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2008年9月

六本木でいろいろ

9月27日(土)

午前中から六本木で恋人と待ち合わせて映画。

六本木TOHOシネマズ 『ウォンテッド
さんざん宣伝していると思うので、説明は不要だと思うアンジェリーナ・ジョリー出演作。主演はジェームズ・マカヴォイ。最近『ペネロペ』や『つぐない』など主演作の続く若手俳優。作品によって、髪型や服装、髭の有無によって随分印象の違う俳優。過食症の女性上司にいびられるわ、同僚に恋人を寝取られるわでうだつの上がらない日々。そこにアンジェリーナ扮する殺し屋が現れ、幼い頃に疾走した父親が死んだことを知らされる。父親は腕のよい殺し屋で、彼にも跡を継ぐように提案する。まあ、設定は違うけど『マトリックス』と似たような流れでしょうか。質のよいアクション映画ですが、実はコメディ的要素が非常に多い。しかも、先日観てがっかりだった『フロンティア』と同じように、出演者のほとんどが死んでしまうという展開はある意味では異常だ。実はB級スプラッターものと宣伝に多額を投入するメジャーものとが近いものであることに気付いたり。まあ、最近プライヴェートで話題のアンジェリーナちゃんもちゃんと仕事してるじゃん、って見直すような作品でした。

六本木ミッドタウン 山田タマル
ミッドタウンに移動。地下のイヴェントスペースでタマルちゃんのライヴがあるというので行くと、なにやら名古屋の高速道路関連企業主催のイヴェント。その一環でTOKYO FMの番組も参加してのライヴということでしょうか。いつものサポートギタリスト福原さんと3曲。終演後,タマルさんと前日のBONNIE PINKライヴの話でもしようかと思いましたが,やはりここでのイヴェントの出演者はスタッフに連れられてどこか控え室に消えてしまいました。
ここのところ,朝から晩まで忙しかった恋人は頭痛を訴え帰宅。どうしようかと思いましたが,また日暮里まで出てくるのも大変なので,1人で予定通りの映画鑑賞。

六本木シネマート 『幸福 Shiawase
なんと,完成から公開まで3年もかかったという作品。しかも,たった2週間の上映。さらに上映スクリーンは100名以下の狭い空間。でも,お客さんはけっこう入ってました。私もこの作品の存在は知らず,単にこの日は六本木で観たほうが都合がいいと思って探しただけ。まあ,当然のように前売り券の発売もなし。しかし,私はこの作品はとてもいい作品だと思います。ちなみに,この作品の監督,小林政広氏のことは前作『バッシング』で知っていた。といっても,さんざん予告編を見た割には結局本編を観ることはなかった。
さて,本作。主演は一応石橋 凌ってことになっていますが,物語上の中心人物は桜井明美という女優。もちろん,顔も名前も知りません。私と同い年のよう。いっけん,パッとしない感じだが,映画が進むにつれて魅力的にみえる不思議な雰囲気を持つ女優さんでした。石橋 凌演じる男はとある北海道の田舎町の鉄道駅に降り立ち,町を彷徨い,公園で力尽きて寝てしまう。一方,桜井明美演じる女性もこの町で一人寂しくひっそりと暮らしており,村上 淳演じるオーナーの経営するこれまた寂れたキャバレーで働いている。そのキャバレーには毎晩特定の曲だけカラオケで歌いに来る男は香川照之が演じている。石橋が寝てしまった公園は桜井のアパートとお店の間にあり,桜井は石橋をお店に連れてくる。そしてそのまま自宅に住まわせる。まあ,そんなわけありの男女たちの織り成す穏やかな物語。一応,白夜の町ってことになっていて,先日観た『散歩する惑星』やアキ・カウリスマキのような雰囲気に似てなくもない。不自然ともいえる演出によるスローな人物の動きは映画特有の表現になるかもしれない。でも,最後にはその「わけあり」部分もきちんと解決してハッピーエンド?なかなか心地良い作品でした。

まだまだ時間があるので六本木から日暮里までの移動中に夕食が食べられるところを探して移動。六本木では軽く一人でという雰囲気ではないので,とりあえず日比谷線に乗る。途中で千代田線に乗り換えて千駄木駅で下車。この辺りに今度Asa festoonさんがライヴをするというハンバーガー屋があるはずだと思ってきてみたが,さすがにあてずっぽに来てもお店は見つからず。日暮里駅方面に歩くも,なかなか都合の良いお店はありませんね。日暮里駅西口に薬膳カレーのお店があったけど,1500円前後と高かったので断念。でも,あとからやっぱりあのお店にしておけばよかったと後悔。結局,西口駅前のチェーン店「てんや」で天丼。牛丼は作り置きのファストフードだが,最近よくあるステーキと天丼のファストフードは生から調理しても時間がかからないので,できたてでけっこう好き。でも,いつもたれを少なめにしてもらいながらも,あのタレの臭いは食道に残るのでそんなに頻繁には食べられない。

日暮里Bar Porto dois mapas
さて,やっぱり開演30分前ほどに到着してしまい,店内には私一人。顔を覚えてくれたマスターはカウンターの一番ステージに近い席に案内してくれる。その食道に残るタレの臭いを流すために,フランスの黒ビール,ガージェリーをいただく。このお店の看板メニューです。dois mapasのここでのライヴは満席になることも多いが,この日は土曜日にかかわらず,開演予定時間になっても他のお客さんが一人も来ないどころか,5分過ぎてからようやく木下ときわさんが戻ってくる。結局,お客さんは6人。5月ぶりの,今年2回目のdois mapasでしたが,以前ほどグッとくることはなくなったようです。とはいえ,新美さんのギターはすごいし,ときわさんの歌声も相変わらず素敵だ。まあ,ともかく今年はライヴ本数を少なくして取り組んできた新譜の制作もまだもう少し作業が残っているらしく,来年早々完成予定ということです。今度はどんな感じなんでしょうね。新曲はあまりライヴで披露していないようなので,楽しみに待ちましょう。
お客さんが少ないこともあって,結局終演後も一緒におしゃべり。この日は9月の連休に西伊豆に出演者ともどもバスによるライヴツアーというイヴェント「わっしょい」の企画者2人がお客さんで来ていて,その話で盛り上がりました。来年こそは行きたいなあ。

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BONNIE PINKは卒業

9月26日(金)

渋谷NHKホール BONNIE PINK
BONNIE PINKは2000年の『let go』発売以降に知り、その後のシングル『Tinking of you』の際、今はなき新宿ヴァージンレコードでのインストアライヴで生BONNIEを見てから、かなり好きになった。当時ははっぴいえんどや遠藤賢司など1970年代のCDを聴いていた。同時代的なものとしては山崎まさよしやスガシカオなども聴いていたが、ちゃんとライヴで聴きたいと思って通い始めたのは、海外のアーティストを除けば、BONNIEが初めてだったといってもよい。一人か二人のサポートを従えただけのインストアライヴは非常に落ち着いた雰囲気で、彼女の歌が映えるが、当時はSHIBUYA AXが多かった単独のスタンディングによるバンドライヴとなると、テンションが上がって声を張り上げ時折音程を外したり歌詞を間違えたりする、そんな豹変振りも魅力だった。
単独ライヴ、レコ発ツアーに初参加したのは2001年の『just a girl』だった。前述したインストアは当日たまたまCD店で知って、その場でCDを購入しても購入者スペースで見れたし、「just a girlツアー」も公演1週間前くらいに購入してもけっこういい場所で見られた。それから、CMソングで人気になるまではその後知り合ったBONNIEファンクラブ会員の友人にチケットを取ってもらって、大体前の方で見ることができていた。
ブレイク直後の新宿厚生年金会館のライヴはとてもクオリティが高く、DVD化もされたが、昨年の武道館はそれなりだった。最近はホームページもチェックしていないし、シングルも買ったり買わなかったり。そんなテンションだったので、今回は一般発売で購入。2階席の後ろから数えた方が早いような列での鑑賞だった。テンションが高いファンたちに混じって前方で観戦する気にはなれなかったというところだろうか。ちなみに、2階席前方に山田タマルさんの姿を発見。残念ながら終演後に彼女を探し出すことはできなかったが、1週間で彼女を3回見たことになる。
さて、今回も意外にもバンドメンバーはドラムスを除いて同じ。ギターに八ツ橋義幸と曾田茂一、キーボードに奥野真哉、パーカッションにナナちゃん、ベースでバンドマスターが高桑 圭。ドラムスは白根賢一という人物らしい。今調べたらGREAT 3のドラマーということで、高桑さんが連れてきたんでしょう。個人的にはいつものアンソニー・ジョンソンよりも控えめでよかったように思う。しかし、全般的にいうとやはりあまりにも音が大きくて、個々人の楽器の音が聴き取れない。NHKホールだからそんなに音響が悪いはずもなく、単に私が日ごろ聴いているライヴとの違いについていけないだけなのだが。せっかく指定席でもけっきょく初っ端からスタンディング状態。こういうのは完全に個人の気持ちの持ちようなんでしょうね。
といっても、ライヴ初披露だという映画『RAUNDRY』の主題歌になった「under the sun」や昔の曲「背中」や「forget me not」など嬉しい選曲でもあったが、11月に発売だというクリスマスソングは有体の言葉ばかり並べられて、そういうのを避けるように難しい言葉を並べていたかつての彼女のライティングセンスは全くなし。アンコールも含めた終盤の選曲は私の好みではなかったし、やはり予想されたものだった。

今後もアルバムは買うかもしれないが、ライヴに行くのは当分やめることになるだろう。そんな感じで、久し振りに会ったボニピスト(自称BONNIE PINKファン)たちの会合で終電近くまで呑んで帰宅。

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ライヴでのお酒は控えます

9月25日(木)

この日から、法政大学の後期講義の開始。その前に映画1本。

シネカノン有楽町1丁目 『ラストゲーム 最後の早慶戦
この映画を選んだ理由は1つあります。私の好きなシンガーソングライター、ナオリュウさんの弟さんは俳優の片山 亮で、本作に出演しています。これまでの出演作は、どちらもなくなってしまった映画館、渋谷シネ・ラ・セットやシネマQ-AXでレイトショーのみ公開、というかなりアンダーグラウンドな作品だったので、本作はその出演振りが楽しみ。
さて、本作は太平洋戦争時が舞台。多くの若者が戦地に向かうなか、とても野球などというものを続けるような雰囲気ではなく、六大学野球連盟などが活動停止を強いられるなか、早稲田大学と慶応大学は練習を続けていた。しかし、戦局は悪くなり、大学生への入隊免除も解除され、大学生もやむなく戦地に狩り出される状態になり、その前に大学生たちに最後の試合をさせてあげたい、と石坂浩司扮する慶應義塾大学塾長が柄本 明扮する早稲田大学野球部長に話を持ちかける。そして、紆余曲折ありながらも、最後の早慶戦(慶應大学側は「慶早戦」と呼ぶ)が実現する、という物語。それにしても、最近私が観る映画にはほとんど柄本 明が出ていて、そうでなければ、その息子である柄本 佑と柄本時生が出ている。しかも、本作は親子出演だ。まあ、映画自体は特筆するほどのことはないが、当時の早稲田大学戸塚球場の映像がなんともお粗末だ。当然、当時は周囲に都市的土地利用がなく、それをCGで再現している。もちろん、野球のシーンではカメラが球や選手を追うのだが、その動きに合わせるようにCG映像が移り変わるさまはまさにヴィデオゲームを見ているようで、笑ってしまいます。ところで、片山 亮氏の出演ですが、意外に重要な役で、慶応大学野球部のキャプテン(?)でした。当然丸坊主で臨みます。それより面白かったのが、最後の試合。当然、両大学の男子学生がスタンドを埋め尽くすのだが、その人々が学ランを着ているものの、高校生と思われる幼い顔から、恐らく頭も禿げ上がっているだろう、50歳台の人まで。どこから集めてきたボランティアなのか?実際に早稲田大学と慶応大学から集めればすぐではないかとも思うが、それだと逆に戦時中の素朴さがないのかもしれない。まあ、ともかくこの応援シーンは見所です。後は、早稲田大学合宿所の食堂で働く女性を演じる原田佳奈ちゃんもけっこう好きだったりする。あ,それから先日『同窓会』で永作博美の幼き頃を演じていた尾高杏奈ちゃんも主人公の妹役で出てきて,ラッキー。

さて、映画を終えて、大学へ。夏休み中に届いた学生授業アンケートの結果は相変わらず、凹むことをいくつ書かれたけど、来てくれた学生のほとんどは前期も受けている人たちだった。途中、喉が痛くなりそうだったけど、しゃべっていて感覚を取り戻してきた。初日から90分たっぷり。後期から受けてくれる学生にもまずまずの手応えだったのではないでしょうか。

講義を終えて池袋へ。ライヴの前に食事。結局、「東京とんかつ」というお店で500円のカツ丼。肉がけっこう厚くてなかなかでした。

大塚GRECO cosmi
ピアノ太宰百合(他の人たちと合わせて,このユニットではlilyとも表記)さん,ヴァイオリンのmaikoさん,オーボエのtomocaさんのトリオがcosmiと名づけられたらしいです。さて,この日はカウンター中央の席。やっぱり予想通り,この日も満席になりました。カウンターに向かって座ると,演奏は全く見えませんが,もちろん演奏が始まったら椅子を90度回転させ,右ひじをカウンターテーブルにかけながら,見ます。この席からはピアノ鍵盤丸裸。太宰さんの指の動きがまるごと見えます。そして,目の前にはtomocaさん,ちょっと振り返る形でmaikoさん,ちょっとお高いこのお店ですが,この接近感はなんとも贅沢です。stringsも狭いお店ですが,大抵の場合はマイクを通します。しかし,ここではマイクを使うのはヴォーカルのときくらい。まあ,もともとオーケストラの楽器たちですから,生ですよねえ。ホント,素晴らしすぎます,この3人。
もちろん,MCマイクもいらないということで,トークのバランスもよかった。どちらかというとtomocaさんは喋りたがり,maikoさんは自分からは喋らない,という感じですが,最近この太宰チームの一員として溶け込んできたようで,そして太宰さんの標的にもなっていて,程よくmaikoさんにも話がふられます。まあ,もともと関西弁の抜けないmaikoさんですから,根は楽しいんですよね。今までは,ライヴ中もあまり話さないし,ライヴが終わると一番先に帰ってしまっていたので,その辺が分かりませんでしたが,最近分かってきました。ここ最近はライヴで呑むと寝てしまって(といっても,ウトウトで演奏は聴いていますよ),クリアな状態で演奏が聴けないので,お酒は最小限にしています。なので,この日も早めに帰ろうと思っていましたが,終演後,となりの席に太宰さんが座ってきたので,ゆっくり過ごすことにする。彼女たちのお客さんは皆,いい歳の男性たちで,でも平日にこうしてやってくるのだからどんな職業か分からないが,とにかく特にこのお店の時には誰かしらお土産を持ってくる。この日も2品のスイーツが持参され,私も一つおこぼれにあずかりました。

