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結局,なかなかライヴは減らせない

2月10日(日)

渋谷Q-AXシネマ 『フローズン・タイム
予告編を初めて観たときから観たいと決めていた作品。いかにも青春映画っぽいけど、とてもスタイリッシュな雰囲気が漂います。それもそのはず、米国ではなく、英国の作品。そして、主人公は美大の4年生という設定。失恋して(といっても、別れを切り出したのは彼自身だ)、全く眠れなくなってしまった主人公の男の子は、24時間営業のスーパーの深夜スタッフになる。スーパーでのバカ騒ぎも面白いけど、なんといっても彼のデッサンの場面が素的だ。数週間眠らずに時間の感覚がおかしくなった彼は時間を止められるようになる。深夜のスーパーで時間を止め、女性客の服を脱がせてスケッチをする。また、そんなアルバイトの同僚として知り合った女の子に少しずつ惹かれていく。もちろん、彼女の方も。この展開はあまりにも映画的ではあるが、そのもどかしい感じの近づき具合が、今の私にはたまらない。すぐにセックスに及ぶような展開はもう飽き飽きなのだ。ようやく彼女のおかげで失恋した相手のことも忘れ、眠れるようになった最中、偶然前の恋人と会ってしまい、その彼女は復縁したいと申し込んでくる。そんなモテモテ状態も滅多にないとは思うけど、順調にストーリーを展開させない常套手段でもある。そして、最後のギャラリーのシーンがね。やっぱり音楽とか芸術とか、ずるいね。ちなみに、この作品の原題は「cash back」という。そのままカナ表記にした邦題ではだめだっただろうね。

映画が終わって、電力館へ。今ここではバレンタイン企画でカップルなど(もちろん、人間関係は問わないし、一人でもよい)の記念撮影会をしていて、コウちゃんがその仕事をしているということで、終わるのを待って食事。風邪気味だというので、久し振りに「すうぷ屋」へ。かつては渋谷に何件かあったこのお店ですが、まだまだ若い男女に繁盛しているようです。女性一人客も多かった。私はちょうど20歳の頃に何度か来たことがある。その頃からメニューが随分増えたように思うが、注文しにくい商品名であるのは変わりない。その頃はおなかが一杯にならなかったけど、初々しいデートだったので、我慢していたような気がする。そんな私の記憶を見透かしたような、矢野真紀の「アンスー」という曲がある。この曲はシングル『大きな翼』のカップリングなので、なかなかライヴで聴けることもない(私は確か一度あります)。「アンスー」とは「あんなスープ」のことで、若い頃のデートの食事でスープを食べた。でも、そんなんじゃ成長期の私には全然物足りなくて(でも、デートだからそんなことは口にも出さず)、帰りに一人でカフェでブラウニーを食べてしまう、という歌詞。私は絶対にこのお店のことだと思っている。ここで、コウちゃんとは別れて私は一人ライヴ会場へ。

渋谷7th floor 高橋ちか
開場時間が17:30、開演時間が19時ということで、整理番号は29番でしたが、さすがに1時間半も時間がつぶせないということで、30分前に行くことにした。この手のレコ発は友人関係など、内輪で非常に混み合うことがある。特に高橋ちかは千葉県を中心に活動しているので、普段の東京でのライヴには来ないような地元のファンが多いはずだ。立ち見を覚悟で行くと、案の定すでにかなり盛り上がっています。しかし、幸い1席空いていたので座るとなんと後ろにTOPSさん。
高橋ちかちゃんは昨年の440でのレコ発でゲストに永山マキさんを招いていたことから知って、好きになったが、まだライヴは4回目。前日にホームページを久し振りに確認すると、なんとこの日のライヴのサポートに島 裕介さんの名前が。前日もブルーハッツで見たばかりの島さん。ますます、期待が膨らみます。しかも、彼女は島さんが参加したイクスピアリでのvise versaのライヴにも行っていたようですし、けっこう聴いているところは近いかもしれない。もともとBONNIE PINKのファンらしいし。やっぱり,自分と聴いている音楽が近いってのは,その人が作る音楽が耳に馴染みやすいのかもしれない。辻 香織ちゃんも洋楽女性シンガーの趣味がけっこう合うので,それでけっこう好きなんだと思う。
さて,高橋ちか初めてのワンマン(レストランライヴなどは対バン形式ではなく,基本一組なんだろうけどね)ということで,いつものパーカッションサポートに加え,ベースとトランペット。島さんの出番も思いのほか多く,なかなかサポート3人組,いい感じです。そしてなによりも,その強力サポート体にも負けていないちかちゃんのギターと歌声。MCや終演後にちょこっと話す感じではちょっと抜けている可愛い子ですが,やはり歌を唄うときの彼女は只者ではありません。若くて一人弾き語りができる女性シンガーの強さってどこからくるのだろうと不思議になる。彼女がソロで出したCDはまだ合計10曲にしかなりませんが,この日はまだまだ私の知らない曲が沢山あることを知ったことも大きな収穫。今回も『essence』というタイトルの5曲入りミニアルバムを発売しましたが,なんと1050円。このあたりも嬉しいですね。あと欲をいえば,やっぱりまだ千葉方面でのライヴに偏っていることかな。
でライヴは大満足だったんだけど,結局DVD引換券は持ってくるの忘れちゃったんだな。そして,『essence』を購入してサインをいただく。なんとなく「ナルセ」という名前は覚えていたのか,「以前もどこかで」と少しお話。そして,島さんを出待ちします。楽屋から奥さんの姿を発見して出てきた島さんは私の姿にも驚く。「私のほうも驚きでしたよ」と伝えると,「俺がやってるんだからすごいよね」と申しておりました。さすがです。でも,私もたまにはそういいたい。「俺が聴きに来ているんだから,あなたはすごいんだよ」ってね。

