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ライヴが重なって困った時には

1月10日(木)

この日は法政大学の講義が2007年度最終日。レポートの提出なのだが,1年間あまりに手ごたえのない講義だったので,最後の余った時間でレポートの余白に講義の感想などあれば書いてくださいとお願いしたが,2人ほど書いてくれた。その2つの感想は決して悪い印象ではない。少しは安心。でも,そのうち集計されて届けられる無記名のアンケートではけっこうひどいこと書いてあるんだろうな。

テアトル新宿 『グミ・チョコレート・パイン
この日の講義前に選んだのは大槻ケンヂ原作を,大槻の筋肉少女隊と同じバンドブーム時代のバンド,有頂天のケラが監督した『グミ・チョコレート・パイン』。なんといっても,笑わずにはいられないのがキャスティング。主人公とその男の友人3人組の現在と高校生の時代とがもちろん別キャストで配役されているのだが,それがあまりにもはまっているのだ。主演は石田卓也だが,その成長した姿は大森南朋。まあ,ここはそこそこだが,高校時代を森岡 龍が演じるカワボンにはマギーが,そしてなによりもはまりすぎは高校生の金井勇太が大人になると甲本雅裕。これは思わず笑います。そのままやけん!この3人とバンドを組むことになった山之上を演じるのは高校生も大人も柄本 佑。まあ,ともかく微妙な笑いどころ満載の作品に仕上がっていて,その情けなさがけっこう好きだったりする。石田卓也って顔も身体もそれほど格好良い訳ではなく,顔もニキビでブツブツだし,なんでこんなに映画に主演しているんだろうって思うけど,本作に関しては彼以外にはなかなか演じられる若手男優はいないかもしれない。1980年代のダサい高校生の格好があまりにも似合っています。でも,それに対してちょっと気の毒なのが相手役の黒川芽以。本当はもっと可愛いだろうに。まあ,大槻氏は私より人世代上ではあり,映画のなかでの主人公は高校生ですが,私自身の中学生時代の苦い思い出を思い起こさせてくれる作品ですね。

さて,講義の後,この日行きたかったライヴは4つ。渋谷7th floorでの伊藤サチコ『truthful』発売記念弾き語りワンマン。下北沢mona recordsでのQuinka, with a Yawn『filed recordings』発売記念レコ発。下北沢sugarでのヤマカミヒトミソロライブ,そして青山プラッサオンゼでのko-ko-yaライヴ。しかし,講義の後はどう急いでも渋谷に19時過ぎ,下北沢はもう少しかかります。伊藤サチコとQuinkaは19時開場19時半開演。間に合わないことはないのだが,この2つはやはり入場が早い方が良い。この2つのどちらに行こうか悩んでいたのだが,その後にko-ko-yaのライヴを知って,これに行くことで両方諦めることにした。プラッサオンゼは20時開演なので,時間的にも余裕があるし,店内で食事もできる。7th floorも食事はできるが,客の入りによってはテーブルがあるかどうか分からない。まあ,本当はどれでもよかったのだが,なんとなく理由をつけたほうが自分を納得できる。また,ko-ko-yaはまだ一度しか聴いていないし,ヴァイオリンの江藤有希さんは昨年手首を痛めてしまったらしく,そう頻繁にライヴはできないとのこと。

青山プラッサオンゼ Maco with ko-ko-ya and BIC
ということでやってきました。19時すぎに到着したのですが,既にお客さんがかなり集まっています。私は行こうと決めたのが年明け。お店自体が9日からだったので,予約ができずそのままお店へ。するとほとんど予約で埋まっている様子。なんとかカウンターは空いていて,前回のko-ko-yaとほぼ同じ位置からの鑑賞となりました。ってことは予約してもしなくても同じか。ブラジルのソーセージ,リングイッサのごはんつきをいただきながら,回収したばかりのレポートでもながめる。
この日はブラジル在住の女性シンガー,Macoの一時帰国ライヴということで,すでに東京以外の数箇所でライヴをしてきたようです。それにパーカッションのBICさんが加わってのステージ。1曲目はko-ko-ya+BICでの演奏。やはり良いですね,この3人。昨年後半にレコーディングしたそうですが,その際にもBICさんが数曲参加していたようで,相性もバッチリ。先日聴いたmaikoさんのヴァイオリンと江藤さんのとはかなり性質が違います。どちらかというとmaikoさんのは低音が響く太い音ですが,江藤さんのは本当に繊細。しかも,その繊細な音がぶれることもなく正確に奏でられます。
さて,Macoさんの登場。私は当然彼女のことを知りませんでしたが,やはりさきほどから客席の間を行き来して挨拶をしている人がMacoさんでした。けっこう長い間ブラジルで暮らしているということで,かなり期待してしまいましたが,ちょっと私の好みとは違う歌声。1曲よくdois mapasも演奏するブラジルの有名な曲がありましたが,やっぱり私的にはdois mapasが好きだったりする。でも,それはきっと日本人向けのボサノバばかり私が聴いているからなんでしょうね。けっこう日本人のボサノバシンガーって透明感のある柔らかい歌声が多いですが,ここプラッサオンゼで時折ビデオが流れる中で歌うシンガーの歌声の質は多様だったりしますから。Macoさんはとてのはっきりとした音で歌い,ある意味ではあまりブラジルっぽくなかったりする。しかし,数曲聴いているうちに彼女の声にも慣れてきて,とても楽しめました。というのも,Macoさんが歌を客席に届けようという気持ちが伝わってきて,お客さんもそれにおおいに応えているのが分かったからです。やっぱりこのお店は素敵な空間ですね。
もう終盤に差し掛かった頃,店内にはモダーン今夜の岡部量平氏の姿がありました。開演前に少しクラリネットの黒川紗恵子さんとお話していたのですが,量平さんとは仲が良いとのこと。終演後に私のことを覚えているかよく分かりませんでしたが,暇そうにしていたので量平さんと少しお話。ko-ko-yaもまだ紗恵子さんしかお話できないのですが,ようやくステージのお後片付けも終わった様子だったので,お会計を済ませ挨拶をして帰りました。

