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予約遅れで予定変更

8月7日(金)

この日は恋人が知人からもらってきたという招待券で、東京都写真美術館に終了間際の「世界報道写真展2009」を観に行った。お昼時だったけど、平日だというのにけっこう人が入ってたな。報道写真をどう考えるか。田沼武能氏の作品を研究していた10年以上前と、多少なりとも自分で写真を撮るようになった今では大分観方が変わったような気がする。何も知らない頃は、その無知がそれなりに解釈の強みだったけど、やはり画像としての写真の分析は薄いものだったと思う。かといって、今だったら厚い解釈ができるかというと疑問だし、むしろ撮る側のことを考えてしまうのもどうかと思うが、それなりにいい経験だったと思う。一つだけ書いておきたいことは、いくら悲惨な現場であっても、一枚の画像は、それが美を表現するということだ。イーグルトンの『美のイデオロギー』は読んだが、ポール・ド・マンの『美学イデオロギー』も早く読まなきゃ。
恋人は職場へ、私は渋谷で降りる。

渋谷シネマ・アンジェリカ 『ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢
私が『ウォレスとグルミット』を観るようになったのは前作の『野菜畑で大ピンチ!』から。これは長編だったが、今回は短編ということで、他に3本の短編が同時上映。初心者の私にはありがたいですね。同時上映は20年前のデビュー作、『チーズ・ホリデー』(1989年)から、『ペンギンに気をつけろ!』(1993年)『危機一髪!』(1995年)。新作が1番目で、その後は古い順。一気に20年さかのぼって、アニメーション技術の違いと、キャラクターの形の違いに笑えます。今では、心身ともにスマートなグルミットですが、デビュー作ではお腹が出ています。また、なかなか初期の頃の発想は奇抜で面白い。
さて、最新作『ベーカリー街の悪夢』は、ウォレスとグルミットがパン屋になります。近所で同業者が次々と殺害されるという事件が発生。最後に狙われるのがウォレスという設定。ウォレスは犯人とは疑うこともなく、美女との恋に現を抜かして、グルミットは密かに事件の真相を暴いていくというストーリー。それにしてもよくできています。実際の人間はどのくらいのサイズで作られているんでしょう。ということは、かれらが立ち居回る舞台のベーカリー街もその縮尺でできているということですよね。これが全く違和感がないのです。まあ、初期の頃の違和感ありありのアニメーションも楽しいですが、近年の高度な技術に支えられた映像も本当に観ていて楽しいです。そして、キャラクターとストーリーが見事にマッチして、長く続けてもらいたい作品ですね。

8月8日(土)

この日は淡路町のレストランでの山田タマルさんのライヴに行く予定だったが、気づいたら予約受付が水曜日で終了していた。まあ、一人くらい何とかなるのでは、と思い電話をしてみたが無駄でした。ということで、やはりバラッドラリーを急いで予約。その前に映画ですが、夏休みに入ったというのに、魅力的な作品がないので、久し振りに阿佐ヶ谷のラピュタに行く。この日は武満 徹という音楽家が映画音楽を手がけた作品の特集をやっていたので、1973年の作品を観ることにした。

阿佐ヶ谷ラピュタ 『青幻記 遠い日の母は美しく』
鹿児島県沖永良部島を舞台にした話。主人公を演じるのは田村高廣だが、彼が演じる現代のシーンと、彼が幼い頃に母親と過ごした時代のシーンとが入り混じる展開。物語はとても複雑でとても簡単に説明はできないが,ともかく悲劇です。島で生まれ育った母親は美しく成長するが,内地に嫁いでいく。しかし,夫と死別し,息子を連れて帰郷するのだが,そこからは不幸の連続で,ついには病に侵され,事故で息子の目の前で亡くなってしまう。帰郷した主人公が,そんな母親を思い出しながら島を巡るという物語。当時にしては,作品中でいくつもの時代が行き来し,沖永良部島と鹿児島と,けっこう筋を追うのに大変で音楽に集中する余裕はなかったけど,マリンバがけっこう多用されていたような気がする。それにしても,結構驚いたのが,加齢メイクだ。幾人かの登場人物が10年とか20年前後の役どころを同じ俳優が演じているのだが,けっこう違和感なく若い状態と歳をとった状態とを演じている。もちろん,今ほど鮮明な映像ではないが,逆にいえば当時のメイクは不自然さがなくとてもいい感じ。やっぱりいい映画は残りますね。

吉祥寺manda-la 2 バラッドラリー
今年5月4日に開催されたバラッドラリーの11回目。私は6回目からの連続出席だが,毎回趣向を凝らしたゲストが特徴のイヴェントだが,なんと今回は11.5回目と題し,11回目と同じメンバー。ゲストもバンドメンバーも同じ。さすがに,ゲストのだるま食堂は一度観てお腹いっぱいな感じだったので,今回は遠慮しておこうと思ったのだが,上記のような理由でくることになった。会場に入ったのは開演の20分ほど前でしょうか。満員御礼だった前回に比べ,今回はかなり余裕があっていい感じです。前に食べて美味しかった記憶のある,ソーセージとザワークラウトをつまみに,ビール祭り中の曼荼羅グループ店でジョッキ生をいただく。
だるま食堂:登場したかぶりもの3人組。と思いきや,もう一人水色のカツラを被ったノラオンナさんが登場。なるほどこうきましたかというオープニング。まさにここがこの日一番の見せ場でした。ひとしきり盛り上げた後にだるま食堂のパフォーマンス。まあ,冒頭の自己紹介ギャグはまあ,恒例だとしても,前半のパフォーマンスの6割は前回と全く同じだった。インパクトの強い彼女たちだから覚えているんですよね。ということで,前回はノラオンナさんと交互でしたが,今回は休憩(=衣装換え)を挟んでまただるま食堂の登場。まあ,後半は前回とは違いましたが,今回の先生ネタも半分の時間でいいかな。
ノラオンナ:さて,後半がノラオンナさん。はじめは1人で弾き語り,後半はワタナベエスさんのウッドベースと柿澤さんのドラムス。そして,藤原マヒトさんがピアノとアコーディオン。私の後方には柿澤さんの奥さんと娘さんが来ていました。娘さん,可愛いです。やはりこのバックのトリオは流石だ。そして,当然今回もだるま食堂3人が再びかぶりものに衣装チェンジし,コーラス隊として登場。この3人に囲まれると,ノラオンナさんはやはりきれいだし,まだまだ若い。今回も気合の入った(そして穏やかな)ステージでした。今回も早々と帰路に着きます。

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