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秋分の日すぎてさすがに寒く感じるようになりました

9月23日(火,祝)

渋谷ユーロスペース 『おろち
謀図かずおの40年前の漫画が原作。日本映画最盛期が舞台。木村佳乃演じる銀幕の大スターは29歳にして引退。その時既に2人の娘がいて、妹は歌手に、歌が上達しない姉は女優を目指す。時は経ち、その娘たちが29歳を迎えようとする。姉は母親と見紛う程にそっくりな女優に成長し、中越典子演じる妹は歌手の道を諦め、姉の世話をしている。29歳にして母親が引退した理由は、この家系の女性は美しい盛りに全身の皮膚が醜くただれていくというもの。娘たちも発症を前にさまざまなドラマが繰り広げられる。さて、おろちとは谷村美月演じる、外見は若い女性。100年ごとに数十年眠ることで歳を取らずに永遠に生き続け、社会の行く末を見守るという存在。結局、このおろちは特別な能力を発揮することもあまりなく、その存在感はイマイチ分からない。リアリティはあまりないながら、痛々しいシーンが多くて、観ていてあまり面白いものではない。まあ、こういう初期の短編(?)は漫画で読んだ方が面白いんだろうな。

恋人と一緒に青山通りの方までお散歩。途中、アミューズCQNが入っているcocotiというビルの隣のビルの1階にあるカフェ「PRONTO」にお茶しに入ると、なんと客席にマツモニカさん。さすがにきちんと面識はないので挨拶はしませんでしたが、以前も山手線の車内でみかけたんだよな。恋人とはここで別れて私は一人で恒例の山田タマルカフェライヴへ。この日は同じ時間に丸ビル「マルキューブ」で竹仲絵里さんのフリーライヴがったんだよな。しかも、まだ購入していないニューシングルCDを購入するとなにやらプレゼントがもらえるというのに。タマルちゃんのライヴは食事つきもあるということでてっきり夜かと思っていたら昼間だった。残念。

表参道UNCafe 山田タマル
さて、銀座、六本木と場所を代えてきて、表参道まで来てしまいました、このイヴェント。青山ブックセンター本店に降りるエスカレータの下にあるレストラン。食事つきが4500円、ドリンクのみが3000円という値段設定。ドリンクは飲み放題だというから、差額の1500円が全て料理代か。あるいは食事つき客から先に入場で、ドリンクのみの人はスタンディングということだから、テーブルチャージも含むのか。しかも、15時に食事つき?といろいろ謎が多いですが、まあ、初回はしょうがありません。とりあえず、様子見で食事つきを選びました。整理番号16番だった私はステージ中央目の前の4人テーブル席に座る。このテーブルには男1人客が4人。当然のことながら妙な雰囲気ですね。私は読書でその雰囲気から逃避。やはりというか、フリードリンクでこの値段でこの時間でアルコールがあるわけはありません。結局私はグレープフルーツジュース、アイスティー、ホットコーヒーの3杯。食事は4人席に4人分の前菜がおいてあります。その後はビュッフェ方式で、5品ほどの、サラダ、パスタ2種、サンドイッチ、肉料理といった大皿から、一人一枚の皿に自分で乗っけるというもの。開演前はお代わり自由だったが、多くの人はゆっくり食べようと、開演前は一皿分だけだったようです。結局、タマルちゃんも余った料理は休憩中にでも(もちろん演奏中にでも)お代わりできると思っていたようですが(もちろんわれわれも)、1stセット中に下げられてしまった。休憩中にはデザートが配られる。しかも、ドリンクのみの人の分まで。結局、ドリンクのみのお客の入りは少なかったようで、ほとんどの人が座れていました。さらにデザートつきということで、ドリンクのみの人が得をした感じ。われわれはもうちょっと食べたかったとちょっと残念。でも、食事自体は美味しかったので、まあ、1000円分くらいは食べたかな。500円はテーブルチャージってことにしておくか。1000円がドリンク代で、ライヴチャージが2000円ってことで。でも、今回の集客のせいか、次回は500円安くなるようです。
さて、肝心のライヴ。この日のサポートは前回に引き続き,パーカッションが高橋結子さん。そして,嬉しいことにもう一人のサポートはキーボードの佐藤友亮(ともあき)君。先日もこの2人はタマコウォルズとして一緒に見たばかり。単に,サポートミュージシャンの個々人がいいということだけでなく,そのうちの幾人かがよく共演しているとなれば安心だ。リハーサルを店外から聴いていたときは、パーカッションが大きいように感じたが、本番での音のバランスもまずまず。3人という少人数編成ですが、この2人なら変わったアレンジでごまかす必要もなく、CDに近いアレンジで演奏。タマルさん自身のギターも上手くなっているし、これに佐藤氏のピアノが入れば文句なしですね。タマルさんの歌声も潤っていてとてもいいライヴでした。いつもより、数曲多かったようですし。それから、カフェライヴ新しいサイトができて、セットリストが過去の回も含めて公開されるようになりました。サポートメンバーもついでに記録しておけばいいのにね。
そしてなんと、アンコールに第1回目以来の「帰り道」。この日はピアノ弾き語りでCDの雰囲気バッチリ。やっぱりこの曲の胸にグッと来ます。帰り際にタマルさんに「「帰り道」最高!」と伝えると、「またやる~」って可愛く応えてくれました。

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10月のライヴ予定

10月5日(日)
井の頭公園西園 竹仲絵里/広沢タダシ/他(無料)
吉祥寺manda-la 2 ノラオンナ/他(予約済み)
10月8日(水)
下北沢440 erimba with HARCO/Michiluca(mopsy flopsy改名)(予約済み)
10月9日(木)
渋谷クラブ・クワトロ saigenji(チケット購入済み)
10月13日(月,祝)
青山月見ル君想フ trico!/TICA/他(予約済み)
10月14日(火)
浜離宮朝日ホール 矢野真紀(チケット購入済み)
10月17日(金)
池ノ上bobtail mue/ううじん/他(予約なし)
10月18日(土)
吉祥寺strings 永山マキ(予約済み)
10月19日(日)
吉祥寺strings 戸田和雅子+松下美千代+ヤマカミヒトミ(予約済み)
10月20日(月)
大塚GRECO 太田朱美
10月22日(水)
渋谷duo music exchange おおはた雄一/アン・サリー(チケット購入済み)
10月24日(金)
下北沢251 アナム&マキ(チケット購入済み)
10月26日(日)
タワーレコード渋谷店 おおはた雄一(無料)
渋谷duo music exchange 高橋ちか/fonogenico/他(予約済み)
10月31日(金)
中目黒楽屋 tomoca

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待たされるのは苦手

9月21日(日)

この日は午後から個人行動。ライヴの前に映画を2本観られると思い,渋谷での上映スケジュールとにらみっこ。

渋谷TOEI 『フライング・ラビッツ
石原さとみ主演のスポ根もの。憧れのJALのキャビンアテンダントになった主人公。同じく新入社員に同姓同名がいたおかげで,JALのバスケット部「ラビッツ」(実在するようです)の部員と同じ寮に住むことになる。これまで合気道を身につけてきた主人公だったが(合気道の先生もある父親を哀川 翔が演じる),その瞬発力の良さをこのバスケ部の監督に買われて入部することになってしまう,というドタバタ喜劇(?)。なんといっても,このバスケ部監督に扮する高田純次がなんともかっこよかった。その傍らのコーチを演じる白石美帆も,こんな役が多いけどいいね。そして,元ラビッツ部員だったが,玉の輿で寿退社したものの,不倫で離婚し,ライバルチームに入部して復帰したという女性を演じる吉瀬美智子さんもかっこよかった。この人のことは全く知らなかったけど,以前私の好きなネット配信の番組「Talking Japan」に出演していて素敵だなって思ってたのです。さらに,注目どころは石原さとみの教官役。実際にも37歳という年齢の堀内敬子という女優さんが演じていて,私も初めて観るのですが,意外に活躍します。そして顔の肌がきれいだな,と思っていたら最後の試合のシーンではチアリーダーとしても登場し,年齢にしてはそのボディラインの美しさに驚かされる。やっぱりあまり出演しないけど,まだまだ素敵な人はいるんですね。さて,それとは対照的に期待以下だったのが真木よう子。前々からこの子は肌がキレイではないと思っていたけど,相変わらず吹き出物がたえないようで,かなり残念。髪型もどうだったのかなあ?石原さとみは基本的にテレビで活動している女優さんだから,今回初めてまともに演技を見たような気がする。メリハリが強くて,いかにもテレビ的演技ではあるけど,役へののめりこみ具合というのはさすがだな。柄本 佑が幼馴染で恋人役だが,その関係を前面に出さないというのはいいね。
まあ,ともかく最近はこういうスポ根ものを観る機会が意外に多い,というよりはそういう日本映画の公開が続いているのだろう。一時期はお涙頂戴日本映画ばかりだった時期があるが,こういうのは重なるんですね。

渋谷シアターN 『フロンティア
続いて,ライヴ会場に近いのと時間的にもちょうどよかったので選んだのがこちらの作品。久し振りの選択ミス。ここ最近のここシアターNではスリラーかホラーばかりやっているようです。少し調べればこの映画もその手の作品だとわかったのに,勘違いしてしまった。数年前にフランスで暴動事件がありましたが,一応この作品はそんなことを背景にしている。暴動に乗じて悪事をはたらいた男性4人と女性1人がその逃亡の途中で立ち寄った宿で,一人一人殺されていくというストーリー。結局,その宿を経営する家族も一人一人死んでいって,女性1人が生き残る。そんなありがちな映画。全く興味ありません。もう,ぎゃあぎゃあ騒いでいるのが嘘くさくて笑ってしまいます。

渋谷JZ Brat Lynn
この日はLynnのCD『Girl Talk』発売記念パーティということで,ここJZ Bratにてワンマン。開場18時,開演19:30だというのに,DJすらありません。私はこの90分を退屈するだろうと予想していたのだが,映画が終わって他の場所で時間をつぶすのもどうかと思って,結局18:20頃に到着した。そもそも,普段JZ Bratは電話かメール予約で席を確保してくれるシステムだ。いつもどおりメールで予約すると,この日は混雑が予想されるということで,先着順の入場,座席の確保はしない,とのこと。しかも,「ハーフスタンディング」と称して,席が埋まり次第立ち見になるという。しかも,日が近づいてくると,お店からメールがあり,入場を円滑にするためにチケットぴあで事前にチケットを購入しておくことをおすすめします,という。
しかし,蓋を開けてみると,混雑ぶりは全くなし。結局最終的に立っている人もいたが,席は完全には埋まらず。幸い,サカウエ君が先に来ていたので隣に座ったが,それでも話が尽きてしまうほど,待ち時間は長かった。BGMが大きすぎて話しにくいんですよね。ちなみに,上段の客席には原田知世さんの姿。ゲストの徳澤青弦さんに誘われたんでしょうね。他にもvice versaのあゆこさんとか,黒猫船やモダーン今夜,miggy+のメンバーなどの姿もあったでしょうか。久本朋子さんもいらしてましたね。
1stセットはまず4人で,そしてチェロの徳澤青弦さんと,三味線&琴の平山佳子さん,最後にはパーカッションの岡部量平さんも加わってのしっとりステージ。待ち時間に退屈だったので赤ワインを呑んだのが間違いだった。気持ちよくてウトウトしてしまった。本当はドリンクもいらないくらいだったけど,ここでもやられた。このお店は飲食は最後に清算が普通ですが,この日はキャッシュオンデリバリーってこともあったけど,入場時にドリンク代700円でドリンクチケットを買わされる。まあ,それはそれで。青弦さんのチェロと三味線or琴との組み合わせという貴重な編成をウトウトしてじっくり聴けなかったのが残念。気持ちよい音として一緒くたになってしまった。
しかし,2ndステージはそんな眠気も覚ましてくれる刺激的なものでした。それはなんといっても,ドラムスの栗原 努さんの存在です。実は上で書き忘れましたが,私の一つ空いて隣には大橋エリさんがいらしていて,私と同様,栗原さんの演奏が始まると身を乗り出して観ていました(ちなみに,椅子の座り心地も悪く,腰が痛くなる)。そして隣から「あれ誰?」と聞いてきます。実は永山マキさんのソロアルバムに1曲エリさんはマリンバで参加しているのですが,その曲でドラムスを録音しているのが栗原さんだっていうのにね。もちろん,その「銀の子馬」も披露してくれました。ベースは高井亮士さん。それにLynnのピアノ宮嶋みぎわさんのピアノトリオの演奏はなかなか圧巻だった。やっぱり好きなドラマーだと違いますねえ。もちろん,それにお茶目な動きの量平さん,そしてサックス&フルートのヤマカミヒトミさんを加え,ヴォーカルなしでも十分に楽しめる演奏でした。もちろん,和田純子と永山マキのダブルヴォーカルもいつもどおりで,これだけたっぷり聴けるのも貴重。
帰りは結局出口付近に出演者がいて混雑していたので,私はこっそりと抜け出ようとしたのでmiggyさんにだけ挨拶して帰宅。

