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久し振り一聴き惚れ

6月12日(木)

日比谷シャンテ・シネ 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
前にも『ノーカントリー』の時に書いたように、同じように人間の奥底に潜む暗い闇を描く作品として、そして米アカデミー賞を沸かせた2作品ですが、私的には本作のほうが観たかった。ようやく観ることができました。主演男優賞をとったダニエル・デイ=ルイスがなんといっても見所。といっても、私にとっての彼は『マイ・レフト・フット』の印象でとまっているんですよね。でも、この作品でもアカデミー賞を受賞しているらしい。1989年の作品ですね。私は少し遅れて学部在籍中に大学祭で観た。
さて、本作ですが、おそらく100年ほど前の合衆国が舞台。石油で儲ける男の話。監督は『マグノリア』などのポール・トーマス・アンダーソン。こういう歴史ものは初めてじゃないかと思いますが、こういう雰囲気好きなんです。泥とか原油とか、登場人物の身体はそうしたもので汚いんだけど、その汚さに美学があるというか。そして、この作品で特筆すべき出演者は、ポール・ダノという若き俳優。彼は本作で兄弟の2役を演じるのだが(これは同じ顔なのでちょっと分かりづらい)、兄のポールがダニエル・デイ=ルイス演じる石油王に自らの土地には石油があるから買収するようにけしかけて、自らはその土地から姿を消してしまう。その土地で彼を迎えたのは弟のイーサン。イーサンはこの土地で怪しげな布教活動を行っており、信者を集めている。金に狂った石油王と、神に取り付かれながらも金には執着するイーサン。この2人の関係性がなんともいえませんな。ポール・ダノは『キング 罪の王』でも同様の役どころで、あまりもの純粋さ故にガエル・ガルシア・ベルナル演じる主人公によって命を絶たれてしまう。そういう、純粋さの故の危うさを演じるのに彼ほど適した人物はいない。そんな感じで、こちらの作品も『ノーカントリー』と同様に、すっきりしないラストシーンでした。

講義を終えて、急いで渋谷に移動。

渋谷duo music exchange
この日は私の好きな岩﨑 愛ちゃんとみうさんが好きなDewの共演ということで、2日連続みうさんとご一緒することになった。私は開演時間ギリギリになるから先に来て席を取っておいて、ってことになっていたが、私の方が先に着く。また体調でも壊して来れないのではないかと心配していたが、ドリンクを注文しに席を立った時に彼女は来た。ちなみに、Dewと愛ちゃんも仲がいいんですよね。duoでは初めてドリンクで100円追加で赤ワインを頼んでみた。味はそこそこだが、ビールと同様になみなみと注いでくれてかなりお得な気分。開場時間から遅れての到着でしたが、全然席は空いていて、最前列を確保。
星羅:名前だけではピンときませんでしたが、姿を見て思い出しました。以前ナナカイ☆レディースデイで観たことがありました。愛ちゃんもDewも出演していたイヴェントなので、なにやらそんな雰囲気。で、星羅ちゃんですが、どう見てもハーフの10代ギター弾き語りの女の子です。まあ、そんなに好きにはならないけど、この歳で大したもんだよな。
岩﨑 愛:といっても、愛ちゃんも星羅ちゃんといくつも変わりませんが、ついにビクター系のレーベルからフルアルバムを発売した彼女ですから、貫禄を見せないと。ちなみに、leyonaなどが所属する「スピードスター」、Dewが所属する「ベイビースター」に続いて、愛ちゃんは「ルーキースター」ってレーベルらしいですよ。そんな愛ちゃんはドラムス、ベース、エレキギターという3人を迎えての、「神一重」とは違ったバンド編成としては私は初めて聴きます。1曲目はシングル『アイライクユー』のカップリング曲の「手紙」を一人弾き語り。2曲目からはバンドでほとんど全曲アルバム『太陽になりたいお月様』から演奏。『雨があがったら』発売後にやっていた曲で、今回のアルバムにも入らなかった曲たちはもう演奏しないのだろうか。2曲目はかなりバンド音が大きすぎるような気もしたが、3曲目はやはりバンド音が映える「アイライクユー」。ここからはなかなかいい感じのバランスで、愛ちゃんも気持ちよさそうに歌っています。いいですね。今年中には東京進出らしく、嬉しくはありますが、大阪だったらそのまま頑張ってもよかったような気もします。
海老沢タケヲ:ギタリストのオオニシユウスケさんっぽい風貌で登場した男性ギターヴォーカル。この日はパーカッションとピアノのサポートを入れています。かなり癖のある歌声で私はあまり好きではありませんが、悪くはありませんね。
emi meyer:さて、この日初めてでやられてしまったのがこちら。ピアノ一人弾き語りの女性ですが、名前の通り見た目外人ですが、母親が日本人で、海外生活から京都へ、そして東京に生活の場を移しての初めてのライヴとのこと。後で分かったところでは愛ちゃんと同い年だそうです。21歳か。なんでも、JazztronicaSingo2などでもヴォーカルをつとめるなど、玄人受けするタイプでしょうか。ちょっとネットで調べたら、ジャズをベースにしていて最近のフィオナ・アップルなどを髣髴とさせるって書いている人もいましたが、そういうのに疎い私にとっては、彼女の歌声はキャロル・キングを思い起こさせるものでした。ごく自然体の歌声で、曲調も過度に盛り上げようとせずに、曲が突然終わったり。私はもともと洋楽が好きでしたが、ライヴに通うようになって、しかもミュージシャンと交流するようになって、必然的に邦楽を聴くようになったのですが、こういう形で身近に、しかも日本語も流暢なのでコミュニケーションもとれそうな存在として彼女には注目したいと思う。もちろん、今でも洋楽は好きで、リサ・ローブやエイミー・マンは来日公演も行きましたが、もちろん本人と面と向かっては会えないし、もしそれが実現してもろくに会話はできない。ということで、なんか変な動機ですが、これからのライヴも楽しみ。mona recordsなどでもライヴするようです(でも7月のは行けない)。もちろん、川合鉄平氏も来ていたので、ナナカイ☆出演も近いかもしれない。
Dew:さて、最後がDew。おそらく昨年の2月以来で、メジャーデビューしてからは初めてではないでしょうか。mixiコミュニティの管理人もしているみうさんによれば、メジャーデビューしてから、ライヴの仕方とか告知とかがおかしなことになっていて、応援しにくいとのこと。なんか、そういうのけっこうあるんですよね。mount sugarも大丈夫だろうか。まあ、かれらの場合はちょっと状況が違うが。トリということで、かなり豪華。伊賀 航さんのベースに、ギター、ドラムス、ヴァイオリンにチェロという編成。ちなみに、ヴァイオリンはどこかで見たことがあると思ったらone toneでサポートしていた須磨和声君でした。今月から中目黒のカフェで自主イヴェントを開始したDew。ようやく、本格的活動開始でしょうか。『花の図鑑』というタイトルの、花にまつわる曲ばかりを集めたミニアルバムも発売予定とのことです。相変わらずガッツリ好きになる感じではありませんが、たまにこうして聴くのはとても良いですね。来月のカフェライヴには参加する予定です。でも、演奏時間1時間でチャージが3000円ってのはちょっと割高か。

終演後に愛ちゃんとちょっとお話して、emiちゃんのCDを買って、お酒の呑めないみうさんと串焼き屋で食事をして帰りました。もちろん私は焼酎一杯。

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