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コメント

10日のナルセさんは、伊藤サチコのレコ発には行かなかったんですね。僕も行けなかったのですが、ピアノ弾き語りでバンドとは違う落ち着いたライブはけっこう良かったようです。「mona records」でもなく、ko-ko-yaとはStringsに通っている最近のナルセさんの志向を感じました。

1月12日は悪天候の予報で遠出の予定がなくなり、のんびり過ごす。東京駅「Break」で午後にあった入日茜のフリーライブをパスして、夜の下北沢「lete」で朝日美穂。朝日さんのライブはけっこう色々な場所で見たけど、密着度の高いハコのほうがいいように思う。最初の『唇に』から客席をコーラスに巻き込んで、いい感じでした。ありましのさんもそうだけど、ヨソヨソしいタイプの人はこういう場所だと、ふだん表れないものが出てきて良い方に働くように思う。NUUちゃんのような押しの強いタイプだと、密着過ぎるのもどうかと感じる。最近始めたというベースも披露、MCも楽しかったし、いいライブでした。
misato&shinや、こしいしわたる出演の「ボブテイル」には寄らずに帰りました。

13日は銀座の「café ohana」で山田タマル。ナルセさんが2回行ったレポを見て、応募したら当りました。ナルセさんの姿はこの日はなし、60人弱の客席は3対2で女性のほうが多かった。第一部はカバーで「Lovin'n you」や「恋はあせらず」などすごく良かったんだけど4曲、25分ほどであっけなく終了。休憩をはさんでの第二部はアンコールを含めると1時間弱で、新曲やめったにやらない曲も演奏し、聞きごたえがありました。問題は客層で、ちゃんと音楽を聞いていないような人も多く、残念でした。タマルさんが『あなたになら言える秘密のこと』の限定CDを持っている人はいますか?との問いかけに、誰も返事がなかったし、前日の「lete」とは対照的でした。それでもタマルさんは終始機嫌よく対応されていたのが印象的でした。イベントは難しいものです。

投稿: TOPS | 2008年1月15日 (火) 12時02分

>TOPSさん
山田タマルさんのカフェライヴ行かれたんですね。私は落選しました。多分1回目は応募者が少なく、コアなファンが集まり、2回目も同じ面子が多かったように思いますが、お客の態度は極めて良かったですよ。
3回目はちょっと応募者が増えて、冒険したのかもしれませんね。2回続けてきた人ではなく、初めての人を増やしたのかもしれません。あの小さな空間で聴いていない人がいるってのは残念ですね。しかも、私その限定CD持っているのに...
次回の日程は発表されましたか?

投稿: ナルセ | 2008年1月15日 (火) 12時18分

ナルセさんどうも

次回は2月14日、ずばりバレンタインデーです。プレゼント待ってますって、タマルさん(笑)。

アンケートに「このライブを知ったのは?」とあったので、「2回参加したナルセさんからとても良いライブだったと聞いて」と書いておきました。ではまた

投稿: TOPS | 2008年1月15日 (火) 12時51分

書き忘れましたが、タマルさん髪をばっさり50cmも短くされていたのに驚きました。ロングヘアがトレードマークではなかったのかな?  髪のことを誰か客席から話してあげたほうが良かったかも知れませんね。

投稿: TOPS | 2008年1月15日 (火) 13時47分

>TOPSさん
次回情報ありがとう。アンケートもね。
それにしても、あの髪の毛をバッサリとは。でも、ギターのストラップを通す時、毎回大変そうだったので、音楽に力を入れるという意味で、良い方に解釈できるかもしれませんね。

2月14日もいろいろ面白そうなイヴェントがありそうですが、まだ決定はしていないので、とりあえず申し込んでみます。

あ、ところで2月16日、渋谷JZ Bratでのshima & shikou DUOレコ発に畠山美由紀さんがゲスト出演するって、知ってますか?

投稿: ナルセ | 2008年1月15日 (火) 14時57分

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