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成長を見守りたいシンガー

9月20日(土)

六本木シネマート 『長い道のり
またまた台湾映画。ようやく,5枚あった券も,今回恋人と2人で観るこの作品で最後です。この作品は今回集められた作品のなかでいちばん観たいと思っていた作品。お客さんもかなり入っています。主演のグイ・ルンメイという女優が可愛くて,恋人曰く演技も上手いのだ。残念ながらけっこう有名な作品『藍色夏恋』を私は観た記憶がないが,それに出演していて,現在日本で公開中の『言えない秘密』にも出演しているとのこと。しかし,残念ながら彼女は一般的な主人公ではない。かといって脇役でもなく,いわば彼女を含めて3人の登場人物を中心に物語りは進んでいく。彼女が演じるのは会社に勤める女性。最近引っ越したが,同じ会社の人である恋人はあからさまな浮気。前の住人宛に次々と封書が投函される。失恋の悲しみか,彼女はその封書を開けてしまう。そこにはなにやら野外録音されたカセットテープが入っている。そのどこか分からない音の風景と,その送り主の男性(時折,録音者の肉声が記録されている)への好奇心から,彼女はスクーターに乗って,旅に出る。もう一人の登場人物は,このテープの送り主。彼が送っていた相手は別れた恋人。やはり失恋の痛手から,仕事(映画の録音技師)も上手くいかず,もともとやりかった,台湾一週野外録音の旅に車で出かける。最後の一人の登場人物は精神科医の男性。失恋で心を病んだ女性を治療しながら,自らの結婚生活はままならない。ついには,娼婦にまで精神科医的話法をつかって,彼女の隠された性的欲求を引き出したりしながら遊んでいる。しかし,彼もそんな表面的な生活の虚しさから逃げるように電車で旅に出かける。まずは精神科医と録音技師とが出会う。精神科医は旅行先の地元の女性と良い仲になろうと欲をかいたために,その女性の悪い男仲間に金をぶんだくられそうになる。それを助けたのが,かれらの計画を盗み聴きしていた録音技師。そんなことから,意気投合し,2人の旅が始まる。そんな録音技師を追って,記録された場所の音を確認しながら女性も旅を続ける。そんなロードムーヴィ。まあ,期待していたほどではなかったけど,とにかくグイ・ルンメイちゃんの魅力は楽しめる作品でした。

六本木駅のウェンディーズで素早くランチをして,高島平まで移動。

高島平板橋区熱帯環境植物館 erikuo
そういえば,昨年音あそびを聴きにきた時にもこのお祭りだったような気がします。植物館の入館は無料。入り口付近では板橋で収穫された野菜やお米などの販売がなされ,その前ではライヴ演奏などがあります。ちょうど到着した時には大道芸人のパフォーマンスがやっていました。
ほぼ時間ちょうどに演奏開始。この日は大橋エリさんが2組のユニットで登場。13:30からの回もあり,そのときは先日ホテル・オークラと一緒で新田初実さんとのデュオ「JULIE」だったようだ(マリンバ2台)。この15時からの回は夫婦デュオerikuoでの演奏。途中では新田さんも参入して,1台マリンバを連弾。続いて,なんとこの熱帯館の職員の男性が登場してコントラバスで参加。新田さんはボンゴにて,4人の演奏。やはり,子どもやお年寄りも多い,こういう解放空間での演奏はエリさんによく似合います。「私にも娘がおりまして」というMCで始まった,「天使のなんとか(うー不覚にも曲名忘れた)」など,ほのぼので良かったですねえ。

私が献血10回,30回記念でいただいたお猪口を2つ夫婦用にエリさんにプレゼントして,わたしたちは植物館を軽く見学。この日は入館無料ということで,子どもたちで賑わっています。この辺の施設はゴミ処理場から排出される熱源を利用しており,温水プールもあるため,小学生などがけっこう遊びにきていました。面白いのは,この施設のなかにある喫茶店はマレーシア料理を出すお店で,この時のお店のスタッフも現地の人。小学生たちはその人に「こんちわー」とか気軽に声をかけ水だけを飲んで居座るという,非常に地域密着型でいいですね。
さて,この日は2人で湯川潮音コンサートなので,一緒に移動。都営三田線で来たのですが,植物館近くのバス停からは東武練馬駅まで行けるということで,その前に池袋に移動。この日は指定席だったので,開演近くになって新大久保に移動。

新大久保東京グローブ座 湯川潮音
グローブ座は昨年か一昨年か,女優の浅見れいなちゃん目当てで,「血の婚礼」という舞台を観に来た。その時はステージ向かって左側の2階席で,ステージを見下ろすような感じだった。1階を羨ましそうに見下ろしながらも,1階の後方よりは近いのかなあ,と平面的にはそれなりに広い印象がありましたが,今回1階席7列目に座り,意外に狭いことを確認。先日のPARCO劇場もそうだったけど,コンサートホールとは違って,舞台中心の劇場はマイクなしだしやはりそれなりにこじんまりしてるんだな。
さて,今回のツアーはバックバンドに,センチメンタル・シティ・ロマンスから中野督夫,告井延隆,細井 豊という3人を迎えている。センチメンタル・シティ・ロマンスは私が十数年前に集中して1970年代の日本の音楽を聴いていたときに,2枚のCDを購入していた。フォーク色の強い人や,独自路線を行くはっぴいえんどなどとは違って,アメリカ西海岸風の聴きやすいメロディが特徴のかれらのCDが実はけっこう聴いていた。中心人物の中野督夫さんは,潮音ちゃんのお父さん,湯川トーベンさんとデュオで「とくべん」という名前でよくライヴをしているのは知っていた(聴いたことはないけど)ので,驚くようなものではないが,なんだかとても嬉しかった。
もちろん,ステージに登場した潮音ちゃんはギターを抱えていますが,中野さんも告井さんもギター。細井さんはキーボードですが,ギター3本でどうかなあとちょっと思ったりしたけど,心配なし。この日のステージはともかく細井さんがすごかった。単なるキーボードというよりもシンセサイザーですかね。ピアノ音が欲しい時はもちろん,それ以外では左手でベース音,右手でヴァイオリンにも似た音色を奏でます。他にもマリンバのような音や,キーボード以外にもアコーディオンからハーモニカまで,さすが円熟ですね。そして,告井さんも負けていません。ペダルスチールを聴いて,センチメンタル・シティ・ロマンスでは1970年代から使っていたなあと思い出す。その他もマンドリンやジャンベまで。かといって,バックが暴走するわけではなく,もちろん主役は潮音ちゃん。本当にここ数年の彼女のライヴはクオリティが高い。
実は恋人はこの日,けっこう寝不足で,心地良い歌声を聴いてウトウトしてしまうのではないかと心配していましたが,「心地良い」以上のパフォーマンスをたっぷり2時間届けてくれました。今回のツアーは『灰色とわたし』のレコ発ということで,もちろんこちらからの曲が中心でしたが,今回のツアーのために新曲を作って披露し,また「ネムネムの森」はこれまた格別。新しいアルバムしか聴いていない客や,前回のツアーで『逆上がりの国』を買って初めて聴いた客など,度肝を抜かれた感じでしたね。
最近はライヴでのアンケートも書いていない私ですが,なんだか何か書きたくなって鉛筆を借りたけど,何を書いて良いかも分からず,ともかく新曲のタイトルを「センチメンタル・ラスト・トリップ」などと書いてきました。

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台湾,台湾

9月18日(木)

六本木シネマート 『午後3時の初恋
前にも書いたように、台湾フィルム・フェスティバル2008開催中で5枚つづりの券を購入したので、開催中に観なくてはならず、翌週から大学も始まるので、その前の平日休みに観に行くことにした。江口洋介も出演していた『シルク』は残念ながら見逃してしまった。こういう一つの映画館で2,3週間、あるテーマの作品を上映するという映画祭で複数の作品を観に行くのはなかなか難しい。日常に追われている間に終わってしまうのだ。
結局、観ることにしたのはこの作品。時計屋を営む父親は母親が出て行ってしまってからは呑んだくれて仕事もせず、主人公の娘チンチンがこの店を切り盛りしている。そんなある日、眼鏡をかけた若い男性が、文字盤に水が入ってしまった腕時計を修理しに来る。かなり挙動不審だったが、翌朝起きると店の前にダンボールを敷いてその男は寝ていた。それから毎日のように腕時計の修理にやってくる。数日経って、彼は主人公の女性の高校の同級生だという。高校時代人付き合いを避けていた彼女は全く見覚えがないが、引っ張り出してきた卒業アルバムには確かにその男の名乗るズーハンという名前がある。2人は仲良くなるが、ある日から姿を見せなくなったので、卒業アルバムに載っていた自宅に電話をするとズーハンは既に亡くなっているという。数日後現れたその男を連れてチンチンはズーハンの自宅を訪れる。ズーハンは自分の両親だと紹介するが、その家に住む夫婦は困り顔。夫婦が呼び寄せた精神科医に連れられて、その男は病院へと戻っていく。彼の名前はボーユィ。彼もチンチンとは同級生で、ズーハンの親友。ある日2人で滝に遊びに行った時に、ズーハンは事故死。それ以来、ボーユィはズーハンの人生も引き受け、2重人格者として生きて行くことになる。チンチンに近づいたのは、ズーハンの初恋の人だったからだ。
そんな、ちょっとありえそうな設定のファンタジーラヴロマンスって感じかな。まあ、雰囲気的には台湾映画らしく、ぼんやりしていますが、私はけっこう好きな作品。特に、チンチン役でモデル出身映画初主演のグォ・ビーティンがとても愛らしい。

就職活動中の恋人と渋谷で待ち合わせて早めの夕食。豚肉のステーキこと「トンテキ」の店に行ったら、夜の部のオープンは18時からだった。なので、近くの「ワンコイン・カフェ&バー」に行ってみた。ソフトドリンクもアルコールも、おつまみもケーキ類も皆500円。

渋谷ユーロスペース 『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン
続いて観たのも実は台湾の監督。ホウ・シャオシェンとは候 孝賢で,スー・チー主演作『ミレニアム・マンボ』は観たことがあった。そんな彼が,1956年のフランス映画,アルベール・ラモリス監督作品『赤い風船』へのオマージュとして製作したのが本作品。どちらが先かは分かりませんが,7月にシネスイッチでデジタルリマスター版が上映され,本作品もレイトショーで上映されていた。それが場所を変えて渋谷にやってきたというわけだ。ちなみに,古い映画にはからきし疎い私はラモリス監督を知らなかったが,今回『赤い風船』とともにリマスター化された『白い馬』という作品は知っていた。この作品は以前,一十三十一さんのイヴェントで開演前にプロジェクタで上映されていたのだ。自らのTシャツなどにもユニコーンを使うように,一十三十一さんは馬が好きで,この『白い馬』という作品が好きだということです。結局,ラモリス作品は見逃してしまったのですが(現在シネマイクスピアリと横浜ムービルでは上映中とのこと),このホウ・シャオシェン作品はどうしても観たかったのだ。翌日で公開終了ということで,Z・imagineの鈴木亜紀ライヴをけってしまった,というわけです。
監督は台湾の人ですが,舞台はフランス。本当の主演はベビーシッターの中国人ということだと思いますが,興行上の主演はジュリエット・ビノシュ。特にこれといったストーリーはありません。人形劇で読み聴かせをするジュリエット・ビノシュ。彼女には子どもがいる。父親は離婚したかどうか不明だがカナダかどこかに長い間住んでいる。新しく雇ったベビーシッターは映画を学びに留学しに来ている中国人。空き部屋を友人の男女に貸しているが,家賃滞納。そんな日常やゴタゴタやなどが描かれる。一応,ラモリス監督に憧れるこの中国人女性は,この子どもを利用して『赤い風船』の現代版を撮ろうとする。でも,それが中心的な主題になるわけではなく,あくまでも日常。子どもはピアノを習っていて,女性のピアノの教師が来たり,間貸ししている部屋から自分たちが生活している部屋にピアノを移動させるために業者を雇ったり,盲目の調律師が訪れたり。のんびりと,そして慌しく過ぎていく日々。

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聴き手にも調子の悪い時がある

9月14日(日)

この日はいろいろと予定が上手く調整できなかった。この日は17時から友人のさくさんちで恒例のマンスリーパーティ(ただの呑み会)があるけど、恋人は何かと忙しいので、そこで合流するまで一人ですごすことになった。映画1本観ても時間が余るし、かといって2本観るのはきついので、美容院で髪の毛を切るか、献血をするか、というつもりだった。美容院は近所で、さくさんちは小田急線沿いなので、映画&献血は新宿でというつもりで、とりあえず新宿へ。午前中はけっこう献血マニアが集中するので、先に映画を観る。

新宿ミラノ座 『シャカリキ!
ネプチューンの原田泰造は出ているが、特に有名な俳優が出ているわけではない、スポーツもの。これも漫画が原作のようです。昨年かな、やっぱり漫画が原作の駅伝映画『奈緒子』ってのがあったけど、ストーリー展開は良く似ている。本作は、高校の自転車部、ロードレースが舞台です。やっぱりレースのシーンではちょっとありえないこともありましたが、まあまあ楽しめます。個人的には主人公のお姉さん役で出ていた中越典子ちゃんが良かったかな。

結局、映画が終わっても時間のつぶし方が見つからず、しょうがないので、40分近く早くさくさんちに到着。この日はたこ焼きパーティだというので、野菜を刻んだりお手伝いをしていると、開始予定時刻を少しすぎた頃に「遅れてごめーん」と私の恋人が到着。まだ誰も着てないよ~、って感じで、ぽつぽつ人が集まりだしたのは18時前だったでしょうか。結局この日も10人ほど(&1匹)集まり、賑やかでした。

9月15日(月,祝)

