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久し振り映画ハシゴ

11月8日(土)

講義を終えて下北沢へ。ここ最近は金曜日のライヴが多く、土曜日に早起きするのは辛い。ということで、中央線、井の頭線とともに座れたので熟睡。下北沢で恋人と待ち合わせて映画。久し振りに映画のハシゴ。

下北沢トリウッド 『梅田優子の告白
この映画は恋人が通う専門学校の映画専攻の女子学生が監督したもの。ということで、若干20歳です。トリウッドがそんなプロジェクトをやっているらしい。監督と同世代の女性を主人公にした、ある意味で自叙伝的な作品か。といっても、監督個人のではなく、複数の友人知人の体験談を元に、こんなことあるよねえ、こんな人いるよねえ、そんな感じ。もちろん、主人公は梅田優子。19歳の彼女は昼間は牛丼屋で、夜はセクシーキャバクラで働く毎日。ラヴホテルで男とエッチしてはその男の特徴を手帳に記録するというのが趣味(以前にもこんなのあったな)。だから、基本的に特定の人との恋愛というのをきちんと経験していない彼女が牛丼屋の常連のおじさんに心ときめく。たまたま、セクキャバの仲間とよく行くバーにそのおじさんが常連で通っているという偶然から、恋心は加速する、そんな展開。
私の恋人と同じ専攻の友達が冒頭のラヴホテルのシーンで全裸で出演しているところでまず笑い、けっこうこまかな笑いどころがあり、50分という短い上映時間ですが、それなりに楽しませてくれます。まあ、逆にこれ以上長いと辛いですが。以前にも、ここトリウッドで十代の監督作品を1,2本観たことがあるが、それに比べると確かに専門学校で映画について学んだだけはあって、よくまとまっている。でも、逆にいえばこちらが予想もつかないような展開がなかったような気もする。やはりその辺の斬新さというか、ものを知らない人の強みというか、そういうのがでればもっと良かったかなあと思う。もちろん、20歳にしてはできすぎですよ。

下北沢でmona records近くのベトナム料理店に初めて入る。2人でフォーを食べるが、まあまあ美味しいです。食後、渋谷に移動。といっても、前売り券を既に買っていたので、神泉駅で下車して円山町の映画館へ。

渋谷シアターTSUTAYA 『恋愛上手になるために
グウィネス・パルトロウにペネロペ・クルス出演作品。一昔前だったらもっと宣伝に力を入れて全国ロードショーするような面子ですが、なぜか東京ではここのみの単館上映。エンドロールでもうひとつ驚いたのは、なんとこの作品、2005年のものです。そして、観終わった後に、この邦題がいかにも不相応で軽薄だと感じる。これは私の勝手な想像ですが、日本の配給会社の人がこの作品にほれ込んで日本での上映を企画したものの「The Good Night」といういかにもありふれた原題、しかも内容はけっこう複雑で、またキャストだけで売るにはちょっと時期遅れで、なかなか公開してくれる映画館が見つからなかったのではないでしょうか。結局、もっと軽い恋愛ものを予想させるような邦題に落ち着いたものの、ようやく上映してくれる映画館は一つ(といっても、一応日本全国で上映されます)。しかし、この作品あなどれません。私もセクシーなペネロペちゃんが観られるというけっこう気軽な気持ちで観に来たものの、観た後にどっと疲れる、内容の濃い作品でした。近年のアメリカ映画ではかなり映画らしい作品だといえるでしょう。私的にはとても好きな作品の一つとなりました。なんと、監督はグウィネスの弟ジェイク・パルトロウ。
ネタバレありでいきますよ。予告編では、同棲生活の長い男女が倦怠期を迎えており、そんな時にペネロペ扮するセクシー女性が男の下に現れ、どちらを選択するか迷いながら男が成長していくという物語を予想させる。しかし、ペネロペ扮する女性が登場するのはマーティン・フリーマン扮する主人公の夢の中。ちなみに、マーティン・フリーマンは『レンブラントの夜警』でレンブラントを演じた人物。主人公が実際に浮気をするわけではなく、あくまでも夢の中なのだ。しかし、彼はどんどんその夢に溺れていく。夢をコントロールできるという本を読んだり、セミナーに通ったりする。このセミナーの先生を演じるダニー・デビートがまた渋いのだ。しかも、主人公が困り果てて、この先生の自宅を訪れるシーンがまた衝撃的。夢の中で浮気といっても、ここまでエスカレートすると、本当の浮気ではないとは言い逃れできない。そして、その夢で見た女性が実際に現れるのだ。その夢と現実のギャップの描き方もなんともたまりません。こうして思い出すと大して斬新な脚本ではないのですが、一つ一つのエピソードが形式ばった展開にすればエンタテイメント性に富んだ作品になりそうなのに、あえてそうではなくリアルな現実に引き戻す辺りがこの作品の魅力。
とにかく、一度観ただけではうまく説明できませんが、巷に溢れているありきたりの映画ではイマイチ消化不良だという映画好きには勧めたい作品。

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