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私的夏フェス

8月6日(木)

吉祥寺star pine's cafe 吉祥寺ビール祭り
私はまだ参加したことないが、ベーシストでシンガーソングライターでもある湯川トーベンさんが下北沢440などで「トーベン祭り」を開催している。今回もそれに近いようだが、出演者が多い。7組いるのに19:30開演というのは無謀か。でも、もうなかなかstar pine's cafeのようなこじんまりとした場所で湯川潮音ちゃんを聴く機会も少ないだろうし、他の出演者もご無沙汰な人を含めて楽しみだったので行くことにした。最近チケットを購入したにもかかわらず、店頭で買ったせいか、整理番号が40番台と比較的早かったので、開場時間に間に合うように来る。一応、ビール祭りでもあるイヴェントなので、ビールとつまみで開演を待とう。店内に入るとセカンドステージがあった。それで納得。栗コーダーカルテットやバンバンバザールはメインステージでないと無理だが、笹倉慎介、イノトモ、今野英明、湯川潮音は弾き語りなのでサブを有効活用して、セットチェンジの時間を短縮すればうまく進行するはずだ。私が入場した時点ではまだ前方も空いていたが、潮音ちゃんがサブにくることを想定してサブステージの目の前を陣取る。しかし、すぐに頼んだ料理は結局開演してからくるという誤算がありました。結局、ジャークチキンではおなかが一杯にならず、ラフテー丼も食べる。こちらは注文してからすぐ来た。ドリンクもはじめの中ジョッキに加え、梅酒のビール割りというものを飲んでしまった。
冒頭に登場したのは湯川トーベンさん。「オープニングアクトは湯川家です」といって、メインステージにトーベンさんと湯川潮音ちゃん。さて、トーベンさんの歌を聴くのは初めてだが、私は潮音ちゃんよりも彼女の父親であるトーベンさんとの出会いの方が早い。そう、遠藤賢司バンドのベーシストとして知っていたのだ。いつしか、エンケンさんが単独コンサートの直前に怪我をしてその公演が順延になったことがある。ちょうどその会場もstar pine's cafeだったのだが、それを知らずに来てしまった私は、お店の受付のところで、トーベンさんと同じくバンドのドラマーである頭脳警察のトシさんに迎えられる。それで、トーベンさんがお詫びをしたいから住所を書いてくれ、といって書いたら、彼のソロアルバムを送ってきてくれたのだ。しかも、その年は大晦日のstar pine's cafe年越しライヴに潮音ちゃんがtico moonと一緒に出演するというので、その話題をトーベンさんとしたのだった。さらにその後に、潮音ちゃんが移転する前のタワーレコード吉祥寺店でインストアライヴをやって、サイン会があったんだな。そこで、トーベンさんの話をしたりして。前置きがすっかり長くなりましたが、そんなこんなで父娘が同じステージに立つ姿も私にとっては初めて。あ、一回クワトロの遠藤賢司コンサートに潮音ちゃんがゲスト出演した時にトーベンさんもいたかな。1曲だけ2人で演奏して、潮音ちゃんは引っ込む。
次に登場したのは笹倉慎介。私はリクオさんのライヴのゲストとして登場した時に聴いている。見た目は地味だが、素敵な歌声の男性ギター弾き語り。トーベンさんと数曲やって、彼のソロコーナーへ。前に見た時より髪の毛が短くなっていて、普通だ。でも、やっぱりいい歌声だな。思わずCDを買いたくなった(でもその場では買わず)。思ったよりも一人当たりの持ち時間は長く、6曲くらい歌ったでしょうか。続いて、イノトモさんが登場する。この2人、一緒にツアーをまわったこともあるらしく、仲が良い。一緒にセッションしてイノトモコーナーへ。私の予想が外れ、セットチェンジの必要はなくスムースに進行しているが、一人弾き語りでもサブステージの出番はなし。イノトモさんも久し振りだ。でも、相変わらずいいテンションだな。ちなみに、2曲ほどピアニカ前田さんの登場。彼の名前は以前から知っていたが、きちんと見るのは初めて。演奏はもちろんだが、人間がとても面白そう。かなりの高齢だが、可愛くて素敵。
ここで、サブステージの登場。今野英明さんがピアニカ前田さんと、ヤングナッツの洗濯板パーカッショニストと3人で登場。今野さんはウクレレではなく、小さなバンジョーです。なにやら今度は名曲カヴァーアルバムを出したそうで、そんななかから数曲。相変わらずの雰囲気で場を盛り上げます。その間にメインステージは栗コーダーカルテットのセッティング中。今野さんのステージは意外に長引いたが、すぐには始まらずここで休憩が入ってしまう。しかも、登場したのは湯川潮音。やはりメインだったか、とちょっと残念だったが、まあ、それでも近いのでよしとしましょう。この日もルーパーを少し使っての一人弾き語り。やはり先日の明日館の時と同じようなテンションを維持しています。短いステージだったけど、いいパフォーマンスだ。
潮音ちゃんが残ったまま、栗コーダーカルテットの登場。実はこちらも初めて聴きます。皆さん、本当にマルチプレイヤーです。1曲潮音ちゃんの曲を5人で演奏し、栗コーダーのステージ。やっぱりインストゥルメンタルいいなあ、としみじみ。聴き入っちゃいます。そして、栗原さんの真面目ぶりが面白い。全く話は関係ないですが、栗原さんを見ていて、私の大学院時代の指導教官の若林芳樹氏を思い出しました。研究者としては非常に優れていて、その優秀さは彼の真面目な性質からきていると思うのですが、その頑固な真面目さが時に周囲にユーモアをもたらすというか。そして、もちろん頭が良いですから自分のそうした性質も十分理解し、そしてそうでない性質を持った人間の研究に憧れていたりする。でも、自分はそうはなれないし、そうであるからこそ自分が今そうあるんだということも分かっている。そんなところが、今日見たばかりの栗原さんもそうなのかもしれないと思ったりして。本人たちは「譜面依存症」とネガティヴな捉え方をしていましたが、だからこそ奏でられる素晴らしい音楽というのもあるんですよね。
ここで、最後の出演者バンバンバザールのセットチェンジをしている間にサブステージにイノトモさんと潮音ちゃん、それに笹倉君が加わって演奏を。ようやく、私の目の前に潮音ちゃんが登場しました。いやあ、なんかドキドキします。もう26歳になると思うのですが、肌きれいです。さらに「サブステージの貴公子」と今野さんも呼ばれてまた一騒ぎ。バンバンバザールもそれに加わったり。あ、なんか順番がよく分からなくなってきましたが、ともかく、メインステージの最後にバンバンバザール。こちらも名前は聞いたことがあったものの、聴くのは初めて。そういえば、彼らも含め、渋谷のB.Y.Gに出演しているミュージシャンも多いですね。ギター&ヴォーカル、ベース、ウクレレの男性3人組。思ったよりも騒がしくはなく、思ったよりもゆるいバンドです。まあ、こちらは楽しい雰囲気だけを味わうということで、最後のセッションタイムになだれ込みます。メインステージでは栗コーダーも加わり、サブステージにはトーベンさんも登場し、なにやらお祭り騒ぎ。いわゆる野外の夏フェスは大嫌いな私ですが、室内で、こうして時間的にも効率的な展開で、じっくり聴かせるのが中心ながらたまにふざけて楽しいようなイヴェント、さすがトーベンさんですね。今年の夏のいい思い出になる夜でした。

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