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今年のライヴは外れなし

11月27日(金)

講義後、渋谷で恋人と待ち合わせ。ユーロスペースで映画の受付をし、タリーズコーヒーでランチ。

渋谷ユーロスペース 『つむじ風食堂の夜
八嶋智人主演、篠原哲雄監督作品。『わたし出すわ』に続いて、函館を舞台にした作品。とある洋食屋の常連たちの物語。ミニマルセットということもあり、きわめて演劇的な作品。お相手役は月船さららだが、宝塚出身の彼女もそれらしく大げさな演技。洋食屋の常連のなかに、八百屋のお兄さんがいるのだが、彼の語りがなかなか面白い。ち私はょうどアリストテレスの『天体論』を読んでいるのだが、彼の話は「ここ」と「宇宙の果て」に関する哲学的論議。宇宙が無限だとすると、「ここ」という中心は存在しない、みたいなジョルダーノ・ブルーノ的論理で面白い。他にも下條アトムや田中要次、スネオヘアーなども出演。八嶋と田中は木村拓哉主演ドラマ『ヒーロー』で共演しているが、その時の田中の決まり文句「あるよ」がさりげなく使われていて笑わせる。

映画を終えて谷中に移動。先日も行ったばかりだが、ギャラリーSCAI THE BATHHOUSEに寄る。ちょうど展示の入れ替えがあり、韓国のチョン・ジュンホという人の展示だった。ミイラや仏像、紙幣という博物館的な素材を使った作品は政治的な意味合いも有している。
ライヴの会場時間まではまだ1時間半もあるので、お茶かご飯か迷っていたが谷中ボッサでご飯を食べて、さらにケーキまで。もちろん、ドリンクも2杯。それにしても、ここのものは何でも美味しい。お客さんが他にいなくなったところで、お店の人としばしお話。結局、1時間半をここでつぶす。

谷中カヤバ珈琲 永山マキ
カヤバ珈琲とは昭和初期からあるというお店。ここは谷中ボッサから歩いて30歩くらいのところだが、私が谷中に来るようになってからは閉店していた。それが今年になって内装工事を始め、9月にリニューアルオープンしたそうだ。しかも、それには谷中の町並みを保存したいという若い人たちや、スカイザバスハウスの人も関っているらしい。なので、古臭い店内を想像して入ったら、すっかりきれいになって、カウンターには3人の若いスタッフたち。なんか拍子抜け感もありますが、美味しそうなおでんの匂いを我慢しながら(もうお腹いっぱいなんです)、生姜ドリンクをホットでいただく。ステージから見て右側の席が空いていたので、2人でかぶりつき。この日はマキさんとギタリストのイシイタカユキしのよるデュオ。2ステージありましたが、けっこう短めでしたね。それでも、こういう小さな空間でマキさんと一緒に音楽を楽しめるというのはとても贅沢。終演後、マキさんに結婚報告をして帰宅する。


11月28日(土)

恵比寿ガーデンシネマ 『千年の祈り
予告編を初めて観た時に前売り券を買った。前売り特典が箸だったが、古ぼけた箸に換えて使い始めて、わが家ではすでに描かれた模様が剥げてきているが、当の映画はようやく公開になった。「千年の祈り」とは中国の諺からくるフレーズのようだが、米国に住む娘を訪ねる父親と娘の物語。娘は米国に移住し、中国人と結婚していたが離婚してしまう。独身で過ごしている娘を案じて、妻に先立たれた父親がやってくる。父親は娘の自宅に宿泊し、娘は毎日仕事に出かける。父娘仲はそれほどよくない様子。父親の待つ自宅にいたくなくて、夜には「友達に会ってくる」といいつつ一人でレイトショーの映画館へ。そんなギクシャクした言葉少なな親子関係を穏やかに描きます。父親は近所の公園で、イランから来たという老女とたどたどしい英語同士で友達になったり。知り合ったばかりの他人にはいいたいことがスラスラ出てきても、家族に対してはなかなかいいたいこといえない、そういうもどかしさがよく表現されている作品。私はこういうの、かなり好きです。

結局、おなかがすいたがご飯を食べられないまま、久し振りのリキッドルームへ。2階がかなり変わっていた。前はタワーレコードのショップとカフェだったのに、ギャラリーと別のレストランになっていた。

恵比寿LIQUIDROOM port of notes
またまたスタンディングで開場から開演まで1時間。120番台だった私は左寄り2列目を確保。はじめは右寄りに立ったのだが、照明が当たらず本が読めないので左側に。ステージ上のセットを見て、この日は小池龍平さんとBICさんのおなじみ4人だということが分かる。開演少し前に私の隣の男性が荷物もろとも立ち去る。私も一人で行った時にスタンディングの場所を自分の荷物で確保するなんてことはできない性質だから、彼が意を決して立ち去ったのが分かったけど、後ろの女性3人はまた戻ってくるかもしれないと前に詰めるのをためらっていた。まあ、3人いるからなかなか難しいけど。ということで、10分くらい経ってから私が徐々に詰めていく。さらには、その前の最前列にも隙間があったので、開演時には最前列確保。
さて、やはり10分以上遅れて、ようやく小島大介さんとサポートの2人が登場。大介さんが「まずは3人で何曲か」といって、先日発売されたばかりの自らのアルバムからインストゥルメンタル曲を披露。これがなかなかよかった。小池さんのギターも凄いな。そして、「今回のport of notesアルバムでは僕がヴォーカル1曲も歌ってないので、僕の歌を聴きたいという人のために」といって、1曲歌う。そして、畠山美由紀さん登場。この日はかわいらしい衣装で登場。でも、久し振りに至近距離で見るせいか、30歳台後半になって老けてきた感じは否めません。目鼻立ちがくっきりした美女はしかたがありませんね。といっても、もちろん歌声は完璧。大介さんのギターソロでは履いていた靴を脱ぎ捨て、ステージ上で踊り狂います。美由紀さんはもちろん女の色気を売りにしています(?)が、そのパフォーマンスはお若いです。実は、今回発売された新しいアルバム、やはり数年ぶりの作品ということで、かなり今までの雰囲気とは違います。なので、私的にはイマイチ。まあ、聴き込むほどに印象は変わるかもしれません。今回はニューヨークまで行って、ジェシー・ハリスのもとで録音。そのエピソードも面白かったです。そう、今回も大介さんのおしゃべりが長い長い。私的にはやはり昔の曲がぐっときますね。特に「ほんの少し」では泣きそうになります。アンコールも3曲あって、さすがに腰が痛くなりますが、まあとにかくステージ上の4人が楽しそうで、しかも仲良しな4人なので、そのコンビネーションは絶妙。いやいや、いいライヴでした。

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