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聴き手にも調子の悪い時がある

9月14日(日)

この日はいろいろと予定が上手く調整できなかった。この日は17時から友人のさくさんちで恒例のマンスリーパーティ(ただの呑み会)があるけど、恋人は何かと忙しいので、そこで合流するまで一人ですごすことになった。映画1本観ても時間が余るし、かといって2本観るのはきついので、美容院で髪の毛を切るか、献血をするか、というつもりだった。美容院は近所で、さくさんちは小田急線沿いなので、映画&献血は新宿でというつもりで、とりあえず新宿へ。午前中はけっこう献血マニアが集中するので、先に映画を観る。

新宿ミラノ座 『シャカリキ!
ネプチューンの原田泰造は出ているが、特に有名な俳優が出ているわけではない、スポーツもの。これも漫画が原作のようです。昨年かな、やっぱり漫画が原作の駅伝映画『奈緒子』ってのがあったけど、ストーリー展開は良く似ている。本作は、高校の自転車部、ロードレースが舞台です。やっぱりレースのシーンではちょっとありえないこともありましたが、まあまあ楽しめます。個人的には主人公のお姉さん役で出ていた中越典子ちゃんが良かったかな。

結局、映画が終わっても時間のつぶし方が見つからず、しょうがないので、40分近く早くさくさんちに到着。この日はたこ焼きパーティだというので、野菜を刻んだりお手伝いをしていると、開始予定時刻を少しすぎた頃に「遅れてごめーん」と私の恋人が到着。まだ誰も着てないよ~、って感じで、ぽつぽつ人が集まりだしたのは18時前だったでしょうか。結局この日も10人ほど(&1匹)集まり、賑やかでした。

9月15日(月,祝)

前日のスケジュール管理の歯車の悪さが、この日にも影響したのでしょうか。この日はスケジュール詰まった恋人と過ごす1日ですが、なにやら感性が鈍かった様子。

茗荷谷アスカフェ 永山マキ
永山マキさんの親友、トモエさん家族が経営しているカフェがオープン3周年ということで企画されたスペシャルライヴ。最近、マキさんお気に入りのギタリスト、イシイタカユキ氏のとデュオと、久し振りの黒猫船とでのステージ。食事プレートとドリンクがついています。食事は焼きおにぎりとポテトコロッケ、焼いたカボチャの酢漬け(?)といった感じで、お腹にたまる食材ばかり。お腹に優しい牛乳やら、追加で体に優しいハーブティやらで、なんだか気持ちよくなってしまいます。
マキさんは最近家族に不幸があったようで(詳しくは語りませんでしたが)、体調も崩していたとか。立ち上がりの歌声はイマイチでしたが、やはり唄うことは彼女にとって必要不可欠なんでしょうね。徐々に調子も上げていって、やっぱり素晴らしいシンガーだなあ、としみじみ。でも、低音が気持ちよく、かなりウトウト。休憩時間にはマキさんと恋人とが中国語の発音で盛り上がったりしたけど、けっこうライヴが長引いて、次の予定が迫っていたので、帰りはトモエさんに軽く挨拶をして失礼しました。

新宿武蔵野館 『グーグーだって猫である
この作品は漫画家の大島弓子さんの自伝的作品が原作。15年買っていた「サバ」という飼い猫が死んで悲しみに暮れるも,意を決して買いに行って出会った「グーグー」と名づけた猫の成長記とアシスタント,恋人,病気,そんな内容。実際に当時大島さんが住んでいたという吉祥寺を舞台に繰り広げられます。本当はライヴのために先に吉祥寺に行ってバウスシアターで観たかったんだけど,間に合わなくて新宿で観ることにした。
主人公の麻子さんを演じるのは小泉今日子。アシスタントには上野樹里ちゃんと森三中の3人。井の頭公園で出会う年下の男には加瀬 亮などなど。監督は『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心氏。さすがに『ジョゼ』や『メゾン・ド・ヒミコ』にはかなわないなあ,なんて思っていたけど,自伝的内容で,しかも原作が漫画であることを考えると,映画としてはとても良くできていたと思う。確かに,多少吉祥寺の街紹介的な映像もあったけど,観るべきところは多いと思う。そうそう,『メゾン・ド・ヒミコ』は監督が大島弓子さんの作品からインスピレーションを受けたとのこと。通りで,大島さんリスペクトな雰囲気の漂う映画だった。
あ,ちなみに音楽は細野晴臣氏が担当しています。上野樹里ちゃんはやっぱりベリーショートよりもこの位ホンワカしているのが良いなあ。