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コメント

「俺が聴きに来ているんだから、あなたはすごい」って、殺し文句ですね。ナルセさんならありでしょうか。

僕はそうは言ったことはないけど、芙咲由美恵に「僕が初ワンマンを観たミュージシャンは、けっこうな確率でメジャーになる」って彼女のBBSに書いたことがありました。安藤裕子や湯川潮音の初ワンマンに行った僕としては、芙咲由美恵に言ったように高橋ちかにも言いたいような気がします。

この日のライブ、個人的には弾き語りをもう2曲くらい聞きたかったです。

投稿: TOPS | 2008年2月15日 (金) 18時25分

潮音ちゃんの初ワンマンって,表参道FABでの『逆上がりの国』レコ発ですか?
私はまだあのころはそんなにライヴに行っていなくて,FABも潮音ちゃんライヴも初めてだったのに,確か最前列だったような気がします。帰り際に藤田陽子さんを初めて生で見て,どきどきでしたね。
ということは,『犬猫』のイヴェントはその後ってことか。そして,辻 香織ちゃんのmona recordsの誕生日ライヴ(長谷川 都とNUUがゲスト)の時にも藤田陽子さんが来ていて,図々しくも話しかけたんだよなあ。ああ,懐かしいね。

投稿: ナルセ | 2008年2月16日 (土) 00時21分

その通り、潮音ちゃんの初ワンマンはレコ発ライブ。ゲストにmoose hill、調べたら2004年10月26日でした。僕はこの日、大きめの色紙を用意して潮音ちゃんのイラストを描き、ライブ会場に来ていたファンからメッセージを集めるという、めったにやらない行動に出ました。直接コメントをもらったのは30人くらいだっだでしょうか、今なら渡す前にデジカメで撮っておくのですが、手元には何も記録は残っていません。直接ではなく、tico moonの吉野友加さんに渡したのが良かったのか、その後も関係者の方がたくさんコメントしてくれたそう。潮音ちゃんの公式サイトで「色紙を書いてくれた人ありがとう。家宝にします」ってコメントがあって嬉しかったなぁ。

2月14日、バレンタイデーのこの日は銀座の「cafe ohana」で山田タマルのカフェライブ。ところが、前日から広報の仕事をしていると年に何度かある緊急事態発生で、対応策に追われる。結局いつまでも残っている必要なしとのことで、19時30分過ぎに退社し、何とか20時の開場に間に合う。前回と同じサポートで、1stは前回と同様にカバーを4曲で20分ちょっとと短め、2ndはオリジナル、アンコールを入れても50分くらいですが、定番曲だけでなくあまりやらない曲や新曲を交えるのは、このライブならではでしょう。ところで、髪をばっさり切ったタマルさん、この日は更に短くまとめていました。ショートもなかなか似合うと思いました。来月21日は行けませんが、4月のワンマンには行きたいと思っています。

投稿: TOPS | 2008年2月18日 (月) 12時32分

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