前日のスケジュール管理の歯車の悪さが、この日にも影響したのでしょうか。この日はスケジュール詰まった恋人と過ごす1日ですが、なにやら感性が鈍かった様子。

茗荷谷アスカフェ 永山マキ
永山マキさんの親友、トモエさん家族が経営しているカフェがオープン3周年ということで企画されたスペシャルライヴ。最近、マキさんお気に入りのギタリスト、イシイタカユキ氏のとデュオと、久し振りの黒猫船とでのステージ。食事プレートとドリンクがついています。食事は焼きおにぎりとポテトコロッケ、焼いたカボチャの酢漬け(?)といった感じで、お腹にたまる食材ばかり。お腹に優しい牛乳やら、追加で体に優しいハーブティやらで、なんだか気持ちよくなってしまいます。
マキさんは最近家族に不幸があったようで(詳しくは語りませんでしたが)、体調も崩していたとか。立ち上がりの歌声はイマイチでしたが、やはり唄うことは彼女にとって必要不可欠なんでしょうね。徐々に調子も上げていって、やっぱり素晴らしいシンガーだなあ、としみじみ。でも、低音が気持ちよく、かなりウトウト。休憩時間にはマキさんと恋人とが中国語の発音で盛り上がったりしたけど、けっこうライヴが長引いて、次の予定が迫っていたので、帰りはトモエさんに軽く挨拶をして失礼しました。

新宿武蔵野館 『グーグーだって猫である
この作品は漫画家の大島弓子さんの自伝的作品が原作。15年買っていた「サバ」という飼い猫が死んで悲しみに暮れるも,意を決して買いに行って出会った「グーグー」と名づけた猫の成長記とアシスタント,恋人,病気,そんな内容。実際に当時大島さんが住んでいたという吉祥寺を舞台に繰り広げられます。本当はライヴのために先に吉祥寺に行ってバウスシアターで観たかったんだけど,間に合わなくて新宿で観ることにした。
主人公の麻子さんを演じるのは小泉今日子。アシスタントには上野樹里ちゃんと森三中の3人。井の頭公園で出会う年下の男には加瀬 亮などなど。監督は『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心氏。さすがに『ジョゼ』や『メゾン・ド・ヒミコ』にはかなわないなあ,なんて思っていたけど,自伝的内容で,しかも原作が漫画であることを考えると,映画としてはとても良くできていたと思う。確かに,多少吉祥寺の街紹介的な映像もあったけど,観るべきところは多いと思う。そうそう,『メゾン・ド・ヒミコ』は監督が大島弓子さんの作品からインスピレーションを受けたとのこと。通りで,大島さんリスペクトな雰囲気の漂う映画だった。
あ,ちなみに音楽は細野晴臣氏が担当しています。上野樹里ちゃんはやっぱりベリーショートよりもこの位ホンワカしているのが良いなあ。

吉祥寺strings 宮嶋みぎわ
結局,他の店で夕食をするには中途半端な時間になってしまったので,早めにstringsに到着。いつもは19時オープン,20時開演ですが,休日ということで19:30開演。でも,18:30オープンとは書いてないんだよね。18:40でしたが,入れました。一番乗り。前日はパーティで飲みすぎたので,昼間のアスカフェライヴではアルコールを控えたものの,ここでワインデカンタを注文したのが良くなかった。ライヴ始まる前までは,美味しいピザを食べながら上機嫌だったのに。
みぎわさんの演奏を聴くのは実はけっこう久し振り。この日はドラムス広瀬潤次,ウッドベース高井亮士という強力トリオ。そしてみぎわさんのビッグバンドmiggy+からゲストでトランペッターが数曲参加しました。この日の演奏は細かいことは書けません。圧倒的に聴き手の状態が悪かった。そのことは昼間の永山マキさんのライヴで分かっていたのに,まあキャンセルするわけにも行かないし,かといって単なる聴き手がそんなことまで深刻に気にすることないから,思わず赤ワインなんて呑んじゃうし。カウンターのあの背もたれのない椅子で終始ウトウトしていた。なんだか音楽を聴いても脳に刺激がいかないんです。そんな体勢でウトウトするもんだからしまいには背中が痛くなっちゃって。しかも,いちばんドラムスに近い席で,けっこう広瀬さんもソロが多かったもんだから今度は音の大きさで頭痛くなっちゃって。前にも書いたけど,やっぱりいろんなところで絶賛される広瀬さんだから,ジャズ素人の私が批判してもなんてことないよね。そもそも一つ一つの太鼓が張りすぎて音が硬い。それを時折力強く叩くもんだから脳天に響きますよ。ソロの時のアドリブのリズムも私には全く理解できません。そもそも,私のリズム感はポップスで培われたものだからでしょうが,かといって一時期の秋山隆彦さんがやっていたような不規則なリズムもけっこう好きなんだけど,そうでもないし。ともかく,今回は私が「良い」あるいは「好き」という場面がドラムスに関しては全くなかったように思う。だからか,みぎわさんのピアノも冷静に聴けなかったし,かろうじてやっぱり高井さんのベースは柔らかくて良いなあと思った次第。トランペットもインパクトはなかったかな。
ところでこの日のお客さん,ほぼ満席だったんだけど,みんな若かったなあ。まあ,大学のジャズバンドを指導しているというみぎわさんですから,その関係者もきますよ。しかし,本当に皆そろって若くてちょっとおかしいなとも思った。私がよく聴いているジャズピアニストは他に2人しかいないけど,松下美千代さんの時も太宰百合さんの時も決まって,ジャズ好きなおじさんたちや,中年夫婦が来ている。いや,そんな人ばかりのときもある。これはやっぱりキャリアの違いだろうか。音楽家として一本立ちしてからまだ数年のみぎわさんだから,よく考えるとコンスタントに出演しているジャズのお店ってstringsくらいだ。他の人は私もまだ行ったことのないようなさまざまなお店で定期的に演奏している。しかも,それだけではなく,営業っぽいホテルのラウンジや,演奏を聴いていない人も多く入るバーなどで長い間演奏を続けている。もちろん,そういう苦労をしなくてはならないわけではないし,みぎわさんは完ぺき主義ともいえるその統制力で自らの理想の音を追求し続けている,その努力・苦労は計り知れない。でも,やっぱりコンポーザーとしてではなく,ソロのジャズピアニストとして少し物足りなさを感じるのはその辺の違いだろうか。

なんか最後には自分の聴き手としての精神状態の悪さを棚に上げて,変なこと書いちゃったなあ。

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マルコ・ポーロと世界の発見

ジョン・ラーナー著,野﨑嘉信・立崎秀和訳 2008. 『マルコ・ポーロと世界の発見』法政大学出版局,325+67p,4700円.

先日,『マルコ・ポーロは本当に中国へ行ったのか』という本を紹介した。これは基本的にマルコ・ポーロの名を伴った『東方見聞録』がいかに矛盾に満ちているか,という点から,まさにマルコ・ポーロの存在自体を疑ってかかるものだった。読みながら,私も素直に説得されたのだった。
しかし,ジョン・マンデヴィル『東方旅行記』のような,読んでいていかにもインチキ臭いフィクションならまだしも,『東方見聞録』の大半は読んでも面白くない平板な地理的記述である。それが精確かどうかはよく分からないけど,少なくとも,そこに書かれていることが出鱈目だとしても,そのことで著者が得したりすることはまったくないのだ。
そんな観点から,改めて『東方見聞録』について,その前後の歴史的事実も含めて,そして何よりも『東方見聞録』を一種の地理書として読もうとするのが本書だ。『マルコ・ポーロは本当に中国へ行ったのか』の著者ウッドは中国の歴史を専門とする英国人だが,本書の著者ラーナーはイタリアを中心とした中世史を専門とする英国人。ウッドは基本的に中国人の立場に立って,17年も暮らしていたはずの中国についてマルコはほとんど知らないのはおかしい,という立場で,外国人として中国を訪れたマルコ,という前提に立つ。しかし,ラーナーの方は,マルコが中国に滞在したのは本人が17歳からの17年間であり,しかもヨーロッパに戻ったのはもっと後のことだった,という事実を重視している。つまり,マルコ・ポーロは自己の確立したヨーロッパ人として中国を訪問したのではなく,まさにこの東方への旅の途中に自己を確立したといっても良い。だから,成人したヨーロッパ人ならば驚きそうな異文化との接触はマルコには当てはまらない。むしろ,帰国当時はろくに生まれた土地の言葉すらしゃべれなかったというのだ。まあ,そんな感じで,本書の著者は基本的にマルコ・ポーロの東方旅行は事実に即していると考えている。もちろん,印刷技術の発明される前の時代のことなので,おかしなことは一杯あるのは当たり前。この辺りの事情についても,ウッド以上に,残されたさまざまな時代の写本を検討することで,それでも推測にすぎないが,いくつもの可能性を提示している。
また,ウッドの本は基本的に多くの人は盲目的にマルコの中国滞在を信じている,という前提に立っているが,ラーナーの研究は『東方見聞録』をめぐってヨーロッパの人たちがそれをどう評価し,扱ってきたのかの歴史を丁寧に辿っているのだ。早い時代から「ほらふきポーロ」という呼称は定着し,『東方見聞録』の記述内容の真偽は議論されていたという。この書の記述を真面目に取っていたのは地理学者くらいだというラーナーの主張には笑ってしまう。しかも,多くの地図製作者はマルコが残した記述を無視しているのだ。そして,マルコの証言を聞き書きしたというルスティケッロという人物についても,彼の他の著書の文体との比較など,研究には抜け目ない。
つまり,結論としては,マルコ・ポーロという人物が本当に中国に行ったのかどうかと目くじら立てて疑ってかかる必要は全くなく,そもそも『東方見聞録』とはマルコ・ポーロ個人が全責任を負って書いたものでもなんでもなく,長い歴史の産物であり,それと同時にやはり歴史のなかで多くの人に影響を与えたものでもある。

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美術展-映画-ライヴ-呑み

9月13日(土)

公開初日に観ようとして,満席で断念した『デトロイト・メタル・シティ』を観に、恋人と渋谷へ。今回は早めに受付をして,ランチをしても時間が余ったので,恋人が行きたいといっていた美術展へ。

渋谷文化村ザ・ミュージアム ジョン・エヴァレット・ミレイ展
20歳台前半の頃はよく通った文化村ザ・ミュージアム。最近は展示と私の好みとが一致せずにすっかり足が遠のいていたので,久し振り。ミレイという画家はそれこそ,宣伝でも使われている「オフィーリア」くらいしかしらないが,同じ写実主義のロセッティもそういえばここザ・ミュージアムまで観に来たな。まあ,一人の画家の展示の場合,奇抜なディスプレイを望むのも無理な話だが,画家自身が非常に真面目な写実主義であるのと呼応するように,とてもオーソドックスな展示。主に製作年順に並べられたその順序から,「オフィーリア」はまさに写真のような滑らかな画面の写実主義から,部分的に大胆な筆遣いの表現への移行期間の作品のように,私には思えた。久し振りに良いものを観た,という刺激をもらった。
館内はけっこう混んでいたのだが,それにしてもこの社会の人々は,美術展の見方すらオーソドックスで皆同じやりかただ。それがルールと思っているのだろうか。展示する側の特定の意図が込められた順序に沿って,前の人が観終わるまで,その横で自分の順番を待っている,そんな流れ作業的な鑑賞。その見方が悪いというわけではないが,混んでいる場合は弊害もある。有名な作品の前に列ができてしまい,その列はその前の作品の鑑賞を妨げているのだ。つまり,ある作品の目の前にいる人がその作品を観ていない,という奇妙な事態が当たり前のようにまかり通るという不思議。私はそんな流れ作業的鑑賞はできない。一つの作品を,詳細に観るために,裸眼でキャンバスに近づく。大きい絵画ではいろんな場所を詳細に観,離れながらいろんな角度で観る。離れると裸眼で観るのと眼鏡をかけるのと,色彩の移り変わりが異なって観えるのだ。でも,そんな観方を全ての作品にしていたら神経が持たないので,詳細に観るべき作品とそうでないものとを識別しながら進んで行く。自分の観方を正当化するわけではないが,そんな自由な観方をすれば,美術館の空間がもっと効率的に使われるのではないかと思う。

渋谷シネクイント 『デトロイト・メタル・シティ
映画館に戻ると、かなりの混雑ぶり。わたしたちが受付をした時に始まろうとしていた回はまだ空席があるようだったが、15時の回は満席。わたしたちは自ら最前列です。この作品は説明不要ですね。マッシュルームカットで、生ギター1本で大学入学時に上京した、松山ケンイチはお洒落なシティ・ポップを目指すも、いつの間にかデス・メタル・バンドのヴォーカルを務めることに。松雪泰子扮する女社長のレコード会社で活動。徐々に人気を博して、クライマックスではこの女社長が憧れていた本家本元のバンドの引退ツアーで対決することに...
漫画を原作にする作品ですが、主人公が恋焦がれる女性に加藤ローサ、DMCのおっかけファンに岡田義徳と大倉孝二が扮するなど、見所もけっこうある。また、劇中で登場するシティ・ポップの楽曲はカジヒデキ氏が手がけており、自身も登場する。そして、なんといっても全く知らずにいて、登場した途端に度肝を抜かれたのが美波ちゃん。DMCが全国ツアーをするシーンがあるのだが、福岡でDMCを迎え撃つギャルバンドのヴォーカルを務めているのが美波ちゃんだったのだ。もうあのシーンだけで大満足な私でした。
私は原作を読んでいないけど、十分に楽しめる作品でした。実は高校生の頃、兄貴の影響でけっこうハードロックやへヴィメタルも聴いてたんですよね。その頃日本では聖飢魔IIなどが活躍していた。デーモン小暮は実はけっこう素晴らしいヴォーカリストで、なかなかいい曲もあったが、ちょっとテーマが限定されすぎて楽曲に幅がなかったように思う。その他はあまり魅力的なバンドはなかったが、この映画で使われる楽曲はなかなかいいと思う。少なくとも観ていてテンションを下げるような質の低い楽曲ではない。と思ったら、DMCの曲もカジ君によるものだったようです。さすが。そして、私はそんなにファンではないけど、松山ケンイチの魅力も十分に楽しめる。彼が扮するクラウザーII世のステージシーンや、街を走り回るシーンは手足の長い彼の体型がとてもよく似合っている。まあ、ともかく面白いです。

