« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »

2009年1月

ユートピアだより

ウィリアム・モリス著,松村達雄訳 1968. 『ユートピアだより』岩波書店,392p.,903円.

今、ちょうど「アーツ&クラフト展」開催中で、モリスの作品も展示されていると思うが、19世紀末の英国で活躍した彼は芸術家であると同時に社会主義革命家でもあった。詩や散文といった文学作品も残しているモリス。芸術と科学を分け隔てなく考えた18世紀ドイツのゲーテのように、モリスによる本作は、政治と芸術が、生活者の視点から論じられる。
ちなみに、原題は「news from nowhere」で、トマス・モアの16世紀初頭の作品『ユートピア』とは直接的関係はない。ユートピアとは「どこにもない幸せな場所」といった意味のモアによる造語だが、その後の理想郷を描いたフィクションは「ユートピア文学」と呼ばれ、モリスの本作もその系譜に入れられる。しかし、モアの作品の中ではユートパス王が建国した法律・制度の整った都市国家「ユートピア」は固有名詞でもある一方で、モリスの作品には「ユートピア」の語は全く登場しない。あくまでも、翻訳者が一般名詞としてタイトルにのみ用いたにすぎない。
私は本作を随分前に読んだが、今回、2008年度の東京経済大学「人文地理学」の講義でユートピア旅行記の歴史を取り上げ、最終レポートの課題として、講義では追いつかなかった19世紀末の重要な作品として、『ユートピアだより』を受講者に読んでもらったのだ。そこで久し振りに読み直したという次第。
本作はいわば主人公の夢だ。夢というのは夜中の睡眠中に見るそれであると同時に、そうあってほしいと願うものでもある。ある冬の夜に床に就いた主人公は、目が覚めると初夏の陽気で、見覚えのある土地がどこか違って見える。どうやら、そこは21世紀初頭のロンドンだった、という設定。そこには貨幣もなければ政府もない。人々は活き活きとしていて、ストレスレスな生活で見た目も数十歳若く見える。作者を投影した主人公は19世紀末の現実世界で社会主義運動をしていたが、その自分が理想としていた形が実現している世界に入り込んだ彼は、どうやって百数十年の間に革命が達成されたのかを知るべく、その世界の老人と会話をする。単なる夢物語ではなく、この現実的とは思われない世界がいかに出来上がったかを詳細に記述するあたりはなかなか難しいが、とても丁寧に論理的に書かれている。貨幣や政府、教育もない社会というから、これは決して社会主義国ではない。秩序だった無政府状態という理想の社会だ。

この作品を読んでもらった学生の反応はかなり画一的だ。数人は素直にこの理想社会から何かを学ぼうとするが、多くの学生は、それを夢物語と拒絶している。例えば、犯罪者に刑罰を与える法律なるものがこの社会にはないが、それではまさに無秩序になってしまうという。モリスが法律なしにも秩序が保たれると考える根拠は人間の諍いのほとんど全ては貨幣を含む所有欲にあるというところから、物的所有を撤廃することでそれは解消されるというもの。それに対して、学生たちの根拠には「欲望」という人間の本性がそうはさせないというものだ。人間の悪が避けられないものであるかどうかは、それがあると絶対的に信じる人の心にあるのではないだろうか。そう思って、レポートを読みながらとても寂しい気分になった。まだ20歳そこそこの若者たちがこれほど保守的であると(といっても、受講者の多くが経済学部か経営学部なので、いわば本作はかれらの目標を否定しているようなものだからだが)、未来に希望が抱けないような気もする。前期のレポートでも国家は必要か否かという問いかけをしたが、多くの学生は国がないと秩序が保たれないと言い張った。もっと自由な発想でさまざまな意見を出して欲しかったのに、それがかれらには一番難しいらしい。例えば、身近なところから、携帯電話やテレビのない生活が成り立つかどうかというところから考えてみて欲しい。数十年前の人間はそんなものなしに生きていたのだ。貨幣、国家、犯罪。これらはすべてもちろん古代から存在する。しかし、私たちのその存在に関して持っている知識はすべて近代以降のものだ。つまり、近代資本主義に基づく貨幣価値、近代国民国家、犯罪を取り締まる近代法制度。それらが成立する以前の時代にはそれとは違った、人々の対処の仕方があったはずだ。つまり、近代的な貨幣、国家、犯罪がない社会を想像することは、歴史をさかのぼれば難しいことではない。もちろん、近代という時代が全ての次元においてその前の時代よりも良い制度を生み出して、人間が進化していると考えるのであれば、もちろん歴史をさかのぼることは無意味だが。ともかく、かれらは日常生活において当たり前だと思っている存在がなくなることについて、それを根本的に想像することができないらしい。途方に暮れるように、「なくなると困る」の一点張りだ。

しかし、私にも本作品に対する疑問が一つある。すでに大英帝国による植民地支配が拡大し、その植民地を用いた広域貿易によって資本を蓄積してきた時代にあって、モリスがグローバル化についてどう考えていたかは気になるところだ。物語のなかで、実際には100年以上前の過去のロンドンからやってきた主人公は、「異国から来た人」ということになっている。この社会主義革命によって、グローバル化の波も絶たれたのだろうか。その「異国」がどこかも聞こうとしないし、英国で100年前になされていたような生活様式を保持している国があるのかないのか、その辺りについても詳細さを欠いている。もちろん、21世紀の英国は生活様式が中世的なものに逆戻りしているように、自給自足で、他国に物資を依存するような空間的分業は不要になったのだろうか。それとも、他の国とは経済的にも政治的にも一線を画した英国は鎖国状態に入ったのだろうか。それとも、じわじわと速度を増していたグローバル化の段階を意識的にこの作品に反映することはできなかったのだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月のライヴ予定

2月は決定しているライヴが異様に少ない...

2月1日(日)
銀座Apple Store emi meyer(無料)
吉祥寺manda-la 2 ノラオンナ/他多数(チケット購入済み)
2月6日(金)
調布GINZ 太田朱美+松下美千代 & more(予約済み)
2月12日(日)
渋谷HOME trico!/achordion/たゆたう/他(予約済み)
2月22日(日)
渋谷公園通りクラシックス KOKOPELLI
2月24日(火)
吉祥寺star pine's cafe ari(チケット購入済み)
2月25日(水)
下北沢lete tico moon/achordion
2月27日(金)
渋谷duo music exchange JiLL-Decoy association/他(予約済み)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

引越し終了

1月22日(木)

引越しの日。時間を限定しないと料金が安くなるというので、フリーでお願いしたら、前日に「朝8時にうかがいます」とのこと。7時に起床。もうすでに冷蔵庫のコンセントは抜いてあるので、前日に買っておいたパンと缶コーヒーでの朝食。直前まで使っていたAV機器とインターネット機器を梱包するが、1時間だけでは他の残りの作業も含めて終わりませんな。
しかも、きっかり8時に引越し屋さんは到着。彼らが本だけ詰めた重たいダンボールを軽々と運び出す間に作業をして、なんとか30分強で搬出終了。訪問見積もりの際に「2トンハイ車でギリギリかな」といわれ、ビビッていたが、なんと余裕で詰め込みました。「引越しの孫悟空」という業者で、2万6千円なり。恋人に先に新居に行ってもらい、私は何もなくなった部屋を掃除。意外にキレイに使っていたようです。掃除機を持って新居に移動。新居は入口が狭くて心配しましたが、搬入も無事に済んでいました。
2人で近くの「増田屋」に引越しそばを食べに行くと、なんと休業。しょうがないので、駅近くの居酒屋でランチ。たらふくランチでした。その後、少し片付けをして、私は法政大学に成績を届けに行く。帰ってくると少し時間があったので、市役所で転入届。あまりにも待たされて、前の部屋の立会い&鍵返却の時間に遅れてしまう。連絡して来てもらう。その後、もう一度市役所に戻り、処理された書類をもらって、ようやく帰宅。新居についてはいろいろ書きたいこともありますが、追々。

1月23日(金)

午前中にNTTが来るというので、会社は午前半休。しかし、NTTは恋人に任せて、私は前の住所の税務署に。私は一応個人事業主なので、移動手続きが必要。ここが駅から遠いのです。手続きも終わり、会社のある駅へ。今度は駅前の支店で銀行の住所変更手続き。ついでに、水道料金の口座振替の手続きに国民健康保険の基本料の支払いなどを済ませ、わざわざ来てくれた恋人と一緒にランチ。
午後からは仕事。さすがにまだまだ片付いていないので、コーコーヤライヴは断念。私の部屋のエアコンのリモコンが故障していて、久し振りに電気ストーブを使用。駅から近いのを優先したおかげで、北向きで寒い。でも、思ったよりも室内は明るかったので決めてしまったんだよな。光回線も導入していないので、現在ADSLへの移行中でネットに接続できません...ついでにCDプレイヤーも壊れたりして、静かな夜で新居生活が始まりました。

1月24日(土)

この日はタワーレコード新宿店で広沢タダシのインストアライヴがあったのに、しかもサイン会参加券もゲットしていたのに、引越しのごたごたで行くのを忘れていた。でも、なぜか同じ時間に歌舞伎町で映画を観ていた。

