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日記ではようやく10月終わり

10月30日(金)

この日も恋人がお休みということで、講義後一旦帰宅して家でランチ。その後、かぼちゃプリントとクッキーを作る。最近わが家にフードプロセッサを導入し、少しずつ使い勝手を試している。今回もかぼちゃプリンで使用。この日は新橋で勉強会だが、その前に日比谷で映画。

日比谷みゆき座 『パイレーツ・ロック
戦後の英国に実在したという海賊ラジオ放送局がモデル。原題は「The boat that rocked」というようだが、海上に停泊した船をスタジオにしているというところから、この日本語タイトルはいい感じだ。一応宣伝上は、アカデミー主演男優賞を受賞しているフィリップ・シーモア・ホフマンが一番に挙げられているが、一応の主演はカールというこの船への新参者の若者を演じるトム・スターリッジ。ちなみに、私がこの作品を観ようと思ったのは、このラジオ局の曲調を演じるビル・ナイ。彼のことはケイト・ベッキンセール主演の『アンダーワールド』で知ったのだが、その時はもっと年寄りかと思っていた。しかし、最近はよくスクリーンで見かける俳優で、とてもいい存在感をしている。実年齢は60歳なり。予告編はとてもいい感じだったのだが、正直いってそれほど面白くはなかった。まあ、冷静に考えれば登場人物が船で生活をし、ラジオ局をやっているというミニマルなシチュエーションではこの程度の展開が限界か。まあ、ちょっと面白かったのは、伝説のDJということで登場するのがリス・エヴァンス演じる男。彼は『ノッティングヒルの恋人』でかなりおかしな隣人を演じていたので、どうにも本作での「かっこよさ」がフェイクに見えてしょうがないのが面白いところ。ちなみに、ケネス・ブラナーの役どころは彼を使うのにはもったいない感じだった。

新橋に移動して、地理学者3人と落ち合う。さすがに金曜日の新橋は非常に賑わっていて、勉強会の会場を見つけるのも一苦労ってことで、もう呑み屋と化している「pronto」へ。「バーコーヒー」ってのを初めて飲んだが、まあ要するに昼間の一番サイズの大きいコーヒーだ。2時間かけて飲むにはちょうどよい。時間が遅くなるにつれて周りが騒がしくなってきて困る。恋人は隣で読書。21時過ぎに終えて呑み会に移行。われわれ夫婦の禁酒も解いたことなので、嬉しい呑み会。杉山君のチョイスで、この界隈でかなり繁盛している「魚金(うおきん)」グループのビストロへ。これが料理もワインもなかなか美味しいお店だった。しかも、われわれの結婚祝いということで2人はご馳走になってしまいました。杉山君、太郎君、荒又さん、ありがとう。

10月31日(土)

大学祭期間中ということで、東京経済大学は休講。午後出勤の恋人と一緒に出かけて新宿で映画を2本。

新宿シネマート 『無防備
ぴあフィルムフェスティヴァルで受賞したという作品。出産シーンがモザイクなしで上映されるってことも話題になっていた。市井昌秀という監督の作品だが、舞台となっている工場は市井という名を含み、彼の家族が経営しているものと思われる。富山県が舞台のようだ。ちなみに、その出産シーンを演じるのは彼の奥さんとのこと。ある意味で低予算な作品だ。プラスティック製のさまざまな部品を生産する工場。主人公の女性はそこで働く。そこに、妊婦の女性が働きにくる。とある事情で、妊婦さんに優しくしたいという気持ちと、妊婦を憎らしく思う気持ちとが同居しながら2人は親しくなっていく。演技がうまいわけでも(あえてそういう演出かもしれないが)、俳優が美しいわけでも、映像がこれといって工夫されているわけでもないのだが、なんとなく評価されている意味はよく分かる作品。下手に難しくしていない素朴さもいいのかもしれません。ちなみに、出産シーンはとりたてて騒ぐようなものではない。ある意味では、これもへたに小細工をするよりも低予算でリアリティがある映像が得られる、ということだけかもしれない。

テアトル新宿 『パンドラの匣
続いては、最近生誕100周年とかで映画化が続いている太宰 治原作。まあ、暗くて深刻な作品が多い太宰のなかでも軽くてポップだという触れ込みどおり、戦後の貧しい日々を舞台にしているが、全体的に可愛い作品。まあ、そもそも主人公の染谷将太君は大人になりつつあるが、相変わらず可愛い。そして、仲 里依紗。前にも書いたが、おっさんキャラが多い彼女への配役だが、今回は必要以上にカワイコぶりっ子な女性を演じる。川上未映子ってのは芥川賞受賞作家として知っていたが、一番初めは歌手として登場したようですね。まあ、そんなマルチな人間ですから、俳優も度胸が座っていていい感じです。私はこういうマルチな人は嫌いですが(単なる僻みです)、まあ多少嫌われる役どころなので、そこがまたちょうどよい。全体的によくまとまっていて、いい作品だと思います。原作を読みたくなります。

吉祥寺に移動して、またまたリトルスパイスへ。汗だくになりながら、一人で食べていても笑みがこぼれてくる美味さ。特に、この日は私が入ってから急に混み合ってきて、最後には満席。そんな時はおかみさん、燃えるようですね。かなりの音楽通のようですが、ステレオから流れるお気に入りの曲に合わせて、いかに大量の注文を効率よく出せるか、楽しんでいるようです。基本的には無愛想なんですけどね。でも、飲食店でかける音楽ってけっこう難しいと思うんだけど、客のことを考えて中途半端なものをかけるよりも、一日中そこにいる店員さんが楽しめるようなものを思い切ってかけてもらったほうがいいんだな、って思った。

吉祥寺strings maiko伊藤志宏
久し振りのstrings。最近はいつもカウンター席ですが、この日もmaikoファンの皆様のなかに混じらせてもらう。この日はなんとも不思議な組み合わせのデュオ。maikoさんの演奏は自身のトリオでピアノの新藤さんと一度聴いたことがある他は全て太宰百合さんとの組み合わせだった。太宰さんは非常に素晴らしい女性的なピアノですが、その対極にあるような志宏さんの男性的なピアノとmaikoさんのある意味優等生的なヴァイオリンとがどう組み合わされるのか、とても興味があった。しかし、そんな素人的心配は無用の、とても素晴らしい演奏だったと思う。maikoさんも優等生的ではあるが、クラシックではなくあえてジャズヴァイオリンを選び、毎日のようにステージに立っているわけだから、こうしたセッションこそ大きな楽しみとしているということがよく分かる演奏だった。そして、志宏さんだが、もちろん、shima & shikou DUOやソロでは激しい情熱的な演奏を聴かせてくれますが、古賀夕紀子さんなどの伴奏に徹する時は激しさを内に秘めた穏やかな演奏ももちろんできる。そんな、2人の掛け合いが魅力的でした。休憩中には志宏さんが私の姿に気づき、肩を叩く。「えー、こんなジャズ臭い現場にもいるんだー」と驚いた様子。前に夕紀子さんとのライヴに行った時は志宏さん目当ての女性客も多かったので私の姿には気づかなかったのに、この日はmaikoさんファンが多いなか、知っているお客がいて嬉しかったんでしょうね。私も覚えていてもらって嬉しかった。

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