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美術展-映画-ライヴ-呑み

9月13日(土)

公開初日に観ようとして,満席で断念した『デトロイト・メタル・シティ』を観に、恋人と渋谷へ。今回は早めに受付をして,ランチをしても時間が余ったので,恋人が行きたいといっていた美術展へ。

渋谷文化村ザ・ミュージアム ジョン・エヴァレット・ミレイ展
20歳台前半の頃はよく通った文化村ザ・ミュージアム。最近は展示と私の好みとが一致せずにすっかり足が遠のいていたので,久し振り。ミレイという画家はそれこそ,宣伝でも使われている「オフィーリア」くらいしかしらないが,同じ写実主義のロセッティもそういえばここザ・ミュージアムまで観に来たな。まあ,一人の画家の展示の場合,奇抜なディスプレイを望むのも無理な話だが,画家自身が非常に真面目な写実主義であるのと呼応するように,とてもオーソドックスな展示。主に製作年順に並べられたその順序から,「オフィーリア」はまさに写真のような滑らかな画面の写実主義から,部分的に大胆な筆遣いの表現への移行期間の作品のように,私には思えた。久し振りに良いものを観た,という刺激をもらった。
館内はけっこう混んでいたのだが,それにしてもこの社会の人々は,美術展の見方すらオーソドックスで皆同じやりかただ。それがルールと思っているのだろうか。展示する側の特定の意図が込められた順序に沿って,前の人が観終わるまで,その横で自分の順番を待っている,そんな流れ作業的な鑑賞。その見方が悪いというわけではないが,混んでいる場合は弊害もある。有名な作品の前に列ができてしまい,その列はその前の作品の鑑賞を妨げているのだ。つまり,ある作品の目の前にいる人がその作品を観ていない,という奇妙な事態が当たり前のようにまかり通るという不思議。私はそんな流れ作業的鑑賞はできない。一つの作品を,詳細に観るために,裸眼でキャンバスに近づく。大きい絵画ではいろんな場所を詳細に観,離れながらいろんな角度で観る。離れると裸眼で観るのと眼鏡をかけるのと,色彩の移り変わりが異なって観えるのだ。でも,そんな観方を全ての作品にしていたら神経が持たないので,詳細に観るべき作品とそうでないものとを識別しながら進んで行く。自分の観方を正当化するわけではないが,そんな自由な観方をすれば,美術館の空間がもっと効率的に使われるのではないかと思う。

渋谷シネクイント 『デトロイト・メタル・シティ
映画館に戻ると、かなりの混雑ぶり。わたしたちが受付をした時に始まろうとしていた回はまだ空席があるようだったが、15時の回は満席。わたしたちは自ら最前列です。この作品は説明不要ですね。マッシュルームカットで、生ギター1本で大学入学時に上京した、松山ケンイチはお洒落なシティ・ポップを目指すも、いつの間にかデス・メタル・バンドのヴォーカルを務めることに。松雪泰子扮する女社長のレコード会社で活動。徐々に人気を博して、クライマックスではこの女社長が憧れていた本家本元のバンドの引退ツアーで対決することに...
漫画を原作にする作品ですが、主人公が恋焦がれる女性に加藤ローサ、DMCのおっかけファンに岡田義徳と大倉孝二が扮するなど、見所もけっこうある。また、劇中で登場するシティ・ポップの楽曲はカジヒデキ氏が手がけており、自身も登場する。そして、なんといっても全く知らずにいて、登場した途端に度肝を抜かれたのが美波ちゃん。DMCが全国ツアーをするシーンがあるのだが、福岡でDMCを迎え撃つギャルバンドのヴォーカルを務めているのが美波ちゃんだったのだ。もうあのシーンだけで大満足な私でした。
私は原作を読んでいないけど、十分に楽しめる作品でした。実は高校生の頃、兄貴の影響でけっこうハードロックやへヴィメタルも聴いてたんですよね。その頃日本では聖飢魔IIなどが活躍していた。デーモン小暮は実はけっこう素晴らしいヴォーカリストで、なかなかいい曲もあったが、ちょっとテーマが限定されすぎて楽曲に幅がなかったように思う。その他はあまり魅力的なバンドはなかったが、この映画で使われる楽曲はなかなかいいと思う。少なくとも観ていてテンションを下げるような質の低い楽曲ではない。と思ったら、DMCの曲もカジ君によるものだったようです。さすが。そして、私はそんなにファンではないけど、松山ケンイチの魅力も十分に楽しめる。彼が扮するクラウザーII世のステージシーンや、街を走り回るシーンは手足の長い彼の体型がとてもよく似合っている。まあ、ともかく面白いです。

