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ケーキのない誕生日

7月26日(日)

この日は私の39歳の誕生日。夜にはこちらでも散々宣伝した、私企画のライヴイヴェントがあります。恋人は日曜日なので休みは取れなかったものの、ライヴの時間には間に合うようなシフトに換えてもらいました。しかし、そのしわ寄せは朝に。この週は昼過ぎから深夜までというシフトだったが、この日に夕方上がりになったため、出勤は8時。朝食も取らずに行ってしまいました。しかもこの日は暑い!まあ、雨が降ってしまうよりはましですが、あまり暑いのも困ります。遅めに起きて、一人の朝食を作り、食べ、洗濯をして軽く掃除。夕方まで家にいるのも辛いので(基本的になるべくエアコンは使わない)、午後から外出。ライヴ会場に行く前に映画を1本観ます。
しかし、先日も書いたように、ここ最近は観たい作品が少なく、最近公開されたばかりの外国映画が2本。まずは『湖のほとりで』というスペイン映画を上映しているテアトルシネマ銀座へ。映画館は上階だが、1階においてあるスケジュール版に「受付終了」。まあ、ここはしょうがないとして、今度はシャンテ・シネに移動。その前に観ようと思っている『セントアンナの奇跡』の前売り券を購入。でも絵入りではなくぴあ印刷のやつ。しかし、シャンテでも「受付終了」。誕生日になんてことだ!
この日も暑い中歩いて汗だくで、もう発狂しそうになりながら最後の望みを、持っていた『アマルフィ』にかける。この近辺の上映間はスカラ座。「うースカラ座ってどこだ!」と探しながら結局チケット屋で確認したら、シャンテのすぐそばだった。あそこは「みゆき座」だと思っていたら、その隣のスクリーンだったのね。意外にも初めてです。もちろん、こちらも受付窓口は混雑しています。しかし、「前方5列での案内になります」と大抵最前列に座る私にとっては混雑でもなんでもない。最後に救いの神が私の誕生日を密かに祝ってくれたのでしょうか。誕生日に相応しい作品かどうかは分かりませんが、とにかく夕方まで街を彷徨う羽目にはならずにすむ。ちょっと時間があったので、近くのスターバックスで軽いランチ。こんな時でもホットコーヒーの私。さすがに飲み切れないので、そのまま映画館へ。

