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懐かしい再会

7月11日(土)

この日は意外な再開があった。もう4年前のことだが,よく遊んでいる女性がいた。彼女とはいろいろあり,そのまま会うこともなく,その4年ほどの間に2回ほど連絡のやり取りがあったが,彼女は大阪で大学院生活をしていてもうすっかりその存在も忘れつつある今になって急に連絡があった。来年度の就職を前に関東に住んでいるとのこと。メールをもらったのが前日のことだったが,4年前もちょくちょく受けてくれていた東京経済大学の授業。この日吉祥寺に用事のあるという彼女はひょっこり姿を現した。
私も吉祥寺に用事があったので,昼間を2人で吉祥寺で過ごす。ベトナム料理屋でランチをし,2人がそれぞれ用事のある時間にはまだまだ余裕があるので映画を一緒に観ることにした。吉祥寺では都合の良い時間で選べるほど選択肢がなく,『真夏のオリオン』か『ノウイング』か,あるいはどこかで2,3時間をつぶすか。ランチの時間に彼女とはそれなりに話は弾んだが,さすがに久し振りに会ってそんなに話題が続く自信もなかったので映画を選択。

吉祥寺東亜興行チェーン 『ノウイング
ニコラス・ケイジ主演。なにやら最近あまり評判の良くない彼と,「地球消滅」的な最近やはりあまり出来の良くないテーマを選んだのは,さすがに『地球が静止する日』でしらけさせた二の舞はないだろうとかすかな期待を込めたのだが,やはり無駄だった。なぜこうしたつまらない終末論的映画に巨額な資金を費やすのだろうか。映画産業を含めた米国のメディア産業が軍事産業を深く関係を持っているということはマテラルト『多国籍企業としての文化』が指摘したことではあるが,この巨額な資金を現在起こっているさまざなま問題を解決するために有効に使えないのか,ともう唖然とするばかり。公開2日目にしてこのお客の入りからしても,もうすでに東京のお客さんがこの手の映画を見放していることは分かる。もういっそ,日本での公開を見送るなどの選択はできなかったか。まあ,映画だから本編を観ないとなんともいえないので,この辺の判断は配給会社に委ねるしかないのだが。
ということで,思い切りネタバレです。前半は確かにいい感じで進んでいきます。でも,ニコラス・ケイジめがけて飛行機が墜落してくるとか,地下鉄が突っ込んでくるとか,それでいて彼は怪我もなく生還するところから,もう結末が見えてくる。いや,その前にその兆候はあった。ニコラス演じる子どもが小学校のイヴェントで50年前のタイムカプセルを空け,50年前の学堂のメッセージを受け取るシーン。学校の敷地の林の向こうの人影。まあ,結局これが宇宙人なんだな。この子どもは補聴器をつけていて,人間世界ではある種の障害者だが,宇宙からの声を聞くことができるというのだ。結局,宇宙物理学者のニコラスを含め地球は消滅し,誰も生き残れない。その一方で,この子どもたちが宇宙人から「選ばれし者」として,UFOに乗って連れて行かれ,別の星でアダムとイヴよろしく新しい世界を作っていくという結末。
もう,こういう御伽噺は30年前の『未知との遭遇』を越える脚本が出ない限り作るべきではないと思う。映像の方はどうにでもなるんだから,しかもその映像も技術ばかりが先行して,その具体像を具現化する想像力の欠如が目立ってしょうがない。まあ,ともかく声を大にしていいたい,こういう映画は映画ファンを冒涜しているので,もう二度と造らないで欲しい!

さて,気分を取り直して2人で最近私のお気に入りの古書店「百年」に行って,イルカフェでお茶。私はstringsによってリハーサル中の黒川紗恵子さんに7月26日のイヴェントのチラシを渡す。彼女は携帯電話が故障したというのでヨドバシカメラに寄るところで別れ,私はついでにstar pine's cafeで8月6日のチケットを購入。そのまま青山に移動。

青山プラッサオンゼ casa
この日のプラッサオンゼは空いていた。casaのお客さんは時折集中することもあるくらいで潜在的なファンは多いはずだが,なかなか安定した集客を得るには至らない。でも,この日のお客には常連さんの顔は揃っていた。そして,casa自身もこの日は守屋さんのコントラバスを加えただけのシンプルな編成。売り上げという点を除けば,理想的なライヴだったのかもしれない。そんなことで,私も久し振りにソファ席でゆったりとかれらの音楽に身を委ね,至福の時を過ごした。この日披露された新曲を含め,セカンドアルバム以降の曲のなかには「青」にまつわる曲が3曲もあるので,終演後にそのことを指摘すると,本人たちは特に意識していなかった様子。美宏君は「確かに」と納得。そう,casaは前2作では「遠くへ」というフレーズが非常に多かったが(キャロル・キング「So far away」のカヴァーも含めて),そのこともあまり意識していなかったとのこと。本当に欲のない2人だ。でも,本当に音楽だけに集中して打ち込める数年の時間がかれらにあったなら,その手のコンセプトアルバムの優れた作品を作ってくれるかもしれない。

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