新宿ミラノ 『カンナさん大成功です!
ちょうどよい時間の作品がなく、なかばしょうがなくな感じで観ることにした。韓国版の実写映画は観たけども、特殊メイクを使って整形手術前後を表現した韓国版に対して、山田 優が主役を演じる日本実写版はどうなるのか。主人公が歌手だった韓国版とは全く違った設定らしいし。で、始まりは人形劇でした。太ってブスの頃の主人公をCG人形で表現するとは...しかも、肝心の顔は見せずじまい。人形劇を含めた冒頭のシーンはあまりにも退屈な脚本と演出。テレビドラマ並みに大袈裟な演技は観ていて恥ずかしいほど。
ようやく、主人公の神無月カンナが亀戸商事という会社に入社して、天然美女を演じる中別府 葵ちゃんが出てきてからは面白い展開になってきました。主人公が恋心寄せる男を演じるのはちょっとイマイチな感じで、この会社の取締役で出演している浅野ゆう子以外はパッとしたキャスティングではないなあ。この浅野ゆう子、私は観ていませんが、『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープを明らかに意識しています。髪の色も次々変わって、彼女の存在はそれなりに面白い。まあ、ともかくプロット自体は面白くなる要素がけっこうあるので、もうちょっと作りようがあったかな、という感じの作品。
そういえば、この映画のことを知ったのはTICAのライヴだった。石井マサユキさんが音楽を手がけていて、それで随分前に山田 優主演で『カンナさん』が実写化されるって話をしていました。

1月25日(日)

タワーレコード新宿店 HARQUA
昨年末に渋谷のアップルストアでのライヴに続いてのHARQUAライヴ。今回は見知った顔もちらほらあり、けっこうお客さんは集まっていました。前髪は長いまま、さらにすっきりした髪型のHARCO。このユニットのせいか、最近この2人にはあまりときめかなくなってきた。どちらも私が好きになった理由は、その発想の斬新さ。最近の2人はエコロジーを掲げ、ちょっと方向性が明らかすぎるように思う。それにしても、ミッコさんはギターやっぱり上手いな。この日はサイン会つきだと勘違いして、わざわざCDを持ってきた。久し振りに2人に挨拶しようと思って聴きに来たのに、そういえば最近のHARCOのタワレコ購入特典は缶バッチだってこと忘れてた。どうもイマイチな私。映画でも観ればよかったかな。でも、最近あまりいい作品がやっていなかったりして。

都営新宿線で市ヶ谷に移動。恋人との待ち合わせ時間の前にTULLY'Sでレポートの採点。

半蔵門JCIIフォトサロン 田沼武能写真展「子ども歳時記」
恋人と向かうのはカメラ博物館のなかにあるフォトサロン。田沼武能氏は、私が修士論文でその作品を分析した写真家だが、彼が1980年代に発表した『子供たちの歳時記』のテーマに最近撮り足した写真を展示した写真展を開催していた。残念ながら本人も奥さんもいらっしゃらなかったけど、久し振りの写真展でちょっと心が落ち着く。自分で多少なりとも写真を撮るようになって、田沼さんの写真の特徴が少しわかってきたような気がする。いわゆる芸術写真家の作品に対しては、私は批評家として立ち向かい、そこに写っているものよりも、作品の図像学的特徴とか、そこに何が表現・主張されているのかを考えるが、田沼氏の作品はそういうことを考えずに素直に被写体に関心を寄せることができるのだ。しかし、改めて、その構図などを見ると、自分ではそう簡単にこうは撮れないと気付く。そんなところが彼の偉大さか。

渋谷に移動して、ついに念願の「東京トンテキ」を食べる。このお店は18時開店なのだが、すでに15分前には待つ人がいて、開店前にはお店に入らないほどの行列になっている。トンテキとは豚のステーキ。私がトンテキ定食、恋人はトンバーグ定食にする。どちらも1000円。トンテキは200g、トンバーグは300g。ご飯も大盛りが基本で、2人で動けないほど満腹になる。もちろん、味もいけます。今度はご飯を小盛りにしてもらおうかな。私はそこから一人で吉祥寺へ。

吉祥寺strings maiko
この日はジャズヴァイオリニストmaikoさんのバースデイライヴ。誕生日当日は翌日ということですが、この特別な日に、ピアノ太宰百合、パーカッションはたけやま裕という強力美人タッグでのぞみます。当然、店内はジャズ好きなおじさんたちで満席です。演奏前に店外で過ごしてきた3人も、お店に戻ってきて、予想できることとはいえ、「うー、酸素薄い」などと喜びの悲鳴を上げています。今年に入ってからライヴが減ったとはいうものの、すでに何本かのライヴに行っていましたが、やっぱりこういう演奏を聴くと、ライヴっていいなあと思う。そして、やはりこれほどまでに愛されるmaikoさん(彼女のネットラジオ「舞らじお」を聴くと分かります)の魅力も久し振りに堪能。もちろん、他の2人の演奏もさすがだ。もう、私が何か書くことはありません。こういう演奏が、こういうお店で聴けることの幸せを久し振りに味わう。ケーキなどは演奏中に登場しませんでしたが、なんと花束は6,7つ。もう1人では待ちきれず、置く場所も困るほどでした。彼女は果たしてどうやって持ち帰ったのだろう。ともかく、素晴らしい人たちです。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

ダンボール生活

ホームレスではなく、引越し前で。

1月15日(木)

日比谷シャンテ・シネ 『英国王給仕人に乾杯
平日の昼間ということはあるが、けっこう客席は埋まっていて、年配に人が多い。なかには老夫婦で来ている人もいる。しかし、鑑賞後のかれらの会話がどんなのか聞きたい、そんな作品だった。
チェコ映画です。タイトルは紛らわしいですが、第二次大戦前後を生きたある一人の男の物語。15年の刑務を終えて出所するところから始まる。そして、なぜ彼が監獄に入れられたのか、その歴史を遡り、若かりし頃彼が駅のホームでソーセージの販売をしていた頃から歴史物語は始まる。彼の人生の目標は百万長者になること。このソーセージ売りでもなかなかの金儲けセンスを見せつけた彼は次にビアホールで働く。そこで地元の有力者も集まるそのビアホールで学んだことは、お客様の会話を「何も聞いてはならぬ。そして、全て聞け。」そこではたまたま雨宿りでお店に入ってきた娼婦に惚れ込んでしまい、そこでセックスの悦びも知ることになる。金とセックス、それがその後の彼の人生を象徴するものだ。そう、この映画は老夫婦に見せるにはかなり過激なものだったのだ。
次いで、彼はホテルの給仕となる。そこはホテルといってもいかがわしいもので、富裕層の男性のみが客で、レストランでも、そしてその後の客室でもお客一人に対して一人の女性がついている、そんなお店なのだ。次に移ったホテルはプラハで一番のホテル。そこの給仕長が英国王に遣えたことがあるという伝説の給仕。お客が入ってくると、その人の母国語で話しかけ、しかも注文するメニューを先に当ててしまう。彼が扱う言語は全ヨーロッパを網羅しているのだ。そんな給仕たちからいろんなことを学びながら、街で会ったドイツ人女性と恋に落ちてしまう。この辺の描写はなかなか興味深い。ナチスドイツの勢力が強くなってきたプラハでは、プラハ在住のドイツ人への風当たりが強い。なので、ドイツ語しかしゃべれない恋人を持つ主人公は居場所を失い、職も失う。しかし、チェコ自体がドイツに屈服すると、今度は逆の立場に立つが、あまりにナチス信仰心の強い彼女は、はじめ主人公との性交を望まない。純血を守りたいというのだ。しかし、結婚を前に彼は精子の検査を受け、優勢血統の結果を受け、2人は結ばれることになる。そんなこんなで、いろいろあって戦後までを描くわけだが、もちろんドイツの敗戦によりまた状況は一転。妻は戦争で命を失ってしまうが、大富豪になった彼は、民主化の波の中でその財産の量に比例した刑期を修めなくてはならなくなる。
そして、出所してから辺境の道路工事に就きながらも、やはり女好きな性向は変わらずの人生も描かれる。まあ、そんな感じのシリアスな歴史的背景を描きながらも、その間を器用にユーモアたっぷりにすり抜けた男の物語でした。こういう戦争映画、いいですね。ちなみに、主人公の妻役には、ダニエル・ブリュール主演のドイツ映画『ベルリン,僕らの革命』に出演し,『白バラの祈り ゾフィー・ジョル,最後の日々』に主演したユリア・イェンチが扮する。『白バラの祈り』は観ていないが,本作では他の女優に負けじと美しい裸体を披露しています。まあ,ともかくこんなに内容を書いてしまうほど,なかなか爽快な作品でした。

