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年が変わります

12月25日(金)

シネスイッチ銀座 『戦場でワルツを
イスラエル人監督アリ・フォルマンによる自伝的アニメーション・ドキュメンタリー。1962年生まれの監督は20歳そこそこで従軍する。それから30年近く経った今日,徴兵時代の友人の夢をきっかけに,忘れていた戦地での記憶を取り戻す旅に出る。後に世界中で有名になった逆説事件の現場近くに自分がいたはずなのに,その記憶がないことに気づいたからだ。生き残った戦友たちを数十年ぶりに訪ね,話を聞く。彼らの断片的な記憶をつなぎ合わせて当時の自分の行動を再現していく,そんな映画だ。そのアニメーションの手法は先駆的なライアン・ラーキンと,近年のリチャード・リンクレイターのものに似ていて,とてもスタイリッシュだ。しかも,本作の場合,実際に現代を生きる50歳間近の彼らと,20歳そこそこの兵役だった彼らとの描き方,そしてもちろん戦地の風景の再現も含めてこのアニメーションによる手法は最適だったと思う。しかし,場合によっては,戦争そのものを美的な表現でその悲惨さを覆い隠してしまいかねない。だからだろうか,最後には虐殺された死体と泣き喚く女たちを写した,現地で撮影された当時の映像を挿入している。『ブラッド・ダイヤモンド』や『ホテル・ルワンダ』で描かれたようなアフリカの内戦でもそうだが,若い兵士を用いるということにも戦争そのものを悪化させる原因がある,ということがこの作品からもよく分かる。本作の背景については,『リウスのパレスチナ問題入門』について書いた日記を参照のこと。

会社がお休みの恋人と早めに帰宅して,2人で手作りクリスマスディナー。私は先日帰省したときにもらってきた丸いケーキ型を使ってスポンジケーキを焼き,オーソドックスなイチゴのショートケーキを作る。彼女は2日間タレに漬け込んだ鶏もも肉をオーヴンで焼く。わが家のハウスワインも事前にネットで購入しておいたので,他にワインにあうメニューを彼女が作ってささやかなパーティ。
20091225_002

12月26日(土)

新宿角川シネマ 『ぼんち
近年何度か開催されている市川雷蔵作品をまとめて上映する映画祭があるが,今回は100作品を上映するという大規模なもの。まあ,この手のものに心踊ったりはしませんが,なんとなく,この年末には観たい映画が少なく,時間の都合がよかったので,特に作品にこだわらずに観に行くことにした。すると,なんとこの1960年の作品は市川 崑監督で,原作は山崎豊子。もちろん主演は市川雷蔵だが,実は彼の映画を観るのは初めて。途中に太平洋戦争を挟むような時代設定の作品。大阪船場の足袋問屋の若旦那が数々の女とかかわりを持つというストーリーなだけあって,若尾文子から中村玉緒,京マチ子,草笛光子,山田五十鈴といった,私はおばさん,おばあさん女優としか知らない女優たちがピチピチ姿で出演しています。
それだけでなく,非常に見応えのある作品でした。まあ,原作や監督,主演俳優などからすれば,当時からして気合の入った作品だということは分かりますが,今日でも気合の入った作品がよい作品だとは限りませんしね。ともかく,演技や脚本,カメラワークや物語展開。すべてが無駄なく,飽きさせません。やはり私はかつての日本映画の良さってのをまだまだ知らないんだなと実感。大雷蔵際は2月26日まで続くので,機会があったらまた観に行くことにしよう。

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コメント

 変わりましたね。今朝、六時に目が覚めたので家族を誘って江ノ島へ初日の出を見に行ったのですが、残り500mに十分以上かかり日の出には間に合いませんでした。お参りしていこうかとも思ったのですがそちらも大変混雑していたのであきらめて帰ってきました。

投稿: ムツダ | 2010年1月 1日 (金) 11時35分

ムツダ君

明けましておめでとうございます。
年賀状も届きましたよ。ありがとう。

江ノ島は確かに混みそうですね。
わが家は諸事情が重なって,予定変更の夫婦水入らずの年越しとなりました。
今年は四十路を迎えますので,人生の新しい展開を期待しています。

投稿: ナルセ | 2010年1月 1日 (金) 20時52分

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