« ホールコンサートが続きます | トップページ | 幸せなクリスマス »

年が明けてしまいました

12月20日(土)

東京経済大学の年内最終日。12月下旬まで講義があるようになるとは。講義後、調布に行って不動産の契約書を受け取ってくる。その後一度帰宅して、恋人と落ち合い、映画を観に出かける。

渋谷シネクイント 『ラースと,その彼女
『16歳の合衆国』以来注目しているライアン・ゴズリングという俳優の主演最新作。もう彼も28歳になるんですね。でも、よく考えたらこの映画は4年前のものですから、全然16歳ではなかったようです。今回の役どころは口ひげもたくわえたいい歳に成長した青年役ですが、まったく女っ気がなく、兄夫婦も心配している。ちょっとネタバレなのでご注意を。基本的には予告編で伝えられるように、シャイな青年が恋人として等身大のリアルドール(普通は性的な目的で利用される)を街のいろんな場所につれまわすという設定。一部では非難の対象にもなりながら、多くの人は彼女を受け入れようとする。もちろん、本作はコメディ映画ではない。予告編で印象的な台詞に、この家族の主治医が「彼女が理由があって現れた」というのがある。どんな理由かまでは予告編では明かされないが、それが母親の死と関係していることは暗示されている。でも、その関係はなかなか複雑だ。本編を観ると、彼と母親の死は密接に関連している。つまり、彼の誕生とともに母親は命を失ってしまったようだ。そのことで、彼は母親の死の責任を負い、さらにはその後精神的におかしくなってしまった父親に対しても負い目を感じている(父親はやはりすでに死亡)。そのことと直接的な関係は明示されていないが、彼は他人との身体的接触を過敏に感じすぎてしまい、執拗に心配とハグを強要する兄嫁との接し方に苦しむ一方で、やはり身体的な接触を避けられない恋愛関係を避けている。しかし、そのことは結局明確には示されないが、兄嫁に対する抱いている感情もが同時に彼を苦しめているように思う。彼女は妊娠していて、自分の母親と同じ目にあうのではないかというかどの心配がこれまで異常に彼の神経を敏感にし、彼が精神的には求めているが身体的には拒絶せざるを得ない、身体的な接触を可能とする、生身でない人間が必要とされたのだろう。
ともかく,このリアルドール,ビアンカの登場により,ラースは変わっていく。それと同時にこの村の人々自体も。まあ,それが映画ってもんですが,なかなかいい展開です。ようするにビアンカという存在は彼と村の人とを結びつけるコミュニケーションメディアであると同時に,その人間性は彼と村人との間の関係性の反映でもある。ほどなくして,ビアンカは病の床に伏せ,そのまま亡くなってしまう。村人の想いを込めた葬儀をもって,ビアンカの存在理由は消滅する。その後のラースの可能性は,葬儀の後に彼に好意を寄せていた女性との握手に抵抗をしなかったシーンに込められているにすぎない。個人的にはラースの兄嫁の出産が無事にすむことによって,よりトラウマが消滅するというシーンを想像したが,これは想像だけで楽しむようにとっておかれている。

渋谷シネクイント 『斬~KILL~
この日は続いて同じ映画館でレイトショー。私の好きな藤田陽子が久し振りに映画に出演しているということで観ようと思ったが,この日は押井 学監督を含むトークショーもあるということで,そのチケットを買ってみた。そもそも本作は4人の監督による短編集。「斬る」ということをテーマにした時代も場所も,主人公もさまざま。女性暗殺者や子ども侍,近未来のSFチックな設定。そして,最後の作品が押井監督による,藤田陽子と菊地凛子との共演。まあ,映画はそれなりに面白い程度だったが,上映前のトークショーには菊地凛子も登場した。本当は藤田陽子の出演も予定されていたトークショーだったが,急遽出演取りやめ。そのせいかどうかわからないが,このトークショーつき上映のチケットは後で買ったにもかかわらず,6列目の中央席がゲットできた。『バベル』以降いろいろ話題になる菊地凛子だが,実際の人気的にはこの程度なのだろうか。でも,その存在感はさすがだった。

12月21日(日)

