« 10月です(タイトルに困る) | トップページ | メタファー思考 »

幸せな日

10月4日(日)

秋の長雨が続いておりますが、土日はちょっと汗ばむいい天気。7時前に出勤の恋人を見送って、二度寝。というのも束の間で、8時半に電話が鳴るが切れる。ちょうど寝入ろうとしたところで起こされたので、再び布団にもぐりこむが眠れず。いい天気で涼しいのでジョギング日和。ここのところ3週間連続で日曜日は走っています。この日はいつもの3kmコースから外れて1km弱ほど距離を伸ばす。それからは洗濯・掃除と家事をこなして午前中を過ごし、たまっていた日記と、読み終わった本の感想文を書き、blogを更新。お昼は前日に焼いたパンとコーヒーだけのランチ。13:40の電車に乗って祐天寺まで。

祐天寺margo 橋本 歩ボストンより帰国記念『土産話とライブとワイン。~橋本 歩 帰って来ましたが!』
チェロ奏者橋本 歩さんには昨年7月の私の誕生日イヴェントに出演してもらった。すると、「私、9月から1年間ボストンに留学するんです」と旅立っていった。歩さんの場合はライヴ本数がジャズの人ほど多くはないと思うが、自身のair plantsもようやくCDを発売し、活動も活発になっていたし、もちろんその他、ジャンルを問わずさまざまなひとから声を掛けられ演奏していた。そんな多忙な日々のなか、着々と(?)準備を重ね、2008年9月以降の予定を断って旅立って1年間。ボストンでインターネットが接続された頃に一度だけメールの交換をしたが、その後はメールを出しても返信がなかったのでそれきりだった。そろそろ帰国するかなあ、と思った7月にメールを送ると、1ヶ月くらい経って返信があった。私のメールの内容は、帰国直後はあまり予定が入らないだろうから、何か企画しましょうか、的なもの。歩さんの返信には「ボストンの記憶が失われないうちに、たくさん撮った写真を見ながらお土産話をする、みたいな報告会をしたい」とのこと。
Ayuhitme02
結局、その企画の主体は歩さんだったが、「一緒に方向性を考える」という形でお手伝いすることになった。会場のmargoはオーナー夫妻と親しいということで、歩さんが手配したもの。9月の中旬にそこでワインを呑みながら写真を見せてもらって、ああでもない、こうでもない、とブレインストーミング。お店側としてはやはり演奏もしてほしいということで、私がちょっと前から打診していた、ヤマカミヒトミ(通称hitme)さんに決定。事前に3人で会う機会はなかったが、2人は2人でまずは会って呑んで、前日にリハーサルをして、という感じで準備が進む。私がやったことといえば、当日会場でPCから白い壁に映写するためのプロジェクタを借りてきたことと、告知文を作成し、予約者メールの対応をしたこと。結局、告知は歩さんのblogとhitmeさんのblog、そして私のblogとお店のホームページ。それだけで、15人限定のうち、13人の予約者を受け付けることができた。
当日は14:30にお店で集合ということで、私はちょっと早めに着いたらお店の掃除とかをしていたので、隣の古書店をのぞいたりしていたら、お店の前にタクシーが止まり、歩さん登場。さすがにチェロとマックブックを持つと重いですよね。2日前に会った時とは違って、髪の毛も綺麗にセットされていて、化粧もバッチリ。さすがです。いろいろうだうだ会場セッティング。結局、進行はその場の雰囲気に任せます!というのは歩さんらしい。しばらくするとhitmeさんも登場。ミュージシャンを陽の光の下で見るとけっこう印象が違います。お客としていくライヴでは味わえない、ミュージシャンと一緒にすごすこのゆるやかな雰囲気。以前は終演後に居残って、出演者とうだうだとお酒を呑む機会もたまにはありましたが、それでも終電が気になりますからね。なかなか演奏モードにならない歩さんにちょっとhitmeさん苛立ちを感じたようで、私が声をかけて楽器のセッティングと音出し開始。トークも特にしゃべることをきちんと決めていないが、演奏の方もそう。歩さんがアメリカで撮影してきた車窓風景の動画を見ながら、即興であわせるというリハーサルをやってくれました。これがもう素晴らしくて鳥肌立ちます。特にお客さんがいない店内は音の響きが良く、お腹に響きます。至福の時間。でも、お客さんが入ったら入ったで、音の響きは柔らかくなり、それもまた素敵なんですけどね。
Ayuhitme01
開場予定時刻の16時前になるとポツポツとお客さんが来たりしたので、こちらもゆるやかになんとなく開場。私はmargoのマリコさんからお金を預かって、受付開始。やはりお店の外は蚊が多く、いきなり刺されます。一人ひとり顔と名前を確認しながらの受付はとても嬉しいんです。この日も私のイヴェント常連のTOPSさん、ライヴ自体久し振りというサカウエ君、そしてこのblogにたまにコメントをくれるbritt君。他にも歩さんライヴの常連さんや、なかにはmargoの常連さんと思われる人の姿もあります。そして、hitmeさんが声をかけたベーシストの磯和太郎さん、歩さんが声をかけたアコーディオン奏者の森 英治さん、そしてなんとも感激なのが歩さんと仲の良いヴァイオリニストの岡村美央さんがいらしたのだ。前にも書いたかもしれないが、岡村さんは竹仲絵里さんをはじめ、矢野まきやSHUUBIなどの女性シンガーのバックで登場することも多く、またブルーハッツのメンバーでもあり、昨年のハシケンバンドでは、歩さんとhitmeさんともご一緒している。しかし、自身のホームページを持たずいつどこで出演するかも分からないし、ファンとして彼女に対面できる機会は滅多にない。