映画の後、軽くお茶をして私は一人でライヴへ。

渋谷duo music exchange Atomic monster festival
2年前から始まった広沢タダシ氏企画によるイヴェント。夏の終わりにフェスティヴァルを開催しようという捻くれ具合が彼らしい。今回の出演者は全員男ですね。私が先に席を取って、あとからみうさんが合流。久し振りの2日連続でライヴをご一緒しました。前回の渋谷BOXXからduoに会場を代えましたが、それでもほぼ満員のお客さん。最近の彼の集客は大したものです。ゲストは岡野宏典東京60WATTS。今回は広沢君自身の曲はかなり少なく、これから応援したい岡野君と、盛り上げ役の60WATTSという感じ。2番目のゲストとして60WATTSが登場したところで、広沢君がお客さんを立たせてからは、スタンディングライヴになってしまった。ひととおり60WATTSの曲をやった後で、広沢君の曲を演奏するが、60WATTSをバンドにして、アップテンポの曲で最後まで。途中休憩はなく、アンコールを含めてちょうど2時間。盛り上がって疲れるライヴではありましたが、ちょっと物足りないライヴでした。でも、12月の赤坂BLITZワンマンが発表されたので、ちょっと先ですが、ガッツリ聴けるのを楽しみにしたい。
終演が早かったので、みうさんと2人呑み。7th floorのシェフが新しく始めたというお店、「楽屋」に行くことにした。ちょっと高めですが、けっこう空いていたし、建物はとても落ち着けます。

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男1人と女1人、ピアノ1台

9月12日(金)

福井から友達のちいちゃんが仕事で埼玉に来ていて、最終日にHARCOライヴに参加するというので、私も行くことにした。19時開場だったので、18時にクリスピークリームドーナツでみうさんと3人で待ち合わせる。この日の渋谷店はけっこう並んでいたので、できたてのドーナツが一つ配られる。もともと、一つしか食べる予定ではなかったので、コーヒーだけ注文して、ライヴ前のおしゃべり。
渋谷7th floor 雪月花
エレベータ下で開場時間10分前ほどから並んでいると、「ファストパスお持ちの方」と開場時間前に7階へと上って行く人が8人ほどいました。どうやら種ともこさんのファンクラブの人が優先的に入場できるというシステムらしい。ということで、この日の「雪月花」というイヴェントは種さんのイヴェント。でも、受付にはhigh bridgeこと高橋さんが座っています。彼との共同開催ってことか。結局、店内は9割がた種ファンに占められた感じがします。女性客も少なくないのですが、平均年齢やや高し。ちなみに、この日はみうさんのライヴ友達の男性たかさんもあとから合流。4人でのライヴ観戦など久し振りだ。
HARCO:ということで、アウェイ感漂う中、HARCO登場。この日は種ともこさんもピアノ弾き語りということで、出演者は2人きり。楽器はこのお店のグランドピアノ1台というシンプルなライヴ。いつもはピアノ弾き語りでもiPodやら、文房具やらを持ってくるHARCOですが、この日はピアノだけ。いいですねえ。われわれは先に入場した種ファンが顔の見える右側を占領してしまったこともあり、演奏する後姿を見守る位置。アウェイでのHARCOはけっこうハイテンションになるんですよね。選曲的には前回ほどレア曲はありませんでしたが、KANのカヴァー曲やいつもはiPodに頼る「神様の両手」や文房具ルーヴなしの「文房具の音」など、聴き所たっぷり、全10曲の充実したステージ。
種 ともこ:以前、「種ともこと戸田和雅子」というユニット名で、star pine's cafeで観た以来の種さん。やはりさばさばした感じで、次々と歌い上げていくステージ。全くサポートなしでも自分の世界を築き上げる点はさすがの貫禄。20年以上前にテレビなどにも出ていた頃を知らなかったみうさんにも「なかなか他にいないポジションだ」といわしめるだけあって、固定ファンがついていて、いい感じの活動なんでしょうね。
なんだかんだで、みうさんだけライヴ中に食べていたため、他の3人は終演後にフードを注文して、7th floorに居座ることに。なんだかんだで23時過ぎまで。

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トークショーつき試写会

9月11日(木)

大崎ゲートシティ erimba with HARCO
オフィスのたくさん入った複合ビル、大崎ゲートシティ。オープンした直後に様子を見に来て、それ以降も大橋エリさんがパーカッションサポートで入ったユニットのフリーライヴで来たことがある。ここで、erimba with HARCOがフリーライヴをするというので、まだ大学が休み中だし、昼間の回に観る。ここでの平日フリーライヴは昼休み時と就業時の18時とで行われる。この日もギターの後藤郁夫氏をサポートに招いてのライヴ。この日はエリさんのお子さんはどこかに預けてきたようだ。HARCOは例の伸び切った髪を活かした前髪の長いヘアスタイルを、スタイルはそのままで全体的に少し短くしてなかなかいい感じ。この日はエリさんも比較的落ち着いたヘアスタイル。ここの地下2階の広場は吹き抜けになっていて、マリンバの音がよく響きます。この日はさすがに初めて聴く人が大半だったと思うけど、CDもけっこう売れていた様子。
終演後は先日ホテル・オークラでのマリンバデュオライヴの際に、デジタルカメラで録画した動画をCD-Rに保存したものをエリさんに渡しつつ、なぜかヤマカミヒトミさんの話をしたりする。

銀座シネスイッチ 『落下の王国
銀座に移動して映画。本作は以前ジェニファー・ロペス主演で『ザ・セル』という摩訶不思議な作品を撮ったターセムによる監督最新作。『落下の王国』とは「the fall」という原題を、ちょっとヴィジュアルをかなり意識して意訳した感じ。予告編でも知ることのできるストーリーは、事故で足を怪我した青年が、同じく左腕を怪我した少女と病院で出会い、少女に壮大な空想の叙事詩を読み聞かせるというもの。そして、その非現実的な叙事詩を映像化した作品だ。石岡映子が衣装を担当したという、この幻想世界は、暴君が統治する王国があり、この暴君にさまざまな形で恨みを持った族どもが共同して反乱を起こすという物語。さまざまな国でかなり古い時代を意識して撮影された美しい映像。しかし、『ザ・セル』の時とは違って、あくまでもこの幻想世界は茶番にすぎない。といっても、『パンズ・ラビリンス』のような深刻さはほとんどないのだ。原題の「the fall」とは単なる「落下」のことであって、映像化された「お話」のなかの王国とは、接続詞「の」でつながるものではない。この青年と少女はどちらも「落下」によって手足を負傷したのだ。青年は映画のスタントマンで、スタント演技中による事故。少女は果樹園の家族で、収穫の手伝い中に落下した。本当のところは、この青年が恋人を自分がスタントとして代役をした俳優に横取りされてしまい、自殺の覚悟もあった事故であったようで、またその自分の恋沙汰を物語化したものがこの幻想世界でもあったというものでもある。
でも、ラストシーンはとてもポジティヴだ。病院で入院している子どもたちを集め、この青年が出演している作品を含む映画の上映が行われる。舞台は映画の黎明期。そのほのぼのした上映会と、退院した少女が自宅に戻って果樹園のなかで家族と戯れるシーン。『パンズ・ラビリンス』がかなり救いのないラストだったので、本作はその幻想世界の映像化に不満を覚える人もいるかもしれないが、私はある意味でこの邦題からの「期待はずれ」はいい方向に作用したのかもしれない。

この後、恋人と有楽町で合流して新橋までお散歩がてら、ヤクルトホールまで。

新橋ヤクルトホール 『ヨコヅナ・マドンナ
恋人が試写会の券を入手したのは韓国映画。なにやら上映前にトークショーがセッティングされています。映画の内容からして、ゲストは相撲取りかもしれませんが、最近はいろいろありますから、難しいでしょうね。ということで、元相撲取りのタレントKONISHIKIが登場。ビックリしたけど、あまりときめかなかったなあ。やっぱり少しは痩せたみたい。
さて、本作の主人公は小さな頃からマドンナに憧れるドング少年。高校生になっても女性なりたいという希望は強まるばかり。しかし、その反面、身についている怪力を活かして早朝から肉体労働アルバイトでお金をためて性転換手術をするつもり。しかし、母親に逃げられた父親は飲んだくれで傷害事件を起こし、保釈金でためたアルバイト代は消える。そこで出会ったのが韓国の相撲「シルム」。ある大会に出場して優勝すれば奨学金として、彼が必要とする額の賞金がもらえるということで、シルム部に入部。シルム一筋の無愛想なキャプテンと、いい加減だが要所でアドバイスをくれる監督。その他、おちゃらけ部員3人とのシルム生活が始まります。まあ、そんな感じでスポ根ギャグ映画って感じですかね。それにしても、主演のリュ・ドックァンは『トンマッコルへようこそ』にも出演していたらしいが、この役のために27kg太って、劇中でマドンナの「like a virgin」に合わせて踊るシーンがあるが、踊りもかなり特訓したらしい。もちろん、シルムもね。まあ、なかなかの頑張りだったと思うけど、もしこの役がオーディションで決まったとしたら、何が決めてだったんだろうか。それとも、役を獲得するために太ったというのか。まあ、ともかくけっこう楽しめます。

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便秘中なり

9月9日(火)

下高井戸シネマ 『散歩する惑星
2000年のスウェーデン映画。最近『愛しき隣人』という作品が公開になっていたロイ・アンダーソン監督作品。結局、それは観ていないのだが、なんとなく気になっていた監督。スウェーデンというと、清潔で政治的にも良好な国家という勝手な印象がある。しかし、この作品で描かれる架空の社会はとんでもない。薄暗い天気、失業者で溢れる不況、果てしなく続く渋滞。そんな社会に翻弄される中年男女たちの話。いわゆる俳優的美しき身体をもった出演者はいない。なぜか多くの出演者が中途半端な白塗り。幾人かの人物を中心にストーリーは進むのだが、これといってそれらしい筋はない。設定から何からかなりメチャクチャだ。これは観た人でないと分からない訳の分からなさ。まあ、どこの国にもこの種の作品があるが、これも映画という表現形態の面白いところかもしれない。それにしても、この作品の政治的メッセージってのはあるんだろうか。

9月10日(水)

久し振りの大塚GRECO。この日はおおはた雄一さんの新譜発売日だったので新宿によって購入。9月28日のインストアライヴの際のサイン会券ゲット。タワレコ特典もついています。そして、もう一枚、良原リエさんのソロユニットtrico!の新作も6日に発売になっていたので、9階に移動して購入。air plantsと同様に「NEW AGE」のコーナーにありました。しかも、PVもかかってましたよ。封入されたコメントの紙には、朝日美穂、Quinka, with a Yawn、そして永山マキと私の好きなシンガーばかりが、一言寄せていました。新宿で軽く食べて行くつもりがあまり時間がなくなってしまい、とりあえず山手線に乗る。でも、大塚で手早く食事ってのも難しいかなと思い立って、池袋で途中下車、spiceという駅構内にあるカレー屋で手早く食事。

大塚GRECO maiko×太宰百合
GRECOに到着すると、カウンターからママさん(?女性オーナーのこと。ここは本当にただの一軒屋。一室にピアノを置き、バーカウンターを作り、かなり趣味的経営のライヴ空間です)が「あらーお久し振り」と声を掛けてくれる。カウンターにはいつもmaikoさんや太宰さんのライヴで見かけるおじさんたちが3人。私はこの日予約なしだったけど、カウンターに座らせてもらう。それが開演20分前だったけど、あれよあれよという間に開演時間前に店内はほぼ満席。それでもお客さんは13人。そのうちの一人のおじさんは、「2人はおでん屋さんにいるよ」と同じ店で軽く一杯やってきた様子。ちかくのおでん屋さんを太宰さんが気に入ったらしく、ここで演奏があるたびに寄っているのだとのこと。
ということで、20時5分前ほどにお2人が戻ります。ちなみに、このお店はミュージックチャージが3000円、おつまみ代が500円、それにドリンク別途なので、最低でも4000円は越えます。私はギネスビールで、この日の日替わりおつまみはちょこっと生ハムの乗ったサラダ。そして、いつものミックスナッツ。毎度思うけど、このナッツが曲者。狭いお店でほとんどマイクを入れないことが多いので、演奏中は噛むと音の出るナッツはどうなのかなあ。ヴァイオリンのmaikoさんとピアノの太宰さんはよく共演している。しかし、2人きりのデュオとは初めてだとのこと。次回はまだ未定なのに「lovedual」というちょっといやらしいユニット名になりそうだとのこと。この2人にオーボエのtomocaさんを加えたトリオはcosmiというユニット名になったらしい。
さて、それはおいておいて、お客さんもほぼ満席ということで、あまり遅れもなくライヴスタート。初っ端からmaikoさんが話し出す。「普通は一曲目はいきなり演奏して始めますが、今日はゆる~く行きます。」とのこと。そういえば、maikoさんはサポートが2人以上いるリーダーライヴでは気張っていたり、気を遣ったりしているし、自分がサポートのライヴでは控えめだったりする人だ。この日のライヴはそんな彼女の素の部分が垣間見れたステージだったように思う。力の抜けたいい顔をしていたし、太宰さんとの会話のやり取り、演奏のやり取り、とても観るべき、聴くべき点が多かったように思う。本当に素晴らしいライヴでした。それにしても、maikoさんの右腕、引き締まった筋肉が程よくついていて、美しい。太宰さんもさらにいい感じに焼けていて。
ちなみに、この日は私の左隣に太宰さんの京都時代の中学校の同級生という女性が友人を連れてやってきて、休憩時間に太宰さんと交わす会話がとても面白かった。隣で読書に集中できませんよ。終演後、太宰さんとは橋本 歩さんの話になったりする。

