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年は明けましたが

帰省中は,ネットにつながらなかったので,今頃年末の日記更新です。

12月26日(水)

この日は本当は仕事だったんだけど,翌日と交換してお休み。本来は私は木曜日が会社をお休みしている。私の勤める会社は28日は計画休暇ということで,27日が年内最後で納会がある。15時くらいで仕事を切り上げて,仕事場で呑み会をするのだ。その準備をするのに私は都合の良い要員だから,上司が26日休んで27日に来なさい,といってくれたので,お言葉に甘えることに。久し振りに文化村ル・シネマでまとめて2本。

渋谷ル・シネマ 『ゼロ時間の謎
まずは,アガサ・クリスティ原作のサスペンス。でも,なぜかフランス映画です。私の母はサスペンスものが大好きで,正月などにテレビで特集しているものを一緒に観たりしますが,アガサ・クリスティの探偵ポアロのシリーズで,これとよく似たストーリーを観たような気がする。ちなみに,原作は『ゼロ時間の方へ』というらしい。メルヴィル・プポーとその奥さんに『石の微笑』のローラ・スメットなども出ています。でも,数十年前の時代設定なので,妙に古臭い雰囲気がクリスティっぽくて面白いです。まあ,ハラハラドキドキって感じのサスペンスではなく,なぜか落ち着きますね。

渋谷ル・シネマ 『やわらかい手
こちらはイギリス映画。予告編を観た時からかなり楽しみにしていた作品。私は主演のマリアンヌ・フェイスフルといわれても,あまりピンときませんが,『もう一度あの胸に』でアラン・ドロンと共演したのは知っています。数年前下高井戸シネマで再映しているのを観ました。でも,サカウエ君に聞いたところでは万丈波乱な人生を歩んだ女性だとのこと。
さて,ストーリーはこんな感じ。マリアンヌ演じるは平凡な主婦。息子夫婦と近所に住み,暮らしているが,孫息子が難病で入院している。もう海外で最新の医療を受けないと命が助からないが,経済的に余裕がない。働こうにも年齢的にも能力的にも職を得るのは難しい。最後の頼みで駆け込んだのが性産業のお店。といっても,お客と顔を合わせるのではなく,お客は壁にあいた穴にナニを突っ込むと,壁の向こうの女性が手で処理をしてくれる,というもの。彼女の手は非常に滑らかで,あっという間に人気を博す。始めはお金のために後ろめたさを感じながらしょうがなく働いていたのだが,そのうちに誇りを持つようになる,そんな物語。大きな社会問題を描いているわけではないが,不幸を克服する方法に笑いを持ち込むってのはイギリス映画の得意とすることだ。なので,描き方が非常に面白い。といっても,大笑いできるような面白さではなく,穏やかに感動させてくれる作品。
なお,このお店のオーナーに,『アンダーグラウンド』以降,いろんな国の映画で活躍している名優ミキ・マイノロヴィッチが扮していてこれが非常に良い。結局,この2人は思いを寄せ合ってしまうのだが,私がとても好きなシーンがある。2人が見つめ合い,マリアンヌがミキに「あなたの笑い方が好き」というと,ミキが「君の歩き方が好き」というシーン。この段階では「好き」というのは単なる好意以上のものではないが,私もこの作品を観ながら,マリアンヌの歩き方が心に留まっていたのだ。でも,それはどちらかというと色っぽい歩き方ではない。色っぽい歩き方は無駄が多く,上下か左右に上体が揺れてしまう歩き方だが,マリアンヌの歩き方は無駄なく,揺れがなくすーっと移動していく感じ。それが不思議と印象的なのだ。台詞にあわせて歩き方も演技だとしたらそれはすごいが,普段の彼女の歩き方から台詞を考えているのかもしれない。どちらにしても,この作品で重要な要素だと思う。ともかく注目すべき作品。

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