下北沢colored jam 宮嶋みぎわ大橋エリ江藤有希
初めて行くことになった下北沢の新しいライヴハウス。地下のお店ですが,その上1階には以前は「ペッパーランチ」があり,ライヴ前にささっと夕食を食べるためによく通ったものだ。その頃このお店はなかったはず。こんなところにねえ。
お店の中ほどに階段があり,下ると左手にカウンター。といっても,高椅子のではなく,掘りごたつ的カウンター席があり,そちらは喫煙席だというので,右手のテーブル席へ。一応,30人限定ということだったけど,座れるのは多く見積もっても20人かな。一つ一つのソファが大きかったり,真ん中に階段や柱があったり,広さの割には有効活用できない空間。「カラジャムプレート」のような名前の1000円の食事メニューを注文したが,鶏の唐揚プレートといった感じ。まあ,美味しいけどね。さて,通路挟んで隣には後藤郁夫さんが娘さんをあやしている。そう,この日はなんとこの女の子,いくりちゃんの2歳の誕生日なのだ。みぎわさんの企画ライヴなんだけど,郁夫さんがゲストだし、いくりちゃんの世話にエリさんの妹夫婦もきてたりして、ちょっとした誕生日パーティでした。
ステージの真ん中にずどんとアップライトのピアノがあり、みぎわさんはお客さんに背を向けての演奏。向かって右側にはマリンバ。当然ヴァイオリンの江藤有希さんはその真ん中、といいたいところだが、背後に大きなスピーカーがあり、音響的に適切でないということでピアノの左。なんと、私の席からは左手の先しか見えません。カウンターの後方に座っているお客さんからはマリンバが見えないし。みぎわさんが、お客さんがくつろげてステージと客席の区別がないくらいアットホームということで選んだお店でしたが、ちょっとステージを観るには難ありかな。しかし、音の方は申し分なし。マリンバとヴァイオリンはやはりなかなかない組み合わせだけに、よく会うとはお世辞にもいえないが、それがまた面白さを醸し出します。久し振りにエリちゃんのオリジナル曲「アフリカ」も聴けたし、有希さんのコーコーヤでは聴くことのできないオリジナル曲も聴けてよかった。やはり彼女の曲はちょっと変わっていて可愛い。それぞれオリジナル曲4曲ずつ、郁夫さんのオリジナル曲も1曲、その他もろもろという感じの2部制のステージでした。いくりちゃんは終始ご機嫌で、エリさんも「赤ちゃんの声も音楽の一部だと思って楽しんでください」と開き直り。でも、インストゥルメンタルだから全然OKですね。ちなみに、このお店のピアノは茶系で装飾もあるきれいな外観で、高音が面白い音がするなあと思っていたら、調律がずれていたそうです。
終演後も有希さんを中心にゆっくりお話をして、いくりちゃんにはCDのプレゼント。キャロル・キングの『おしゃまなロージー』サントラ盤でしたが、彼女は中身が食べられるものじゃないかと、袋という袋を開けていました。

1月18日(日)

昼間は吉祥寺で恋人と一緒に彼女の友達と会う。近日中に上海に旅立ってしまうということで、私もご一緒させてもらった。

新宿シネマート 『泣きたいときのクスリ
新宿に移動して映画。一応、最近何本もの映画に出演している大東俊介がメインキャストとして先頭に名前があるが、彼の役どころは結局詳細が明らかにされないエピソードの一つにすぎず、象徴的な存在。「泣き薬師」というローカル線の駅に関わる人々の「泣く」ことにまつわるオムニバス的作品。都会の本社から地方の在庫管理に回されてしまった、独身女性を演じる戸田菜穂。亡き父親の教えどおり人前で泣いたことのない独身男性を演じる遠藤賢一。30歳にして幼い頃の夢だった駅員になった、泣き薬師駅に勤める袴田良彦。離婚した父親と久し振りに会う女子高生を演じる北浦 愛とその父親の再婚相手の子どもを演じる佐津川愛美は高校の同級生という設定。
ちょっと袴田君の演技は仰々しくていただけませんが、戸田菜穂さんの存在はさすがだ。でも、やはりどこか寂しげな表情だからか、こういう幸薄い女性の役が多いな。もっと他の役どころも映画で観てみたい。北浦 愛ちゃんは『きみの友だち』でも素的な存在でしたが、なかなかこういう雰囲気を持つ女優さんは貴重だ。それとは対照的な佐津川愛美ちゃん(『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』に出演)とのシーンはいいです。そして、この架空の駅がある単線の鉄道。実在する小湊鉄道を利用しています。銚子付近を走るやつですね。あ、そういえば中村麻美ちゃんも出てましたよ。なかなかインパクトあります。先日舞台挨拶で観たテンションの低さとは比べものにならない。
残念ながら、タイトルどおりに観客が泣けるような作品ではありませんが、ほのぼのしていていいですね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

連休は映画のみ

1月11日(日)

銀座テアトルシネマ 『ブロークン・イングリッシュ
予告編では、30歳過ぎの女性主人公が親友の結婚には貢献しながらも、自らがなかなか幸せをつかめないでいるという設定。フランスから来た一時滞在の男性と運よく恋に落ちるが、「一緒にパリに行こう」という誘いにも尻込みしてしまい別れてしまう。しかし、彼のことが忘れられずに一大決心をしてパリに行くが、彼は見つからず...のような展開。
主演女優はパーカー・ポージーという。全く見覚えのない顔だが、この作品のサイトのプロフィールでは「インディペンデント映画の女王」などと称され、地味な映画にけっこう出演しているらしい。私が観た作品にもいくつか出演しているが、覚えてないなあ。実際には40歳でアップなどではちょっと肌年齢が気になる。でも、この歳でようやく日本で公開される作品の主演ということと、本作での役どころとをこじつけるとなかなか面白い。30歳をすぎていい恋がしたいと必死さが、40歳にしてようやく舞い込んだチャンスを逃すまいという必死さと重なって、内面から出る必死さがスクリーン上にも映し出されてとてもリアリティがあると思う。ちなみに、相手役のフランス人にはフランス人俳優のメルヴィル・プボー。けっこう好きなんですよね。主人公の行動にすこしイラつくこともありますが、なかなか素的な映画です。

1月12日(月,祝)

この日は渋谷のメインストリートが歩行者天国になり、「ヘヴンズ・アーティスト」祭りだった。映画館の入っているプライムの前でも4人のホーン隊の演奏や、白塗りのパントマイム、さらには路上でもち米を炊いて、機械でついたお餅を販売してたりした。そんな楽しさを横目に映画館に。

渋谷ピカデリー 『ワールド・オブ・ライズ
リドリー・スコット監督作品。レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウの共演が話題になっていた作品。原題は「Body of lies」今年に入ってほとんどの映画を恋人と2人で観ていて、一人で観るのはこういう作品しか残っていなかったというのが正直なところだが、観てよかったと思えるできだった。主要人物は3人。ディカプリオとクロウは合衆国CIA。中東のテロ対策が任務。クロウは合衆国に居ながらにして、衛星画像と携帯電話、ネットによって指示を送る指揮官。ディカプリオは現地をしきる。そして、この任務には現地で協力をしてくれるヨルダンにある米国寄り政府組織の長がいる。これを演じるのはという俳優。原作はジャーナリストが書いたフィクションだが、現実の状況を反映したものだと冒頭で説明される。確かに、中東の実在する地名がいろいろ出てきて、イギリスやオランダでの連続テロ事件など、実際に行われてもおかしくない出来事、そしてそれを取り巻く情勢はまさしく現実のものを用いている。そこを駆け巡るディカプリオの姿は『ブラッド・ダイヤモンド』でも迫真の演技を見せ付けられたが、本作でもとても緊迫感があって手に汗握ります。予想していたよりも単なるエンタテイメントとしてだけではなく、いろいろ考えさせられもする、いい作品でした。しかし、実際のテロ作戦の指揮官がああなのかもしれませんが、中東の描き方やテロ集団の設定の仕方はあまりにも因襲的なのは仕方がないのだろうか。ところで、ディカプリオが野犬に噛まれ、病院でワクチンを注射されるシーンがあるが、その時の女性看護師がそこから重要な人物として登場する。ディカプリオのお相手として、ここだけ和やかなラヴストーリーが挿入されているのだ。この女性を演じるイランの女優、がなんとも美しい。最近初めて観た女優のなかではずばぬけて衝撃的だ。もともとイランでは有名な俳優ということで、この作品で注目されて日本で公開されるような映画でも今後観ることができればいいなあ。

1月14日(水)
この日も家でゆっくりするつもりだったが、恋人がアルバイトを終える時間を見計らって出かけることにした。品川の駅ビル「アトレ」のなかのレストランで松下美千代さんが演奏すると知って、2人で挨拶しに行くことにしたのだ。美千代さんは年明けても相変わらずの演奏活動をしているが、なかなか2人揃って聴きに行くことができないので、こういう時はこういうフリーな演奏は嬉しい。

品川TRANSFER 松下美千代
毎月のように、このレストランで、BGMとしてピアノをソロで弾いている。19:30、20:30、21:30の3ステージ。われわれが到着すると、2ndステージの途中だった。ここでの演奏を聴くのは2回目だが、きちんと席に座って聴くのは初めて。さすがに、この時間だとピアノの側の席も空いていたので、こちらから指定して案内してもらう。私はボリューム満点ハンバーグを、恋人はパスタを注文。前の時は美千代さんの演奏を聴くのが2回目だったので、お客の耳障りにならないような大人しい演奏はあまり刺激的ではなかったが、今回改めてゆっくり聴いて、さすが美千代さんだと感心する。そして、アップライトピアノの音色が面白いことにも気付く。曲目もエルトン・ジョンやノラ・ジョーンズなどの馴染みある曲もあったりして、やはりちゃんと耳を傾けている客が少ないことを残念に思う。2ndを終えたところで私たちの存在に気付く美千代さん。パッと顔色が明るくなります。これだけでも聴きに来た甲斐がありますね。やはりいくら営業的な演奏、自分の練習のための演奏だとしても、聴いていると分かるお客が一人いるかいないかというのはモチベーションが違うと思う。休憩時間に私たちのテーブルに座ってくれて雑談。やはり素的な女性です。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

The tourist

Dean MaCannell 1976. The tourist: a new theory of the leisure class. University of California Press: Berkeley, 231p.

