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夏の終わりに。けっして名残惜しくはありませんが

8月26日(水)

府中TOHOシネマズ 『サマーウォーズ
アニメ版『時をかける少女』の監督,細田 守の最新作。随分前に予告編だけ観て,普通に観たいなあと思っていたら,この夏休みの一番のヒット作のような感じで評判が良く,前売り券も品切れ。まあ,水曜日のレディースデイ(これもボチボチ廃止にならないか。いくつかの映画館では「レディース」ってのをなくしている)だったので,2人で2800円なり。あまりに好評だということで,後日会ったアニメファンの知り合いは,「あんなの薄っぺらだ」と不満そうにいっていましたが,私的には大満足。本当に今年の夏休みはいい映画が少なかったので,1800円を払っても惜しくないほど楽しめました。まあ,その知人は余計不備が目に付いたのでしょう。まあ,細かい点をつっつきだしたらきりがありませんが,ともかく良いテンポで次々とストーリーが展開していくなかで,現実に引き戻されるような不備はなかったように思う。
コンピュータ・ネットワークの世界で云々かんぬんってのは,われわれ大人から見ると子どもには難しそうに感じるが,当の子どもたち(夏休み中ということで,親子連れも多かった)には実は難しくないのかもしれない。その点を除けば,子どもたちにも十分楽しめ,同時に親たちの世代でも楽しめる内容ってのが,やはりこの作品のすごさだと思う。宮崎 駿氏の作品を私は最近観なくなってしまったが,観ないでケチつけるのもなんだが,最近は世界中のファンの期待に応えなければいけないという何かがあるような気がして,自由さを感じない。その点,まあ『時をかける少女』がそこそこヒットし好評だった細田監督作品はまだまだ自由さが潔くて面白い。前作に続いて俳優を起用した声優陣も悪くない。木村拓哉や加瀬 亮なんかを使うより(宮崎作品と押井 守作品),前作の仲 里依紗に続いて今回は神木隆之介君です。やっぱり若いと声だけではなかなか誰だか分からないってのもいいのかもしれない。桜庭ななみって子は知らなかったけど,やはり声優ではなく,俳優とのこと。こちらもなかなか。あと,男の子役だったが,谷村美月も出演していて,こちらは流石という感じ。大人では,やはりこの作品中で重要な位置を占める90歳のばあさんの役を富司純子が演じる。こちらはすぐに彼女の声だと分かり,声優初挑戦ながらさすがの存在感がありましたが,ちょっといくらなんでも90歳であれはどうかとも思う。
基本的に私は(ここでは実写が念頭におかれているが)完璧な演出のもとで管理された映画よりも,フィクションでありながらも現実の風景が写り込んでいるような,余白のある作品が好きだが,逆の意味でアニメってのはすごいな,と感心させられた作品でもある。実写である以上,例えば本作のように(近)未来を描くのに,多少の無理はつきもので,その映像不可能性ってのが面白かったりする(だから実写に見せかけたCGってのは味気ない)。それに対して,アニメ映像ってのはすべてがその映画のために特定の人物が作り上げたものであり,また想像力さえあれば多くのことが可能になる世界。やはりアニメってのは実写映画とは別次元での愉しみを与えてくれるもんなんだろうな。

8月28日(金)

この日はまた暑さと厳しい日差しが戻った1日でしたが、うまく時間配分のできない日だった。恋人の出勤時間に合わせて、新宿へ。2人から私の母親への誕生日プレゼントにしようと思っているデジタルカメラを物色。やはり色々ありすぎて、これぞというのが決められない。ランチを一緒に食べて別れる。
この日は久し振りにライヴのハシゴだが、それなりに時間が空いているので、その途中で映画か献血と思っていたが、新宿の都庁にある献血ルームは14時まで昼休み中。仕方がないので、荻窪に移動。荻窪には古書店がいくつかあるらしいが、ぶらぶらしても1軒しか見つからず、そこでは2冊セットものを購入したが、時間は余る。しかも若干開場が遅れ、暑さで疲れる。しかも、店内は省エネのようで、設定温度は29度。