とううことで、歩さんから美央さんが来るかもしれない、と聞いてからはドキドキで受付をしていたのだが、まさか本当にやってくるとは。この日一番の緊張。ステージ上の美央さんは、どちらかというと男的要素を含む衣装が多く、大体帽子をかぶってクール。そして、演奏は「カッコいい」。しかし、普段着の美央さんはやはり破れたジーパンははいていましたし、帽子もかぶっていましたが、全体的にはかなり女性らしい服装。そして、なんといっても小さくて細い。歩さんも小柄ですが、美央さんはそれにまして細いのです。改めて、この体からあのダイナミックな演奏が出てくるというのは驚きです。結局、来なかったのは阿部美緒さんだけでした。会場は中央に机を置き、その上に椅子を置き、その上にプロジェクタだったので、お客さんは肩を寄せ合って座る。森さんにいたっては、margoのまきじさんが拾ってきたという古い幼稚園の椅子にちょこんと座っている。そんな穏やかムードで始まります。ちなみに、margoのまりこさんはオレゴンで暮らしていたこともあるらしく、オレゴン産を含む米国産ワイン、そして歩さんがボストンで飲んでいたボストンビール「サミュエル・アダムス」、そしてボストンといえばクラムチャウダーということで、まりこさんお手製のクラムチャウダーとワンドリンク込みという会でした。
Dscf2246
お客さんはほぼ開演時間には集まったので、10分遅れほどでスタート。まずは私と歩みさんが前に座り、挨拶。気の利いた挨拶も多少考えてはいたのですが、ほとんどのお客さんは歩さんのことをよく知っているようなので、早速歩さんを紹介してまずは写真&動画を観ながらのトークショー。私は補足説明を促すような質問や合いの手を入れながら進行。スライドショーができるところまで準備はしていませんでしたが、写真はテーマごとに整理されていて、まずはボストンの紹介と、ニューヨーク旅行も含むアメリカ生活のお話。まだ17時前なので陽の光がプロジェクタ上映の妨げにならないか心配でしたが、さくさんから借りたやつは重いだけあって強力な光で問題なし。ひとしきりおしゃべりした後でhitmeと私が入れ替わる。楽器をセッティングしている間にクラムチャウダー登場。もちろん、天然酵母のmargo自慢のパンもついています。ただし、私も出演者の一人なので、おあずけ。お客さんの空き瓶などの片付けに回ります。そして、歩さんのチェロとこの日はアルトサックスだけでしたがhitmeさんのデュオ。PCの映像と、キーボードの上に置いた簡単な譜面を見ながらのほぼ即興的な演奏。もう一曲は既存の曲でしたが、もうなんというか、本当にこの雰囲気だけでしか味わえないような音を聴かせてくれました。やはりお客さんが入って音はまろやかになり、久し振りに聴く歩さんの音色は自然と体のなかに入ってくる不思議な感覚。とがったところや違和感が全くないんですね。そして、2人のコンビネーションが抜群。サックスのみのhitmeさんも久し振りで、時には豪快で時には繊細で。サックスという楽器を感じさせずに、音そのものが体に吸収されます。楽器の組み合わせとしては難しい2つのようですが、本当に全く違和感はなかったと思います。こういう自由さがたまらないんですよね。こういう時ばかりは本当にライヴ通いの蓄積が結実して、今この場を共有しているんだな、ってしみじみと感じます。客席のなかには私と同様に、頻繁にライヴに足を運んでいるような人も少なからずいて、同じような思いをしてくれていたら嬉しいな、と思う次第。
そうそう、歩さんの話のなかでは、なかなか日本ではお目にかかれない、米国を中心に活躍しているミュージシャンとの出会いが登場しましたが、私以上に洋楽ポップスやジャズに詳しいお客さんからの反応や、補足説明などもあったりして、そんなところもこういう会ならでは。そして、今回は告知文のなかに「司会と受付」として私の名前も載せてもらい、このblogのURLも掲載していたのですが、お客さんのなかではblogを読んでくれていた人もいて、私にも声を掛けてくれる人が多かったのも嬉しいことでした。途中に休憩を挟んだものの、歩さんの予定通り、トーク7に演奏3くらいの割合で、19時には終了する会となりましたが、中身の濃いイヴェントになったのでは、と自負できます。演奏も曲数からすると、4,5曲で決して多くはありませんが、決して気軽く聞き流せない貴重な演奏でした。
Ayuhitme03
私がプロジェクタの撤去などをしている間に帰られてしまったお客さんもいましたが、皆さん本当に満足そうな顔で、しかもトークと演奏だけでなく、クラムチャウダーとパンへの絶賛の声も多数。告知文にも書いたとおり「五感全てを満足させる」会になったのではないでしょうか。
終演後は出演者に森さんと、若干1名のお客さんを加えて軽い打ち上げ。というか、私たちのクラムチャウダータイムです。ちょっと余ってしまったようで、私たちはお代わりをいただき、パンも2切れ。そして、ランチタイムに余ったパンケーキもいただき、私は栗のパウンドケーキもお土産用に購入。TOPSさんからはまたまたコーヒー豆と漬物をいただき、歩さんからのボストン土産は「OBEY」という名前で活動しているイラストレーターShepard Faireyのステッカー。歩さんやhitmeさん、森さんの音楽に対する姿勢などについても話を聴けて、21:30位まで赤ワインもボトルで呑んだりしてのんびりと。とても贅沢な時間でした。お店を出て、なぜか皆で歩いて中目黒まで。歩さんとhitmeさんは「じゃあ、私たちは」といって、夜の街に消えていきました...