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涼しくなって油断していると蚊に刺される

9月6日(土)

渋谷ライズX 『ビューティフル・ルーザーズ

この映画館は本当に久し振り。地下にある20席くらいの小さな映画館なのに客席は2階建てになっていて,1階の最前列はとても見上げるということだけを覚えていて後ろの方にしたらちょっと遠かった。そんなに古い映画館じゃないはずなのに,なぜか壁には「1990」と書かれた書名が。前の用途の時のままの壁なのでしょうか。
さて、映画の内容ですが、ドキュメンタリーです。ニューヨークに集まった貧乏アーティストたちが、貧乏ギャラリーに集まってちょっとしたサブカルチャーを築いていくって話。グラフィティアーティストが多い。かれらはニューヨークという街で暮らし、定職に就かないから、生活とアート、アトリエと街との区別がない。普段からスケートボードで街を徘徊し、その辺に作品を残す。1970年代初頭にデイヴィッド・レイという地理学者が都市研究の一環としてギャングによる落書きに注目した。それは犬のおしっこと同様に、どこに、どんな絵柄を描くかということが、ギャングの縄張り意識と関係するという話。それは日本の暴走族の話としても定説になっている。しかし、20年くらい経つと状況は変わり、かれらのような落書きそのものを目的とする人たちが出てくる。そんなことを落書き研究その後のような形で論文にした地理学者ティム・クレスウェルってのがいたっけ。落書きというのはその場に描かれるがゆえに意味があるのに、アートになると、壁ごと引き剥がしてギャラリーや美術館に飾られたりする、という本末転倒が起こるわけですね。バスキアなんてのは有名になったグラフィティ・アーティストの典型かもしれない。
しかし、本作に登場する人たちは、その辺についてのこだわりもある。金持ちになろうと思って作品を作っているわけではないのだ。ルーザーズってのは「負け犬」のことだが、かれらの価値観は勝ち負けにはない。そもそもグラフィティってのは器物損害の犯罪であり、何かに対する抵抗である(その点、東京の落書きは小規模店舗の壁面とかに描いていて、弱者を困らせているだけだ)。それも含め、一般的な価値観を転倒することが作品製作に含まれているのだ。といっても、子ども心のわがままと好き勝手を実行しているだけで、大人の世界の政治には全く関心はないようだが。この映画を観ている限りでは、かれらの生活はいかにも健全だ。しかし、このなかに出てくるなかで唯一私が知っていた映画監督のハーモニー・コリン。かれの描く映画はとてもアンダーグラウンドだ。子どもが盗みを働く、銃を保持する、ドラッグに酒、セックス。しかもそれを悪いことだと訴えるようなメッセージがあるわけではない。
まあ、ともかく実際のかれらの生活はどんなんだろう。映画だけでは、「ルーザーズ」といいながらもそれなりの成功をおさめている、つまり時折はお金がついて、いい環境で作品作りができるような状況。なんだか、意外にやりたいことを信念持ってやり続ければどうにかなるよ、的なハッピーなメッセージだったような気がする。

なぜかいろいろあって恋人と三軒茶屋で食事。東京餃子楼にて。そして,私は一人で池ノ上へ。

池ノ上bobtail
久し振りのbobtail。なんと,先日マスター羽場さんからメールがあり,羽場さんは今年一杯で引退してしまうそうです。後任は現在マスターの飯島 健さん。まだ若いのに,シンガーとしても活動しているのに,大変だ。前にも書いたように,ちょっとお酒に弱い今日この頃なので,餃子屋でビールも飲んだし,この日は養命トニックをいただく。
hacomaco:まったく知らなかった男女2人組。でも,男性のほうに見覚えがある。ギターだけでなく,カホンも叩くようだし,ん?宮田まことさんでした。ヴォーカル&ギターの方は葉子(ようこ)さんというそうで,2人で「はこまこ」だということ。bobtailはこういう意外なところがまた面白いですね。しかも,hacomacoとしては初出演とのこと。まあ,いきなり「スゴイ!」ってことはないけど,歌声もきれいだし,なかなか面白いのではないでしょうか。
casa:この日は美宏君がエレキギターも用意してきたかと思えば,守屋さんはコントラバスこそ持ってこなくてエレキベースだったけど,なんとチェロを持参しています。まあ,チェロが弾けるということよりもチェロを持っているということに驚く。やはり本人が照れていたように,演奏の方は抜群というわけには行きませんが,組み合わせ的にはとても面白いステージになりました。アンコールはありませんでしたが,9曲たっぷり,夕紀子さんの衣装を作っているマルヤマさんが3日前に誕生日を迎えたというふりから「横にて」を演奏し,ここでは守屋さんはピアノをポロポロ。本当に守屋さん,面白いです。そして,casaの2人によくあっているなあ。曲が多いのであまり喋らないといいながら,けっこう喋ってしまう夕紀子さん。そして,またステージ上での姉弟喧嘩になりそうな場面も。まあまあ,仲の良い証拠です。このユニットは当分安泰といって欲しいもの。

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楽器のアコーディオンとは綴りが違います

9月5日(金)

祖師ヶ谷大蔵ムリウイ achordion
久し振りのムリウイ。結局,今年も本当に暑い時期には来なかった。このお店はエアコンがありません。冬はストーブがあるので大丈夫ですが,夏は扇風機しかない。なのに,なぜか涼しげだという噂を体感したかったのに。この日は暑い方でしたが,開演時間の19時となるともう日も落ち,過ごしやすい気温になっている。しかも,このお店は3階で,片側にテラスが,もう片側は通りに面しているが,窓を開けているので,風が通る。客席にはtico moonの影山さんが来ている。ひたすら喋っている。
お客さんも10人以上入り,厨房もハンバーガー製造で忙しい様子。私も黒ビールとチキンバーガーをいただきます。やはりチキンは少し小ぶり。かなり物足りないですが,ここ最近食べ過ぎの日が何日かあったので,音楽でお腹を満たすことにしましょう。黒ビールは以前瓶そのままだったような気がしますが,この日はグラスの注いで出てきました。相変わらず,どぎまぎMCの2人。でも,演奏は素敵ですよ。こうして2ステージしっかり聴いたのは初めてですね。前回1stアルバムも購入して臨みましたが,カヴァーも含めてそれ以外にもけっこうレパートリーがある2人。なぜか最近酔いが早い。黒ビール1杯ですっかり気持ちよくなってしまって,演奏の半分くらいはウトウトして聴いていたのではないでしょうか。最前列でスミマセン。でも,ちゃんと聴いていますよ。その証拠にもなりませんが,曲が終わるごとにちゃんと拍手はしています。他人の拍手で起きるわけではないですよ。ちゃんと曲の終わりを見計らって手を出します。
お客さんのなかには小学生低学年くらいの子どもを男女2人連れた母親も来ていたりして,アットホームな雰囲気で終演後にCDもけっこう売れていて,私はほろ酔い気分で岐路につきました。

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マルコ・ポーロは本当に中国へ行ったのか

フランシス・ウッド著,栗野真紀子訳 1997. 『マルコ・ポーロは本当に中国へ行ったのか』草思社,222p.,1800円.

化粧品のPOLAは「ポーラ文化研究所」という部門を持っていて,どうやら年に2冊,2002年9月の88号まで,『is』という雑誌を発行していた。これがけっこう面白く,私は古書店で数冊買い集めている。そのなかの1冊,1998年の80号は「空想旅行」という特集を組み,そのなかで四方田犬彦が「マルコ・ポーロを讃えて」という文章を書いている。その冒頭に取り上げられたのが本書である。
私はこれからの後期の講義で,グローバル化に絡ませて,歴代の旅行記,空想旅行記,ユートピア物語などを取り上げるつもり。もちろん,ヨーロッパの人々が世界に大きく目を向け始めたきっかけとしてまずコロンブスの『航海誌』を挙げるが,その前に忘れてはならないのが,マルコ・ポーロの『東方見聞録』だ。なぜか,わたしたちはマルコ・ポーロのことを知っている。ヴェネツィアの商人として東方を訪れ,中国にまで達し,当時中国を支配していたモンゴルの王,フビライ・ハーンに使えて17年も滞在し,帰国したのち,牢獄に閉じ込められ,そこで囚人仲間に話し聞かせて記録されたという,東方の旅行記。
しかし,本書の著者も冒頭に語っているように,実際に『東方見聞録』を読んでいる現代人は少ない。私もつい先日読んだばかりで,このblogでも紹介している。そこにも書いたように,『東方見聞録』は旅行記というにはあまりに記述が平板でまったくもってつまらない。なのに,なぜこの書の存在(内容ではなく)は現代まで語り継がれているのだろうか。そんな素朴な疑問から発し,本書のタイトル通り,マルコ・ポーロは本当に中国へ行ったのか,という批判的な観点から,歴史を紐解くというもの。といっても,本書が初めて,われわれがマルコ・ポーロについて素直に信じていること,それは「マルコ・ポーロの神話」といってもいいかもしれないが,それに疑義を申し立てたものではない。真面目な歴史研究のなかでは,この『東方見聞録』と当時の歴史について論じている中国やモンゴルの研究との矛盾や,『東方見聞録』自体のテクスト内の矛盾などは既に指摘されている。そうしたものを1冊に纏め上げて,それを一般の読者に提供しようとする目的を有するものである。
著者は中国を専門とする歴史家であるが,研究者というよりも大英図書館の主事ということで,やはり本書も読み物的性格が大きく,その読みやすさは私にはいまひとつ物足りなかったりする。結論として,著者はマルコ・ポーロは実在する人物であり,確かに東方への旅をしたようであるが,「黒海とコンスタンティノープル以東へは行っておらず」,『東方見聞録』とは,彼が見聞きしたもののほかに,当時のアラビア語などの本を流用し,牢獄で聴き書きしたルスティケロの創作なども混じり,さらにはその発見されない初稿から時を経るにつれて,写本の段階でさまざまに解釈され,書き加えられ作り上げられたものであるという。しかし,これは「実は『東方見聞録』とはこうだった!」というような暴露本とは違う。それでもなお,『東方見聞録』は歴史上,非常に大きな意義を持っているし,またこうした形成過程はむしろ,歴史的状況としては非難されるべきものではなく(当然,著作権なんてものはない,印刷技術が発明される以前のヨーロッパの話だ),自然なものだったのかもしれない。
ちなみに,『東方見聞録』における不自然な欠如というのは,中国文化として記述すべきものとしての,茶,纏足,中国語,万里の長城,印刷術などなど。それにそもそも,日本語に翻訳された『東方見聞録』をアジアに住む私が読んでもまったくそれが中国について書かれているものだとは思えないのだ。地名はほとんど他の言語に翻訳されれたものだし,本文の大半は個人の視点から書かれた旅行記ではなく(旅でであった他文化との衝撃的出会いや感動などはかけらもない),無味乾燥な地誌的記述だといえる。
そんな本書は,発行前から話題になり,多くの反響を呼んだらしい。世界中には素朴にマルコ・ポーロが中国に長い間滞在し(しかも,17歳から34歳までですよ!),「黄金の国ジパング」をヨーロッパに知らしめた人物であると英雄視している人が多いらしい。日本ではどうなのだろうか。

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夏の終わりに鰻を食べる

9月4日(木)

新宿シネマート 『同窓会
サタケミキオという名前で脚本を書いているという、宅間孝行という俳優が、自ら監督&主演した映画。相手役に最近すっかり人気の永作博美を迎えてのハートフルコメディ。長崎は島原の高校時代。映画研究会所属の主人公は水泳部女子主将の女の子に初恋し、8mmカメラを片手に追い回す日々。大人になっても何かと追い続けついに結婚。映画はそんな2人の離婚のシーンから始まります。でも、ストーリーを説明してはつまらないのでやめておきます。まあ、ある程度自伝的な作品なんですかね。主人公が高校生の時、初恋の相手にいう台詞がポイント。そのシーンはけっこう後半にありますが、主人公が語る理想の映画の姿を実現しようとしたのがこの映画自体ということなんですね。最後につじつまのあわないどんでん返しがありますが、その台詞を思い出して思わず納得。この監督、私と同い年、同じ月の生まれなんですね。時代感覚がなるほどという感じ。個人的には永作の高校生時代を演じる尾高杏奈ちゃんにときめく。

新宿バルト9 『アクロス・ザ・ユニバース
続いて新宿三丁目で映画。こちらは恋人が前から観たいといっていた作品。まあ、タイトルで分かるように、ビートルズの曲をふんだんに使ったミュージカル劇。しかも、主人公の名前がジュード。リバプールからプリンストン大学に生まれる前に別れた父親を探しにくる。そこでであったマックスという青年とニューヨークに行き、若き芸術家が集ういわゆる「ロフト生活」を始める。そして、マックスの妹、ルーシーと出会い、恋に落ちる。ルーシーの元恋人はベトナム戦争で戦死。そんなことから、ルーシーは高校卒業後、ニューヨークで過ごすうちに急進的な反戦運動に参加するようになり、恋人たちはすれ違っていく。ルーシーを演じるのは、エヴァン・レイチェル・ウッド。彼女の出演作は何本か観ているが、素直に美しく成長しています。でも、ちょっと美しすぎてくせのない感じになってきたかも。まあ、今後は演技力が問われるという感じですね。私的にはアカデミー賞なんか取っちゃうような大女優になるよりはこのまま多くの映画に出演して欲しい。ちなみに、この映画では数箇所できれいな裸体も披露していてお徳です。
まあ、私はビートルズが好きではないので(趣味的な問題ではなく、多くの人が神聖視することへの単なるアンチ)、あまり期待していなかった映画ですが、まあそれなりには楽しめたかな。それにしても、やはりビートルズ賛歌の映画だ。面白かったのはマックスがベトナム戦争で負傷して帰国するのだが、その時に登場する看護婦をサルマ・ハエックが演じていること。ナース姿でのエロティックなダンスです。