観光研究の古典。本書は1976年に出版されたものだが、私が購入した版は、Lucy Lippardという人物が序文を書き、1989年半に寄せる導入を著者が書き、1998年に著者自らがあとがきを書き足しているものだ。地理学者でも、荒山正彦や滝波章弘などは決まったように、ブーアスティンの『幻影の時代』とセットで本書に言及する。私は大学院時代の先輩である鶴田英一さんの書棚で本書をみつけた。確かに、本書のなかに「旅行者から観光客へ」という分かりやすいブーアスティンの議論を批判する箇所はあるが、それだけではなく、本書の魅力は多岐にわたっている。ただし、いつもどおり辞書なしで読んだために理解しきれていない箇所も少なくない。まずは目次を示そう。ちなみに、touristという単語は本書以前には一般的ではなかったようだ。tourismを形容詞的に使ったり、その形容詞形を名詞的に用いて「観光客」とする使用法は本書で一般的になったようです。そして、本書では「観光」の直訳に当たるshightseeingとtourismとは区別されて使われている。なお、tourist attractionとは「観光資源」と訳されるのが一般的。authenticityも本書のキーワードの一つであるが、「真正性」と訳す。

1 近代性と観光の経験の生産
2 観光と社会構造
3 パリの事例:代替的余暇の起源
4 その他の観光資源
5 上演的真正性
6 観光資源の記号論
7 観光客のエスノメソドロジー
8 構造、本物らしさ、にせもの
9 理論と方法、応用について

上で本書の魅力は多岐にわたると書いたが、私的に重要だと思ったのは以下の2点。1点目は非常に経済的な次元だ。本書における「近代」とは特別な使用法であるように思い、場合によっては「ポストモダン」で代替できるかもしれない。すなわち、本書においては「ポスト産業時代」が「近代」なのだ。社会が第2次産業から第3次産業へと転換し、第2次産業そのものが相対化され、見世物とされた時に第3次産業の一分野としての観光産業が立ち現れる、とマッカネルは論じている。これが近代の分岐点なのであれば、まさに観光という現象・行為は近代を代表するもので、これを研究することにより、近代性を理解することができるとうのだ。
この近代性の捉え方は面白いが,一般の理解とはかなり異なっているように思う。しかし,きちんと規定されているのでそれはそれで大丈夫。ともかく,この著者のいう近代期には第1次産業,および第2次産業はそれ自体で完結した行為とはならず,それ自体が第3次産業の一部である観光産業へのアトラクションを提供するというのだ。いわば,一般的な近代性の特徴である「万物の商品化」ならぬ,「万物の見世物化」といったらいいだろうか。まあ,ある意味ではドゥボールの『スペクタクルの社会』と似たような主張かもしれない。
さて,もう一つの特徴は,本書が観光研究の先駆的な研究でありながらも,近年のポスト観光やオルタナティヴ・ツーリズムを早くから主張している点だ。そこが,ブーアスティン批判としての「オーセンティシティ」論と関係する。一応社会学者という著者(かなりジャーナリスト寄りだと思うが)が拠り所とするのはデュルケムであり,ゴッフマンである。特に5章は真正性の問題をゴッフマンの上演論的アプローチにしたがって前面frontと背面backの現実性として論じている。観光現象に関わるさまざまな主体の違い,視点の違いを考慮しているが,それらは単に役割が違うだけではなく,複雑に絡み合っている。観光業者は単に産業における商品の生産とは異なる。そして,しまいには9章の最後に「観光世界の終焉」などという節まで書いてしまうのだから,どこまでも先駆的だ。
ちなみに,エスノメソドロジーは言葉だけで,別にガーフィンケルなどが参照されるわけではない。でも,残念なことはやっぱり完全に理解できた部分はそれほど多くないってことだ。誰か翻訳してくれないかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年初泣き

1月10日(土)

テアトル新宿 『ぼくのおばあちゃん
俳優でもある榊 英雄監督作品。いやあ、たっぷり泣かせてもらいました。ネタバレ注意です。愛媛県の田舎町が舞台。おばあちゃんっ子の主人公が、幼少期と中学生、大人になってからの3つの時代における家族との関わり合いを描く。幼年期においては菅井きん演じるおばあちゃんは元気。一方で、柳葉敏郎演じる父親が病気で亡くなってしまう。意外にもこの死についてはあまり多くは語られない。続いて中学生時台に時間は飛ぶが、現時点での大人の時代については随時挿入される。岡本健一演じる大人になった主人公は木下工務店(実在する企業がそのまま登場)の営業マン。親身に顧客家族の話を聞くという方法で業績トップ。しかし、一方で一人息子のいる自分の家庭を蔑ろにしていて、父親参観日もドタキャンしてしまい、息子は塞ぎこんでしまう。
いわば、この映画で描かれる幼年期と中学生時代のおばあちゃんを中心とした家族と過ごしているシーンは、現時点での主人公が家族の大切さを思い起こすための記憶や思い出のようなものだ。実際にそれを思い出しているという設定と考えてもいい。主人公が中学生になるとおばあちゃんは急に元気を失ってしまう。そう、父親は癌で亡くなり、このおばあちゃんも癌に侵されていたのだ。その事実をおばあちゃんが知ると、父親の短命さを自らの家系のせいにしてしまい、彼女は一気に衰弱する。しかし、主人公は必死に看病を続け、大切な思い出とともに、おばあちゃんを天国に送ることができた。この中学生の主人公を演じる少年が素晴らしい。映画俳優ってのはけっこう実年齢よりも若い役を平気でやってのけるが(小池徹平が中学生ってなによ!)、彼はまさに中学生らしい屈託のない表情と、目を輝かせて家族に立ち向かうその姿に泣かされます。
本作は、この一つの家族の物語に限定されない。中学生時代までの田舎町では当然のように近所の家族も関わってきて、それらのご近所さんに扮する俳優たちも素晴らしい。大人時代では、顧客家族として他の家族も関わるが、こちらでも清水美沙や阿部サダヲ、石橋蓮司が家族の役。無駄がなく,それぞれの俳優が出演時間の単調に関わらずいい味を出しているところがこの作品の魅力だな。

下北沢lete 朝日美穂
今年に入って、六本木Alfieと渋谷JZ Bratという私にはちょっと場違いな会場が続いたので、leteに来ると安心します。久し振りにTOPSさんにも会って、隣に座る。この日の朝日さんはベースに千ヶ崎 学さんを迎えて、あと高橋健太郎さんとのステージ。やっぱりこのミニマルな編成も落ち着きます。特にこの日は千ヶ崎さんが良かったなあ。はじめの数曲はギターとベースを中心とした歌が続きましたが、健太郎さんのギターも良かったし、やっぱり今私が本当に聴きたい音楽ってのはこういうのなんだなあ、としみじみ浸ります。前日のshima & shikouも人数からいうと2人だけなんだけど、彼らはヴォーカルがいても自己主張が強く、音数も多い。もちろん、それが魅力なのだが、千ヶ崎さんに健太郎さんという態度の控えめな演奏でありながらきちんと個が立っているというのは理想的なのかもしれない(もちろん、島さんも志宏さんもサポートに徹する時はその理想です)。それに対して、朝日さんの歌声は最高の出来とまではいかなかったと思うが、一時期のような後ろ向きの雰囲気はなく、ピアノを弾かない曲では、お得意の手振りまで出てかなり上機嫌だったと思う。もちろん、ライヴ前に一杯引っ掛けてきたという千ヶ崎さんとおとぼけの健太郎さんも加わってのMCは相変わらず面白かった。それにしても,ライヴ定番曲が毎度聴いてもよく聴こえるシンガーはそうはいない。いいライヴでした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

進歩とユートピア

ドッズ, E. R.他著,桜井万里子他訳 1987. 『進歩とユートピア』平凡社,322p.,1800円.

本書は「ヒストリー・オヴ・アイディアズ」叢書のなかの1冊。前にも紹介したことが会ったかもしれませんが、原著は思想史辞典のようなもので、それを邦訳では、テーマごとの項目を集めて30冊で刊行している。私はまだ3冊しか持っていないが、古書でもけっこう高値で売られているものもある。この「進歩とユートピア」は私が講義でユートピア文学の歴史を取り上げていることもあって、購入した。
その講義はもう終わってしまうが、この叢書は版も小さく、持ち歩きやすいので読んでみた。以下のような項目が収録されている。

古典古代における進歩
近代における進歩
新旧論争
人間の完成可能性
ユートピア

予想していたよりもユートピアに当てられたページ数は少ない。進歩や進化の考え方が含まれているジャンルとしてユートピア文学が、一つの事例として取り上げられている(というよりは翻訳の段階で選択されている)にすぎない。
私の大まかな思想史の理解では、基本的にダーウィンの進化論が生まれる19世紀までは、宇宙を構成する万物は旧約聖書の創世記にあるように、神がある時期に一度に全てを多様なものとして作り出して、その多様性は変化せずに歴史は推移してきたと考えるのが一般的だ。しかし、現存しない生物の化石や、人間の思考の変化の観察(学問の発展を代表とする)などから、ダーウィン以前の時代から進歩や進化を謳った作品は少なくないことは理解しているつもり。
それでも驚くべきことかどうか微妙だが,「進歩」という概念については古代からあるというのだから面白い。そもそも,進歩と進化というのはどう違うのか。まあ,辞書の項目にすぎないから詳細な議論がなされるわけではないが,ほとんど何も知らなかった私にとってはそれだけで面白い。でも,キリスト教神学的な考え方が時折終末論や目的論と結びつくことを考えれば,進歩という概念が長い歴史のなかで常にそれなりに重要な位置を占めてきたというのはふしぎではない。その行き着く先としての「人間の完成可能性」という議論もとても面白い。そして,社会の進歩・進化の最果てが「ユートピア」だというわけだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年ライヴ総括

