでの演奏。やはり良いですね,この3人。昨年後半にレコーディングしたそうですが,その際にもBICさんが数曲参加していたようで,相性もバッチリ。先日聴いたmaikoさんのヴァイオリンと江藤さんのとはかなり性質が違います。どちらかというとmaikoさんのは低音が響く太い音ですが,江藤さんのは本当に繊細。しかも,その繊細な音がぶれることもなく正確に奏でられます。
さて,Macoさんの登場。私は当然彼女のことを知りませんでしたが,やはりさきほどから客席の間を行き来して挨拶をしている人がMacoさんでした。けっこう長い間ブラジルで暮らしているということで,かなり期待してしまいましたが,ちょっと私の好みとは違う歌声。1曲よくdois mapasも演奏するブラジルの有名な曲がありましたが,やっぱり私的にはdois mapasが好きだったりする。でも,それはきっと日本人向けのボサノバばかり私が聴いているからなんでしょうね。けっこう日本人のボサノバシンガーって透明感のある柔らかい歌声が多いですが,ここプラッサオンゼで時折ビデオが流れる中で歌うシンガーの歌声の質は多様だったりしますから。Macoさんはとてのはっきりとした音で歌い,ある意味ではあまりブラジルっぽくなかったりする。しかし,数曲聴いているうちに彼女の声にも慣れてきて,とても楽しめました。というのも,Macoさんが歌を客席に届けようという気持ちが伝わってきて,お客さんもそれにおおいに応えているのが分かったからです。やっぱりこのお店は素敵な空間ですね。
もう終盤に差し掛かった頃,店内にはモダーン今夜の岡部量平氏の姿がありました。開演前に少しクラリネットの黒川紗恵子さんとお話していたのですが,量平さんとは仲が良いとのこと。終演後に私のことを覚えているかよく分かりませんでしたが,暇そうにしていたので量平さんと少しお話。ko-ko-yaもまだ紗恵子さんしかお話できないのですが,ようやくステージのお後片付けも終わった様子だったので,お会計を済ませ挨拶をして帰りました。

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2日連続strings

1月8日(火)

吉祥寺strings macue
結局,2日連続stringsに行くことになった。松下美千代さんのスケジュールを見ていたら,1月で行けそうなのがこの日だけだったのだ。ちなみにmacueというのは松下さんのmaとヴォーカルcueさんのユニット。もちろん私は初めて聴くのですが,このユニットでのライヴは3年ぶりとのこと。この日はベース中林薫平さん,ドラムスに紺野智之さんを迎えての編成。中林さんは若く見えて演奏もちょっと若い感じがしましたが,紺野さんの演奏はけっこう良かった。こちらも若く見えますが,stringsでもリーダーバンドのライヴがあるらしい。しかもサックスには以前hitme & miggyにゲスト出演した浜崎 航。
そんな感じで,1曲目はトリオでインストゥルメンタル。このトリオでの演奏は初めてだということですが,なかなかでした。あ,ちなみに私は予約していなくて当日電話をしていったのですが,空いている席があまりなく,ピアノの目の前の席になりました。この日の美千代さんはつばの大きいキャップを被っていたので,目が会うことはありませんでしたが,こんなに近くだとドキドキしますね。けっこうみつめてしまいました。cueさんはとても真面目そうな小さな女性でちょっとシンガーには見えません。オリジナルも含めほとんど英語詞の曲で声もキレイで歌もうまいのですが,彼女自身のライヴが2年振りってことで,声量など含めちょっと人前で歌う感覚が戻っていない感じ。私にはちょっと物足りませんでしたが,逆にトリオの演奏に集中できたりして。私の座っていた位置もヴォーカルを見にくい位置だったので,視線がどうしてもピアノにいってしまいます。この日も美千代さんお得意の左手でピアノ,右手でピアニカが聴けました。いやあ,ホントすごいね。ちなみに,この日はcueさんが編曲などCD作りに関わったというシンガーソングライターの人見麻妃子さんが遊びに来ていて,私の隣に座っていました。ライヴにも1曲参加。CDには美千代さんも参加しているそうです。
私のステージ寄りの隣の席は空いていたので(といっても,ライヴ中はとても座れるような席ではありませんでしたが),休憩中や終演後に美千代さんが座ってくれてちょっとおしゃべり。いやあ,本当に素敵な女性です。帰り際には扉の外まで見送りに出てくれて,いい気分で帰路に。

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2007年映画総括

遅ればせながら映画の総括を。2007年に映画館で観た作品は217本でした(再上映など過去の作品も含む)。私はマイベストテンなどはやらないので,あまり面白くないと思いますが,以下のような集計をしました。

まずは国別集計
日本:102本
合衆国:38本
フランス:22本
英国:10本
韓国:6本
ドイツ:5本
スペイン:4本
あれだけブームだった韓国映画が減り,ますます日本映画を多く観ています。そして嬉しいのがフランス映画の復活。ここ数年日本で公開されるフランス映画がかなり減っていたのですが,良質な作品が多く届けられています。
ここのところ質的には上昇傾向だったドイツ映画も着実に日本での市場を確立しつつあるように思います。まあ,英語圏については資本と監督と撮影場所は非常にグローバル化していて,この集計はあまり意味がないかもしれません。

さて,続いては映画館。
渋谷ユーロスペース:17本
渋谷シネマQ-AX:12本
渋谷シネ・アミューズ:11本
新宿武蔵野館:11本
渋谷イメージフォーラム:10本
銀座シネスイッチ:9本
新宿テアトル新宿:9本
渋谷シネ・ラ・セット:7本
渋谷シネマライズ:7本
渋谷アミューズCQN:6本
渋谷シネクイント:6本
渋谷シネマ・アンジェリカ:6本
渋谷ル・シネマ:6本
新宿ガーデンシネマ:6本
やはり圧倒的に渋谷が多いです。ハシゴをしたりするのも便利だし,レイトショーは圧倒的に渋谷が魅力的です。昨年大躍進はQ-AXシネマ。舞台挨拶なども行きやすくて最近のお気に入りです。イメージフォーラムもこんなに行っていたとは。

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デリダ論

ガヤトリ・C.・スピヴァク著,田尻芳樹訳 2005. 『デリダ論――『グラマトロジーについて』英訳版序文』平凡社,251p.,1100円.