ちょっと時間的に早かったけど、恋人と一緒に夕食。私は大江戸線で六本木に行くので、思い立って新宿駅地下のクラウン街の鰻屋に行く。以前からきになっていたお店だが、そんな地下の飲食店街にあるから安くて質の悪いうなぎでもいいやと思って気楽に入ったのだが、かなりちゃんとしたお店。国産鰻を使っているようだし、値段もそこそこ。でも、せっかく鰻が食べたい気分になったし、やっぱり食べるとしたら夏だし、贅沢をしてしまった。でも、それだけの価値はある美味しい鰻丼でした。
恋人とは別れて六本木へ。初めて行くジャズのお店、アルフィ。ホームページに載っていた地図はあまりに簡単で、麻布警察署と六本木ヒルズの間の246沿いにあるということだったけど、案の定見つからない。その辺をウロウロしているとヤマカミヒトミさんとバッタリ。演奏前にちょっと買出しに出ていた彼女ですが、おかげで一緒に連れていってもらいました。そう、ビルの5階だったんですね。分かりにくいはずです。

六本木アルフィ ウィリアムス浩子
以前、そのhitmeさんに薦められたウィリアムス浩子さん。吉祥寺stringsや立川のジェシージェイムスなどに出演している彼女ですが、なかなか予定が合わず聴けていなかった。この日は浩子さんの誕生日ということで、豪華メンバーをサポートに迎えたスペシャルライヴ。2枚目のCDもこの日に間に合わせるように作り上げたということで、レコ発も兼ねています。窓からは六本木の夜景も少し楽しめるお店で、ステージ向かって左側は一段高く、右側にはカウンターがあり、というつくりで、私には中央の後方の席を用意してくれました。食事メニューはあまり豊富ではないので、先に食べてきて正解。しかし、飲み物はかなり高い。一番安い生ビールが850円。ワインでも呑みたいところでしたが、グラスで1000円越えなので、950円のギネスビール1杯で我慢。その豪華メンバーというのはまず、shima & shikou DUOの2人、そしてヤマカミヒトミと彼女が最近良くデュオをやっている平岡雄一郎。ここまでは30歳台ですが、あと2人がかなり上の世代。ドラムスのバイソン片山さんとベースの山村隆一さん。50歳台といったところでしょうか。ちなみに、バンドマスターはプロデューサーでもある平岡さん。
ウィリアムス浩子さんの今回発売するCDが『from the movies』というもので、映画音楽から生まれたジャズスタンダード。前作は『from the musicals』ということでミュージカル作品から。それぞれ5曲入りということで、この日は全て演奏したのではないでしょうか。浩子さんの歌声はとても落ち着いていて、もちろん英語の発音はネイティヴ並み。大人の雰囲気ですね。外見もとても落ち着いていて大人のムードです。hitmeさん曰く、本人はとても面白いということですが、見ていて聴いていて、「ジャズシンガーだなあ」と当たり前のことをしみじみ思う。といいつつ、私はジャズには詳しくないことを再三書いていますが、スタンダード曲を歌うだけでなく、その標準的なスタイルを身につけるところから始まるんだな、と思った。女性のジャズシンガーはやはり「魅せる」というところにも気を使わないといけない。ちなみに、浩子さんはとても口が大きく、その開け方の違いで音が変わる、そんな感じの唄い方でした。そして、バックバンド。若い4人が好きなようにやっても、常にベースとドラムスが安定したリズムを奏でているので安心して聴いていられるし、かれらも楽しんで演奏しているのがよくわかります。時に、志宏さんが暴走してしまう場面もありましたが、島さんが「またやってるよ」的な表情で出番を待ち、ようやくトランペットソロが回ってくると、ここぞとばかりに張り切る。そして、この日楽しかったのは、平岡さんの頑張り振りだった。彼のギターソロも多かったし、ギターを弾かずに他の5人のバンドメンバーにいろいろ指示を出したり。浩子さんの歌声はそれほど声量が大きいというわけではないけど、このバンド音でもしっかりバランスが取れているというのは、個々のミュージシャンの素晴らしさとお店の音響空間でしょうか。ちなみに、新しいCDにはマツモニカさんも参加しているようですが、「この日は都合が悪く」ということでライヴには欠席。私がここにこなかったら行こうと思っていた、木下ときわ@吉祥寺stringsに確か彼は出演だった。
でも、個人的にはミュージカルや映画音楽よりも、一般的なジャズスタンダードの方が良かったので、CDは買わず。映画も好きなわたしですが、昔の映画については詳しくないので、あまり思い入れもないんですよね。また機会があればライヴを聴きにいって、気に入れば買うことにしましょう。終演後も店内は賑わっていたので、私はこっそりと先に帰ることにしました。

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PARCO劇場弾き語りライヴ

9月1日(月)

久し振りにみうさんとライヴでご一緒する。私がまとめてチケット購入したので、PARCO劇場入口で待ち合わせのつもりだったけど、エレベータで一緒になる。

渋谷PARCO劇場 おおはた雄一
前から2列目のステージ向かって右側。なかなかいい席でふんぞり返って座っていると、扇谷一穂さん登場。私のすぐ後ろでした。挨拶すると、「わーすごい」ってPARCO劇場は初めてみたい。もったいないことに、私の右隣2つは結局お客さんきませんでした。
この日は一人きり弾き語りのおおはたさん。しかも、ギターもギブソンの古ぼけた、いつも使っている相棒1本。でも、やはりあのギターは本当に彼と一番長い間一緒に過ごしていると思うけど、この日はステージ上で、「1人じゃない、2人のようなもの」といっていたのが印象的。もちろん、普段は演劇に使われる、広い舞台。真ん中に置かれた椅子に座って、スポットライトが照らす。とても贅沢な空間と時間。こういう時のおおはたさんは大抵襟付きの長袖のシャツ。服装だけでなく、この日はセットリストもけっこう考えてきた様子。一人きりとなるとけっこうその場の雰囲気を大切にして、その時にやりたい曲を歌ったりするけど、この日はちょっとライヴで歌う頻度の少ない曲も用意していたようです。
そして、中盤で、知っていたような知らなかったような、ゲストでチェロ奏者徳澤青弦さんの登場。舞台背後の幕が上がり、照明による演出も。そして、CDでも青弦さんが参加している「不思議なくらい」を演奏。いやいや、たまりません。その後、3曲ほど一緒に演奏。ガッツリゲストもいいけど、こんな感じのあっさりゲストもいいですな。9月10日にニューアルバムを発売する予定のおおはたさん。そう、5月にカヴァーアルバムを発売したばかりですが、このアルバムは単身渡米してのレコーディング。そのことは知っていたけど、その結果がカヴァーアルバムかよ!ってちょっと残念に思っていたが、やはりオリジナル曲のレコーディングもやってきたんですね。そして、この日はその新作のなかから何曲か披露してくれました。1曲はイラストレータの小池アミイゴさんの日記から言葉を拝借したという曲。それも全く無関係な日記の内容ではなく、アミイゴさんがおおはたさんの生まれ故郷を旅した時の日記だという。素敵ですね。曲は以前にもライヴで聴いたことがありましたが、カヴァーアルバムに入っているムッシュかまやつさんの曲に似た感じの疾走感溢れるカッコいいギタープレイ。他にもアンコールでラジオパーソナリティのクリス智子さんを呼んでのデュエット。なにやらこの曲はクリスさんが作詞をしたということ。そんな今回は曲作りの段階で他の人の手を入れているようで、曲調もなんとなく今までとは違った感じ。楽しみ。ちょうど2時間くらいで満足なステージでした。
終演後、10月22日の「Tokyo song book」のチケットが発売されるというので、なんとなく並ぶ。列はホールからの出口にできてしまい、人の流れが悪くなる。しかもCD販売の前をその列が塞いじゃってるし、「こちらで売ってま~す」などと声をあげる前にお客さんの整理をするべきだ。そして、12月のワンマンライヴのチケットは別の場所で売っていたりして、なんとも不親切。とりあえずその場では即決しなかったみうさんに12月の方はお願いして、なんとか両方整理番号40番前後でゲットしたが。

そんな感じで、久し振りにみうさんと2人で軽く1時間ほど呑み。

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勘違いの日

8月31日(日)

この日は何を間違えたのか、タワーレコード池袋店でerimba with HARCOのインストアライヴがあると思い込んで、14時前に池袋へ。以前、ここでは湯川潮音ちゃんがライヴをしたことがある。恐らく、店舗のなかではライヴをする空間がないということで、Pパルコのビルの1階、出入口付近で演奏したことがあった。やっぱり店舗内じゃライヴはできないな。
急いで時間的に間に合う映画を探す。まあ、なんとか観たい映画があったが、今度は前売り券購入で戸惑い、結局、開映ギリギリで映画館に着く。新宿もそうだけど、西口と東口との横断が面倒だ。

池袋シネ・リーブル 『落語娘
ミムラ主演の落語コメディ。実は、このミムラという女優はあまり好きではない。なぜかはよく分からないが、この名前が一因であることは確か。この映画の予告編は随分前からやっていて、当初は観たくなかったのだが、やっぱり津川雅彦の落語家姿を観たいと思ったり、直前にミムラがこの映画のプロモーションで私が好きなネット映像「Talking Japan」に出演していて、「私の女優人生の転機になるような作品です」などといっていたような気がして、観てやろうという気になった。落語ものの映画は以前にも国分太一主演の『しゃべれどもしゃべれども』があり、これがなかなか良かったので、こちらで台無しにされたくないという思いもあった。
直前に抱いた淡い期待は満たされずに終わってしまった。まあ、確かにミムラは早口言葉をはじめとして、かなり落語家らしい特訓を積んだことがよくわかるし、津川雅彦の落語家演技はさすがだった。でも、全体的にイマイチなんだよなあ。

結局ランチができなかったし、この日のライヴは食事のできない440ってこともあって、ここで昼食と夕食を兼ねた食事、ということで、シネ・リーブルの入っているメトロポリタンプラザに飲茶食べ放題ってのがあって、恋人と2人で行くことにした。ソフトドリンク飲み放題、普通の中華料理と点心、デザートもあるのでけっこうお徳。ドリンクがファミレスのようなドリンクバーだったので、「温かいお茶はありますか?」と聞くと、ジャスミン茶をポットで出してくれた。でも、安いだけあって、料理も点心もデザートもイマイチ。せいぜい炒飯と愛玉子くらいだったかな。でも、なんだかんだでたらふく食べて、とても90分もいられませんでした。
ここで恋人と別れて私は下北沢へ。

下北沢440 伊藤サチコ
この日は伊藤サチコ恒例の「MUSIC LAB」。かなり不定期開催ですが,今回配布された「伊藤サチコ新聞」によれば,今回が7回目ですが,過去に岡村美央さんや中村修二さん,石嶺聡子さんなども出演しているんですね。私は今回けっこう直前に予約したのですが,440電話予約で整理番号「B5」。この辺は賭けに近いですな。多分,Aチケットが手売りで20人程度,Cチケットは伊藤サチコ予約分,そしてぴあチケット。今回はAのみが優先入場で,それ以降はB,C,ぴあと同時入場でした。おかげで3列目の席をゲット。440では黒ビールを呑むことが多いのですが,お腹一杯なので,赤ワインをチビチビと。
今回のゲストはタマコウォルズ。ギター西池 崇と鳥羽 修,ドラムス中原由貴,パーカッションに高橋結子,ベースに河野 薫,ピアノに佐藤友亮という豪華メンバー。確か,どこかでこのバンドでも演奏を聴いたことがあると思うけど,ほとんどの人がはやしいとさんと関わりが深い。ここ最近は高橋結子さんの演奏を聴く機会が多い。彼女は果たして私の顔を覚えているのだろうか。
まずはサチコちゃん一人弾き語り。すっかりオカッパ頭になった彼女はやっぱりキレイだ。そして,表情も可愛い。そして,まずは西池さんと中原さんが登場。中原さんはどこかで見たことがあると思っていたら,サチコちゃんのライヴで叩くこともあるそうな。何曲か演奏して,続いて鳥羽さんと河野さん。やはりこのダブルギターは贅沢ですな。鳥羽さんは1年に一度くらい聴く機会がありますが,見るたびに風貌が変わっていて,ついには長髪髭ぼうぼうになっていました。数曲やって,最後に結子さんとsugarbeansこと佐藤君が登場。ピアノの伴奏もついているもんですから,この日のサチコさんはハンドマイクで歌います。一応メジャーでCDを出していた彼女ですから本当かどうかは分かりませんが,本人曰く,こうしてライヴでハンドマイクで歌うのは初めてとのこと。まあ,確かにこうして彼女の全身を眺めながら歌を聴くのも新鮮かも。実際にいつも弾き語りをしている人が急にハンドマイクになると手持ち無沙汰になる人がいます。サチコさんも「挙動不審になるかもしれません」といっていましたが,なかなかどうして,立派な歌い振りでした。そして,このバンドサウンドにも負けない歌の力でナカナカのステージ。そしてやはり普段のピアノ弾き語りでは歌いにくくて,ライヴで演奏することのないCD収録曲とかを演奏してくれて,しかもかなりCDのアレンジに忠実で,ちょこっと感激。確かに,「カレンダー」のCD録音でも西池さんと鳥羽さんが参加しています。そして,それが収録された1stアルバム『さようなら,木』のミックスを鳥羽さんがやっているんですね。
うん,いいライヴだった。

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ライヴに子ども

8月30日(土)

午前中、Amazonで注文した本が届く。書店では見かけたんだけど、あまりに厚いので持って帰るのが面倒。価格もそれなりなので、Amazonで購入しても送料は無料。購入したのは新曜社から翻訳が出た、エドワード・ケーシー『場所の運命――哲学における隠された歴史』。原著が出たのが1997年で、私は1999年に『地理学評論』に書評を書いている。ケーシー氏は哲学者だ。しかし、本書には地理学者の著作が多数引用されていて、場所研究者としての私は無視することができず、その分量と難解さに悩まされながらも、原著を読破して拙い書評を書いたものだ。もちろん、私が密かに構想している一つの研究テーマにこの本は大きく関わってくるので、もう一度はきちんと読まなければならないので、このタイミングで翻訳が出たのはとてもうれしい。というか、翻訳が出る本を原著で先に読んでいたってのがけっこう嬉しいんですよね。