2008年のライヴ本数は,47本のフリーライヴを含めて,245本。
ちなみに,料金の分かっている121本のみを合計してみると,37万円。
まあ,料金の分からないものは,プレイガイドのものよりも安めだけど,恐らく全部で50万円は越えているだろう。

数多くライヴに足を運んだアーティスト
戸田和雅子:10回
casa:9回(他に夕紀子さんソロなどあり)
おおはた雄一:8回
山田タマル:8回
HARCO:7回(その他erimba with HARCOやHARQUAなどあり)
竹仲絵里:7回
松下美千代:7回(その他サポートや別ユニットなどもあり)
湯川潮音:7回
永山マキ:6回(その他黒猫船やモダーン今夜あり)

数多く行ったライヴ会場
・吉祥寺strings:21回
タワーレコード新宿店:13回
・渋谷7th floor:11回
・渋谷duo music exchange:10回
・池ノ上bobtail:10回
・下北沢lete:7回
・青山プラッサオンゼ:7回
・下北沢440:6回
・青山月見ル君想フ:5回

| | コメント (2) | トラックバック (0)

雨の246沿い

1月7日のことを書き忘れました。

1月7日(水)

渋谷シアターTSUTAYA 『やさしい旋律
旧名Q-AXシネマことシアターTSUTAYAでのレイトショーはここ数年そのB級ぶりにけっこう楽しんでいるが,本作はかなり正当な作りのラヴストーリー。主演女優が『うん,何?』出演の柳沢ななということで,是非観ておきたいと思った。今月はライヴの予定もそう入れてないので,平日のレイトショーは前より観やすくなった。さて,今回の柳沢ななちゃんの役どころは大卒で銀行の新入社員という設定。若林志穂が母親役ってのもどうかと思うが,父親に先立たれた母親は再婚するが,7年前に自殺してしまう。登場人物全員を説明するとちょっと面倒なくらい複雑だが,主人公が一人暮らしをしているマンションのゴミ置き場に捨てられていたアンティークな鍵盤楽器をなぜか主人公が部屋に運び入れてから物語り調の夢を見るようになり,現実でもさまざまな事がつぎつぎと展開する。中盤ではそれは不吉な展開をみせるが,最後にはハッピーエンド。デジタルビデオによる撮影&プロジェクタ上映という点を除けば,私はとても好きな作品。柳沢ななは実際には21歳。『うん,何?』と本作の間が実年齢。でも,どちらも違和感なく演じていると思う。決してとびきりの美人でもないし,スタイルがめちゃくちゃいいってわけでもないけど,なぜか俳優として好きになりそうな感じです。台詞の多い本作を観てちょっと思ったのは声が好きなのかもしれない。今後も要チェックです。

1月9日(金)

会社を終えて、帰宅すると、待っていた書類が届いたので、調布の不動産屋さんに寄る。その後、その近くのラーメン屋さんで食事をして渋谷へ。久しぶりに本降りの中の夜の移動はきついですね。

渋谷JZ Brat shima & shikou DUO
この日のライヴは島さん曰く、「シマシコウ歌合戦」。代官山のeau cafeでのかれらのライヴに女性ヴォーカリストがゲストで入ることはよくありましたが(男性のsaigenjiもありましたね)、そうしたかれらにゆかりのある女性ヴォーカリストを4人集めてのスペシャルライヴ。2部制でしたが、迷わず5000円の通しで予約。ほぼソールド・アウトだったようですね。私はカウンター席の最もステージ寄りに案内される。そういえば、前日もお店の規模は違いますが、ステージ向かって右側にあるカウンター席の一番前ということで、体を首を左に捻りながらの鑑賞はけっこう辛いです。1stはまったく時間通り。「間もなく開演です」という親しみのないアナウンスはやめてほしい。中目黒の楽屋も最近録音アナウンスが流れるんですよね。246沿いにあるJZ Bratで、外も雨ということで、彼らの1stアルバムのタイトル曲「雨の246」でスタート。早速はじめのヴォーカリストということで、活動休止したBophanaの山田里香さんが登場。さすがにトップバッターは大変ですね。ステージ上で微笑む彼女の唇は震えていました。しかし、そこはシンガー。歌いだせば大丈夫。久しぶりに聴く彼女の歌声は私の記憶の中よりも低音が響いて迫力がありました。この日は1人4曲ずつのステージ。
続いて登場したのは青木カレンさん。1stに登場した歌姫2人は共に肩を出したセクシー衣装。特にカレンさんは年齢よりも貫禄があります。しかも、この日は低音が特徴的な曲を集めてきて、さらにいうと他のシンガーがともに落ち着いた曲が多いということで、アップテンポな曲が多かったです。彼女の低音も里香さん以上に迫力がありますね。彼女の歌声は2回目で、shima & shikouとの演奏は初めてだったのですが、最新アルバムで3人で作ったという曲も披露。こちらは高音でした。彼女の音域はどのくらいなんだろう。
素晴らしいステージが続くなかで一つだけ気になること。隣のお姉さん、鼻かんでくださいよ~。もう四六時中鼻をすすっていて、気になって仕方がありません。休憩中も彼女の鼻すすりが気になって読書に集中できず、2ndは予定時刻より20分遅れということもあって、かなりイライラ。
後半も2人で1曲演奏した後に歌姫登場。古賀夕紀子さんです。私の下のテーブル席最前列はお客さんが入れ替わって,いつもcasaライヴに来ている眼鏡男性が座った。それにしても,夕紀子さんのライヴには本当に毎回来ている。さて,夕紀子さんは一見スカートに見える幅の広い黄色いパンツに黒い長袖カットソー,ストールを首からかけるという普段のcasaライヴよりもカジュアルな衣装。おそらく,他の3人が着飾ってくるのを予想して自分は地味にしているのではないだろうか。当然ほとんどノーメイクです。でも,歌い始めるとこれまで以上に観客の注意を惹いていたように思う。shima & shikouの2人も一緒に演奏する喜びを隠すことなく顕していた。私も好き嫌いはもちろんあるけど,4人のなかでライヴパフォーマンスは1番だったと思う。1曲目はキャロル・キングの「so far away」で2曲目はブラジル音楽,3曲目は浜田真理子。最後はcasaの「すみわたる」でした。ピアノ&トランペットの「すみわたる」も面白かった。
ということで,最後がparis matchのミズノマリさん。調べたら私より年下なんですね(島さんよりは年上)。ネットで出てくる写真よりも現在の実物はまったくもって大人の雰囲気ですがちょっとふけて見えるなあ。さて,こちらも先日のwangan misicのイヴェントで聴いて,今回が2回目。1曲目の「コルコバード」はジョビンの名曲ですが,英語ヴァージョンもあったんですね。でも,犬塚彩子さんやPAJANの歌声を知っているだけに,こちらはかなりイマイチでした。でも,エルヴィス・コステロの曲や,オリジナル曲へとどんどんポップスに移行するにしたがって,とてもよくなる。というよりは,やはり彼女の歌声はポップス向きであり,特に自らのオリジナル曲はやはり歌声にぴったりにできているのだ。最後の曲はshima & shikouの新しいアルバムから。彼らの3rdアルバムはなんとヴィクターから今春に発売されるらしい。全貌は明らかにされなかったが,ミズノマリさんがヴォーカルを入れたこの曲も収録とのこと。うーん,どんな感じになることやら。
そんな長時間にわたるライヴもアンコールが「15歳の修羅場」で締めくくられ,い感じで終了しました。時間ももう23時過ぎ。さすがに誰とも挨拶せずに帰宅しました。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009年初ライヴ

1月8日(木)

渋谷ル・シネマ 『PARIS
以前にも『パリ、ジュテーム』というパリをテーマにしたオムニバス映画があったが、本作も出演者が多く、オムニバス的要素を多く含んだ作品。出演者の中でも中心人物はやはりジュリエット・ビノシュ演じる女性だろうか。その弟役にロマン・デュリス。他にも名前は覚えていないが、フランス映画でちょくちょく顔を見かける俳優が何人か出演している。監督はセドリック・クラビッシュで、ロマンを主演にした連作、『スパニッシュ・アパートメント』と『ロシアン・ドールズ』もセドリックの監督作品である。それと同じように、本作でも多くの登場人物の人生の断片が描かれるという手法は共通している。とても観やすい作品だ。やはりジュリエットの演技はさすがです。本当に尊敬に値する女優。

映画の後、講義へ。この日も相変わらずの学生たち。けっこう毎週苦痛です。講義後、市ヶ谷駅近くのタイラーメン屋でグリーンカレーを食べる。ちょっとダシがききすぎていて、味が濃い。やはりレッドカレーにすべきだったか。食べ終わって六本木に移動。市ヶ谷から南北線で六本木一丁目で降りる。六本木と渋谷の間はなんとなく分かっていて、歩いてでも行けるが、六本木も一丁目だとか、赤坂だとか、この辺は何度来てもよく分からない。駅前でしっかりと地図を確認して目的地に到着。ちょっと早かったので、青山ブックセンターで暇をつぶす。

