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谷中に行って京都を思い出す

4月17日(金)

この日は成分献血の予約をしていたが、3日前に薬指を包丁で切ってしまい、キャンセル。最近献血は指先の肌荒れとかでも断られることがあるとのこと。なので、講義後、久し振りにシャンテで映画2本。その前に有楽町の無印良品カフェでパンとコーヒーの食事。日比谷・有楽町・銀座界隈で映画を観る時はよくここを利用します。パンの種類は多いし、コーヒーも量が多い。休日は混みあっていますが、天井も高く、女性率が高いし、なかなか居心地が良い。

日比谷TOHOシネマズ・シャンテ 『ダウト~あるカトリック学校で
メリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンというアカデミー賞受賞の女優と男優が、役の上でも言葉でやりあうという映画。副題どおり、合衆国のとあるカトリック学校の校長先生を演じるメリル・ストリープとその教会の人気神父を演じるシーモア・ホフマン。その間で板ばさみにあうのが若きシスター兼教師を演じるエイミー・アダムス。校長先生は古い考え方で非常に厳しい。それに対して、この神父は新しい考えで、教会をもっと社会のなかで気軽に訪れるものにしたいと考えているし、神父と生徒の距離ももっと縮めたい思っている。それはシスターたちの食事シーンと神父たちの食事シーンの対照によって示される。基本的に無言で音も立てずに質素な食事をするシスターたち。発言をする時はフォークで食器を軽くたたき、合図をしてから話し出す。しかも、発言権を持つのはほとんど校長のみ。それに対して、毎晩のように晩酌をしてくだらない話で笑いながらの神父たちの食事。以前から仲の良くない2人が、一人の転校生の登場によって、具体的な諍いに発展する。エイミー演じるシスターのクラスに転向してきた黒人少年。彼は神父に尊敬のまなざしを向け、また学校唯一の黒人であることで誰にも相手にされないこの少年を特別扱いする。とある日、授業中にこの生徒を呼び出して、誰も知らない2人だけの時間をすごすのだ。その時間について2人以外に知っているのは担任の女教師だけ。しかも、非常に断片的な観察事実。その報告を受けて、校長はそこに不適切な関係があったと確信を持って神父に「疑い=ダウト」をかけるのだ。一方で、神父はそうした人間の邪念をミサでの説教のテーマとし、間接的に校長を非難する。女教師は片方の説明を聞けば納得し、もう片方の説明を聞いても納得してしまう。この女教師のように鑑賞者たちもどちらが真実なのか判断できないまま結末を迎える。結局、表向きは校長の勝利ということだが、それが真実かどうかは当事者しか知らない。
まあ、教会という狭い閉鎖的な空間で物事が進行するために、非常に演劇的な作品だが、さすがの演技合戦という感じ。やっぱりシーモア・ホフマンは男色(しかも若いのが好み)の疑いをかけられる役どころはぴったりだ。

日比谷TOHOシネマズ・シャンテ 『リリィ,はちみつ色の秘密
続いて観たのは、『アイ・アム・サム』で一躍天才子役として有名になり、その妹も俳優デビューした、ダコタ・ファニング主演作品。顔立ちは大きく変わらないまま、手足がすらっと伸び、胸も少し膨らんで、素敵な女性に成長しています。冒頭のシーンは彼女の両親が離婚をめぐって喧嘩中。それを自室で除き見ていたダコタちゃん。鏡に映る幼い彼女の顔はどこからの作品からか借りてきて埋め込まれています。こういうとき、子役からキャリアの長い俳優は便利。代役が不要です。まあ、この喧嘩および離婚は父親の暴力が原因というありがちな設定で、護身用に持っていた拳銃を娘が拾い上げ、暴発させてしまい、母親は死ぬ。それ以来、父親との2人暮らし。もちろん、彼の暴力的な性向は変わりません。桃農園での生活です。時代は1970年代で南部ではまだまだ黒人の地位が低く、この家でも雇われていた黒人女性のメイドをめぐってちょっとした事件があり、主人公はメイドを連れて家出をする。母親の形見を頼りにたどり着いた町で、主人公は運命的な直感に導かれるように、とある蜂蜜農家を訪れる。そこは黒人3姉妹が経営していて、蜂蜜は町内でも評判で、この一家はかなり良い暮らしをしている。訳ありなのを知りながらも2人を住み込みで雇い、ここから蜂蜜農家での暮らしが描かれる。そこからの展開は書かなくてもいいですね。なかなかいいお話です。

