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一十三十一さん,ポリープ手術

4月5日(土)

渋谷シネマライズ 『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎
ヘンリー・ダーガーという人をご存知だろうか。私は作品,東京藝術大学大学院出身の友人に誘われて原美術館まで,ダーガーの作品展を観に行った。名前は知らなかったのだが,そこで観たペニスの生えた少女の姿の絵は見覚えがあった。そう,斎藤 還『文脈病』(青土社,1998)の表紙に用いられ,本文でも言及されている作品だ。この作品はダーガーが生涯をかけて作成した15000枚に及ぶ長編小説『非現実の王国で』の挿絵である。この物語は子どもを奴隷として使っている王国のなかで,その子どもたちを救い出すべく立ち上がった7人の少女,ヴィヴィアン・ガールズらによる反乱戦争の物語である。ダーガーは亡くなって,管理人がその部屋を整理するまで全くその奇怪な作品を知られることのなかった孤独な老人。
そんな肖像写真も3枚しか残されていない知られざるアウトサイダー・アーティストを追ったドキュメンタリーフィルム。この物語を挿絵を加工してアニメーション化したもので語りながら,彼の存在を知る人の証言を交えながらフィルムは進行します。ナレータの一人にはあの名子役,ダコタ・ファニングが務めます。
多分,劇場公開用というよりテレビ番組として作成されたものだと思いますが,とても良くできていると思います。

渋谷ユーロスペース 『接吻
続いて観たのは小池栄子主演映画。豊川悦司演じる男性は無差別に選び出したとある家に忍び込み母親を殺し,帰宅した娘,父親を次々と殺害するという事件が起こる。その弁護をするのは仲村トオル演じる国選弁護士。その事件の逮捕の映像をみた小池栄子演じるお人よしな幸薄い女性は,その殺人者の不気味な笑顔に惹かれてしまい,その事件にのめりこんでいき,裁判を傍聴し,弁護士に接近し,被告に差し入れをする。そこからエスカレートしていく物語だが,これがなかなか見応え十分の展開で面白い。小池栄子の演技は決して自然なものとはいえず,映画の作りも古臭い感じもしないでもないが,それがまたいい味を出している作品。
ここでネタバレはしませんが,この映画のタイトルがようやく分かるラストシーンも意外で面白いです。

渋谷duo music exchange perfumed garden
このイヴェントは一十三十一主催のようでした。実は,一十三十一ちゃんは最近喉にポリープが見つかってしまい,緊急に手術が必要だとのこと。他人のイヴェントだったら出演をキャンセルするところですが,自主企画であるために,このイヴェントを最後に手術に入るとのこと。最低3ヶ月はライヴで観られませんし,彼女を励ますためにも早々にチケットを購入しておいてよかった。今回もDJはL?K?O氏だが,あまり興味はなし。
de de mouse:まずはじめに登場したのはこちら。男性一人が機械を前に立ってそれをいじったりたまに鍵盤を弾いたりしながらその場でミックスしていくというスタイルの演奏。こういうジャンルは詳しくない,というか好きではないので,こんな説明で正しく伝わるかどうか,もっと一言で表現できる言葉があるように思いますが,まあどうでもよいというかんじでしょうか。それにしても,この小柄な男性はとても楽しそうで,そしてリズムに乗って身体がよく動くもんだ。ちなみに,外人の男性がその隣でマッキントッシュ2台を使ってVJをしていました。
i-dep:ハセガワミヤコや永山マキのサポートとしてウッドベースを弾いている高井亮士さんが所属するバンド。こちらもどういうジャンルと表現すればいいのですかね。1曲目は男4人,キーボーディストがリーダーのようです。ベースにギター,テナーサックスは流線形のライヴでも演奏している人なので,知っていましたが,もう一人のフロントマンという感じ。ここまで立ちっぱなしで疲れてしまったので,程よい具合に身体をほぐせるいい感じのリズムです。先日,戸田和雅子さんのライヴに遊びに来ていた高井さんにちょっと話しかけたら,ちょうどこの日のライヴのリハーサルをその日にしていたらしく,「自分たち主催のイヴェントじゃないので,好き勝手に暴れます」といっていたので,かなり明るめで,テンポのある曲が集められたのでしょうか。高井さんのベースも目立っていて,演奏は素晴らしいが,どっぷり好きにはならないタイプかな。などと思っていると,ヴォーカルの女性が登場。男性人と比べるとだいぶ若いようだ。とても透明感のあるショートヘアの素敵な女性。高音の響く歌声もうーん,どうかなあ。やっぱり個人的に聴いていて,歌詞が入ってこないのはイマイチなのかもしれない。洋楽は逆なんだけどねえ。
一十三十一:さて,登場しましたよ一十三十一ちゃん。この日もサックス奏者ゴセッキーを加えたいつもバンドメンバー。新曲もあったけど,基本的にはいつもどおりのステージ。この日はスミレさん側ではなく,レオ君側だったのこともあるかもしれないけど,グッとくるシーンが少なかったのが事実。ただ,やはり本人が自分の喉のことを「ある日起きてメールチェックしようと思ったら,ヤフーニュースで自分が出てた」とお笑いネタにして報告する,その姿は見ていてちょっと辛かった。まあ,ともかくこの手術がいい方向に行くことを願うばかりだ。
終演後,さすがに一十三十一ちゃん。この日は当分ファンたちに会えないということで,またファンの方も励ましのメッセージを伝えたいということを酌んで,CDとグッズ購入者にはサインをします,ということになっていた。私も彼女と一言交わしたいところだったが,改めて購入するものもないし,本人も再登場するのに準備時間を要していたので,帰ることにしました。

