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ニューヨーク革命計画

アラン・ロブ=グリエ著,平岡篤頼訳 1972. 『ニューヨーク革命計画』新潮社,211p.,980円.

ロブ=グリエの作品は正直難しい。しかし,性懲りもなく,古書店で彼の作品を見つけると,それほど高価でなければ購入してしまう。『覗く人』『嫉妬』『消しゴム』についで,読むのは4冊目。もう一冊,手元には『快楽の館』が控えている。
本作『ニューヨーク革命計画』は他の作品よりもタイトルも具体的なので,より理解しやすいものを期待したが,そんな凡人の期待は裏切られるに決まっている。そういう作家だ。ニューヨークという都市の特性はほとんど登場しないし,なにが革命かも全く分からない。というか,そもそも人物は限られているが,筋や設定などを追うことは不可能である。それでいて,数ページを読む限りでは,普通の小説と変わらない文体。ともかく断片が緩やかにバラバラになっている感じ。ミラン・クンデラのように明白に書き方を変えたものの組み合わせになっているのではなく,そもそも章や節などの区分はなく,文章はつながっているのに,話をつなげていくことはできない。しかし,最後の方はなにやら女性を性的な暴力でいたぶりながら処刑するという,展開が革命と結びつくらしいということが分かってくる。これまでの作品では,性的なものや暴力というものからはあまり縁のない作家だと勝手に思っていたので,かなりショック。『快楽の館』というのもそういう類の展開だろうか。
ともかく一筋縄ではいかない作家だ。

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