この日は恋人と三鷹でランチをして,そのまま一人で三鷹でライヴ。

三鷹武蔵野市民文化会館小ホール leteのコンサート
下北沢にある小さなライヴヴバーlete。私がこのお店を知ったのは3年前にtico moonのライヴに行ったときだった。それ以来,私の好きなアーティストがけっこうこのお店でライヴをするようになって結構通うようになった。アーティストも一度ここで演奏すると定期的にライヴをするようになる。one toneやノラオンナさん,朝日美穂さんなどの他,このお店で初めて演奏を聴いて好きになったTICAなどもいる。そんなこのお店のマスターが,常連出演者を一堂に集めて,広いホールで開催しようと企画したのが今回のイヴェント。このお店の予約はメールのみなのだが,そこでなんと,よくライヴに来る常連客40名弱に特別席を用意して,私もその常連の仲間入りをさせてもらっていたのだ。この日は後からけっこう魅力的なライヴも重なったが,これに行くことにした。ちょっとランチをゆっくりしすぎて,思ったよりも駅から遠かったために,会場に入ったときには既に1組目が始まっていた。
塚本 功:塚本さんの演奏は何度か聴いたことがあるが,leteでは聴いたことがない。基本的にエレキギターでハイテンションの彼があの落ち着いたお店でどんな演奏をしているのか,興味あるところではあったがあそこのライヴは基本的に一組なので,彼だけの演奏を聴く勇気はまだなかったが,この日のMCで,彼はあのお店でもギリギリ大音量で演奏していることを知った。ということで,今回,少ホールといいながらもステージ背後に立派なパイプオルガンもある天上の高いホールで「今日の会場は手ごわい」といいながらアンプのヴォリュームを上げていく彼の姿はとても面白く,また彼のお客さんのノリもとてもよかった。
中村まり:数年前に恵比寿のswitchで演奏を聴いて以来の中村まりさん。この日は湯川潮音ちゃんとも一時期一緒にやっていた,桜井芳樹さんとの演奏。相変わらず英語詞のオリジナル曲を歌っているようで,マイペースな感じ。後ろの男の子が「男の人かと思った」と思わずいってしまうくらい飾り気のないまりさん。
滝本晃司:この人のことは私も知らなかったのですが,「たま」のメンバーだった人のようです。それくらいキャリアはある人ですが,当時はベーシストだったようで,ギターの弾き語りはギターも歌もお世辞にも上手いとはいえない。本人も「周りの人はみな技術が高くて」と謙遜していたが,まあ,ある意味ではその通り。
TICA:休憩を挟んでのTICAのライヴ。いつもコインを挟んでバックサウンドとして利用しているCASIOのキーボードが本番直前に壊れてしまったらしく,ギター1本での演奏。この日も最近定番の曲ばかりですが,こういうホールで聴く武田カオリさんの歌声も格別。
さかな:かつて,leteはこのさかなとTICAくらいしか出演していないで,当然ライヴも毎日ではなかったようですね。さかなもデビューは1983年で,メンバーもいろいろ変わっていったとのこと。この日も楽しいステージを見せてくれました。
全体的には私の好みど真ん中という出演者たちではなかったですが,こういう企画はいいですね。最後のアンコールでは当然さかなが演奏するわけですが,それは申し訳ないということで,leteのマスターと出演者全員をステージ上に呼び込んでの演奏。そういえば,アンコールではなく,本編のなかでしたが,さかなが朝日美穂さんの曲をカヴァーしていてビックリ。はじめは誰の曲だか思い出せませんでしたが,朝日さんもライヴではあまり演奏しない曲でした。

12月22日(月)

雨の月曜日。開場が18:30で自由席だったので,そのまま赤坂に移動し,赤坂サカスの地下のシンガポール料理店でカレーを食べる。赤坂BLITZは入り口に雨をしのげるところがなく,思ったよりも待たされて,寒さで震える。

赤坂BLITZ 広沢タダシ
しかし,会場に入ってみると,前回竹仲絵里ちゃんのときに来た時よりも椅子は少なく,私はけっこう待っている人のなかでは最後の方に入場したが,けっこう空き席もあり。私は前方に並べられた椅子の最後列に空席を見つけて陣取り,ドリンクを交換。さすがに寒かったのでコーヒーを飲んでいる人が多かったけど,私は口に残ったカレー味を流し込むようにビールにした。こういうところで飲むビールは相変わらず美味しくない。
さて,ライヴですが,今回は2部構成。それこそ,先日のSHIBUYA-AXでの竹仲絵里ちゃんのライヴと似ていて,前半はバンドメンバー(ドラムス,キーボード,ベース,ヴァイオリン)が入ったり抜けたりのアコースティック編成,後半は全員そろっての賑やかなバンド編成という構成。特に後半では早いうちからお客さんもスタンディングになって大盛り上がり。私も,隣の男性一人客がかなり歌ったりしていて盛り上がっていたので,私も十分に楽しみました。前後しますが,ヴァイオリンの入った前半のアコースティックも選曲がとてもよくかなりいいパフォーマンスでした。

|

« ホールコンサートが続きます | トップページ | 幸せなクリスマス »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

さかながオリジナルです。

投稿: あれは | 2009年1月13日 (火) 22時56分

失礼いたしました。
わざわざ指摘していただいて,ありがとうございます。

投稿: ナルセ | 2009年1月13日 (火) 23時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/218863/43626512

この記事へのトラックバック一覧です: 年が明けてしまいました:

« ホールコンサートが続きます | トップページ | 幸せなクリスマス »