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2009年度講義開始

4月10日(金)

法政大学講義初日。昨年度の木曜日夕方経営学部学生中心から、金曜日朝一法学部学生中心に変わったせいか、受講者が例年よりも多く、しかも、前方の席に座っている学生も多い。ちょっとテンションも上がります。調子に乗ってしゃべりすぎましたが、なかなかいい出だし。
ぼちぼち、前に髪を切ってから2ヶ月経ち、切りたくなってきたので、昨年末に一度だけ行った原宿のお店に行ってみた。事前に電話で確認すべきだったけど、美容師さんにもらった名刺を忘れてしまって、案の定お休みだった。「他の者が担当しますよ」といってくれたが、なんとなく「またきます」とその場を去る。そのまま渋谷に移動して、映画の時間を調べると、神保町で予定していた映画の前にもう一本渋谷で観られることが分かり、久し振りに映画のはしごをすることに。映画の前に急いで「人間関係」で食事。ここはスコーンがお勧め。どれでも100円だし、大きくてホイップクリームもついてきます。昼時は焼きたてパンも充実しているし、コーヒーも200円。

渋谷ライズX 『メイプルソープとコレクター
選んだのはドキュメンタリー映画。アメリカの有名な写真家、ロバート・メイプルソープを売り出した美術収集家、サム・ワグスタッフに光を当てるもの。メイプルソープは今でも有名だが、ワグスタッフは自身のエイズによる死によって世間から忘れ去られてしまったが、彼のような存在なしに健全な芸術界はありえない、といった警告にも似たメッセージ。戦後のアメリカ芸術の盛り上がりはこれまでウォーホールやバスキアなどの映画化によって、私でもそれなりに知識はある。まあ、アメリカのバブル期というか、彼らはドラッグやセックスに溺れて、ついには1980年代に多くの芸術家がエイズでこの世を去るという結末。この2人と深く関わりあいながら今でも活躍するパンクロックシンガー、パティ・スミスは2人のことを懐かしく回想している。こういう映画を観るたびに、本当にヴァイタリティに溢れる人物っているんだなって思う。

神保町へ移動。映画の時間までまだ余裕があったので、久し振りに古書店街を物色。最近、読んでおきたい本がいくつかあったが、やはり有名な本はそれなりの値段がついていて断念。掘り出し物を1冊購入。

神保町岩波ホール 『シリアの花嫁
一応フィクションなんだけど、実際の政治的背景を色濃く反映した作品。イスラエルの領土内に、もともとの祖国であり、現在の隣国であるシリアへの帰属を主張している地区があるらしい。要はイスラエルという国家の存在を認めないということでしょうか。ともかく、この地区に住む人々は国籍がないとのこと。物語はこの地区から、シリアへ花嫁に行く女性とそれをめぐる家族の話。この結婚は見合い結婚で、花婿はシリアでテレビにも出演しているコメディアンとのこと。この地区の人間は一旦国境線を越えてシリア側に行けば、二度とイスラエル側に戻ることは許されない。そんな重要な結婚式ということもあって、政治活動家の父、親の反対を押し切ってロシア人と結婚し、国を離れた長男、好き勝手世界中を飛び回っている次男、そして、決して幸福とはいえない結婚をしたものの、2人の子宝に恵まれて、この家族を支え続ける長女。そんな家族模様。結婚式当日までのテンポのいい展開はいい感じだが、終盤にきてその雰囲気は一転する。この結婚式は、花嫁・花婿の側でそれぞれ別個で行われ、最終的に花嫁が国境線を越え結ばれるというものだが、そこには交戦地帯というか、ノーマンズランドがあるがゆえに離れた出入国審査で手違いが生じる。イスラエル側の出国手続きは終了したものの、そのイスラエル側の手続きには不備があると主張し、シリア側は受け付けない。お互いが直接交渉すれば多少は良いものの、その橋渡し役は国連の職員が媒介するため、埒が明かない。新郎も新譜も、その家族も、そして私たち鑑賞者もいらいらさせられる。それは一種のコメディでありながら、政治的理不尽さの告発でもある。結末は不思議なシーンだが、それがこの作品を非常にまとまりのあるものにしている。こういうセンス、日本映画にもほしい。

お茶の水日大カザルスホール 湯川潮音
かつて少女合唱団に在籍していた時に潮音ちゃんがよく歌ったというホール。最近の大学にも及ぶ経営難からでしょうか、近々取り壊されるというこのホール。高い天井で、大きなパイプオルガンがあり、これが破壊される図をとても思い浮かべたくはない素敵な空間。仕事から直行した恋人もどうにか開演には間に合いました。この日のメンバーはチェックしていませんでしたが、ステージ上にはアイリッシュハープ。吉野友加さんは間違いないですね。ギターをチューニングするのはスタッフだったので、影山さんでもないようです。登場したのは長身のチェリスト、徳澤青玄さんと、潮音ちゃんのライヴではみかけない大柄の男性。私は8列目の一番右だったので、ステージから程遠く、目を凝らすとなんとアルバム『灰色とわたし』のプロデューサであるクマ原田さんではないですが。かなりうれしいメンバーです。クマさんはロンドン在住のベーシストでありプロデューサですが、高宮マキさんのプロデューサでもあり、何度かライヴで拝見しているのです。この日はギタリストとしての参加。もちろん、マキさんのいくつかの曲はクマさんのギターとマキさんの歌声でレコーディングされているので、彼のギターの腕前も安心できます。音響の良いホールですが、この日はマイクを通しての演奏。最近、自分の歌声やヴォイスパーカッション、あるいはギターなどをサンプリングして重ねながらの演奏が気に入っているようで、マイクを使用するのはそんな理由もあるのかもしれません。青玄氏のチェロも生が映えるというよりはエフェクターなどを駆使した時に本領を発揮するし。はじめの何曲かは、ギターを弾きながら歌う潮音ちゃんの歌声がイマイチのように聴こえた。息継ぎがちょっと苦しそうな。しかし、ギターを置いて、3人の演奏に身を委ねながら歌う姿はいつもどおりでした。やはりこの編成はこの空間にぴったりだったとわたしは思います。最近はメジャーデビュー当時の曲を少なめに、インディーズ時代の曲と『灰色とわたし』が多めで、とてもわたし好み。やっぱり3ヶ月に1回くらいはたっぷりと彼女の歌声を聴きたいものです。ちなみに、本編は短めだったものの、アンコールでパイプオルガンのところ(上階)に登場し、1曲アカペラで歌い、降りてきてバンドで数曲といった感じで、最終的に終わった時は21時を過ぎていました。

終演後、会場内でTOPSさんと会い、恋人と3人で食事をしに神保町に繰り出しまいた。平日は多くの店が21時で閉店するんですね。古風な喫茶店で、喫茶店らしいメニューでおなかを満たしました。

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