大晦日に帰省した。帰省といっても埼玉なので普通列車で2時間もかからない。実家では退屈なのでパソコンを持って行くが,それに気をとられて車中で読む本を忘れてしまった。今回は一人で帰らずに母親を日比谷まで呼び出して映画を観て,2人で帰ることになっていたので,銀座で急遽本を買う。そんなことで購入したのが本書。
といっても,本書の存在は知っていた。しかも,日本語訳が出る前からこの文章の存在はしっていたのだ。私は1997年に,当時大学院生として所属していた東京都立大学理学部地理学教室が発行している英文紀要に短い論文を載せたことがある。というのも,理学部なので人文地理学をやっていても,博士論文は英文で書かなくてはならず,それに加え,博士論文を受領してもらう条件ってのがあって,その一つに英語の論文を持っていることってのが含まれていたのだ。それはさまざまな固有名論を参照することで,地理的な名詞,すなわち地名について考察したものだ。有名な固有名論にはいくつかあるが,私がかなり参照した本にデリダの『グラマトロジーについて』(邦題は『根源の彼方に』)がある。当然,私は日本語訳を読んでいたわけだが,英文の論文に引用する場合はやはり英語訳を参照する必要がある。さすがに,フランス語を日本語に訳したものを,フランス語も分からずに日本語から英語に翻訳するのは気が引ける。それに第一デリダの難解な文章を英訳するなんて。
そこで,スピヴァクが1974年にフランス語の原著を英語に翻訳したものを購入していたのだ。スピヴァクはその後,1987年の『文化としての他者』で知られるようになるわけだが,実はこのデリダの訳書にはスピヴァクによる序文がつけられていたのだ。354ページの本文に対して,なんと80ページの序文がつけられているのだ。でも,これは驚くべきことではない。なんと,翻訳されたデリダも同じことをしているのだから。1967年の『声と現象』でデビューしたデリダは,その以前,1962年にフッサールの『幾何学の起源』をドイツ語からフランス語へと翻訳し,それに本文より長い序文をつけているからだ。この本は日本語にも翻訳されているが,むしろフッサールよりもデリダの文章を読むために翻訳されているようなものだ。320ページ中,デリダの序文は256ページに及ぶのだから。

なので,このスピヴァクによる序文の存在を知ったとき,ある意味心躍った。せっかく私の手元にあるのだからそのうち読んでやろうと。といううちに8年が経過し,日本語訳が出てしまった。でも,原著は1974年のものだから,ある意味では今頃翻訳されるのはおかしな話だが,私のように最近この文章に出会って衝撃的に翻訳してしまったのかもしれない。ちなみに,役者は1964年生まれ。
訳者解説によると,デリダの著作の英訳はこのスピヴァクによるものが初めてであり,またスピヴァクは米国でデリダ流の脱構築を広めたポール・ド・マンの下で学んだというくらいだから,このスピヴァクの序文が英語圏での本格的なデリダ論の初期のものだといえる。しかも,デリダばりの序文であるから,単なる読者に優しい分かりやすい説明文では決してなく,むしろデリダを解釈しているのだ。この『グラマトロジーについて』を中心としつつも,もちろん『声と現象』,『エクリチュールと差異』,インタビュー集である『ポジシオン』,そしてこの訳書が発行される年に原著が発表された『弔鐘』のすべてについて検討しているのだから,今読んでも全く遜色のない前期デリダ論だ。
といっても,これから脱構築を米国で盛り上げていこうという意気込みが感じられる文章は,もう「脱構築」という概念をすっかり死語にしてしまった21世紀の日本においては古臭くみえるのは否めない。といっても,私個人としては脱構築という言葉に出会い,デリダの著書を読み始めて十数年。いまだ私の思考にとってデリダの思想は,この前期に限っても十分に理解できていない未知の領域が広がっているし,単に40年前に書かれたものだからというだけの理由で引用するのは恥ずかしいと思うような人とは違う。なので,本当に十分に刺激的なないようでした。でも,やはり脱構築を批評に応用しようというような内容はちょっとあれですが,ニーチェやハイデガー,フロイトなどとの関連付けは全くその考察に古いものは感じさせません。

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歌なし続き

1月7日(月)

吉祥寺strings 太宰百合×橋本 歩×maiko
さてさて、この日が会社の仕事初めですが、ライヴも入れています。一応、平常営業ということで定時の17時まで仕事をして、オフィスで納会と同じように寿司とピザの新年会。それにしてもシェイキーズのピザを食べた後にstringsのピザを見るというのも酷だ。
ということで、満腹状態でstringsへ。私は随分前に予約して、サカウエ君は年末に予約したというのに、また隣の席になりました。明らかに仕組まれています(笑)。私は開演10分前に到着しましたが、サカウエ君はまたまた一番乗りで、料理が2皿目、ドリンクは何杯目でしょう。それでも前日呑み過ぎて二日酔いだというから恐れ入ります。
さて、この日のライヴはなかなか面白い。以前に大塚GRECOに太宰百合×tomoca×maikoのライヴに行った時に、終演後に太宰さんが「stringsの新年初っ端のライヴをお願いされたんだけど、maikoちゃんやる?」といっていて、「でも、お客さんくるかなあ?あなたは来るよね?」といわれ、勢いで「そりゃ、行きますよ!」と答えたら、「じゃあ、やろうか」ということになった。また、その後橋本 歩さんのカルテットを祖師ヶ谷大蔵MURIUWIに聴きに行った時、帰りの駅までの道でそのことを歩さんに話すと、「ああ、百合さんから誘われてるけど、まだ返事してないんだよね」といっていたが、「私が行きますので是非!」とお願いしたら、「じゃあ、やるか」なんて返事をしてくれたけど、その時点では歩さんはかなり酔っていたようなので、よく分からなかった。しかし、後日歩さんのスケジュール表かstringsのかは分からないけど、歩さんも加わっていて安心。ということで、無事この魅力的な3人のトリオが結成されたというわけです。最近、ピアノの太宰さんを中心に、オーボエのtomocaさん、ヴァイオリンのmaikoさん、そしてチェロの歩さんという4人を組み合わせたトリオをいろいろ楽しんでいる私です。
太宰さんによると、クラシックではピアノトリオというと、ピアノ×チェロ×ヴァイオリンが基本だそうで、何も知らない私はそういう基礎から教えてくれる太宰さんのMCを毎回楽しみにしています。クラシック出身でジャズを学び、ブラジル音楽も好きだという太宰さんですから(saigenjiのベストにも彼女が参加して再録した曲が数曲あるようですね)、当たり前のことを当たり前とせずに教えてくれるんです。そして、今回も事前のリハーサルなし、歩さんとmaikoさんは初対面、そんな状況で臨む新年ライヴになりました。
でも、私にはそんなことはほとんど関係ありません。太宰さんのオリジナル曲もありましたが、クラシックやジャズ、ブラジル音楽など、太宰さんの多彩なレパートリーからなので、歩さんもmaikoさんも初めて演奏する曲ではないんでしょうね。といっても、組み合わせが違えばアレンジも違うはず。それに数時間で合わせてくるのはさすがの3人であり、また本番の集中力の強さというべきでしょうか。本当に3人とも素晴らしいプレイヤーです。当初心配していたお客の入りもほぼ満席で、といってもギュウギュウでないくらいがお客にはちょうど見やすくてよい。歩さんが年末に前髪を切りすぎて、可愛らしかったですが、3人の衣装も統一感はないのですが、なんとなくバランスが良く、視覚的にも素晴らしい組み合わせでした。他の会場でよく顔を合わせる太宰さんファンやmaikoさんファンなども来ていて、お客さんも含めて素的な空間でした。
maikoさんとはちゃんとお話したことはありませんが,終演後に呼びつけて(?)CDを購入する。彼女自身の2枚目のアルバムということですが,なんとmotion blue Yokohamaでのライヴレコーディング。オリジナル5曲を含む10曲入り。この人のヴァイオリンは音が太くて聴き応えあります。その後,ぼーっとしている歩さんを呼びつけしばしお話。でも,まだまだ週は始まったばかりなので,そこそこにして帰宅。この組み合わせはまた4月10日に予定されているようです。