吉祥寺strings 宮嶋みぎわ
結局,他の店で夕食をするには中途半端な時間になってしまったので,早めにstringsに到着。いつもは19時オープン,20時開演ですが,休日ということで19:30開演。でも,18:30オープンとは書いてないんだよね。18:40でしたが,入れました。一番乗り。前日はパーティで飲みすぎたので,昼間のアスカフェライヴではアルコールを控えたものの,ここでワインデカンタを注文したのが良くなかった。ライヴ始まる前までは,美味しいピザを食べながら上機嫌だったのに。
みぎわさんの演奏を聴くのは実はけっこう久し振り。この日はドラムス広瀬潤次,ウッドベース高井亮士という強力トリオ。そしてみぎわさんのビッグバンドmiggy+からゲストでトランペッターが数曲参加しました。この日の演奏は細かいことは書けません。圧倒的に聴き手の状態が悪かった。そのことは昼間の永山マキさんのライヴで分かっていたのに,まあキャンセルするわけにも行かないし,かといって単なる聴き手がそんなことまで深刻に気にすることないから,思わず赤ワインなんて呑んじゃうし。カウンターのあの背もたれのない椅子で終始ウトウトしていた。なんだか音楽を聴いても脳に刺激がいかないんです。そんな体勢でウトウトするもんだからしまいには背中が痛くなっちゃって。しかも,いちばんドラムスに近い席で,けっこう広瀬さんもソロが多かったもんだから今度は音の大きさで頭痛くなっちゃって。前にも書いたけど,やっぱりいろんなところで絶賛される広瀬さんだから,ジャズ素人の私が批判してもなんてことないよね。そもそも一つ一つの太鼓が張りすぎて音が硬い。それを時折力強く叩くもんだから脳天に響きますよ。ソロの時のアドリブのリズムも私には全く理解できません。そもそも,私のリズム感はポップスで培われたものだからでしょうが,かといって一時期の秋山隆彦さんがやっていたような不規則なリズムもけっこう好きなんだけど,そうでもないし。ともかく,今回は私が「良い」あるいは「好き」という場面がドラムスに関しては全くなかったように思う。だからか,みぎわさんのピアノも冷静に聴けなかったし,かろうじてやっぱり高井さんのベースは柔らかくて良いなあと思った次第。トランペットもインパクトはなかったかな。
ところでこの日のお客さん,ほぼ満席だったんだけど,みんな若かったなあ。まあ,大学のジャズバンドを指導しているというみぎわさんですから,その関係者もきますよ。しかし,本当に皆そろって若くてちょっとおかしいなとも思った。私がよく聴いているジャズピアニストは他に2人しかいないけど,松下美千代さんの時も太宰百合さんの時も決まって,ジャズ好きなおじさんたちや,中年夫婦が来ている。いや,そんな人ばかりのときもある。これはやっぱりキャリアの違いだろうか。音楽家として一本立ちしてからまだ数年のみぎわさんだから,よく考えるとコンスタントに出演しているジャズのお店ってstringsくらいだ。他の人は私もまだ行ったことのないようなさまざまなお店で定期的に演奏している。しかも,それだけではなく,営業っぽいホテルのラウンジや,演奏を聴いていない人も多く入るバーなどで長い間演奏を続けている。もちろん,そういう苦労をしなくてはならないわけではないし,みぎわさんは完ぺき主義ともいえるその統制力で自らの理想の音を追求し続けている,その努力・苦労は計り知れない。でも,やっぱりコンポーザーとしてではなく,ソロのジャズピアニストとして少し物足りなさを感じるのはその辺の違いだろうか。

なんか最後には自分の聴き手としての精神状態の悪さを棚に上げて,変なこと書いちゃったなあ。

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コメント

鈴木亜紀さんは同じ調布市内で以前の住まいから2kmほど移動されたとか。前のアパート時代、お金がなくてバイトをしていた日活の撮影所では、ネズミやゴキブリが出て大変だったなんて話しをしていました。

宮島みぎわさん、話し方がどことなく学校の先生っぽいところがありますね。彼女はソリストやサポートミュージシャンというよりも、本質はコンポーザーなんでしょうか。

19日は「クラブクアトロ」で土岐麻子。改装したクアトロ、ライブハウスとしての基礎は全く変わっていませんでしたが、むき出しの配管がきれに収納されて黒い内装で統一されていました。利用する方としては、入り口の受付やトイレが変わってとまどいましたが、楽屋も変わったらしい。ライブはいつもの土岐さんらしいステージでした。
20日は「東京グローブ座」の湯川潮音。センチメンタル・シティ・ロマンスの3人を向かえたアコースティックな演奏。年は離れているとは言え、中野督夫さんはじめ、湯川トーベンを通じて潮音ちゃんとは昔から親しい人たちなんでしょう。潮音ちゃんのいいところを引き出していたのではないでしょうか。久しぶりに同じメンバーでの五島良子さんを聞きたくなりました。

投稿: TOPS | 2008年9月22日 (月) 10時30分

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