映画の後、軽くお茶をして私は一人でライヴへ。

渋谷duo music exchange Atomic monster festival
2年前から始まった広沢タダシ氏企画によるイヴェント。夏の終わりにフェスティヴァルを開催しようという捻くれ具合が彼らしい。今回の出演者は全員男ですね。私が先に席を取って、あとからみうさんが合流。久し振りの2日連続でライヴをご一緒しました。前回の渋谷BOXXからduoに会場を代えましたが、それでもほぼ満員のお客さん。最近の彼の集客は大したものです。ゲストは岡野宏典東京60WATTS。今回は広沢君自身の曲はかなり少なく、これから応援したい岡野君と、盛り上げ役の60WATTSという感じ。2番目のゲストとして60WATTSが登場したところで、広沢君がお客さんを立たせてからは、スタンディングライヴになってしまった。ひととおり60WATTSの曲をやった後で、広沢君の曲を演奏するが、60WATTSをバンドにして、アップテンポの曲で最後まで。途中休憩はなく、アンコールを含めてちょうど2時間。盛り上がって疲れるライヴではありましたが、ちょっと物足りないライヴでした。でも、12月の赤坂BLITZワンマンが発表されたので、ちょっと先ですが、ガッツリ聴けるのを楽しみにしたい。
終演が早かったので、みうさんと2人呑み。7th floorのシェフが新しく始めたというお店、「楽屋」に行くことにした。ちょっと高めですが、けっこう空いていたし、建物はとても落ち着けます。

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コメント

広沢タダシも頑張っていますね。我那覇美奈や矢野真紀絡みなど、なんだかんだで、年に2、3回は見かけます。短いステージでも、ちゃんと彼の魅力が伝わってくる、存在感のあるミュージシャンと思います。

17日は「モーション・ブルー横浜」のSalyuに何としても行きたかったものの、ギリギリまで粘ってもキャンセル待ちもダメで、チケットが取れませんでした。(店まで行けば直前キャンセルがあったようですが、さすがに横浜へダメ元で行く気はしなかった)チケットが取れないライブではどうしようもないので、早く、普通のホールかライブハウス(CCレモンホールとかAXあたり)でライブをやって欲しい。

18日は外苑前「Z・imagine」で鈴木亜紀。弾き語りでいつもの亜紀さんのスタイル、1ドリンク付1800円と、チャージも元通りに。お客さんは少な目でしたが、10年以上住んだアパートから引越ししたばかりの微妙なテンションの亜紀さんのステージは悪くなかった。僕は開演予定と聞いていた19時30分ぎりぎりぐらいに入ったのですが、既に2曲目でした。ここでの亜紀さんは以前は20時スタート、終演は22時過ぎでした。大体の人は2ステージとも見るのだから、休憩は短くていいと思うのですが、どうやら1stは早めで、休憩はたっぷりとって、1ステージだけのお客さんの都合も考えてという意図でしょうか。終演後は何だかんだで、亜紀さんとけっこう話しこんでしまいました(酒を追加したら、もっと話していた)。ナルセさんがいたらどんな話題になったでしょう。

投稿: TOPS | 2008年9月19日 (金) 15時38分

>TOPSさん
あーやっぱり鈴木亜紀さん,行けば良かったかな。
ぼちぼち更新しますが,ちょっと珍しくライヴに消極的な今日この頃です。亜紀さんついに引っ越したんですね。でも,やっぱり調布なのでしょうか。
でも,亜紀さんはTOPSさんが一人の時の方が話しやすいかもしれませんよ。

投稿: ナルセ | 2008年9月19日 (金) 21時27分

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