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2008年初ライヴ

16日(日)

さすがに10連休目になると部屋で過ごすのも退屈してきますが、こんな時に掃除は良いですね。年を越してから少し大掃除めいたことをしています。ちょっと大胆に昔の資料を処分したりして、気持ちいい。

下北沢シネマアートン 『KAMACHOP

草野球試合中に雷が落ちて死んでしまったというバッテリー2人の物語。「恵比寿」と名乗る人間界に普通に生きている、大森南朋演じる死神に、この2人は監視されながら、天国(または地獄)に行く前の最後の日々を幽霊として人間界にいる、という設定。とある男がいる。彼は会社を辞めてから、家賃が払えなくなって借金をし、行方をくらます。保証人になっていた母親が福岡から上京して彼を探す、ということに恵比寿と幽霊二人(カマチとチョップでカマチョップ)が関わるという物語。まあ、ストーリーとしては大したことないし、ギャグもB級映画にありがちな中途半端さでしたが、なんといっても大森の演技と、借金取りとして出演している木下ほうかなどの存在によって締りがある作品になっています。

池ノ上bobtail

昨年に引き続き,ライヴ初めは6日のbobtail。一応,予約制になっていて,メールをしたんだけど返信なし。ちょっと不安だったので,開場時間チョイ過ぎに行くと,ちょうど羽場さんが「オープンしま~す」と声を掛けているところで,いつもの服部さん他,3,4人のお客さんが既に。またまたコタツを入れて非常に無理な配置。私はカウンターの得等席をいただいてしまい,服部さんはコタツ席に。なぜか,お客さんに「予約していただけましたか?」と聞いて回る。どうやら羽場さんの家の電話が止められてメール確認ができなかったとのこと。「ネットカフェ難民になりました」と冗談でいってました。

さて,この日のライヴはomu-tone。ただでさえマリンバで客のスペースを狭くしているのにコタツとは。そして,開演時間も19時といつもより早い。私は久し振りにbobtailのカレーを注文。この日は「オムトンカレー」と名づけられた,オムレツと黒豚(トン)のカレー。カレーはさらさらのスープに浸っている感じで,ご飯は20穀米ということですが,白米の割合が多いのか。まあ,ともかく美味しかったですが,クリスマスカレーを見てしまった私はちょっと物足りない。

この日は島﨑智子さんがゲストですが,まずはomu-toneで演奏。若菜ちゃんはちょっと短髪ですが,珍しく全員髪を下ろしての登場。貴子ちゃん,ちょっと新鮮ですね。いやあ,やっぱりいいねオムトン。特に希ちゃんのマリンバを今回は手の動きをよく観察していましたが,左右の手が別々のリズムで叩き,それが組み合わさってあの可愛らしい音が生まれるんですね。2ndセットの途中で智子さん登場。弾き語り3曲と,オムトンの歌のない曲に歌詞をつけてのセッション。そして,終盤では突然バースデイソング。bobtailの店長,けんちゃんの誕生日(当日がそうかどうかは分かりませんが)ということでした。そんな,店内はすっかり常連さんで素敵な雰囲気になっていました。

終演後,あまりオムトンのメンバーとお話しする機会もなかったんですが,アンコールも含め21時前には終わってしまったので,この空間を味わうかのように少しお残り。コタツの上のみかんをいただきました。なお,bobtailからは500円のお年玉もついていてラッキー。今年もいい滑り出しです。

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正月,ドライアイ

元旦から3日まで埼玉の母親の住む家に宿泊していました。なんか変な書き方ですが,「実家」って言葉に非常に抵抗があるんですよね。まあ,ともかくパソコンは持って行ったものの,昨年までのように他人の無線LANを使うことはできなくなっていて,ネットにつながなくてもやることはけっこうあったんだけど,結局テレビを観てしまいましたね。紅白はほとんど観たし。でも綾香のサポートで塩谷 哲さんがピアノ演奏していたのと,寺尾 聡バンドのドラマーが山木秀夫だったのは嬉しかった。三が日の朝はNHK教育のアニメ『メジャー』のまとめて再放送に,昨年に続いてはまってしまったし,観ようとは思っていなかったドラマ『のだめカンタービレ』は2日に帰ってきた兄貴夫婦の車の中で観てしまったために,『メジャー』の放送外時間で観てしまった。他にもドラマ『相棒』を観たり,買ったきり観ていなかったDVD『セブンス・アニバーサリー』(行定 勲監督作品)を観たり。2日に3kmほどのジョギングをしたものの,常に満腹の3泊4日でした。

1月4日(金)

東京に戻ってからも6日まではライヴなし。適当にいろいろ作業する時間も作りたいので,映画は2本まで。久し振りに恵比寿まで行くことにした。

恵比寿ガーデンシネマ 『ここに幸あり
イオセリアーニ監督作品。名前からしてイオセリアーニってイタリア人かと思っていたら,フランス映画です。ちょっと調べてみたら,グルジア出身だそうで。映画の方は、なんだか訳分からんですけどはちゃめちゃで面白いです。主人公はなにやら大臣。とにかく,具体的なことは必要ではなく,政治家ってのがいかに馬鹿らしい職業かだけが揶揄されています。名声と財産を失った夫に妻は愛想をつかせて別の男の下へ。男は前妻のもとへ行くが、門前払い。でも街角で次々と以前の恋人と再会しては呑んだり泊まったり。実家に戻ると、母親がフランスの男優、ミシェル・ピコリだったり。ちょっとタイトルと予告編から想像する内容とは違いましたが、けっこう好きですね。ちょっと万人受けする感じではないかも。

