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ようやく大晦日日記

12月31日(月)

『その名にちなんで』は予告編を観た時から絶対観ると決めていて,できれば一人ではなく,誰かと観たいと考えていた。mixiでちょこっと誘ってみるが,誰も反応なし。そんな贅沢をいっているとあっというまに上映終了になったりするので,一人でも観る覚悟を決めたが,ここまできていい案を思いついた。私も年末年始に帰省はするが,普通電車で2時間かからないところに母親が住んでいるので,こちらまで出てきてもらって一緒に観ることにする。

日比谷シャンテ・シネ 『その名にちなんで
『モンスーン・ウェディング』のミーラー・ナーイル監督作品だが,この『モンスーン・ウェディング』は私のインド映画に対する,そしてインドに対する偏見を全く取り除いてくれた素晴らしい作品。当時は『踊るマハラジャ』シリーズが流行っていていたんですよね。しかし,インド人でありながら現在はアメリカで活躍する監督ですから,舞台がインドでインド人俳優が出演していても資本がアメリカということでアメリカ映画の部類に入るようですね。
『その名にちなんで』は原題を「namesake」といって,「他人の名を取って名づけられた人」という意味のようだが,この邦題は素晴らしいと思う。でも,原作があって,その邦訳タイトルが「その名にちなんで」。作者は両親がアメリカに渡ったインド人二世。自分と親の体験を活かしたこの小説は,ナーイル監督に感銘を与えるとともに,原作者も彼女による映画化ならと,ということで実現した映画。ちょっとストーリーは簡単には説明できませんが,あらすじはこんな感じ。
インドでお見合い結婚した若い2人は夫がアメリカで大学院に通っているために,移住する。そこで男の子と女の子を授かる。インドでは人名は慎重に,生後数年かかって決めるが,合衆国では出生届を出す時に決めないといけないので,この男の子には暫定的に父親が「ゴーゴリ」と名づける。もちろん,ロシアの作家の名前だ。幼い頃は正式名が決まった後も愛称でゴーゴリを用いていたが,そのせいで幼き本人はそちらの方が気に入ってしまい,小学生に上がるときにゴーゴリを選択した。しかし,高校生の文学の時間にこの作家が変人であることが分かり,からかわれたり,恋愛でうまくいかなかったりして,大学進学を機に,元の正式名ニキルに変更し,白人の恋人もできる。しかし,作家名から取られたゴーゴリという名前には父親の過去と大きな関係があることが分かって...
インドといっても,この映画で登場する人物たちはかなり上流階級であり,貧しい人々はほとんど出てこない。それは『モンスーン・ウェディング』にも共通しているように思うが,登場人物は皆魅力的だ。特にゴーゴリの母親役のタブーという女優さんはとても美しい。最終的には役のなかでは40歳台半ばまで達するはずだが,父親に比べてあまり老けメイクを施していないのは,彼女の美しさが損なわれるからだろうか。ちなみに,タブーは私と同い年であり,ゴーゴリの恋人役の白人女優はタブーの2つ年下にすぎない。
まあ,期待したほどはその名前に込められた想いが深いものではなかったが,名前のことだけでなく考えさせられることの多い作品であると同時に,脚本も映像もとても素晴らしい。いまいちどういう映画が気に入るのか分からない母親ですが,この作品はとても気に入ってくれたようです。帰省しているうちに私の名前の由来について話すつもりでしたが,かなわず。こういうのはなかなか難しいですね。まあ,一応他界した祖父がつけたということは聞いていますが,「あつし」という珍しくない名前ですが,「厚」という漢字はちょっと珍しい。この漢字にどんな意味を込めているのか。情は厚くないし,人望も厚くない。胸板も厚くなかったりして...

さて,せっかくこの辺に出てきたので,銀座三越地下で食料品の買い物。いつも正月三が日用のお菓子などを買いますが,この日は生ケーキが食べたいということで探しますが,この時期だからか,意外に生ケーキを売っている店は多くない。その他に,イルミネーションが観たいということで,有楽町から東京駅方面に歩きましたが,途中通り抜けようと思った東京国際フォーラムのなかにあるレストランにケーキのショーケースがあったので,覗いてみると,母親が食べたいといっていたモンブランがあったので買って帰る。これも気に入ったようで,けっこういい一日になりました。
なんだかんだで紅白歌合戦を観てしまった大晦日でした。

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