4月18日(土)

講義後、思い立って日暮里まで。久し振りに谷中ボッサのホームページをチェックすると、なんと5周年記念ということで、ゴールデンウィークにイヴェントがいくつかあります。で、当然というかdois mapasのライヴも5月6日にあって、電話でも予約ができるんだけど、ランチをしにいって、ついでに予約をすることにした。もう一つは、先日もちょっと書きましたが、私の誕生日ライヴの会場として相談もさせてもらおうかと。久し振りの谷中ボッサでのランチでしたが、12時前ということで、私の他のお客さんは1人。店内には辻 恵子さんの本も発見。以前、恋人に連れられて新宿のギャラリーでペーパー・アートのような展示を観に行った時に気になった作家さん。どうやら、谷中ボッサの奥さんも観に行って気に入ったらしく、その後近所ということが判明し、友達になったとのこと。彼女の作品は説明無用です。ホームページをご覧ください。結局、この日はカレーとゆで卵のホットサンドとメキシココーヒーをいただく。やっぱりこのお店、落ち着きます。もう閉店してしまったアスカフェもそうですが、お店の人と知り合いになると妙に居心地が良くなるものです。
せっかく谷中に来たので、近所のギャラリーにも行く。ここは銭湯を改装してギャラリーにしたもので、名前をSCAI THE BATHHOUSEという。この日は中西夏之さんという画家の展示をやっていました。こちらも作品をホームページで観てもらいたいですが、非常にシンプルな色彩と筆遣いの抽象画でとても気に入りました。若い画家かと思いきや、長いキャリアがあり、非常に多彩な作品を残している人のようです。

銀座TOEI 『おっぱいバレー
綾瀬はるか主演映画で、この日が初日。最近気合を入れて舞台挨拶を観に行く場合以外は、日本映画を初日に観ることは避けているが、まあこの映画館だったら舞台挨拶もないだろうし、満席ってこともないだろうと判断。案の定、前方はほとんどガラガラで、ゆったり観ることができました。舞台は北九州、時代は1970年代半ばということで、とても雰囲気がいいのです。まあ、粗筋は説明するまでもないと思うけど、転任してきた綾瀬はるかは、問題ありの男子バレーボール部の顧問になる。まったくやる気のない生徒たちの挑発に乗って、「大会で1勝したらおっぱいを見せる」という約束をしてしまう。まあ、そんな感じのコメディです。このバレー部の生徒役には、『ぼくのおばあちゃん』主人公の子ども時代を演じていた吉原拓弥もいる。まあ、私の中学生次代は1980年代に入っているので、時代はずれますが、1970年代のポップソングなど、ノスタルジーを呼び起こす要素がてんこ盛りです。しかも、『三丁目の夕日』のような不自然さはなく、とってもいい感じなのです。そしてもちろん、はるかちゃんの魅力も満載。いやあ、彼女は本当に肌がきれいだ。この映画ではもうちょっと親しみの出る感じのメイクでも良かったと思うくらい。生徒の父親役で出演している仲村トオルもいい味出しています。
この映画は単に面白いだけではない。なんと、意外なところで泣いてしまったのだ。ここからは若干ネタバレですが、私が泣いてしまったのは、主人公の高校時代。仲間にそそのかされて万引きをして捕まってしまう。停学処分で国語教師と一対一で補講を受けるのだが、そのシーン、そしてその国語教師との関係性。この伏線がなんともいい感じなのです。いやあ、思いがけずいい映画でした。

最近は家でやることがけっこうある。引越し前に恋人が自分が持っているオーブンレンジの便利さに気づき、お菓子作りをはじめた。そして最近ではパン作りまで始めたのだ。お菓子は他人にあげる分にはいいが、あまり作っても自分たちでは食べきれない。でもパンだったらお弁当に持っていくようにすればすぐなくなってしまう。まあ、小麦粉とかの材料費や、オーブンの電気代などを考えると決して割安ではないかもしれないが、やはり自分で焼いたものは愛着がわいて美味しい。この日は帰りが遅い恋人のために(本当は自分が食べたい)、一人でベーグルを焼く。ベーグルは他のパンと違って、バターなどの油分を使わないんです。それが初めてとは思えないほど美味しく出来上がる。

20090418_004

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