渋谷シアターN 『線路と娼婦とサッカーボール
続いては、久し振りに行ったシアターNでドキュメンタリー映画。グァテマラの貧民地区の娼婦たちが社会的人権を訴えるために、サッカーチームを作って活動した記録である。フィクションとして娼婦が出てくる映画って少なくはないんだけど、実在する人物が実名で、しかもこれだけ多数出てくるということはかなり衝撃的だ。しかも、それが、私がそうしたフィクションを通じて知っている事実とさほど変わりがないってことにもショックを受ける。子どもは母親の職業を当たり前のように受け入れ、いじめなどに強く立ち向かっている。一方で、夫は本当は嫌なんだけど、失業から抜け出せない限りはしょうがない、という厳しい社会的状況。サッカーの試合をしただけでエイズが感染するだの、メチャクチャな理由をつけて彼女たちを排除しようとする人々。結局、サッカーチーム結成当初はいろいろ支援やバッシングなど、メディアも巻き込んであったようですが、それもこの映画の結末では数年で沈静化してしまうという、やはり予想できる結末に。結局、状況は変わらないんですね。

1月5日(土)

12月22日に公開された作品で観たいのがけっこうあったような気がするけど、意外に大分観てしまったようなので、休みのうちにレイトショーのみ公開作品を観ることにした。で、レイトショーだけってのもなんだから、その前に1本と思ったんだけど、それでも18時までは部屋にいることになるので、その前にもう1本ということで、欲張って渋谷で17時から3本立て。昼食は抜いて、映画の前にガッツリと夕食を食べることにしてのぞみます。

渋谷シネクイント 『チャプター27
1980年12月8日、ジョン・レノンが殺害された。その犯人の犯行前3日間を追う作品。犯人はビートルズファンでハワイからニューヨークにやってきた。ジョンの住むマンションで出待ちをする。この犯人はまだ存命だということで、分かっていることは多いのだろう。どこまでが事実でどこからが脚色か分からないが、私にはこの作品の魅力は理解できなかった。犯人が精神的におかしく、挙動も不審に描かれているし、かといってその他のことはあまり描かれていない。一つだけ理解できたことは、ジョンが「imagine」で「想像してごらん、財産のない世界を」と唄っているにもかかわらず、巨額の財産を保有しているということに犯人がちょっとした矛盾と怒りを感じていたということ。

渋谷Q-AXシネマ 『アディクトの優劣感
続いて観たのも積極的には観ようと思っていなかった作品。予告編は何度も観ているんだけど、いわゆる渋谷のアンダーグラウンドカルチャーを描いたものだと想像していたが、場所と時間的にちょうどよかったので、観ることにした。ちなみに、ここQ-AXシネマはさまざまな日本のB級映画をよくやっていて、最近観る機会が多いので、初めて映画館の会員カードを購入した。年会費300円で、入会時に300ポイントもらえるので、ただのようなものだ。ここは前売り券での鑑賞でもポイントが加算されるし、併設されたカフェでいつでもコーヒー一杯無料で飲めるということなので、300円なんて安いものだ。さて、この作品は「セックスもドラッグももうどうでもいいように思うようになった」というような台詞を吐く青年が主人公。基本的に彼の視点で映像が組み立てられているので、主人公自身が映ることが少ないのだが、実は『フローズンライフ』『Wiz/Out』とQ-AX系作品の主演が続いている沢村純平。すっかり無気力になっていた時に友人の彼女にはまってしまう(というより振り回される)。その友人が逮捕中に急接近し、刺激のある毎日を過ごすが、執行猶予で戻ってきてからはその女性と会わなくなり、そののちに自殺を決意する、というそんな内容。面白いのはまず映像。普通の動画ではないのだ。静止画像をつなぎ合わせて1時間半。そして、脚本。この2人の会話がけっこう哲学的で面白い。まあ、ともかく決まりごともなく自由な感じでB級映画の良さが最大限に活かされている作品だと思う。

渋谷ユーロスペース 『かぞくのひけつ
これ,ともかく面白いです。大阪の十三って街が舞台なんだけど,たまに大阪生粋の映画で面白いのがくるんだよね。2002年にも『ごめん』って映画があって,それに似てるなあ,と思ったら主演の久野雅弘君はその時に主演していた男の子でした。すっかり大きくなりましたねえ。といっても、もう19歳か。お相手役は谷村美月。こちらは現在17歳。またまた家族ものですね。細かいストーリーを書いてもなんだかバカバカしい感じがするのでやめておきますが、お父さんの不倫相手を演じる「ちすん」って女の子がナカナカ魅力的。まあ、ともかくレイトショーの映画館で笑いがおきるってくらいですから、かなり面白いです。ちすんは吉本興業所属だったり、お父さんを含め、けっこう大阪の芸人さんも出演しているようです。

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ようやく大晦日日記

12月31日(月)

『その名にちなんで』は予告編を観た時から絶対観ると決めていて,できれば一人ではなく,誰かと観たいと考えていた。mixiでちょこっと誘ってみるが,誰も反応なし。そんな贅沢をいっているとあっというまに上映終了になったりするので,一人でも観る覚悟を決めたが,ここまできていい案を思いついた。私も年末年始に帰省はするが,普通電車で2時間かからないところに母親が住んでいるので,こちらまで出てきてもらって一緒に観ることにする。