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コメント

一十三十一さん、喉のポリープは職業病のようなものでしょう、しっかり回復に努めてもらいたいですね。サマーイベントはキャンセルでしょうか。

4月10日は渋谷「7th floor」で、「彩色健備」という女性ヴォーカルのイベント。主宰者はアリアリさんというこの日47歳の誕生日を迎えられた中年男性、辻詩音に「自分のお父さんよりも年上」って言われていました。5組の出演者はそれなりに楽しめましたが、なかでも、久々に聞いた笹生実久が良かった。彼女はこの夏にアニメの大きな仕事があって、あと1回自主企画ライブをやったら、しばらくライブはオヤスミするとのこと、そう聞いて25日の「mona records」が気になりました。

11日は吉祥寺「mandala-2」でmue。毎年4月11日のライブをずっと続けている彼女ですが、今回は満員にはならず。でもその分、いもより更にまったりとしたライブになった印象。ずっとピアノでやっていた曲も、この日はギターで披露したり、定番のオリジナルやカバー、ビートルズナンバーなどmue独自の世界にたっぷり2時間浸っていました。

12日は表参道「FAB」でフラワーボイス。出演順に、いわさききょうこ、しらいしりょうこ、ハセガワミヤコ、SHUUBI。あまり準備期間がなかったせいか80名ほどの入りで、椅子が出ました。ホスト役2年目に突入したSHUUBIは先日ワンマンを見たばかりですが、今回のバンドは更に豪華版でした。今のフラボは良くも悪くもSHUUBIとそのファンに支えられている感じです。その気合を受けたのか、入倉リョウ、オオニシユウスケをバックにしたハセガワミヤコも良かった。前年はロックなフラボでしたが、今年はアコースティックとエコでいくということで、期待できると思いました。次回は池田綾子出演ということで、前売りを購入しました。

13日は下北沢「ラカーニャ」で、ううじん&安宅浩司。よく共演している二人、それぞれの持ち時間に二人で登場して、理想的な2マンライブとなりました。安宅さんがよくカバーしている加川良の「ラブ・ソング」のとき、この日はご本人がラカーニャに飲みに来ていて、急に呼び出して安宅さんと一緒にやったのですが、これがこの日のハイライトでした。なかなか経験できない素晴らしい邂逅でしたね。終演は22時近くになっていたのですが、「440」によってみました。ハセガワミヤコの「歌種」は終わったばかりのようでしたが、なんとなく中に入るのがはばかられてそのまま帰路に。

投稿: TOPS | 2008年4月14日 (月) 12時46分

>TOPSさん
アリアリさんって多分顔が分かります。以前から矢野真紀ライヴを中心に女性シンガーのライヴに来ているおじさんで、売れる前からファンをやっていて知り合いのシンガーが多いようです。彼の周りにはいつもファン仲間が集まっていましたっけ。
今でも地味に活動している女性シンガーを応援しているようですね。誕生日に7th floorでイヴェントとは、先を越されましたか。

昨日はラ・カーニャにいらしたんですね。私は昼間Quinkaのライヴで440にいて、その後も下北沢をブラブラしていましたよ。歌種も始まる前に440の前を通りましたが、今回は少しお客が少なめだったようです。「うふふゲスト」は誰だったのか。

投稿: ナルセ | 2008年4月14日 (月) 14時09分

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