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最近試写会当ててくれます

6月11日(木)

神保町一ツ橋ホール 『ディア・ドクター
一日書き忘れました。またまた恋人が当選してくれた試写会。しかし,実のところは今回はあまり乗り気ではなかった。西川美和監督は思い入れのある映画監督の一人。彼女の初長編監督作品『蛇イチゴ』は基本的に予告編の雰囲気が良かったのと,つみきみほさんが出演していたというだけで,前売り券を購入していたのだが,たまたま初日に観に行ったら,舞台挨拶の回に空席があったために,それなりに後ろの方の席ではあったが,初回舞台挨拶ということで,生の監督の姿を観たという次第。ついでに,その映画で使われていたカリフラワーズというバンドが気に入ってライヴに通い,その会場でメンバーと仲良く話す監督の姿を何度も見,一度は離しかけもしたのだ。まあ,それ以前に『蛇イチゴ』が良かったのだが,案の定第2作目『ゆれる』ではオダギリジョーを主演に向かえ,香川照之の演技も非常に評価が高く,作品自体とても話題になった。小説や漫画の原作の映像化が主流の日本映画にあって,製作期間がかかろうともオリジナル脚本にこだわる西川監督。
カリフラワーズは解散してしまい,本作でも予告編ではそれほど期待できる感じではなかったが,やはりきちんとお金を払って観たかったし,昨年から恋人のおかげで試写会で観る機会が増えているが,多くの会場は映画鑑賞のために作られてはいないため,余計な光が入りやすいとか,ピントを合わせるのが難しいとか,もちろん座席に関しても問題は多い。でも,最終的に恋人が一緒に観たいといったし,先の述べたように,それほどの期待があったわけでもないので観ることにした。私は鶴瓶が主役ってのはやっぱりどうなのか,という疑問を抱いたのだ。実際,会場である一ツ橋ホールは試写会としても2回目だったが,案の定真っ暗にはできず,ピントが合わない場面もあり,また画面が細かく揺れるところもあったりして,鑑賞する環境としてはかなり悪かった。しかし,映画の方は流石だった。私が抱いた不安は的中したのだが,まさにそれだからこそ,この主人公の役どころが鶴瓶だったのだ。そう,忘れてはいけない。この作品は小説のなかの人物を鶴瓶が演じるのではなく,あらかじめ監督が鶴瓶を想定して作り上げた人物かもしれないのだ。それがまさにオリジナル脚本の強み。もちろん,本作の魅力はそれだけではない。でも,本作は公開前だし,多くの人に観られるだろうから,ここでつまらないネタバレや,過剰な解説は必要ない。
そして,なによりも彼女の作品の魅力は,鑑賞者に物事を考える余地を与えていること,そして本作のテーマもまた前2作と同様に生と死。そして,それは善と悪,正と負というテーマに変換され,生きている人間のこれからの人生のあり方に関わってくる。そんな映画だ。もう一度空いた頃の映画館で観ることとするか。そして,次回はネタバレありで。

6月14日(日)

前日にのんびりすごしてしまったので、天気のよくなったこの日は恋人の出勤時間に合わせて外出し、ライヴ前に映画を2本。

渋谷イメージ・フォーラム 『ジャイブ 海風に吹かれて
石黒 賢主演の北海道を舞台とした作品。石黒がスタントなしでヨットマンを演じ、物語上では北海道を無寄港で1週するという内容に惹かれ、観ることにした。相手役が清水美沙というのも魅力的。物語はよくありがちな展開。主人公は北海道江差の出身だが、大学で札幌に、就職して上京し、友人と起業して一儲けする。しかし、ひたすら仕事に没頭してきたおかげで40歳をすぎていろんなものを見失い、祖父の49日で帰省。その数日で人生を見直そうという時に、高校の同級生の女性と再会する。高校時代に密かに石黒に思いを寄せていたその女性を演じるのが清水美沙。「あの頃は」なんて酔っ払って昔話をするなかで、主人公は高校ヨット部時台の夢だった北海道無寄港1週ヨットの旅を思いつき、実行に移す。そんな、ロードムーヴィならぬ、トラベルムーヴィ。そこに、上原多香子演じる会社の部下である女性が彼の実家を訪ねてくる。そこから、清水と上原が海上の石黒を追って北海道の大地を旅する。そんななんてことない展開ですが、雰囲気がいい映画です。上原多香子の自然な演技と存在感もよかったし、石黒氏が真っ黒に日焼けしながら初体験だというヨットに取り組む。期待以上だったのはやはり清水美沙の演技。最近では『レインフォール』にもちょこっと出演していましたが、やはりこの人はすごいと思う。『うなぎ』の演技で絶賛されたものの、引っ張りだこにはならない程度の出演頻度だが、映画女優としての彼女の存在感は素晴らしいと思う。

