2月28日(木)
この日は恋人と付き合い始めて初めてのまる1日デート。写真もけっこう撮ってきたので,掲載しながらいきましょう。

まずは谷中にあるSCAI BATHHOUSEという銭湯を改装したギャラリーに行くために,千駄木駅で下車。3月28日に永山マキさんのライヴが行われる,ペチコートレーンというお店の場所をチェックしつつ歩きます。とにかくお寺の多いこの界隈。カフェというよりはモダーンな雰囲気のある喫茶店もとても多いです。
そんなことをしているとあっという間に谷中。例のギャラリーは12時オープンで,ちょっと早めに着いてしまったので,先にランチをすることに。dois mapasのライヴで2度来たことのある谷中ボッサで恋人はカレーを,私はキッシュのランチセットをいただきます。キッシュセットにはガトーショコラもついてきて,珈琲も絶品。わたしたちが入ってからあっという間に満席。
さて,この日のBATHHOUSEは横尾忠則展をやっていました。実は私は入るのは初めて。本当に無慮のギャラリーだったんですね。10点あまりの横尾作品。さすがの迫力です。
こちらは愛玉子(オーギョーチイ)。実は三木 聡監督作品『転々』でオダギリジョーと三浦友和が東京散歩の途中で愛玉子を食べるシーンがあり
ます。ランチ後でしたが,やっぱり食べて起きたいということで,店内に入ってみますが,全く人の気配なし。ちょっと待ってみますが出てくる様子はないので断念。
上野方面に歩きます。東京藝術大学の構内に古いレンガ造りの建物を見つけて思わず撮影。上野公園内を歩き,
寒桜が咲いているのをまたパチリ。アメ横を冷やかして,御徒町駅から有楽町へ。
シネカノン有楽町2丁目 『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』
有名人を被写体にした、有名な写真の多くが、この女流写真家アニー・リーボヴィッツであることが予告編で分かる。なかでも裸体のジョン・レノンがオノ・ヨーコにまとわり着く写真は、暗殺された日に撮影されたこと、そして近年アニーが表紙写真を担当している雑誌『vanity fair』でのデミー・ムーアの妊娠ヌード写真は英国の地理学者ピーター・ジャクソンも広告分析で取り上げたっけ。そんな彼女も、駆け出しの頃はローリング・ストーンズを追いかけるあまりにアンダーグラウンドカルチャーにどっぷりはまってしまったこともあるなど、まさに波乱万丈な人生が綴られます。こういう時に、写真という記録が残されているのは、ドキュメンタリーとしてはとても効果的だ。この映画はアニーの妹さんが監督しているが、やはりそれが素晴らしいできになっている。そして、予告編では分からなかった一つの事実。彼女の恋人は米国の女流批評家・哲学者のスーザン・ソンタグ。ソンタグは『写真論』で有名で、もちろん私も数冊著作を持っています。私も写真研究をしていますから、この『写真論』はその出発点になった本。まさか、ソンタグが同性愛者だったことは驚くべきことではありませんが、その晩年のお相手が写真家だというのはちょっと驚きます。ソンタグは数年前に来日し、その時私は講演を聴きに行きました。それからまもなく亡くなってしまったんですよね。アニーがその死を見届けたというわけです。その後、アニーは(恐らく)3人の養子を迎え入れて母親にもなり、相変わらず多忙な生活。そのアグレッシヴな生き方に驚くばかりの映画です。
新橋ヤクルトホール 『犬と私の10の約束』
恋人が試写会を当てたので、最後は映画もう1本。この作品は福田麻由子演じる女子中学生が母親の死の前に飼い始めたソックスと名づけた犬との10年の付き合いを描く物語。獣医を目指して、最終的には有名な旭山動物園に就職するという大人になってからは田中麗奈が演じます。この2人はけっしてそっくりではありませんが、眉毛の感じや黒目がちな瞳など、なかなかいいつながりです。舞台が函館だったり、犬が登場したりで、脚本協力に今井雅子さんも参加しています。今井さんの映画デビュー作は函館を舞台にした『パコダテ人』だし、確か旭山動物園関連のもあったはず。そして犬ではありませんが『子ぎつねヘレン』を手がけている今井さんにはぴったりな作品。まあ、基本的には母親も死ぬし、ソックスも死ぬので、お涙ちょうだいなシーンがいっぱいあるのですが、演出的にはそれらが決して腹黒くないところはいいですね。私も素直に何度も泣かせてもらいました。主人公の幼馴染で、幼い頃から英才教育でクラシックギターを演奏する少年がいるのですが、大人になってからは加瀬 亮が演じます。ちゃんと演奏しているところもしっかりと映し出され、相当練習した様子。ここまでやってくれると見ているほうも安心です。やっぱり田中麗奈ちゃんはいいですね。旭山動物園の飼育係で出演していたピエール瀧など、脇役もなかなか面白い。総じていい作品だったと思います。
せっかく、新橋だったので駅地下にあるパブでギネスビールを一杯呑んで帰りました。
2月29日(金)
池袋自由学園明日館 ビューティフルハミングバード
明日館でのビューティフルハミングバードのライヴは3回目。1度目は講堂でしたが、2回目以降はかつて食堂に使用されていたという場所で、人数限定生音ライヴ。今回も藤原マヒトさんを迎えての演奏です。今回は19時開演と少し時間も遅く、アンコールも含めて90分以上、ちょっと長めのライヴでした。タバティは変わらず細めの体型をキープ。光子さんはちょっと太ったかな。この日は1曲目からマヒトさんを交えての演奏でしたが、この貴重品のピアノの音がやはりちょっと大きかったよう。といっても、整理番号が悪いながら最前列を確保した私の席の目の前がこのピアノだったせいもありますが。はじめ2曲はちょっと光子さんの歌声も響きが悪く、ちょっと喉の調子イマイチかなと思いましたが、ここでマヒトさんが下がり、2人での演奏。mona recordsレーベルから発売された1stアルバムからの曲も多く、この辺りから光子さんの歌声に潤いが出てきます。会場自体の音の吸収と反響も徐々に馴染んでいく感じでしょうか。その後はマヒトさんが加わっても程よい音のバランスが保たれていたように思います。タバティも意識的にギターの強弱を調整しながらの演奏はさすがです。MCも楽しかったし、やっぱりいいなあ、この飲食なしの清潔なコンサート。
この日は隣駅の大塚GRECOで太宰百合+maiko+tomocaという組み合わせでライヴがあって、2ndセットからは間に合っただろうけど、やめておいた。さすがにお金がね。ちなみに、オーボエ奏者のtomocaさんはビューティフルハミングバードのアルバムにも1曲参加しています。
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