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パンで釣る

2月17日(日)

渋谷アミューズCQN 『アドリブ・ナイト
久し振りに観る韓国映画。韓国映画というと、最近話題になるのは1980年代の日本のトレンディドラマのように、全てが無駄なく作られたエンタテインメント作品が多いが、本作のようにゆる~い作品も作られているのが韓国らしいと思う。話はとても単純。ある男性が死の床についている。彼には娘がいるが、中学生の時に家出した以来、姿を見せていない。そこで、彼の親戚や隣人がこの娘を急いで探すのだ。ソウルで見つかった、ある一人の女性。本人は人違いだと主張するが、鑑賞者には彼女のいっていることが本当かどうかよく分からない。とにかく、訳ありな雰囲気を醸し出す女性なのだ。しかし、ソウルまで探しに来た、その娘と小学校で同級生だったという男2人は、もう時間もないし、その女性を娘だといって父親に会わせることにする。この女性もはじめは嫌がっていたが、結局車でその町まで移動し、結局到着したのは夜。
本作のタイトルは、この女性がアドリブで見知らぬ男の娘を演じる、といった意味合い。到着してみると、死にゆく男の弟夫婦、ちょっと親族関係は不明ですが、彼の面倒を見ていた夫婦、その他親戚や隣人など、親の世代と子の世代と、10名ほどの人々が集まり、寝室で看護師が看病しています。この男は意識不明の危篤状態。
まずは、ソウルから来たこの女性を娘として会わせるかどうかの相談が行われる。しかし、その賛成反対を議論しているなかで、さまざまな諍いが起こる。もう、この女性は蚊帳の外で、あるいは死にゆく男のことも放っておいて、くだらない議論が勃発するのだ。このいつ終わるともない、無益な議論が長回しで写されます。居場所のない部外者の女性。そんな、見ていても面白みのない映像が、映画としての人間の本性を描き出す表現として、妙にリアリティがある。日本にも『寝ずの番』という映画が葬式をめぐる人々の様子を描く作品がありましたが、未見です。かなり面白おかしい雰囲気があったように思いますが、けっこう面白いテーマなのかもしれませんね。結末もけっこういい感じでした。

映画が終わって、中目黒でのライヴまで時間があるので、渋谷から中目黒まで歩くことにする。目黒川沿いの最近のお洒落スポットもきちんと見ておきたかったので、中目黒散策。昨年の新垣結衣主演映画『恋するマドリ』の撮影場所を見てみたいと思ったが、見つからない。映画を観ていた時にしっかりと場所を認識したのに。近くのA.P.C.のショップが写っていたんだけど,そのショップがないんだよね。なにやら私の記憶とは既に変わっていた様子。

中目黒GTプラザホール 良原リエ朝日美穂
この日のイヴェントは,なんと人形の洋服のイヴェント。展示やら販売やらでそのファンたちがこぞっています。このイヴェントのカフェタイムに良原リエさんと朝日美穂さんの演奏があるというのだ。予定時間に行くと,進行が遅れているようです。しょうがないから一旦退出しますが,中目黒では時間のつぶしようがない。カフェタイムということでお茶が飲めると思い,カフェで時間をつぶすこともできない。リエさんに会場の隣の図書館を薦められたので,そちらで雑誌を読む。やっぱり私はこういうのが一番落ち着きますね。
そして,ようやく演奏スタート。まずは良原リエさんがトイピアノの前に座り,トイピアノやアコーディオン,ピアニカを色々使って,美穂さんはグランドピアノの前で弾き語り。お互いの曲を交互に。さすがに美穂さんの曲の方が多かったですが,美穂さんも買ったばかりだというピアニカでサポート。リエさんと同じピアニカですか?美穂さんのblogでは失敗ばかりと書いてありましたが,まあ,真面目に聴いていないお客さんも多いし,こういう場ではもっと気楽な感じでいいと思います。その点,いろんな場所で,シチュエーションで,組み合わせで演奏しているリエさんはさすがだ。そもそも,彼女自身の音楽性は即興的要素を含んでいますから。まあ,ともかくけっこう面白いライヴだったのではないでしょうか。
さて,この日私には一つの目論見があった。先日書いたように,陽子さんから大量のパンをいただいた。このパンは知る人ぞ知る有名なパン屋らしいのだ。そして,リエさんも美穂さんもパン好きで知られることをふと思い出して,ロールパン2つ,丸パン1つをそれぞれペリカンのビニール袋に入れて持参したのだ。演奏が終わり,リエさんのところに持って行くと,袋を見ただけで「あーペリカン!」と良い反応。「朝日さんもパン好きでしたよねえ」といって美穂さんにも渡す。彼女も噂には聴いていたものの,食べたことがなかったとのこと。思わずこぼれた言葉は「あー,さっきパン食べなきゃよかった」。リエさんもわざわざ買いに行ったことがあったようで,美穂さんにその美味しさをとつとつと語っていました。
もうちょっとゆっくりお話したいところでしたが,次の予定があったので,足早に中目黒を後にしました。

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コメント

寝ずの番は見ました、DVDけれど。
「死」をデーマとして書かれていた映画は大抵重く感じますが、「寝ずの番」は面白く描いたと思います。ただ関西弁がよく分からないところがちょっと残念。あ、私の個人的な問題です....orz


投稿: 爽健美茶 | 2008年2月23日 (土) 09時53分

>爽健美茶ん
コメントありがとう。
葬式を中心とした人間模様を描く映画もけっこう面白いですよね。
西川美和監督作品『蛇イチゴ』観ましたか?

投稿: ナルセ | 2008年2月25日 (月) 08時25分

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