渋谷シネマライズ 『USB
続いて観たのは、ちょっと怪しげな雰囲気を持つ作品。一応表向きは茨城県東海村の施設で起きた放射能漏れ事故を題材としている。しかし、主人公が実際に被爆してどうのこうのってまじめな話ではなく、なかなか面白い。そもそも渡辺一志演じる主人公の男はまったくもっていい加減な人間で、銀杏BOYSの峯田演じる男と悪いことばかりして、ヤクザに借金をしている。地元の立派な医者だった父親の死を機に、26歳にして予備校に通って医学部受験を目指す。しかし、やることといったら予備校でつかまえた女の子とカラオケルームでセックスをし、その女の子に講義をビデオ撮影させ、本人は出席しない。借金のあるヤクザに覚醒剤を預かって、予備校生に売って借金を返済するという毎日。峯田は相変わらずの生活で、拳銃で次々と人を殺したり、大森南朋演じる主人公の叔父である医師は、放射能の人体実験を行う。放射能汚染ですっかり廃頽したこの町で、職を失った老人や若者が頼れるのはそうした人体実験の類で、病院だけは賑わっている。主人公も結局金の工面がつかず、最終的にこの実験に参加することに。
この奥 秀太郎という監督の作品は初めて観たが、なかなか過激で面白い。大森南朋以外にも、主人公の母親には桃井かおり、死んだ父親の患者であり映画監督には野田秀樹が出演している。あ、ヤクザの親分は大杉 漣。音楽も作品の雰囲気を作り上げるいい役割を果たしています。『カインの末裔』って映画を撮っているらしいが、なかなか注目の監督だ。主役の渡辺一志も最高にいかがわしさを醸し出しています。

この日もLOOPへはこのまま歩いていく。ちょっと早かったかな。でも、けっこう人が集まっています。

代官山LOOP
整理番号28番で前方をとる。最近3回来たライヴで常に最前列中央を占有している、眼鏡で大柄の男性。なぜかヴィトンのバッグ。どうやっていつも一桁のチケットを入手しているのだろうか。私は一応2列目にいたつもりだが、1列目の人が荷物を置いてドリンク交換に行ったり、隣の女性2人組は最終的に4人組になったり、後ろの人が「もう半歩前に行ってくれませんか」などといわれたり、最終的には一番前でかぶりつきになりました。この日もDJはorbit blenderの松下さん。それにしても、本当にこのDJ爆音だけはテンション下がります。
トイマシン:この日はほぼ時間キッカリに始まったと思ったが、オープニングアクトつきだった。どうりでバンドメンバーが若いわけだ。ヴォーカルの女の子は元気だし、若い割には演奏はしっかりしていると思うが、まあこの手のにはついていけない私です。それにしても、オープニングで5曲は多すぎる。しかも、6人編成なので、後片付けにも時間がかかる。
Rie fu:すっかり、ステージ上に何もなくなって、キーボードが登場し、アコースティックギターも置かれ、どうやらRie fuちゃんは一人のステージのよう。2回目のライヴですが、多少サポートが入って賑やかなのを期待しましたが、まあ、彼女のギター演奏も聴けるのでよしとしましょう。最近は井上陽水のツアーにコーラスで参加したり、オレンジレンジのメンバーが立ち上げたユニットのヴォーカルを務めたり、といろんなところで活動をしている彼女。この日はしっとりと一人です。まだ3rdアルバムを入手していませんが、この日は最新アルバム『Urban Romantic』からの曲が多かった。それこそ賑やかな「ビジネス」もピアノだけで歌うとは。なかなか無謀だが面白かった。3rdアルバムからの曲はなかったようだし、やっぱり知っている曲を改めてライヴで聴くってのはいいもんだ。本人の立ち居振る舞いものんびりしていていい感じ。購入したばかりのリズムマシーンも登場し、今度はいろんな楽器を駆使して一人でワンマンライヴをしたいといっていたので、楽しみだ。
一十三十一:なんとなく、最前列に疲れてしまって、後ろの方を見たら、けっこう隙間があったので、ドリンク交換も含めて後方に下がった。前方はやはりステージのためか、エアコンがけっこうきいているが、後方は過ごしやすい。それに音もいいし、踊るスペースもあるし。なかなかいい選択だったように思う。さて、一十三十一バンドはいつものメンバーですが、この日はコンパクトな分、先日のワンマンよりも良かったような気がする。選曲もあまり被っていませんでした。1曲新曲がありましたが、「今,パークウェイ」かと思いました。よく似た雰囲気の曲です。
アンコールも含めて結局終わったのは22時前。食事もしていなかったので,久し振りにすき屋で鶏そぼろ丼など食べる。時代に逆行して座席で注文をとるように変わったんですね。

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