日比谷シャンテ・シネ 『その名にちなんで
『モンスーン・ウェディング』のミーラー・ナーイル監督作品だが,この『モンスーン・ウェディング』は私のインド映画に対する,そしてインドに対する偏見を全く取り除いてくれた素晴らしい作品。当時は『踊るマハラジャ』シリーズが流行っていていたんですよね。しかし,インド人でありながら現在はアメリカで活躍する監督ですから,舞台がインドでインド人俳優が出演していても資本がアメリカということでアメリカ映画の部類に入るようですね。
『その名にちなんで』は原題を「namesake」といって,「他人の名を取って名づけられた人」という意味のようだが,この邦題は素晴らしいと思う。でも,原作があって,その邦訳タイトルが「その名にちなんで」。作者は両親がアメリカに渡ったインド人二世。自分と親の体験を活かしたこの小説は,ナーイル監督に感銘を与えるとともに,原作者も彼女による映画化ならと,ということで実現した映画。ちょっとストーリーは簡単には説明できませんが,あらすじはこんな感じ。
インドでお見合い結婚した若い2人は夫がアメリカで大学院に通っているために,移住する。そこで男の子と女の子を授かる。インドでは人名は慎重に,生後数年かかって決めるが,合衆国では出生届を出す時に決めないといけないので,この男の子には暫定的に父親が「ゴーゴリ」と名づける。もちろん,ロシアの作家の名前だ。幼い頃は正式名が決まった後も愛称でゴーゴリを用いていたが,そのせいで幼き本人はそちらの方が気に入ってしまい,小学生に上がるときにゴーゴリを選択した。しかし,高校生の文学の時間にこの作家が変人であることが分かり,からかわれたり,恋愛でうまくいかなかったりして,大学進学を機に,元の正式名ニキルに変更し,白人の恋人もできる。しかし,作家名から取られたゴーゴリという名前には父親の過去と大きな関係があることが分かって...
インドといっても,この映画で登場する人物たちはかなり上流階級であり,貧しい人々はほとんど出てこない。それは『モンスーン・ウェディング』にも共通しているように思うが,登場人物は皆魅力的だ。特にゴーゴリの母親役のタブーという女優さんはとても美しい。最終的には役のなかでは40歳台半ばまで達するはずだが,父親に比べてあまり老けメイクを施していないのは,彼女の美しさが損なわれるからだろうか。ちなみに,タブーは私と同い年であり,ゴーゴリの恋人役の白人女優はタブーの2つ年下にすぎない。
まあ,期待したほどはその名前に込められた想いが深いものではなかったが,名前のことだけでなく考えさせられることの多い作品であると同時に,脚本も映像もとても素晴らしい。いまいちどういう映画が気に入るのか分からない母親ですが,この作品はとても気に入ってくれたようです。帰省しているうちに私の名前の由来について話すつもりでしたが,かなわず。こういうのはなかなか難しいですね。まあ,一応他界した祖父がつけたということは聞いていますが,「あつし」という珍しくない名前ですが,「厚」という漢字はちょっと珍しい。この漢字にどんな意味を込めているのか。情は厚くないし,人望も厚くない。胸板も厚くなかったりして...

さて,せっかくこの辺に出てきたので,銀座三越地下で食料品の買い物。いつも正月三が日用のお菓子などを買いますが,この日は生ケーキが食べたいということで探しますが,この時期だからか,意外に生ケーキを売っている店は多くない。その他に,イルミネーションが観たいということで,有楽町から東京駅方面に歩きましたが,途中通り抜けようと思った東京国際フォーラムのなかにあるレストランにケーキのショーケースがあったので,覗いてみると,母親が食べたいといっていたモンブランがあったので買って帰る。これも気に入ったようで,けっこういい一日になりました。
なんだかんだで紅白歌合戦を観てしまった大晦日でした。

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2007年ライヴ総括

2007年のライヴ回数は結局310回。聴いたアーティスト数は延べ578組に達しました。
行った回数の多い順では以下の通り。

casa:17回
hitme & miggy:13回
dois mapas:10回
HARCO:10回
一十三十一:9回
永山マキ:9回
広沢タダシ:9回
ari:8回
おおはた雄一:8回
山田タマル:8回
ありましの:7回
戸田和雅子:7回
ナオリュウ:6回
辻 香織:6回
鈴木亜紀:6回

一方,数多く通ったライヴ会場は以下の通り
下北沢mona records:15回
下北沢440:15回
渋谷7th floor:14回
池ノ上bobtail:13回
吉祥寺strings:13回
青山プラッサオンゼ:10回
渋谷duo music exchange:9回
タワーレコード新宿店:9回
下北沢lete:8回
吉祥寺manda-la 2:6回
祖師ヶ谷大蔵MURIUWI:6回
吉祥寺star pine's cafe:6回
中目黒楽屋:6回

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2007年最後のライヴ

12月30日(日)

結局,2007年も大晦日に帰省することにした。今,部屋には苔玉があるために,あまり家を空けていくこともできない。ということで,2007年も2006年同様,戸田和雅子さんのライヴを最後に聴くことにした。

渋谷ユーロスペース 『眠れる美女
川端康成作品をドイツで映画化。私は川端について『雪国』しか読んだことがなく,全く無知だが,この映画を観て,全く違和感がなく,ちょっとした勘違いをした。森 鴎外の『舞姫』のような,留学経験を活かした作品だと思ったのだ。しかし,やはり川端は漱石や鴎外とは世代が違い,ヨーロッパへの留学経験はなく,本作も日本を舞台にしたもののようだ。物語はいたって簡単。奥さんを亡くした初老の男性が,友人の薦めでとある館を訪れる。そこは年配の女性が管理する,限られた高所得男性のための夜の遊び場。特別な方法で眠らせた美女がベッドに横たわっている。といっても,この女性が決めたいくつかの取り決めがあり,いわゆる売春宿ではない。お客はそっとその少女に寄り添って穏やかな眠りに落ちるだけ。それにしても,この主演俳優ヴァディム・グロウナのいやらしいこと。しかも,彼が監督しているのだから,もう好き放題という感じもしないでもない。そして,7,8人に及ぶ眠る美女の美しいこと。それにしても,映画としてはどうねんでしょうね。原作を読んでみたいものです。そして川端康成は今度『夕映え少女』という短編オムニバスとして映画化されます。