六本木Alfie 櫻倉レオン
この日はさくらちゃんのフルアルバム『Urban Score』発売記念ライヴ第一弾。第二弾は3月に渋谷のJZ Bratです。私が開演25分前ほどに入った時にはまだ空席が目立ちましたが、開園時にはほぼ満席。ちょっと安心する。ここは2部制で、1部が20時なのに、2部は21:50から。ちょっと休憩長いよね。10分遅れほどで始まって、まずはバンドメンバーで2曲。この日のバンドはいつものピアニストとギタリストに加え、ベースとドラムスの4人編成。1部は緊張していたようで、ギネスビールを呑んでいた私は思わずウトウトしてしまう箇所も何度かあり、あっという間に1stが終わってしまった。でも、時間的にはたっぷり1時間弱やっていたんですよね。個人的にはベースの人の演奏がなかなか気に入った。2ndまでの休憩時間はやはり一人では退屈してしまったが、2ndはほぼ時間通り。しかも、休憩時間中にお客さんたちともお話ししていたこともあって、2ndステージでは緊張も少しほぐれ、体も暖まってきたようで、歌っている彼女自身も楽しそう。そしてバンドの一体感も増してきて、なかなかのステージになりました。アンコールも含め、終演は23時前になってしまったので、エレベータに乗る前に軽くさくらちゃんに挨拶して帰宅。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年初映画

1月3日(土)

実家で朝から『メジャー』を観て、チラチラ箱根駅伝も観つつ、ゴールし終わって、ランチを食べ、母親と2人でお墓参りをした足でそのままJR宇都宮線に乗る。新宿で恋人と待ち合わせて、歌舞伎町で映画。

新宿ミラノ 『アンダーカヴァー
ホアキン・フェニックスとマーク・ウォールバーグが兄弟役で共演した作品。ニューヨークの警官一家に生まれ、マーク演じる兄は素直に警官に、弟は反発してクラブの経営者になる。そのお店では多少なドラッグで楽しむのは当然としても、そこに出入する男が麻薬の売人ということになれば、家族も黙っちゃいない。ということで、弟は捜査に協力するか、お店の客を守るか、という立場に立たされる。結局、弟の協力を得る前に、兄がこの店にガサ入れをし、その男を逮捕する。そこから、兄が殺されかけたり、父親が殺されたりで、弟は家族愛に目覚めるという展開。うーん、正直どうなんでしょうね。恋人は中盤のたらたらした展開に飽きてしまうし、全体的にもちょっと古臭い感じがします。脚本だけでなく、撮影や演出からしても目新しいところは見当たらない。せっかく、お金がかかってるんだからもうちょっと工夫してよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年1月のライヴ予定

年末年始とはいい,2週間もライヴに行っていないのは,数年ぶりではないでしょうか。
毎年,年始にいっていますが,今年はこんなペースかな。

1月8日(木)
六本木Alfie 櫻倉レオン(予約済み)
1月9日(金)
渋谷JZ Brat shima & shikou DUO(予約済み)
1月10日(土)
下北沢lete 朝日美穂(予約済み)
1月15日(木)
下北沢Colored Jam 大橋エリ×宮嶋みぎわ×江藤有希(予約済み)
1月24日(土)
タワーレコード新宿店 広沢タダシ
1月25日(日)
タワーレコード新宿店 HARQUA
吉祥寺strings maiko
1月28日(水)
青山プラッサオンゼ dois mapas
1月31日(土)
渋谷duo music exchange Spangle call Lilli line(チケット購入済み)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

年末年始

12月29日(月)

この日は2008年最後の献血。朝10時に予約してはりきって(といいながら、10分くらい遅刻して)献血ルーム「SHIBU 2」に到着すると、なんとコンピュータのシステムエラーで受付にも時間がかかるとのこと。なんだかんだで、30分以上遅れての採血開始。12時に表参道で恋人と待ち合わせていたのに、渋谷を出るのが12時過ぎになってしまった。アルバイト前の恋人とランチをして、私は渋谷に戻って映画。

渋谷ヒューマントラストシネマ 『永遠のこどもたち
アミューズCQNも名称変更でヒューマントラストシネマに。上映前に自社のCMが流されます。本作はスペイン映画。『パンズ・ラビリンス』の監督、ギレルモ・デル・トロが製作に加わったもので、雰囲気も良く似ている良質な作品。37歳の主人公の女性は夫と息子を連れて古い屋敷を買い取り、新しい生活を始める。彼女はこの屋敷で育ったのだ。かつて、ここは孤児院だった。身体に障害を持つ子どももいるなかで、彼女は幸いにも新しい両親に引き取られ、幸せな人生を過ごす。そして、親になった彼女は恵まれない子どもたちに自分と同じような幸せを与えるために、この場所で子どもの世話をすることを決意するのだ。しかし、彼女が去った後の孤児院では不幸なことが続き、その痕跡がこの家にはこびりついていたのだ。彼女の息子は「それ」を感じ取る。そこからは『シックスセンス』ばりの手に汗握る展開に。実際に、本作のプロモーションでは「『シックスセンス』以来の衝撃」などと謳われているけど、けっきょく幽霊を持ち出したあのインチキ映画とは違います。確かに、本作でも霊的な存在は疑いないものとして登場しますが、あくまでもそれは幾人かの人間が「感じ取った」だけであって、映像として実在するわけではない。結論は非常に現実的な次元に戻される。
まさに、こういうのが映画的エンタテイメントだと、私は思います。設定の辻褄も丁寧に合わされていて、素晴らしい作品。

映画を観た後、原宿へ。新宿で地理学者仲間と忘年会をするということで、それまでの空き時間ですっかり伸びきった髪の毛を切ろうと思って、美容院を探す。やはりこの辺ではカットが6300が平均的な価格のようです。この辺りは予想通り美容院が多いが、そのうち、カットが5000円だったお店のうち、ちょっと個性的なお店をチョイス。3 little birdsというお店でした。他のお店はプラスティックなピカピカ内装なのに対し、こちらは木を使ったウェスタン(?)な内装。店内にはフレンチブルドッグが放し飼いにされています。店員さんもお客さんも3人というお店で、この日唯一の女性美容師さんが担当してくれました。かなりボブスタイルが馴染んできた私ですが、ついに襟足を刈り上げてもらうことに成功。久し振りに足元に大量の髪の毛が落ちるほど切ってもらってさっぱり。5250円払った甲斐はありましたね。これまで、なかなか思ったようなスタイルにしてもらえなかった私のヘアスタイル人生ですが、やはり切ってもらう本人が明確なイメージを持っていることが重要だってことに、この歳になって気付きました。まあ、そのイメージが難しいんですけどね。

さて、明治神宮前から副都心線で新宿三丁目に移動し、ふぐ料理のお店「玄品」で呑み会。先日会ったばかりの杉山君と、二村君が集めた地理学者+αの忘年会。ふぐ刺しからふぐちりまでのコース料理に一応呑み放題の5500円コース。呑み放題メニューは種類が少なかったので、一貫して瓶ビール。6人で2時間、15本以上空けたようです。ふぐも久し振りに食べて美味しかった。2次会はワインバー。東大院生の女性も加わって、こちらもなかなか美味しいお店。またまた、たらふく料理を頼んで、予想外の出費。酔った杉山君に絡まれたりしましたが、まあ楽しい忘年会でした。

12月30日(火)

この日は帰省予定。新宿で恋人と待ち合わせて、大宮で彼女の友達とランチをすることに。恋人が19歳の時に東京ディズニーランドで出会ったという女性。月日は経ち、その女友達は子どもを連れて現れました。先日も杉山君の息子と遊ばせてもらいましたが、こちらの男の子も落ち着きがないくらい本当に元気。楽しく遊ばせてもらいました。それにしても、最近の子どもは可愛い。
大宮で恋人とは別れ、私は宇都宮線下り電車に乗って帰省しました。

1月3日の昼間まで、毎日の外出はせいぜい1時間程度の散歩くらいで、食事の準備も後片付けも母親に任せきりでダラダラ過ごしました。映画『天国の本屋』や、野球アニメ『メジャー』、久し振りに木村拓哉主演ドラマ『HERO』などを観て過ごす。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

本数稼ぎで映画を選ぶのはよくない

12月25日(木)

渋谷ヒューマントラストシネマ文化村通り 『ノン子36歳(家事手伝い)
シネアミューズで公開中の本作を観るつもりで、いつも通り、ビルのエレベータに乗ると、恋人が「何階?」と聞くので、「4階」と答えて上を向くと、「ヒューマントラストシネマ」という名前に驚く。3階にあった「シネ・ラ・セット」も閉館してまだそれほど時間は経っていない。まあ、幸い受付してくれた男性スタッフは見覚えのある顔だったので少し安心したが、ここのところ、映画館の名称変更がけっこう多い。
本作は『青春☆金属バット』で本作主演の坂井真紀さんを出演させていた熊切和嘉監督。彼は実は1974年生まれで、1970年で私と同い年の坂井真紀さんより若いようだ。坂井真紀演じるのはタイトル通り、36歳で実家に戻ってきた女性。予告編では元夫が鶴見辰吾ということしか分からないが、主人公のノン子はタレントで、鶴見演じる芸能プロダクションの男性と結婚したが、年齢を重ね、仕事も結婚生活もうまくいかなくなって、実家の神社に戻ってきたという設定。そこに、若い男が現れ、いろいろ物語は進展していく。
まあ、ストーリーはあまり細かく説明してもしょうがないかな。
熊切監督作品は『アンテナ』と『青春☆金属バット』くらいだが、それらに比べて、ストーリーも分かりやすいし、ラストも希望のある感じで観やすかったと思う。『青春☆金属バット』では巨乳役で出演した坂井真紀さんですが、なんと本作で裸体を披露しています。やはり予想できる程度の胸の大きさ。なかなか大人っぽい濡れ場です。