日比谷スカラ座 『アマルフィ 女神の報酬
フジテレビ開局50周年記念ということで、全編イタリアロケで制作された作品。一応、テレビシリーズものと可ではないが、テレビドラマで視聴率に貢献している俳優を中心にキャスティング。まあ、散々宣伝しているでしょうから説明は不要だと思いますが、外交官役の織田裕二が主演。相手役はイタリア旅行で娘を誘拐されるという役で天海祐希。一応福山雅治もメインキャストに挙げられていますが、本当にチョイ役。客引きです。もう一人のメインキャストに名前を載せてもらったのが、なんと戸田恵梨香。特に織田裕二ファンでも、天海祐希ファンでも、イタリア好きでもフジテレビ好きでもない私のお目当ては当然戸田恵梨香。でも、どちらかというと次のメインは佐藤浩市であり、戸田恵梨香よりは佐野史郎の方が長い時間スクリーンに映っていたのかもしれない。いちいち書きませんが、他のキャストもなかなか面白いといえば面白い。
さて、『踊る大捜査線』で元気一杯の織田裕二ですが、本作ではむしろ、、『踊る大捜査線』での柳葉的ポジション。部下として研修生の戸田恵梨香をこき使い、いつでも冷静、ほとんど一回も笑わない役。一方、天海祐希は娘を誘拐されてわめいているばかりの役。この辺の見所はあまりありません。そして、やはり観光チックな映画であることは否めませんが、脚本はそれなりに面白い。しかし、一つだけネタバレしてしまえば、「アマルフィ」という地名はストーリー上でほとんど重要な意味をなさない。ところで佐野史郎さんはノラオンナさんの企画ライヴへの出演をキャンセルしてイタリアロケに参加したとのこと。なんか、最近若返っていますね。なかなか良い存在感です。
そしてなんといっても、私にとっての本作の見所は戸田恵梨香に尽きる。いやあ、スクリーンに映っていたのは多分20分くらいだったと思うけど、もう満足です。基本的に彼女は日本の外務大臣の訪伊をとりしきるチームの一員として動員されているものの、織田演じる外交官がやってきて、しかも彼が誘拐事件に巻き込まれ、やむなくそちらのサポートもしなくてはならなくなる。でも、もちろん織田が主演なので、この事件とは関りを持たない大使館職員、大塚寧々や伊藤敦史よりも出番が多くて嬉しい。要するに、戸田恵梨香演じる女性の立場は、役どころでは大使館職員のなかでも下っ端。そして、実際の出演者のなかで、もちろん最近の人気上昇中からいえばそれこそメインキャストに名前を加えてもらっているが、キャリア的には下っ端。その、作品のなかでも、作品制作の現場のなかでも同じような立場で、しかも最近の人気におごることなく、まさにまだ着任したばかりでイタリア語もろくにしゃべれないという立場上、先輩を立てる控えめさを持ちながら、冒頭のシーンでは全体会議のなかで皆にジェラートの試食をさせるという大胆さは、もちろん彼女自身の演技にも現れています。上にも書いたように、本作でははっきりいって天海祐希は十分に活かされていない。天海と織田、そして戸田が3人スクリーンに映り込むシーンではどうしても戸田恵梨香に視線はいってしまう、そんな存在感があったと思う。私の一番お気に入りのシーン。織田に無理な調べごとを命じられ、そのことを報告している最中。織田は必要な情報だけ聞くと、その場から立ち去ろうとしている。戸田は「せっかく調べてきたのに、最後まで聴いてください」という訴えかける目で、織田の行方を追う。この時の表情と、私の聞き間違いかもしれないが、ちょっとした舌打ち。まあ、この監督は厳しい演出だったということを、舞台挨拶で出演者誰もが口にしていたというので、これも演出だとは思うけど、なかなかない演技だと思う。
戸田恵梨香、まだ主演映画は2本だけで、1本目の『Presentうに煎餅』はレイトショーのみだったので観た人は少ないだろうし、2本目の『恋極星』は人気の割にはお客さんが入っていなかったように思う(上映期間が短かった)。ドラマは観ていないのでなんともいえないが、彼女は主演として映えるタイプだろうか、それは正直まだ分からない。でも、私が彼女を好きになった『天国は待ってくれる』といった、ちょっとした配役で素晴らしい存在感をみせる彼女はやはり貴重な女優になりそうだ。

さて、日比谷から千代田線に乗り、この日は千駄木まで。谷中ボッサには16時の集合だが、30分くらいは散策できます。と思いきや、千駄木駅近くの古書店に立ち寄るとあっという間に時間がなくなる。良い古書店を見つけたよ。先日、このあたりを舞台にした映画『私は猫ストーカー』を観たので、路地を抜けながら北上する。いい感じのお店が集中する小道をみつけました。すると、カメラを首からぶらさげた集団がいましたねえ。谷根千散策隊。

