« 台湾,台湾 | トップページ | 待たされるのは苦手 »

成長を見守りたいシンガー

9月20日(土)

六本木シネマート 『長い道のり
またまた台湾映画。ようやく,5枚あった券も,今回恋人と2人で観るこの作品で最後です。この作品は今回集められた作品のなかでいちばん観たいと思っていた作品。お客さんもかなり入っています。主演のグイ・ルンメイという女優が可愛くて,恋人曰く演技も上手いのだ。残念ながらけっこう有名な作品『藍色夏恋』を私は観た記憶がないが,それに出演していて,現在日本で公開中の『言えない秘密』にも出演しているとのこと。しかし,残念ながら彼女は一般的な主人公ではない。かといって脇役でもなく,いわば彼女を含めて3人の登場人物を中心に物語りは進んでいく。彼女が演じるのは会社に勤める女性。最近引っ越したが,同じ会社の人である恋人はあからさまな浮気。前の住人宛に次々と封書が投函される。失恋の悲しみか,彼女はその封書を開けてしまう。そこにはなにやら野外録音されたカセットテープが入っている。そのどこか分からない音の風景と,その送り主の男性(時折,録音者の肉声が記録されている)への好奇心から,彼女はスクーターに乗って,旅に出る。もう一人の登場人物は,このテープの送り主。彼が送っていた相手は別れた恋人。やはり失恋の痛手から,仕事(映画の録音技師)も上手くいかず,もともとやりかった,台湾一週野外録音の旅に車で出かける。最後の一人の登場人物は精神科医の男性。失恋で心を病んだ女性を治療しながら,自らの結婚生活はままならない。ついには,娼婦にまで精神科医的話法をつかって,彼女の隠された性的欲求を引き出したりしながら遊んでいる。しかし,彼もそんな表面的な生活の虚しさから逃げるように電車で旅に出かける。まずは精神科医と録音技師とが出会う。精神科医は旅行先の地元の女性と良い仲になろうと欲をかいたために,その女性の悪い男仲間に金をぶんだくられそうになる。それを助けたのが,かれらの計画を盗み聴きしていた録音技師。そんなことから,意気投合し,2人の旅が始まる。そんな録音技師を追って,記録された場所の音を確認しながら女性も旅を続ける。そんなロードムーヴィ。まあ,期待していたほどではなかったけど,とにかくグイ・ルンメイちゃんの魅力は楽しめる作品でした。

六本木駅のウェンディーズで素早くランチをして,高島平まで移動。

高島平板橋区熱帯環境植物館 erikuo
そういえば,昨年音あそびを聴きにきた時にもこのお祭りだったような気がします。植物館の入館は無料。入り口付近では板橋で収穫された野菜やお米などの販売がなされ,その前ではライヴ演奏などがあります。ちょうど到着した時には大道芸人のパフォーマンスがやっていました。
ほぼ時間ちょうどに演奏開始。この日は大橋エリさんが2組のユニットで登場。13:30からの回もあり,そのときは先日ホテル・オークラと一緒で新田初実さんとのデュオ「JULIE」だったようだ(マリンバ2台)。この15時からの回は夫婦デュオerikuoでの演奏。途中では新田さんも参入して,1台マリンバを連弾。続いて,なんとこの熱帯館の職員の男性が登場してコントラバスで参加。新田さんはボンゴにて,4人の演奏。やはり,子どもやお年寄りも多い,こういう解放空間での演奏はエリさんによく似合います。「私にも娘がおりまして」というMCで始まった,「天使のなんとか(うー不覚にも曲名忘れた)」など,ほのぼので良かったですねえ。

私が献血10回,30回記念でいただいたお猪口を2つ夫婦用にエリさんにプレゼントして,わたしたちは植物館を軽く見学。この日は入館無料ということで,子どもたちで賑わっています。この辺の施設はゴミ処理場から排出される熱源を利用しており,温水プールもあるため,小学生などがけっこう遊びにきていました。面白いのは,この施設のなかにある喫茶店はマレーシア料理を出すお店で,この時のお店のスタッフも現地の人。小学生たちはその人に「こんちわー」とか気軽に声をかけ水だけを飲んで居座るという,非常に地域密着型でいいですね。
さて,この日は2人で湯川潮音コンサートなので,一緒に移動。都営三田線で来たのですが,植物館近くのバス停からは東武練馬駅まで行けるということで,その前に池袋に移動。この日は指定席だったので,開演近くになって新大久保に移動。