12月28日(日)

久し振りに1人で映画2本。限られた時間に詰め込んだ2本だったので、いまいち選択失敗。

シネマート新宿 『魔法遣いに大切なこと
主演の女の子、山下リオが可愛かったし、『天然コケッコー』の岡田将生も出演しているので観てみた作品。魔法が国家資格として認められているという世界を描いている。でも、さすがに魔法を勉強によって取得できるわけではなく、魔法の力を持った血筋の子どもが16歳になった時に半強制的に10日間の研修を受けさせられ、それを終了した者に資格が与えられる。そして、弁護士のように魔法士事務所を設立し、依頼者から受けた依頼に対してのみ魔法を使うというのがルール。まあ、設定は面白いし、主演の女の子は清楚な感じでいて、けっこういい体もしていて魅力的。岡田君の役どころは有体な感じだが、かれらを指導する魔法士にも、田中哲司とか木野 花、余 貴美子、水橋研二などを使っているし、主人公の母親役には永作博美。いい映画になる要素はけっこうあると思うんだけど、イマイチだ。この監督、中原 俊は最近では『落語娘』を撮っている。これもイマイチだったんだよな、と思い出すと納得。しかし、調べてみるとこの監督は1982年からやっているらしく、私は観ていないが、Bonnie Pinkが主題歌を担当した『Lie Lie Lie』も彼の作品だったらしい。

新宿バルト9 『地球が静止する日
続いて観たのはキアヌ・リーヴス主演作品。まあ、今時宇宙人の侵略って設定には期待できないが、ジェニファー・コネリーが相手役だし、少しの期待を込めて観ることにした。まあ、つまらないといっていい作品なので、ネタバレで。冒頭は1920年代の雪山登山のシーンでキアヌが登場する。場面は変わって21世紀。惑星の重力に左右されず、地球に真っ直ぐに向かってくる隕石の衝突という場面で、観ている者は『アルマゲドン』を想起するが、実は隕石ではなく、いわゆるUFOでニューヨークのセントラルパークに着陸する。そこから光に包まれて登場した宇宙人にジェニファー演じる生物学者が接触しようとしたその時に米軍兵士が思わず発砲。傷ついた宇宙人は病院に運ばれる。精巧な外皮を取り除くと、そこには人間と見紛う形態の生物が。急速に成長し、数時間でキアヌ・リーヴスが現れる。そう、80年前に雪山の山頂で人間のDNAサンプルを採取したこの宇宙人は、そのクローンとして身体を作り上げて、地球でも活動できる身体を手に入れ、地球人と交渉しに来たのだ。といっても、交渉する余地はすでにない。彼は人類もろとも地球を破壊しに来たのではなく、地球を救うために人類を全滅しに来たのだ。地球各地では地球に生息する生物種のサンプルを採取する。そう、旧約聖書創世記の「ノアの方舟」のイメージだ。まあ、単なるインベーダーものの焼き直しではなく、今日の地球環境問題を入れ込んだもの。でも、宇宙人の攻撃の仕方がバイオ技術を取り入れているように思えるものの、その発想はターミネーターと変わりないし、感情のない宇宙人が「愛」などという合理的でない「地球固有の」ものに最終的にはほだされてしまうという展開はなんの新鮮味もない。確かに、ジェニファー・コネリーは魅力的でしたが、役どころはありふれたものだった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

幸せなクリスマス

12月23日(火,祝)
この日はさまざまある魅力的なライヴから横浜黄金町のライヴを選択。横浜に住む研究者仲間,杉山君を誘ってこれることになったので,ついでに昼間は横浜の野毛山動物園で遊ぶことにした。夜のライヴは予定があって一緒できない恋人と,杉山君の3歳の息子と奥さんと5人で動物園。野毛山動物園は現在は無料開放されていて,近所の子連れファミリーでとても賑わっています。動物たちもかなりいて,ほどほどの広さで十分に楽しめました。
途中で恋人を駅まで送って,今度は程近い黄金長を散策。この日のライヴは「試聴室その2」と名づけられたお店でのライヴだが,このお店「試聴室」はもともと東京にあるカフェと音楽を楽しめるという空間。そして,黄金町というのはつい数年前までかなりディープなゾーンだったそう。2009年に開港150周年を迎えるという横浜市がさまざまなイヴェントを前にして,売春なども行われていたというこの地区の浄化活動を始め,今ではそういったいかがわしいものがほとんど撤去されている。もう一つの目的には,そういったディープなお店が軒を連ねていた,京急線の高架下の支柱を耐震補強工事することが目的。工事後の空いた空間に,さまざまな団体が新たな目的での空間作りをしている。主に,横浜国立大学とか横浜市立大学,神奈川大学などの建築研究室の先生や学生・院生たちが協力しているようだ。そこに,芸術系の展示やらの目的でおしゃれな空間にしようという方向性ですね。
私は実際にこうした研究には踏み込めないでいるので,単なる興味本位で訪れるのには躊躇があったが,多少そういう研究に足を突っ込んでいる杉山君と一緒ならということで,この日のライヴに行くことにした。やはり彼はかなり以前からこの地区には感心を持っていたようで,かなり暗くなってはいましたが,案内してくれました。ライヴの会場前には東急線の黄金町駅で家族を見送り,2人で駅前の焼き鳥屋で呑む。ここまで来て養老の瀧では寂しいので,常連らしき2人がすでにカウンターでマスターと盛り上がっているお店。店内にはボクシング関係者やプロ野球選手やらのサインと写真が多く飾ってある。どうやら,ここの店主が元ボクサーのようですね。料理も美味しく,会計も安めでなかなかいい選択でした。

黄金町試聴室その2 永山マキ
普段は軽食もやっているというお店がライヴ会場でしたが,この日はドリンクのみ。事前に食べてよかった。この日のライヴはイシイタカユキ氏とのデュオ。マキさんもやはりなかなかのテンションで、MCも含め、とても楽しいステージだった。やはりこの2人の組み合わせはどんどん変わっていく感じで、面白い。

12月24日(水)
横浜THUMS UP leyona
クリスマスイヴですが、日中は会社勤務でした。定時で真っ先にあがって、横浜へ。2008年最初で最後のTHUMBS UP。毎年恒例になったleyonaのクリスマスライヴですが、忌まわしい事件から、2年ぶりです。2008年はようやく恋人ができたので一緒に過ごすことができます(本当はこの日も彼女はバイトの予定で、私は一人で行くつもりだったのですが、どうしても一緒に過ごしたいということでバイトを予定変更して参加)。開場時間10分前に横浜ムービルに到着すると、恋人は見知らぬ女性とお話ししています。どうやら、その場で意気投合してしまったという女性。私たちは整理番号20番台でしたが、その女性は直前に店頭で購入したらしく、170番台。立ち見になるかどうかというところだったので、一緒のテーブルを確保してあげることにしました。あちらも恋人と一緒でステージ向かって左寄りの最前列の席をゲット。開場から開演まで1時間あるということで、いろいろ飲み食いしながら待ちます。
そう、この席はちょうど出演者の通り道の真ん前。いい香りを漂わせてleyona登場です。初っ端は1人で数曲。本当に彼女のギターも上手くなったものです。基本的に大きめのライヴハウスでのライヴが中心であるleyona。初めてこのTHUMBS UPのステージに立ったのは2003年くらいだったでしょうか。渋谷クワトロや恵比寿リキッドルームなど、1000人程度のお客が入るライヴではなかなか練習途中のギターを披露する訳にはいきませんが、ここTHUMBSやstar pine's cafeなどで披露していたヘタクソギターを私は聴いてきていたので、ちょっと感慨深いところもありますね。そんなleyonaも2009年はデビュー10周年ですよ。私も8年ほどのファン歴ということになりましょうか。
さて、leyonaのTHUMBSライヴといえば、ギターの山本タカシ氏とパーカッションのラティール・シー氏によるアコースティック編成が基本でしたが、この日は違います。バンドメンバーにいつものベース鈴木正人氏とドラムス沼澤 尚氏、そしておそらくleyonaのサポートとしては初めてのYANCY氏がキーボードで参加。この日のステージは2部制になっていて、前半はYANCY氏を多用したアコースティック編成で、後半はガッツリバンド編成。先日も畠山美由紀サポートの3人を最強と書きましたが、こちらのピアノトリオ3人も最強です(どちらも鈴木正人さんがいますが)。そして、やっぱりここTHUMBS UPでの盛り上がり方は素晴らしいですね。CDを聴かせた時にはイマイチな反応だった恋人もすっかり盛り上がっていました。というのも、すっかり書き忘れましたが、この日はゲストとして、Black Bottom Brass Bandの皆さんが登場。前半ではトランペットやサックス、トロンボーンをバラバラに必要な時に呼び、後半ではステージにギュウギュウになって全員が乗ります。恋人はけっこう管楽器が好きなんですよね。ということで、終盤はフロアの皆さんも立って踊り始めたので、私たちもそれに加わり、汗だくで楽しみました。
結局、2008年のleyonaライヴも最初で最後だったのですが、これだけで、十分満足ですね。この日もleyona本人が物販に登場していました。いい傾向です。私もそのうち物販で何かを買って、一度しっかりとleyonaとお話ししたいものだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