谷中ボッサ 東京生音生活 vol.3
2年前に始まった「自分で自分の誕生日を祝おう」という企画のライヴイヴェント。今回で3回目です。今回はcasaを招くというのははじめから決めていたが、その後のことは紆余曲折あって、こちらの谷中ボッサにお願いすることになりました。お願いしようと決めてから5回くらい通ったでしょうか。はじめはオーナー夫婦の奥さんの方と知り合いになったのですが、通ううちに旦那さんの方ともいい感じに仲良くなって当日。16時は少しすぎてしまったのですが、ミュージシャンはまだ来ていない。普段はエアコン控えめなお店ですが、この日はかなりお客さんが集まるということで、冷えています。助かります。お客さんが入っていない状態では整然と32ほど並べられた椅子は広く見えます。
1ヶ月前から告知をはじめ、mixiを中心に情報をアップしていた時点で予約がけっこう入った。残念ながら私の個人的な友達にはことごとく断られましたが、半数の15人まではすぐに集まり安心していた。しかし、半月前にcasaと黒川さんの所属するコーコーヤが同時にライヴがあり、そこで自主作成したチラシを配った。ここでまた予約者が増えるだろうと思っていたら、ほとんど反応なし。結局1週間前になっても10の空席があるままで気持ちが焦ります。しかし、3日前からお店の方や、出演者の方から、あるいは直接メールで予約が入り、結局予約者のみで予定人数よりも多くなってしまった。
この日、バンドネオンの早川さんは昼間もライヴがあるということで遅れて到着。ということで、casaがお先にリハーサル。美宏君のギターはマイクで音を拾うことにし、夕紀子さんのヴォーカルを生音にするか、マイクにするか悩みどころ。私の記憶では夕紀子さんが生歌を披露したのは森のテラスの時のみ。その時は私の恋人が写真を撮っているが、両手を伸ばしてとても気持ちよさそうだ。確かに、このお店は狭く、天井が高い。生歌でいくには絶好の環境だ。しかし、素人耳に私には歌声は問題ないのだが、ギターがちょっと大きいような気がした。一応、マイクもセットしたが夕紀子さんが持参したのはワイヤレス。お店のどこからか持ってきたマイクはどうやら音がこもるとか何とか。とりあえず、マイクは準備だけしておいて、生歌でいきましょうということに。
casaリハーサル中に黒川さんと神田さんが到着。神田智子さんとははじめましての挨拶。2人はお店の奥の控え室へ。早川さんは思ったよりも遅れずに、予定の17時の15分前には到着。長身で細身です。ホームページのトップ写真は気取った感じですが、まだ若く、実物は笑顔の可愛い青年。こちらもはじめましての挨拶。結局、casaが17時までリハーサルをし、その後神田+黒川+早川トリオ。こちらははじめからヴォーカルの神田さんがマイクをセット。私も生で初めて聴くバンドネオンですが、想像以上に音が大きい。アコーディオンよりも音がきついですね。そして、クラリネットもそれに負けじと大きいです。はじめは控えめにヴォリューム調整をしていた神田さんですが、黒川さんが「もっと思い切ってあげちゃいましょう」といって、ほぼ最大限に。それでようやく音のバランスは取れる。しかし、この狭い空間で聴いていると、なんとも騒がしく聴こえるのは否めない。casaとのバランスが...などと不安要素がありながらも、お客さんが入った状態でどう聴こえるか、私にはちょっと想像がつかないので、この辺はミュージシャンとお店の人の感覚に任せるしかない。
ということで、ちょっと外に出ると早くもTOPSさんの姿。それから5分ほどすると恋人とその友人。ドアの前で話をしていると、他のお客さんも集まってきてしまいました。さすがにこのお店のお客さんは集合が良い!予定時刻よりも5分ほど遅れて開場・受付。当然受付は私がやるのだが、中は座席でいっぱいなので、受付は外。風の強いなか、予約者一覧表に、お金、チケット。暑いし、なかなか大変です。結局、当日のキャンセルは1名のみで、しかもcasaのお客さんが当日2名増え、予定よりも1名オーバーで、結局私か恋人のどちらかは立っているという大盛況になりました。このblogでのみ交流のあったbrittさんも初めて顔を拝見したり、私のちょっとした知り合いもちょこちょこ来ていただいて、本当にありがたい。3人の人からは誕生日プレゼントもいただいたりして。若干、私たちの共通の友人の到着が遅れたりして、約15分ほど遅れて開演です。
神田智子+黒川紗恵子早川 純:まずはこちらの3人組。そもそも、当初考えていた会場が予想よりも料金が高く断念し、谷中ボッサに決まってから、出演者もそこに相応しい人として再考した。谷中ボッサは基本的にブラジルつながりで音楽ライヴも開催しているようなお店で、基本はカフェなので、非常に限られた出演者しかこれまでやっていない。私の知り合いでは戸田和雅子、small color、dois mapas、そしてコーコーヤ。戸田さんは昨年、dois mapasは一昨年に私のイヴェントに出演してくれたので、まずはsmall colorのオオニシユウスケさんに声を掛けたが早くもその日の予定が決まっていて断念。ということで、コーコーヤ自体の出演はちょっと難しいだろうということで、メンバーの黒川さんか江藤さん。先に知り合いになったのが黒川さんだということで声を掛けてみることにした。私はcasaが歌ものなので、インストゥルメンタルを想像して声を掛けたのだが、思いの他すぐに挙がった名前が神田智子さん。彼女はそれほど頻繁に人前で歌うような人ではないようだが、anonymassのヴォーカルとして知っていたし、コーコーヤのアルバムにも参加している。anonymassのライヴを観たのはその存在をよく知らない頃だったので、もう一度きちんと彼女の歌を聴きたいと思ってお願いした。さすがに歌とクラリネットでは難しいということで、メロディの取れる楽器をということで、なかなかもう一人のメンバーが決まらず、決まったのがバンドネオン。なんと、この3人全員が東京藝術大学出身者というトリオになりました。ちなみに、谷中ボッサのオーナー夫婦は早稲田大学出身者のようだが、このお店は東京藝術大学にとても近い。
前振りが長いな。先ほど、リハーサルの時に全体的な音量が気になるといったが、本番になると全く問題なし。お客さんがいることが関係しているのかどうだかよく分からないけど、やっぱりすごいな。感覚的に3人が調節しているのかもしれません。もちろん、音量だけではなく、本番の演奏は良い具合の緊張感があり、それでいて結成したばかりのユニットであるので、お互いの音を聴きながら展開していく、その手探り感がまたたまらないんですよね。少し悪い言い方でいうと、神田さんの声はあまり特徴がないが、だからこそこの2つの楽器とともに、歌声も楽器の一つとして、セッションしている感じでしょうか。日本語の曲、ブラジルの曲、英語の曲とさまざまでしたが、とにかく面白いステージでした。黒川さん曰く、「この組み合わせは日本初だ!」というくらい珍しいらしく、だからこそアレンジや音のすり合わせが大変だったとのこと。聴き手専門の私にはほとんど違和感がない感じで仕上がっていたように思います。さすが、藝大出身のプロのミュージシャンですね。
casa:15分ほどのインターバルをいただいてのcasaのステージ。時間的には若干おしています。結局本番もマイクなし。私が懸念していたギターの音量も全く問題ありません。かといって、歌声も聴こえづらくなってしまうなんてことはない。この日の私からの注文は、「砂の歌」と「花の名前」。その他は「基本的に暗めな選曲でお願いします」。まあ、casaには暗い曲ってのはあまりないのですが、テンポのよい曲よりゆったりとした曲というニュアンスだったのですが、やはり全体的にはいつもどおりな感じだったように思います。「プロペラ」から始まり、アンコールの「すみわたる」、ラストの「空の合図」、もちろん「綱渡りの少女」もやりました。ちょうど今回のリハーサルの時に仕上がった新曲もやってくれましたが、意外に最近の曲は少なかったのかな。もうちょっと具体的にリクエスト曲を増やせばよかったかな。まあ、といっても生声による演奏は非常に貴重で、素晴らしいステージでした。そして、本編が終了して、すでに予定された音出しのリミット時刻になっていたが、お店の人のご配慮でアンコールもすることができました。
それにしても、この日のお客さんがまた良かった。さすがに狭い客席で体を揺らしたりする人は少なかったけど、1曲ごとの拍手が強くて長い。夕紀子さんのMCの声が負けていました。まあ、そのMCが彼女の可愛いところでもあるけど、もうちょっとしっかりしゃべった方がよいかな。
なんだかんだで終演後はバタバタしていて、いろんな人に挨拶したりお礼をいったりおしゃべりしたりしているうちにお店を出る予定の21時をすぎていました。黒川さんチームの方で予定していた日暮里駅前の焼肉屋さんでの打ち上げに皆で参加。豚肉の焼肉でしたが、目の前で焼かれるとそれだけでお腹一杯になりますね。なんだか疲れも手伝って、すぐに満腹、ほろ酔い。お店が23時までということで、そのまま岐路に着きました。

