« 予想外一人ライヴ | トップページ | post-structuralist geography »

雪の日

1月23日(水)

この日は雪模様。多摩川を見下ろしているオフィスからは午前中、降り積もる雪景色が堪能できました。しかし、アスファルト舗装はそうでもなく、また午後からは雨に変わったので、退社する頃には普通の寒い雨降りの夜になっていました。特に電車が止まっていることもないので、何もなかったかのようにライヴへと出かけます。この日は米国から一時帰国している高宮マキさんが京都でライヴをしていたので、休みを取って駆けつけるなんてことも考えたんだけど、思いのほか最近は仕事がちょくちょく入ってきて、ただでさえ休日の多い1月に休むのもどうかと思い、その計画は取りやめた。最近すっかりライヴに行っていないノラオンナさんも祖師ヶ谷大蔵のムリウイでやっていたが、大塚に行くことにしました。

大塚GRECO 林 正樹×太田朱美
アルカイックという名前のユニットで仙道さおりさんと組んでいるピアニスト林 正樹さん。彼の恒例公園通りクラシックス2デイズが翌日にありながら、私はGRECOでのライヴを選んだ。というのは、以前から気になっていたフルート奏者太田朱美さんとのデュオだというからだ。お2人とも本当に毎日のように演奏しているので、聴きに行こうと思えば十分可能なのだが、なんとなくこの組み合わせは私を引き寄せた。それもそのはず、以前から一緒に演奏する機会はあっても、2人きりというのは初めての試みだとのこと。
19時開場、20時開演ということでしたが、19:20に到着するとまだリハーサル中。少しするとお店の人(という言い方はちょっと違和感がある。GRECOは全くの個人住宅。その1階にスタジオがあり、2階の1室をライヴバーにしている)が出てきて、「どうぞ」という。どうやらお客さんが来ないのでまだ音合わせをしていたような様子。私が一番乗りでした。結局、開演前には私のほかに2人。どちらもこのお店&林さんの常連さんのようで、会話も弾んでいます。私も少し仲間に入れてもらいました。結局、それ以上のお客は増えませんでしたが、こちらは無闇に時間を遅らすのは嫌いなようで、10分遅れにならないうちに「じゃあ、始めましょうか」といって演奏は始まった。太田朱美さんは小柄な女性で手も小さい。しかし、フルートの音色は非常にダイナミックで、息継ぎの音も大胆だ。林さんとのやり取りもとても面白い。ともかく、音楽に対してとても真っ直ぐな姿勢で、私の眼にはほとんど迷いがないように映る。
久し振りに聴く林さんのピアノもさすが。この人の音は人柄がそのまま出ているように、真っ直ぐだ。気負いとか気取りとか(悪い意味での)こだわりなどは微塵もない。本当に毎回演奏を楽しんでいるように見える。そして、私には彼の音楽のジャンルは全く分からない。ジャズという感じではなく、もちろんクラシックがベースにあるように思うけどそれ自体ではない。じゃあ、何かの要素が加わっているからかというと、そういう雑種的なものというよりは、彼自身の生活の音なんだろうと思う。作曲の発想も笑ってしまう。この日演奏した1曲に「ケンタッキー」という曲があるが、これは酉年の年始に作ったもの。ここ数年は毎年年始にその年の干支にちなんだ曲を作るのだという。この日は林さんの曲は少なく、太田さんの曲を中心に演奏。というのも、この日は太田さんのアルバム『risk factor』発売日だったようです。一般発売を前に手売りで既に150枚を売ったといっていましたが、やはりCD店で発売されるということを朱美さんはかなり喜んでいました。私は初めてなので分かりませんが、かなりテンション高かったと思います。そんな2人ですから、楽しくないはずがありませんね。やはり事前のリハーサルはできなかったようで、林さんの曲「kokopelli」にいたっては当日譜面を渡したとのこと。とても難しい曲なんですけどね。本人たちも予想以上に楽しんだとのことでした。
お客さんも少なかったので、休憩時間や終演後もかなりアットホームな雰囲気の店内。2ndセットでお客さんがもう一人増えましたが、4人中3人が朱美さんのCDを買い求めました(もちろん私も)。林さんは私のことを覚えてくれていたようですし、初めての朱美さんとも、CDに参加している橋本 歩さんのことや、ユニットを組んでいる松下美千代さんのことなど、お話させていただきました。
そんなこんなで、やっぱりライヴっていいなあ、と思いながら帰路につきました。

|

« 予想外一人ライヴ | トップページ | post-structuralist geography »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/218863/17834149

この記事へのトラックバック一覧です: 雪の日:

« 予想外一人ライヴ | トップページ | post-structuralist geography »