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幸福とか食卓とか

1月29日(火)

20時半から60分程度の中篇映画があったので観に行った。雨の予報のはずが電車に乗るまでは降っていなかったので安心したら、下北沢で降られました。

下北沢シネマアートン 『幸福なる食卓
ちょっとまえに北乃きい主演映画で『幸福な食卓』ってのがあったけど、また似たようなタイトルの作品。タテナイケンタという30歳の監督によるほぼ自主制作映画。上映前に同じ監督の短編映画『445』が上映される。「よしこ」という女と、それに関わる男2人の話。ちょっと台詞がしつこいところもあるが、まあ十数分なので許せる。そこそこ面白い。さて、『幸福なる食卓』は監督の出身地である青森県七戸を舞台にした、男と女の物語。スーパーマーケットで働く男性が主人公だが、同じ店のレジ係の女性と付き合っている。冒頭は彼女がこの男の浮気を疑って問い詰めるシーンから始まる。すると、店内で買い物をする30歳台後半と思われる女性がちょっとした商品を万引きする。これを警備カメラで確認した主人公はその女性の家を訪ね、問い詰める。やらせてくれればなかったことにしてやる、そんな感じの行動だが、それは未遂に終わる。しかし、翌日その女性はまたスーパーに現れ、男に対して「うちにご飯食べに来ない」と誘い、情事が始まる。この女はどんなきっかけでもどんな相手でもよいのだろうか、とにかく男を自宅に呼んで料理を食べさせることに至上の喜びを感じる、そんな女性。
まあ、私にはそこそこの映画に思えましたが、観ていていい感じがしなかったというのは、この男女を演じる俳優が決して美しくなく、また言動や行動にも嫌気がさす、という意味で、人間の負の部分をリアルに描き出したと評価できるのだろうか。同じようなタイトルの『幸福な食卓』もやはり人間の負の部分を描きながらも妙にそれを美化していることを考えると、どちらが優れた作品であるかは評価しにくい。
上映が終わり、トークショーが始まる。監督と映画研究者の対談という形だ。この研究者なる人物は、成城大学の教員ということだが、風貌からして映画オタクとしか思えない。質問や映画の解釈も決して批判的な立場からではなく、この若き監督に自身を持たせるようなことばかりだ。少しは作品についていいことをいっている箇所もあったけど,帰ってチラシをよく読んでみたら,チラシに寄せている彼のコメントそのままだった。せっかく狭い映画館なんだから,もっと腹を割ったトークショーにして欲しい。でも,監督が周りの期待の割りにあまり熱っぽくないのが面白かった。

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