« 渋谷から青山、けっこういつものコース | トップページ | 今日は職場で日記作成 »

何度目かの追悼上映会

5月27日(火)

この日は急遽、渋谷まで。アップリンクファクトリーで夜の映画。その前に併設されたカフェ「tabela」でオムライスを食べる。

渋谷アップリンクファクトリー 『FIRE!
2002年の沖縄を舞台にした映画ですが、私は見逃してしまった。確か、今は「シネマ・アンジェリカ」という名前になっている渋谷の「シネマ・ソサエティ」で上映していたような記憶がある。この映画を見逃してしまったことの後悔は昨年やってきた。タワーレコードの視聴機で見かけたシバリエ『横顔』というCD。そこのポップには生前残された歌声を集めてアルバムにした、と書かれている。そう、シバリエさんは亡くなってしまったのだ。その美しい歌声と、プロデュースがショーロ・クラブの沢田譲治さん、畠山美由紀さんのコメント。そして、その歌声は当時見た映画『真昼の星空』の主題歌でも聴いたばかりだった。そんなことで、CDを買い、彼女の出演作『FIRE!』もそのうち上映される機会があるだろうと待っていたのだ。
舞台は沖縄。ベトナム戦争の時期はアメリカ兵たちで賑わったが、現在ではすっかり寂れてしまった町。そこで、音楽を目指す3人のギター、ベース、ドラムスのインストルメンタル・バンド。その町で唯一生演奏ができるクラブでオーディションを受けるものの、失敗。しつこく食らい下がると、その店のオーナーは1960年代のアメリカR&Bのコピーをしてきたらもう一度チャンスをやるとのこと。そのいわくつきのバンドはヴォーカルの酒好きによる早死にによってわずか3ヶ月の活動だったという。
その音もけっこう気に入ったバンドメンバーはヴォーカルを探し、浜辺で民謡を歌う女性に出会う。彼女を演じるのがシバリエ、この時は柴 理恵という漢字表記。彼女も無類の酒好き。彼女が既に亡くなっていることを知っている私たちはなんだか嫌な気分になる。そう、この映画のストーリーはきっとそういう結末を迎えるに違いないと。そして、彼女が死ぬなんて未来を予想せずにこの作品の製作に携わった人たちのその後の思いは容易に想像できる(もちろん、実感はできないが)。あまりやるきのないその女性だが、バンドは何とか形になって、そのクラブでもお客のウケはよい。でも、相変わらず酒によるトラブル多し。酒を抜いても彼女の存在によりバンド3人にも溝ができ、解散することになり、最後のコンサート。彼女は救急車で運ばれ、その場にはこない。結局それきりになってしまうので、物語上での彼女の安否については不明。しかし、彼女の台詞で分かるのは、彼女は酒好きではなく、歌を唄うことが好きで、そのために酒が不可欠なのだということだ。
で、初めて見る動く柴理恵。けっこうぽっちゃり体型でちょっと愛くるしい感じです。ちょっと調べていたら、なんとneumaという名前のユニットをやっていて、casaサポートで知られるドラマー菅沼雄太さんとコントラバスの守屋拓之、アコーディオンの佐藤芳明さんといったメンバーだったとのこと。今度casaライヴの時に聞いてみよう。さて、今回の1週間の上映期間は毎日トークショーがありました。この日は監督の中川陽介さんと、音楽の沢田譲治さん、そして音響の担当者、3人でした。で、この音響さん、私の隣で観ていたおじさんでした。なかなかこだわりのある人のようで、この作品の歌のシーンは全て現場で録音したもの。また、さまざまな効果音もできるだけその場で拾うというこだわり。後で重ねるにしても、その音は同じ場所で違う時間に拾うそうです。私的なお気に入りは、バンドのメンバーのベーシストは2人の子どもがいるんだけど、幼稚園に送りに行く朝、ギタリストから解散コンサートへの出演を依頼されるシーン。話し合いが終わって、しゃがんでいた子どもが立ち上がり「青い飛行機が」って父親に話しかける話し声が可愛く入っているのがいいですね。
まあ、作品自体はとても素朴なもので、退屈なシーンもありますが、全体的には沖縄らしさもあってよいのではないでしょうか。

|

« 渋谷から青山、けっこういつものコース | トップページ | 今日は職場で日記作成 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/218863/41402657

この記事へのトラックバック一覧です: 何度目かの追悼上映会:

« 渋谷から青山、けっこういつものコース | トップページ | 今日は職場で日記作成 »