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映画の街,調布

3月7日(土)

この週末は調布映画祭。京王多摩川駅近くには未だに撮影所がありますが、この付近の駐車場や、ゴルフ場、テニスコートなど、きっとかつては皆撮影所だったのでしょう。そんな映画の街を自負する調布市。短編映画のコンペティションなどもやっているようですが、土日はこれまで公開された作品の再上映です。なんとどれも無料。この日は今井雅子さんの脚本作品を上映するというので、もちろん公開時にも観ましたが、観ていない恋人を連れて散歩がてら朝から観に行く。すると、市役所前の広場で観光物産展も開催。青森の林檎や、調布に工場のあるホッピー、どこのか分からない中華街から屋台などが出ていて、この屋台の焼きそばとシュウマイ、そして焼き団子などをいただき、林檎を買う。

調布グリーンホール 『子ぎつねヘレン』
朝10:30からの上映でしたが、開場前には列ができています。われわれのような中途半端な年齢の客は少なく、子どもとその親、あるいは老人が集まっています。さすがに800人収容の大ホールは満席にはなりませんでしたが、さすが無料の力。多くの人に今井作品を観てもらうことができたようです。2006年の作品でしたから、2回目で楽しめるか若干の不安もありましたが、忘れていた部分も多く、けっこう楽しめました。でも、やっぱり抱いてしまう不満は、子ぎつねの動きかな。こういう動物ものは場面に合わせて、あるいは成長に合わせて何匹もの個体を使用するといいますが、「ヘレン」は視聴覚に障害があるキツネ。本当にそうなのか、あるいはそれを見事に演じているのか、とにかく重要な場面ではすばらしい動きをしているのですが、太一と遊ぶ、調子のいいシーンでは、盲目とは思えない機敏な動きをしていて、どう考えても不自然だ。よく観ていると、エキノコックスの件も知らない間に解決しているし、吉田日出子を魔女に見立ててしまう太一の想像力はどんな心理状態を反映していたのか、そんな点が気になってしまいました。
新宿に移動して、もう1本映画。私は『少年メリケンサック』が宮﨑あおいちゃん効果と、宮藤官九郎人気で前売り券は危ないと思い、公開前に買っておいたが、この日、新宿でいくつかのチケットショップを回ったが、すでに完売。恋人の分は当日学生料金で観ることになりました。しかも、ほとんど満席です。

新宿バルト9 『少年メリケンサック
ということで、宮藤官九郎のオリジナル脚本&監督作品。まあ、特に作品の解説は必要ないと思います。基本的に私は宮藤官九郎作品のファンではない。この作品も発想は面白いと思うが、2時間の物語にするにはもうちょっと詳細を丁寧に詰める必要があると思うが、かなり勢いに任せているように思う。まあ、役どころとして面白いのは、あおいちゃんの恋人役が勝地 涼で、あおいちゃんの初主演映画『パコダテ人』(ちなみに、今井雅子初脚本長編映画です)と同じで笑えます。そして、あおいちゃんが契約社員で働くレコード会社の看板シンガーを演じる田辺誠一。その他は基本的にあおいちゃんの魅力で持っている映画ですね。それにしても、これだけのコメディというのは初体験だと思いますが、さすが宮﨑あおい。けっこう芸暦が長く、最近はNHKで固定的なイメージもできてきていると思いますが(そして私自身、彼女の出演映画はけっこう観ている)、まったく違和感がないです。そもそも、彼女の初期の出演作は『パコダテ人』を除いて、シリアスな役どころ、むしろ影がある少女ということで、仏頂面が良く似合い、1作品で1度や2度だけ見せる笑顔が素晴らしいという女優、というのが私の印象。でも、そんな過去の話はまったく関係ないし、本人にどこか吹っ切れなさとか守っているものとかも全くなく、それでいてやっぱり宮﨑あおいである。さすがに昨年は超多忙で、それが肌にも顕れてはいますが、それを補って余りある存在感だったと思う。

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