渋谷7th floor
これまたhigh bridge企画。それにしても,この高橋さんって何者なんでしょうね。7th floorを中心に赤坂グラフィティや恵比寿天窓switchなどで月に6,7本のイヴェントを開催していますが,あれで食べていってるんでしょうか。最近,7th floorでは予約料金を設けずにドリンクチケット2枚という感じでやっているので,予約はせずに行く。さすが年末ということで,開場時間を少し過ぎて行きましたが,全然空いています。左寄りの前から2列目に座り,久し振りにガッツリオムライスをいただきます。
東川亜希子:この日もピアノトリオでの演奏。やっぱり音でかいです。そして,やっぱり好きになれないなあ。
戸田和雅子:なるべく遅く登場して欲しいと思っていましたが,セットチェンジで早くもMITATAKEの2人が登場。戸田さんが2番手でした。そう,この日は先日のleteでMITATAKEの佐野さんがゲストでちょこっと出演しましたが,この日はガッツリ2人との共演。MITATAKEはまだライヴを観たことがないのだけど,ギターとハーモニカの男性2人組。ノラオンナさんとも親しく,新しいアルバムには2人とも参加しているし,leteでのライヴでも見田さんが参加していた。いやあ,やっぱり戸田さん,すごいです。もう,聴きながら本当に来て良かったと感激しましたよ。あ,ちなみに私の前にいた2人は東川ファンだったようで,戸田さんの演奏のときは私の前がまるっきり空いていたんですよね。もう,この日の戸田さんは衣装も素敵でもう眼が釘付け状態でした。見田さんのサポートがあるということで,何曲かはハンドマイクで歌声が更にパワーアップ。歌の途中で「MITATAKEは見田と佐野なのに,なぜかMITATAKE」などとアドリブで歌ったりするところも素敵。今年中には3rdアルバム発表してくれるといいなあ。
コチジャン:以前から名前は聞いたことがありましたが,あのCHAKAさんとコモブチキイチロウさんのユニットだったんですね。CHAKAさんって名前と顔はなんとなく覚えていたんだけど,きちんとは思い出せず,調べました。PSY・Sのヴォーカルですね。どちらも初めて演奏を聴きました。とても親しみのあるステージだったのですが,さすがに貫禄がありすぎて,ちょっとこの距離で観るのはきついです。なんなんでしょうね,この迫力は。
角森徹也withダイナミックオーシャン:まさか,2007年の締めくくりライヴがかれらになるとは...でも,ある意味ではお祭り騒ぎで相応しいのかもしれない。この時,私の前の空席に座ってきたのは松崎ナオバンドのドラマー。ステージ向かって左側に座っていた東川亜希子とその友人たちは,奇声を上げて楽しんでましたが,会場の半分くらいは多少しらけムード。私も初めて見たときには面白いと思いましたが,その興味は最後まで持ちませんでした。3度目となれば...でも,かれらの固定ファンもいるんですからね。アンコールまであったし。
終演は22時過ぎでしたが,翌日は帰省するだけなので,この日はちょっとのんびりするつもりで,もう一杯注文。戸田さんとお話しする機会もあったので,直接この日のステージの素晴らしさを伝える。私はいつもライヴ直後に出演者とそのステージの話をあまりしませんが,この日は伝えないわけにはいきませんでした。戸田さんはかなり謙虚に照れていましたが。戸田さんにcanappeco活動休止のことを伝えたら,かなり残念そうでした。戸田さんとcanappecoの共通の友人であるカミナリグモのイヴェントで戸田さんがゲストだった時,canappecoの2人がお客さんで来ていたんですよね。そして,その数日後のcanappecoの440ライヴに戸田さんが遊びに来ていて,最近仲良くなったようです。
全体的に打ち上げムードになったところで帰ることにしました。

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10連休もあと2日

12月29日(土)

渋谷シネセゾン 『ダーウィン・アワード
『恋に落ちたシェイクスピア』のジョセフ・ファインズ主演作。なんか,あれ以来あまり役に恵まれていないような気がするが,このコメディはなかなか良い役どころだと思う。しかも,相手役がウィナノ・ライダーだし。ウィナノの方もなんだか,こうしたちゃんとした映画出演は久し振り。チョイ役だったり声での出演だったり(リンクレイター作品)。ダーウィン・アワードとは,あまりにも馬鹿げた理由や方法で死んでしまった人に贈られるという架空の賞。もちろん,ダーウィンとは進化論の提唱者だが,要するに,馬鹿が自らこの世から去ってくれるということは,人類の進化に貢献するということだ。予告編からはジョセフとウィノナの2人組が,このダーウィン賞を与えるのに相応しい候補者を探し出すように想像したが,そうではない。ジョセフ演じる男性はもともと殺人課の刑事。自宅に帰るとダーウィン・アワードについてネットで調べるのが趣味。
しかし,ふとした事件でクビになってしまう。ん?それとも辞職か?まあ,ともかく刑事をやめた彼はこれまでの経験と趣味を活かして保険会社に自分を売り込みに行く。つまり,ダーウィン賞に値するような,本人にしか分からない不可解な行動によって自ら命を落とした事件というのは,単なる事故と処理され,保険会社は多額な保険金を支払っている現状を自分ならそれを是正することができるというのだ。そこで,ウィノナ扮するこの会社の保険調査員と2人で各地に調査に出かけるという展開。基本コメディでありながら,2人のちょっとした関係もあったり,保険業界への根本的な問題提起もあったりして,まずまずな作品でした。

渋谷シネマライズ 『ペルセポリス
続いて観たのは,フランスのアニメなのですが,監督の一人マルジャン・サトラピの半生を辿ったストーリー。私とほぼ同じ,1969年に生まれ,イランで育った少女マルジ。そもそも変わった子で女性に対する制限の多いイスラム社会においてはそれだけでも大変な時代だったが,反政府運動やイラン・イラク戦争など混乱の時期は続く。母親はマルジをオーストリアに留学させるが,そこでもイラン人であるということで色々あり,最終的には男に捨てられたことをきっかけに帰国。まあ,そんな感じのストーリーですが,ともかくアニメってところがとても良い。いろんなところで,いろんなことを考えることができる作品。

下北沢lete 辻 香織
2007年は6回目の辻 香織ライヴになるんだけど,水戸でのecoさんがゲストだったワンマンや,レコ発ワンマンなど重要なライヴにいけなかったので,leteということもあり,行くことにした。渋谷で映画を観た後に軽く夕食を食べてきたので,お店に到着したのは開演15分前。やはり座席はほとんど埋まっています。20人の定員は若干越していたようですが,私は最後から4番目ほどでかろうじてカウンター席を確保できました。はじめは一人で5曲ほど弾き語り。もうすっかり一人でも十分に聴かせられるギターと安定した歌声になったように思います。歌に関しては今年から始めたというジョギング(本人はマラソンといつもいっていますが,それは競技ですから。でも,NAHAマラソンは完走したのでスゴイ!)が効いているのだと思う。大半は小宮山 聖氏のサポート付きでしたが,2ステージ曲数もたっぷり。ワンマンの時独特のリラックスした楽しいMC。ちょっと何曲かは客の拍手が大きすぎかなと思いましたが(あの狭い店内でそんな全員が大きな音で拍手しなくても),男性率100%のお客さんも含めてとても素晴らしいライヴでした。本人も随分楽しかったようで,誕生日ライヴに続いて,年末の人数限定ワンマンも恒例になるかもしれません。
アンコールで香織ちゃんはビールを呑んだものの,終演後もすぐにはドリンクを注文しなかったのが残念。一応,忘年会ライヴということでしたが,やはり演奏が終わるとお客はアンケートタイム。常連はそのままおしゃべりタイムに移行して,そうでない人が少しずつアンケートを渡してスタンプをもらいながら一人一人少しずつ会話をして去って行くといういつものパターン。私は終演後にお酒を注文してのんびりモードに入ったのですが,他のお客で注文したのは1人だけ。香織ちゃんは演奏が終わって受付の奥のほうで待機していたので,立ち見のお客さんと私と少しマラソン大会などのお話をすることができましたが,その後帰り始めたお客の話が一人一人長くて,もうこれ以上残っていてもしょうがないと思い,帰宅。ライヴ中からけっこう強く降り出した雨も随分弱まったので助かりました。それにしても,香織ちゃん,外見的にもキレイになってきたよな。以前はちょっと化粧が似合わない感じでしたが,さすがに20歳台後半って雰囲気を持ち出しました。いいね。