改めて、ご協力していただいた皆さま、ご来場していただいた皆さま、ありがとうございました。
バースデイケーキはなかったけど、素晴らしい誕生日になりました。

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コメント

佐野さんの件はあの場の内緒の話なので・・・(笑)
いわなかった私が悪いのですが。。。
誤解があると佐野さんに失礼になるので補足しますね。
弾き語り渾身の一曲20人のイベントでしたが
佐野さんはスケジュールをあけてくださって快く承諾してくださいました。ギリギリまで調整してくださったのですが、どうしても
イタリアなので、すみません!ということでした。私はそんな佐野さんのお人柄のファンでもあります。ということで!(笑)

投稿: ノラオンナ | 2009年7月31日 (金) 18時22分

>ノラオンナさん
長い日記を読んでいただいて,恐縮です。
確かに,読み返してみると全く説明不足ですね。補足していただいてありがとうございます。
まあ,この日記を読んでいる人はそう多くはないと思いますが,「佐野史郎さんを歌手としてイヴェントに呼ぶ,ノラオンナというスゴイ人がいる」ということが伝わればいいかなと思って(笑)。
まあ,お金がかかっている映画だから仕方がありませんよ。でも,けっこういい映画なので,観てあげてくださいね。

投稿: ナルセ | 2009年8月 1日 (土) 08時38分

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