新大久保東京グローブ座 湯川潮音
グローブ座は昨年か一昨年か,女優の浅見れいなちゃん目当てで,「血の婚礼」という舞台を観に来た。その時はステージ向かって左側の2階席で,ステージを見下ろすような感じだった。1階を羨ましそうに見下ろしながらも,1階の後方よりは近いのかなあ,と平面的にはそれなりに広い印象がありましたが,今回1階席7列目に座り,意外に狭いことを確認。先日のPARCO劇場もそうだったけど,コンサートホールとは違って,舞台中心の劇場はマイクなしだしやはりそれなりにこじんまりしてるんだな。
さて,今回のツアーはバックバンドに,センチメンタル・シティ・ロマンスから中野督夫,告井延隆,細井 豊という3人を迎えている。センチメンタル・シティ・ロマンスは私が十数年前に集中して1970年代の日本の音楽を聴いていたときに,2枚のCDを購入していた。フォーク色の強い人や,独自路線を行くはっぴいえんどなどとは違って,アメリカ西海岸風の聴きやすいメロディが特徴のかれらのCDが実はけっこう聴いていた。中心人物の中野督夫さんは,潮音ちゃんのお父さん,湯川トーベンさんとデュオで「とくべん」という名前でよくライヴをしているのは知っていた(聴いたことはないけど)ので,驚くようなものではないが,なんだかとても嬉しかった。
もちろん,ステージに登場した潮音ちゃんはギターを抱えていますが,中野さんも告井さんもギター。細井さんはキーボードですが,ギター3本でどうかなあとちょっと思ったりしたけど,心配なし。この日のステージはともかく細井さんがすごかった。単なるキーボードというよりもシンセサイザーですかね。ピアノ音が欲しい時はもちろん,それ以外では左手でベース音,右手でヴァイオリンにも似た音色を奏でます。他にもマリンバのような音や,キーボード以外にもアコーディオンからハーモニカまで,さすが円熟ですね。そして,告井さんも負けていません。ペダルスチールを聴いて,センチメンタル・シティ・ロマンスでは1970年代から使っていたなあと思い出す。その他もマンドリンやジャンベまで。かといって,バックが暴走するわけではなく,もちろん主役は潮音ちゃん。本当にここ数年の彼女のライヴはクオリティが高い。
実は恋人はこの日,けっこう寝不足で,心地良い歌声を聴いてウトウトしてしまうのではないかと心配していましたが,「心地良い」以上のパフォーマンスをたっぷり2時間届けてくれました。今回のツアーは『灰色とわたし』のレコ発ということで,もちろんこちらからの曲が中心でしたが,今回のツアーのために新曲を作って披露し,また「ネムネムの森」はこれまた格別。新しいアルバムしか聴いていない客や,前回のツアーで『逆上がりの国』を買って初めて聴いた客など,度肝を抜かれた感じでしたね。
最近はライヴでのアンケートも書いていない私ですが,なんだか何か書きたくなって鉛筆を借りたけど,何を書いて良いかも分からず,ともかく新曲のタイトルを「センチメンタル・ラスト・トリップ」などと書いてきました。

|

« 台湾,台湾 | トップページ | 待たされるのは苦手 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

結局はソールドアウトになりましたが、即日完売にならなかったので、このライブを観ることができました。僕はトーベンさん絡みで中野督夫さんは、とくべん、フォークロックスの他、五島良子さんのサポートでもおなじみ。潮音ちゃん、「3センチ」という言い方をしていましたが、センチのメンバーは現在あの3人だけのはずです。

ところで、妙にお客さんが大人しい潮音ちゃんのライブ。僕は2階席だったので、声を掛けませんでしたが、何度か反応してあげても良い場面があったような。特に最後のほうで「泣いちゃおうかな」って潮音ちゃんが言ったとき、「泣いてもいいよ!」って返事をしてあげたかった。まあ、鈴木祥子のライブのように、クラシック然とした私語厳禁の世界ではないけど、少し気になりました。(「440」のとーべん祭りでは客席がニギヤカでした)

投稿: TOPS | 2008年9月25日 (木) 12時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/218863/42579712

この記事へのトラックバック一覧です: 成長を見守りたいシンガー:

« 台湾,台湾 | トップページ | 待たされるのは苦手 »