荻窪6次元 文通ライブ
さて、今回のライヴは私の誕生日イヴェントに出演してもらった黒川さんが関っているということで、その打ち上げの際に話が出ていて、詳細はTOPSさんが調べてくれて教えてくれたイヴェント。この日は夜に別のライヴを予約していたので、諦めていたが、よく見てみると昼間の部もあるということで、急いで予約。なんとか入ることができました。会場はなかなか渋い感じの喫茶店。ネットで調べると、以前にあった名物喫茶店がなくなって、けっこう最近できたとのこと。「6次元」という名前は、多目的用途で使う空間という意味のようです。カフェであり、バーであり、店内はギャラリーにもなり、古書も販売している。そして、今回のように音楽ライヴがあったり、トークライヴなどもあったりするのでしょうか。
さて、今回のイヴェントはライヴ出演者の3人、ギターとヴォーカルの二階堂和美さん、クラリネットの黒川紗恵子さん、サックスとフルートの岡田真由美さんの他に、mama! milkのアコーディオン奏者、生駒祐子さんの4人での企画。楽譜を郵送で4人に回し、曲を作るという企画の発表会です。今年の5月くらいから回してできた曲はなんと11曲。そのうち9曲をこの日演奏します。広島に住む二階堂さん、京都に住む生駒さん、そして関東に住む黒川さんと岡田さん(実は岡田さんは不明?)。メールではなく、郵送で。二階堂さんの他は基本的に歌なしの音楽活動をしているので、歌詞のある曲は少ない。しかし、二階堂さんの歌声は言葉を発するだけではありませんから、得意のうめき声で音を重ねます。アコーディオン奏者がいないので、岡田さんがアコーディオンを弾いたり、鍵盤ハーモニカを多用したり、黒川さんのバスクラリネットには驚きましたが、とにかく、いろんな楽器を用いて、あそび心満載の演奏会でした。しかし、正直なところは自分でも曲を作るような人にこそ、この企画の楽しみが味わえるということかもしれません。しかし、やはり天真爛漫な二階堂さんの姿をこんなに間近で見られる機会はなかなかないので、それはそれで貴重な演奏会だったといえましょう。ちなみに、二階堂さんは基本的には楽譜が読めないとのこと。しかし、お坊さんでもある二階堂さんが、楽譜と写経の違いなどの話もしていて面白かった。岡田さんはdouble famousの一員でもあり、私は一度だけステージ上の彼女の姿を見ているはずだが、まさか彼女が進行役でよくしゃべるとは思わなかった。
客席にはdouble famousのライヴにゲストヴォーカルとして二階堂さんとともに出演していたego-wrappin'の中納良恵さんやコーコーヤと仲の良いvice versaの石塚あゆこさんなども来ていましたね。お店もナカナカ素敵な喫茶店で、お店のお姉さんもきれいな人2人。古い本は私の趣味のものは少なかったけど、また来たいなと思わせるお店。終演後、二階堂さんは良恵さんとおしゃべりするために客席のど真ん中に陣取っていたので、ちょっとしたサイン会になる。私も便乗して買うのを躊躇していたCDを1枚買って、サインをいただく。4,5年前に彼女を見たライヴの話などしたりして。間近で見る彼女はそばかすがあったりして素敵だ。

今度は吉祥寺で映画か献血と思って移動したが、献血は成分献血受付終了、映画もいい時間でいい作品がなく断念。古書店をいくつか回り、やはりリトルスパイスでカレーを食べて、stringsへ。

吉祥寺strings Asa festoon
夏の終わりにAsaさんを聴ける幸せ。この日はいつものピアノ太宰百合さんに加え,ヴァイオリンのmaikoさん,そしてパーカッションの萱谷亮一さんという豪華な編成。シチリア島に行っていたというAsaさんと,相変わらず海通いをしていたという太宰さんはかなり黒い。その一方で相変わらず演奏三昧だったと思われる白いmaikoさん。Asaさんの曲といえば夏と海と花。彼女の歌声には本当に穏やかな気持ちをいただきます。そして,それを支える太宰さんのピアノと,それに素敵な色を添えてくれるmaikoさんのヴァイオリン。やっぱりこれだよなー。いうことなし。

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