« 最近は祝日が何の日か意識しないなあ | トップページ | 今年のベストライヴか? »

欲張りすぎた平日

11月27日(木)

観たいと思っていた映画が朝1回しかやっていないので、早起きして有楽町に。

シネカノン有楽町1丁目 『その日のまえに
重松 清原作小説を大林宣彦が映画化。南原清隆と永作博美が夫婦役で「その日」というのは永作演じる女性が余命わずかと宣告されてからの日々の物語。最近出演作の続く永作だが、なぜかそれは死と結びつくことが多い。前作の『同級生』は死は観客に対するフェイクだったが、今回はそうではない。かなり深刻なムード漂う作品。しかし、その映像はあまりにも不自然だ。電車のシーンや車のシーンの車窓は今だったらもっと自然にできるだろうに、不自然なはめ込み映像。しかも、意図的に画面の端が暗くなっていたり、妙な色彩感だったり、わざとらしい台詞など。まあ、これらは監督の前作『22才の別れ』でも多用されていたようなものだが、本作はストーリー展開よりもその映像の作り方に神経がうばわれてしまう。映画を観ると原作が読みたくなる仕組みになっているのかもしれませんが、いろんなエピソードが入れ替わり立ち代りで落ち着かない展開。『22才の別れ』主演の筧 利夫とか、『転校生』主演の森田直幸とかも出演していて、その辺は面白い。それにしても、南原氏といい、筧氏といい、監督はこういうズブな演技が好きなようですね。ともかく、無駄に長く、恋人とともに期待していただけに落胆...でも、久し振りに宝生 舞が観られたり(お相手がヒロシだったりするのはどうか)、清楚な寺島 咲ちゃんがギャル高校生になっているのは面白いけど。

映画館の入っているイトシア地下のパン屋で軽くランチをして、別れます。私は2本目の映画に。

銀座シネスイッチ 『マルタのやさしい刺繍
スイス映画。山間のこじんまりとした村でのお話。長い間連れ添ってきた夫に先立たれ、生きる気力をなくしてしまったマルタ。友人たちはいろいろな角度から励ますが、なかなか効果はない。そんな時、若かりし頃に恋人を追いかけて渡米し、彼との間に授かった娘を一人で育てている、マルタからすれば若い女性友達が、マルタの隠してあった荷物を紐解いてしまう。そこから出てきたのは綺麗な装飾のついたランジェリー。そう、昔都会に住んでいたマルタはランジェリーショップの経営を夢見ていたのだ。そんなことで、この田舎町に嫁いできてからは封印していた想いを解き放つように、ランジェリー製作を始める。しかも、夫が残したのは自宅の1階の食料品店。昔の勘を取り戻し、店内を改装して、閉鎖的で保守的な田舎町には似つかわしくない、ゴージャスなランジェリーショップの開店。もちろん、皆が歓迎するはずはありません。女性陣で受け入れようとする気持ちがあっても、まだまだ家父長的なこの町では夫の手前、そういうものは避けるほかありません。しかも、マルタの息子がなんとこの町の牧師さん。いわば道徳的な権威です。一方的に商品を処分されそうになり、マルタも一時は萎えてしまうが、周囲の助けもあり、どんどん盛り上がっていく、そんな物語。まあ、よくありがちなストーリー展開ですが、老人や子どもには勝てませんね。気持ちがホッコリさせられる作品です。

講義の後、恋人と待ち合わせて大学の学食でも食べようと思ったら、もう最近は4時限の講義が終わると営業終了しているんですね。残念です。しょうがないので、市ヶ谷駅前のタイラーメン屋で食べる。彼女の専門学校の仲間たちもいたりして。そこから、私は一人で吉祥寺に向かいます。

吉祥寺strings 松下美千代トリオ
この日は意外にもお客さんの入りが悪い。私はいつものカウンター席に案内されます。stringsも今年21回目。このトリオは最近アルバムのレコーディングをしているらしく、そのなかの1曲がピアノトリオコンピレーションCDに収録されたらしい。そんな、3人の密度が高まっているなかでのライヴ。一体感がありますね。初っ端は斉藤 良氏のドラムスも控えめでいい感じでしたが、やはり後半に向けてだんだんヒートアップして音量も増していきます。この日はちょっとそのせいか、ピアノが目立たなかったかな。そして、多分私の個人的な印象だとは思うけど、ベース工藤 精さんが精細を欠いていたような、そんな気が少ししました。アルバムに収録されるというオリジナル曲たちはやはり素晴らしく、この日初披露した新曲も面白い。美千代さん曰く、一つ一つの曲を違うジャンルとして作りたいのだそうだ。やっぱりこの人変わってる。でも、この日はもっと彼女のピアノソロを聴きたかったな。ドラムスやベースのソロが無駄に長く、2ndセットは予定通り21:30に始まったのに、アンコールが終わったのは23時前。どんだけ長いんだよ~、とちょっと疲れてしまいました。やはり聴く方も体力要りますね。まあ、映画2本も観たのが悪いんですけど。

|

« 最近は祝日が何の日か意識しないなあ | トップページ | 今年のベストライヴか? »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ナルセさんは「Strings」だけで21回ですか? 僕のほうは今年、一番多いのは去年、一昨年までの「440」ではなく、「7th floor」で、14回です。ちなみに月曜ボッサに通っていた3、4年前は「ボブテイル」だけで30回を越えていた記憶があります。

さっき、山田タマルさんから12月23日にクリスマスライブをやるとメールがありました。今回は予約先着とか。いかがいたしましょう。

11月29日は朝から湯河原へ出かけ、「黛まどかさんと歩く吟行会」に参加。夕方には東京に戻って、浅草の酉の市へ。この日には行きたいライブがありましたが、数少ない欠かせない年中行事となっています。30日は5年振りという椎名林檎のワンマンがあったのですが、先行予約に外れ一般発売日当日は外出。チケット店で出ている高額なチケットを買う気はせずに、珍しくライブのない土日となりました。
12月1日、池ノ上「ボブテイル」。この日は犬塚彩子さんの出ている月曜ボッサではなく、BE THE VOICEとLynn。hitme&miggyとBE THE VOICEと永山マキ5人のジョイントは予約で満員。この店らしい楽しいライブでした。それぞれのオリジナルもカバーも、Lynnとして昇華していて、二人のヴォーカルがときに溶け合い、ときに主張をしているのが心地よかった。和田さんには「今度対バンするソングスープって、BE THE VOICEと通じるものがあって、好きなんですよ」と伝え、また「来年はソロアルバムを出す!」というヤマカミさんには、「ではぜひレコ発を!」と話しをして帰路に。

投稿: TOPS | 2008年12月 2日 (火) 17時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/218863/43297284

この記事へのトラックバック一覧です: 欲張りすぎた平日:

« 最近は祝日が何の日か意識しないなあ | トップページ | 今年のベストライヴか? »