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台湾,台湾

9月18日(木)

六本木シネマート 『午後3時の初恋
前にも書いたように、台湾フィルム・フェスティバル2008開催中で5枚つづりの券を購入したので、開催中に観なくてはならず、翌週から大学も始まるので、その前の平日休みに観に行くことにした。江口洋介も出演していた『シルク』は残念ながら見逃してしまった。こういう一つの映画館で2,3週間、あるテーマの作品を上映するという映画祭で複数の作品を観に行くのはなかなか難しい。日常に追われている間に終わってしまうのだ。
結局、観ることにしたのはこの作品。時計屋を営む父親は母親が出て行ってしまってからは呑んだくれて仕事もせず、主人公の娘チンチンがこの店を切り盛りしている。そんなある日、眼鏡をかけた若い男性が、文字盤に水が入ってしまった腕時計を修理しに来る。かなり挙動不審だったが、翌朝起きると店の前にダンボールを敷いてその男は寝ていた。それから毎日のように腕時計の修理にやってくる。数日経って、彼は主人公の女性の高校の同級生だという。高校時代人付き合いを避けていた彼女は全く見覚えがないが、引っ張り出してきた卒業アルバムには確かにその男の名乗るズーハンという名前がある。2人は仲良くなるが、ある日から姿を見せなくなったので、卒業アルバムに載っていた自宅に電話をするとズーハンは既に亡くなっているという。数日後現れたその男を連れてチンチンはズーハンの自宅を訪れる。ズーハンは自分の両親だと紹介するが、その家に住む夫婦は困り顔。夫婦が呼び寄せた精神科医に連れられて、その男は病院へと戻っていく。彼の名前はボーユィ。彼もチンチンとは同級生で、ズーハンの親友。ある日2人で滝に遊びに行った時に、ズーハンは事故死。それ以来、ボーユィはズーハンの人生も引き受け、2重人格者として生きて行くことになる。チンチンに近づいたのは、ズーハンの初恋の人だったからだ。
そんな、ちょっとありえそうな設定のファンタジーラヴロマンスって感じかな。まあ、雰囲気的には台湾映画らしく、ぼんやりしていますが、私はけっこう好きな作品。特に、チンチン役でモデル出身映画初主演のグォ・ビーティンがとても愛らしい。

就職活動中の恋人と渋谷で待ち合わせて早めの夕食。豚肉のステーキこと「トンテキ」の店に行ったら、夜の部のオープンは18時からだった。なので、近くの「ワンコイン・カフェ&バー」に行ってみた。ソフトドリンクもアルコールも、おつまみもケーキ類も皆500円。

渋谷ユーロスペース 『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン
続いて観たのも実は台湾の監督。ホウ・シャオシェンとは候 孝賢で,スー・チー主演作『ミレニアム・マンボ』は観たことがあった。そんな彼が,1956年のフランス映画,アルベール・ラモリス監督作品『赤い風船』へのオマージュとして製作したのが本作品。どちらが先かは分かりませんが,7月にシネスイッチでデジタルリマスター版が上映され,本作品もレイトショーで上映されていた。それが場所を変えて渋谷にやってきたというわけだ。ちなみに,古い映画にはからきし疎い私はラモリス監督を知らなかったが,今回『赤い風船』とともにリマスター化された『白い馬』という作品は知っていた。この作品は以前,一十三十一さんのイヴェントで開演前にプロジェクタで上映されていたのだ。自らのTシャツなどにもユニコーンを使うように,一十三十一さんは馬が好きで,この『白い馬』という作品が好きだということです。結局,ラモリス作品は見逃してしまったのですが(現在シネマイクスピアリと横浜ムービルでは上映中とのこと),このホウ・シャオシェン作品はどうしても観たかったのだ。翌日で公開終了ということで,Z・imagineの鈴木亜紀ライヴをけってしまった,というわけです。
監督は台湾の人ですが,舞台はフランス。本当の主演はベビーシッターの中国人ということだと思いますが,興行上の主演はジュリエット・ビノシュ。特にこれといったストーリーはありません。人形劇で読み聴かせをするジュリエット・ビノシュ。彼女には子どもがいる。父親は離婚したかどうか不明だがカナダかどこかに長い間住んでいる。新しく雇ったベビーシッターは映画を学びに留学しに来ている中国人。空き部屋を友人の男女に貸しているが,家賃滞納。そんな日常やゴタゴタやなどが描かれる。一応,ラモリス監督に憧れるこの中国人女性は,この子どもを利用して『赤い風船』の現代版を撮ろうとする。でも,それが中心的な主題になるわけではなく,あくまでも日常。子どもはピアノを習っていて,女性のピアノの教師が来たり,間貸ししている部屋から自分たちが生活している部屋にピアノを移動させるために業者を雇ったり,盲目の調律師が訪れたり。のんびりと,そして慌しく過ぎていく日々。

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