10月5日(月)

翌日は雨に戻ります。この日は4月以降ライヴ活動をしばらくお休みしていたariさんの復帰ライヴということで、出演者多数のイヴェントでしたが、出演順が最後ということもあって聴きに行った。退社後、一時帰宅して食料を買いだしに行ったりして、のんびりと吉祥寺へ。LONLONの地下のうどん・そばやで軽い夕食を食べてstar pine's cafeへ。

吉祥寺star pine's cafe ari
お酒を解禁したので、ギネスビールを呑みながら席を探す。どうやら入った時に演奏していたのは3組目でまだ1曲目だった様子。なんと、その前の2組は高校生バンドだったらしい。この3組目の3人組も冴えない感じでしたが、けっこう曲数やっても時間通り、トリのariさんへ。
グランドピアノに座るariさんはすっかりショートヘアに。「私は髪が伸びるのが早いので、バッサリ切ることにもなんの抵抗もないんです」といいつつ、「お休みしている間、新しい作詞家さんと出会い、新曲を作ってきました」と2曲。これが今までの曲たちとは随分雰囲気の違う、それでいて名曲。いやあ、やはりariさんの歌声には癒されます。これはすっかり陳腐になってしまったこの言葉による分かりやすい褒め言葉ではなく、本当に眠気とか、疲れとか、そういう頭のなかに蓄積しがちな何物かが、すっきりと晴れていく、そんな感じなのです。この日も渡邊勇人さんとのデュオ。前日も来てくれたサカウエ君とariさんの演奏の前に合流していたので、そのまま一緒に帰る。彼がトイレに行っているうちにariさんと挨拶。「作詞家が違うと曲の雰囲気も違うでしょ?」と他人事のようにいうのがariさんらしい。すっかり元気なようで一安心。今月は九州にツアーに行って、12月にもstar pine's cafeで演奏するということです。

前日、サカウエ君は知らない間に帰ってしまっていたので、帰りの電車で久し振りにゆっくりお話しする。まあ、人それぞれいろいろあります。

|

« 10月です(タイトルに困る) | トップページ | メタファー思考 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/218863/46421662

この記事へのトラックバック一覧です: 幸せな日:

« 10月です(タイトルに困る) | トップページ | メタファー思考 »