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危うく映画難民,汗だく

7月24日(金)

大学は先週で終わったが、この日は夕方に大学近くの飯田橋駅ビルでナオリュウさんのライヴがあるということで、採点を早めに終わらせ、提出しにいくことにした。その前に新宿で映画。

新宿K's cinema 『ぼくの伯父さん
今、K'scinemaではジャック・タチの特集をやっている。ここ最近は夏休みに入るというのに面白い新作映画が少ないので観てみることにした。古い映画に弱い私はジャック・タチなど全く知らなかったけど、大橋エリちゃんがたまに一緒にやっている伊佐治 直さんというピアニストがジャック・タチの映画音楽をCD化しているというお話を聞いたことがあり、覚えていた。と思ったけど、ネットで調べても詳細が出てこないなあ。
まあ、ともかくジャック・タチの代表作といわれる『ぼくの伯父さん』(1958年)を観ることにした。まあ、くだらなくて退屈する作品だったが、なんとアカデミー賞外国語映画賞を受賞したらしい。伯父さんとはジャック・タチ氏本人が演じるさえない中年男。職もなければ甥っ子と一緒になって子どものような遊びをするばかり。ちなみに、彼は一言もしゃべらない。この伯父さんことユロ氏の妹の旦那が成長株の会社の社長で、その最新のデザインと機能を兼ね備えた自宅とその工場を中心に話は展開するが、まあ、基本的にスローテンポでギャグのつぼもいまいちつかめない。うーん。大学に正接を提出し、時間が余ったのでちょっと図書館。やっぱり暑い日は図書館ですね。

飯田橋ラムラ ナオリュウ
飯田橋の駅ビルラムラでは定期的にフリーライヴをしているが、来るのは初めて。ナオリュウさんは金曜日のアコースティック枠ということで、1階の踊り場のステージ。ステージ前に椅子とテーブルが出され、後方の階段に座っている人もいます。既にお客さんがかなり集まっていて、リハーサル中。この日はnoa noaの上野 洋さんがフルートと鍵盤ハーモニカで参加。ナオリュウさんはさらにルーパー(その場で録音をしてループさせる機械)を用いての演奏。久し振りのナオリュウさんの歌声だったが,リハーサルの時のその声量に驚く。本番の時は音のバランスも考えて抑えているようで,リハーサルの時の遠慮のない歌声は素晴らしかった。もちろん,音のバランスと曲の進行に配慮をした本番も良かったけどね。意外にも国内外のカヴァー曲もやったりして。私は次の予定が迫っていたので,ゆっくりお話しする余裕はなかったが,自主制作の4曲入り300円のCD-Rを購入して新宿に移動。ちなみに,このCD-Rは新曲というよりはライヴでお馴染みの曲だけどこれまでのアルバムには収録されていない曲たち。
新宿駅についたのは集合時間数分過ぎだったが,2人は私より遅れていたし,金曜日に南口改札という無謀な待ち合わせ場所だったので,そんなに急がなくてもよかった。先月から始めている地理学者4人で,英文の論文を読むという勉強会。今回で4回目です。始めは,その辺のカフェで1時間以上も飲みもの1杯でこういう集いをするのはどうかとも思ったけど,実際には1時間以上いるお客さんって別に珍しくないという発見があった。この日も1時間半以上喫茶店で過ごし,21時前後に呑み会に移行。

7月25日(土)

翌日は東京経済大学に成績を提出しに行く。恋人と13時に新宿で待ち合わせていたが,よく考えたら移動時間に全く余裕がなかった。国分寺駅から大学まで急ぎ足で往復し,新宿駅からも大急ぎで西口コクーンタワー1階のblue square cafeに5分遅れで到着したが,まもなくして恋人も登場。どちらも遅れた。そこではランチついでに,八恵子さんという人の「チビッコかみさま」の展示をやっていて,それも目的。最近はわざわざ美術館に足を運ばなくても身近なところで優れた作品に出会うことが多い。
職場に向かう恋人と別れ,私は映画『アマルフィ』を観るためにピカデリーへ。既に満席。続いて,バルト9へ。20人ほど並んでいるのに残席2。本当にこの映画館はいつも骨折り損をさせられる。でもあきらめきれない私はチケット屋に行って,渋谷の映画を調べる。絶対観ると決めていた『不灯港』に決め,渋谷ユーロスペースに急ぐ。この日はどれだけ歩いただろうか。しかも,すべて時間に追われて。そして,同時に暑さにやられてグッタリ&汗だくで最前列に。

渋谷ユーロスペース 『不灯港
予告編で一発で気に入った映画。知っている出演者といえば,ダイヤモンド✡ユカイと麿 赤兒。そしてエンドクレジットでの私の記憶に間違いがなければ竹本孝之も出ていたようだが,どの役かはわからず。ともかく,基本的には有名でない俳優を中心とした作品だが,やはりPFFスカラーシップ作品だった。PFFとは「ぴあフィルムフェスティバル」で,そこでグランプリを受賞した作家が資金を与えられて制作する作品。よって,長編初作品で公開も予定されているということ。今回の『不灯港』が第18回目らしいが,なんと第12回作品『BORDER LINE』からの作品は皆劇場で観ているよ。この監督,季 相日は『フラガール』で,13回の『バーバー吉野』の荻上直子監督は『かもめ食堂』や『めがね』で,14回『運命じゃない人』の内田けんじ監督は『アフタースクール』で,と次々と長編公開作品を世に出し,評価を高めている。ちなみに,熊坂 出監督の『パークアンドラブホテル』は第17回作品。で,この『不灯港』は内藤隆嗣監督。名前はしっかり覚えておこう。
なんといっても,本作は主役の万造のキャラが魅力。万造を演じる小手伸也と宮本裕子は舞台を中心に活躍する俳優だとのこと。万造は父親の残した漁船で,見よう見真似で漁に出る毎日。一軒家で一人暮らし。地元を挙げて嫁不足対策の合コンを開催するが,そのシーンも面白い。しかし,もちろん万造はそんなところで嫁をゲットできるわけはない。予告編でも冒頭で流れる自己紹介ビデオ。ここに第一の驚きがある。なので,ネタバレはやめておくが,わけありの女性美津子と知り合いになり,一時期は楽しい擬似家族生活が続く。まあ,そのままハッピーエンドでは面白くないが,本作はストーリーそのものよりも,多少わざとらしい脚本がたままらず面白い。恐らく苦手な人もいるだろう,癖のある脚本だが,個人的にはツボです。しかも,万造の単調な語り口がなんともいいんですね。今思いつきましたが,演出が少しアキ・カウリスマキに似ているのかもしれない。そんなある種のわざとらしさが苦手な人にはお奨めしませんが,是非みて欲しい作品なので,私からの説明はここまで。

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