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canappeco活動休止

12月28日(金)

新宿武蔵野館 『スマイル 聖夜の奇跡
私はけっこう加藤ローサちゃん好き。もちろん,テレビは観ていないけど,出演映画はけっこう観ています。以前『シムソンズ』という作品がありましたが,北海道を舞台にしたカーリングの映画。『スマイル』では実は加藤ローサちゃんは主演とはいえないが,今度も北海道を舞台にしたアイスホッケーの映画。主演は森山未來。といっても,アイスホッケー選手ではない。東京でタップダンサーになるべく活動していたのだが右膝を痛めてプロのダンサーを諦め,大学時代からの恋人である加藤ローサのいる町に小学校教師として戻ってきたという設定。未來君は私も観た舞台『』でも見事なタップダンスを見せているので,そんな特技を活かした配役。ローサちゃんは父親の経営するスケートリンクでフィギュアスケートを教えている。その父親に結婚を申し込みにいくと,そのスケートリンクをホームにしている小学生アイスホッケーチームの監督になって全戦全敗のチームを大会優勝に導くことを約束させられる。父親に扮するのはモロ師岡。
このアイスホッケーチームに扮する少年少女たちは俳優ではなく,地元の小学生のようです。唯一,フィギュアスケートのヒロインの女の子だけは女優とのことですが,周りの少年少女に見劣りしないほどスケートが上手です(彼女のサイトを見たら,どうやら撮影前に特訓を積んだとのこと)。どの子も活き活きとしてとても魅力的です。その一方で,大人の俳優はチョイ役でけっこういい役者が出ていて,さすが陣内監督という感じです。ストーリー的には有体の展開でしたが,もう私は泣きまくりです。最近こういうのに弱いんですよね。私はこういう映画好きです。なによりも森山未來と加藤ローサの組み合わせってのが良いですね。

この日のライヴ会場のSTAX FREDは以前から行ってみたかったところ。ノラオンナさんやcanappecoがよくやっているお店。ようやく,canappecoのライヴをここで聴けると喜んでいたら,突然知らされたcanappecoの活動休止。この日のライヴがひとまずの最後だということです。このお店は高円寺だと思っていましたが,丸の内線の新高円寺駅の方が全然近い。でも,微妙に時間が早かったので,新宿から中央線に乗って高円寺へ。軽く夕食が食べられる店があれば先に食べてもよかったし,いい古書店があればそこで物色してもよい。結局後者になりましたが,収穫はなし。結局,食事もできずお店に到着。地図は持っていませんでしたが,意外に早くお店は見つかりました。開場時間少し前に到着しましたが,8人くらいの人が集まっていました。かなりお客さんが集まることが予想されます。

新高円寺STAX FRED
結局,私が入った頃には最前列でも確保できましたが,びっしりと椅子が並べられていてなんとなく3列目の一番奥に。混まないうちにトイレを済ませ,ドリンクをいただく。結局,この時点で18時半ですが,終了する22時半まで席を立つことはできませんでした。
永見麻衣:この日は私も馴染みのある出演者ばかり集まりましたが,唯一初めて聴く女性シンガー。でも,やはり雰囲気は似ている穏やかな一人弾き語りの女性です。他の出演者よりもちょっと若いかな。
mue:2007年は意外に聴く機会がなく,半年振りの3回目だった。髪の毛が短くなりましたが,歌は相変わらず素敵ですね。canappecoのcanaちゃんも客席から地声でコーラスを入れています。
ううじん:ううじんさんは2007年5回目。実は2006年末のSPUMAが初めてだったからそんなに多く聴いたことはない。しかし,1年前と比べると格段にギターも歌も安定してうまくなっているような気がする。やはりアルバムを録音してレコ発をやったというのは大きいのかもしれない。
canappeco:こちらも実は2006年に初めて聴いて5回ライヴには行ったが,2007年はなんと2回目。合計7回しか行ってなかった。いろんなライヴ会場でcanaさんとたまにcoziさんと会っているためにもっと行っているもんだと錯覚していましたが,7回しか聴けなかったんですね。CDはけっこう聴いていたんですけどね。この点はちょっと悔いが残りますが,この日はさすがにけっこうたっぷりだったので,良かったです。活動休止の理由はそれほど大袈裟なものではなさそうですが,それにしても,canaちゃんの体調はちょっと気になる。以前から自らのblogでアトピーのことなど書いていたし,マスクをして咳をしていることも少なくない。いつも元気に振舞っているけど,この日は座骨神経症ということまでいっていて,多少心配です。一方で,coziさんはこの日もハスキーで素敵な歌声を聴かせてくれていて,ソロでの活躍も期待できます。私はまだ聴いていませんが,すでにソロ活動も始めているようなので,そのうち聴きに行きたいもの。でも,やっぱりこの2人の組み合わせが素敵なんだよな。といっても,ううじんさんの曲にもあるように「むりしない」のが一番。あくまでも解散ではなく活動休止ですから,そのうちまた2人で歌いたくなったらいいなあ,と思う。でも,2人の曲はいい曲が多いので,それぞれのソロ活動でも歌ってもらいたいと思う。たまに,ソロになるとバンドの曲を全くやらない人もいますからね。
このお店は,演奏終了後のフードメニューもあるということで,ちょっと居残って食事をしながらのんびりするのもいいなあ,と思ったけど,思いの外お客の引きが悪く,終演時間も遅かったので,canappecoの2人に軽く声を掛けて帰ることにしました。まあ,小池アミイゴさんやmount sugarの亜理沙ちゃん,おおはた雄一さんなど関係者も多かったので仕方がありませんね。

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2007年stringsは13回

12月27日(木)

