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何年ぶりかの東京国際映画祭

10月23日(木)

この日は早起きして東京国際映画祭へ。六本木ヒルズです。昨年は私の恋人がボランティアで参加していたようで、私は初めてコンペティション部門の作品を観ることになりました。でも、一般に購入した鑑賞券ですよ。1300円です。

六本木TOHOシネマズ 『九月の風
選んだ作品は台湾映画。高校生7人の青春劇です。日本で公開されるかどうかは分かりませんが、あまり詳しく書くのはやめておきましょうか。なぜか高校1年生から3年生までの7人男子生徒がいつもつるんで悪いことばかりして遊んでいる。私自身はこういう団体でつるんでの行動は昔から嫌いなので、共感することはない。ただ、映画として観る分には特に嫌悪感などはないが、やはり主役のリーダー格の男が恋人を差し置いて、友達とナンパに走るってのはどうですかね。まあ、もちろんフィクションでこれがあることで物語が展開していくわけですが。帰るときにスタッフにもらった名刺サイズのチラシは9人の顔写真が並べられたものだ。そう、7人の男たちに2人の女性が絡んでくる物語。一人はリーダー格の男の恋人。そして、もう一人は1年生で生徒会の役員のようなものをやっていて、同時にプラスバンド部員。1年生で2人、このグループに入っていた男子生徒がいるが、かれらを無理矢理ブラスバンド部に入部させて更正させようと目論んでいる。この女優さんがとても美しいのだ。
映画祭ですから、上映後に舞台挨拶、というかティーチインがあり、プロデューサー2人、監督、そして出演男優2人が登場しました。本編が終わって、前方の空席にやってきたちょっと年配の女性たちはこの若き台湾俳優たちが目当てだったようで、写真撮りまくり。こういう時、映画祭は大丈夫なんですね。ちなみに、この作品は1996年時点を舞台にしており、おそらく監督の高校生の時代に合わせているようです。リーダーとその恋人が部屋のなかでいちゃつくシーンではドリカムのCDが登場したりします。まあ、そんな日本の影響はさておき、私の恋人もその同時代感がたまらなかったようです。私たちはその後別々の予定があったので、質疑応答に入ったところで抜け出してきました。

日比谷みゆき座 『私がクマにキレた理由
私は講義前に引き続き映画。スカーレット・ヨハンソン主演作です。アニーという名の主人公。経営学を主専攻とした大学を卒業して、就職活動でニューヨークにやってきた彼女。面接で、「あなたはどういう人間ですか?」「あなたは何がやりたいのですか?」という質問に閉口してしまい、ここまでいろいろ与えられてきた人生のなかで、この先自分らしくどう生きていけばいいのか途方に暮れて、セントラルパークでボーっとしていた時、一人の男の子とそのセレブな母親に出会う。「アニー」と自分の名前をいったつもりが、「ナニー=子守」と間違えられ、名刺を渡される。職が見つかるまでの腰掛に始めた住み込みの子守は予想以上に大変。そして、セレブの暮らしもお金があるからって決して幸せではないということに気付く。アニーの母親は看護師で女で一つで彼女を育ててきた。なので、お金で困らないように、経営学を学ばせたのだ。しかし、アニーが大学で副専攻にしていたのは人類学。ここがこの映画のポイントです。冒頭に自然史博物館を訪れるシーンがあるのですが、田舎から出てきた彼女にとってはニューヨークに住むさまざまな人たちも人類学的な関心で観察される。その様子を博物館内のディスプレイで表現するという手法は面白い。まあ、結局は彼女の存在が、セレブ母親に愛情のなくなった夫をつなぎとめようとすることよりも、子どもと一緒の時間を作ってあげることの大切さを教え、彼女の方ではそんな経験が、給料のいい安定した職業よりも、自分のやりたいことを素直にやる決心をさせ、人類学専攻で大学院に入学することになる。まあ、結末的にはありがちな感じだが、そして、ちょっとスカーレットに絡んでくる男性もそれほど魅力的ではないが、それだけに余計スカーレットの魅力満載な作品で満足です。

講義後、市ヶ谷駅で恋人と待ち合わせて食事。初めて「to the herbs」というお店に入ってみました。少し大衆的ではありますが、けっこう美味しかった。女性一人客も多し。

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コメント

僕はこの期間、六本木にピカソを観に行きましたが、映画祭には全くノータッチでした。

ナルセさん、ところで安藤裕子のPV集はいかがでしたか。

今でもみずみずしい初期のナンバーが集めてあって、どちらかというと僕には今の彼女の音楽よりもこちらの世界が好きです。彼女の初期の代表作「サリー」や「忘れものの森」よりも、見所は「ドラマチックレコード」(個人的に何度も利用したことのある千葉の小湊鉄道でのロケが良い)と「さみしがりやの言葉たち」(人形と実写、安藤裕子のお姫様が萌!)の2作、音楽ファンというより映画好きのナルセさん的にはどんな印象だったでしょうか。安藤裕子ファンと湯川潮音ファンはけっこう被っているようですが、そのあたりについても何か思われませんか。

投稿: TOPS | 2008年10月28日 (火) 19時15分

>TOPSさん
今日は家でのんびりしているので,PV集観始めました。
まだ5曲ですが,なかなか良いですね。

安藤結子はデビューの頃,BONNIE PINKサイトの掲示板で話題になっていて,声質は違うものの,やはり初期のBONNIEと雰囲気が似てないこともありません。
でも,実はあまり主体性のないBONNIEとは違って,かなり作りこんであるPVは見応えがありますね。

私は基本的に可愛い女性が好きなのですが,アーティストとなるとその可愛さが逆に好きにならない原因になったりします。誰の場合にそうで,誰の場合にそうでないかは自分でもよくわからないのですが。

もうちょっと貸しておいてくださいね。

投稿: ナルセ | 2008年10月28日 (火) 20時30分

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