初台近江楽堂 ビューティフルハミングバード
この日は昼間のライヴ。同じ時間にLynnがタワーレコード新宿店でもインストアライヴをしていたが、さすがに断念せざるをえない。東京オペラシティのなかにある近江楽堂。なんのための空間なんでしょうか。表現が難しいですが、内部がゼリーのお椀のような形をしていて、内部には聖母像などもあり、天井には隙間があり、ガラス張りの屋上から光が差し込みます。そんな構造なので、客席の話し声は上部で反響して待っている時間、耐えられないほど共鳴する。本当に他人の話し声ってうるさくてうんざりすることが多い。しかも、この日は子連れが3人。一人は完全に赤ちゃんで、布に包まれて寝ているだけ。もう一人は1歳くらい。とても音楽を聴くような子どもではない。最後の一人は3歳未満くらいで自意識は持っている。
そんな場所ですから、当然この日も完全生音。前回まで明日館講堂で行われていた「耳をすまそうコンサート」3回目です。タバティが少し太ってきている様子。ビューティフルハミングバードは11月に『HIBIKI』というアルバムを発売する。そのアルバムはかれらがmona recordsから発売した2003年のアルバムの曲を多くセルフカヴァーしている。このインディーズ盤をもちろん私は持っていますが、最近入手困難だということで、こういうことになったようです。そんなこともあって、この日のライヴはそんな昔の曲を中心とした選曲。いつも、けっこうさらっと1時間くらいで終わってしまうのですが、この日はけっこうたっぷり、昔の曲も久し振りだったし、とてもいいコンサートでした。特にこの日はゲストで、チェロ奏者の四家卯大さんという人が参加して、この人のチェロが素晴らしかった。ちなみに、この名前は本名だそうですが、外見は名前のような仰々しさがなく、ビューティフルハミングバードの2人曰く、気さくな人。はい,人当たり良さそうな感じで,音にもその人柄は表れているように感じます。はじめの頃はヴォーカルやギターよりも音が強かったが,徐々にチェロの音に角が取れてきて,ヴォーカルも徐々に響きがよくなってきて,3つの音が合わさっていきます。今度のアルバムは明日館講堂で,ゲストに藤原マヒトさんと,この四家さんの4人で一発取りレコーディングしたそう。ということで,アルバムの曲,といっても昔の曲ですね。光子さんは歌のためにあの体型をある程度維持しているのかと思いきや,最近はジムに通っているらしく,「(体型がどう変化するか)お楽しみに!」といっていた。
さて,先ほど書いた子どもの話。中盤で1歳の男の子が,そして最後の最後で3歳の女の子が,まあ台無しにするほどの大きな声ではありませんでしたが,ちょっと耳障りな存在でした。確かに,子どもがいるおかげで,それまで楽しんでいた映画やライヴなどが行けなくなるというのは可愛そうで,同情します。この日も昼間ということで子ども同伴で来たんでしょうね。でも,そのことは予め主催者側にことわっているのだろうか,それとも料金を払っているのだろうか。ちょっと疑問が残る。よく探せば,子ども同伴OKのライヴもあるし,フリーライヴなどはもちろん大丈夫だ。まあ,ライヴならどんなのでもよいということではなく,ビューティフルハミングバードを聴きたいんだろうけど,なんか,ちょっと納得いきませんでした。
ちなみに,この日はめずらしく終演後に本人たちが出てきて,CD購入者にサイン会がありました。さすがにCDはあまり売れていませんでしたが,だからこそ一声懸けて帰ればよかったと後悔。最近はそういうことがないせいか,親しそうに声を掛けて行く客が少なくてなんだか少し残念。最初の方は,大半が知り合いの客だったのに。

この日は渋谷JZ Bratでshima & shikou DUOのワンマンライヴがあった。先日casaライヴで島さんに会ったとき,「ナルセは居て当たり前」なんていわれちゃったけど,やっぱりあの店はちょっと敷居が高い。チャージは4000円くらいだったら敬遠するほど高くはないが,飲食が高いし気取ってるからな。店員もね。アットホームで素敵なお店をいっぱい知っているから,ああいうお店は行きづらい。
ということで,この夜は恋人が当てた試写会を観に有楽町へ。

有楽町よみうりホール 『おくりびと
主演,本木雅弘演じるのはイマイチパッとしないチェロ奏者。奥さんはウェブデザイナーの広末涼子。ようやくとあるオーケストラの正式団員になり,1千万円台のチェロを購入したものの,オーナーの鶴の一声で解散。もともと自分の才能の限界に気づいていたこともあり,母親が残してくれた山形県庄内の実家に戻ることを決意。奥さんはネットさえつながればどこでもできる仕事です。ということで、「旅のお手伝いをします」という新聞広告に引かれて来たのが、山崎 務社長の下、余 貴美子が秘書をしている2人だけの会社。しかも、事務所には棺桶3つ。山崎は悪気もなくいってのける。「あ、これ誤植だ。「旅立ちのお手伝い」だよ。」と。
はじめは抵抗するが、とりあえず「今日の分の給料」といって3万円ほどもらってしまったので、やってみることに。要はこの会社「NKエージェント」の仕事は「納棺=Nou Kan」。遺族の前でご遺体の体を清め、着替えをし、お化粧をして棺桶に収めるという仕事を葬儀屋からの下請けでやっている。まあ、そこは映画ですから、一つ一つの遺体と遺族との出会いのエピソードが多彩で、主人公は密かにその仕事に誇りを持ち始める。しかし、奥さんには言えず、そのうちにどこからか知れてしまう。「お願いだから仕事を換えて」と嘆願する奥さんは結局実家に戻ってしまう。
まあ、物語の説明に終始しても面白くありませんが、とにかく脚本が良い。発想もよいし、一つ一つの展開と台詞の一つ一つが丁寧に書かれています。もちろん、山崎氏と余氏の演技、その他にもいろいろ渋い役者が出ています。最後のクライマックスはちょっと予想できるものだったので泣きませんでしたが、一つのエピソードでは号泣。いい涙を流させる映画ですね。1箇所、本木と広末の絡みのシーンがあるのですが、ここがいい!広末涼子はすっぴんも何度も披露しているし、この絡みのシーン(セックスそのものではない)ではリアルな露出がいいですねえ。まあ、ともかくこの作品は先日モントリオール世界映画祭で最高賞を獲得したとかで、アトム・エゴヤンも審査員でいたりするのでしょうか。受賞が十分に納得できる作品です(観てはいないが『アキレスと亀』がカンヌ映画祭で絶賛されたというのは私には理解できない)。

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過去と未来の間に

ハンナ・アレント著,志水速雄訳 1970. 『歴史の意味――過去と未来の間にⅠ』合同出版,198p.,680円.『文化の危機――過去と未来の間にⅡ』合同出版,186p.,680円.

ちょうど私が生まれた頃に出版された本。この合同出版のシリーズは青い簡素な表紙で,ペーパーバック。まあ,どこかの本棚に眠っていた期間が長いとはいえ,40年近い月日を過ごしてきたと思うと感慨深い。というより,安かったよな。
さて,アレントは以前『人間の条件』を読んで,本格的に読んでみようと思い,古書店で買ったもの。さすがにそう簡単ではない。なんといっても政治哲学者ですから。本書は1968年に出版された『過去と未来の間で――政治思想における演習』というエッセイ集。副題どおり,8つの論文が収められ,上巻に3つ,下巻に4つとなっている。
上巻
序 過去と未来の裂け目
第1章 伝統と近代
第2章 歴史の概念――古代と近代
第3章 権威とは何か
下巻
第4章 自由とは何か
第5章 教育の危機
第6章 文化の危機――その社会的政治的意味
第7章 真理と政治
第8章 空間の征服と人間の大きさ

多岐にわたる内容だが,本書を読んで,なぜアレントの文章が難解ながらも読みやすいかが少し分かった。当たり前の話だが,タイトルに書かれているテーマに忠実に論が展開されてること。まあ,最近の論者は(私も含め)タイトルなんて関係ないといわんばかりに自由に議論が拡散する。でも,逆にいうと日本語のタイトルはどうだったのかな,って思う。確かに,上巻には歴史論が含まれ,下巻には文化論が含まれるが,あくまでも,本書は原著の副題にあるように「政治思想」の書であるわけだから。
そう,まあ,「権威」はもちろんのこと,「自由」と「真理」がいかに政治と深く関わっているのか,あるいは場合によっては政治とは正反対の位置を占めるものと装おうとするもの。6章の文化の話も興味深かったけど,やっぱりポッブスとかカントとか,基本的なものは読んでいないといけないなあと実感。40歳を前にしても,まだまだ基本的文献の欠如がネックで読みこなせないものが多すぎです。

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雷雨続き

8月28日(木)

六本木シネマート 『練習曲』
今。シネマート六本木では「台湾シネマ・コレクション2008」と題して、台湾映画の特集をやっている。実は私の恋人は台湾と関係が深いので、5回券を購入して、とりあえず2人で1作品を観に行くことにした。ちなみに、前売り券は1回券で1300円だが、5回券だと5000円とかなりお得。
この日観たのは『練習曲』という作品で、実際に聴覚の悪いイーストン・ドンという俳優が、自転車で台湾の海岸線を1周するというロード・ムーヴィ。「練習曲」というタイトルは、彼が勉強中のアコースティックギターを背負って、行く先々でギターのコードブックで練習するというところからきている。大学生の主人公は今しかできないこと、ということで1週間の休みを取って、一人で旅に出る。まあ、有り体のロード・ムーヴィで、一方では台湾の観光映画のように、主要な土地の紹介があり、多くの人と出会い、助けられ、祖父の家に顔を出し、という感じ。まあ、特筆するべきことはありませんが、台湾に行ったことのない私には観光映画でも楽しいもので、また主人公が聴覚に障害があるということで、必然的に言葉も少ないというところが映画的によかったと思う。
この日は久しぶりに一人でゆっくりと夜を過ごす。

8月29日(金)

この日は日中、とてもよい天気でしたが、ライヴのために中目黒に出かけます。途中、下北沢で10月のアナム&マキのワンマンライヴのチケットを購入するためにライヴハウス251へ。その途中の井の頭線で服部さんを見かける。彼は今日もbobtialだろうか。しかも、251から駅に向かう途中、今度はcanappecoのcanaちゃんを見かける。咄嗟のことで声をかけられず。

中目黒楽屋
中目黒に到着。久しぶりの楽屋。中途半端に遅く予約したと思うんだけど、最前列。しかも真ん中です。カウンター席にはBophanaの山田里香さん。ちなみに、演奏が始まって後方から妙にうるさいかけ声が聞こえるな~と思ったらNUUちゃんも来ていました。ちなみに、この2組の組み合わせはなんでも半年前から計画されていたとのこと。そういえば、コーコーヤが初めてstringsでライヴをした時、vice versaの2人が遊びにきていて、終演後にクラリネットの黒川紗恵子さんと深刻に相談していたなあと思い出します。中目黒に来るまでの道中はけっこう暑くてA思わずビールを注文。初めて食べる野菜イエローカレー。ココナツベースでマイルドながらかなり辛みを効かせていました。
コーコーヤ:この日の席は真ん中のテーブルの右側だったので、必然的にステージの右側を向いてしまいます。ヴァイオリンの江藤有希さんを観ていた時間が多いかな。でも、あまりに近くて、きちんと顔を見るには私の顔を上げないといけないので、それはそれで疲れる。視線の先にはヴァイオリンと譜面台の上においたチューニング機との間を結ぶ細いケーブルがたわんでおり、そこに1匹の蠅がとまっています。その蠅は何度かそこから飛び立ち、自由に飛び回っているものの、最終的には不安定なケーブルの上へと戻ってくるし、江藤さんがヴァイオリンをゥら外したり、そのケーブルが激しく揺れてもしがみついている姿を思わず凝視してしまう。意外にもコーコーヤをここまで間近で観るのは初めて。といっても、黒川さんの姿をあまり見ることはできませんでしたが、笹子さんのギタープレイを間近で見て、改めてすごいと思う。この日の演奏はもちろんのこと、笹子さんの曲紹介がなかなか興味深かった。
vice versa:こちらは昨年の王子プラネタリウムライヴ以来か。vice versaは高橋ちかちゃんとか戸田和雅子さんとか、ミュージシャンも足繁くライヴに通うなど評判がよい。サポートミュージシャンもいつも豪華で、もちろんコーコーヤの女性お2人にもラヴコールを受けての今回の組み合わせなのだが、どうも私は足繁く通うほどには好きになれない。今回のように目当ての出演者の対バンという形だと、とても嬉しいのだが、なぜだろうか。ヴォーカルのあゆこさんは本当にMCも面白いし、カヴァーからオリジナルまで多彩なステージと、誰にも似ていないあの歌声の魅力は十分に理解できるのだが。
まあ、ともかくライヴ自体はとても楽しく進行し、彼らのステージの後半ではコーコーヤの女性2人も呼んで、4人でvice versaの曲を演奏。アンコールでは笹子さんも再び登場し、最後の最後の曲では笹子さんがウクレレを披露。なんでも、50歳にして人前でウクレレを弾くのは初めてだという。まあ、そこは笹子さんですから、全く初々しさはなく、こなれた演奏でしたけど。
終演後はNUUちゃんに挨拶しようと思ったけど、食事中だったので断念し、紗恵子さんにちょこっと挨拶だけして帰宅。最近の雷雨には交通機関も安定してませんからね。と中目黒駅に行くと案の定パニック状態。なんと、東横線が止まっているとのこと。幸い地下鉄日比谷線は動いていたので、恵比寿に行き(ここでも振り替え輸送でごった返しています)、山手線で渋谷へ、井の頭線で、多少遠回りでしたが無事に帰宅できました。

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