先ほども書いたように,この日は会社の納会。15時前に私は近くの回転寿司屋まで注文したお寿司を取りに行く。結局,そのお寿司とピザと,ビールとワイン(これは中部国際空港ラベルのヴォジョレー・ヌーヴォーだ),ちょっとケンタッキーのチキンもあったり,その他おつまみと日本酒や焼酎。大食いや大酒呑みだったら無料で思う存分呑めると思うが,残念ながら私はすぐに満腹になってしまうし,ビール一杯とワイン二杯でもう十分。17時に退社して,ちょっと酔い覚ましに横になる。20時開演のライヴだから19時前に家を出る。吉祥寺駅前の古書店にちょっと寄ってstringsへ。

吉祥寺strings 永山マキ
この日は永山マキさん恒例の「ことり小屋」。8月にここstringsで開催された時には行けなかったが,いつにも増してその時は大好評だったようで,strings常連のドラマー広瀬氏を迎えての同じメンバーで再度。このドラマーはこのイヴェントのもう一人の影の主催者でもある(?)ピアニスト宮嶋みぎわさんと親しくて,彼女の日記でもよく登場するので,存在は知っていたが演奏を聴くのは初めて。それに,以前からhitme & miggyのeau cafeライヴでPAをやっていたり,mueさんのレコーディングを手伝ったりしているベーシスト太郎さんという4人編成。でも,なぜかこの日はあまり気分が乗らず,とりあえず冷静に聴き始めることにする。1曲目で広瀬さんのドラムにはちょっと違和感を感じる。違和感というよりも私好みではないような気がした。ドラムの張りが強すぎるような,音が短くビンビン耳に響きます。スティック裁きも私が好きな幾人かのドラマーとは違います。といっても,私はジャズ専門のドラマーなどあまり知らないので,当然といえば当然。しかし,当然主役は永山マキさんですから,2曲目以降はしっとりと歌を聴かせるところで,ドラムスが裏方に徹し,miggyさんのピアノとベースが表に出てきます。マキさんの歌声もさすが。もう,ここからは冷静ではいられません。徐々にヒートアップさせていくセットリストと,メンバーの個が立っていながらもまとまりが素晴らしい。あっというまに引き込まれてしまいました。だんだん広瀬さんのドラムにも慣れてきましたが,やはりそのスティック捌きはすごいです。聴く前はテンションの低かった私ですが,やはりこの日の気分にぴったりの雰囲気の音だったような気がします。本当に聴き終わった後にはすっかりいい気分になっていました。
この日はサカウエ君も一人挟んだ席に来ていたのですが,彼もこの日はさんざん呑んでいたらしいし,私も飲み食いしていたので,マキさんとmiggyさんに軽く挨拶をして帰ることにしました。でも,マキさんに写真撮影をせがまれ,近くにいたryo-takaさんに撮影してもらうことになる。ryo-takaさんは以前からhitmeさんを中心としてライヴ写真を撮っていて,アーティストのホームページなどでも使われている素晴らしい写真家。そんな人にマキさんとのツーショットを撮ってもらうとは非常に貴重。なぜか最近マキさんに私の顔が気に入られていてしまっていて,こんなこともありました。

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年は明けましたが

帰省中は,ネットにつながらなかったので,今頃年末の日記更新です。

12月26日(水)

この日は本当は仕事だったんだけど,翌日と交換してお休み。本来は私は木曜日が会社をお休みしている。私の勤める会社は28日は計画休暇ということで,27日が年内最後で納会がある。15時くらいで仕事を切り上げて,仕事場で呑み会をするのだ。その準備をするのに私は都合の良い要員だから,上司が26日休んで27日に来なさい,といってくれたので,お言葉に甘えることに。久し振りに文化村ル・シネマでまとめて2本。

渋谷ル・シネマ 『ゼロ時間の謎
まずは,アガサ・クリスティ原作のサスペンス。でも,なぜかフランス映画です。私の母はサスペンスものが大好きで,正月などにテレビで特集しているものを一緒に観たりしますが,アガサ・クリスティの探偵ポアロのシリーズで,これとよく似たストーリーを観たような気がする。ちなみに,原作は『ゼロ時間の方へ』というらしい。メルヴィル・プポーとその奥さんに『石の微笑』のローラ・スメットなども出ています。でも,数十年前の時代設定なので,妙に古臭い雰囲気がクリスティっぽくて面白いです。まあ,ハラハラドキドキって感じのサスペンスではなく,なぜか落ち着きますね。

渋谷ル・シネマ 『やわらかい手
こちらはイギリス映画。予告編を観た時からかなり楽しみにしていた作品。私は主演のマリアンヌ・フェイスフルといわれても,あまりピンときませんが,『もう一度あの胸に』でアラン・ドロンと共演したのは知っています。数年前下高井戸シネマで再映しているのを観ました。でも,サカウエ君に聞いたところでは万丈波乱な人生を歩んだ女性だとのこと。
さて,ストーリーはこんな感じ。マリアンヌ演じるは平凡な主婦。息子夫婦と近所に住み,暮らしているが,孫息子が難病で入院している。もう海外で最新の医療を受けないと命が助からないが,経済的に余裕がない。働こうにも年齢的にも能力的にも職を得るのは難しい。最後の頼みで駆け込んだのが性産業のお店。といっても,お客と顔を合わせるのではなく,お客は壁にあいた穴にナニを突っ込むと,壁の向こうの女性が手で処理をしてくれる,というもの。彼女の手は非常に滑らかで,あっという間に人気を博す。始めはお金のために後ろめたさを感じながらしょうがなく働いていたのだが,そのうちに誇りを持つようになる,そんな物語。大きな社会問題を描いているわけではないが,不幸を克服する方法に笑いを持ち込むってのはイギリス映画の得意とすることだ。なので,描き方が非常に面白い。といっても,大笑いできるような面白さではなく,穏やかに感動させてくれる作品。
なお,このお店のオーナーに,『アンダーグラウンド』以降,いろんな国の映画で活躍している名優ミキ・マイノロヴィッチが扮していてこれが非常に良い。結局,この2人は思いを寄せ合ってしまうのだが,私がとても好きなシーンがある。2人が見つめ合い,マリアンヌがミキに「あなたの笑い方が好き」というと,ミキが「君の歩き方が好き」というシーン。この段階では「好き」というのは単なる好意以上のものではないが,私もこの作品を観ながら,マリアンヌの歩き方が心に留まっていたのだ。でも,それはどちらかというと色っぽい歩き方ではない。色っぽい歩き方は無駄が多く,上下か左右に上体が揺れてしまう歩き方だが,マリアンヌの歩き方は無駄なく,揺れがなくすーっと移動していく感じ。それが不思議と印象的なのだ。台詞にあわせて歩き方も演技だとしたらそれはすごいが,普段の彼女の歩き方から台詞を考えているのかもしれない。どちらにしても,この作品で重要な要素だと思う。ともかく注目すべき作品。

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