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熱帯夜で眠れぬ夜に日記を書く

8月9日(日)

渋谷アップリンク・ファクトリー 『未来の食卓
フランスのドキュメンタリー映画。ある田舎の村で,学校給食でオーガニックフードを使用するということを取り上げているものだということは予告編で分かった。やはりフランスのドキュメンタリー作品『ぼくの好きな先生』のようなほっこりさせてくれる作品かと思いきや,冒頭からかなり厳しい映像が流れます。UNICEFの国際会議での映像。食の安全が世界的に犯されている今,人類規模で新しい世代の健康が脅かされるのでは,というデータが示されます。そこから,一般的な小学校の給食風景に移るのだが,一つ一つ子どもが口にしようとしている場面で映像が静止し,子どもが手にした食物に吹き出しがついて,その食物で一般的に用いられている農薬の種類や人工物質による保存料などのデータが示されるのです。確かに,全体的には味やメニューの変わった給食に対する子どもたちの反応や,親たちの対応,また給食センターの職員の意欲の向上など,現場のドキュメンタリーは素敵な雰囲気です。でも,それだけではなく,この取り組みは単に給食をオーガニック食材にするだけではなく,それはその村で採れたものでなくてはならないというのです。なぜかというと,いくらオーガニックでも遠方から輸送されたものであれば,その輸送費だけでなく,その輸送手段が消費する燃料のことも考えるととても地球環境に負荷がないとはいえないからです。そこで,本作では学校だけでなく,この村の農家へのインタビューも含まれます。それはオーガニックを進めている農家よりも,未だに従来の方法で農業をしている家族に。そこでは,従事者の病気が取り上げられ,その親から生まれた子どもの深刻な病気や障害など。観ていて,とても辛い映画ですし,ちょっとイデオロギーが強すぎるような気もしますが,ここまで強い表現でないと多くの人が心動かされて実際の行動に移さないからかもしれません。
ちなみに,学校の場面で面白かったのが,フィリップという少年。多くの子どもたちはオーガニック化した給食を美味しそうに完食するのだが,フィリップ君は嫌いな野菜を相変わらず残しているのだ。そして,学童と先生たちがこの試験的な給食について語る場面。先生が「フィリップ君は何が好きなんだい」と尋ねると,かなり間をおいて,申し訳なさそうに「フライド・ポテト」と答える。まあ,要は親がファストフードの類をよく買い与えているのだろう。もちろん,そうしたことはフィリップ君だけに限られない。作品に登場するあるジャーナリストは,この小学校のゴミ箱をあさり,ジャンキーなお菓子の袋をいくつも発見する。それは親が持たせるのだという。
さて,この映画を踏まえて,私自身の生活を何か変えられるかというと,やはり難しい。現時点ではなるべく外食を減らして自炊をすることを増やすということで精一杯だからだ。そもそも,周囲に比べ,私はそれなりに努力していると思うし,それは努力というよりは私の食への好みの問題だといえる。外食でもなるべく素朴な食材と調理法のものを選ぶようにしているし。そういう意味では,この作品が要求する水準にはまだまだ程遠いが,それよりもっとひどい食生活の人が周囲に溢れているということは本当に問題だと思う。人々の意識の改革は本当に達成されるのだろうか。

さて,そんなこともあって,下北沢での夕食はこの日もbio ojiyan cafe。でも,ここはオーガニックとは呼べないだろうね。まあ,素朴な定食のあるカフェではあるけど,自動味噌汁機なんて使っているし,見た目で判断するのはいけないけれど店員は厨房も含めて若くておしゃれな男女ばかり。でも,定食に納豆とか梅干とかついているのはありがたい。

下北沢440 歌種66
さて,ライヴは久し振りのハセガワミヤコのマンスリーイヴェント。今回は彼女の新しいアルバム『夜』の先行発売の回,ということで何か特別なことがあるんじゃないかと期待する。特別なことってのは当日まで明かされない「うふふゲスト」のことだが,今回のテーマが「本音」ということで,『本音とは愛よ』というアルバムをリリースしたばかりの矢野まきちゃんだと勝手に予想。既に矢野まきちゃんと仲の良い広沢タダシは出演しているので,つながっていてもおかしくない。また,私も何度か下北沢でまきちゃんを目撃していて,少なくとも独身時代はこの辺に住んでいたといわれていた。
まあ,ともかく始まります。この日もサポートはドラムスの入倉リョウと,ベースの高井亮士だが,はじめは一人弾き語り。ミヤコちゃんとは昨年の鎌倉の海岸以来じゃないかなあという気もしますが,昨年のサーファーっぽい髪型もこの日は落ち着いていていい感じ。なにやら,ベランダ菜園では物足りないということで,庭のある家への引越しが決まったという。いいですね,この雰囲気とこの感じ。最近忘れていましたよ。そして,従順なお客さんたち。この日はちょうど良いお客の入りで,とてもすごしやすかった。2ドリンク制ということで,いつもの黒ビールに加え,お店の夏のお奨めカクテルなどを頼んでしまったが,バナナリキュールのジュースでしたね。後半ではうふふゲストの登場。佐藤嘉風(よしのり)という男性のシンガーソングライターでした。まあ,残念という気もありますが,まあ矢野まきちゃん出てくるはずないか。そもそも,今回は単にアルバム先行発売ということで,アルバムの曲は少なく,むしろ初期の曲が多かった。レコ発なるものは来月の歌種ということでした。
さて,ともかく佐藤嘉風。若いイイ男。ギターで弾き語る感じでしたが,なんと高井さんと長い間一緒にやっているということで,最近は入倉リョウ氏も加わっているとか。今度横浜美術館で行なわれるイヴェントがあるといいますが,そこではなんと石川 智さんが参加するとのこと。なかなか豪華なサポートたちです。彼自身のギターもなかなか素敵で,歌声も力があります。彼自身の楽曲はそれほどこの日は聴けませんでしたが,注目株かも。といいつつ,タニザワトモフミとか,この手の男性シンガー,なかなかCDを買うところまで行かないし,ライヴも2度目がなかなかやってこない。そんな感じです。
まあ,そんな感じで,たまにはこの雰囲気もいいなあと思いながら,どうせこの後はサイン会がはじまるんだろうな,とアンケートを書きながらミヤコちゃんの登場を待つお客さんを横目に,私はCDも買わずにそそくさと帰ってきました。3ヵ月後くらいにまたライヴに行ってCD買おうかな。

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