年が明けてしまいました

12月20日(土)

東京経済大学の年内最終日。12月下旬まで講義があるようになるとは。講義後、調布に行って不動産の契約書を受け取ってくる。その後一度帰宅して、恋人と落ち合い、映画を観に出かける。

渋谷シネクイント 『ラースと,その彼女
『16歳の合衆国』以来注目しているライアン・ゴズリングという俳優の主演最新作。もう彼も28歳になるんですね。でも、よく考えたらこの映画は4年前のものですから、全然16歳ではなかったようです。今回の役どころは口ひげもたくわえたいい歳に成長した青年役ですが、まったく女っ気がなく、兄夫婦も心配している。ちょっとネタバレなのでご注意を。基本的には予告編で伝えられるように、シャイな青年が恋人として等身大のリアルドール(普通は性的な目的で利用される)を街のいろんな場所につれまわすという設定。一部では非難の対象にもなりながら、多くの人は彼女を受け入れようとする。もちろん、本作はコメディ映画ではない。予告編で印象的な台詞に、この家族の主治医が「彼女が理由があって現れた」というのがある。どんな理由かまでは予告編では明かされないが、それが母親の死と関係していることは暗示されている。でも、その関係はなかなか複雑だ。本編を観ると、彼と母親の死は密接に関連している。つまり、彼の誕生とともに母親は命を失ってしまったようだ。そのことで、彼は母親の死の責任を負い、さらにはその後精神的におかしくなってしまった父親に対しても負い目を感じている(父親はやはりすでに死亡)。そのことと直接的な関係は明示されていないが、彼は他人との身体的接触を過敏に感じすぎてしまい、執拗に心配とハグを強要する兄嫁との接し方に苦しむ一方で、やはり身体的な接触を避けられない恋愛関係を避けている。しかし、そのことは結局明確には示されないが、兄嫁に対する抱いている感情もが同時に彼を苦しめているように思う。彼女は妊娠していて、自分の母親と同じ目にあうのではないかというかどの心配がこれまで異常に彼の神経を敏感にし、彼が精神的には求めているが身体的には拒絶せざるを得ない、身体的な接触を可能とする、生身でない人間が必要とされたのだろう。
ともかく,このリアルドール,ビアンカの登場により,ラースは変わっていく。それと同時にこの村の人々自体も。まあ,それが映画ってもんですが,なかなかいい展開です。ようするにビアンカという存在は彼と村の人とを結びつけるコミュニケーションメディアであると同時に,その人間性は彼と村人との間の関係性の反映でもある。ほどなくして,ビアンカは病の床に伏せ,そのまま亡くなってしまう。村人の想いを込めた葬儀をもって,ビアンカの存在理由は消滅する。その後のラースの可能性は,葬儀の後に彼に好意を寄せていた女性との握手に抵抗をしなかったシーンに込められているにすぎない。個人的にはラースの兄嫁の出産が無事にすむことによって,よりトラウマが消滅するというシーンを想像したが,これは想像だけで楽しむようにとっておかれている。

渋谷シネクイント 『斬~KILL~
この日は続いて同じ映画館でレイトショー。私の好きな藤田陽子が久し振りに映画に出演しているということで観ようと思ったが,この日は押井 学監督を含むトークショーもあるということで,そのチケットを買ってみた。そもそも本作は4人の監督による短編集。「斬る」ということをテーマにした時代も場所も,主人公もさまざま。女性暗殺者や子ども侍,近未来のSFチックな設定。そして,最後の作品が押井監督による,藤田陽子と菊地凛子との共演。まあ,映画はそれなりに面白い程度だったが,上映前のトークショーには菊地凛子も登場した。本当は藤田陽子の出演も予定されていたトークショーだったが,急遽出演取りやめ。そのせいかどうかわからないが,このトークショーつき上映のチケットは後で買ったにもかかわらず,6列目の中央席がゲットできた。『バベル』以降いろいろ話題になる菊地凛子だが,実際の人気的にはこの程度なのだろうか。でも,その存在感はさすがだった。

12月21日(日)

この日は恋人と三鷹でランチをして,そのまま一人で三鷹でライヴ。

三鷹武蔵野市民文化会館小ホール leteのコンサート
下北沢にある小さなライヴヴバーlete。私がこのお店を知ったのは3年前にtico moonのライヴに行ったときだった。それ以来,私の好きなアーティストがけっこうこのお店でライヴをするようになって結構通うようになった。アーティストも一度ここで演奏すると定期的にライヴをするようになる。one toneやノラオンナさん,朝日美穂さんなどの他,このお店で初めて演奏を聴いて好きになったTICAなどもいる。そんなこのお店のマスターが,常連出演者を一堂に集めて,広いホールで開催しようと企画したのが今回のイヴェント。このお店の予約はメールのみなのだが,そこでなんと,よくライヴに来る常連客40名弱に特別席を用意して,私もその常連の仲間入りをさせてもらっていたのだ。この日は後からけっこう魅力的なライヴも重なったが,これに行くことにした。ちょっとランチをゆっくりしすぎて,思ったよりも駅から遠かったために,会場に入ったときには既に1組目が始まっていた。
塚本 功:塚本さんの演奏は何度か聴いたことがあるが,leteでは聴いたことがない。基本的にエレキギターでハイテンションの彼があの落ち着いたお店でどんな演奏をしているのか,興味あるところではあったがあそこのライヴは基本的に一組なので,彼だけの演奏を聴く勇気はまだなかったが,この日のMCで,彼はあのお店でもギリギリ大音量で演奏していることを知った。ということで,今回,少ホールといいながらもステージ背後に立派なパイプオルガンもある天上の高いホールで「今日の会場は手ごわい」といいながらアンプのヴォリュームを上げていく彼の姿はとても面白く,また彼のお客さんのノリもとてもよかった。
中村まり:数年前に恵比寿のswitchで演奏を聴いて以来の中村まりさん。この日は湯川潮音ちゃんとも一時期一緒にやっていた,桜井芳樹さんとの演奏。相変わらず英語詞のオリジナル曲を歌っているようで,マイペースな感じ。後ろの男の子が「男の人かと思った」と思わずいってしまうくらい飾り気のないまりさん。
滝本晃司:この人のことは私も知らなかったのですが,「たま」のメンバーだった人のようです。それくらいキャリアはある人ですが,当時はベーシストだったようで,ギターの弾き語りはギターも歌もお世辞にも上手いとはいえない。本人も「周りの人はみな技術が高くて」と謙遜していたが,まあ,ある意味ではその通り。
TICA:休憩を挟んでのTICAのライヴ。いつもコインを挟んでバックサウンドとして利用しているCASIOのキーボードが本番直前に壊れてしまったらしく,ギター1本での演奏。この日も最近定番の曲ばかりですが,こういうホールで聴く武田カオリさんの歌声も格別。
さかな:かつて,leteはこのさかなとTICAくらいしか出演していないで,当然ライヴも毎日ではなかったようですね。さかなもデビューは1983年で,メンバーもいろいろ変わっていったとのこと。この日も楽しいステージを見せてくれました。
全体的には私の好みど真ん中という出演者たちではなかったですが,こういう企画はいいですね。最後のアンコールでは当然さかなが演奏するわけですが,それは申し訳ないということで,leteのマスターと出演者全員をステージ上に呼び込んでの演奏。そういえば,アンコールではなく,本編のなかでしたが,さかなが朝日美穂さんの曲をカヴァーしていてビックリ。はじめは誰の曲だか思い出せませんでしたが,朝日さんもライヴではあまり演奏しない曲でした。

12月22日(月)

雨の月曜日。開場が18:30で自由席だったので,そのまま赤坂に移動し,赤坂サカスの地下のシンガポール料理店でカレーを食べる。赤坂BLITZは入り口に雨をしのげるところがなく,思ったよりも待たされて,寒さで震える。

赤坂BLITZ 広沢タダシ
しかし,会場に入ってみると,前回竹仲絵里ちゃんのときに来た時よりも椅子は少なく,私はけっこう待っている人のなかでは最後の方に入場したが,けっこう空き席もあり。私は前方に並べられた椅子の最後列に空席を見つけて陣取り,ドリンクを交換。さすがに寒かったのでコーヒーを飲んでいる人が多かったけど,私は口に残ったカレー味を流し込むようにビールにした。こういうところで飲むビールは相変わらず美味しくない。
さて,ライヴですが,今回は2部構成。それこそ,先日のSHIBUYA-AXでの竹仲絵里ちゃんのライヴと似ていて,前半はバンドメンバー(ドラムス,キーボード,ベース,ヴァイオリン)が入ったり抜けたりのアコースティック編成,後半は全員そろっての賑やかなバンド編成という構成。特に後半では早いうちからお客さんもスタンディングになって大盛り上がり。私も,隣の男性一人客がかなり歌ったりしていて盛り上がっていたので,私も十分に楽しみました。前後しますが,ヴァイオリンの入った前半のアコースティックも選曲がとてもよくかなりいいパフォーマンスでした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »